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[プレイ日記?]アリアハンの魔法使い

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/10/13 15:18:58 ID:uVVdp.gM

――アリアハン 謁見の間

魔法使い「お呼びでしょうか」

王「うむ、呼び立ててすまぬな。早速だが、お主に頼みがある。オルテガの娘の話は聞いておるな?」

魔法使い「はい、父オルテガ殿に負けず劣らずの豪傑であるとか。確か、来年には16になり、旅立ち予定である、と聞いております」

王「さよう。そしてわしは、そなたに勇者の供をしてもらいたい、と思っておる。どうじゃ、出来るか?」

魔法使い「…それがご命令であるならば。しかし、彼女の旅立ちは一年後…」

王「そうじゃ、そこでじゃよ、お主には勇者より先に旅立ってもらいたいのじゃ」

魔法使い「!?と、言いますと?」

王「なに、そう難しい話ではない。これから勇者が旅立つまでの一年間で腕を磨き、見聞を広げて来て欲しい、それだけの話じゃよ」

魔法使い「つまり、今の私の実力では力不足、と」

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/13 15:26:31 ID:uVVdp.gM

王「そうは言っておらん。だが、どうせ勇者を送り出すなら、より頼もしい供がいた方が心強いじゃろう?」

魔法使い「それはそうですが…」

王「で、じゃ。きれものと名高いお主に白羽の矢を立てたというわけじゃ。どうじゃ、やってくれるな?」

魔法使い「それがご命令であるならば」

王「うむ、お主ならそう言ってくれると思っていたぞ。では早速じゃが、旅立ちの餞別じゃ」

どうのつるぎを手に入れた!
こんぼうを手に入れた!
こんぼうを手に入れた!
ひのきのぼうを手に入れた!
たびびとのふくを手に入れた!
たびびとのふくを手に入れた!
50Gを手に入れた!

3 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/13 15:38:20 ID:uVVdp.gM

魔法使い「…」

王「何か言いたげじゃな」

魔法使い「いえ、別に…」

王「あー、言っておくがな、お主を供にするこの計画はわしの独断でな、あまり大きな金は動かせぬによってな…」

魔法使い「理解しております。王ともあろうお方の食卓から、酒や珍味がなくなっては一大事でしょうから」

王「…」

魔法使い「私は不満はありません、ご命令であるならば。ただ――ルイーダの酒場は使っても?」

王「あ、ああ、構わんよ」

魔法使い「それでは早速準備にはいります。では――」

王「ま、待て待て!まだ渡すものがある」

魔法使い「…?まだ何か?」

王「うむ。お主は優秀な魔法使いではあるが、天に選ばれた勇者ではない。魔物に殺されたら、それで終いじゃ」

魔法使い「それはそうでしょうね」

4 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/13 15:46:10 ID:uVVdp.gM

王「で、じゃ。お主にこれをやろうと思う。これがあれば、魔物に殺されても最寄りの王の所に戻れるじゃろう」

亡者のくつを手に入れた!

魔法使い「…このようなものをいただいても?」

王「構わん。お主のためは勇者のため、ひいては平和のためしゃからな。ただし、この靴は5回までしか使えぬ。6回目の死亡による全滅でお主の旅は終わりじゃ。最悪の形でな。それだけは忘れぬようにな」

魔法使い「はっ、ありがとうございます」

5 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/13 15:55:10 ID:uVVdp.gM

王「では魔法使いよ、この旅がどのようなものであるか確認するぞ」

魔法使い「はっ。まず、

私に与えられた時間は365日

キメラの翼やルーラで1日経過

徒歩で夜が明けても1日経過

宿屋に止まって1日経過

王様の所で冒険を中断しても1日経過

で、よろしいですね?」

王「うむ、次に全滅に関してじゃが――」

魔法使い「はい。

死亡による全滅は5回まで。

マヒによる全滅は構わない

ですね?」

王「うむ。ま、マヒなどの場合は、通りすがりが助けてくれたりもするからの。じゃが、死亡による全滅を6回した場合――」

6 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/13 16:02:07 ID:uVVdp.gM

魔法使い「魔法使いは、志半ばで力尽きた。その後、アリアハンは、勇者はどうなったのか、それは――キミの目で確かめてくれ!――といった感じですね?」

王「うむ。そうなれば誰も得をしない。くれぐれも、気を付けて旅をしてくれ魔物達は日々、その強さを増しているという報告も聞くからの」

魔法使い「心得ました」

王「うむ。では、重ねてになるが、くれぐれも気を付けてな。では、ゆけ、魔法使いよ!」

7 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/13 16:18:55 ID:uVVdp.gM

1日目

魔法使い「さて、 まずは、ルイーダの酒場に行くのも良いけど…とりあえず自分がどのくらい魔物に通用するのか知りたいわね…」

――アリアハン郊外

スライムがあらわれた!
おおがらすがあらわれた!

魔法使い「早速出たわね!は火の子よ我が掌に、我が敵の元に――メラ!!」

おおがらすをたおした!!

スライムのこうげき!!

魔法使い「っ痛…!でも…もう1回、メラ!!」

スライムをたおした!!

魔法使い「…ふう、特に苦戦もしなかったけど…ダメね、いくら魔力があっても足りないわ。やっぱり仲間が必要か…」

8 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/14 15:35:52 ID:/sTl95Ro

――ルイーダの酒場

魔法使い「さて、どんな仲間がいいかしら…」

戦士「あんたの仲間?いやいや、俺は勇者についていく予定だから」

魔法使い「…ダメね、旅立つ事さえ恐れてるわ」

武道家「ああ、いいぜ。可愛がってやるよ、へっへっへ…」

魔法使い「かえって危険が増えるわね…」

遊び人「ええ~、冒険とかマジありえないんですけど」

魔法使い「…なんでここにいるのかしら?まあいいわ、仕方ない、やっぱり1人で…」

???「ねえ、そこの魔法使いさん、仲間探してるの?」

魔法使い「…貴方は?」

女の子「あたし?あたしは商人。あたし、アリアハンだけじゃなくて、もっといろんな所で商売してみたいの。連れてってくれないかな?きっと役に立つよ!」

魔法使い「商人か…」

9 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/14 15:45:19 ID:/sTl95Ro

商人「ね、いいでしょ?あたし、戦いも頑張るし、それに、旅するならお金も必要でしょ?あたしがいたら、お金の心配はさせないよ!」

魔法使い「そうね…お金は…国からも大して出なかったし…」

商人「ね、ね?いいでしょ?」

魔法使い「…そうね、じゃあお願いしようかしら」

商人「やったー!じゃあよろしくね、魔法使いさん」

――

魔法使い「さて、仲間も加えたし、まずは…」

商人「ね、早速だけど、レーベ行こうよ!ここから北、歩いてすぐだよ」

魔法使い「…いえ、次の町に行くのは、少し鍛えてからにしましょう」

商人「え~」

10 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/14 15:58:29 ID:/sTl95Ro

――アリアハン郊外

スライムがあらわれた!

商人「早速出たわね!…って、6匹!?多すぎるよ~」

魔法使い「やるしかないわ。準備は?」

商人「う、うん。さっきもらったどうのつるぎが…」

魔法使い「じゃあ攻撃よ!それ、メラ!!」

商人「よ、よし、私も…それっ!!」ガツンッ

魔法使い「よし、2匹倒し…!?」

スライムのこうげき!!スライムのこうげき!!スライムのこうげき!!スライムのこうげき!!

商人「ひえ~!痛い痛い痛い!!」

魔法使い「ひるんじゃダメよ!もう1回、メラ!!」

商人「う、うん!それっ!!このっ!!このっ!!……」

11 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/14 16:07:26 ID:/sTl95Ro

――スライムたちをやっつけた!!

商人「はあ~、すっごい疲れた…」

魔法使い「流石に数が多かったわね。でも貴方、なかなかやるじゃない」

商人「うーん、無我夢中でよくわかんないけど…」

魔法使い「でもこの調子なら大丈夫そうね。じゃあ、もう一度戦って…」

商人「ええ~、休まないの!?」

――スライムがあらわれた!おおがらすがあらわれた!

魔法使い「よし、行くわよ!!」

商人「え~ん、きついよ~!」

――夜、アリアハンの宿屋

商人「つ~か~れ~た~」バタンッ

魔法使い「大丈夫?大変ならやめてもいいのよ?まだ間に合うわ」

商人「うーん………いや、やめない!こんな事でへこたれてられないわ!」

魔法使い「…そう。じゃあ明日は…」

12 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/14 16:09:07 ID:/sTl95Ro

商人「…」zzz…

魔法使い「…私も疲れたわ。お休みなさい、また明日…」

14 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 08:40:01 ID:4KVi11Dc

ちゃーらーらーらーらっちゃっちゃー

――3日目
商人「おはよー!さあ出発よ、すぐ出発よ!」

魔法使い「…待って…朝は…苦手…」

商人「も~、今日こそレーベ行くんでしょ?早くしないとレーベ逃げちゃうよ!?」

魔法使い「…逃げないわよ…」

商人「さあ起きて起きて!…ところで、1つ質問があるんだけど」

魔法使い「なに?」

商人「なんでもう3日目なの?まだ2日…」

魔法使い「なに言ってるの、昨日1日買い物したり、情報収集したり、王様に報告したりしたじゃない」

商人「ああ、王様に報告すると1日経つんだっけ…でもこのペースで大丈夫なの?」

魔法使い「それは私達次第ね。でも、のんびりとはしてられないけど、焦っても…」

商人「ほら、じゃあ急がなきゃ。もう行きましょ、ね、ね?」グイグイ

魔法使い「だから焦らないで…」

15 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 08:48:36 ID:4KVi11Dc

――アリアハン郊外

商人「さあ、今日こそはレーベに行くよ!!」

魔法使い「あんまり騒ぐと魔物が寄って来るわよ」

商人レベル2「大丈夫よ、昨日レベルも上がったし」

魔法使いレベル2「まあそうだけど…」

商人「来るなら来なさいよ、けちょんけちょんにしてわるわ、モンスター!!」

スライムがあらわれた!おおがらすがあらわれた!

魔法使い「来たわね」

商人「よーしやるわよー!…ってなんでまた6匹もいるの!?」

魔法使い「魔物達は6匹パーティーが流行ってたりしてね」

商人「そんな流行やだよ~」

魔法使い「ほら、弱音吐いてないで、やるわよ」

商人「うう、なんで毎回毎回…」

16 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 09:00:01 ID:4KVi11Dc

――レーベの村

商人「やっと着いた~。瀕死だよ~」ヨロヨロ

魔法使い「あの後またスライム6匹に襲われたからね」

商人「ホントに6匹パーティー流行ってるのかな?ああ、体のあちこち痛いよ…」

魔法使い「ねえ、アリアハンで買った薬草はどうしたの?使えばいいじゃない」

商人「だって~、薬草は8ゴールド、宿屋に泊まれば1人2ゴールド…」

魔法使い「…呆れた」

商人「こんな簡単な計算が出来ないようじゃ、商人失格だよ~」

魔法使い「はいはい。じゃあ早く2ゴールドの宿屋に泊まりましょ」

商人「待って、お店見て回りたい…」

魔法使い「その体で?」

商人「疲れたし身体中痛いしだけど、お店も見ないで宿屋に行く商人なんて…」ヨロヨロ

魔法使い「ほんと呆れた…」フゥ

17 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 10:04:36 ID:4KVi11Dc

道具屋「いらっしゃい」

商人「あっ、ターバンがある」

魔法使い「買うの?」

商人「いちじゅうひゃく、いちじゅうひゃく、いちじゅうひゃく…」

魔法使い「何回数えても値段は下がらないわよ」

商人「うぅ~…」

魔法使い「ほら、唸ってないで、次は武器防具屋に行きましょ」

商人「ああ、ターバン~…」

18 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 10:17:33 ID:B3fUJ4Eg

武器防具屋「いらっしゃい、ようこそ!!ゆっくり見てってくれよ!」

魔法使い「どう?」

商人「アリアハンより良いものがたくさんあるね」

魔法使い「そうみたいね。でも…」

商人「うん。良いものだけに、値段もね…」

魔法使い「そもそも私達、そんなにお金ないわよね」

商人「今日宿屋に泊まれば45ゴールドしかないよ…余ってる武器とか売ってやっと100ゴールドあるかないか…」

魔法使い「しばらくお金を稼ぐ時間が必要かしらね」

商人「また魔物退治かあ…でも仕方ないよね」

魔法使い「そうと決まったら、今日はもう休みましょ?あとはまた明日」

商人「そうだね。それじゃ宿屋に向かって出発進行!!」

魔法使い「ふう、全くお調子者ね…」

19 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 16:22:00 ID:ir/VFIVw

ちゃーらーらーらーらっちゃっちゃー

――4日目

商人「起きて!朝よ、あーさー!」

魔法使い「…今…起き…」

商人「おーきーてー!!」バンバン

魔法使い「…分かったわよ、全く…」

商人「今日は魔物退治だよ!たくさん倒してお金稼いで、いっぱい買い物するの!」

魔法使い「分かってるわよ…準備するから待ってて…」

商人「早くしてね!私外で待ってるから!」バタンッドタドタ…

魔法使い「朝から元気ね…」フゥ

20 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 16:32:22 ID:ir/VFIVw

――レーベ郊外

商人「…それでね、このアリアハン大陸から出るにはまほうの玉っていうのが必要なんだって」

魔法使い「そういえば、アリアハンにもそれを作ろうとしてた人がいたわね。失敗したみたいだけど…」

商人「あーいたね。レーベに来ればちゃんとしたやつくれるおじいさんがいるって話だったのに」

魔法使い「私にその話は聞いたけど…村中探してもそんな人いなかったわよ」

商人「だよねー。どういうことだろ?私達探し方甘かったかなぁ?」

魔法使い「そうね、それでなければ、私達が行けない所…開かない扉の向こう側とかかしら」

商人「あーあったね、いくら扉叩いても出てこないおうち!」

21 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 16:38:49 ID:ir/VFIVw

魔法使い「と、なると…気になるのはもう1つの情報ね」

商人「もう1つ…?あ、とうぞくのカギ!」

魔法使い「ええ、もしかしたら、だけど…それがこの大陸を出るための、文字通りのカギになるんじゃないかしら?」

商人「カギがあるのは、話によればナジミの塔。で、そこに行くには…」

魔法使い「南にある岬の洞窟から行けるらしいわ。ちょっと場所だけでも確認しに行く?」

商人「うん!行ってみよー!!」

22 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 16:46:41 ID:ir/VFIVw

――岬の洞窟

商人「うわあ…洞窟の中ってひんやりしてるね…」

魔法使い「もう…場所の確認するだけって話だったのに…」

商人「でめ、せっかく来たんだし…私達一応、冒険者でしょ?」

魔法使い「まあ、確かにね…でも今日は、すぐ引き返すわよ」

商人「分かってるって…わっ!モンスター!?」

おおがらすがあらわれた!

魔法使い「…外と代わり映えしない顔ね」

商人「ね、ね、あいつらこんな洞窟の中にいるけど、鳥目じゃないのかな?」

魔法使い「さあ…?それはともかく、やるわよ!」

商人「は~い!」チャッ

23 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 16:57:54 ID:ir/VFIVw

――おおがらすをやっつけた!!

商人「へへ~、もうこの程度の敵ならこわくないね!」

魔法使いレベル3「レベルも上がったしね」

商人レベル3「じゃあもっと進んでみようよ!」

魔法使い「ダメよ、無理しちゃ。この洞窟に着く前にも、魔物と戦ったじゃない」

商人「よりによって流行りの6匹パーティーに逢っちゃったもんね…」

魔法使い「そうよ、それに余裕があるうちに引き返すべきだと思うわ。だから…」

商人「あ、ちょっと待って!ほら、あそこあそこ、何かあるよ!?」

魔法使い「あれは…宝箱?」

商人「ね、あれだけ開けてみてから帰ろうよ。ね、ね、いいでしょ?」

魔法使い「しょうがないわね。まあ、私も宝箱は気になるけど…」

商人「やった!じゃ、早く行こ?」タタタ…

魔法使い「全く…転ぶわよ?」

24 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 17:04:27 ID:ir/VFIVw

商人「ね、ね、私が開けてもいいでしょ?」ソワソワ

魔法使い「はいはい」

商人「じゃ、開けるよ!ドキドキするね…それっ」ガチャッ

なんと やくそうを見つけた!

