1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 15:22:30.54 ID:00oF+hAF0.net
にんじん「絶対になってやるんだ!!」
ほうれんそう「…もう好きにしなさい」バタン(教室を出ていく)
じゃがいも「どうすんだよ!お前のせいで先生呆れて出ていっちゃったじゃないか!!」
にんじん「…分かったよ…僕が悪かった…夢…諦めるよ」
じゃがいも「いや…俺はそこまで言ってな」
バタン(教室を出ていく)
じゃがいも「ごめん…にんじん…」
3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 15:25:20.84 ID:00oF+hAF0.net
(その夜)
にんじん(あーあ、うんちになりたかったなぁ~)スタスタ
じゃがいも(俺も強く言い過ぎたな…謝りに行かないと)スタスタ
ゴツン!!
じゃがいも「いってーな!!どこ見て歩いとんじゃボケこらぁ!!!ってあっ!」
にんじん(じゃ、じゃがいもくんだ!!)タッタッタッタッタッ(逃走)
じゃがいも「まっ、待てよ!!」
4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 15:30:25.84 ID:00oF+hAF0.net
じゃがいも「はぁはぁ、あいつどこに逃げたんだ?」キョロキョロ
にんじん(ここまで来ればバレないよね…あっ!)ガッシャーンボロボロ(思わず頭に生えている草の部分をとってしまう)
じゃがいも「あっちから音がしたぞ!にんじんがいるかもしれない!行ってみよう!!」タッタッタッ
にんじん(どうしよう…大切に育ててもらった体の一部をとっちゃった…謝っても許して貰えないよね)ポロポロ(うずくまって泣き出す)
じゃがいも「おっ、にんじん…お前こんなところに隠れてたのか…あれ?」
にんじん「グスン…うぇぇん、うわぁぁぁぁぁぁん!!!」
じゃがいも「ど、どうしたんだよその頭!!」
5 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 15:35:58.39 ID:00oF+hAF0.net
にんじん「実は…」ペチャクチャペチャクチャ(わけを話す)
じゃがいも「そ、そうだったのか…それは辛いな」
にんじん「なんだかじゃがいも君に話したらスッキリしたよ!ありがとう!!」
じゃがいも「お、おう!…」
じゃがいも(…元はと言えば俺が怒鳴ったのが原因なんだよな…なんて言ったらいいんだ)
にんじん「じゃ、僕もう帰るね。夜遅いし」
じゃがいも「お、おう!またな…」
にんじん「うん!ばいばい」スタスタ
じゃがいも「あっ、まっ、待って」
にんじん「?」
じゃがいも「あのさ…いや…なんでもない」
にんじん「変なじゃがいも君(笑)じゃあまた明日ね!」スタスタ
じゃがいも(くそっ!!ごめんねが…言えなかった…)
6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 15:41:38.70 ID:00oF+hAF0.net
(次の日)
ほうれんそう「はーい!今日も昨日の続きをしまーす!」
じゃがいも「また夢の発表かよーめんどくせー」
野菜の皆「アハハハハー」
にんじん「…」
じゃがいも(にんじん元気ないな…まだ昨日の事で怒ってるのかな…)
ほうれんそう「それじゃあ昨日の続きからで…どこまで行ったっけなぁー…あっ!次はじゃがいも君だ!!」
じゃがいも「おっ、俺かよぉーーー!!」チラッ
にんじん「…」
じゃがいも(にんじんの奴まだ俯いてるな…俺もなんかでかい夢を言わないと…)
ほうれんそう「ほらじゃがいも君はやくー!」
じゃがいも「は、はい!今いくっつーの!」スタスタ
じゃがいも「僕の将来の夢。僕の将来の夢は――」
7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 15:47:51.91 ID:00oF+hAF0.net
チリリリリリリ!!!
ほうれんそう「なっ!火災報知器が鳴ってる!?皆防災頭巾被ってグラウンドに逃げてぇー!!」
じゃがいも(くそっ!なんだってんだよこんな時に!!)ダッダッダッ
野菜の皆「こ、こわいよー!」ダッダッダッ
ほうれんそう「はやくはやく!皆走って!!」
野菜の皆「ひぇーー」ダッダッダッ
―――――――
ほうれんそう「ふー…皆グラウンドに避難できたかな?」
野菜の皆「僕達大丈夫だよ!」
ほうれんそう「よかったー!皆無事みたいね」
じゃがいも「それにしてもなんなんでしょうね?急に火事なんて…火元の確認はできたんすか?」
ほうれんそう「うーん…まだ分からないみたい…アハハハハ…点呼とるね」
じゃがいも(冷静じゃないな…まあいいや、ところでにんじんは……あれ?)
8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 15:54:24.73 ID:00oF+hAF0.net
じゃがいも(にんじんがいない!?)
じゃがいも「先生!にんじんが!!」
ほうれんそう「えっ?うそっ!?いないの!?」
じゃがいも「そうみたいです…くそっ…(…昨日の出来事で逃げる気力までも失ってしまったとでもいうのか!?)」
ほうれんそう「わ、わたしが見に行って来るからここで皆と一緒に待ってて!!」
じゃがいも「いや、俺が行きますよ」
ほうれんそう「なっ?無茶言わないで!ただでさえ私達は火に弱いのよ!!」
じゃがいも「いや、こうなったのも俺のせいかも知れません。それに火が見えないから教室が燃えてるとも限らない。今ならまだ間に合います!俺に行かせてください!!それに…」
ほうれんそう「?」
じゃがいも「あいつにまだ…俺の夢を伝えて無いっすから」ダッダッダッダッ
ほうれんそう「じゃがいもくーーん!!………行っちゃった…」
9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:01:04.61 ID:00oF+hAF0.net
(教室)
じゃがいも「火なんてどこにあるんだ…あっち!なっ!?火が見えないのに熱い!!どうなってるんだ!!」
にんじん(じゃがいも君の声…?じゃがいも君…?)
