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渋谷凛「ポッキーの日」

1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:44:11.20 ID:2XJiWiTu0


――事務所

P「凛、ポッキー食べるか?」

凛「え……何、いきなり」

P「今日、ポッキーの日だろ? それに、凛、チョコ好きだろ?」

凛「そうだけど……うん、わかった。もらうね」

P「ああ」



2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:44:57.81 ID:2XJiWiTu0

凛「……」ポリポリ

P「……」カタカタ

凛「……ねぇ、プロデューサー」

P「ん?」

凛「ポッキー、いらない?」

P「凛はぜんぶ食べないのか?」

凛「さすがにもらうだけっていうのも、ね」

P「申し訳ないって?」

凛「そういうわけじゃないけど……」

P「そういうわけじゃないのか……」


3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:45:37.67 ID:2XJiWiTu0

凛「申し訳ないって思って欲しかったの?」

P「そんなことはないが……」

凛「じゃあいいじゃん」

P「まあ、そうだな」

凛「それで、プロデューサー、食べないの?」

P「ん……あー、そうだな。じゃあ、一本、もらうよ」

凛「うん」

P「ありがとな、凛」

凛「どういたしまして……って、プロデューサーが買ってきたんだけどね」

P「それは言うな」


4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:46:24.58 ID:2XJiWiTu0

P「そう言えば、凛」

凛「何?」

P「ポッキーにも色々あるが……それで良かったか? こだわりとかあったりしなかったか? 実は『私はあのポッキーが良かったけれどプロデューサーに悪いしこれで我慢しよう』なんて思ってないか?」

凛「思ってないけど……プロデューサー、それ、そこまで心配すること?」

P「いや、凛ってこだわり強そうだし」

凛「なんか心外なんだけど……さすがに人からもらうものでそういうのはないよ。素直に、嬉しいよ」

P「そうか」

凛「うん」


5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:47:22.52 ID:2XJiWiTu0

P「……それで、もし自分で買うなら、これを買ったか?」

凛「んー……気分によるかな。期間限定品があったら、それを買うかも」

P「そうか……なら、次からはそうした方がいいかな」

凛「たぶん発売日から一週間以上経ってたらもう買ってると思うから、そこまで気にしなくてもいいよ」

P「一週間以内に買うのか……」

凛「見かければ、ね。ポッキー、好きだから」

P「凛はチョコレートの中でもポッキーがいちばん好きなのか?」

凛「そういうことでもないけど……」

P「じゃあ、何がいちばん好きなんだ?」

凛「何が……ってなると、難しいかな。その時の気分によって食べたいものは変わるし……でも、うん、チョコレートなら、何でも嬉しいよ」

P「そうか」

凛「うん」


6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:48:03.96 ID:2XJiWiTu0


――

P「……」カタカタ

凛「……プロデューサー」

P「ん?」

凛「ポッキーゲーム、したことある?」

P「んんっ!? ……な、なんだよ、いきなり」

凛「そこまで動揺すること……?」

P「いや、凛の口からそんな言葉が出るとは思わなかったから……」

凛「プロデューサー、私のことをどう思ってるの……?」

P「どう思ってるか、って……俺のかわいいアイドル?」

凛「……そう」

P「ああ」


7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:48:41.63 ID:2XJiWiTu0

凛「……そういうの、気軽に言わない方がいいと思うんだけど」

P「そうか? でも、かわいいって言わないのもダメじゃないか? 他のアイドルからはよく『かわいいって言って』みたいなことを言われるぞ? アイドル相手に『かわいい』って言うのはプロデューサーの仕事の一つ、みたいなものだと思うが」