商人「……えぇ?!?」

魔法使い「こんな大きな箱に、薬草1つ…?」

商人「期待はずれだよ?。がっかり…」

魔法使い「まあ、仕方ないわね。さ、帰りましょ?」

商人「はーい。はぁ…」

25 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 17:14:11 ID:ir/VFIVw

――岬の洞窟、入口

魔法使い「無事、出てこられたわね」

商人「はぁ~、薬草かあ…」

魔法使い「まだ言ってるの?仕方ないじゃない、それに次こそはもっと良いものが入ってるわよ、きっと」

商人「そうかな…?そうかもね」

魔法使い「ええ、きっとね。それに、今日はもともとダンジョン攻略が目的じゃなかったはずよ?」

商人「え…?あ、お金稼ぎ!」

魔法使い「そうよ、いっぱい魔物倒して、たくさん買い物するんでしょう?」

商人「すっかり忘れてた!まだ明るいうちに、魔物たくさん倒さなきゃ!ね、ね、魔法使いちゃん、早く行こ?」

魔法使い「私、ちゃん付け?まあいいけど…」

商人「ほら、早く早く!」

魔法使い「はいはい」

26 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 17:18:04 ID:ir/VFIVw

――アリアハン城下町

魔法使い「結局、夜になるまで魔物退治しちゃったわね」

商人「疲れたよ~。しかもお店みんな閉まってるし。お買い物…」

魔法使い「仕方ないわよ、また明日ね」

商人「魔法使いちゃん、今日仕方ないばっかり…」

魔法使い「仕方ないでしょう?ほら、宿屋行くわよ」

商人「はーい…」

27 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 18:32:46 ID:ir/VFIVw

――5日目

商人「おっかいっもの♪おっかいっもの♪」

魔法使い「本当、元気ね…」

武器防具屋「いらっしゃい!」

商人「ね、ね、何買おっか?」

魔法使い「貴方が欲しい物を買えばいいわ、私は今、欲しい物ないから」

商人「いいの!?魔法使いちゃん、太っ腹!」

魔法使い「当然でしょう?貴方の方が前に出て戦闘してるんだから」

商人「それじゃ、遠慮なく。何がいいかな~」

魔法使い「あ、でも貴方、そのうちターバン買うんでしょ?なら頭防具以外がいいんじゃないかしら」

商人「あっ、そうだね!となると…鎧は高いし…盾がいいかなあ?」

魔法使い「そうね、そのかわの盾がいいんじゃない?」

商人「じゃあおじさん、かわの盾下さい!」

武器防具屋「毎度あり!」

28 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 18:42:13 ID:ir/VFIVw

商人「じゃあ次は道具屋!」

魔法使い「いいけど、前に買った薬草もまだ手をつけてないし、買うものないんじゃない?それにお金も…」

商人「お金は今武器防具屋さんで要らないこんぼう売ったから、ちょっとはあるよ。それと、買うものだけど…あ、着いた。こんにちは!」

道具屋「こんにちは、いらっしゃいませ」

商人「ほら、これ!魔法使いちゃんに買ってあげる!」

魔法使い「これって…おなべのフタ?」

商人「魔法使いちゃんも、少しは防具買うべきだと思うの。ね、ね?」

魔法使い「気持ちはありがたいけど…」

商人「ねえおじさん、これ下さい!」

道具屋「はい、毎度ありがとうございます」

商人「はい、魔法使いちゃん!」

魔法使い「あ、ありがとう…(これを装備してあるくのは…恥ずかしいわね…)」

商人「どういたしまして!へへ~、じゃあ出発しよっか!」ニコニコ

魔法使い「…ま、しょうがないわね」

29 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/15 19:43:40 ID:EE00fomQ

魔法使い「さて、じゃあ今日はどうしようかしら」

商人レベル4「あたし、今日こそあの洞窟探検したいな。レベルも上がったし、次はもっといい宝箱見つけられるはずだし」

魔法使いレベル4「そうね、いずれあの洞窟は攻略しなければいけないし…」

商人「ね?そうと決まったら、早速行こっ!ね?」

魔法使い「そうね、じゃあ行きましょうか」

商人「じゃあ、しゅっぱーつ!!」

――岬の洞窟

おおがらすがあらわれた!

商人「てい、やあ、とおー!!」ドカバキ

魔法使い「それ、メラッ」ボォォッ

おおがらすをやっつけた!!

商人「ふふん、もう君たちなんか敵じゃないもんね。…あれ?何か落とした?」

魔法使い「あら、薬草じゃない」

商人「ラッキー♪幸先いいね。今日こそは本当に、何か良いもの見つけられるかも!」

商人「じゃあもっと奥に行ってみようよ!」

30 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/10/15 19:51:07 ID:EE00fomQ

魔法使い「あ、あれってもしかして…」

商人「宝箱だ!ね、ね、開けてみようよ!」

魔法使い「今度は良いものだといいわね」

商人「きっとそうだよ!…えいっ」ガチャッ

なんと たびびとの服を手に入れた!!

魔法使い「…うーん、悪くはないけど…」

商人「そうだね…でも、昨日の薬草よりは、何倍も高く売れるよ!」

魔法使い「そうね、まあ今回はよしとする?まだまだ先は長いみたいだし」

商人「このまま進めば、もっと良いものがきっとあるよ!」

31 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 10:18:12 ID:21aZh.16

魔法使い「さて…分かれなね」

商人「左、真ん中、右か…ね、左行こうよ!」

魔法使い「なんで左なの?」

商人「カン!!」ドヤッ

魔法使い「……ま、いいわ、どうせどこ行けば正解なのか分からないし」

商人「じゃあ左、行ってみよー!!」

魔法使い「さて、何があるかしらね…あら?」

商人「すごいすごい、また宝箱だよ!あたしのカン、すごい!!」

魔法使い「確かに、今回はカンが当たったわね」

商人「じゃあまたあたしが開けるね!それっ」ガチャッ

32 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 10:29:05 ID:21aZh.16

56ゴールドを手に入れた!!

魔法使い「あら、お金ね。良かったじゃない」

商人「…帰ろう」

魔法使い「え?」

商人「今日の冒険はここまで!まだ余裕があるうちに引き返そうよ!」

魔法使い「…お金が手に入った途端に慎重ね…」

商人「落としたり奪われたりするの怖いもん。ね、ね、帰ろ?」

魔法使い「まあいいわよ。慎重に進みたいのは私も一緒だし」

商人「じゃ、今日はここまで、引き返して…!?」

おおがらすがあらわれた!いっかくうさぎがあらわれた!スライムがあらわれた!

魔法使い「モンスターよ!しかも2匹ずつ、また6匹…!」

商人「見たことない魔物がいるよ!」

魔法使い「あのうさぎね。どんなやつか分からないし、気を付けて行くわよ!」

33 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 10:45:03 ID:21aZh.16

商人「よーし、うさちゃん、覚悟ぉー!!」ガキンッ

いっかくうさぎをたおした!!

魔法使い「私はからすね。メラッ」ボォォ

おおがらすをたおした!!

商人「なーんだ、うさちゃんも大したことない…」

いっかくうさぎのこうげき!!おおがらすのこうげき!!スライムのこうげき!!スライムのこうげき!!

魔法使い「!!商人、大丈夫!?」

商人「痛い!!痛いけど…てい、やあ、そぉれっ!!」ドカバキ

魔法使い「大丈夫そうね…私も、メラッ!!」ボォォ

商人「まだまだ、いっくよー!!」

34 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 10:52:43 ID:21aZh.16

――まもののむれを やっつけた!!

商人「へっへ~ん、やったね!」

魔法使い「本当に大丈夫?結構狙われてたみたいだけど…」

商人「それがね、あんまり効かなかったの。きっと新しく買った盾のお陰だね!」

魔法使い「そう…私も、ダメージは少なくて済んだわ。この…おなべのフタのお蔭…かしらね」

商人「やっぱり買っておいて良かったね!」

魔法使い「え、ええ…」

商人「これなら、明日は洞窟のもっと奥まで行けそうだね!じゃ、明日に備えて、帰ろー!」

35 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 11:02:02 ID:21aZh.16

――岬の洞窟、入口

魔法使い「さて、無事に出てこられたわね。今日はどうする?レーベに帰る?」

商人「う~ん、ちょっと待ってね。ひいふうみい…」

魔法使い「なんで今お金を数えるの?」

商人「…うーん、ねえ、魔法使いちゃん、もうちょっと魔物退治してかない?」

魔法使い「え?いいけど、早く帰りたいって言ったの、貴方よ」

商人「うん、そうなんだけど…もうちょっと、もうちょっとでターバンが買えるようになるから…」

魔法使い「ああ、そういう事。いいわよ、まだ少し余裕あるし」

商人「やった!じゃ、あっちの森の方に行こっ!」タタタ…

魔法使い「もう…本当に転ぶわよ…」

36 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 11:09:01 ID:21aZh.16

魔法使い「さて、森に着いたけど…」

商人「あれ?ね、ね、魔法使いちゃん、あそこ!」

魔法使い「え?…あら、茂みの中に、何か…」

商人「ね、ね、ちょっと行ってみようよ!」

魔法使い「そうね…あ!」

商人「え?あ、モンスター!?」

おおありくいがあらわれた!おおがらすがあらわれた!

魔法使い「また6匹…しかも見たことのない魔物もいるわ」

商人「な、なんかちょっと強そう…」

魔法使い「どうせ魔物退治してお金稼ぐつもりだったんでしょ?やるわよ!」

商人「う~、こんなはずじゃなかったのに~」

37 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 11:19:16 ID:21aZh.16

魔法使い「それ、メラッ!!」ボォォ

おおがらすをたおした!!

商人「じゃあ私はこの茶色いヤツを…えいっ」ガキンッ

おおありくいのこうげき!!

商人「いったぁ!?一撃で倒せなかったの、初めてだ…」

おおありくいのこうげき!!おおありくいのこうげき!!

商人「痛い痛い!!ま、魔法使いちゃん、ちょっとヤバいかも…」

魔法使い「作戦変更ね、まず茶色い方を集中攻撃して倒しましょ!メラッ!!」

おおありくいをたおした!!

商人「やー!!このー!!」ブンブン

おおありくいをたおした!!

商人「よし、今度は1発で…」

おおありくいのこうげき!!おおがらすのこうげき!!

魔法使い「大丈夫!?」

商人「な、なんとか耐えられそう…よし、最後の力を振り絞って、いっくよー!!」ドカバキ…

38 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 11:25:57 ID:21aZh.16

――まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「ふう…きつかったわね」

商人「まだまだ、あたし達の知らない、強いモンスターがたくさんいるんだね…」

魔法使い「そうね…」

商人「でも!!これでターバンが買えるようになったよ!」

魔法使い「良かったわね。じゃあ、帰る?正直、私はもう限界よ…」

商人「そうだね、あの茂みも気になるけど…調べてる余裕ないよね…」

魔法使い「とてもじゃないけど、今日は無理ね。じゃあ、レーベに戻りましょう」

商人「はーい」

39 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 11:34:14 ID:21aZh.16

――レーベの村

道具屋「ターバンですか?160ゴールドになります」

商人「はーい」チャリンチャリン

道具屋「ありがとうございました」

商人「えへへ、念願のターバンが買えたよ!!これでさっきの茶色いヤツの攻撃も怖くないよ!…たぶん」

魔法使い「あまり防具を過信しない方がいいんじゃない?」

商人「そうだね…でもきっとこれなら大丈夫!明日はもっといろいろ探検出来ると思うよ!」

魔法使い「そうだといいわね。さて、それじゃあその明日に備えて…」

商人「うん、宿屋にゴーゴー!!あ~、今日も疲れたなあ。お腹も減ったし…」

魔法使い「そうね、私も…」

40 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 12:48:07 ID:re2xUuvw

二人ともがんばれ

41 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 16:43:15 ID:MLNFyf4Q

――6日目

商人「ねえ、今日はどうするの?岬の洞窟に行くの?それともあの茂みを調べて見る?」

魔法使い「そうね…茂みからにしましょう。もしかしたら、あそこには特になにもないかもしれないし、そしたら改めて岬の洞窟に行けばいいんじゃないかしら」

商人「なるほど!じゃあそうしよっか?でも、何か面白い物があればいいな」

魔法使い「そうね、でも危険はない方がいいけど」

商人「それも行ってみれば分かるよ。じゃあしゅっぱーつ!!」

42 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 16:50:26 ID:MLNFyf4Q

――

商人「ここが昨日見つけた茂みだよね」

魔法使い「そうね。さて、何があるのか…」

商人「あ!ね、ね、魔法使いちゃん、あそこ、牢屋みたいになってる!」

魔法使い「本当ね…うん、どうやっても開かないわね」ギシギシ

商人「ダメか~。…あ、魔法使いちゃん、あそこ、あそこ!」

魔法使い「え?…あ、階段!?」

商人「下り階段だね!ね、ね、魔法使いちゃん、降りてみようよ!ね?」

魔法使い「もちろんよ。こんなもの見つけて、引き返せないわ」

商人「だよね!へへ~、じゃあ、探
検開始!!」

ザッザッザッザッ…

43 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 17:00:10 ID:MLNFyf4Q

レーベ南の洞窟

商人「うわあ…なかはひんやりしてるね」ブルルッ

魔法使い「南の洞窟もそうだったけど、こっちはもっとね…」

商人「と、とりあえず進もっか?じっとしてると寒いよ…」

魔法使い「そうね、行ってみないと始まらないし」

商人「う~、これからは洞窟に入る時は厚着して来よう…」

魔法使い「その方がいいかもね…あら?」

商人「あ、こんな入口の近くに扉がある!」

魔法使い「見るからに怪しいけど…ここも開かないわね…」ガチャガチャ

商人「ここもダメか~」

魔法使い「でも、道は続いてるわ。ここはとりあえず後回しにして、先に進みましょう」

商人「そだね、行ってみよう!」

44 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 17:10:52 ID:MLNFyf4Q

魔法使い「分かれ道ね…」

商人「左は真っ直ぐ道が続いてるけど、正面は暗くてよく見えないね」

魔法使い「左は先が長そうだし、まずは正面に行ってみる?」

商人「そだね、なんか怪しい気がするし」

魔法使い「じゃあ正面に進みましょ…!?」

フロッガーがあらわれた!スライムがあらわれた!

商人「モ、モンスター!?また6匹、しかも見たことないヤツが!!」

魔法使い「ずいぶん大きなカエルね…私、カエルとかあまり得意じゃないんだけど」

商人「あたしも苦手だよ~。ね、ね、逃げちゃおっか?」

魔法使い「何言ってるの、カエルが出てくる度に逃げ出すわけにはいかないわ。それに…新しい呪文も試したいし」

商人「えっ!?魔法使いちゃん、新しい呪文覚えたの?」

魔法使いレベル5「レベル上がったからね。そういうわけだから、戦うわよ」

商人レベル5「う~、ちょっと怖いけど…新しい呪文、期待してるね!」

45 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 17:18:42 ID:MLNFyf4Q

魔法使い「じゃあ行くわよ!目覚めよ冬の子等よ、我の意のまま、誘うままに!ヒャド!!」カキーン

フロッガーをたおした!!

商人「おおお、すごいすごい!!」

フロッガーのこうげき!!スライムのこうげき!!

商人「わっ!…って、全然効かない!ターバンすごい!!」

フロッガーのこうげき!!

魔法使い「っ…!!私は、ちょっと痛いわね…」

商人「魔法使いちゃん!!…このー、えいっ、えいっ、とりゃあ!!」ザクザクッ

魔法使い「このくらいで怯んでられないわ!ヒャド!!」

商人「それっ!それっ!それー!!」

46 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 17:24:41 ID:MLNFyf4Q

――まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「ふう…この洞窟の魔物は、岬の洞窟の魔物より強いみたいね。でも貴方は平気そうね?」

商人「うん、やっぱりターバンすごいよ!全然痛くなかったもん!」

魔法使い「貴方が平気なら、魔物が多少強くても大丈夫そうね」

商人「このくらいなら全然平気!!どんどん先に進もうよ!」

魔法使い「そうね。でもその前に…あれを見てみて」

商人「あれって…?あ、あ、宝箱!!」

魔法使い「ええ、開けてみるといいわ」

商人「やったー!!」

47 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 17:30:25 ID:MLNFyf4Q

――32ゴールドを手に入れた!!

魔法使い「お金ね。どうする?また引き返す?」

商人「いいよ、まだ全然疲れてないし、それに前の宝箱よりも少ないし」

魔法使い「確かにね。じゃあこのまま進むわよ。と言っても、ここは行き止まりのようだから、さっきの分かれ道まで引き返すようだけど」

商人「そうだね。じゃあさっきの正面の道の方に行ってみよう!」

48 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 18:27:57 ID:MLNFyf4Q

魔法使い「分かれ道ね…」

商人「右か、左か、正面だね。前は迷ったけど…」

魔法使い「今回は、正面に階段が見えてるわね。これなら行き先に迷わなくていいわね」

商人「うん、じゃあ正面の階段上ってみよう!」

ザッザッザッザッ…

魔法使い「ここは…建物の中かしら?」

商人「そうみたいだけど…あ、こっち、出口があるよ、1回出てみようよ」

魔法使い「そうね…出てみましょうか」

商人「うん、行こっ!さあー、どんな景色が待ってるかな…あ!ね、ね、魔法使いちゃん、あそこって…!」

魔法使い「海を挟んで、お城が見える…あれは…アリアハンのお城!?」

商人「てことは、アリアハンのお城が見えるって事は、ここって…!」

魔法使い「ええ、あのアリアハンから見えた塔…ナジミの塔ね」

商人「あの茂みから、ここに繋がってたんだ!!」

49 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 19:43:27 ID:D3D6r0Rw

魔法使い「意外な所から目的地に着いたわね…じゃあ、せっかくだからこのままナジミの塔探索に入りましょうか」

商人「ここがアリアハンから見えてた塔なんだね…なんだかドキドキしてきたよ」

魔法使い「そうね、小さい時からずっとみてきたけど、入った事はなかったもの…」

商人「私も。なんだか不思議な感じ…」

魔法使い「さあ、感傷に浸ってないで、探索を…出たわね」

おおありくいがあらわれた!おおがらすがあらわれた!

