2 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:19:12.03 ID:0Kj00qJo0
アニ「だって私の人生にどんな意味もないって信じているから」
アニ「ずっと感情を隠して生きてきたのに」
アニ「私は一人なんだ。そう思って生きてきたから」
アニ「このままずっと一人なんだ。そういう未来しか想像できない」
アニ「最近はそんなことばっか考えている。少し疲れているのかもしれないな」
アニ「いや…ずっと思っていたことだけど。考えないようにしていた」
アニ「だけどあいつと話してからどうもおかしいな」
アニ「なぜこんな気持ちになったのかはもうわからない」
アニ「きっと初めて話した時からずっとかもしれない」
アニ「そのときは私は口から空気しかでなくって
アニ「なにもいえなかったな」
3 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:22:45.50 ID:0Kj00qJo0
アニ「いま思うと恐い顔をしていたかもしれない」
アニ「いまはずっと話してみたいって思う」
アニ「こんな感情を持つこともなかったのに。持ちたくなかった」
アニ「幸せになる資格も理由もないのに」
アニ「矛盾しているのはわかっているのに」
アニ「もう今年いっぱいでこの状況も終わりだ」
アニ「そうしたら離れ離れになってしまう」
4 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:26:36.96 ID:0Kj00qJo0
アニ「そうなったら私はきっと手遅れだ
アニ「感情なんてなくなってしまうのだろうか」
アニ「その前に」
アニ「もっと私に勇気がほしい」
アニ「あいつと話せるような勇気が」
アニ「誰かを幸せにできるような勇気が」
5 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:30:41.36 ID:0Kj00qJo0
アニ「自分を幸せにする思いがあれば」
アニ「生きていた理由があるかもしれない」
アニ「少しの勇気をだして話してみようか」
アニ「なにを話そうかな」
8 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:34:25.47 ID:0Kj00qJo0
アニ「朝から話そうとしているけどいざとなると難しいな」
アニ「もう夕食の時間だ」
アニ「周りに人がいたりタイミングが悪かったり」
アニ「だいたいいつもあいつは話かけようとするときは」
アニ「だれかと話していないときでも落ち着いてなくて」
アニ「トイレにいったり次になにか用事があるかもって思って」
アニ「…はぁ。言い訳ってことはわかってるけど」
9 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:37:18.76 ID:0Kj00qJo0
アニ「だいたいさ何を話さばいいんだ?」
アニ「まずは自己紹介からかな?」
アニ「いやまずはあいさつからかな?」
アニ「それで好きなこととか聞いて自分の言いたいこともいって…」
11 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:40:42.14 ID:0Kj00qJo0
エレン「…っおい。どうしたんだボーっとして」
アニ「ぇえ?! あっおはようございます」
エレン「あっえっと おはよう…いや夜だけど」
アニ「私はアニ・レオンハートです。あなたの名前は?」
エレン「えっ知ってるだろ?」
アニ「あなたの名前は?」
エレン「???俺はエレン・イェーガーです」
12 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:44:46.48 ID:0Kj00qJo0
アニ(だめだ!自分でもなにいってるのかわからない)
アニ(絶対おかしいって思われてるよ)
エレン「えーとどうしたんだお前?」
アニ「あっあんたさ…好きな色ってなに?」
アニ(だからなにを言ってるの)
13 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 03:48:42.85 ID:0Kj00qJo0
エレン「なんで急にそんなこと?まぁいいや…うーん そうだ俺は青が好きだな」
アニ「そう…」
アニ …
エレン …
エレン「…それで?」
アニ「…(マッシロ)」
アニ「あなたに会えて嬉しかったです」
アニ「じゃ、じゃあね。(なんかすごいこといってしまった)」
エレン「なんだぁ」
14 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 04:03:37.93 ID:0Kj00qJo0
アニ「はぁーもう死にたい」
