1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:27:52.35 ID:cSI0Ys+p0
勇者「ふふ…………」
魔王「…………何をするつもりだ」
勇者「…………ふふふ……」
魔王「…………殺せ」
勇者「殺せだなんて……僕は貴方を殺したりなんてしません」
勇者「愛していますよ、魔王」
魔王「……何を考えている」
勇者「ふふ……」
勇者「これから貴方を改造します。しばらく眠っていてください」
魔王「何っ!? くっ……」
3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:29:02.60 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
魔王「ぅ…………」
勇者「おはようございます、魔王」
魔王「貴様っ……俺に何をした…………!?」
勇者「そんなに凄まないでくださいよ」
勇者「わかりませんか? 今からわかりますよ」
魔王「…………」
勇者「ふふっ……」
魔王「っ!?」
魔王「口付けなど……貴様っ……」
勇者「ん……今ディープキスしたら舌噛み切られちゃいそうですね」
5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:29:49.58 ID:cSI0Ys+p0
勇者「それ」ポワ
勇者「これで精々甘噛みしかできないようになりました」
魔王「っ……!」
勇者「舌……挿れますね」
魔王「ぅっ…………」
舌で歯列をなぞり、牙を撫で、深く這入り込んで行った。
勇者「ん…………」クチュ
魔王「……っ…………」
7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:31:05.55 ID:cSI0Ys+p0
勇者「は、あ……僕、キスって初めてしたんですけど」
勇者「こんなにすごいんですね…………」
魔王「…………貴様は一体何がしたい」
勇者「僕? 僕はただ貴方と愛し合いたいだけです」
勇者「魔王……大好きです」
魔王「ふざけるなっ!」
勇者「ふざけてなんていないんだけどなあ……」シュン
8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:31:34.84 ID:cSI0Ys+p0
勇者「本当に良い身体してらっしゃいますよね……」サワサワ
魔王「っ……気安く触れるな」
勇者「ん、でも愛してますから」サワサワ
魔王「よくそのような口を利けるな……」
勇者「男の人の乳首って一体何のために付いているのでしょうか」ツンツン
魔王「知るか! 触るな!」ガチャガチャ
勇者「だめ……ですか…………」シュン
勇者「でも、愛する事って、身体にひたすら触れあって」
勇者「憎まれるくらい貪ることなのでしょう?」
12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:32:51.20 ID:cSI0Ys+p0
勇者「触れて、改造して、犯して」
勇者「抱いて抱いて抱いて抱いて抱き続けることなのでしょう?」
勇者「ふっ……ふふふふっ…………」
魔王「っ…………」
勇者「凌辱して、孕ませて…………最期には……」
魔王「男が孕むわけがなかろう」
勇者「そのことなんですけど」
魔王「……何だ」
勇者「……一度、貴方が果てたら教えます」
>>10スレタイ
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:33:31.91 ID:cSI0Ys+p0
魔王「やめろっ……」
勇者「すご……硬くなる前から大きいです」
勇者「まあ、他の人のなんて知らないんですけどね…………」サワサワ
勇者「ん……無理矢理触っても反応するものなんですね」サスサス
魔王「……ころ、せっ…………」ビク
勇者「……貴方は、この部屋でずっと生きていくんです」
勇者「僕が死ぬまでは」シュッシュッ
魔王「ぅ…………っ…………っ……」
勇者「ふふ……絶対に此処から逃がしません」
勇者「ずっと……ずっと僕と一緒…………」クチュクチュ
魔王「……ぁ゛っ…………」
15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:34:35.12 ID:cSI0Ys+p0
魔王「くっ……う…………」
勇者「わっ……白くてドロドロしてる…………」ベットリ
勇者「けっこうたくさん出るんですね……」ボタボタ
魔王「は……あ…………」
勇者「気持ち……良かったんですね……良かったぁ」
魔王「この……ガキが…………」
勇者「魔王、自分の身体に違和感はありませんか?」
魔王「……?」
16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:36:47.82 ID:cSI0Ys+p0
魔王(下腹部が疼く…………?)
勇者「これでおわかりになるでしょうか?」クチャ
魔王「……!?」
勇者「ほら、ここ…………」クチャクチャ
魔王「ま……さか…………」
勇者「女の人の部分、作ってみました」
魔王「っ……!?」
勇者「お気に召しませんか?」
魔王「……俺は……男だっ…………」
勇者「ええ、そうです。貴方は男性です。でも、もう身体の一部分は女性なんですよ」
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:37:51.79 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………」
勇者「んふふ……魔王…………愛してる…………」
魔王「このような愚行が……一体何になると言うのだっ……」
勇者「? 愛し合うってこういうことでしょう?」
勇者「愛している人を改造して、改造された人は改造した人を愛する」
勇者「世の中こういう風にできているのでしょう?」
魔王「……歪んだ勇者だな」
勇者「歪んでも勇者です」
勇者「…………歪んでる、かあ……ふふ……それでも良いです」
勇者「歪んでいても、僕が貴方を愛していることに変わりはありません」
20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:38:47.88 ID:cSI0Ys+p0
魔王「覚えていろ……いつか、いつか貴様をっ…………」
勇者「殺しますか? 良いですよ、いつか殺してください」
勇者「指、挿れますよ」
魔王「っ…………!」
魔王「俺は、男だ…………」
勇者「わ……熱い………………」
魔王「俺は……俺はっ…………」
勇者「ふふっ……」クイッ
魔王「う゛っ……」
勇者「痛かったですか?」グチュグチュ
21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:40:22.29 ID:cSI0Ys+p0
勇者「初めてですもんね」クチュクチュ
魔王「こんな事が……現実であってたまるかっ……」
勇者「現実ですよ? 快楽も痛みもあるでしょう?」クイックイッ
魔王「俺は……女などではないっ……」
勇者「でも実際付けちゃいましたし」
勇者「もうそろそろ、良いかな……」
勇者「ほら、僕本当は女の子なんですけど」
勇者「男の人の部分付けてみました。簡易魔法なのですぐ解除できますけどね」
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:41:59.27 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………来るな」
勇者「これで二人ともいわゆる両性具有ですね」
勇者「力抜いてください」
魔王「来るなっ! 俺は……男だ!」
勇者「あ、避妊魔法使うのでまだ妊娠はしません」
勇者「しばらくは貴方と楽しみたいので」
勇者「力抜かないと、もっと痛くなりますよ?」
魔王「たかがメスガキ一匹に……組み敷かれるなど…………!」
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:44:05.60 ID:cSI0Ys+p0
勇者「う……上手く這入んない……」
魔王「く、るなっ…………」
勇者「もうちょっと力抜いてくださいよぉ」ググ
魔王「あ゛っ……ぐっ…………」
勇者「ん…………処女膜までしっかり作っちゃったので」
勇者「脱力しないと本当に痛いですよ?」グ
魔王「あ゛っああぁあ゛あ゛あ゛っ」
勇者「は……やっと全部入った…………」
24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:46:26.63 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………!」
勇者「魔王……貴方が愛おしくて愛おしくて仕方がありません…………」
勇者「魔王…………」
魔王「……俺は…………俺は…………」
魔王「俺は……男だ…………」
魔王「俺は…………………………」
勇者「まおぉ……」
勇者「やっぱり初めてで動くのは無理ですよね……」
魔王「…………」
26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:48:50.23 ID:cSI0Ys+p0
勇者「ゆっくり抜きますから……」
魔王「う…………」
勇者「苦しかったですか?」
勇者「……貴方ばっかり痛い思いするのって、不公平ですよね」
勇者「僕の純潔も、貴方に捧げますから……」
魔王「な……にを…………」
勇者「うっ……指挿れるだけでもちょっと痛いんですね……」
28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:49:49.76 ID:cSI0Ys+p0
勇者「やだな……結構怖い…………」
勇者「あっ……うぅっ…………」
魔王「くっ…………」
勇者「う……」ググッ
勇者「ふふ……貴方と同じ痛み…………」
勇者は涙を流しながら微笑んだ。
勇者「痛いけど、嬉しい……これで貴方と一緒…………」
魔王「っ…………」
勇者「ふふふ…………魔王……」
29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:50:38.85 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
側近「勇者様」
勇者「何かな、側近さん」
側近「……魔王陛下、いえ前魔王様陛下は…………」
勇者「あっちの部屋に閉じ込めてるよ。これからも、ずっとあそこにいてもらう」
勇者「僕が死ぬまで、ずっと、ずうっと……ふふ……」
側近「……」
勇者「心配しなくて良いよ。僕がちゃんと毎日様子見るから」
側近「……そうでございますか」
勇者「そんなにビクビクしないで」
勇者「僕は魔族に危害を加えるつもりなんて微塵もないのだから」
勇者「今まで通り暮らしてくれて良いんだよ」
勇者「ふふ……」