商人「流行りの6匹パーティーだね。でも見たことある顔ばっかりだよ」

魔法使い「塔に入ったからといって、突然魔物の強さが増したりはしないみたいね。でも油断は禁物。やるわよ!」

商人「はーい!モンスターめ、覚悟ぉ!!」

50 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/16 19:57:18 ID:D3D6r0Rw

sageののむれをやっつけた!!

魔法使い「いたたた…重傷ね…」

商人「ま、魔法使いちゃん、大丈夫!?大丈夫!?」

魔法使い「大丈夫よ、薬草を使えば…ほら」

魔法使いのきずが回復した!

商人「うわあ…薬草すごーい」

魔法使い「抜群の効き目ね。さ、行くわよ」

商人「魔法使いちゃんが治って良かった!」

魔法使い「そういえば貴方、このナジミの塔で見つけるもの、何か覚えてる?」

商人「もちろん!とうぞくのカギ、だよね!」

魔法使い「あら、ちゃんと覚えてたのね?」

商人「あ~、失礼!そのくらい覚えてます!!」プンプン

魔法使い「ごめんなさい、冗談よ。大事な目的ですものね…あ」

商人「え?…あ、階段だ!でも、塔なのに、上り階段じゃないんだ」

51 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 11:55:08 ID:yRVPy2BA

ザッザッザッザッ…

宿「おお、久しぶりのお客さんだ。たびびとの宿へようこそ」

商人「???」

魔法使い「ダンジョンの中に、宿屋…」

商人「あの~、ここ、儲かりますか…?」

宿屋「いやあ、ダンジョンに宿屋があったら便利だろうなと思ったんだが、やっぱり儲からんよ、はっはっはっ!」

商人「でしょうね…」

魔法使い「そもそも人が来ないでしょうからね…」

宿屋「ま、確かに来る人は少ないが、全くというわけでもないんだ。たまにね、この塔に住むご老人が泊まりに来てくれたりね」

魔法使い「!!そのご老人は、この塔の何処に!?」

宿屋「ああ、確か最上階に住んでいるという話だ」

魔法使い「そう…ありがとう」

商人「魔法使いちゃん?その人が何か?」

魔法使い「以前、アリアハンの牢獄で盗賊と喋った事があるんだけど…ナジミの塔の老人に、とうぞくのカギを奪われたと言っていたわ」

商人「…!!それって…!!」

52 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 13:04:52 ID:yb5oQGt.

魔法使い「ええ、そのご老人に会えれば、きっと私達の目的を果たせるわ」

商人「じゃあ、目指すは最上階だね!」

宿屋「なあ、盛り上がってる所悪いんだが、今日は泊まっていくんだろう?」

魔法使い「ああ、ごめんなさい。泊まっては行くけど、もう少し塔の中を探索してからにするわ」

商人「せめて、1階は調べてしまいたいね」

魔法使い「そうね。そういう事だから、ご主人、またあとで来るわ」

宿屋「そうかい。じゃあ待ってるからな、気をつけてな」

商人「はーい、行って来まーす!」

53 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 13:16:00 ID:yb5oQGt.

魔法使い「さて、それじゃあさっさと調べてしまいましょう」

商人「どこから行こうか?」

魔法使い「まずは真っ直ぐ進んでみましょ」

商人「はーい。…この塔って結構明るいけど、所々暗い所あるね」

魔法使い「そうね、この先も少し薄暗いわ。気をつけて…」

商人「でも、洞窟とかよりは明るいから…あ、あれ!!」

魔法使い「階段ね。しかも上り」

商人「これで2階に行けるね!てっぺんに少し近づくね!じゃあ上ってみよ?」

魔法使い「待って、2階に行くのは1階を調べ終わってからにしましょう」

商人「ええ~、まだ何かあるかなあ?でも、宿屋があったくらいだから…」

魔法使い「ええ、何があるか分からないわ。だから、きちんと調べて…」

商人「待って!!ま、魔法使いちゃん、後ろ!!」

魔法使い「え…?あ、魔物!?」

54 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 13:27:04 ID:yb5oQGt.

おおありくいがあらわれた!フロッガーがあらわれた!

商人「茶色いの3匹にカエルが2匹…流行りより少ないね」

魔法使い「だからって、油断しちゃダメよ。じゃあやりましょう、ヒャド!!」カキーン

フロッガーをたおした!!

商人「あたしも!!茶色いの、覚悟ぉ!!…あ、あれ、倒せない…」

フロッガーのこうげき!!おおありくいのこうげき!!おおありくいのこうげき!!おおありくいのこうげき!!

魔法使い「く…いけない…」

商人「ま、魔法使いちゃんばっかり狙わないでよ!!大丈夫!?」

魔法使い「ええ、私、薬草使う…から、貴方は攻撃…」

商人「わ、分かった!そ、それっ」ガキンッ

おおありくいをたおした!!

フロッガーのこうげき!!

魔法使い「!!ああ…」バタッ

商人「ま、魔法使いちゃん?魔法使いちゃん!?」

魔法使いは しんでしまった!!

55 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 14:32:14 ID:LJ2/jDdI

商人「!!!!…ま、ま、…」

商人「早く…早く戻って生き返らせなきゃ…!!あんたたち、どいてよ、この!!この!!」ザクザクッ

まもののむれをやっつけた!!

商人「早く戻らなきゃ、早く…」

商人「…ううん、違う…こんな時こそ冷静に、慎重にならないと…あたしまで死んだら…」

商人「…うん、まず、宿屋に泊まろう。ちゃんと休んで、それから町まで戻るんだ…」

56 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 14:37:25 ID:LJ2/jDdI

宿屋「お、戻って来たね。…ああ、何てこったい!!」

商人「おじさん、泊めて…」

宿屋「あ、ああ、もちろんだが…お仲間は、いいのかい?」

商人「良くないよっ!!」

宿屋「!!」

商人「良くないよ…でも、あたしまで死んじゃう訳にいかないもん…だから、だから…」

宿屋「…」

商人「…怒鳴ってごめん…おじさん、泊めて…」

宿屋

57 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 14:43:47 ID:LJ2/jDdI

宿屋「ああ、ゆっくり休んでいくといい。…こっちこそ、すまなかったな…」

商人「ううん…じゃあ、お休みなさい…」

――

商人「大丈夫…町に戻れさえすれば、教会にさえ行けば…魔法使いちゃんは生き返る…」

商人「生き返らせたら、魔法使いちゃんに自慢するんだ。あたし、レベル7まで上がったよって。魔法使いちゃんは、まだレベル5でしょって」

商人「あと、町に戻ったら、魔法使いちゃんに新しい防具買ってあげなきゃ。今度戦闘するときは、もっと魔法使いちゃんを気遣ってあげなきゃ。あと、あと…」

58 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 17:05:57 ID:7B05MDsE

――7日目

宿屋「おはよう。よく眠れたかい?」

商人「おはよう。うん…おじさん、あたしもう行くね」

宿屋「そうかい。気をつけてな…」

商人「うん、ありがと…あ、おじさん」

宿屋「なんだい?」

商人「あたし…あたし達、また泊まりに来るから。今度は2人で」

宿屋「ああ…待ってるよ」

商人「うん、じゃあ、行ってきます」

59 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 17:13:34 ID:7B05MDsE

商人「さあ、くよくよしてられない。早く帰って、魔法使いちゃんを…」

いっかくうさぎがあらわれた!じんめんちょうがあらわれた!

商人「こんな時に、新しいモンスター…!どいてよ、もう!!」ザクザクッ

じんめんちょうをたおした!!

じんめんちょうのこうげき!!いっかくうさぎのこうげき!!

商人「くっ…あんた達の攻撃なんて効かないんだから!!この!!この!!」ガキンッ

――まもののむれをやっつけた!!

商人「新しいモンスターの攻撃も、大して効かなかった…やっぱり、あたしは防具をたくさん買ったから…だから、だからこそ魔法使いちゃんをもっと気遣ってあげなきゃいけなかったのに…」

商人「ううん、反省は後。今は、早く帰る事だけ…」

60 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 17:19:55 ID:7B05MDsE

――レーベ南の洞窟

商人「分かれ道だ…確か、真っ直ぐ行けば、あの茂みの所に戻れたはず…」

商人「でも、もしかして右か左のどっちかが、近道かも…」

商人「でも、もし違ったら…かえって遠回り…それに、もしもっと危険な場所に出たりしたら…」

商人「…来た道を帰ろう。それが一番確実だよね。待っててね、もう少し我慢してね、魔法使いちゃん…」

61 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/10/17 17:45:25 ID:7B05MDsE

――レーベの村

魔法使い「……ここは…?私は、確か…?」

商人「ま、魔法使いちゃん!魔法使いちゃん!!」ユッサユッサ

魔法使い「ちょ、ちょっと商人!?」

商人「良かった…魔法使いちゃん…良かったよ~、うえぇ~ん」ヒック

魔法使い「ねえ、落ち着いて?どうしたのよ」

商人「だって、魔法使いちゃんしんじゃって、

62 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 17:54:11 ID:7B05MDsE

商人「だって、魔法使いちゃん死んじゃって、それであたし、あたし…」

魔法使い「私が、死んだ…あ、そうか、私、魔物に…」

商人「そうだよー。今思い出したの?」

魔法使い「それで…ここはレーベの教会よね?貴方1人で、ここまで運んでくれたの?」

商人「そうだよー、あたし、あの後宿屋さんに泊まってね、だから1日経っちゃったんだけどね…」ヒック

魔法使い「そう…ありがとうね、あと、ごめんなさい。ダンジョンの中を1人だなんて、怖かったでしょう?」

商人「ううん、あたしの方こそ、もっと魔法使いちゃんを気遣ってあげなきゃいけなかったのに、それなのに…」

魔法使い「違うわ、あれは私の不注意。でも、これからはお互いにもっと気をつけましょうね?」

商人「うん…うん…」

63 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 18:01:28 ID:7B05MDsE

魔法使い「さて…じゃあ行きましょうか。神父様、お世話になりました」

商人「なりました!!」ペコリ

神父「いや、なに、気をつけてな」

商人「はい!じゃあ失礼します!!」

魔法使い「失礼します…さて、貴方、ダンジョンから帰ってきたばかりよね?今日はもう休むでしょう?」

商人「ううん、魔法使いちゃんさえ疲れてなければ、すぐまた出発したいなあ」

魔法使い「すぐに?疲れてないの?」

商人「へーき、へーき!…あ、でも、ちょっと待って。防具屋さんに寄って行きたいの」

魔法使い「良いわよ。何か買い物?」

65 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 20:10:09 ID:DZjvkCQU

武器防具屋「かわのぼうしかい?80ゴールドだが、いいかい?」

商人「はい、買います!」チャリンチャリン

武器防具屋「まいど!!」

商人「はい、魔法使いちゃん、これ!」

魔法使い「私に?」

商人「あたし、防具はたくさん装備してるもん。魔法使いちゃんは、ただでさえ装備出来る防具少ないんだから、装備出来るものはしっかり揃えなきゃ」

魔法使い「そうね…また死んじゃうといけないものね…ありがとう」

商人「魔法使いちゃんの安全は、あたし達パーティーの安全だもん、当然だよ!じゃ、もう行こ?」

魔法使い「本当に休まなくて平気?」

商人「うん!だから、早く行こ?ね、ね?」

魔法使い「分かったわ。でも、辛くなったら言うのよ?」

商人「うん!」

66 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 20:23:45 ID:DZjvkCQU

――レーベ南の洞窟

魔法使い「分かれ道か…正面の階段上ればナジミの塔よね。貴方は帰って来る時、来た道を戻って来たの?」

商人「うん、それが一番いいかなーって」

魔法使い「そうね、1人の時にそんな博打を打つ必要はないわよね。賢明だったと思うわ」

商人「へへー、いつもきれものと一緒にいるからね!!」

魔法使い「おだててるの?でも、その時はともかく、今は2人。他の道にも行ってみる?」

商人「うん、何か危険があっても、2人ならなんとかなるし。あ、そうだ、魔法使いちゃん?」

魔法使い「なに?」

商人レベル7「あたし、レベル7になったから。魔法使いちゃん、まだレベル5だっけ?へっへ~、差をつけちゃったね!」ニヤニヤ

魔法使いレベル5「むっ…見てなさいよ、すぐに追い付いてあげるんだから」

商人「甘い甘い。商人はレベルアップが早いんだから、もうおいつかせないよーだ」

魔法使い「それはまだまだ分からないでしょ?いいわ、追い付けないかどうか、やってみようじゃない。ほら、さっさと行くわよ」

商人「あ、待ってよ~」タタタ…

67 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 20:35:38 ID:DZjvkCQU

魔法使い「…勢いのまま左の道に来ちゃったけど…」

商人「あ、階段があるよ」

魔法使い「上ってみましょう…なんだか洞窟とは少し空気が変わった?」

商人「そうだね、なんていうか…あれ?ここも建物の中?」

魔法使い「そうね、でも塔ではないみたい…というか、ここ…お城!?」

商人「ええっ!?アリアハンの!?」

魔法使い「ええ、この壁の素材とか、お城のものみたい。こんな所があるなんて、知らなかったけど…」

商人「お城にいた魔法使いちゃんでも知らない所なんだ…中に入ってみたいけど…この扉、開かないね」ギシギシ

魔法使い「中には入れないみたいだけど、もしかしたら…とうぞくのカギで開けられるかも…?」

商人「あ、そうだね!じゃ、無事とうぞくのカギを見つけたら…」

魔法使い「ええ、また来てみましょう」

商人「なんだか楽しみだね!」

68 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/17 20:44:51 ID:DZjvkCQU

魔法使い「じゃあ次は逆側の通路ね」

商人「こっちは何があるかな?あ、下り階段?」

魔法使い「さらに下るのね…どうなってるのかしら?」

商人「とりあえず降りてみようよ、ね?」

魔法使い「そうね、行ってみないと分からないし……ここは…もしかして…」

商人「なんだか見覚えのある洞窟に出たね。ここって…あ、あの空の宝箱!」

魔法使い「ええ、確かに1度来た所ね。ここは…岬の洞窟のようね」

商人「そういえば探検が途中だったね。そっか、こことあの洞窟が繋がってたんだ」

魔法使い「そのようね。でもこれでここを探索する必要もなくなったわ。後はナジミの塔だけね」

商人「そだね、じゃあ気を引きしめて行こー!!」

69 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/18 13:10:48 ID:XzG.UPg2

――ナジミの塔、宿屋

宿屋「おお、あんた達は…!」

商人「おじさんーただいま!約束通りまた来たよ!!」

商人「確かに来るとは聞いたが…まさか今日中とはなあ…」

商人「へっへ~、若者は頑張るのよ!!」ドヤッ

宿屋「いやいや大したもんだ…そっちのお嬢さんも、無事蘇生出来たんだね?」

魔法使い「お陰さまで。夕べは、連れが世話になったみたいね」

宿屋「はは、商売だからな、当然さ。それで今日も、泊まってってくれるんだろう?」

魔法使い「ええ、お願いするわ」

商人「おじさん、今日もよろしく!」

宿屋「ああ、ゆっくりお休み…」

70 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/10/18 22:36:09 ID:geqRGrk.

――8日目

商人「うーん…魔法使いちゃん、起きてぇ…」ユサユサ

魔法使い「……ああ、おはよう。さすがに今日はいつもほど元気ないわね。疲れてる?」

商人「んー、大丈夫…じゃ、行こっか」

魔法使い「すぐじゃなくてもいいんじゃない?まだ眠いでしょう?」

商人「ん~、ちょっとだけ…」

魔法使い「なら、慌てる必要もないわ。お茶でも飲んで、それからにしましょう」

商人「うん…そうだね」ファァ…

71 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/18 22:47:14 ID:geqRGrk.

