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子猫「…にゃー…」 老鼠「…捨て猫、か…」

1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/29(月) 22:20:41.58 ID:8yAXWN4+0

子猫「…にゃー…」

老鼠「…こんな寒空の下で一匹とは…親は何をしているのだろうな…む?」

子猫「…にゃー…」フラフラ

老鼠「…こいつ…目が見えないのか…?」

子猫「…にゃー……」

老鼠「…かなり衰弱しているようだな…仕方ない、ここで会ったのも何かの縁、ついて来い」

子猫「…にゃー」フラフラ

5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/29(月) 23:31:03.40 ID:uATx8zfh0

町はずれの空き家

老鼠「あばら家じゃが、外よりはましだろう」

子猫「……?」クンクン

老鼠「ほれ、毛布があるから包まりなさい」ファサ

子猫「…にゃー」ゴソゴソクンクン

子猫「……ゴロゴロゴロ」

老鼠「はてさて、どうしたものか……」


ほっす

9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/29(月) 23:54:35.89 ID:uATx8zfh0

老鼠「……わしの言葉は解るか?」

子猫「……にゃ?」

老鼠「解らんか……」

老鼠「猫の知り合いなぞいないな……」

子猫「み……」

老鼠「ん……?」

子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」

老鼠「な、なんだ!?」

子猫「みぃーみぃーみぃー!」フミフミチュパチュパ

老鼠「……腹が減ったのか…」

老鼠「……チーズは食えるかのう」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/29(月) 23:59:08.18 ID:uATx8zfh0

