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魔法使い「五億年ボタン?」

1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:18:07.78 ID:pdY7vS0hr.net

モブ「あぁ。何でもボタンを押すだけで100万円貰える不思議な魔具があるらしい」

魔法使い「めちゃくちゃいいじゃん」

モブ「と思うだろ?ただリスクももちろんある。このボタンを押すと精神だけ5億年過ごす事になる。」

魔法使い「なにそれ怖い」

モブ「だろ?だから押す奴なんていないのさ。そもそも存在するかどうかも怪しいけどな」

魔法使い「まっそんないい話ある訳ないよな」

モブ「だよなぁ。…あっ!おいあれ…」

向こうの道からヨロヨロと歩いてくる老人がいた。背は小さく猫背で着ている衣服はボロボロだ。

モブ「魔法が全てのこの世界で魔法使えない奴はああいう惨めな人生送るんだよなぁ」

じいさん「…………」

モブ「若い頃は武術をやってたらしいが、この世界で武術なんて役に立たないからなぁ」

魔法使い「お前言い過ぎだぞ」

モブ「事実だろ?ゴーレムの体を素手で砕けるか?ドラゴンの吐く炎をどうやって防げる?」

魔法使い「それは…」

モブ「そいつらを倒せるのは魔法だけだからな。だから俺たち魔法使いがいる」

モブ「おっ話してたらもうこんな時間か。俺はもう行くぞ」

そう言うと彼は魔法を使い空を飛び去っていた。

魔法使い「僕もそろそろ行くか。んっ?」

ふと気付くと足元に1冊の本が落ちていた。あの老人が落とした物だろうか?

魔法使い「なんだこれは?これは武術について書かれた書物…なのか?」

魔法使い「じいさんに返そうにももう姿が見えないし、とりあえず預かっておくか」

本を袋にしまい城へ向かった。偉い魔法使いから今朝急に連絡があったからだ。

4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:23:45.06 ID:pdY7vS0hr.net

偉い魔法使い「急に呼び出して悪いね」

魔法使い「いえ。今日はどのような要件で?」

偉い魔法使い「ふむ。君、今お金に困ってない?」

魔法使い「まぁ余裕があるわけではないですね」

偉い魔法使い「じゃあ君に100万円あげるよ」

魔法使い「え!本当ですか!ありがとうございます!」

魔法使い「ん?」

偉い魔法使い「どうした?」

魔法使い「本当に100万円貰えるんですか?」

偉い魔法使い「本当だよ」

魔法使い「めちゃくちゃ強い魔物の討伐とかは」

偉い魔法使い「ないよ」

偉い魔法使い「ボタン押すだけ」

魔法使い「ボタンを?」

偉い魔法使い「ボタンを」

魔法使い「押すだけ?」

偉い魔法使い「押すだけ」

魔法使い「そいつはいいですねぇ」

偉い魔法使い「だろぉ?」

魔法使い「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!」

偉い魔法使い「ハッハッハッハッハッハッハッハッ!」


魔法使い「助けてええええええええええええ!!!」

偉い魔法使い「お前ら何をしている!追え!逃がすな!魔法で動きを止めるんだ!」

5 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:27:19.04 ID:pdY7vS0hr.net

魔法使い「ハァハァハァ………。……なるほど。迷宮から見つけた不思議な魔具の効果を試すのが今回の任務なのですね?」

偉い魔法使い「あぁ」

魔法使い「あの、話の前にこの拘束魔法解いてくれませんか?」

偉い魔法使い「そいつは無理な相談だな。また逃げるだろ?」

魔法使い「えぇ。そうするつもりです。」

偉い魔法使い「この魔具は5億年ボタンと呼ばれている。ボタンを押した対象に大金を与える代りに精神だけ5億年の時間を過ごす事になる。現実での体感は一瞬だよ。餓死する事もない。5億年過ごした記憶や肉体はこっちの世界に戻った時にリセットされるらしい。」

魔法使い「知ってます。同僚から聞きました」

偉い魔法使い「なら話が早い。ほら押して」

魔法使い「嫌です…」

偉い魔法使い「あっ!向こうに綺麗な妖精がいる!」

魔法使い「どこですか!!」

偉い魔法使い「はいポチ」

魔法使い「あ」

その瞬間目の前の景色がグニャりと歪み真っ暗になり、気がつくと何もない真っ白な空間にいた。

魔法使い「あーやっちゃったよ。どうしてくれんだよあのデブ。あっち戻ったら訴えてやる。」

魔法使い「5億年か…。この退屈な世界で…。」

退屈を紛らわせるものはないかと袋の中を探っていると今朝拾った本を見つけた。

魔法使い「暇だからこれでも読むか」


こうして彼は5億年の時を過ごした。

7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:32:39.33 ID:pdY7vS0hr.net

偉い魔法使い「…どうだ?」

魔法使い「…特に何もありません。」

偉い魔法使い「念の為に後で検査を受けてくれ。」

魔法使い「あの」

偉い魔法使い「なんだね」

魔法使い「お金貰ってないんですけど」

偉い魔法使い「確かに出てこないな。壊れてるのか?」

魔法使い「えええええ。僕5億年過ごしたんですよ?たぶん。憶えてないけど」

偉い魔法使い「じゃあいいじゃないか。報酬なら出すしいいだろ?」

魔法使い「まぁ貰えないよりはいいですけど」

衛兵「大変です!」

偉い魔法使い「うわ!急になんだ。びっくりするだろ!」

衛兵「緊急事態なのです!魔物達が城に攻め込んできました!」

偉い魔法使い「チッ!わかった!私も行く!」

魔法使い「確かに何だか騒がしいな」

9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:37:35.40 ID:pdY7vS0hr.net

同時刻、城の外れにある小さな村

子供「ねーねーおじいちゃんは武術やってたのー?」

じいさん「今もやってるよー。魔法使い様に比べたら役にはたたんがのー」

子供「えーなんだよー」

じいさん「ただのぉ。こんな儂でもこれぐらいは出来るよ」

彼は構えた後正拳突きを目の前の岩に放つと

バキバキバキバキ!