魔法使い「さて、それじゃあそろそろ行く?」

商人「そうだね、眠気も覚めたし。おじさん、行ってきます!」

魔法使い「行ってきます。多分、また利用する事になると思うけど」

宿屋「ああ、待ってるよ。行ってらっしゃい、気をつけてな」

商人「はーい!!」

魔法使い「さて…それじゃあ2階に行ってみましょうか」

商人「そうだね、何階まであるか分からないけど、上に進めばそのうちてっぺんまで行けるよね」

魔法使い「そうね。でも、どのくらいの道のりかは分からない。だから、もし疲れたら、またこの宿屋に戻って来ましょう。1日で無理なら、2日3日かけてもいいから、安全第一で行きましょうね」

商人「うん、でも、出来れば早く見てみたいなあ、とうぞくのカギ」

魔法使い「確かに、早いに越した事はないけどね。それじゃあ、階段を上りましょう…」

72 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 07:23:09 ID:mchtHabk

商人「2階に来たけど…ね、あれ3階に上る階段じゃない?」

魔法使い「そうね、こんなに早く見つかるなんて…」

商人「でも、すぐ上らないんでしょ?この階を見て回ってからだよね?」

魔法使い「ええ、ここに階段があると覚えてさえいればね」

商人「じゃ、次行ってみよー!!」

73 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 07:37:59 ID:mchtHabk

魔法使い「あ、ねえ商人、あれは…」

商人「あー、宝箱!!ね、ね、早く行って開けようよ!!」タタタ…

魔法使い「もう、危ないわよ…あ、商人!」

商人「え?あ、モ、モンスター!?」

いっかくうさぎがあらわれた!じんめんちょうがあらわれた!

商人「む~、宝箱の目の前で…!!」

魔法使い「見たことのない魔物がいるわ。気を付けるのよ」

商人「え?あたしどっちも見たことあるよ?」

魔法使い「え?そうなの?」

商人レベル7「へっへ~、魔法使いちゃん、そんなだからレベル低いのよっ!!」ドヤドヤッ

魔法使いレベル6「むっ…たった1つの差じゃないの、すぐ追い付くわよ」

商人「それはどうでしょうね~?だって、あたし…」

魔法使い「ほら、魔物が来るわよ!ふざけてないで、戦闘準備!」

商人「はーい!!」

74 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 07:47:04 ID:mchtHabk

――まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「ふう、あの蝶も、大した強さではないわね。全部で6匹ね群れだったから、心配したけど…」

商人「そんな事より、宝箱、宝箱開けようよ!ね?」

魔法使い「…貴方、たくましくなったわね…最初の頃はスライムと戦うだけで『辛いよ~』なんて言ってたのに」

商人「え~、そんな事言ってたっけ?」

魔法使い言ってたわよ、本当、最初の頃はどうなるかと…」

商人「もう、その話はもういいでしょ?宝箱、開けちゃうよ?」

魔法使い「はいはい、どうぞ」クスクス

75 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 07:59:01 ID:mchtHabk

40ゴールドを手に入れた!!

商人「え~、もうちょっと欲しかったなあ…」

魔法使い「そうねえ…でも、ただで手に入るんだから、文句を言ってはいけないわ」

商人「む~、そろそろ300ゴールドくらい入っててもいいのに…」

魔法使い「何バカな事言ってるの。商人なんだから、お金は自分で稼ぎなさい。ほら、行くわよ」

商人レベル8「あ、待ってよ!レベル8のあたしが、前歩いてあげるから…」

魔法使い「貴方、またレベル上がったの!?」

商人「言ったでしょ?商人はレベルアップが早いって。魔法使い君、精進したまえよ」オッホン

魔法使い「言ってくれるわね…見てなさいよ、すぐに…」

商人「それは聞きあきたわよ魔法使いちゃ~ん?そういうのは行動で示さないと、ね?」ニヤニヤ

魔法使い「…悔しい…!本当、見てなさいよ…!」

76 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 08:11:18 ID:mchtHabk

商人「でもさあ、この塔も思ったほどモンスター強くないね」

魔法使い「うーん、1度死んだ身だからなんとも言えないけど…確かにもっと危険な場所じゃないかとは思ってたわね」

商人「この調子なら、結構簡単にとうぞくのカギも手に入るかもよ?」

魔法使い「だといいけど…油断は禁物よ。これからどんどん上に上がるんだし…あ、噂をすれば」

商人「階段だね。でも、上に上がる階段二つ目だ。どうしよう?」

魔法使い「こっちの階段上りましょう。わざわざ戻るのも手間だし…貴方、まだ余裕ある?」

商人「全然平気!!魔法使いちゃんの魔力は?」

魔法使い「私も、まだまだ大丈夫。じゃあ、先に進みましょう」

商人「次は3階か、ワクワクするね!」

77 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 08:27:24 ID:mchtHabk

魔法使い「さて、3階だけど…」

商人「あんまり今までと変わらないね。いきなり強い敵ががおー!とか来ると思ってたのに」

魔法使い「そんな事あるのかしら…?それに、同じ建物の中なんだし、そんなに…」

商人「あ、魔法使いちゃん、あの人なんだろ?」

まほうつかいがあらわれた!

魔法使い「同業者かしら?でも、仲良くしよう、みたいな雰囲気ではないわね…」

商人「そうだね…あ、襲いかかって来たよ!!」

魔法使い「そっちがその気なら…ヒャド!!」カキーン

まほうつかいをやっつけた!!

商人「あ、勝った」

魔法使い「1人だけだったからね…じゃあ先に進みましょう」

78 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 17:48:05 ID:qUf92Fsw

バブルスライムがあらわれた!おおありくいがあらわれた!じんめんちょうがあらわれた!

商人「また見たことないモンスター!!」

魔法使い「あのぶくぶくしてる緑色の…確か毒があるって話よ、気をつくて」

商人「ええ~、触りたくないよ…」

魔法使い「それなら私があいつを攻撃するわ。貴方は他を倒して。それ、ヒャド!!」カキーン

バブルスライムをたおした!!

商人「分かった!!そぉれっ!!」ザクッ

じんめんちょうをたおした!!

バブルスライムのこうげき!!

商人「ひえ~、やだやだやだ!!」

魔法使い「大丈夫!?毒は?」

商人「だ、大丈夫みたい…で、でも怖いよ、早くやっつけちゃおうよ!」

魔法使い「そうね、長引くと良くないわね…一気に行くわよ!!」

商人「うん!!」

79 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 18:00:15 ID:qUf92Fsw

まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「最初はそうでもないと思ってだけど…3階からは魔物が強くなった気がするわね」

商人「しかも毒があったり、呪文を使ってきたり、モンスターがいろいろしてくるようになったね。マヌーサの呪文は効かなかったけど…」

魔法使い「油断ならないわね…あら、4階へ行く階段だわ」

商人「どうしよう?まだ3階を調べきってないよね。ここは後回し?」

魔法使い「いえ、上りましょう。魔物が強くなってきたから、あまり時間をかけない方がいいわ。それに、おそらくだけど、そろそろ頂上のはずよ」

商人「分かるの?」

魔法使い「ええ、このダンジョン、上に来るたびに狭くなってるでしょう?外から見た感じもそうだったし。だから、4階はもっと狭くて…そして多分、4階より上はないんじゃないかしら」

商人「なるほど、さすがきれもの!!」

魔法使い「行ってみなければ分からないけどね」

商人「そうだね、じゃあ4階にレッツゴー!!」

80 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 18:09:53 ID:qUf92Fsw

老人「ほう、ここまで来るものがいるとはのう」

商人「あ、おじいさんだ!ってことは…」

魔法使い「ここが目的地、かしらね」

老人「ほう、ここが目的地という事は、お主らはとうぞくのカギが目当てか。しかし、わしはずっと勇者にとうぞくのカギを渡す夢を見続けて来たのじゃ。勇者でなければ、カギは渡せん。お主らは勇者ではないじゃろう?」

商人「ええ~、そんな…」

魔法使い「確かに、私達は勇者ではありません?ですが、私は、私達は
勇者のために旅をしています。そして、旅を続けるにはとうぞくのカギがどうしても必要なんです。譲ってはいただけないでしょうか?」

老人「勇者のために旅を…?それは本当かな?」

魔法使い「はい。アリアハン王の命です」

老人「……」

魔法使い「………」

商人「…………」ゴクリ

81 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 18:17:02 ID:qUf92Fsw

老人「分かった。お主達を信じよう。このとうぞくのカギ、受け取ってくれ」

とうぞくのカギを手に入れた!!

商人「やったー!!ありがとう!!」

魔法使い「ありがとうございます。信じていただいて…」

老人「なに、試すような事を言ったが、お主らが信用に足るもの達であるのは、目を見れば分かった。このカギ、役立ててくれよ」

商人「もちろん!!ありがとう、おじいさん!!」ペコリ

魔法使い「ええ、必ず役に立てます。勇者様の為にも」

老人「ああ、頼んだよ。ではわしは、夢の続きを見ることとしよう…」

82 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 18:25:31 ID:qUf92Fsw

商人「カギがもらえて良かったね!!でもあのおじいさん、こんなモンスターだらけの塔で1人暮らしなのかな?よく平気だね?」

魔法使い「あのご老人、ただのおじいさんじゃないわ、魔法使いよ。それも、かなりのレベルの」

商人「へ~、そうなんだ、全然分からなかったよ」

魔法使い「私は同じ魔法使いだからね。さ、それじゃあ下の階の探索を続けようかしら、まだ余裕ある?」

商人「うん、まだ平気。早く行こ、ね、ね?」タタタ…

魔法使い「もう、せっかちなんだから…あのご老人、ただの魔法使いじゃないわ。おそらく魔法使いや僧侶よりも上の…それなら、もっと話を聞いておくべきだったかしら…?」

商人「ね~、なにぶつぶつ言ってるの?早く行こうよ!」

魔法使い「待って、今行くわ…」

83 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 18:39:20 ID:qUf92Fsw

フロッガーがあらわれた!バブルスライムがあらわれた!おおありくいがあらわれた!じんめんちょうがあらわれた!

商人「わあ、いろんな種類がいるよ!」

魔法使い「ええ、でも数は4体よ、大丈夫。毒と呪文に気を付けてね」

商人「うん。それっ、行くよー!!」ザクッ

おおありくいをたおした!!

魔法使い「ヒャド!!」カキーン

バブルスライムをたおした!!

じんめんちょうはマヌーサをとなえた!!

商人「わわ、なにこれ!?モンスターがたくさん見えるよ、しかもぐにゃぐにゃ…あ、ま、魔法使いちゃん!?」

魔法使い「ど、どうしたの!?」

商人「魔法使いちゃんが、すっごくないすばでーに見えるよ!!せいぜいBくらいの魔法使いちゃんが!」

魔法使いB「うるさいわね!!貴方だって、大して変わらないでしょう!?」

商人B「わ、私は、し、Cくらいあるもん!!」

魔法使い「ウソばっかり!大体、貴方…」

84 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 18:46:02 ID:qUf92Fsw

フロッガーのこうげき!!

商人「わわ、モンスターが!」

魔法使い「いけない、バカな事してたわ…集中して、まずは魔物を倒すのよ!!」

商人「う、うん!!」

――まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「ふう、終わったわね…全く、貴方がバカな事言うから…」

商人「魔法使いちゃんだって…」

魔法使い「あれは最初に貴方が…!まあ、いいわ。確かに私も悪かったわ。これからは、戦闘中にふざけるのはやめましょう」

商人「そうだね…ごめんなさい」

魔法使い「お互い様よ。さて、この塔も大体調べ終わったわね。後は宿屋にもどりましょうか、私は魔力も心細くなってきたし…」

商人「そうだね、じゃあ戻ろう、いざ宿屋へ!!」

85 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 19:22:46 ID:qUf92Fsw

商人「おじさん、ただいま!!」

宿屋「おお、お帰り。…その様子だと、目的は果たした、といった所かな?」

商人「え?分かるの?」

魔法使い「貴方、分かりやすいのよ」

商人「え~、そうかな…?」

宿屋「はっはっはっ、それはそうと、今日も泊まっていってくれるんだろうね?」

商人「はい、もちろん!!」

魔法使い「ええ…多分、今日が最後になるでしょうけど」

商人「あ…そっか…」

宿屋「…ああ、いつまでも、こんな所にいられないだろうからね。ここ何日か、楽しかったよ…」

商人「おじさん…」

宿屋「さあさあ、辛気くさいのはここまでだ。疲れているんだろう?ゆっくりお休み」

魔法使い「ええ、お休みなさい」

商人「お休みなさい…」

86 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/19 19:29:34 ID:tQaj7gDg

――9日目

商人「魔法使いちゃん、起きて、起きてー!」バフバフ

魔法使い「…ん…もう少し…」

商人「おーきーてー。魔法使いちゃん、レベル6ー!」

魔法使いレベル7「レベルは…7…」

商人「もー!起きて!魔法使いちゃん!Bー!!」

魔法使いB「…!!」ガバッ

商人B「あ、起きた」

魔法使い「顔、洗ってくる…」

商人「はーい…効果テキメンだね、B」

魔法使い「うるさいわね、B!!」

商人「ひゃー、聞こえてた!?」

87 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/20 16:51:36 ID:u6vXQGqI

魔法使い「さて、準備は出来た?」

商人「うん、じゃあ行こっか。おじさん、お世話になりました!!」ペコリ

魔法使い「本当に…」

宿屋「よしてくれ、こっちは商売でやっただけだ。…道中、気を付けてな」

商人「うん、うん…」

魔法使い「もう、辛気くさい顔しないの!今生の別れって訳じゃないんだから。またいつか、きっと来ましょう?」

商人「うん、そうだね…そうだね!!じゃあおじさん、いつかまた!!」

宿屋「ああ、またいつか、な」

商人「じゃあね!じゃーねー!!」

宿屋「…行ってしまったか。静かになっちまうなあ…」

88 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/20 17:03:57 ID:u6vXQGqI

商人「絶対だよ?絶対、また来ようね!」

魔法使い「分かってるわよ。それより、これからどこに行くか、分かってるわよね?」

商人「えっと…洞窟から繋がってたアリアハンのお城に行ってみるんだよね?」

魔法使い「そうね。とはいえ、あのお城に、私が知らなかった何かがまだあるとも思えないけど」

商人「魔法使いちゃんは、王宮魔術師だったんだよね。エリートだよね」

魔術師「どうかしらね…?こうやって外に出されたし、大した人材とは思われてなかったのかもね」

商人「でも、旅に出て良かったでしょ?」

魔法使い「そうね。最初はどうなるかと思ったけど、結構面白いものね。貴方にも助けてもらってるし…」

商人「それはあたしもだよ!魔法使いちゃんがいなければ、あたしずっとアリアハンでだらだらしてたと思うし」

魔法使い「まあ、これからもっと過酷な旅になるでしょうから、面白いなんて言っていられなくなるかもしれないけど」

商人「大丈夫だよ、二人で行けば!!」

魔法使い「ふふふ、そうだといいわね」

89 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/20 17:21:42 ID:u6vXQGqI

商人「おしゃべりしてるうちに、お城に行く階段まで来ちゃったね」

魔法使い「そうね、じゃあ行きましょう」

商人「あ、またあの扉。私、カギ使ってみるね」カチッ

魔法使い「開いた、わね」

商人「よーし、どんどん進んでみよう!!…ね、魔法使いちゃん、ここは?」

魔法使い「ここは…牢獄ね。お城の地下よ…あら」

囚人「あ、それは俺様のとうぞくのカギ!なぜてめーらが!?」

商人「あ、カギの元の持ち主さん?」

囚人「持ち主どころか、そのカギを作ったのが俺様なんだよ!それを、あの老人が…てめーら、あの老人にあったのか!?」

魔法使い「そうよ、あのご老人から譲ってもらったの」

囚人「畜生、あのじじい…まあいい、俺様はどうせ牢屋の中だ、せいぜい役立てろや」

魔法使い「ええ、そのつもりよ」

商人「おじさん、じゃーねー!!…牢屋のなかとか大変だね」

魔法使い「貴方も、将来入ったりしないようにね」

商人「あはは、ないない」

90 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/20 17:33:12 ID:u6vXQGqI

魔法使い「結局、真新しいものは何もなかったわね」

商人「いろんな人にも聞き込みしたけど、特に新しい情報はなかったし」

魔法使い「新しい情報といえば、旅の扉くらいかしら。どうやらまほうの玉を使って行ける先にあるらしいけど」

商人「旅の扉…なんだろうね?」

魔法使い「まあ、行ってみれば分かるでしょう。さて、たまには王様にご挨拶でもしようかしらね。貴方も来る?」

商人「え?う~ん…いいや、王様と会うなんて、緊張しそうだし」

魔法使い「そんな大したものじゃないけどね…」

商人「そうなの?」

魔法使い「私に寄越した軍資金を見れば分かるでしょう?まあいいわ、私1人で行くから」

商人「じゃあ、ルイーダの酒場で待ち合わせしよっか?」

魔法使い「そうね、あそこで待ってて。じゃあ、また…」

91 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/20 18:28:10 ID:u6vXQGqI

――10日目

商人「ね、今日はどうするの?」

魔法使い「まずは、まほうの玉をもらいにレーベに行きましょう」

商人「じゃさ、昨日通ったお城の地下の洞窟、あそこ通って行かない?」

魔法使い「あの洞窟を?確かにあの洞窟を抜ければレーベの近くに着くし、あそこの魔物も今ならそこまで怖くないでしょうけど…」

商人「ほら、あの洞窟最初に入った時さ、入ってすぐの所に扉あったじゃん。あそこ、とうぞくのカギで開かないかなーって」

魔法使い「ああ、確かにそんな所あったわね。いいわ、行きましょう」

商人「やった!何があるか、楽しみだね!」

92 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/20 18:41:34 ID:u6vXQGqI

――レーベ南の洞窟

魔法使い「それじゃあ、カギを使ってみましょう」

商人「うん、じゃあ開けるね」カチッ

魔法使い「あいたわね」

商人「中は…あー、宝箱があるよ、2つも!!」

魔法使い「やったわね、さあ、開けてみて」

商人「もちろん!!まずは1つ目…」ガチャ

なんと すばやさのたねを見つけた!!