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:51:24.39 ID:cSI0Ys+p0
翌日
魔王「俺は……男だ…………」
魔王「俺は…………俺は…………」
ガチャ
勇者「魔王、体調はいかがです?」
魔王「俺は……女などでは…………」
勇者「魔王……」
魔王「…………俺は…………」
勇者「改造したのに、僕のことを好いてはいただけないのでしょうか?」
勇者「改造しても、愛してもらえるまでは時間が掛かるのかな……」
32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:52:53.25 ID:cSI0Ys+p0
勇者「ねえ魔王、こっちを向いてください」
魔王「…………」
勇者「そんな死んだ魚みたいな目、やめてくださいよ…………」
勇者「どうしてそんなにやつれているんですか?」
魔王「…………」
勇者「僕はただ貴方を愛しているだけなのに」
魔王「…………殺してくれ」
勇者「まおぉ……」
魔王「もう…………殺してくれ…………」
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:53:42.30 ID:cSI0Ys+p0
勇者「うっ……ぐすっ…………」
勇者「愛してる、愛してるよ、魔王…………」
勇者「このまま行為を続けていれば、いつかきっと僕を愛してくれますよね……?」
魔王「…………そう軽々と……愛を口にするな…………」
勇者「だって、本当に愛してるんですもの……」
魔王「…………」
勇者「魔王、今日も……しましょう?」
魔王「……お前がどれほど俺を辱めたとしても」
魔王「俺は……決してお前を愛したりなどしない」
36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:54:17.51 ID:cSI0Ys+p0
勇者「ど……してですか……?」
勇者「僕はこんなに貴方を愛しているのに……」
魔王「お前が俺を愛している? ふざけるな……!」
魔王「お前の一方的な我が儘ではないか……!」
勇者「どう……して…………?」
勇者「……最初はこうでも、貴方はきっと僕を愛してくれます」
勇者「いつか、いつかきっと!」サワ
魔王「や……めろっ…………!」ビク
38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:56:25.16 ID:cSI0Ys+p0
勇者「ふふ……乳首硬くなってますよ……?」
魔王「っ……」
勇者「僕の事が好きじゃないのに感じてるなんて」
勇者「貴方、魔王だったのに実はマゾヒストなんじゃないですか?」
勇者「ふっふふっふふふふふ」
勇者「乳首で感じる男性って、マゾヒストの気が強いって聞いたことあるんですけど」
勇者「実際どうなのでしょうか……?」
勇者「それとも、術の影響で他のところまで女性化しているのでしょうか」
魔王「っ……俺の身体を元に戻せっ……!」
勇者「それじゃ改造した意味ないじゃないですか」
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:56:55.08 ID:cSI0Ys+p0
魔王「俺は男だっ……!」ビク
勇者「……そうですね、男の人のところ、もうこんなに硬くなってますもん」サワサワ
勇者「乳首弄られただけでこんなに勃っちゃうなんて……」
魔王「っ…………」
勇者「そうだ、今日玩具持ってきたんですよ」ヴィィィィィ
魔王「なっ!?」
勇者「男の人はお尻の中が良いって聞いたので」
魔王「やっ、やめろっ」
勇者「後ろの方……挿れてみますね……」ズプ
40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:57:38.68 ID:cSI0Ys+p0
魔王「ぃっ……」
勇者「入んない……あ、指で慣らしてからじゃないと」クチュ
魔王「う……」
勇者「どの辺りが気持ち良いんですか?」
魔王「……抜けっ…………」
勇者「もっと奥……かな……」グチュッ
魔王「ひっ……」
勇者「ここですか?」クイックイッ
魔王「抜け……抜けっ……!」
勇者「この硬いところ……ここが良いんですね……」クリュクリュ
41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:58:05.85 ID:cSI0Ys+p0
魔王「ぁっ……くっ……」
勇者「声、我慢しないで聞かせてください」
魔王「ゃ……めろっ…………」
勇者「ふふ……可愛い」
勇者「先走りと、女の人の部分から出ている愛液があれば結構滑りますね」
勇者「もう、これ挿れても大丈夫でしょうか」ヌププ
魔王「も……ぅ……や、めて、くれっ…………」
勇者「今日はたっぷり絶頂させてあげますから……」
42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:59:01.76 ID:cSI0Ys+p0
勇者「……どうですか?」ヴィィィィィ
魔王「うっあっあぁっ! あっぐぅっぅうぅう!!」
勇者「こんなに声が漏れちゃうくらい良いんですか?」
勇者「……僕も気持ち良くなりたくなってきました」
勇者「このまま……僕のを挿れても良いですか?」
魔王「……こと……わ…………るっ…………!」
勇者「貴方の答えがどちらでも結局挿れちゃうんですけどね」
魔王「く、ぅ…………」
43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:59:27.70 ID:cSI0Ys+p0
勇者「二穴責めされている男性なんて貴方くらいでしょうね」
勇者「あ、一番前のも責めたら三穴責め……でしょうか……」
魔王「うっうぁっ……ぁあ……んぅ……っ……」
勇者「全部、気持ち良くしてさしあげますからっ」
魔王「貴様などにっ……何度も気を遣るわけにはっ……!」
勇者「すごい……体中ガクガクいってる……」グッグッ
魔王「あ゛ぁ゛っ……う……ぁぁあ゛あ゛っ!」ドクッ
勇者「わ……昨日よりたくさん出てる……」
勇者「女の人のところ、もう痛くなかったですか?」
魔王「はー…………はー…………」グタァ
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 21:59:57.38 ID:cSI0Ys+p0
勇者「今度は、後ろを道具じゃなくて……僕ので責めてみますね」
魔王「や…………め………………ろ…………」
勇者「ん…………」
魔王「うっ…………」ガクガク
勇者「あっ……陰核の方が快楽は強いですけどっ」グッグッ
勇者「これはこれで……気持ち良いですっ」グッグッグッグッ
魔王「うっうぅっ……ぁ……」
勇者「さっきよりも気持ち良いですか?」
魔王「こんな小娘ごときにっ……快楽などっ…………」
勇者「お尻掘られてこんなに感じてらっしゃるじゃありませんか」
45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:00:34.21 ID:cSI0Ys+p0
勇者「は、ん……魔王っ!」トピュッ
魔王「っうっぁ゛あ゛っ!」ドグゥッ
勇者「はぁ……あ…………ふふ、魔王……」
魔王「……」ガクガク
勇者「こんなに痙攣して……」
勇者「雌穴も雄穴も、僕の精液でいっぱい……ふふ……」
勇者「だから……僕の中も貴方の精液で満たしてください……」
魔王「くっ……」ガク
勇者「太ももは痙攣してらっしゃいますけど……」
勇者「射精することはまだできますよね? ふふ……」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:02:37.79 ID:cSI0Ys+p0
魔王(勇者の男根が消えた……)
勇者「ん……女性器ってあんまり気持ち良くないですね……」
勇者「クリトリス……擦りつけながらじゃないと……」
勇者「んっ……うぅっ…………」
魔王「……っく…………」
魔王(こうして見ればただの小娘が腰を振っているだけだというのに)
勇者「ふふっ魔王……」グッグッ
勇者「ふふ…………ぐすっ……魔王……大好き、大好きなのっ…………」
勇者「僕の全部あげるから……魔王の全部ちょうだい?」グッグッ
48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:03:59.09 ID:cSI0Ys+p0
勇者「魔王の……全部、欲しいのっ…………」
魔王「……俺の持っていた物はっ……お前が全て奪ったではないかっ……」
勇者「まだ、まだだよ……まだ全部じゃない……」
勇者「……ふふっ……まだ全てではないんです…………」グッ
魔王「地位も、誇りも、尊厳も奪い……まだ足らぬと言うのかっ……」
勇者「貴方からの愛が欲しくて欲しくて…………」
勇者「ふふっ……今はまだ無理でも、時間が経てば……きっと……」ググッ
魔王「道義も情理も何も知らぬ子供がっ……」
50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:06:31.70 ID:cSI0Ys+p0
勇者「僕の中……気持ち良いですか?」グッグッ
勇者「貴方の、おっきくてっ…………圧迫がすごいんですっ……」グッグッ
魔王「っ……!」
勇者「きっと、熱くて、狭くて、気持ち良いでしょう?」グッグッグッ
魔王「…………くっ」ドクッ
勇者「んぁあっ!」ビグゥッ
魔王「……外道が」
勇者「外道……ふふ、そうですね。人の道なんてとっくに逸れてます」
勇者「人間なんて………………」
51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:08:18.29 ID:cSI0Ys+p0
勇者「も……疲れてきちゃった。あと一回だけ」
魔王(…………まだ続くのか……)
勇者「男根再現してっと……」
勇者「ふふっ……」ヌチャ
魔王「悪趣味な……」
勇者「裏側同士……擦れ合っちゃってるぅっ……ふふっ……」
勇者「男の人の本物の肉棒と、女の子の偽物の肉棒が一緒になってるなんて」
勇者「なんだか不思議ですねっ……」ヌチャヌチャ
魔王「……っ…………」
52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:10:47.54 ID:cSI0Ys+p0
勇者「僕のっ……貴方の程大きくは作ってないんですけどっ……」
勇者「悪くは……ないでしょう…………?」
魔王「趣味が悪いにも程があるぞっ…………」
勇者「は、ぁあ、んぅっ…………んんっ!」ドクッ
魔王「く、ぅっ…………」ドクゥッ
勇者「はは……僕の精液と貴方の精液が混ざり合ってる……素敵……」
勇者「あ……中から漏れた精液も混ざっちゃってますね……気がつかなかった……」
魔王「俗悪な…………」
55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:14:32.16 ID:cSI0Ys+p0