凛「それは……まあ、そうかもしれないけど」

P「それに、凛は実際かわいいからな。自慢のアイドルだ」

凛「……ありがと、プロデューサー」

P「べつに感謝されるようなことは言ってないが……それで、どうしてポッキーゲームなんて言い出したんだ?」

凛「……その話題、まだ残ってたんだ」

P「俺は流した覚えはないが……で、どうなんだ?」

凛「べつに、大した理由じゃないけど……未央とか、加蓮が、さ」

P「あー……なんとなくわかった」

凛「うん。まあ、そういうことかな」


8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:49:09.52 ID:2XJiWiTu0

P「あいつらはそういう話題、好きそうだからな。俺も――あ、いや、なんでもない」

凛「……プロデューサー、未央と加蓮とポッキーゲーム、やったの?」

P「え!? いや、やってない。やってないぞ!」

凛「……本当に?」

P「本当だ。やってない。絶対やってない。嘘じゃない」

凛「『やろう』って言われた?」

P「言われっ……てない。言われてないぞ、うん」

凛「未央や加蓮に聞いてもいい?」

P「んっ……そ、それは、ちょっと、やめてくれると嬉しい」

凛「ふーん……」

P「な、なんだよ」

凛「プロデューサーの嘘つき」

P「……ごめん」


9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:49:36.05 ID:2XJiWiTu0

凛「……ううん、私の方こそ、ごめん。プロデューサーは、やってないんだもんね。それなのに、責めるように言っちゃって……ごめんね、プロデューサー」

P「いや、お前が謝ることでもないと思うが……」

凛「ううん。プロデューサーは、誰ともポッキーゲームなんてやってないんだよね。それなのに、私――」

P「ん? ……あ、ああ、そうだな。俺は誰ともポッキーゲームなんてやってない。うん」

凛「……プロデューサー?」

P「……な、なんだ?」

凛「……誰かとは、やったんだ」

P「……やってないぞ?」

凛「そうなんだ」

P「あ、ああ」


10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:50:06.59 ID:2XJiWiTu0

凛「……」

P「……」

凛「……ねえ、プロデューサー」

P「な、なんだ?」

凛「ポッキーゲーム、やらない?」

P「は!? え、いや……は?」

凛「誰かとやったのなら、私としてもいいでしょ?」

P「いや、どういう理屈だよ……というか、アイドルがそんなこと」

凛「プロデューサーがやったのはアイドルと、じゃないの?」

P「……そ、そもそも、やってないし」

凛「往生際が悪いね、プロデューサー」

P「……でも、その、さすがにそれは、な」


11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:50:36.31 ID:2XJiWiTu0

凛「……プロデューサーは、私とポッキーゲームするの、嫌なの?」

P「それは……その質問はずるくないか、凛」

凛「……ふふっ、そうだね。ごめん、プロデューサー。冗談だよ」

P「お前……冗談でも、こういうことはするなよ」

凛「うん、そうだね。ごめんね、プロデューサー」

P「……まあ、わかればいいが」

凛「だから、はい」

P「……なんだ、これ」

凛「ポッキー。お詫びに、一本、ね」

P「……そうか。じゃあ、もらうよ」


12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:51:02.42 ID:2XJiWiTu0


パクッ

P「……」

凛「……」

P「……何、してるんだよ、凛」

凛「ポッキーを食べてる、かな」

P「……わざわざ俺が食べようとしたポッキーの反対側に口を付けた意味は?」

凛「そこにポッキーがあったから、かな」

P「……ポッキーゲーム、やらないんじゃなかったのかよ」

凛「……プロデューサーこそ、口、離さないんだね」


13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:51:28.26 ID:2XJiWiTu0

P「……」

凛「……」

P「……ポッキーを咥えながらって、ちょっと、喋りにくいな」

凛「……そうだね」

P「……早く、食べないとな」

凛「……うん」





15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 2015/11/11 13:53:47.35 ID:tULg8ITqo

乙!

16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:58:46.92 ID:2XJiWiTu0


【おまけ】

凛「そう言えば、プロデューサーがポッキーゲームをしたのって、誰だったの?」

P「ん? ……それ、言わなくちゃダメか?」

凛「……言いたくないなら、いいけど」

P「……みりあと」

凛「えっ……プロデューサー、そういう趣味だったの?」

P「違うぞ!? みりあはポッキーゲームがどういうものか知らなかったみたいでな……それで、どうしてもやりたいって言うから仕方なく……もちろん、すぐに離したけどな!?」

凛「ふーん……私の時は、すぐに、離さなかったのにね」

P「……それ、お前が言うか?」

凛「……ふふっ。そうだね、ちょっと、意地悪だったかも」

P「本当にな」


17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 13:59:18.74 ID:2XJiWiTu0

凛「……ねえ、プロデューサー」

P「なんだ?」

凛「……いつか、私がアイドルを引退した後に……ポッキーなしで、やっちゃ、ダメかな」

P「……その時も、凛がそうしたいって思っていたら、な」

凛「……約束だよ」

P「……ああ」





18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 2015/11/11 14:00:13.02 ID:2XJiWiTu0

終わりです。

読んで下さってありがとうございました。

19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 2015/11/11 14:07:18.93 ID:6JPnDt8S0

ふーん、プロデューサーのポッキー……
まあ、悪くないかな。


元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447217051/
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