老鼠「確かこの棚に」ゴソゴソ

老鼠「あったあった、秘蔵のゴーダチーズ」

老鼠「ほれ、食べなさい」

子猫「みぃーみぃーみぃー!」イヤイヤ

老鼠「食べれないか……」

老鼠「困った」

13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 00:14:23.42 ID:RJKXMz6A0

子猫「みぃーみぃーみぃー!」

老鼠「仕方ない、犬の奥さんとこに乳をもらいに行くか」


野良犬の奥さんの家

老鼠「お邪魔するよ」

犬「あら、鼠の翁じゃない。どうしたの」

老鼠「実はちょっと乳を分けてもらいたくてな」

犬「あらやだもう物が噛めなくなったのかい」

老鼠「そんなわけがあるか」

老鼠「ちょっと子どもを拾ってな」

犬「そういうことだったのね」

犬「いいわよ、ちょっと待ちなさいな」

老鼠「かたじけない」

14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 00:21:41.32 ID:RJKXMz6A0

老鼠「おっとっと……」 タプン

老鼠「こぼしたら事だな」

子猫「みぃーみぃーみぃーみぃー!」

老鼠「はいはいちょっと待ちなさい」

老鼠「ほれ」 カタン

子猫「ゴクゴクゴクゴク」 ビシャビシャビシャ

老鼠「……わしまで乳まみれか」

20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 00:42:58.37 ID:RJKXMz6A0

老鼠「……体が乳臭い」

子猫「スピー」

老鼠「……まあいいか」

老鼠「しかしこのままというわけにもいかんし」

老鼠「どうしたもんかね」

子猫「み……」

老鼠「」 ビクッ

子猫「みーみー!」 プリプリ

老鼠「健康的……だな……」



21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 00:46:28.77 ID:RJKXMz6A0

老鼠「やれやれ、掃除に時間がかかってしまった」

子猫「スピー」

老鼠「……やれやれ」

トントン

老鼠「おや、客人か……」

老鼠「はいはいどちらさま」

若鼠「やあ、空家の翁」

老鼠「なんだ、下水の若造か」

若鼠「……なんか、下水と同じ匂いがしないかここ」

老鼠「言うんじゃない」

22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 00:50:50.99 ID:RJKXMz6A0

若鼠「それに子供の匂いも……」 クンクン

子猫「スピー」

若鼠「」

子猫「……うに?」 パチ

若鼠「おおおおおおきなねこねこねこおおおおおお」

老鼠「騒ぐんじゃないみっともない」

子猫「にゃ……」クンクンクン

若鼠「ひいいいいいい」

老鼠「安心せい、その子は目が見えとらん」

若鼠「え……」

子猫「にゃ、にゃあ・・・」クンクン

若鼠「ほ、ほんとみたいだね」

25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 00:56:22.53 ID:RJKXMz6A0

若鼠「それにしたってどうして猫なんか……」

老鼠「まあ、成り行きでな……」

老鼠「ほれ、寝ていなさい」

子猫「にゃ……」

子猫「ゴロゴロスピー」

老鼠「ところで、何の用だ、下水の」

若鼠「あ、そうだった」

若鼠「実は、最近ここらの猫たちが活発でさ」

若鼠「下手に出歩かないほうがいいよって回覧で回ってきてね」

老鼠「ほう……物騒だな」

若鼠「あいつらは僕らを餌と思ってるからね……」チラ

老鼠「こっちを見るな」

26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 00:59:22.39 ID:RJKXMz6A0

若鼠「ここにはあまり入ってこないだろうけど、用心しなよ」

老鼠「ああ、そうするさ」

若鼠「じゃあ…」ビクビク

パタン

老鼠「……ふぅ」

老鼠「こいつの親も、混じっておるのかもしれんな」

子猫「ゴロゴロゴロゴロ」

老鼠「……乳の予備でも貰ってくるか」

27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 01:08:01.46 ID:RJKXMz6A0

チリンチリン ニャーニャー

老鼠「さっきは気付かなかったが」

老鼠「本当に、うろうろしとるな」

老鼠「犬の奥さんのとこに行くのも一苦労だわい」

犬「あら翁。どう、ミルクは飲んだ?」

老鼠「ああ、がっついたおかげでわしまで乳まみれになった」

犬「よっぽどお腹がすいてたのねえ」

犬「で、今度は次のをもらいに来たのかしら」

老鼠「察しがよくて助かるよ」

犬「もういっそのこと、その子ここに連れてきたらどう?」

犬「最近猫がたくさんうろついてるし、あそこより安全よ」

老鼠「いや……まあ、好意だけ受け取っておくよ」



75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:30:36.13 ID:RJKXMz6A0

老鼠「やれやれ、焦ったわい」 タプンタプン

老鼠「鼠が猫の子を育てているなんぞ、滑稽だからな」 タプンタプン

老鼠「……」 タプンタプン

老鼠「牛乳瓶というものは重いものだな」 タプンタプン



子猫「……にゃ!」

老鼠「ただいま」

子猫「ゴロゴロゴロゴロ」

老鼠「少し静かにせんかい」

子猫「にゃ、にゃ」 スリスリ

老鼠「わかったわかった」

老鼠「よい、せっと」 カタン

78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:34:50.55 ID:RJKXMz6A0