勇者「じゃ……今日はよく休んでくださいね……」
勇者「明日もまた来ますから……」ガチャ
魔王「…………くそっ」ダン
魔王(歪みすぎて逆に真っ直ぐに思えてきたな……)
側近「勇者様……軍の体勢の立て直しが完了いたしました」
勇者「早かったねえ! お疲れ様」
勇者「無駄に人間と争うことは無いからね」
勇者「あのラインの防衛を徹底すれば貴魔族も妥協するだろうし」
勇者「歴史を踏まえれば、こちらから攻め込みさえしない限り人間も次第に軍を退くよ」
勇者「もし万が一奴等が奇襲を仕掛けてきたら、僕が直接潰しに行くから」
側近(年齢にしては冷静すぎる)
側近(そして圧倒的カリスマ……恐ろしい)
徹夜したせいで体調がおかしいちょっと休むすぐ戻る。
58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:19:11.23 ID:cSI0Ys+p0
数日後
魔王「民は今……どうしている…………?」
勇者「できるだけ貴方が統治していた頃と同じように過ごしてもらってます」
勇者「ただ、戦争は防衛に徹する事に決定しましたので、徴兵制は緩和していきます」
勇者「安心してください、圧政を敷いているとか、」
勇者「魔族全員を奴隷にするとかはしていませんので」
魔王「…………そうか」
魔王「お前の奴隷は……俺だけで良い……」
勇者「奴隷だなんてそんなぁ! 僕はそんなつもり無いんですよ」
60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:23:13.27 ID:cSI0Ys+p0
勇者「いくら魔族の体が丈夫でも、何も摂らないのは健康に悪いでしょう?」
魔王「…………」
勇者「あ、ちょっと待っててくださいね!」タッタッ
数時間後
勇者「ほら、食べてください! 側近さんに聞いて貴方の好物作ってみました」
魔王「……お前の手料理など誰が食うものか!」
勇者「…………でも、貴方に食べて欲しくて頑張って作ったんです」
勇者「料理長さんに見てもらいながら作ったので、味は大丈夫だと思います」
勇者「変な薬とかも入っていません。お願いだから食べてください……」
魔王「……いらん」
勇者「……食べてよぉ」
>>59
脳内保管でおk
61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:23:56.25 ID:cSI0Ys+p0
勇者「ぐすっ……食べて……食べてよぉ……!」ブワッ
勇者「このままじゃ魔王死んじゃうよお……」グスグス
魔王「…………」
勇者「……………………」
勇者「……ぃや…………いやぁ」
魔王「…………?」
勇者「いやあああああああああ!」
魔王「!?」
勇者「いやっ! いやああ! いやあああああああ!」
勇者「もう目の前で誰かが死ぬのはいやあああああああ!!」
63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:29:09.09 ID:cSI0Ys+p0
勇者「いや! いやああああ!!」
勇者「やだ、手が、手が真っ赤なの!」
魔王(何だこいつは)
勇者「腕も、胸も真っ赤! 真っ赤ぁ! いやああああああ!!」
魔王「おい落ち着け!」ガッ
勇者「いやああ! いやああああ!」バタバタ
魔王「暴れるな!」ググッ
勇者「い、あ…………」
勇者「…………はあ……はあ、はあ、はあ」
66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:33:09.96 ID:cSI0Ys+p0
魔王「お前…………」
勇者「……やだな……はは、打っ飛んでたよ…………」
勇者「ねえ……ご飯、食べていただけますか…………?」グスッ
魔王「……わかった」
魔王(気味の悪い奴だ……)
魔王(歪んでいるどころかぶっ壊れている……)
67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:33:47.75 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………」モクモク
勇者「ちゃんと食べないと情事も頑張れないですからね!」ニコニコ
魔王「…………」
勇者「時間が取れたらまた作りますね!」
勇者「今夜も楽しみましょうね」
魔王「…………食事中にその話をするな」
勇者「あ、ごめんなさい……」シュン
勇者「美味しかったですか?」
魔王「…………不味くはない」
魔王(……………………美味い)
71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:40:57.37 ID:cSI0Ys+p0
数週間後
勇者「まおぉ……だぁいすき…………」ギュウゥ
魔王「…………」
勇者「まだ僕のこと愛してくれないんですか?」
勇者「……見た目は全然変えてないし……もっと改造しないといけないのかなあ」
勇者「でも、せっかく綺麗な身体してるからあまり容姿は弄りたくないんだよなぁ」
魔王「…………やめてくれ」
勇者「改造されるの、嫌なんですか?」
魔王「当り前だろうが」
72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:41:26.73 ID:cSI0Ys+p0
魔王「……お前も、見知らぬ男に強制的に身体を弄ばれたら嫌ではないのか」
勇者「ん……最初は嫌でも、何回も抱かれていたら情が移っちゃうかなあ」
勇者「ストックホルム症候群でしたっけ? 誘拐犯に依存する場合もあるじゃないですか」
魔王「……常識の通じない相手だったな」
勇者「貴方からなら、何されても嬉しいです」
魔王「……この異常性癖者が」
勇者「異常……か。そうですね。僕頭のネジ外れてますもん」
魔王「自覚はあったのか」
勇者「ええ」
魔王「…………いい加減出て行ったらどうだ」
勇者「……ふふ、そろそろでしたね。あれが来る時刻」
77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:46:32.55 ID:cSI0Ys+p0
魔王「……出て行け」
勇者「…………ふふ」
ギー…………カタカタ
勇者「来ましたね……腸内洗浄機」
魔王「くっ…………出て行け!」
勇者「僕の魔術で強化してあるから破壊することもできず」
勇者「あっという間に捕らえられ、強制的に腸内洗浄」
勇者「さらにそれを他人に見られる……屈辱でしょうね……ふふっ」
78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:47:00.52 ID:cSI0Ys+p0
魔王「うっ…………見るなっ」
勇者「苦しいですか? 頑張って耐えてください」ナデナデ
勇者「これで、後から思いっきり気持ち良い事ができるんですから」
魔王「……っ!? あっ……ぁあ゛っ……!」
勇者「もしかして浣腸されて感じてるんですか?」
魔王「そんなっ……わけがっ…………」
勇者「ふふっ…………」
魔王「見るなっ……見るなっ…………!」
勇者「恥ずかしいところを僕に見られれば見られるほど、僕に依存すれば良いんです」
勇者「見られるのが癖になるくらいに」
勇者「恥ずかしくて、逆に僕から離れられなくなるでしょう……?」
79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:47:45.95 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………は、あ……」
勇者「よく頑張りました」ナデナデ
魔王「…………」
勇者「ねえ……お腹の中、いつもと違う感覚がしませんか?」
魔王「…………っ!?」
勇者「ゾクゾクするでしょう?」
魔王「貴様……何をっ…………」ゾクッ
勇者「腸内洗浄液に媚薬混ぜちゃいました」
魔王「な゛っ…………」
80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:49:18.35 ID:cSI0Ys+p0
勇者「指挿れますね」
魔王「ぅ゛……っ……ぁあっ……」ヒクヒク
勇者「一番良い所以外も気持ち良いですか?」クリュクリュ
魔王「ぬ、抜けっ! ぐっ…………っ!」ゾクゾク
勇者「指だけでそんなに良いんですか?」
魔王「あ……っ……ぁぁっ…………」ビクビク
勇者「これで玩具入れたらどうなっちゃうんでしょう」ヌプ
魔王「やめろっ! 抜け……抜けっ!」ビグビグッ
勇者「洗われたところ全体で感じてるんですね……すごい……」
81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:50:39.25 ID:cSI0Ys+p0
勇者「スイッチ……入れますよ…………」ゾクゾク
魔王「あっぁあぁぁあああああ゛あ゛っ」ガクガク
勇者「わぁっ……今までにないくらいの反応…………」ゾクッ
勇者「ふふ……」
魔王「止めろっ止めてくれっ!」
勇者「そんなに……気持ち良いんだ……」ウットリ
魔王「ぁああぁぁああ゛あ゛あ゛あ゛っ」
勇者「ねえ……これでもっと振動強くしたら……どうなっちゃうの…………?」カチッ
魔王「ひっ……」
83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:52:59.51 ID:cSI0Ys+p0
勇者「魔王…………本当に良いお尻してますよね……」サワサワ
魔王「あ゛あ゛っ、くっ……くぅっ……ぅああぁあぁあああああ゛あ゛!!」
魔王「はー…………はー…………」
勇者「うそ…………精液出てないのに果てたんですか?」
勇者「その代わり……先走りと愛液が凄いことになってる……」
魔王「……は、ぁぁ…………」
勇者「どっろどろだ…………」
魔王「……………………」
勇者「もう疲れちゃいました?」
魔王「…………くれ」
88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:55:05.66 ID:cSI0Ys+p0
魔王「もっと……してくれ…………」
勇者「え……!?」
魔王「勇者…………もっと…………」
勇者「……貴方が自分から求めるなんて初めてじゃないですか!」
勇者「ふふ……嬉しいなあ。名前呼んでくれたのも、戦った時以来……」
勇者「……女性器も欲しそうにしてますね」
勇者「そっちには別の玩具でも挿れておきましょうか」
勇者「男性器も……痛そうなくらい張ってる……」
89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:56:00.73 ID:cSI0Ys+p0
勇者「じゃあ、僕の……後ろに挿れますよ」ズッ
魔王「ん……ぁ……勇者……」
勇者「魔王……愛してます」グッグッ
魔王「あっ……勇者っ……勇者…………!」
勇者「ふふ……本当に女の人みたいになってきてる…………」
勇者「貴方が自分から腰を振ってくれるなんて、僕……本当に嬉しいです」