アニ「けどまぁ話せたしいいかぁ。頭がおかしいとか思われてなきゃいいけど…」
…
アニ「この前話してから何日もたってしまった」
アニ「とはいえ,次はどうしようか?もう手詰まりだ…」
アニ「えっとそういえば今日は食事の当番だったな」
アニ「作るのは嫌いじゃないけど片付けはめんどくさいな」
15 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 04:07:48.21 ID:0Kj00qJo0
アニ「…じゃみんな食べ終わったからそろそろ片付けしなくっちゃ」
アニ「あれ?一人分残ってる。まだ時間があるから大丈夫だけど」
アニ「だれだろうな。早く食べてもらって片付けたいのに」
タッタッタ
アニ「あっ来たみたいだ」
16 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 04:10:57.48 ID:0Kj00qJo0
エレン「悪いまだあるか」
アニ「!!あっあるよ」
エレン「あ…アニか。悪い遅くなって」
アニ「いいよ別に。スープくらい温める?」
エレン「あぁ頼む」
ゴトゴト
17 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 04:13:50.45 ID:0Kj00qJo0
エレン ジー・・・
アニ(なんか見られてる。やりずらいな)
アニ(なんでよりによってあいつが)
アニ「はい。どうぞ」
アニ「ありがとな」
アニ「なんで今日はおそかったの?」
エレン「あぁ自主練してたんだ」モグモグ
アニ「へぇ熱心だね。あとそんなに急いでたべないでいいよ」
エレン「そうか悪いな」
エレン モクモク
アニ ジー・・
エレン(すげぇ見られてる。食いづれぇ)
18 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 04:21:39.90 ID:0Kj00qJo0
エレン「あー他の当番は?」
アニ「全員は残っててもしかたないから」
アニ「他は帰ったよ。(じゃんけんでまけたからね)」
エレン「そっか。・・・あー食ったごちそうさま」
アニ「はいどうも。食器こっちにもってきてもらえる?」
エレン「はいよ。えっと俺も一緒に片付けるよ」
アニ「別にいいけど」
エレン「じゃやるか」
アニ「っえ?(否定のいいけどなんだけど)」
19 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 04:31:24.04 ID:0Kj00qJo0
アニ「じゃじゃあ洗った食器をしまって」
エレン「うん」
アニ(素直だ)
アニ(こうして二人で家事をしていると家族みたいだな)
エレン「なんかこうしていると家族みたいだな」
アニ「なにいってるの?(言われた?というかそう思ってたの?)」
アニ(というか思ってても言う?)
エレン「悪い。けどお前を見てたらそう思ってさ」
22 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 09:05:21.76 ID:0Kj00qJo0
アニ「(どういう意味だろう)私は家族って柄じゃないね。」
エレン「そうかお前は一人のほうが好きそうだもんな」
アニ ・・・。
アニ「すきじゃない」ボソッ
エレン「っえ?」
アニ「すきじゃないっていったんだ」
23 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 12:06:58.14 ID:0Kj00qJo0
アニ「ひとりでいることが好きな訳ないだろ」
アニ「喜ぶことも泣くこともできないし」
アニ「したってそれがなんなのかよくわからないだろ?」
アニ「だってだれもみていないし,誰も知らないんだから!」
エレン「ちょっ悪かった。落ち着いてくれよ」オロオロ
アニ「でも私は一人だから…」
24 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 12:32:52.92 ID:0Kj00qJo0
アニ「自分で自分の感情しか知らないのはもう嫌なんだ」
アニ「だけどもう自分が手遅れだと思うこと」
アニ「まだ間に合うという気持ちと」
アニ「みんないなくなってほしいと思う気持ちは」
アニ「まだ私の中にあって」
アニ「それは私が弱いせいだ」
アニ「奪うだけの人生が正しいのか人を幸せにできなくて」
アニ「自分も幸せにできずになんのために。生きて死ぬのか」
アニ「考えてしまうともう…」
25 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 12:43:13.35 ID:0Kj00qJo0
エレン「なんでだよ。なんでそんなこと…俺に…」
アニ「なんでって…」
アニ「あんたは思うように生きているじゃないか」
アニ「何よりも強い意志で感情で…」