子猫「にゃ・・・?」 クンクン

老鼠「お前さんの食いもんだよ」

老鼠「しばらくはもつだろう」

子猫「にゃ!」

老鼠「……少し聞き分けが良くなったか……」

老鼠「赤ん坊というのはどの種族も物覚えがいいものだな」

子猫「ゴロゴロ……」

老鼠「……」ジー

老鼠「それに、どの種族も可愛いものだ」

老鼠「不思議なもんだのう」

トントン

老鼠「客か」

老鼠「今日は千客万来だの……」

ガチャ

若鼠「やあ、翁」

81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:38:38.38 ID:RJKXMz6A0

老鼠「なんだまたお前か、下水の」

若鼠「まあまあ」

若鼠「ちょっと中に入れてくれよ、猫がうろうろしてるんだ」

老鼠「ああ、入れ」

パタン

子猫「スピースピー」

若鼠「……猫は寝てるみたいだな」

老鼠「ああ、腹いっぱいのようだしな」

若鼠「実は、翁……」ソワソワ

老鼠「……なんだ」

若鼠「さっき、下水のみんなにこの猫のことを話したんだ」

老鼠「……それで?」


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:45:14.93 ID:RJKXMz6A0

若鼠「言いにくいんだけど……」

若鼠「その猫、処分するって言う話になってさ」

老鼠「……」ピクッ

若鼠「ほら、虫も三日飼えば情が移るって言うじゃないか」

若鼠「でも、そいつは僕らの天敵なんだ」

若鼠「大きくなれば僕らを食ってしまうかもしれない」

若鼠「だから今のうちに……」

老鼠「……」

若鼠「わかるだろ、翁?」

老鼠「……わからん」

若鼠「翁!」

老鼠「出て行け!」

84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:48:25.45 ID:RJKXMz6A0

若鼠「」ビクッ

老鼠「天敵であろうとなかろうと、赤ん坊に手を上げるなんぞ」

老鼠「誇り高い鼠族のすることではないわ!」

若鼠「だけど翁……」

老鼠「お前たちと話すことはない」

85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:51:07.36 ID:RJKXMz6A0

老鼠「金輪際ここに近づくでない!」

若鼠「……知らないよ」

若鼠「食われても、さ」

パタン

老鼠「……」 ゼイゼイゼイ

子猫「にゃ……?」 プルプルプル

老鼠「ああ、なんでもない……なんでもないんだ……」

87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:52:09.70 ID:RJKXMz6A0

終わらせどころが解らなくなってきた……


とりあえず第一部完

88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:53:58.51 ID:RJKXMz6A0

よし考えた
第二部始める

89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 22:56:50.43 ID:+kh607epO

はええ

90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2010/03/30(火) 22:57:51.33 ID:uOVpd2v30

猫と鼠は仲が悪いが
犬と猫は仲がいいのかな?

91 : >>90 犬と猫も仲は良くない[] 2010/03/30(火) 22:59:33.03 ID:RJKXMz6A0

数ヵ月後


子猫「じーちゃんじーちゃん!」

老鼠「なんだ」

子猫「犬のおばちゃんのとこ遊びに行っていい?」

老鼠「ああ、構わんとも」

老鼠「だが、猫や怖い鼠に気をつけるんだぞ」

老鼠「後あんまり長居はするなよ」

老鼠「それから」

子猫「わかってるー!」タタタタ

老鼠「……まったく」



96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:08:14.52 ID:RJKXMz6A0

子猫「今日はあんまりいないなあ」タタタタタ

子猫「なんでだろ」タタタタ

子猫「よしついた!」

子猫「おばちゃーん」

犬「あらまあ、いらっしゃい子猫ちゃん」

犬「ここのところ毎日だねえ」

子猫「だってほかに遊び場所知らないし」

子猫「家にいるとじーちゃん口うるさいんだもん」

犬「育ててくれた人に向かってそういうこと言うもんじゃないよ」

子猫「……」プクー

犬「まあ、そういう時期かね」

犬「さ、何して遊ぼうか」

子猫「!」パアア

子猫「えっとね、えっとね…!」

95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:07:25.43 ID:38q8OJqo0

語尾に「にゃ」をつけるべきだった

97 : >>95 鼠に育てられたので鼠語をしゃべってるということで[] 2010/03/30(火) 23:13:33.88 ID:RJKXMz6A0

数時間後

子猫「たのしかったー!」

犬「そうかいそうかい」

犬「さ、もう日が暮れるよ」

子猫「あ、ほんとだ! 帰らなきゃじーちゃんに叱られちゃう!」

犬「気をつけて帰るんだよー」

子猫「はーい! またねー、おばちゃん!」

犬「またね」


タタタタタタ

犬「……初めて聞いた時は驚いたけど」

犬「いい子に育ってるねえ……」

99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2010/03/30(火) 23:17:09.54 ID:uOVpd2v30