魔王「うっ……あぁっ……ゆ、うしゃっ…………」
勇者「貴方の中に入っている媚薬が……僕にも効いてきたっ……」
勇者「すごい……すごいです…………」
90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:56:37.48 ID:cSI0Ys+p0
魔王「勇者……もっと…………くれっ…………」
勇者「激しいの、お好きですか?」グッグッ
勇者「は、ぁ……魔王…………」
魔王「ん、あ゛ぁ……勇者……勇者っ……!」
魔王「ゆ…………う、しゃっ…………」
勇者「魔王…………んぅっ!」ドクッ
魔王「あっぁぁああ゛あ゛っ」
勇者「ふ……は、あ…………」
魔王「勇者…………まだだ……まだ、足りないっ……」
勇者「ふふ……今日は欲張りですね…………」
91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:56:58.24 ID:cSI0Ys+p0
勇者「また玩具でイキたいですか?」
魔王「……お前の……熱が欲しい…………」
勇者「本当ですか? ふふっ……魔王……」ナデナデ
魔王「早く……してくれ…………」
勇者「貴方の望み通りに……」ズッ
魔王「あっ……ゆう、しゃ…………」
勇者「魔王…………」
92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:57:39.57 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
魔王「は……ぁ…………」
勇者「魔王……今日の魔王、すっごく良かったです……」
魔王「こんなはずがっ……こんなっ…………」
魔王「俺が自ら求めるはずがっ…………」
勇者「媚薬の所為だって言いたいんですか?」
勇者「良いですよ、媚薬の所為にしてください。実際そうですし」
魔王「…………」
勇者「貴方は媚薬に負けたんですよ」
魔王「っ……!」
勇者「どうしたんですか? どうしてそんなにショックを受けているんですか?」
魔王「俺はっ……俺はっ…………!」ダンッダンッ
勇者「これからも媚薬使いたいですね。でも、使いすぎると耐性ついちゃいますし」
勇者「やっぱり、たまにだけにしておきましょう」
93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:58:04.84 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
魔王「ぅ、く、ぁあっ」ビクビク
勇者「ねえ、魔王……僕の事、愛してますか?」
魔王「……っ…………」
勇者「どうして答えてくれないんですか?」
勇者「快楽には素直になったのに」
勇者「どうして答えてくれないの?」
魔王「…………」
勇者「愛してる……愛してます、魔王」
魔王「っ……」
94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:58:37.38 ID:cSI0Ys+p0
勇者「……男性器を果てた直後に攻め続けたらどうなるか、興味あるんですよね」
魔王「うっぁっ……ぁぁ゛あ゛っ!」ビグゥビグゥ
勇者「わ……すごい反応」
魔王「やめっ、やめろっぁ゛っぁあ゛っ」ガクッガクッ
勇者「すごい……すごいよ魔王……死んじゃいそうな勢いで感じてる……」
勇者「もっとおっきくなってる……」
勇者「腰……ガクガクするの……止まらないんですか……? ふふ……」
魔王「く、ぅっ、ぁっぁああぁああ゛あ゛っ」ドグゥッ
勇者「あはは……精液……いっぱぁい…………」
魔王「ぁ……ぁぁ…………」ガクガクガクガク
勇者「余韻まですごいんだ……ふふ…………」
95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:59:01.72 ID:cSI0Ys+p0
数週間後
勇者「魔王、最近元気ないですよ?」
魔王「…………」
勇者「何か話してくださいよ」
魔王「…………」
勇者「ねえ、魔王……」ギュウ
魔王「…………」
勇者「ほら、後ろから抱き絞めただけで勃っちゃってますよ?」
勇者「年下の女の子から責められて本当は嬉しいのでしょう? 期待しているのでしょう?」
魔王「…………」
勇者「何か言い返してくださいよ……」
96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:59:31.73 ID:cSI0Ys+p0
勇者「魔王……」サワ
魔王「ぅ…………」ビク
勇者「何か言ってよぉ」グスッ
魔王「…………」
勇者「まおぉ…………!」
魔王「……もう、諦めた」
勇者「え……?」
魔王「お前に敗北した瞬間に、全てを諦めるべきだった」
魔王「もう、好きにしてくれ……」
勇者「魔王……?」
勇者「僕の事、愛してる……?」
98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 22:59:58.05 ID:cSI0Ys+p0
魔王「……お前をこんな風に育てた親の顔を見てみたい」
勇者「お、や…………?」
勇者「…………」
勇者「お父さん、お母さん何処に行ったのー?」トテトテ
魔王「……!?」
勇者「おとーさーん、おかーさーん!」
勇者「ねえどうしてここ真っ暗なの?」
魔王(こいつ……また壊れたのか)
勇者「ねえ何でずっと帰って来ないのー?」
99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:00:39.28 ID:cSI0Ys+p0
勇者「あ、お父さん、お母さん!」
勇者「何処に行ってたの? 心配したんだよ!」
魔王「…………」
勇者「いやあああ!! 違う、お父さんとお母さんはこんな顔じゃない!」
勇者「いやああぁぁああぁぁああぁあぁあぁあああぁぁぁああああ!!」
勇者「お父さんとお母さんはこんな化け物じゃない!」
魔王(化け……物……?)
勇者「どうしてお父さんとお母さんの髪の毛持ってるの!!??」
勇者「いやあぁぁああああ!! いやああぁぁああぁああああああああ!!」
102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:02:09.50 ID:cSI0Ys+p0
魔王「勇者、目を覚ませ!」ガッ
勇者「化け物! 化け物ぉ!!」
魔王「叫ぶな! ……その煩い口を塞いでやる」
勇者「んむっ!?」
勇者「ん! んぅー!」
勇者「んぅ…………」
魔王「…………」
勇者「ぷはっ……」
魔王「……目は覚めたか」
勇者「……お兄さんだあれ?」
魔王「!?」
103 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:02:45.00 ID:cSI0Ys+p0
勇者「勇者、お兄さんとキスしてたの!?」カアァ
魔王「…………」
勇者「……お兄さん何で上半身裸なの!? ひゃああ!」
魔王(……お前が脱がしたんだろうが)
勇者「お兄さん、僕のお父さんとお母さん知らない?」
勇者「ずっと帰って来ないの」
魔王「…………」
勇者「お家でずっと良い子にお留守番して待ってるのに、帰って来ないの」
勇者「一人で寝るの寂しいな。早く帰って来ないかなー」
魔王「…………」
104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:06:02.39 ID:cSI0Ys+p0
魔王(……演技……ではないな)
魔王(雰囲気……性格もまるで違う)
勇者「お兄さんすごく格好良いね!」
勇者「勇者、面食いなのかな。お兄さんを見てると……ドキドキする」カアア
魔王(…………戯言を)
勇者「お父さん達が帰ってくるまで、一緒にいて?」
魔王「…………」
勇者「勇者、寂しいの。寂しくて寂しくて仕方がないの」
魔王「……いい加減元に戻れ」
勇者「お兄さん、お願い一緒にいて!」ガシ
105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:08:54.68 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………」ギュウウ
勇者「えへへ…………」
勇者「おに、ぃ……さ…………」ウトウト
魔王「……」
勇者「…………あはは、やだな。またネジ吹っ飛んでた」
魔王「…………戻ったか」
勇者「一人の時にしかならないはずだったのにな」
勇者「貴方には気を許しているからでしょうか……?」
勇者「僕、時々頭の回路が別のところに繋がってしまうんですよ」
106 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:09:43.25 ID:cSI0Ys+p0
魔王「……本当のお前は、どっちだ」
勇者「ふふ……どっちも、かな……」
勇者「記憶が昔の状態になってしまうだけですから」
魔王「…………」
勇者「……そろそろ始めましょうか」
勇者「僕の口の中に、たぁっぷり出してください」
勇者「ん…………」
魔王「っ…………」
107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:11:07.63 ID:cSI0Ys+p0
勇者「ふふ……おっきくて、上手く咥えられないや」
勇者「でも、頑張りますから」
…………
……
勇者「んぅっ……」
魔王「くっ……」ドクッ
勇者「んっ……」ゴクゴク
勇者「けほっ……多すぎてちょっと零しちゃった」ペロペロ
勇者「じゃあ、今度は……僕のを咥えてください」
108 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:12:26.76 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………」
勇者「嫌そうな顔しないで……さあ」
魔王「っ…………」グチュ
勇者「んっ……そこ、舐めてください……」
魔王「っ……っ…………」グチュッチュ
勇者「ふふ……貴方の口の中……熱くて気持ち良い…………」
勇者「そう……甘噛み? してもいいですよ。魔術で噛み切れなんてしないでしょう……?」
勇者「咥えるのって……キス、してる時みたいに、口の中感じるんですよね……」
勇者「僕のを咥えて、気持ち良いですか……?」
109 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:14:18.50 ID:cSI0Ys+p0
魔王「ぅっ……」
勇者「そのまま呑み込んで……」グ
魔王「…………」
勇者「呑み込んでください」
魔王「っ……」
勇者「……呑み込んで」
魔王「…………」ゴク
勇者「ふふ…………」
魔王「……!」
勇者「苦かったですか? でも、これで……」
勇者「僕の中には貴方が、貴方の中には僕が広がっていく……ふふ……」
人いなくてもめげない