アニ「仲間もいて」
アニ「それらは私にはないものだから」
アニ「あぁもっと考えてからはなしたかったよ」
アニ「ずっと考えていたけど変わらなかったかもしれないけど」
26 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 12:54:43.35 ID:0Kj00qJo0
エレン「正直お前のいっていることが俺にはよくわからないんだ」
エレン「でも…お前が悩んでいたりするのが俺は嫌なんだ」
エレン「長い間ずっと考えていて苦しんでいてつらかったんだから」
エレン「お前が望むならいつでもそばにいるし話を聞くからさ」
エレン「だからさうつむいたり,悲しい顔をしなくても…」
エレン「一人にはしないから…えーと」
28 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 13:09:49.90 ID:0Kj00qJo0
アニ「…っふ。」
エレン「何で笑う!?」
アニ「いや…悪いね」
アニ「あんたも喋るのが苦手だなぁと思ってさ」
アニ「…けどありがとね。私なんかのために考えたりしてくれて」
アニ「えーとさ…最後に最後でいいんだ。手を手を…つないでくれないか?」
29 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 13:19:34.07 ID:0Kj00qJo0
エレン「あぁ…。これでいいか?」スッ
アニ「うん」キュッ
アニ(私は世界中の誰からも嫌われていいと思っていた)
アニ(それはいまもそうだけど,そういうことをしたから当然だ)
アニ(これからもずっと幸せでなくていいからさ)
アニ(いまだけはこのままでこの気持ちでいさせて)
30 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 13:49:39.62 ID:0Kj00qJo0
アニ「ありがとう。これで私は…」
エレン「俺からもいいか?」
アニ「なに?」
エレン「もう一回だ」
アニ「?いいけど…」スッ
エレン「うん。明日もよろしくな!」ギュッ
アニ「…えっ?」
エレン「っおい。どうしたんだ?泣くなよ」
31 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 14:03:56.08 ID:0Kj00qJo0
エレン「嫌だったか?」
エレン「なんかさ」
エレン「最後みたいでいやだった」
エレン「それだけだ。いなくなったら寂しいしさ」
アニ(あぁ…私は弱いな。こんなにもさっきまで思っていたことと)
アニ(違うことを思うなんてさ)
アニ「なにいってるの?あんたは・・・」
アニ「・・・うん。そうだね。よろしくね。」
32 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 16:11:50.34 ID:0Kj00qJo0
…
アニ「あれから少し話すようになった」
アニ「変化といえばそれくらいだ」
アニ「今日も食事が終った後の食堂で」
アニ「少し話す」
エレン「よう。どうしたんだ。なんか体調悪そうだな」
アニ(以前ならまぁねだけで終らしていただろうけど)
アニ(今の私は弱くなったのか強くなったのかよくわからない)
アニ(とりあえず話すことにしてる)
33 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 16:13:57.23 ID:0Kj00qJo0
アニ「いや…うんまぁ怖い夢を見たんだよ」
エレン「へぇ子供っぽい理由だな」
アニ「うるさいね…」
エレン「…でどんな?」
アニ「聞いても楽しい話じゃないよ?」
エレン「いいからさ」
アニ「じゃ…その夢っていうのは昔からたまに見ていて」
アニ「気がついたら周りは血にまみれた」
アニ「なにかがあった見たくなかった。理解したくなかったから」
アニ「それはなにかなんだけど。恐くて手で顔を覆っていたら自分の手の皺から」
アニ「血がにじんできてそれがこわかったんだ」
アニ「そう…いつもは怖いままで夢から覚めても…もう嫌だったんだ」
アニ「最悪なことに最近はその夢が怖くなくってきたんだ」
アニ「怖いことが怖くなくなったらもう私は…」
アニ「あー…だめだうまくしゃべれていないね」
アニ「うん。とにかくそんな夢を見たんだよ」
34 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 18:51:21.65 ID:0Kj00qJo0
エレン「へー」
アニ「…聞いてもらってなんだけどもうちょっとなんか言えないの?」
エレン「うーん…」
アニ「期待した私が馬鹿だったよ」
アニ「とにかく。聞いてくれてありがと」ニコッ
エレン「おぅ。(前より笑うようにようになったな)」
エレン(けどなんでいつも寂しそうに笑うんだろう?)