魔法使い「何かしら、これ?」

商人「どれどれ…えーと、たぶんね、これ食べると素早さがあがるよ」

魔法使い「へえ、さすが商人ね、大した鑑定眼だわ」

商人「えへへ、たまには商人っぽいとこ見せないとね!さて、もう1つの宝箱は…」

なんと きのぼうしを見つけた!!

魔法使い「木で出来た帽子ね

商人「う~ん、悪くないけど…魔法使いちゃん、装備出来ないよね…」

94 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 10:17:50 ID:Nl5rBOoA

魔法使い「貴方は…ターバンの方が守備力高いのね。すごいのねターバンって。何で出来てるの?」

商人「へへ~、それは商人だけのヒミツなのです!」

魔法使い「そうなの?」

商人「ごめん、ウソ」

魔法使い「……まあ、いいわ。それより、もうこの部屋には何もないし、レーベへ行きましょう」

商人「そだね、いよいよまほうの玉ゲットかあ!」

95 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 13:04:05 ID:dn6kXsXc

――レーベの村

老人「ほう、下は確かカギをかけていたはずだが…お前達はカギを持っているのか?」

商人「はい!これ!」ジャラ

老人「ほう、カギを持っているか。ならば、まほうの玉を持っていくといい」

魔法使い「…ずいぶんあっさりと手にはいったわね」

老人「なんだ、要らんのか?」

商人「いりますいります、すっごくいります!!」

老人「そうだろう。ならば持っていけ」

まほうの玉をうけとった!!

商人「ありがとう、おじいさん!!」

魔法使い「ありがとうございます」

老人「これがあれば、旅の扉への封印が解けるだろう。海の向こうでは、アリアハンから勇者が来るのを待っている人々も数多いる。力になってやってくれ」

魔法使い「はい、必ず」

商人「これで海の向こうに行けるんだね!!すっごくどきどきしてきたよ!!」

96 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 14:34:34 ID:Dr2CLkjM

魔法使い「ついにまほうの玉が手に入ったわね。じゃあ、後は…」

商人「おっ買いっもの!おっ買いっもの!」

魔法使い「はいはい、じゃあ武器防具屋に行きましょう」

商人「やった!じゃあ早く行こ!ね、ね?」タタタ…

魔法使い「全く、本当買い物好きね…」

武器防具屋「はいらっしゃい!!」

商人「ね、ね、何買おっか?」

魔法使い「そうね…まずは貴方の武器を買いましょう。一撃で倒せない敵も増えてきたし」

商人「そうだね。じゃあおじさん、くさりがま下さい!」

武器防具屋「毎度あり!!」

商人「残りは200ゴールド…」

魔法使い「買えるのは、かわのよろいくらいね。買ったら?」

商人「え…でも、魔法使いちゃんの防具は…?」

魔法使い「お金が足りないもの、仕方ないわ。間に合う範囲で買える物を買いましょう」

商人「うーん…分かった!じゃあおじさん、かわのよろいも下さい!」

97 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 14:47:26 ID:Dr2CLkjM

――レーベ郊外

魔法使い「さて、と。じゃあとりあえず、このまほうの玉を使う場所を探しに行ってみる?」

商人「うーん、そうだね…」

魔法使い「なに?珍しいわね、いつもなら行こう行こううるさいのに」

商人「…ね、魔法使いちゃん、これからが本当に大変な旅になるって行ってたよね?」

魔法使い「ええ、そうだけど…まさか怖じ気づいた?」

商人「違うよ!これからが大変なのに、魔法使いちゃんの防具買えなかったから…」

魔法使い「ああ、その事。大丈夫よ、とりあえず今日はそこまで長く冒険はしないでしょうし」

商人「でも、でも、今日だけじゃなくて…」

魔法使い「分かったわよ。新しい防具を買うまで、絶対に無理はしないから」

商人「ホントだよ?約束だからね?」

魔法使い「はいはい、分かってるわよ」

商人「うん、それじゃあ行こっか!…で、どっちに行くの?」

魔法使い「貴方は…東に行けば、旅の扉がある洞窟があるって話だったでしょう?」

商人「そうだっけ?じゃあ東に向かってしゅっぱーつ!!」

98 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 15:23:47 ID:Dr2CLkjM

魔法使い「ふう…結構歩いたけど」

商人「あ、魔法使いちゃん、あれなんだろ?」

魔法使い「あれは…ほこらかしら?とにかく、入ってみましょう」

商人「そうだね…なんだか寂しい所だね…お邪魔しまーす」

魔法使い「ここは…」

老人「まほうの玉は手に入れたかね?」

商人「うわー!!びびびびっくりした!!」ドキドキ

魔法使い「貴方は…?」

老人「まほうの玉は手に入れたかね?」

魔法使い「え、ええ…」

老人「ならば、いざないの洞窟に向かうがよい。ここからすぐの泉の近くじゃ」

魔法使い「あ、ありがとうございます…じ、じゃあ行きましょうか…」

商人「そ、そうだね…お、お邪魔しました…」

99 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 15:30:03 ID:Dr2CLkjM

魔法使い「見えたわ、あれがほこらのご老人が行ってた泉ね」

商人「ね、ね、さっきのおじいさん、なんだったんだろうね…?」

魔法使い「さあ…とにかく、私達は先へ進みましょう」

商人「そだね…あ、魔法使いちゃん、あそこ!」

魔法使い「あそこが入り口かしら?行ってみましょう」

商人「うん…封印って、どんなだろうね?」

魔法使い「それはきっと…もうすぐ分かるはずよ

商人「そっか…そだね、行ってみれば分かるよね…緊張してきたなあ…」

100 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 15:39:54 ID:Dr2CLkjM

魔法使い「ここは…広い部屋に出たけど…」

老人「これはこれは、こんな所までよく来たのう」

商人「うわあ…ナジミの塔から、おじいさん4連発だね…」ヒソヒソ

魔法使い「そんな事言わないの。あの、ここがいざないの洞窟でしょうか?」

老人「さよう。しかし洞窟の入り口は、封印によって封じられておる」

商人「えっと…この壁がそうなの?魔法使いちゃん…」

魔法使い「ええ、想像してたのとは少し違ったけど…そういえば、まほうの玉は爆弾みたいな物だって、誰かが言ってた気がするわ」

商人「あ、じゃあこの壁、物理的にこわすんだ…」

魔法使い「多分ね。じゃあ、やってみるわね。離れてて」

商人「うん、気を付けてね」

魔法使い「ええ………これでよし、と。じゃあやるわよ、それっ!!」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!

商人「わ、わわわわわわー!!」

101 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 15:46:56 ID:Dr2CLkjM

魔法使い「…どうなったのかしら?」

老人「おお、おお…!」

商人「わ、わ、魔法使いちゃん、壁が!!」

魔法使い「壁が崩れて…その先に階段が…これは…」

老人「うむ。もはや、封印はほどかれた!!」

商人「封印が!?じゃあ、これで海の向こうに行けるんだね!?」

老人「うむ。しかし、ここから先は魔物も強い。気を引きしめて行く事じゃ」

魔法使い「ええ、気を付けるわ。行きましょう、商人」

商人「だ、大丈夫かな…?」

魔法使い「まだ私の心配をしているの?大丈夫よ、行きましょう」

商人「う、うん…」

102 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 15:55:57 ID:Dr2CLkjM

魔法使い「とはいえ、今日中に海の向こうまで行く訳じゃないわ。少し様子を見て、後は引き返しましょう」

商人「うん…あ、ま、魔法使いちゃん、ひ、人が!!」

まほうつかいがあらわれた!!

魔法使い「ご同業…しかも4人も…!」

商人「あ、あの人たち、みんな攻撃呪文使うの!?」

魔法使い「おそらくね。でも、怯んじゃダメよ!それっ、ヒャド!!」カキーン

まほうつかいをたおした!!

商人「よーし、あたしも…それっ!!ってあれ?倒せない!?」

魔法使い「ご同業のくせに頑丈ね!…あ、商人、危ない!!」

まほうつかいはメラを唱えた!!

商人「!!あ、熱いよ!!」

まほうつかいはメラを唱えた!!

魔法使い「くっ…!!長引くと不味いわね。商人、一気に行くわよ!!」

商人「う、うん!!」

103 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 16:02:57 ID:Dr2CLkjM

――まほうつかいをやっつけた!!

魔法使い「商人、大丈夫?」

商人「あたしは平気。魔法使いちゃんは?」

魔法使い「私も、大丈夫。薬草も使ったからね」

商人「良かった…でも、魔法って怖いね…」

魔法使い「私も、使われる側になって、初めて怖さを知った気がするわ」

商人「味方にいるととっても頼もしいけど…あ、魔法使いちゃん、あっち!!」

さそりばちがあらわれた!!じんめんちょうがあらわれた!!

魔法使い「また魔物!?次から次へと…しかも新手ね。商人、やるわよ!」

商人「う、うん!!」

104 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 16:12:37 ID:Dr2CLkjM

――まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「うっ…あの新手の魔物、かなりの攻撃力だったわね…」

商人「ま、魔法使いちゃん、大丈夫?もう戻ろう?ね、ね?」

魔法使い「…そうね、今の私達じゃ、この洞窟は厳しいわ…」

商人「うん、じゃあ戻ろう、すぐ戻ろう!」

じんめんちょうがあらわれた!!アルミラージがあらわれた!!おばけありくいがあらわれた!!さそりばちがあらわれた!!

まもののむれはいきなりおそいかかってきた!!

さそりばちのこうげき!!おばけありくいのこうげき!!

商人「え、え、え!?」

魔法使い「しまった、まだ準備が…!!」

アルミラージはラリホーを唱えた!!魔法使いは眠ってしまった!!

魔法使い「ああ、い、け…」

商人「ま、魔法使いちゃん!?」

おばけありくいのこうげき!!さそりばちのこうげき!!

魔法使いは しんでしまった!!

105 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/10/21 16:53:05 ID:Dr2CLkjM

――まもののむれをやっつけた!!

商人「な、何とか…何とか勝てたよ…や、薬草を使って…」

商人「魔法使いちゃん…待っててね、大丈夫、この前だって大丈夫だったから…!」

――いざないの洞窟、入り口

商人「あれから、モンスターに会わずにここまで来れた…もうちょっと、もうちょっとだよ、魔法使いちゃん」

ホイミすらいむがあらわれた!!

商人「な、何こいつ!?足がいっぱいで気持ち悪い…こ、来ないでよ!!」ザシュッ

ホイミスライムはホイミを唱えた!!

商人「え!?回復したの!?こ、この、邪魔しないでよ!!」ザシュッ

ホイミスライムはホイミを唱えた!!

商人「ど、どうしよう…魔法使いちゃんの魔法があればなあ…あ!そうだ、まずは魔法を使わせて…」

ホイミスライムはホイミを唱えた!!

商人「よし、ここで攻撃!!そんでもって、回復する前に…もう1回!!」ザシュッ

106 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 17:12:44 ID:Dr2CLkjM

――ホイミスライムをやっつけた!!

商人「やった!!やっぱりいつもきれものと一緒にいるからだね、魔法使いちゃん!!…待っててね、もう少しだからね…」

まほうつかいがあらわれた!!

商人「ま、魔法使いが2人…?だ、大丈夫、体力も余裕があるし…いっくよー!!」ザシュッ

――レーベの村

魔法使い「……ここは…?ああ、また私…」

商人「魔法使いちゃん、大丈夫?」

魔法使い「ええ、そうね…私、寝たまま死んだのね…そうだ、貴方は?貴方は、今回も無事に帰って来られたの!?あそこの魔物は強かったけど…」

商人「へへ~、ピンチの連続だったけど、何とか帰って来れたよ!」

魔法使い「そう、良かった…ごめんなさい、貴方には怖い思いばっかり…」

商人「ううん、もう2回目だし、慣れたよ」

魔法使い「そう…でも、慣れるほど死んでもいられないわね…」

商人「うん、それでね、魔法使いちゃん、あたし達、もっと強くならなきゃいけないと思うの」

魔法使い「ええ、貴方はともかく、私は…」

商人「あと、やっぱり魔法使いちゃんには新しい防具が必要だよ。だから、お金も貯めて…」

107 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 17:15:34 ID:Dr2CLkjM

魔法使い「ええ、明日から魔物退治して、経験とお金を稼ぎましょう。少し足踏みになるけれど、仕方ないわね…」

商人「うん、それじゃあそうと決まったら、もう休も?外、もう暗いよ。魔法使いちゃんも疲れただろうし…」

魔法使い「ええ、貴方も疲れたでしょうし。じゃあ宿屋に行きましょう。商人、今日は本当にごめんなさいね…」

商人「そういうのは言いっこなし。じゃ、早く宿屋行こ、ね?」

108 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 18:06:12 ID:Dr2CLkjM

――11日目

商人「おはよ、気分はどう?」

魔法使い「ええ…いつも通り…」

商人「魔法使いちゃん、ホント朝弱いよね~。でも、昨日の影響はないんだね?」

魔法使い「ええ、それは大丈夫よ。じゃあ、準備して…行きましょうか」

商人「今日は魔物退治の日だね、頑張るぞ~!!」

――レーベ東部

魔法使い「…じゃあ、この辺りにも手強い魔物が出たのね?」

商人「うん、だから洞窟の中で魔物退治するより、町に近いここら辺で戦った方が安全だと思うんだ」

魔法使い「そうね、昨日みたいな事になってもいけないし…あら」

バブルスライムがあらわれた!!フロッガーがあらわれた!!さそりばちがあらわれた!!

商人「さっそく出たよ、6匹も!!」

魔法使い「確かに、手強い連中がいるのね…商人、やるわよ!

商人「うん!魔法使いちゃんも、気を付けて!!」

109 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 18:14:23 ID:Dr2CLkjM

――まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「なるほど、この辺りでもいい訓練になりそうね」

商人「そうでしょ?じゃあどんどん行こうよ!!あ、また出たよ!!」

ホイミスライムがあらわれた!!

魔法使い「…触手がたくさんで気持ち悪いわね」

商人「だよね?でもこいつ、自分を回復してばっかりなんだ。魔法使いちゃんがいれば楽勝だよ!」

魔法使い「なるほど…じゃあ、メラッ」ボォォツ

ホイミスライムにはきかなかった!

商人「あ、あれ?」

魔法使い「なら…ヒャド!!」カキーン

ホイミスライムにはきかなかった!

魔法使い「呪文が効かない!?」

商人「ええ~!?こんな敵もいるんだ!?」

魔法使い「残念だけど、貴方に頼るしかないわ。頑張って!」

商人「うう~、あいつ気持ち悪いのに~」

110 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 18:23:45 ID:Dr2CLkjM

――夜、レーベの村

商人「ふ~、今日はたくさん退治したね!お金、結構貯まったよ!」

魔法使い「でも、2人ともレベルは上がらなかったわね。仕方ないわ、明日も魔物退治ね」

商人「海の向こうに行ける!!…って聞いてからの修行モードはもどかしいけど…でも、もうちょっとだよね?」

魔法使い「そうね、明日か…遅くても明後日には、2人ともレベルアップしてるんじゃないかしら?」

商人「そしたら海の向こうだね!待った分、楽しみも増えてる気がするよ!もうちょっと、もうちょっと…」

魔法使い「ええ、もうちょっと。でもまずは、今日はもう休みましょう」

商人「明日も魔物退治だもんね。よーし、今日はゆっくり休んで、明日また頑張ろー!!」

111 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 18:29:19 ID:Dr2CLkjM

――12日目

商人「あははは、魔法使いちゃん、似合う似合う~!!」

魔法使い「おなべのフタにかめのこうら…私は何物なのかしら…?」

商人「あはは、でも防御力は高いんだから、ちゃんと装備しなきゃダメだよ?あははは!」

魔法使い「もう!あんまり笑わないでよ!」

商人「あはは、ごめんごめん。でもこれで、かなり安全になったよ、魔法使いちゃん!!」

魔法使い「はあ…安全ってこんなに不恰好なものなのね…」

112 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 19:23:26 ID:dGamn5YQ

――レーベ東部

商人「新しい防具はどう?魔法使いちゃん」

魔法使い「ええ、いいわね。今まで脅威に感じていた魔物の攻撃も、かなりやわらげてくれてるわ。…これで見た目も悪くなければ…」

商人「も~、まだ言ってるの?安全第一でしょ?」

魔法使い「他人事だと思って…貴方だって…あ!」

まほうつかいがあらわれた!!

商人「攻撃呪文使う人たちだ!!呪文新しい防具でも、呪文のダメージは減らせないんでしょ?気を付けて!!」

魔法使い「分かってる。行くわよ…あら?」

まほうつかいはにげだした!!