115 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:16:18.71 ID:cSI0Ys+p0
勇者「呑み込まれて、吸収されて、体中に行き渡って……はあ」
魔王「ふん…………悪趣味な」
魔王「……お前は、このような方法でしか他人との繋がりを持つことができないのか?」
魔王「どれほど俺を繋ぎ止めていても、お前は孤独なままだ」
勇者「……やっぱり、今のままじゃ僕を愛してくれないんですね。寂しいな……」
魔王「…………」
勇者「あははっお父さんもお母さんも僕を捨てたっ」
勇者「………………ふふっ……親がいなくて寂しいなら、子供をつくっちゃえば良いんだ」
116 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:16:54.08 ID:cSI0Ys+p0
勇者「僕が……僕達が親になれば良いんだ……」
魔王「っ……!」
勇者「だいぶ楽しみましたし、貴方に、僕との子供を……」
魔王「やめろっ……俺は男だっ……」
勇者「好きにしてくれと仰ったのは貴方ですよ」
魔王「くっ……」
勇者「ふふ……」
トロオ
魔王「これは……」
勇者「貴方の身体中に媚薬入りのローション塗り回して、隅から隅まで余さず愛撫して」
勇者「熱を生じ合いたい……ふふ……」
117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:17:36.38 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
勇者「ほら、ここもこんなに硬くなって」
魔王「…………」
勇者「すっごく熱そう……醒ましてあげましょうか?」トロロ
魔王「うっ……!」
勇者「もっと大きくなりましたよ? おかしいな、醒ましてあげるためにかけたのに」
勇者「ふふふ……」グシュッグシュッ
魔王「あ゛っあ゛あ゛っ」ビグビグッ
勇者「随分感じやすい身体になりましたよね……」シュクッシュクッ
魔王「や゛っめろっ」ビクビクビクビク
127 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:42:42.48 ID:cSI0Ys+p0
勇者「これじゃもう……女性の陰核並みに感じてませんか……?」
勇者「媚薬ってすごいですね……」
魔王「……っ…………」
勇者「じゃあ……挿れますよ……?」
魔王「やめろっ……それだけはやめてくれっ…………」
勇者「赤ちゃんできたら……愛してくれる……かな…………」ググ
魔王「やめ……ろ…………」
魔王「俺は…………男だっ……」
ばいさる長かった つかマジで書き込みしてくんないとまたくらってしまう
130 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:45:23.87 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
勇者「ふ……ふふ…………」
魔王「…………」
勇者「ねえ、どうしてそんなに悲しそうな表情なんですか?」
勇者「そんな無気力でいられたら、生きる気力すら失くしているように見えるじゃないですか」
魔王「……そんなもの、もうとっくに失くしている」
勇者「そ……んな……どう、して?」
魔王「……お前には到底理解できないだろうな」
勇者「ん…………」
魔王「…………子供は、お前の道具じゃない」
勇者「…………」
ばいさると格闘しすぎてレベルリセットされたことがあるからガチで怖い
くらってる間にスレが落ちたらと思うと……
131 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:46:50.31 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
側近「……魔王様」
魔王「! ……その声、側近か」
側近「勇者様が、魔王様がこの頃お元気がないと仰っておられて……」
側近「面会を申し出ましたところ、認めてくださったのです」
側近「……お会いしとうございました」
魔王「ふっ…………俺は会いたくなどなかったぞ」
魔王「これほどまでに貶められ、今更かつての部下に合わす顔などない」
魔王(ましてや孕ませられたなどと…………)
134 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:47:52.63 ID:cSI0Ys+p0
側近「魔王様……」
魔王「…………皆はどうしている」
側近「皆、以前とほぼ変わりなく過ごしております」
側近「ただ、貴方様が姿を消し、我等は非常に寂しく思っております」
魔王「……そうか」
側近「勇者様は、子供とは思えない統率力で統治を行っておられます」
魔王「……あいつがか?」
側近「ええ……あのカリスマ性は一体何処から生まれたのでしょう」
魔王(あの壊れたガキが…………信じられん)
魔王「……もう行ってくれ」
側近「はい……」
インコはこれうpりながら終わらせた。
136 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:49:00.47 ID:cSI0Ys+p0
数週間後
側近「勇者様、最前線にこれまで確認したことのない生物が攻めてきたとの報告が」
勇者「どんなやつ?」
側近「人間の形に近いのですが……通常の人間よりも大柄で、筋肉が剥き出しになっているとのことです」
勇者「……すぐにそこに向かうよ」
?「ガァァアアアア」
勇者「やはりこいつは…………!」
勇者「……側近さん、軍の用意してもらえるかな」
勇者「少数精鋭の一個小隊、お願い」
140 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:51:52.16 ID:cSI0Ys+p0
…………
……
魔王「……ゆ、うしゃ…………?」
勇者「魔王、お目覚めになられましたか」
魔王「……一体何を…………!?」
魔王(声が……)
勇者「妊娠していただくわけですから、体のバランスのことなどを踏まえて」
勇者「完全に女の人になってもらいました」
魔王「…………そうか」
勇者「もう驚かないんですね?」
勇者「女性になっても、本当に綺麗ですよ」
魔王(もう……柔らかい感触しかしない……)
142 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:52:22.69 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………」
勇者「僕も完全な男の子になってみました」
勇者「性別交換しちゃいましたね」
勇者「まあ、明日故郷に攻め込むので、一時的に元に戻るんですけどね」
魔王「攻め込む……?」
勇者「ちょっと用が出来まして」
勇者は魔王の下腹部に手をかざした。
勇者「あ……小さな命の波動がある。良かった、本当に懐妊してた」
勇者「情事はこれで一年はお預けですね。母性本能とか感じます?」
魔王「俺に母性などあってたまるか」
勇者「きっとその内目覚めますよ。僕も父性に目覚めないと」
144 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:53:03.89 ID:cSI0Ys+p0
魔王「…………何故、故郷に攻め入る?」
魔王「元より、何故魔王の座に就いた」
勇者「ん、魔王やってるのは貴方と一緒に居やすいからっていうのが一番大きいのですが」
勇者「故郷に行っても帰る場所ないんですよ」
勇者「『魔王を倒せ』と言われたから貴方を倒しただけで」
勇者「それ以上の事は何も言われてないので、後の事は僕の勝手ですし」
勇者「……それに、僕この間『親』って単語聞いたら理性吹っ飛んだじゃないですか」
魔王「……捨てられたと言っていたが」
勇者「ふふ……僕の両親は、僕を愛するより、科学者に愛される方を選んだんですよ」
魔王「科学者……?」
146 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:54:56.71 ID:cSI0Ys+p0
――――――――
母「勇者ちゃん、貴方はもう私達がいなくてもちゃんとやっていけるわね?」
勇者「お母さん?」
父「お前はもう十分に強くなった。心配は……しなくても良いな?」
勇者「どうしたの? お父さんまで」
母「良い子にしているのよ」
勇者「勇者、お留守番ならちゃんとするよ?」
母「じゃあね、可愛い勇者……お母さん達、お城に用事があるから行ってくるね」
父「元気でやるんだぞ」
勇者「お出かけ? いってらっしゃい!」
147 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:55:43.29 ID:cSI0Ys+p0
勇者「帰って来ないなあ……」
女性「勇者ちゃん、こんばんは」
勇者「お姉ちゃん、こんばんは。お母さん達が帰って来ないの。もう夜なのに」
女性「数日は帰って来られないんですって」
女性「だから、私が勇者ちゃんのお世話するように頼まれているの」
女性「よろしくね」
勇者「うん! ……お父さんとお母さん、どうしてるかなあ」
女性「一緒に寝ましょうか」
勇者「うん。勇者ね、一人で寝るのは寂しいの」
148 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/03(火) 23:56:55.80 ID:cSI0Ys+p0
数日後
兵士「……勇者ちゃん、お父さんとお母さんは馬車の事故で亡くなったんだ」
勇者「嘘! 何処にも遺体ないじゃん! 会わせてよお!」
勇者「事故現場は何処? ねえ、教えてよ!」
兵士「し、しかし……」
女性(もう二度と帰って来ないって仰ってたけれど……どうされたのかしら)
女性(本当に事故に遭われたとは思えない……)
勇者「もう良いよ! お城に探しに行くから!」
兵士「ちょ、勇者ちゃん!」
女性「勇者ちゃん!」
154 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:01:45.19 ID:pamjWAXP0
勇者「おとーさーん、おかーさんー、何処にいるのー?」
見張り「ゆ、勇者ちゃん……」
勇者「ねえ教えて!」
見張り「し、しかし……」
勇者「…………教えてって言ってるでしょ」
見張り「ひいっ! に、西棟の地下室だ……」
見張り「だが、絶対に行かない方が良い……ご両親はもう……」
勇者「そこにいるんだよね!? 生きてるんだよね!?」
肉改造で合ってる
156 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:02:44.20 ID:pamjWAXP0
勇者「何、あれ……」
勇者(壁に張り付けられてる……何だろうあの生き物……遠くてよく見えない)
勇者(橙色の肌……筋肉? 肩の辺りが大きい……)
勇者(……あの髪の色!)