アニ「なに?」
エレン「っえ?いやなんでもない。そういえば」
エレン「明日は休みだけどなんか予定あるか?」
アニ「特にないけど。」
エレン「じゃあさ訓練を一緒にしないか?」
アニ「えー最近暑くなってきたからな。ちょっと面倒だな」
エレン「じゃ午後過ぎてからやろうか。それなら段々涼しくなるしな」
アニ(こいつはあんまり人の話聞かないね)
アニ「わかったいいよ。午後からね」
35 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 18:56:21.06 ID:0Kj00qJo0
次の日
エレン「ようっ来たな。早速やるか?」
アニ「いいけどやっぱり暑いね」
エレン「そうだな。まぁ軽めにやるか」
エレン「じゃお前が暴漢役な」
アニ「OK。いくよ」
エレン(とりあえず来たところを右ローキックで止める)
エレン(げっあたんねえ。途中で止まりやがった。)
エレン(あっちょっと笑ってる。あれっ?視界がなくなってく)顔面右ストレート
エレン「いってー。やっぱり強いなお前は」
アニ「別にあんたが弱いわけじゃないよ。ただ」
エレン「ただ?」
アニ「動きがわかりやすい。最初からローを打つ体勢になってたし」
アニ「目線もバレバレあとそのあまった手でガードくらいしなよ」
エレン(いや。弱いっていわれてるよな。)
36 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 19:03:44.24 ID:0Kj00qJo0
エレン「…じゃ俺が暴漢役な」
アニ「うん」
エレン(あれ?あいつも右ローの姿勢だな)
エレン(あっ来たな。予想通りだこれをガードして反撃してやる)
エレン(軌道が変わった!またみえなくなった。)首蹴り
エレン「いってー…。なんで右ローが上段にくるんだ…」
アニ「はっはっは。悪い悪いあまりにもあんたがわかりやすかったから」
エレン「…いくら俺でも少し傷つくぞ」
アニ「悪かったってさっきの技教えるから」
エレン「ほんとか?」パァァ。
アニ「ほんと(やっぱ単純だな)」
エレン(なんか楽しそうだな)
37 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 19:14:14.75 ID:0Kj00qJo0
・・・
エレン「…じゃこんな感じにして休憩するか?」
アニ「そうだね休憩しよう」
エレン「あそこに木陰があるからあそこいこうぜ」
アニ「そうだね。けどその前に井戸で顔洗ってくるよ」
エレン「あっ俺もいく」
バシャバシャ
エレン「あー気持ちいいな」
アニ「そうだねってあんた頭から水かぶって」
アニ「びしょびしょじゃないか?」
エレン「すぐ乾くからいいだろ?」
アニ「よくない。ほらタオル貸すから拭いて」
エレン「はいはい」フキフキ
アニ ・・・
エレン「休むか。タオルも木にかけて乾かしたいし」
エレン「おっやっぱり木の下は涼しいな」
アニ「そうだね。日も暮れてきたのもあるけど」
エレン「あーなんか涼しいし,疲れたから少し寝ていいか?」
アニ「いいよ。私も少し休みたいから」
エレン スー,スー・・・
アニ(あっ5分もたたずに寝たな。)
アニ(寝つきいいな。私も眠くなってきた。)
アニ スー.スー・・・
38 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 19:16:51.23 ID:0Kj00qJo0
アニ(あーまたこの夢か。)
アニ(けどなんかいつもと違うな)
アニ(なんか温かいな。あっそうかそうだね)
アニ(夢の中でも眠たくなってきた・・・)
・・・
エレン「おい。おきろアニ」
アニ「わっ」
エレン「なに驚いてるんだ?」
エレン「もうすっかり夜になっちまったよ」
アニ「そうみたいだね。(タオルがかかってる。かけてくれたのか…)」
エレン「じゃ帰ろうぜ。今日は月がでているから帰りやすいからな。
アニ「うん…。」
39 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 19:31:28.07 ID:0Kj00qJo0
エレン「しっかしじっくり見たことなかったけど星ってすごい数があるな」
エレン「どのくらいあるんだろう?人の数より多いかな?」
アニ「さぁね・・・」
アニ「そういえばさ。ねぇなんで青が好きなの?」
エレン「なんだ突然?えっと…」
エレン「青はなんか自由って感じするだろ空の色で」
アニ「あぁそういう理由か。納得したよ」
エレン ・・・
エレン「…いや悪い。今のは後付の理由だ」