犬「私は・・・何語を・・??」

100 : >>99 鼠語も犬語も堪能なバイリンガル[] 2010/03/30(火) 23:21:39.44 ID:RJKXMz6A0

子猫「……早く帰らなきゃ」 タタタタ

子猫「……あれ」

子猫「暗いときのほうがよく見える気がする」

子猫「なんでかなあ……」 タタタタ


子猫「すっかり暗くなっちゃった……」

子猫「……ただいまー」 ソローリ

老鼠「こら!」

子猫「!」ビクゥ

老鼠「こんな時間まで何をしておったんだ!」

子猫「ご、ごめんなさい……」

老鼠「あれほど長居してはいかんと言っただろう!」

老鼠「外は危ないんだぞ!」

老鼠「これからは外に出るときはわしが一緒n」

子猫「じーちゃん!」

101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:25:49.43 ID:RJKXMz6A0

子猫「じーちゃんいっつもあれはだめこれはだめって」

子猫「もう子供じゃないんだから言われなくたって解ってるよ!」

子猫「じーちゃんなんて……じーちゃんなんて……」

子猫「だいっきらいだあああ!」

バタン タタタタタ

老鼠「こ、子猫!!」

老鼠「待たんか!」

タッタッタッタッ

102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:32:24.14 ID:RJKXMz6A0

老鼠「……どこに、いったんだ」 ゼイゼイゼイ

老鼠「……」

老鼠「過保護すぎたんだろうか……」

老鼠「……子育てなんぞ、任せきりだったからな……」

老鼠「……とにかく今は子猫を探さんと」


ナアーーーオ


老鼠「」ビクッ

老鼠「今の時間は危ないし……」


タッタッタッ


??「……」ニヤァ

104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:37:30.51 ID:RJKXMz6A0

とある路地裏

子猫「ふんだ」

子猫「じーちゃんなんかもう知らない」

子猫「僕だってもう子供じゃないんだから、一人で出歩いたって怖くないやい」

ナアーーーーオ

ナアーオ

ナアーーーーーオ

ギャフベロハギャベバブジョハバ


子猫「……」 ビクビクッ

子猫「こ、怖くなんかないぞ……」

??「何やってんだ、小さいの」



106 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:42:53.25 ID:RJKXMz6A0

子猫「えっ……」

若猫『そんなとこにいると縄張り争いに巻き込まれちまうぞ』

子猫「ね、ね、ねこだああああああああ」 ブワワッ

若猫『お、脅かすなよ……ほれ、毛並み元に戻せ』

若猫『俺は餌取りに来ただけで、おまえさんと喧嘩なんてするつもりはないぞ』

子猫「え……」

子猫「っていうか、なんで猫の言葉が解るんだろう僕」

若猫『何言ってんだお前』

若猫『猫だからに決まってんだろ』

子猫「……え?」

107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:51:01.75 ID:RJKXMz6A0

子猫「ぼ、僕は鼠で……」

若猫『はぁ? どっかで頭でもぶつけたのか?』

若猫『確かに鼠語は喋ってるけど、そんなもん』

若猫「鼠捕る時の必須技能だろ?」

若猫「親に教えてもらったんじゃないのか?」

子猫「あ、鼠の言葉……」

若猫『まあ、親に会えば正気に返るだろ』

若猫『おまえどこに住んでるんだ?』

子猫「……町はずれ」

若猫『んじゃそこまで送ってやるよ』

若猫『ここんとこ、鼠どもが猫襲ってるって話もあるし』

若猫『子ども一人じゃ危ないしな』

109 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/30(火) 23:57:41.60 ID:RJKXMz6A0