科学者「ああ素晴らしい! 最高傑作だ!」
科学者「愛しているよ、私の作品…………!!」
勇者(でも、まさか…………)
科学者「遺伝子レベルにまで改造した!」
科学者「子を孕ませ、同じ兵器を産ませることもできる…………!」
科学者「ふふ…………」
勇者(まさかあんなのがお父さんとお母さんのはずがない!)ダッ
158 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:04:15.24 ID:pamjWAXP0
勇者「う…………」ウプ
勇者「きっと、きっと夢だったんだ」
勇者「家で良い子にお留守番していれば、いつかきっと帰って来てくれる……」
勇者「あんなの、ただの見間違い…………」
兵士A「大変だー! 生物兵器が暴走を始めたぞ!」
兵士B「逃げろ! 怪我人が出たぞ! すぐに避難を!」
勇者「生物……兵器……?」
兵器α「ギィァアアァアアアア」
兵器β「ガッ! ガァアッ!」
勇者「さっきの……地下にいた…………」
160 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:07:32.49 ID:pamjWAXP0
兵士「勇者ちゃん、逃げるんだ! 次期勇者である君が死ぬわけにはいかない!」
勇者「どうして……人を襲っているの……?」
勇者「どうして、お父さんやお母さんと同じ髪の毛なの……?」
勇者「兵器って何…………?」
兵士「さ、さあ!」
勇者「とめ……ないと……」
兵士「勇者ちゃん!?」
勇者「お父さんとお母さんに……人殺し……させたくない……」
勇者「僕が、止めに行かないと……」シャキン
161 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:08:51.96 ID:pamjWAXP0
兵器α「ギァアァァアアァアアアアア」
勇者「……お母さん?」
兵器β「ゲィヤァアァァアアァアアア」
勇者「……お父さん?」
勇者「今……止めてあげるから……」ザシュ
兵器α「マオウヲ…………」
勇者「血は……赤いまま……なんだ……」ザクッ
兵器β「マオウヲ……タオセ…………」
兵器α「マオウ……ヲ……タオセ……」
兵器β「タオ……セ…………」
勇者「魔王を……倒せ……?」
163 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:11:30.74 ID:pamjWAXP0
国王「おお、よくやったな勇者よ!」
国王「暴走した対魔王用の生物兵器を倒すとは!」
勇者「…………」
国王「今を以って、其方を当代勇者に任命するぞ」
勇者「……ねえ、あの生物…………」
勇者「勇者の……お父さんと……お母さんなのでしょう…………?」
国王「…………」
勇者「………………やっぱりそうなんだぁ……」
勇者「…………いやああぁぁあぁあぁあああああ!!」
勇者「真っ赤! 真っ赤なの! お父さんとお母さんの血で真っ赤ぁああああ!!」
勇者「いやあああ! いやぁああぁぁぁああぁぁあああああ!!」
国王「誰か勇者を取り押さえろ!」
165 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:17:38.65 ID:pamjWAXP0
――――――――
勇者「その後、僕はしばらく病棟に幽閉された」
勇者「もうフラッシュバックが酷くて酷くて、年中暴れていましたよ」
勇者「でも、ある時僕の勇者の本能が危機感を覚えたのか」
勇者「突然『僕』が生まれた」
魔王「…………」
勇者「自分と、自分の過去を客観的に捉えることが出来るようになった」
勇者「本来の自分よりも頭が良くてね、おかげで魔族の統治もできているんです」
勇者「お父さんとお母さんの最期の言葉は、二人の本心に因るものなのか」
勇者「兵器として改造された時に植え付けられた使命に因るものなのかは」
勇者「今となってはもう分かりません」
168 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:19:17.95 ID:pamjWAXP0
勇者「科学者は、その時お母さん達に殺されたそうです」
勇者「自らが改造した者達の手で殺される……ふふ……」
勇者「ねえ……それが最終的な愛の形なのでしょう…………?」
魔王「…………」
勇者「両親の言い遺した言葉通り、僕は貴方を倒しに来た」
勇者「当初はそのまま殺すつもりだったんですよ」
勇者「だって、魔王がこんな美丈夫だとは知らなかったんですもの」
勇者「きっとこの人となら愛し合える……そんな気がして」
勇者「ずっと一緒にいる事に決めたんです」
魔王「…………」
169 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:19:58.26 ID:pamjWAXP0
勇者「そんな哀しそうな顔…………」
勇者「……でも、僕別に自分が不幸だとかは思っていないんですよ」
勇者「不思議とそう思えるんです」
魔王「…………ならば何故涙を流している」
勇者「……あれ? おかしいな…………全然泣いてる感じなんてしなかったのに」
勇者「もしかしてさっきから止まってませんでした?」
魔王「…………ああ」
勇者「あれ? 本当に止まらない…………」
170 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:21:20.35 ID:pamjWAXP0
勇者「…………それで、科学者も亡くなったし、暴走の件もあって」
勇者「もう生物兵器が造られることはないだろうと思っていたんですけど」
勇者「……また、造られてた」ポロリ
魔王「……」
勇者「攻めて来ていたんです、よく似た生物兵器が……!」
勇者「だから……僕…………」
魔王「…………そうか」
勇者「……ふふっ……ねえ、魔王……僕の事、愛してくれる……?」
魔王「……………………」
勇者「やっぱり、答えて下さらないんですね……」
175 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:33:45.33 ID:pamjWAXP0
勇者「……今夜、一緒に寝てください」
魔王「…………お前が眠っている間に、その細い首を圧し折るなど容易いことだぞ」
勇者「良いですね……でも、今夜はまだ駄目です」
勇者「明日、国から生きて帰ってきたら……そうしてください」
勇者「触れて、改造して、犯して」
勇者「凌辱して、孕ませて…………最期には……貴方に、殺されたい」
魔王「…………」
勇者「……貴方は、僕を憎んでいるでしょう?」
魔王「…………ああ、殺したいほど憎んでいる」
178 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:42:09.29 ID:pamjWAXP0
勇者「なら、殺……して……」
魔王「……なあ、本気でそう言っているのか」
勇者「え…………?」
勇者「あ、女体化なら、僕が死ねば子供を産み終わった頃に元に戻りますから」
魔王「お前が死んだら、腹の子はどうすれば良い……?」
勇者「…………」
魔王「お前が死んだところで、今更元の生き方を取り戻す事は出来ない」
魔王「もう、お前に依存するしか……俺には生きる術がない……」
魔王「お前は、俺のすべてを奪ったのだから……」
魔王「死ぬまで面倒を見てはくれないか…………」
ほんとにばいさるどうにかして
179 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:43:22.12 ID:pamjWAXP0
魔王「いや、お前がいないと、俺は…………」
勇者「……ふふ、本当に……赤ちゃん産んでくれるんだ……嬉しいな……」
勇者「貴方がそう言うなら……僕、貴方の気が変わらない内は生きています」
勇者「帰ってきたら、一緒に赤ちゃんの名前を考えましょうね……?」ギュウ
魔王「…………お前に、同情くらいならばしてやろう」
勇者「同情、か……ふふ、それも良いかもしれませんね……」
勇者「ねえ……キス、させてください」
魔王「……勝手にしろ」
勇者「ん…………」
182 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:45:08.77 ID:pamjWAXP0
勇者「……ふふ……キスって、どうしてこんなに甘いのでしょうか」
勇者「生殖器さえ快楽を得られれば、生命の本能は果たせるでしょうに」
魔王「……知るか、そのようなこと」
勇者「でも、愛している人とキスしていたら嬉しくなるんです」
魔王「…………」
勇者「僕、貴方と一緒にいると幸せなんですよ」
勇者「貴方が愛してくれたら、きっともっと幸せになれるんでしょうけど」
勇者「散々貴方を不幸にしておいて、望みを持つなんて……駄目なんでしょうね」
勇者「……もう、眠りましょうか」
勇者「ふふ……貴方の身体、柔らかい…………お母さんみたい」
魔王「……」ギュ
勇者「両親がいなくなる前までは、僕ずっとお母さんと一緒に寝ていたんです」
勇者「一人で寝なさいって言われても、どうしても無理だった…………」
183 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:45:43.49 ID:pamjWAXP0
翌日
勇者「軍は整ったね」
側近「はっ」
勇者「これから全員を人間の国の城内に飛ばす」
勇者「城外は決して攻めない事」
勇者「国の要人及び科学者を狙う事」
勇者「民間人は一人も殺さない事」
勇者「これらを破った者は首を刎ねる。良いね」
側近「全員を一度に飛ばすのですか?」
勇者「僕の魔力容量なら可能だよ」
186 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:48:15.42 ID:pamjWAXP0
側近「勇者様……」
勇者「何? 側近さん」
側近「魔王様を……解放されないのですか」
勇者「解放、か……そうだね。従順になったし、やっぱり解放……してあげようかな……」
勇者「でも、もう自分から出て来ないんじゃないかな……」
勇者「……帰って来てから、また話そうか」
勇者「じゃあ、魔法陣に入って。……行くよ」
188 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:49:51.23 ID:pamjWAXP0
兵士A「魔物!?」
兵士B「魔族だ! 魔族の軍が攻めてきた!」
兵士C「生物兵器を解放しろ!」
勇者「ふふ……この国……この城……この空気……懐かしいな」
兵士「勇者……ちゃん……?」
勇者「あはは、久しぶりだね」
勇者「君は……お父さん達の事、知ってたのかな」
兵士「ひっ!」
勇者「ねえ……生物兵器の事、どれだけの人が知っていたの……?」
勇者「一般兵の君も……知っていたのかな……?」
兵士「ひっひいぃぃいいい」
190 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:52:06.52 ID:pamjWAXP0
…………
……
勇者「死者はいる?」
側近「貴女様の防護魔術が強力なため、怪我人すら出ておりません」
側近「全兵士に加護を与え、さらにそれを長時間持続させるとは……」
側近(真に恐ろしい)
側近「しかし、生物兵器は非常に丈夫です」
側近「こちらもダメージを受けませんが、敵に与える事も出来ません」
勇者「攻撃力上がる魔術も一応かけといたんだけどね……」
勇者「もっと強力な術をかけ直すよ」
側近(魔王様は……この恐ろしい勇者様から一体どのような仕打ちを…………?)