2メートルはあろうか大岩を粉々に砕いてしまった

子供「すげー!おじいちゃんすごいよ!こんなの魔法使いでも出来ないよ!」

じいさん「ほっほっほっ」

子供「ねぇねぇ武術習ったら僕もこのくらい出来る?」

じいさん「あぁ出来るとも」

子供「おじいちゃんは何年修行してこのくらいまで強くなったの?」

じいさん「んー80年くらいかのー」

子供「そっかーじゃあ100年修行したらもっと強くなれるかな?」

じいさん「なれるよきっと」

子供「じゃあ1万年修行したら最強になれるよね!」

じいさん「そうだねぇ。そんな人がいるならきっとその人は最強なんだろうねぇ」


ドラゴン「アトハコノママニンゲンスベテヲヤキツクス」

ドラゴン「ンッ!バカナ!」

燃えさかる炎の中に1人の人影が

魔法使い「あーびっくりした。死ぬかと思ったよ」

モブ「魔法使い!」

偉い魔法使い「魔法使い君!」

ドラゴン「ナゼキサマイキテイル!?」

魔法使い「なんか炎が急に来たから手で払ったんだよ」

ドラゴン「!?」

13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:41:55.16 ID:6jWkN/xb0.net

魔法使い(物理)

14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:46:53.56 ID:pdY7vS0hr.net

子供「おじいちゃん!僕にも武術教えてよ!」

じいさん「そうだな。まずはこの前羽の構えだ」

子供「なにこれ?ダサくない?」

じいさん「そんなことはないぞ。この構えからの廻し受けを極めればどんなものでも防ぐ事が出来る。矢でも鉄砲でもな」

子供「ドラゴンの炎は?」

じいさん「うーん。儂にはまだ炎は無理じゃのー」

ドラゴン(バカナ!バカナ!バカナ!スデデホノオヲフセグナンテキイタコトガナイ)

モブ「なんだよあいつあの炎を全部両手だけで防いでやがる」

偉い魔法使い「あれは魔法なのか?」

18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 06:52:09.31 ID:pdY7vS0hr.net

ドラゴン「ホノガキカヌナラクイコロシテクレル!」

ドラゴンは口を開けながら魔法使いに突進していき

ドラゴン「がアアアアアアアア」

そのまま魔法使いに噛み付いた

モブ「ああ!ドラゴンの顎の力は100トンを優にこえる!」

偉い魔法使い「不思議な魔法で炎は防げても物理攻撃を防ぐ方法はないっ!」


子供「ふーん。まぁこれは後から練習するか。他には?」

じいさん「あとは三戦だな」

子供「さん?ちん?」

じいさん「あぁ元々は足場の悪い船場などで戦う際に編み出された技法だよ。」

子供「えー内股になってるだけじゃん」

じいさん「一見そう見えるがこの型を極めたらその人物は鋼鉄にも勝る体を得るだろう」

ドラゴン(ナンダコノカタサハ!カミクダケナイ!?)

魔法使い「呼ッ!」

モブ「有り得ない!なんだあいつは!」

偉い魔法使い「昨日までの彼は普通の魔法しか使えなかったはず。あのボタンのせいなのか?」

21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 07:06:14.59 ID:pdY7vS0hr.net

ドラゴン(エエイ!ウットオシイ!ゴーレム!)

ゴーレム「オオオオオオ」

ドラゴンの合図でゴーレム達は1箇所に集まり合体しはじめた。

モブ「なんだ?あいつら合体してるぞ」

偉い魔法使い「ゴーレムが合体するなんて聞いた事がない」

ゴーレム達はどんどん大きくなり合体が終わると城の大きさを遥かに超えていた

モブ「終った」

偉い魔法使い「むりだ…こんなもの太刀打ち出来ない」

ドラゴン「オオキイダケデハナイ!カタサハオリハルコンヲモウワマワル!イカナルマホウヲモッテシテモクダクコトハデキナイ!」

モブ「にげろ!魔法使い!お前もはやく!」

偉い魔法使い「ん?なんだねその構えは?」

魔法使い「フシュウウウ」

子供「もう!こんなへんな構えよりさっきの正拳突き教えてよ!」

じいさん「ワガママだなぁ。スグ出来るものでもないぞ?」

じいさん「まず構える」

魔法使い(なんだろう。さっきから勝手に体が動く。まるで何億年もずっとこの動作をやってきたようだ)


魔法使(右手と左手は糸で繋がれてるようなイメージで)

じいさん「右手を出すと同時に」

魔法使い(この左手を引く)

魔法使い「フンッ!」

22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2016/10/22 07:15:13.04 ID:pdY7vS0hr.net

子供「うわっ!なんだこの音。どこかに雷でも落ちたのかな?それに地震?ちょっと揺れてない?」

じいさん「ほっほっほっ。こんな晴れてるのに雷など落ちるはずなかろう。地震も気のせいじゃよ」

子供「それもそうだね」



バゴオオオオオオオオン!!!


彼が正拳突きを放った瞬間凄まじい爆発音と共に目の前の巨大ゴーレムが丸ごと消滅していた

モブ「え?何が起こったの?」

偉い魔法使い「これが人間の力なのか?」

魔法使い「なんかすごいのでた」

この一撃で魔物達は壊滅。無事人間達の勝利に終わった。

この一件で武術を習う魔法使いも増え、あのじいさんに教えを請う人もでてきたらしい。

おわり


元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1477084687/
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