商人「あ、逃げた!!魔法使いちゃんの格好が、よっぽど怖かったんじゃないの?」クスクス

魔法使い「そ、そうなの…?」ガーン

商人「もう、そんなわけないでしょ?きっと、私のレベルが10になったから、恐れおののいたのよ!」

魔法使いレベル8「そ、そう…って貴方、もうレベル10なの!?」

商人レベル10「へっへ~、またまた魔法使いちゃんに差をつけちゃったね!」ドヤッ

魔法使い「悔しいわ…負けないんだからね!!」

113 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 19:35:08 ID:dGamn5YQ

――レーベの村、夕暮れ

商人レベル10「ん~、今日もたくさん退治したね!レベルも上がったし!!」

魔法使いレベル8「私は上がらなかった…明日も魔物退治ね…」

商人「そっかあ~。でもでも、新しい防具を試せたし、良かったね?」

魔法使い「そうね、昨日はいくつか薬草を使ったから、今日はたくさん買っていったけど、結局1つも使わずに済んだわね」

商人「防具は高かったけど、薬草を使う数が減れば、長い目で見て経済的だしね!」

魔法使い「そうね、お金が貯まれば良い装備が買えるようになるし、パーティーの戦力アップにもなるわね」

商人「お財布を制する者は世界を制す。世界は商人で回ってるのよ、あはははは!!」

魔法使い「大丈夫かしら…?でもまあ、あながち間違いでもないのかもね…さて、今日もこのくらいにして…」

商人「明日に備えてお休みなさい!!だねっ!それじゃ、宿屋にゴーゴー!!」

114 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 19:51:22 ID:dGamn5YQ

――13日目

商人「ねえ、魔法使いちゃん、今日はちょっとお願いがあるんだけど」

魔法使い「お願い?何?」

商人「うん、今日は魔物退治に行く前に、アリアハンに戻りたいんだ。良いかな?」

魔法使い「ええ、それは構わないけど…何かあるの?」

――アリアハン城下町

商人「…でね、魔法使いちゃんも、魔力を節約するために、武器を新しくすれば良いんじゃないかなって思ったの」

魔法使い「確かにそうね。でも、非力な私が扱える武器って…」

商人「じゃーん!!そこでこれ、とげのむち!!」

魔法使い「鞭…」

商人「これなら魔法使いちゃんでも装備出来るし、しかもたくさんの敵を攻撃出来るスグレモノだよ!!ね、ね、良いでしょ?」

魔法使い「ええ、すごくいいわ…でもこれ、私より力がある貴方が装備した方が…」

商人「…出来たら良かったんだけどねー、これ、私装備出来ないの」

魔法使い「そうなの?」

商人「そ、だから、これは魔法使いちゃんのもの。そもそも、今まであたしの装備ばっかり買って来たから、そろそろ魔法使いちゃんの装備もととのえるべき。そうでしょ?」

115 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/21 20:01:59 ID:dGamn5YQ

魔法使い「そうね…じゃあ、ありがたくいただくわ」

商人「うん!じゃ、さっそく魔物相手に試してみよ、ね、ね?」グイグイ

魔法使い「ちょ、ちょっと、引っ張らないで…!」

――アリアハン郊外

おおがらすがあらわれた!!スライムがあらわれた!!

商人「ほら、ちょうどいいのがいたよ。試してみようよ!!」

魔法使い「そうね…それっ!」ピシャッ

スライムをたおした!!

商人「やったやった、魔法使いちゃんやった!!」

魔法使い「なるほど…そんなに強くない敵なら、私の力でも倒せそうね」

商人「でしょ?それに、あたしが倒し損ねたモンスターに止めを刺したりも出来るし、これで結構魔力の節約が出来ると思うんだ」

魔法使い「そうね、あの洞窟は長丁場になりそうだし…これで節約が出来たらかなり楽になるかも…」

商人「ね?ふふふ、なんだか着々と海の向こうに行く準備が煤んでる感じがするね!!」

魔法使い「そうね、もう少し、きっともう少しで…」

116 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/22 17:27:20 ID:5pyY1Ca6

――魔法使いはレベルがあがった!!

魔法使い「よし、これでギラと、あとリレミトも覚えたわ」

商人「リレミトって、ダンジョン脱出だっけ?」

魔法使い「そうよ、これで多少の無茶も出来るわ」

商人「うーん…」

魔法使い「言いたい事は分かるわ。でも本当に少しだけ、よ。第一、私が死んだら唱えられないわけだし」

商人「うん、それならいいけど…」

魔法使い「それより、私もうひとつの呪文の試し撃ちをしたいわ。もう少し魔物退治しましょう」

商人「でも、もう夜になるけど…」

魔法使い「夜になるからいいのよ。夜の魔物は、昼よりも強い。でもきっと、あの洞窟の魔物達はそれ以上に強いと思うの」

商人「そっか、夜のモンスターに克てないようじゃ、あの洞窟を抜けるなんてできないよね…」

魔法使い「それに、ここなら町も近いし、洞窟よりはずっと安全よ。だから、夜を待って、それから魔物と戦ってみましょう」

117 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/22 17:37:08 ID:5pyY1Ca6

じんめんちょうがあらわれた!!アルミラージがあらわれた!!

商人「ま、魔法使いちゃん、あのウサギ…!!」

魔法使い「ええ、私あいつに眠らされて死んだのよね…でも、だからこそよ!」

商人「そ、そうだね…じゃあ、行くよっ!!」ザシュッ

アルミラージをたおした!!

魔法使い「やるわね!!私も…火の子等よ踊れ、我が意志の命ずるままに!!ギラ!!」ゴオォオ

アルミラージをたおした!!アルミラージをたおした!!

魔法使い「…よし!」

商人「す、すごいすごい!!魔法使いちゃん、すごい!!」

魔法使い「油断しないで、敵はまだ残ってるわ。一気にいきましょう!」

商人「よーし、あたしも負けないぞー!!」

118 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/22 17:43:15 ID:5pyY1Ca6

レーベの村、真夜中

魔法使い「すっかり遅くなっちゃったわね」

商人「アリアハンに行ったりしたからね。でも、この時間まで戦ってても余裕が出てきたね」

魔法使い「そのくらいじゃないと、多分あのいざないの洞窟は越えられないわ」

商人「そうだね…でも!明日はいよいよ…」

魔法使い「ええ、いざないの洞窟再挑戦よ。今度こそは、突破しましょうね」

商人「うん、絶対、絶対2人で突破してみせるんだ…!!」

119 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/22 19:21:26 ID:5pyY1Ca6

――14日目

商人「じゃあ、薬草を…いくつ要るかな?」

魔法使い「待ってね…今、10個あるわ。あと10個くらい有れば良いかしら?」

商人「ん~、もっとたくさんあった方が安心だよ。おじさん、15個下さい!」

道具屋「お買上げありがとうございます」

商人「じゃあ次はどくけし草だね」

魔法使い「どくけし草は…3つあるわ。あと2つもあれば良いんじゃない?」

商人「そうだね…うん!じゃあおじさん、どくけし草2つ!」

道具屋「ありがとうございます」

魔法使い「あと、聖水も1ついただけるかしら」

商人「洞窟まで安全に行きたいもんね」

道具屋「かしこまりました」

魔法使い「こんな所かしら?結構な出費になったわね。本当は、貴方の防具も買いたかったけど…」

商人「いいよ、あたしは今の防具で間に合ってるし。それに、魔法使いちゃんのトレードマークのかめのこうらをあたしが着るのも悪いしね、あはは!」

魔法使い「1人でこんなの着るのが嫌だからこそ、貴方にも着て欲しかったのに…」

120 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/22 19:34:26 ID:5pyY1Ca6

魔法使い「さて、薬草は持ったし、どくけし草も持ったし…」

商人「聖水は買ったし、キメラの翼は1つ持ってるし。準備万端だね!」

魔法使い「ええ、今出来るほとんどすべての準備が出来たといっていいわ。あとは、私達次第…」

商人「旅立ってからちょうど2週間。キリもいいし」

魔法使い「そうね、あっという間の2週間だったけど…って、まだまだ振り返るのは早いわね」

商人「そうだよ、海の向こうがゴールじゃないだろうし、そもそもまだそこまで行ってもいないのに」

魔法使い「そうね、まずは目の前の目標からね」

商人「うんうん。じゃ、いざないの洞窟に向けて、しゅっぱーつ!!」

122 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/23 12:51:48 ID:7DB7WNyQ

――いざないの洞窟

魔法使い「聖水のおかげで、ここまで戦わずに来られたわね」

商人「うん、それに、前回少しだけどダンジョン内を探検したから、最初のうちは迷わずに行けるね」

魔法使い「あ…ここ…」

商人「別れ道だね。前回は左に行ってさすぐにモンスターに逢って…」

魔法使い「私はやられてしまったわ。ここで…」

商人「どうしよう?今度は逆に行く?」

魔法使い「………いえ、また左にいきましょう。どうせ、行かない訳にはいかないかもしれないし」

商人「そだね…」

123 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/23 13:00:32 ID:7DB7WNyQ

魔法使い「暗いわね…」

商人「そうだね…あ、行き止まりかあ…」

魔法使い「そうね、でも仕方ない…待って。ほら、あそこ…」

商人「あ、宝箱だ!!」タタタ…

魔法使い「もう、宝箱見つけるとすぐにはしゃぐんだから…」

商人「へっへ~、それじゃあ…開けまーす!!」ガチャッ

なんと どくけし草をてに入れた!!」

商人「だから、なんでこんなに大きな箱にどくけし草1つなの!?」

魔法使い「もっと小さな箱がなかったんじゃないの?」

商人「そんな理由なの!?」

魔法使い「まあ冗談は置いて…宝箱の中身はともかく、ここまで魔物が出てこないのも不思議ね」

商人「運が良いだけなのかもしれないけど、不気味だね…」

魔法使い「ええ、警戒を緩めないようにしましょう」

124 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/23 16:56:41 ID:J1l4AhtQ

――おばけありくいがあらわれた!!

魔法使い「――やっぱり、魔物と逢わずに、っていうのは調子が良すぎたわね!」

商人「あいつ、すごい攻撃力だったよね…でも、あたし達もあの時と一緒じゃないよ!」

魔法使い「もちろんよ。それを見せてあげましょう!」

商人「うん!行くよー!!」ザシュッ

おばけありくいをたおした!!

魔法使い「その調子よ!私も…ギラ!!」ゴオォオ

おばけありくいをたおした!!おばけありくいをたおした!!おばけありくいをたおした!!

おばけありくいをやっつけた!!

商人「やっぱり、魔法使いちゃん、すごい!!でも、なんだか…」

魔法使い「ええ、少しあっけない気もするけど…先に進みましょう」

125 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/10/23 18:10:00 ID:XPbySH6g

まほうつかいがあらわれた!!

魔法使い「ギラ!!」ゴオォオ

まほうつかいをたおした!!まほうつかいをたおした!!まほうつかいをたおした!!まほうつかいをたおした!!

おばけありくいがあらわれた!!

魔法使い「ギラ!!」ゴオォオ

おばけありくいをたおした!!おばけありくいをたおした!!おばけありくいをたおした!!おばけありくいをたおした!!

魔法使い「こんな事言っちゃいけないんでしょうけど…ちょっと…拍子抜けね…」

商人「ま、魔法使いちゃんがすごいんだよ!あたし、なにもしてないもん」

魔法使い「何言ってるの、貴方が前にいてくれるから私は安心して戦えるのよ」

商人「そ、そう?えへへ、じゃ、じゃあこの調子でどんどん行こう!!」

126 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/24 16:30:02 ID:.RhWv4YU

商人「そして大きなハプニングもなく、我々は洞窟を奥へ奥へとすすむのでした」

魔法使い「彼女の名誉のために言っておくと、彼女の攻撃にも助けられての順調な行軍よ。ってこれ、誰に説明してるの?」

商人「それはほら、あれだよあれ…って宝箱だよ!!」

魔法使い「強引に誤魔化したわね…」

商人「開けーゴマ!!ってこれ、ナイフ!?」

なんと せいなるナイフをみつけた!!

魔法使い「見たことないナイフだけど…あまり大したことなさそうね」

商人「あたしも魔法使いちゃんも、これより良い武器使ってるからね。でも、売ればそこそこになりそうだよ」

魔法使い「なら悪くないかしら?この先、たどり着いた場所で、お金が入り用になるかもしれないものね」

127 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/24 16:37:46 ID:.RhWv4YU

商人「かなり歩いた気がするんだけど…」

魔法使い「そうね…あ、商人、階段よ!」

商人「ホントだ!!もちろん下りるよね、ね?」

魔法使い「ええ、行きましょう…まだ、ゴールではないようね」

商人「別れ道かあ…右、正面、左…よし、右だね!!」

魔法使い「一応、どうしてか聞いてみようかしら」

商人「カン!!」ドヤッ

魔法使い「でしょうね…まあ、貴方の勘は当たるし、賭けてみても良いわね。どうせ、どこに行けば良いかの手掛かりがある訳でもないし…」

商人「うんうん。じゃ、右の道にゴーゴー!!」

128 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/24 22:07:26 ID:WG4G/VbM

魔法使い「この通路、結構長いわね」

商人「何があるんだろうね…」

魔法使い「もしかしたら何もないかもしれないけど…その時は引き返して別の道を行けば良いし…?」

商人「ま、魔法使いちゃん!?あれ、あれ!!」

魔法使い「何かしら…?空間が、歪んでる…?」

商人「あれ、普通じゃないよね?あれが、もしかして…?」

魔法使い「もしかして、じゃなくて、間違いなくそうよ。あれが…私達の目的地…」

商人「これが、旅の扉!?ここでどうするの?まさか、ここに飛び込むの!?」

魔法使い「ええ、これは空間を歪めて遠くの土地と繋げているんでしょうから。じゃあ、行きましょう」ニュイーン

商人「え、え、魔法使いちゃん、え?消えちゃった、ていうか思いきり良すぎ!!ま、待ってよ~!」ニュイーン

129 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/24 22:23:44 ID:WG4G/VbM

ニュイーン

魔法使い「ここは…ここが…」

ニュイーン

商人「ま、待ってよ魔法使いちゃん!!ってあれ?ここ、どこ!?いきなり森に出たけど…?」

魔法使い「海の向こう、よ。きっと。いえ、アリアハンが海の向こうになった、かしら?」

商人「え、え、じゃあ、あたし達…?」

魔法使い「ええ」

商人「いざないの洞窟を無事にくぐり抜けられたんだ!!海の向こうにこれたんだ!!」

魔法使い「ええ、やったわね」

商人「やった、やった、やったよ!!やったよ魔法使いちゃん!!」

魔法使い「ええ、やったわね。さあ、行きましょう。海の向こうがどんな世界か…わくわくするわね」

130 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/24 22:34:06 ID:WG4G/VbM

商人「ね、ね、まだ少し遠いけど、あそこに見えるのお城じゃない?」

魔法使い「ええ、そうみたい。あの森を抜けたら、いきなりお城があるなんて…いえ、離れた空間を繋ぐ以上、町の近くに繋ぐのは当然かしら?」

商人「ね、ね、早く行ってみようよ!!ね?」

魔法使い「もう、あまり急がないでよ」

キャタピラーがあらわれた!!まほうつかいがあらわれた!!
まもののむれはいきなりおそいかかってきた!!まほうつかいはにげだした!!

商人「あれ?今何か…って、モンスター!?うええ、でっかいイモムシ、気持ち悪いよ~!」

魔法使い「確かにこれはちょっと…いいわ、イモムシ2匹は私がやるから、貴方はまずまほうつかい1人を相手してちょうだい」

商人「魔法使いちゃん、気持ち悪いやつ任せちゃってゴメン!!じゃあまほうつかいめ、行くよー!!」

131 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 08:22:19 ID:uVsWt7vg

魔法使い「イモムシには…ギラ!!…2匹とも死なないか、柔らかそうなのに頑丈ね」

商人「とりゃあー!!ってあれ?あたしも倒せなかった!」

キャタピラーのこうげき!!キャタピラーのこうげき!!まほうつかいはメラを唱えた!!

商人「!?っ痛…このイモムシヤバイよ、魔法使いちゃん、絶対攻撃受けちゃダメだよ!!」

魔法使い「攻撃呪文も辛いわね…でもそっちはもう少しで倒せるわよね?」

商人「うん、多分あと一発で…そぉれっ!!」ザクッ

まほうつかいをたおした!!

魔法使い「よし、こっちも…ギラ!!…うそ!?2発撃っても1匹も倒せないなんて…!」

キャタピラーのこうげき!!

魔法使い「…っあ…!!」

商人「ま、魔法使いちゃん!?」

132 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 08:31:11 ID:uVsWt7vg

魔法使い「ま、まだ大丈夫よ…すごいわね、あんな巨体なのに、攻撃するときの速さ…」

商人「かじってくるのかと思ってたけど、しっぽ?体の後ろを思いっきり叩きつけてくるんだね、すごい…」

魔法使い「海の向こうの魔物は強烈ね…でも、流石にあのイモムシ達も限界に近いはず…それっ!!」ピシャッ

キャタピラーをたおした!!