じゃがいも「どこだ!にんじん!返事してくれ!!」
にんじん(僕は…ここにいる……でも…なんだか力が入らないんだ……きっと頭の草を抜いちゃったせいで…急な体の変化についていけてないみたいだ…誰か……助けて…)
じゃがいも「どこだにんじん!返事をしてくれ!!俺はここだ!助けに来たんだ!!」
にんじん(やっぱり…じゃがいも君の声だ……でも……これ以上ダメみたいだ……)
じゃがいも「にんじん!にんじん!どこだぁーー!!にんじーーーーーん!!!!」
にんじん(……さようならだ)
10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:09:03.08 ID:00oF+hAF0.net
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
じゃがいも「なにっ?教室が動いている!?そんなこと…あるわけ無いだろ!!」
じゃがいも(いや、さっきから起こっている怪奇現象…なにかが始まろうとしているのか!?だとしたら一刻もはやくにんじんを見つけないと)
にんじん「……いも…くん?……ここ……だよ…」
じゃがいも「そういえば教室が動いてから熱気が少し治まった気がする…今がチャンスだ!!」
にんじん「ここに……いる……よ」
じゃがいも(にんじんの声だ!近くにいる!!)
じゃがいも「どこだ!にんじん!!どこにいるんだ!!」
にんじん「ここ……した………踏んでる」
じゃがいも「踏んでる?あっ、にんじん!生きてたのか!!良かったぁ!焼けたのかと思ってたよ!」
にんじん「そんなことないよ(笑)…でもなんでじゃがいも君が?」
じゃがいも「俺の夢、言ってなかったからさ」
にんじん「じゃがいも君の夢?」
じゃがいも「そうだ!俺の夢!それは―――」
11 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:14:27.30 ID:00oF+hAF0.net
ザバァァァーーー
じゃがいも「なっ?今度はなんだ!?」
にんじん「教室がひっくり返ったね」
じゃがいも「どうなってるんだ?」
にんじん「僕聞いたことあるよ…“料理”って言ってね、選ばれた野菜は天国に連れていかれるらしいんだ」
じゃがいも「そんな事あるわけ無いだろ!俺とお前は生きて皆のところに戻るんだ!!」
にんじん「教室を見てくれよ…逆さまだろ?きっと僕達はこれから天国に連れてかれる」
じゃがいも「まだそんなこと言ってんのか!正気を保て!!」
にんじん「そう言えばさ…じゃがいも君の夢って何だったけ?…僕、まだ聞いてないよ…」
じゃがいも「それは……それは………」
12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:20:14.90 ID:00oF+hAF0.net
じゃがいも「――――お前と一緒にうんちになることだ」
にんじん「良かった(笑)その夢が叶うかどうかはわからないけど、僕嬉しいよ……一緒に、頑張ろうね」
じゃがいも「にんじん…」
ジュウウウウウウ
じゃがいも「熱い!またあの熱気だ!!火が見えないのにどうやって!!」
にんじん「電気コンロ…つってもじゃがいも君は信じないか」
じゃがいも「……俺達は…俺達はこのあとどうなるんだ?」
にんじん「天国に行けることを祈ろう」
じゃがいも「そうか…そうだよな……結局神頼みか……それでもにんじんが隣にいるならいい気がしてきた……ははは(笑)……にんじん―――」
ジュウウウウウウウ
「―――――ありがとう――」
ジュウウウウウウウウウウ
13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:23:03.04 ID:00oF+hAF0.net
子供「いただきまーす!!」モグモグ
お母さん「どう?シチューはおいしい?」
子供「うん!おいしい!!」ゴクン
子供「…あっ、お腹痛くなってきちゃった」
お母さん「よく噛んで食べなさいって言ったでしょ?」
子供「うん…トイレ行ってくるね」タッタッタッ
お母さん「もう!」
14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:28:54.06 ID:00oF+hAF0.net
ブリブリブリブリブリーーー
子供「ふぅースッキリした!!」
ジャバァーーーー
――――――――
うんち「…脱出完了だな」
うんち「なんとかね……あれれ?ちょっと待って…じゃがいも君?」
うんち「あっ…これって……夢、叶っちゃったな(笑)」
うんち「うん!」
こうしてにんじんとじゃがいもは仲直りをはたし、流されて流されて綺麗な川や広い海、そこに沈む大きな太陽まで様々な景色を見て、感じ、最後はゆっくりと枯れていった。
そのあと二人は無事に天国に行き着くことができたらしい。
神曰く、天国でも景色も堪能し、笑顔の絶えない二人だったと言う――――。
おしまい
17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:30:59.63 ID:00oF+hAF0.net
っていう話なんだけど誰か絵本書いてくれないかな?
29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/09/26 16:49:05.07 ID:HdPzsIbn0.net
よかったぜ
元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1443248550/
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