193 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:55:00.52 ID:pamjWAXP0
勇者「……」ザシュ
兵器「ギィァアアァァアアアア」
勇者(お母さん達と同じような姿……でも、明らかに強くなっている)
勇者(剥きだしになった筋肉、歯、二メートル以上の身長、肥大化した肩)
勇者(これでも元は人間…………)ザクッ
兵器「ギハッギァァアアアァァアアア」
勇者「ねえ……君達も科学者と愛し合っているの?」
勇者「それとも、無理矢理改造されて、憎んでいるのかな……」
兵器「ギヤァアアァアアアアアア」
勇者(まあ……それでも雑魚なんだけどね)ザクッ
194 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 00:57:35.39 ID:pamjWAXP0
側近「……生物兵器の殲滅、完了いたしました」
勇者「皆にはたっぷり褒美を与えておいて」
勇者「じゃあ、僕国王探してくる」
国王「……勇者」
勇者「あはは、国王陛下。まだ生きてたんだ」
勇者「もう遠くに逃げちゃったか、殺されたかしたんじゃないかと冷や冷やしたよ」
勇者「外に出れなくて避難の仕様もなかったのかな」
勇者「まさか城内をいきなり攻められるとは思っていなかったでしょ?」
国王「魔王を倒した後、帰還しないと思っておったら……」
国王「そうか、魔族に身を堕しておったか」
198 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:00:41.01 ID:pamjWAXP0
勇者「こっちに攻め込んで来たそっちが悪いんだよ」
勇者「こっちからは攻めないつもりだったのに」
国王「……目的は何だ」
勇者「僕、もうあの生物兵器、見たくないんだよね」
勇者「お父さんとお母さんは、僕を捨てて科学者に愛される道を選んだ」
勇者「貴方があんな兵器を造ろうだなんて計画しなければ、」
勇者「僕は独りになんてならなかったのに」
国王「……其方には残酷な事をさせたと思うておる」
国王「しかし、あれは人間にとっては必要なモノだ」
199 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:01:50.75 ID:pamjWAXP0
勇者「あんなモノで、魔王を倒せるとでも思っているの?」
勇者「さあ……貴方にも死んでもらいます」
国王「ふ……殺められても仕方がないか」
国王「最期に教えてやろう。お主の両親は、其方を捨てたわけではない」
国王「其方を助けるために身を捧げたのだ」
勇者「……どういうこと」
国王「元より、改造する予定だったのは二人の子供であるお主であった」
国王「しかし、二人に懇願されてな……子供だけは助けてくれと」
国王「彼等は、勇者、お主が魔王と戦わなくて済む事を願っていた」
勇者「……!」
200 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:05:12.24 ID:pamjWAXP0
国王「最期の最期まで、彼奴等は其方を想っておった」
国王「暴走した事は残念であったが……人の親とはそういうものだ」
勇者「…………」
勇者「っふふっあははははははは!」
勇者「何それ……僕の両親は……科学者と愛し合っていたわけではないの?」
勇者「科学者の一方的な気持ちだったの?」
勇者「ああ…………なんだ……改造したら、愛してもらえるわけじゃないんだ……」
国王「勇者……この国の所為で、お主は歪んでしまった」
国王「さあ、仇である余を討て」
勇者「あははっふふっ……さようなら、王様」ザシュ
勇者「…………僕、また血だらけになっちゃった」
203 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:08:38.98 ID:pamjWAXP0
…………
……
魔王「勇者…………」
勇者「ねえ、魔王……僕、生きていて良いのかなあ」
魔王「……目に光がないぞ。お前らしくもない……」
勇者「僕なんかが、貴方に愛してもらえるはずもない……」
勇者「少しずつ気付いてたんだ……取り返しのつかない罪を犯しているって」
魔王「お前…………」
勇者「今日、生物兵器を壊して、人を殺した。また僕は真っ赤に染まった」
勇者「その以前から、僕は貴方を貶め続けてきた」
勇者「でも、それらは自己責任。他人の所為になんてできない」
魔王「…………」
勇者「王様は僕が歪んだのは国の所為だと言った」
勇者「だけど、僕の罪である事には変わりない」
205 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:10:12.05 ID:pamjWAXP0
勇者「ねえ……僕、どうやって貴方に償えば良いんですか……?」
勇者「赤ちゃんも……僕だけの我が儘で授かってしまって……」
勇者「僕……一体どう贖罪すれば…………」
魔王「…………勇者」ギュウ
魔王「……責任を感じているなら、一生俺達の……私達の面倒を見てくれ」
魔王「昨日も……そう言っただろう……?」
勇者「僕……ずっと貴方と一緒にいて良いの?」
魔王「赤子の名を考えるのではなかったのか?」
勇者「魔王…………」
魔王「なあ……もう共依存なんだ……お前なしでは生きていけない」
魔王「頼むから……共に……生きてくれ…………」
勇者「まおぉ……魔王っ…………うわぁああぁあああ」
207 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:11:00.32 ID:pamjWAXP0
側近「勇者様、魔王様は……」
勇者「……広くて暖かい部屋を用意してあげて」
側近(勇者様の雰囲気が変わった……? 以前より柔らかくなっている……)
勇者「ね? その方が体に良いもんね」
魔王「ああ……」
側近「勇者様、そちらの女性は……」
魔王「…………側近」
側近「ま……さか…………」
魔王「このような姿になってしまって……すまないな」
側近「魔王……様………………?」
210 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:15:46.63 ID:pamjWAXP0
約十ヶ月後
庭園
魔王「……勇者」
魔王は勇者に寄り掛かった。
勇者「魔王、どうしたの? 産むの怖い?」
魔王「…………」
勇者「元々男の人だったから、経験するはずのない痛みだもんね」
勇者「…………ごめんね」
勇者「……元に戻ったら、いつか僕にも妊娠させて」
勇者「それなら、僕も貴方が受ける痛みと同じ痛みを受けることができるから」
魔王「……まともに育てられるのならな」
勇者「子育ての事はちゃんと勉強する」
勇者「子供は、絶対に大切に育てる」
勇者「最近は記憶の方も落ち着いているから、きっと大丈夫」
側近「…………」
213 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:20:14.02 ID:pamjWAXP0
勇者(でも、僕はこのまま幸せになっちゃいけない)
勇者(幸せになっちゃいけない人間なんだ)
勇者(だからって死ぬわけにもいかない)
勇者(魔王を犯し続けた責任を……取らなくちゃいけない)
勇者「ねえ、魔王……僕、かなり歪んでたけど……」
勇者「貴方を愛している事は本当だから……」
魔王「…………ああ」
勇者「これから生まれてくるこの子も、本当に愛するから」
魔王「……ああ」
側近「……………………」
215 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:21:21.80 ID:pamjWAXP0
勇者「さ……魔王、そろそろ部屋に戻ろうか」
勇者「夕方になったら冷えるから」
魔王「……手を貸してくれ」
勇者「はい、どうぞ」
勇者「もうそろそろ……ですね」サワサワ
魔王「臨月だからな」
勇者「もうすぐ、かあ……楽しみだなあ」
魔王「……そうだな」
勇者「…………母性本能、目覚めた?」
魔王「……もうほとんど女だからな」
勇者「僕も……元々女の子だったのに、父親なんだ。ちゃんとその自覚はあるよ」
側近「っ」ダッ
218 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:24:07.29 ID:pamjWAXP0
側近「……」グッ……
魔王「っ勇者!?」
勇者「う…………」ヨロ バタ
魔王「側近…………?」
魔王(ナイフ……!?)