魔法使い「やっぱり、私の力でも倒せたわ!商人!」

商人「任せて!!えいっ!!」ザシュッ

キャタピラーをたおした!!

まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「ふう…1回戦っただけでボロボロね…」

商人「ホントだね…でも、お城までもうすぐだよ、頑張ろ!」

魔法使い「そうね…早くたどり着いて、休みたいわね…」

133 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 13:21:53 ID:DVfS/rJI

――ロマリア城下町

商人「わ~、魔法使いちゃん、町だよ、町!海の向こうの、知らない町!!」キョロキョロ

魔法使い「あんまりはしゃがないのよ…でも仕方ないか。私も、つい心踊ってしまうもの…」

商人「あ、魔法使いちゃん、宿屋!どうしよう魔法使いちゃん、今日はもう休む?」

魔法使い「何心にも無いこと言ってるの。でも、宿屋の人にこの町の事を聞くのもいいかもね」

商人「あ、なるほど!それいい!じゃあ早く行こ、ね、ね?」

魔法使い「はいはい…もう、張り切っちゃって…」

宿屋「お客さまですか?いらっしゃいませ」

商人「こんにちは!!えっと、あたし達この町初めてで、それで…」

宿屋「ほう、お客さま、どちらから?」

商人「はい、あたし達、アリ…」

魔法使い「ただの旅のものです。それで、この町の店や施設がどこにあるのか知りたくて…」

宿屋「ああ、店ならこの宿屋を出てまっすぐに行けば商店街がありますよ。あと、商店街の地下にモンスター格闘場があります」

商人「モンスター格闘場!?何それ?」

宿屋「お客さま、格闘場をご存知ないのですか?ならば1度行ってみることをお勧めしますよ。ただ、くれぐれものめり込み過ぎないように…」

134 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 13:34:02 ID:DVfS/rJI

商人「と、いうわけで、やって来ました、モンスター格闘場!!す、すごいよ魔法使いちゃん、モンスターとモンスターが戦ってる!!」

魔法使い「もう、ここまで引っ張られて私は疲れたわ。でも、確かにすごいわ。アリアハンにはない施設ね…」

客A「お、なんだ、新しいバニーちゃんかと思ったら違ったか」

魔法使い「…品のない人達ね…」

客B「ばか言っちゃいけねえよ、こんな凹凸のない、なだらかなバニーちゃんがどこにいるんだよ!!」

客A「ちげえねえ、あっはっは!!」

魔法使い「…汝、我に仇なす者よ、汝の魂、魔天に凍てつく星となれ…!!」

商人「ま、魔法使いちゃん!?魔法使いちゃんは、ザキ使えないでしょ!?」

客B「お、こっちの嬢ちゃんもなだらかだな!こりゃなだらか姉妹か、あっはっは!!」

商人「…汝等、愚かなる魂よ、我が死神の鎌の前に頭を垂れよ…」

魔法使い「…貴方は、ザラキ以前に呪文使えないでしょ?」

商人「えへへ、ついかっとなって…」

135 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 13:43:38 ID:DVfS/rJI

魔法使い「まったく、品のない場所だわ。商人、もう行きましょ…」

商人「え、じゃあここはモンスターを戦わせて、どのモンスターが勝つかで賭け事をするんですか?へ~、上手いこと考えるなあ…」

魔法使い「貴方…」

商人「あ、魔法使いちゃん、見て見て、これ、かけ札なんだって!!でね、あっちの予想屋さんが、次はバブルスライムが勝つって言ってたから、バブルスライムに賭けてみたの!!」

魔法使い「貴方ねえ…普段はお金の使い方がー!って言ってるくせに、よりによって賭け事…?」

商人「何事もケーケンだよ、魔法使いちゃん!あ、ほら、この試合だよ、魔法使いちゃん、見なきゃ、ね、ね?」

魔法使い「もう、本当に調子良いんだから…」

136 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 13:52:57 ID:DVfS/rJI

いっかくうさぎがあらわれた!!おおがらすがあらわれた!!バブルスライムがあらわれた!!

商人「普段は毒が嫌だけど、今日は応援してるよバブちゃん!!行け行け~!!」

魔法使い「バブちゃん!?…それにしても残酷な見せ物ね。どうやって魔物同士戦わせているのか分からないけど…もしかして、私が思っているよりずっと、人間って残酷なのかしら…?」

商人「いいよいいよバブちゃん、いっけ~!!」

魔法使い「…でも、人間同士だって戦争はするわ。魔物同士だって、憎しみ合ったりはするのかもね。ましてや、種が違うとなれば…」

商人「よし、いけ、いけ、いっけ~!!やった、勝った、勝ったよ魔法使いちゃん!!」

魔法使い「……真面目に考えるのが馬鹿らしくなってきたわね…」

137 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 14:10:53 ID:DVfS/rJI

客A「くっそー、いっかくうさぎに賭けてたのに…」

客B「ばかだなあ、ここはバブルスライム一択だろう?」

客A「いやあ、穴をあけるなら…」

魔法使い「…ここでは、商人のように楽しむのが正しいのでしょうね…」

商人「うう~、魔法使いちゃん、哀しいお知らせがあります…」

魔法使い「どうしたの、勝ったんでしょう?」

商人「うん、それがね…勝ったのに、全然儲かってないの…」

魔法使い「どういう事?…ああ、今の試合、バブルスライムは倍率が1倍だったのね?じゃあ勝っても儲けなしじゃない」

商人「うん、しかもね、あたし、予想屋さんに5ゴールド払ったから…」

魔法使い「勝ったのに赤字なのね…確かに、上手い商売ね…」

商人「うん、あたし、よーく分かったよ…」

魔法使い「そうね、やっぱり賭け事は…」

商人「予想屋さんに聞いたから、赤字になっちゃったんだ。見ててよ、今度はあたしが自分で当てて見せるから。じゃあ、次の試合は…」

魔法使い「なんでそうなるのよ!?」

138 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 15:28:48 ID:DVfS/rJI

――夜、宿屋

商人「…だから、あれはバブちゃんが2連戦だったから!そうじゃなきゃ…」

魔法使い「全く同じ魔物を連続で戦わせるとは思えないし、別のスライムでしょう?でも、大穴に賭けてれば10.7倍だったのに、残念だったわね」

商人「まさかじんめんちょうが来るなんて…バブちゃんはすぐにマヌーサかけられるし…」

魔法使い「まあ、賭け事は程々に、って事じゃないの?」

商人「そうかなぁ…うーん…あ、そういえばお店も見て回ってないよ、せっかく商店街に行ったのに」

魔法使い「遅い時間になってしまったもの、仕方ないわ。それに、明日は外へ出ないで、ゆっくり町を回るつもりだったし」

商人「そうなの?でも確かに、いざないの洞窟を抜けるのは疲れたもんね…」

魔法使い「そういうこと。明日は、出来ればこの国の王さまに挨拶もしたいし」

商人「そういえば魔法使いちゃん、さっきどうしてあたしがアリアハンから来たって言おうとしたの止めたの?」

魔法使い「学校で習わなかった?アリアハンは昔、世界中を支配していたって。つまり、アリアハンは支配者で侵略者よ。よく思ってない人達だって…」

商人「な、なるほど。でも、王さまには言わない訳にはいかないんじゃないの?」

魔法使い「かもしれないわね。まあ、絶対に隠し通さなきゃ、って程でもないしね」

商人「念のため、だね。魔法使いちゃんは心配性だなあ」

139 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 15:42:11 ID:DVfS/rJI

――15日目

魔法使い「どう?この町の品揃えは」

商人「うん、アリアハンやレーベより良いものばっかりだよ。でも、お値段も…」

魔法使い「まあ、そうよね。それに、意外といざないの洞窟でお金を貯められなかったのも痛いわね」

商人「そうだね。あとこの町、あたしが装備出来るモノはたくさんあるけど、魔法使いちゃんの装備出来るモノが…」

魔法使い「まあ、ないのは仕方ないわ。貴方用のがあるなら、とりあえずまたお金を貯めないとね。こっちの魔物は、一段と強いようだし…」

商人「そうだね。また魔物退治かあ…それはそうと、このあとどうするの?」

魔法使い「まずは、情報収集ね。この近くにどんな町や村があるかとか…」

商人「王さまに挨拶もするんだっけ?」

魔法使い「そうね。あのあと考えたけど、私達は封印を解いてしまったから、その報告もしないと…」

商人「そういえばあたし達、結構すごい事しちゃったんだね…」

魔法使い「そうね。まあ、そうしないとずっとアリアハンから出られなかったんだもの、仕方ないわ。さあ、もう行きましょう。もたもたしてると、夜になってしまうわ」

商人「そだね、行こう!」

140 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 15:53:42 ID:DVfS/rJI

――夜、宿屋

商人「王さまへの挨拶、何事もなく終わって良かったね」

魔法使い「いきなり探し物を頼まれたけどね。きんのかんむり、か…」

商人「どうするの魔法使いちゃん、王さまのお願い聞くの?」

魔法使い「どうしましょうね…どちらにしろ、私達は北に行くようね」

商人「やっぱり北?東は、
怖い怪物がいるって話だったけど…」

魔法使い「無駄に危険を冒す必要はないわ。それに、王さまの冠を奪った盗賊も、どうやら北にいるみたいだし」

商人「そっかー。あたしは東にも興味あったけどな。東は栄えてるみたいだし。もっとすごい格闘場とかあるかも…」

魔法使い「北にしましょう。決定よ」

商人「魔法使いちゃん!?」

141 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 17:26:11 ID:88d3uaBM

――16日目

魔法使い「さて、今日なんだけど、いざないの洞窟に行こうかと思うの」

商人「あの洞窟に?アリアハンに戻るの?」

魔法使い「そうじゃないわ。この町に来るとき、1度だけ外の敵と戦ったわよね?」

商人「ああ、あのでっかいイモムシ、強かったねー」

魔法使い「ええ。だから、あれくらいの魔物がいる町の周辺より、洞窟の中の方が危険が少ないと思うのよ」

商人「うーん、確かにあのイモムシみたいなのと毎回毎回戦ってたら、すごい大変そうだよね…」

魔法使い「ええ、だからまずはいざないの洞窟へ行って、お金を稼いでから次を考えるべきかなって思ったの。どうかしら?」

商人「うん、それがいいと思うよ」

魔法使い「決まりね。じゃあ、準備が出来たら、いざないの洞窟へ向かいましょう」

142 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 17:32:28 ID:88d3uaBM

――いざないの洞窟

商人「…やっぱり魔法使いちゃんの攻撃呪文があれば、この洞窟のモンスターはそんなに怖くないね」

魔法使い「ええ、かなりたくさんの魔物を倒せたわ。商人、お金はどのくらい貯まったの?」

商人レベル11「900とちょっと。ちなみにレベルも上がったよ!」

魔法使いレベル10「私もよ。お金も、とりあえずそのくらいあれば十分かしら?そろそろロマリアに戻る?」

商人「そうだね、戻ってお買い物しよう!」

143 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 17:41:46 ID:88d3uaBM

――ロマリア城下町、宿屋

商人「えへへ、てつのまえかけ買っちゃった。ターバンに前掛け…だんだん商人っぽくなってきた!」クルッ

魔法使い「いいわね、貴方は…私も早く、魔法使いっぽい格好をしたいわ…」

商人「まあまあ。でもこれであたしは防御力大幅アップだよ、鎧が皮から鉄になったんだから!!」

魔法使い「そうね、貴方の防具も新調出来たし、明日はこの町の周りの魔物退治をする?」

商人「うーん、ちょっと怖いなあ、魔法使いちゃんは防具変わらないし…」

魔法使い「確かに危険はあると思うわ。でも、いつまでも洞窟にこもっていられないでしょう?それに、町のすぐ近くで戦えば、危険も少なくなるし」

商人「うーん、そうだね…じゃ、明日はこの町の周りでモンスター退治をしよう!!」

145 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 22:00:29 ID:XP9si4DY

――17日目、ロマリア郊外

ポイズントードがあらわれた!!

魔法使い「さっきから、あのカエルばっかりね」

商人「いっぱいいるよね。他と比べて、そんなに強くないからいいけど…」

魔法使い「体力がそんなにないみたいだからね…ギラ!!」ボオォォ

ポイズントードをたおした!!ポイズントードをたおした!!ポイズントードをたおした!!

商人「じゃ、残りはあたしが!えいっ!!」ザクッ

ポイズントードをたおした!!

魔法使い「ふう、なかなかいい調子ね」

商人「あのイモムシにさえ気を付ければ、ここもそんなに大変じゃないかもね。カエルの毒はやっかいだけど」

魔法使い「貴方もさっきは毒にやられて大変だったわね。ついさっきどくけしそう見つけたから良かったけど」

商人「う~、治ったからいいけど、あれあのカエルが落としたどくけしそうだったんだよね。ちょっとやだ…」

146 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 22:08:38 ID:XP9si4DY

――アニマルゾンビがあらわれた!!

魔法使い「見たことない魔物ね。少し、やっかいそうな気がするわ」

商人「攻撃力高そうだね。魔法使いちゃん、気をつけて!」

魔法使い「回復しておけば良かったわね。まあいいわ、ギラ!!…3匹とも倒れない…!」

商人「1匹はとどめ刺すよ!!それっ!!あ、あれ?まだ倒れない…!?」

アニマルゾンビのこうげき!!アニマルゾンビのこうげき!!アニマルゾンビのこうげき!!

魔法使い「…!!い、いけない…!」

商人「す、すごい攻撃力だよ!!魔法使いちゃん、平気!?」

魔法使い「平気、とは言いがたいわね…でも、相手は動き鈍そうだし、回復が間に合えば…」

アニマルゾンビのこうげき!!アニマルゾンビのこうげき!!

魔法使いはしんでしまった!!

商人「う、うそ!?魔法使いちゃん!?さ、さっきまではあんなに遅かったのに…!」

147 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 22:19:04 ID:XP9si4DY

――夕方、ロマリア宿屋

魔法使い「はあ…また死んでしまったわ…迷惑掛けたわね…」

商人「迷惑とかないよ!!でも、回復はもっと速めにしておくべきだったかもね…」

魔法使い「全くだわ。薬草代ケチって蘇生代を掛けるなんて、経済的にも最悪だし…」

商人「もう、魔法使いちゃん!!お金の問題じゃないでしょ!?」

魔法使い「…そうね。ご免なさい」

商人「あたしはまだ死んだことないけど、いい気分になれない事は分かるよ。何回も何回も、そんな目に逢うのはダメだよ」

魔法使い「ええ…気を付けるわ」

商人「あ…ごめんね魔法使いちゃん、あたし、お説教なんかして…」

魔法使い「いえ、貴方が正しいわ。これからは、もっと速めに回復するわ」

商人「うん、それがいいよ。あたしだって、その方が助かるもん」

148 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 22:27:05 ID:XP9si4DY

魔法使い「でも、こうなると今の場所での魔物退治はまだ厳しいのかしらね…」

商人「うーん、またいざないの洞窟に戻る?」

魔法使い「そうね…やり直しみたいで少しもどかしいけど、その方がいいかもね。またお金を貯めて、今度は貴方の武器を買いましょう。確か武器も良いの売ってたわよね?」

商人「うん、てつのやり、だったかな?」

魔法使い「貴方の攻撃力が上がって魔物を早く倒せるようになれば、また少し危険が減らせるわ。最初は、私の魔法があれば攻撃は事足りると思っていたけど…」

商人「思ったよりタフなモンスターが多かったね」

魔法使い「ええ、やっぱり貴方の攻撃にも頼るようだわ。武器を新調すれば、またこの辺りでも戦えるはずよ。きっと…」

149 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/25 22:59:22 ID:XP9si4DY

――18日目、夕方

魔法使い「はあ~、さすがに二日連続で死ぬと、自信無くすわ…」

商人「しょ、しょうがないよ、まほうつかいの攻撃呪文が集中しちゃったんだから…」

魔法使い「まあ、運が悪いといえばそうなんでしょうけど…はあ~…」

商人「もう、元気出してよ!ほら、あたしの武器も買えたし、余ったお金で盾も新しく出来たし、次はきっと大丈夫だって!!ね?」

魔法使い「そうね、貴方はまたレベルも上がったし、強くなってる。だからこそ、私がもうちょっと…」

商人「うーん、困ったな…と、とにかく、明日もモンスター退治に行こ?どっちみち、地道に力をつけるしかないんだし」

魔法使い「地道、か。そうよね、それ以外にないわよね」

商人「そうそう。だからほら、今日はもう寝ちゃお?ね、ね?」

魔法使い「そうね…今日は休んで、明日また頑張る、それしかないわね…」

150 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 10:52:31 ID:LKzzRTjI

――19日目

魔法使い「どう?新しい装備の使い心地は」

商人「うん、武器は結構攻撃力上がった感じがするよ。防具は…そんなに変わんないかな。前掛けを買った時は、すごく防御力アップ!!って感じがしたんだけど」

魔法使い「攻撃力が上がったならいいわ、最初からそれが目的だったんだもの」

商人「魔法使いちゃんも、レベル上がったんでしょ?新しい呪文、見てみたいな」

魔法使いレベル11「やっと全体に攻撃出来る呪文を覚えたわ…これでかなり戦闘時間を短縮出来る、はずよ」

商人「バクハツの呪文だっけ?凄そうだよね、見てみたいな!」

魔法使い「そのうち嫌でも見ることになるわよ…あら」

アルミラージがあらわれた!!キャタピラーがあらわれた!!