子猫「…………」テクテク

若猫『……なんか喋れよ』テクテク

子猫「………………」

若猫『やれやれ……』

若猫『ん……?』 クンクン

若猫『……血の匂い』

子猫「……!?」

若猫『こりゃあ、鼠の血だな』 クンクン

若猫『年寄りっぽいな』

子猫「……!?」

子猫「まさか……」

タタタッ

若猫『あ、おいどうしたんだよ』

110 : 手がかじかんできた[] 2010/03/31(水) 00:01:20.21 ID:mb3VRxsG0

子猫「どこ、だ……」キョロキョロ

子猫「!!!!」

老鼠「」グッタリ

子猫「じ……」

子猫「じーちゃん!!!」

老鼠「」グッタリ

子猫「じーちゃん、じーちゃん!」ユサユサ

老鼠「」 ユラユラ

子猫「なんで血だらけなんだよおおお……」

子猫「なんで」

子猫「なんで動かないんだよおおおお……!」ボロボロボロ



111 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:05:34.19 ID:mb3VRxsG0

若猫『おい、あんまり離れるなって……あらら』

子猫「……」エグエグエグエグ

若猫『こりゃあ・・・・・・どういうこった』

老鼠「」グッタリ

若猫『さっきの血の匂いのもとはいいとして』

若猫『なんでまた食いもんが死んだくらいで泣いてんだか』

子猫「じーちゃんは食いもんじゃない!」 シャー

若猫『おっと……』

若猫『何やらさっぱり』

子猫「じーちゃんは俺の親だ!」

子猫「食いもんじゃない……!」ボロボロボロ

若猫『はぁ、ん……』 ピン

112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:11:06.58 ID:mb3VRxsG0

若猫『しばらく前に鼠が猫を育ててるとかいう噂が立ってたが……』

若猫『なるほど、お前らのことだったのか』

若猫『自分が鼠だとか言ってたのもそのせいか』 ウンウン

子猫「……じーちゃん……」グスグス

子猫「猫のせいで、猫のせいで……」

若猫『……なんか猫聞きの悪いこと言ってんなあ』

若猫『そのじーさん鼠は猫が殺したわけじゃないぜ』

子猫「え……」



115 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:16:24.59 ID:mb3VRxsG0

若猫『猫がネズミを取る時ぁ、食う時だけだ』

若猫『そんなふうに一口も食わないで放りだしとくなんざ、勿体なくて出来ねえよ』

子猫「……」

若猫『それにほれ、なんかで殴られてるだろ』

若猫『猫なら爪痕か噛み跡が残るからな』

子猫「じゃあ……誰が……」

若猫『そこまでは知らないさ』

子猫「……」

子猫「僕が出歩かなきゃ、じーちゃんは……」

若猫『……とりあえず、そいつも一緒に家まで運んでやるよ』


トコトコトコ

116 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:20:41.89 ID:mb3VRxsG0

町はずれの空き家

若猫『ここでいいか』

子猫「うん……ありがとう」

老鼠「」

子猫「じーちゃん……」

若猫『今すぐは無理かも知れんが』

若猫『元気出せよ』

子猫「……」

子猫「ううっ……」ボロボロ

若猫『泣くなよ……』 ペロペロ

子猫「うう、じーちゃん……」ボロボロ

119 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:34:07.34 ID:mb3VRxsG0

若猫『俺は帰るけど……平気か?』

子猫「……」フルフル

若猫『……やれやれ』

ノソノソ ポフ

若猫『ここで寝てるから』

子猫「……」

若猫『……』 ジッ


パタン

子猫「!?」

??「チッ、ほかにも猫がいやがるぞ」

??「いや寝てる、今のうちだ」

子猫「だ、れ……?」

若鼠「チッ気づかれた」

120 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:37:28.63 ID:mb3VRxsG0

子猫「おじさんたち……誰……?」

若鼠「……」

若鼠「死ねっ!」 ヒュン

子猫「!?」 ヒラリ

若鼠「ちょこまかと」

子猫「なにするの!?」

若鼠「鼠族の平和のためだ!」

若鼠「死n」

ガブゥ

若鼠「」ダラーン

若猫『ふぁるほほは……』

123 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:44:56.87 ID:mb3VRxsG0

若猫『』ペッ

若鼠「」ドサッ

若猫『まっず』

鼠たち「「わ、若鼠いいいいい!」」

子猫「……」ガクガクガク

若猫『要はあれだろ』

若猫「小さいの、お前が怖かったんだろこいつら」

子猫「え……」

若猫「いくら鼠に育てられても、お前は猫だ」

若猫「いつか鼠を捕って食うようになるかもしれん」

若猫「こいつらはそれが怖かったんだ」