勇者「はは……城内だからって……油断してたよ……」
勇者「殺気に……気が……つか……な、い……なんて…………」
魔王「ゆ…………うしゃ…………?」
勇者「魔王…………ごめ……せき、にん……とれ……な……」ゲホッ
魔王「もう話すな! すぐに応急処置を」
勇者「ま…………ぉ…………」ニコ
219 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:26:53.50 ID:pamjWAXP0
魔王「…………勇者……?」
魔王「なあ…………目を開けてくれよ……」
魔王「お前がいなかったら…………私達はどうすれば良いんだ…………?」
魔王「愛でも何でも与えるから…………お願いだから……起きてくれよ…………」
側近「……魔王様」
魔王「…………何故勇者を殺した」
側近「体を変えられ……さらには子を孕ませられ……」
側近「かつての魔王様は何処へ行ってしまわれたのですか……?」
側近「既に……見る影もございません…………」
222 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:27:25.41 ID:pamjWAXP0
側近「……真に残念でございます」
側近「勇者の子を……本当にお産みになるのですか」
魔王「ああ……そのつもりだった」
側近「…………」
魔王「…………私も……殺すのか……?」
側近「…………敬愛していた貴方を、この手に掛けることなどできません」
魔王「なら……そのナイフを渡してくれ」
側近「……」
魔王「産んでやれなくて……ごめんな」
DEAD END
226 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:29:03.69 ID:pamjWAXP0
勇者(でも、僕はこのまま幸せになっちゃいけない)
勇者(幸せになっちゃいけない人間なんだ)
勇者(だからって死ぬわけにもいかない)
勇者(魔王を犯し続けた責任を……取らなくちゃいけない)
勇者「ねえ、魔王……僕、かなり歪んでたけどさ」
勇者「貴方を愛している事は本当だから……」
魔王「…………ああ」
勇者「これから生まれてくるこの子も、本当に愛するから」
魔王「……ああ」
側近「……………………」
魔王「なあ、勇者」
228 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:30:30.52 ID:pamjWAXP0
魔王「お前は、自分が幸福を得てはならないとでも思っているだろう……?」
勇者「……ええ」
勇者「貴方にあんな事をして……許されるはずがないよ」
勇者「……貴方は、一体どうすれば幸せになれるの?」
魔王「……私が、不幸でいる者の傍で幸せでいられると思うか?」
勇者「…………」
魔王「そして、この腹の子も……父親が不幸で、どうやって幸せになるんだ」
勇者「でも……貴方は、僕を憎んでいるんじゃないの……?」
魔王「…………もう良い。もう良いんだ」
魔王「いつまでもお前を憎み続けていたら、子供にとっても毒だろう」
229 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:32:23.46 ID:pamjWAXP0
勇者「でも……でも、僕は…………!」
魔王「……お前は既に十二分に苦しんだだろう」
魔王「両親を兵器に改造され、さらにそれらを自らの手で殺めた」
魔王「お前は歪んで当然だった」
勇者「だからって……貴方に酷い事をして良い理由にはならない」
魔王「……もう良い」ギュウ
勇者「…………魔王……」
魔王「…………もう、良いから……」
勇者「ぐすっ…………魔王っ……ぅう……っ……!」
232 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:33:30.20 ID:pamjWAXP0
魔王「襲撃の日以来……お前は変わった」
魔王「本当のお前は、優しくて、寂しがり屋で、残虐な行為を嫌っていて」
魔王「誰かが傍にいてやらないと……すぐに泣き出してしまうような人間だ」
魔王「そんなお前を、隣でずっと見てきた」
魔王「本当のお前を知ることが出来た」
魔王「だから……もう良いんだ」
勇者「魔王…………」
魔王「…………愛……している……」
勇者「……魔王…………!?」
魔王「…………勇者、愛している」
235 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:34:47.33 ID:pamjWAXP0
勇者「……僕、本当に愛されて良いの?」
勇者「貴方から愛されて……良いの…………?」ポロポロ
魔王「これまでが不幸だったのなら、これからは幸せになれば良い」
勇者「……魔王……ありがとう」
勇者「あんな罪を犯した僕を愛してくれて…………ありがとう」ポロポロ
側近「…………」
側近(……やめておきましょう)
側近(かつての誇りは失っても……今は今で、価値のあるものが存在するのかもしれない)
236 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:35:56.57 ID:pamjWAXP0
魔王「くっ…………」
勇者「魔王、大丈夫?」
魔王「…………来たかもしれない」
勇者「ま、まさか……誰か人を!」
勇者「あ、側近さん! そんなの所にいたの!?」
側近「……!」
勇者「すぐに魔王を医務室に連れて行かないと!」
238 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:37:52.19 ID:pamjWAXP0
…………
……
あー! ああー!
勇者「ほら……抱いて」
魔王「…………小さいな」
勇者「元気に泣いてる……無事に産まれて良かった」
あーあー!
勇者「ふふ、可愛い…………」
魔王「ああ……」
勇者「いつか、僕にも産ませて」
勇者「この小さな命を生み出す喜びを感じてみたいから」
勇者「これは……痛いだけじゃない……すごく喜ばしい事だから」
魔王「そう……だな……」
239 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:38:49.42 ID:pamjWAXP0
勇者「側近さん……ありがとう」
勇者「僕、あのままだと慌ててしまっていた」
勇者「貴方が近くにいて助かりました」
側近「いえ……」
勇者「これからも、どうか魔王を……僕達を支えてください」
側近「ええ……一生仕えさせていただきます」
側近(……見守っていこう…………)
勇者「魔王……愛してる。ずっと一緒にいて」
魔王「ああ、勇者……愛している」
子供「あー! あぁー!」
勇者「ふふ……赤ちゃんが呼んでる」
LIVING END
241 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:41:52.73 ID:pamjWAXP0
一年後
勇者「ねえ、魔王……今夜……」
魔王「……ああ」
勇者「ひぁ!」
魔王「……散々俺を犯していたにしては初々しいな。まるで処女だぞ」
勇者「貴方に酷い事をしていた人格は、あの日に消えたから……」
勇者「僕は当時の記憶を持っていても、自分の経験だという実感はないんです」
魔王「……そうか」
勇者「んぅっ……」
勇者(舌が…………)
243 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:42:35.40 ID:pamjWAXP0
勇者「っはぁ、魔王ってこんなにキス上手だったの……?」
魔王「お前よりはな」
勇者(魔王なんだか嬉しそう……久しぶりに男に戻れたからかな)
勇者「う……」
勇者(首筋が…………吸われてっ…………)
勇者「ま、魔王っ……くすぐったいっ…………」
勇者「ひ、ぁぁ……っ…………」
247 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:47:07.04 ID:pamjWAXP0
勇者(組み敷かれるのって……怖くて、ぞくぞくして……ドキドキする)ゾク
勇者「ひぁっ……! んっ……」
勇者(身体に力が入らなくて……抵抗できない)
勇者「胸……勝手に声が出ちゃっ……うぅっ……」
魔王「…………小さいな」
勇者「揉んで大きくしてくれる?」
…………
……
勇者「ね……僕……これで五回……なんだけどぉっ」ビクビク
魔王「良い姿だぞ……くくく」
勇者「う……分かってる。どんな責めをされても文句は言えない」
魔王「お前の尻も開発してやろうか」
勇者「ひ! うぅ…………」
249 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:49:07.06 ID:pamjWAXP0
…………
……
勇者「んぁああっ!!」ビグゥッ
勇者「は……はぁ……」ゼーハー
勇者「ねえ、魔王……今、の、で……僕、何回目?」
魔王「二十五回目だな」
勇者「も……むり…………」
魔王「くく……夜はまだ長いぞ?」
勇者「んあっ! だめ、だめええええ」ビグビグッ
251 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:50:16.43 ID:pamjWAXP0
魔王「果てた直後、休みを入れずに責め続けるとどうなるか興味があってな」
勇者「こわ……れ……! ひぁあぁっぁああぁあ!」
魔王「お前が昔俺にやったことだぞ?」
勇者「むり! むりいぃぃいいいいい!」
魔王「くくく……」
魔王「俺の下で啼け! 足掻け! ふはははは!」
勇者(魔王最高に楽しんでる……!)
魔王「喘げ! 喚け! 叫べ! くっくくくはははははは」
勇者「いぁあぁああああっ!!」ビグビグウッ
勇者「はー……はー……」
勇者「ね……早く中に出して……」
勇者「赤ちゃん……つくるんでしょ…………?」
253 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:51:53.77 ID:pamjWAXP0
翌日
勇者「今日からお母様がお父様で、お父様がお母様だよー」
子供「うー?」ペタペタ
魔王「…………」
勇者「あはは、おっぱい探してる」
勇者「もう離乳したのにおっぱいは大好きだからねー」
勇者「貴方のおっぱい咥えてないと寝付かないもんね」
魔王「……また俺に女になれと言うのか」
勇者「この子を寝かせる時だけお願いできる?」
魔王「くっ…………」
256 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:53:19.26 ID:pamjWAXP0
勇者「将来的にどう説明しようかな、この状況……」
勇者「僕達がこんなでも、まともに育ってくれると良いんだけど」
魔王「……魔族には性別を自由に変えられる種族が存在する」
魔王「なんとかなるんじゃないのか」
勇者「そうだと良いんだけど」
子供「うー! うぅー!」
勇者「ふふ……妹か弟ができるかもしれなんだよ。楽しみだねー」
魔王「……人間の出産は大変なのだろう。無事に産まれれば良いが」
勇者「ん……大丈夫だよ。不安もあるけど、きっと大丈夫」
勇者「生めたら良いな……新しい家族」
完
258 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:54:17.71 ID:pamjWAXP0
脱字あちこちに発見して悲しい
ばいさるはもう嫌や でも深夜は寂しかった
267 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:58:01.57 ID:QpTk7XCq0
良かったぜ
過去作品も良かったら教えてくれ
ぜひ読みたい
268 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:58:07.29 ID:lPSY1M1w0
前作おせーて
269 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 01:58:49.10 ID:pamjWAXP0
>>268
女勇者「魔王凌辱する」魔王「くっ……」少女剣士「だめだよぉ!」
他にもいくつかあるが
272 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2012/04/04(水) 02:05:44.76 ID:pamjWAXP0
>>267
僕っ娘勇者「魔王を捕らえた」
魔王「この俺を性奴隷にするだと?」少女勇者「ひぁ、はい!」
傭兵「サキュバス狩りを頼まれた」子供「そ、そうですか」
少女勇者「ねえねえ僕にあんなことやこんなことしちゃうの?」魔王「」
少女勇者「脱ぎたぁいのおおおお」魔王「」
妹勇者「赤ちゃんってどうやったらできるの?」魔王「」
ロリ勇者「Hey!ロリコン魔王元気ーぃ?」魔王「うん……」
姫妹「兄上ー! すりすりすりすりぃ」
あと>>1ではないが
幼馴染「……彼女できたの?」も書いてた
これが徹夜の原因
多分これで全部
元スレ:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333456072/
- 関連記事
-
- 魔王「魔術を行使するには、理解から始まる」
- 魔王「俺が勝ったらお前を犯すぞ」 女勇者「負けないっ!」
- 少女勇者「愛しているので肉改造します」魔王「なんだと……」
- 勇者「私は、勇者であると同時に」
- 勇者兄「妹、ついに来たな!」勇者妹「うん!行くよおにぃ」