アニ「後付?」
エレン「あぁいまだから言うけどさ。あのときは急に聞かれたからな」
エレン「目の前にあった綺麗な色をいったんだ」
アニ「あのときは食堂だよ?そんな色なかったじゃない」
エレン「いや目の前にあったんだよ」
アニ「えーなかったよ」
40 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 19:38:16.27 ID:0Kj00qJo0
エレン「お前の目がさ,綺麗な色してた」
アニ「!!!・・・」
エレン「…黙るなよ」顔マッカ
アニ「…ずいぶんとまぁ恥ずかしいこというね」顔マッカ
エレン「俺も恥ずかしいって。いまだけしか言わないよ」
アニ「ふーん。じゃ私もいまだけってことで」
アニ「手をつないで」
41 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 19:42:34.82 ID:0Kj00qJo0
エレン「あぁ…わかった」
アニ「今日さ怖い夢を見たっていったろ」
エレン「うんそうだな。そういえばさっきも少しうなされていたな」
アニ「そうその夢をあのとき見ていたんだ」
アニ「夢の中で私はあーあの夢かって思っていて」
アニ「いつものように見たくないのに自分の手を見ていて」
アニ「血にまみれた自分の手を。けどいつもと違ったのは」
アニ「その手を誰かが手当てしてくれたんだ」
アニ「包帯を巻いて。手を握ってくれた」
アニ「その誰かは私がみたくないものに向けてキッと瞳を向けて」
アニ「なにかをいったんだ。そうしたら私の怖いと思う気持ちは」
アニ「段々薄まってきてそれで目が覚めた」
エレン「へー誰が助けてくれたんだろな?」
アニ「本気でいってる?」
エレン ・・・
アニ「目の前にいる」
エレン「うん…」
アニ「うん…」
42 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 20:04:39.00 ID:0Kj00qJo0
エレン「そういえば俺も夢を見て泣くことがあったんだ」
エレン「俺の場合はどんな夢だか覚えていないけど」
エレン「起きてから目の前にしっているやつがいたから安心したな」
アニ「意外だね。あんたはもっと強いかも思っていたよ」
エレン「悪かったな」
アニ「いや悪くないよ」
エレン「そうか?まぁいいや。それよりもう着くぞ?」
アニ「うん。そうだね…」
エレン「どうした?」
アニ「一度目をつぶって?」
エレン「?わかった」
アニ「じゃいいよ目をあけて?」
アニ「どう?目の前にいるけど安心した?」
43 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 20:09:04.70 ID:0Kj00qJo0
エレン「・・・」
アニ「なんか言ってよ」
エレン「正直 安心というかびっくりした」
エレン「うん。けど…ありがとな」ダキッ
アニ「ちょっ!くっつきすぎだって」
アニ「まぁいいか」
アニ「ねえ。私がもう一度目を瞑ってまた開けてもまたいてほしい」
エレン「いつでもそうするよ」
エレン「いつでもそばにいるから」
アニ「ふふっそうだったね。話も聞いてね?」
エレン「あっ笑ったな。(笑っていてくれよ)」
44 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 20:13:34.08 ID:0Kj00qJo0
・
・
・
・
・
・
アニ「いまになってあの時のことを思いだすのは」
アニ「いろんな言葉じゃなくて」
アニ「訓練のときのあいつの単純さとか」
アニ「水をかぶっていたあいつの姿や」
アニ「たくさんの星と石炭袋と南十字星があったこと」
アニ「私はどうすればいいのだろう時間はもう少ないな」
45 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2013/08/04 20:16:03.41 ID:0Kj00qJo0
終わりです。
ありがとうございました。
46 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2013/08/05 02:11:14.37 ID:dGkXHQcXo
乙乙!良かったです。
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375553931/
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