若猫「それで、じゃまなじーさんを殺して」

若猫「お前がまだ小さいうちに殺してしまおう、と」

若猫「そういうことだろ、鼠ども」 キラリ

鼠たち「「ひいいいいいい」」

124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:50:00.98 ID:mb3VRxsG0

子猫「ぼ、僕鼠なんて食べない…!」

若猫「だから、あいつらはそうは思わなかったんだろって」

鼠たち「「ざわ・・・ざわ・・・」」

若猫「……お前らさっさと帰れ」

若猫「帰らないと食っちまうぞ」

鼠たち「「しつれいしましたあああああああ」」

ドドドド バタン

若猫『やれやれ』

子猫「……」ジー

若鼠「」グッタリ

子猫「僕……僕がいなければ」

子猫「じーちゃんもこの人も」

子猫「……」

125 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 00:55:36.64 ID:mb3VRxsG0

若猫『……ま、そうかもな』

子猫「……」

若猫『でも』チラ

若鼠「」

若猫『こいつの血は不味かったし、もともといやな奴だったのかもしれん』

若猫『じーさんのほうは知らんがな』

子猫「……僕」

子猫「じーちゃんがいなかったら死んでたかもって、犬のおばちゃんが言ってた」

若猫『まあ、捨てられてたんだろうしな』

若猫『……感謝しろよ』

子猫「……」コクン

若猫『……墓でも作るか』

子猫「……」コクン

127 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:01:39.89 ID:mb3VRxsG0

数年後

犬「翁、あの世で元気してるかい」

犬「もうあれからどれだけ経つのかねえ……」

犬「あたしもすっかりおばあちゃんだよ」

犬「子猫ちゃんもすっかり立派になってるよ」

犬「あんたの育て方の賜物だn」

「「「いぬのおばあたあああああん」」」

犬「……呼ばれてるから行くよ」クスリ

犬「また墓参りに来るよ」


ハイハーイ

オバアタンアソンデエエエエ

ハイハイ

母猫「いつもごめんね、おばちゃん」

犬「子猫ちゃんの子どもたちさ、あたしの子も同然だ」

129 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:06:25.87 ID:mb3VRxsG0

父猫「……父ちゃんと遊んでくれない……」

犬「あんたはほれ、食べ物とってきな! 解ってると思うけど」

父猫「はいはい鼠はだめなんだろ」

母猫「うんうん」ニコニコ

父母猫「「じーちゃんのためにもね」」








老鼠(……元気、そうだな)

老鼠(わしの子どもたちよ……)


おわり

131 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:07:06.24 ID:mb3VRxsG0

最後gdgdだったけど終了


即興無理ぽ

133 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2010/03/31(水) 01:08:38.61 ID:Q/5nH2mOP

おつ!
童話みたいで良かった

134 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2010/03/31(水) 01:09:13.17 ID:PiMqOqlN0

乙にゃー

135 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:10:18.42 ID:mb3VRxsG0

乙がもらえるとは嬉しい

昼間、保守ありがとうございました
では寝ます

136 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:11:42.89 ID:8MLjQLJqO

子猫僕っ娘だったんか



141 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:28:59.38 ID:mb3VRxsG0

>>136
それがやりたかっただけっていう

143 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:44:05.10 ID:8MLjQLJqO

>>141
見事に騙されたわwww


140 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2010/03/31(水) 01:19:45.42 ID:i1AT6eKGO

絵本みたいで面白かった、乙

これ題材に長編にも出来そうだよな



元スレ:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1269868841/
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