商人「ちょうどよく出たね。あんまり出て欲しくないやつだけど、ちょうどよくだね」

魔法使い「どっち?まあいいわ、行くわよ!!」

151 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 11:01:48 ID:LKzzRTjI

商人「えと、じゃあ、使う?ウワサの…」

魔法使い「世界に宿りし破壊の力、集え!!弾けよ!!撒き散らせ!!イオ!!」ドカーン!!

アルミラージをたおした!!アルミラージをたおした!!アルミラージをたおした!!アルミラージをたおした!!

商人「うわ、凄い…って、あたしも行くよ!!それっ!!」ザクッ

キャタピラーをたおした!!

魔法使い「ふう、試運転は上々ね」

商人「やっぱり魔法って凄いね…これなら、ロマリアの王さまから冠をぬすんだ盗賊も退治出来るんじゃないの?」

魔法使い「そんなに簡単ではないでしょ。私達はこの辺の魔物退治でいっぱいいっぱいなんだから。昨日貴方が言っていた通り、地道に、少しずつ、よ」

商人「そうかなあ…凄い呪文だと思ったけど」

152 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 11:08:27 ID:LKzzRTjI

――20日目

商人「ね、ね、魔法使いちゃん、今日はこの町の西側行ってみない?」

魔法使い「西へ?そういえば、東と北は情報があったけど、西の情報はなかったわね」

商人「でしょ?これはやっぱり、あたし達が自分で確かめなきゃいけないと思うの」

魔法使い「確かに、気にはなるわね…いいわ、行きましょう。ただ、危ないと思ったら、すぐに引き返すからね」

商人「うん、じゃあ行こ!!」

153 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 11:16:18 ID:LKzzRTjI

魔法使い「町からそんなに離れてないけど…何か見えてきたわね」

商人「あれ、ほこらかな?行ってみよ、ね?」

魔法使い「そうね、危険な場所ではなさそうだし…ただ、こんなに近いのに、何故ロマリアの町で情報が出なかったのかしら」

商人「こんにちは~、あ、兵士さんがあるよ」

兵士「兵士ってか、門番みてーなもんだな、俺は。ここ、通りたいのか?」

魔法使い「ここから先は、何処へ?」

兵士「なんだ、そんな事も知らないのか。ポルトガだよ」

商人「ポルトガ…」

兵士「ああ、つっても、まほうのかぎがなきゃここは通れないけどな」

魔法使い「まほうのかぎ?それは何処に?」

兵士「はは、それさえ分からんようじゃここから先行ってもしょうがねえよ。さ、帰った帰った!」

154 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 11:24:30 ID:LKzzRTjI

商人「何よあいつ、魔法使いちゃん、ザキよザキ!!」

魔法使い「使えないわよザキなんて…まあ、ここより先に行くべき所があるって事なんでしょうね」

商人「そうかな~、ただの嫌がらせじゃないの?あいつ」

魔法使い「そんなことないでしょう。きっと、まほうのかぎっていう物を手に入れられる実力がなければ、ここから先は無理、という事だと思うわ」

商人「そうかなあ…でも、例えそうだとしても、このまま引き下がれないよ。いつか絶対、まほうのかぎってヤツをてにいれようね、ね?」

魔法使い「もちろんよ、それがなければ行けない場所があるというなら、いつか必ず手に入れてみせるわ」

155 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 11:36:29 ID:g357Aegw

――夜、宿屋

魔法使い「はあ、今日も死んだ…私、こっちに来てから死んでない日の方が少ない気さえするわ」

商人「こっちのモンスターは強いし、仕方ないよ」

魔法使い「とはいえ、毎回こうだとね…いつまでここで足止めされるのかしら」

商人「それなんだけどさ魔法使いちゃん、明日、カザーブに行ってみない?」

魔法使い「北に?でも、この辺りでも苦戦しているのに…」

商人「確かにそうなんだけど…あたし達、この町で買える装備はもうみんな買っちゃったし、このままここにずっと居ても…」

魔法使い「装備か…確かに、他の町へ行けばきっと品揃えも変わるわね」

商人「でしょ?だから、ちょっと危険でも、先に進んでみるべきだと思うんだ。ここで魔物退治するにしても、装備整えてからで良いでしょ?」

魔法使い「そうね…貴方の言う通りかもしれないわ。じゃあ、明日は北へ行ってみる?」

商人「うん、行ってみよ!えへへ、新しい町、楽しみだなー!」

156 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 12:16:00 ID:g357Aegw

――21日目

魔法使い「出来るだけ険しい道は避けてきたけど、ここからは…」

商人「うん、山道だね。カザーブって、山の中なんだ…」

魔法使い「ここからは、道が険しいだけじゃなくて、きっと魔物も増えるわ。気をつけましょう」

商人「そうだね…でも、こんなに大変な思いをして行く場所だもん、きっとすごく素敵な所だよね!」

魔法使い「そうだと良いけど…多分、結構な田舎じゃないかしら?」

商人「うう…で、でも、レーベはアリアハンより田舎だったけど、お店の品揃えは良かったよ!きっと、カザーブだって…」

魔法使い「ああ、そっちは期待して良いのかもね。でも、それはより強い魔物がいるって事…」

ぐんたいガニがあらわれた!!

商人「も、モンスター!!見たことないやつだよ!!」

魔法使い「大きなカニね…ゆで上がったみたいな色してるけど、元気いっぱいのようね。さあ商人、行くわよ!!」

商人「うん!!」

157 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 12:23:37 ID:g357Aegw

魔法使い「まずは私が…ギラ!!」ボオォォ

ぐんたいガニのこうげき!!ぐんたいガニのこうげき!!ぐんたいガニのこうげき!!

魔法使い「!?私一人が、狙われてる…!?」

商人「させない!!それっ!!」ザクッ

ぐんたいガニをたおした!!

ぐんたいガニのこうげき!!

商人「い、痛い!?こ、こんなの食らったら、魔法使いちゃんは……!」

魔法使い「もう一撃もらったら危なかったけど…大丈夫、薬草、使うわ!」

魔法使いのキズがかいふくした!!

商人「ほっ…一安心した所で…えいっ!!」ザクッ

ぐんたいガニをたおした!!

魔法使い「やったわね、一気に行くわよ!」

商人「よーし、負けないよ!!」

158 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 12:31:09 ID:g357Aegw

――ぐんたいガニをやっつけた!!

魔法使い「強敵だったわね…」

商人「攻撃力も守備力も、今までのモンスターと全然違ったよ。魔法使いちゃん、無事で良かった…」

魔法使い「今回はなんとか無事だったけど、次はどうなるか分からない。早くカザーブにたどり着きたいわね」

商人「あ、魔法使いちゃん、あれ!何か見えない!?」

魔法使い「あれは、町…いえ、村かしら?もう一息ね」

商人「そうだね、もうちょっと…ああ!!」

キラービーがあらわれた!!

魔法使い「また新手…!」

商人「うう~、虫苦手なのに…」

魔法使い「私だって嫌よ。でも、向かって来る以上は…行くわよ!」

159 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 12:57:12 ID:g357Aegw

商人「うう、近寄ってきた…」

魔法使い「もう…私はやるわよ、ギラ!!」ボオォォ

キラービーをたおした!!キラービーをたおした!!キラービーをたおした!!

キラービーのこうげき!!

商人「魔法使いちゃん、平気!?」

魔法使い「大丈夫、さっきのカニ程じゃないわ!」

商人「良かった…なら、えいっ!!」ザクッ

キラービーをやっつけた!!

魔法使い「この虫は、そこまで強くないのかしらね…」

商人「呪文で大体たおせたのが良かったね。さ、魔法使いちゃん、もうちょっとで村だよ。急ご?」

魔法使い「そうね、早く行きましょう」

160 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 13:33:37 ID:g357Aegw

――カザーブの村

商人「着いた着いた!ほら、新しい村だよ、魔法使いちゃん!!」

魔法使い「本当、やっとここまで来たわね。さあ、どこから見て回ろうかしら?」

商人「あ、魔法使いちゃん、お店があるよ!見に行こうよ、ね、ね?」

魔法使い「そうね、良いもの売ってれば良いけど…」

商人「こんにちはおじさん、売ってるもの見せて下さい!」

武器防具屋「いらっしゃい。おや、見ない顔だね。ゆっくりと見て行くといいよ」

魔法使い「どう?この村の品揃えは。期待通り?」

商人「うん、私のモノは期待以上だけど、魔法使いちゃんのモノは…」

魔法使い「そう…残念だけど、仕方ないわね」

商人「あと、やっぱりモノが良いだけにお値段高めだね。あ、ありがとうおじさん、お金貯めてからまた来ます!」

武器防具屋「そうかい、じゃあ楽しみにしてるよ」

魔法使い「失礼します…さて、後は情報収集ね」

商人「いろいろ聞かないとね。盗賊の話とか…」

161 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 13:44:20 ID:g357Aegw

魔法使い「――どうやら、盗賊のカンダタが逃げたのは西のシャンパーニの塔で間違いないようね」

商人「盗賊を追っかけて来たおじさんもいたね。あと、この村の北にも町があるみたいだよ?」

魔法使い「ノアニール、って言ったかしら。他にも、眠りの町、なんて噂も聞いたけど、ここがノアニールの事なのかしら?」

商人「どうだろう?まあ、そのうちノアニールにも行くんでしょ?その時に分かるよ…それより、魔法使いちゃん?」

魔法使い「何?」

商人「はい、これ、けがわのフード!魔法使いちゃん用の防具だよ!」

魔法使い「私用の…?こんなの、どこから…」

商人「へっへ~、あたしは商人、商売なら任せといてよ!じゃあ魔法使いちゃん、新しい防具お試しに、もう一度村の外に出てみようよ!!」

魔法使い「え?あ、うん、そうね…ありがとうね、商人」

商人「えへへ、商人としての仕事をしただけだよ!!」

162 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 13:51:48 ID:g357Aegw

――カザーブ郊外

魔法使い「ふう、やっぱりここの魔物は強いわね。でも…」

商人「魔法使いちゃん、新しい防具はどう?」

魔法使い「ええ、すごくいいわ。あのカニの攻撃も、致命的な脅威ではなくなったわ。ありがとうね」

商人「いいよ、何回も。でもこれなら、ここでモンスター退治出来そうだね!」

魔法使い「ええ、ロマリアを出る時は、正直不安だったけど、ここまで足を伸ばして正解だったわ」

商人「お金が貯まればあたしの装備も買えそうだしね。あ、魔法使いちゃん、暗くなってきたよ、そろそろ村に戻ろ?」

魔法使い「ええ、そうしましょう」

163 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 14:00:54 ID:g357Aegw

――カザーブ、夜

商人「うーん、暗いね…夜とはいえ、やっぱり田舎だね」

魔法使い「そうね、アリアハンやロマリアは、夜でもここまで暗くないわ。レーベといい勝負ね」

商人「ホントだね…あ、魔法使いちゃん、あそこ、誰かいない?」

魔法使い「本当ね…あら、こんな所で寝ているわ。無用心ね…ってここって!」

商人「お、お墓!?ま、魔法使いちゃん、は、早く…」

魔法使い「待って、他にも誰か…キャア!!」

商人「ど、どうしたのまほ…ぎゃああー!!」

骸骨「私は

商人「キャー、骸骨、骸骨!!ま、魔法使いちゃんに、ニフラム!!ニフラム!!」

魔法使い「つ、使えないわよ、私…よ、寄らないで!!」

骸骨「私は偉大なる

魔法使い「に、逃げるわよ商人!ほら、立って!!」

商人「ま、待ってよ~」

骸骨「いや、話、聞いて…」

164 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 14:15:17 ID:g357Aegw

商人「あー怖かった。なんだったんだろ、あれ?」

魔法使い「さあ…ただ、これからは夜のお墓にあまり近づかないようにしましょう」

商人「そうだね…それはそうと、大体夜の村も見て回ったよね?宿屋に戻る?」

魔法使い「そうね、今日は疲れたし…」

商人「そうだね。それじゃ、お疲れの魔法使いちゃんにプレゼント、これ、どくばり!!」キコキコキコーン

魔法使い「また私の装備?本当、どこから…?」

商人「ん~、闇のコネクション、ってヤツ?」

魔法使い「嘘くさいわね…まあいいわ、ありがとうね、商人」

商人「へっへ~、どういたしまして!!」

165 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 15:48:13 ID:4tzGGjI2

――22日目

商人「よいしょ、よいしょ!!」ザッザッ

魔法使い「…何してるの?」

商人「なにって…あなほりだよ、よいしょ!!」ザッザッ

魔法使い「…あなほり?」

商人「そだよー。商人の基本、あなほり!!」ザッザッ

魔法使い「…穴を掘るのが商人の基本なの?」

商人「え?何言ってるの、当たり前じゃん、タダで手に入れて高く売る!商売の基本だよ?」ザッザッ

魔法使い「そ、そう…」

商人「うーん、ダメだ、1ゴールドしか出てこないや。じゃあ魔法使いちゃん、モンスター退治行く?」

魔法使い「え、ええ。行きましょうか…」

166 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 15:57:14 ID:4tzGGjI2

商人「最初は心配だったけど、この辺でもモンスター退治出来そうだね」

魔法使い「ええ、貴方のくれた防具のおかげで、今日は死なずに済みそうよ。貴方も、新しい武器が調子良い見たいじゃない」

商人「うん、このチェーンクロス、たくさんの敵を1度に攻撃出来て、すごく便利だよ!!」

魔法使い「私の魔法と合わせれば、1度にかなりの数の魔物を倒せるようになったものね」

商人「後は、回復のタイミングさえ間違えなければ、魔法使いちゃんもそうそう死なないと思うよ!」

魔法使い「それが結構難しいんだけど…それはとにかく、夜までもう少し魔物退治するわよ」

商人「はーい!!」

167 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/26 16:03:59 ID:4tzGGjI2

――魔法使いはレベルがあがった!!

魔法使い「よし、ルーラを使えるようになったわ。これで、行ったことのある場所にはいつでも行けるわよ」

商人「へー、すごい、アリアハンにも一飛びだ!!」ザッザッ

魔法使い「ええ、そうよ…って貴方、また穴を掘ってるの?」

商人「うん、ほらこれ、今出てきたんだよ、まんげつそう」ザッザッ

魔法使い「本当に掘り当てるのね…」

商人「もっちろん!!…あ、魔法使いちゃんこれ、見てみて!!」

魔法使い「これって…木の実?」

商人「そ、いのちのきのみ、貴重品だよ!!やったやった、今日はあなほりの当たり日だあ!!」

魔法使い「ビックリした…本当にすごいわね…

169 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/10/27 12:17:38 ID:putf8zgQ

――23日目

商人「ねえねえ魔法使いちゃん、新しい村には驚きと発見があったよね?」

魔法使い「この村の事?そうね、装備も新しく出来たし…」

商人「でしょ?というわけで、あの感動をもう一度!今日は北の町ノアニールに行きましょう!ね、ね?」

魔法使い「あのね商人、いくら装備を新しくして気が大きくなったからって、すぐに次の町なんて早すぎるわ。大体、ここからノアニールまでどのくらい離れてるかも分からないじゃない」

商人「それがね、昨日モンスター退治してた時さ、チラッと見えたの、北の方に町が!!」

魔法使い「…本当に?」

商人「ホントホント、あれならそんなに遠くないよ、だからちょっと行ってみよ?ね、ね?」

魔法使い「まあ、近いのなら良いかしらね…」

商人「決まり!じゃあ北に向かって全速前進!!」

170 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/27 12:24:16 ID:putf8zgQ

――

魔法使い「ふう…カザーブの周りは山だらけね…」

商人「きっと美容と健康に良いよね!!」

魔法使い「そうかしらね…?」

商人「きっとそうだよ!あ、魔法使いちゃん、見てみて、ほら、あれ!」

魔法使い「…確かに町のようね。こんなに近いのに、なんでカザーブではあまりここの話が聞けなかったのかしら?」

商人「ん~、きっと仲悪いんじゃない?」

魔法使い「そんな理由なら良いけど…」

商人「もう、魔法使いちゃんは!案ずるより、だよ!!」

魔法使い「そうね、行けば分かる、か…行きましょう、ノアニールへ!」

171 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/27 13:33:32 ID:9xr294Xo

――ノアニールの町

商人「…町に着いたは良いけど…あのー、すみません!」

町人A「ぐうぐう…」

魔法使い「…寝ているの?あの…」トントン

町人B「すやすや…」

商人「ま、魔法使いちゃん、これって…」

魔法使い「ええ、ノアニールが眠りの町だったのね。本当にこんな町があるなんて…」

商人「えーと、噂では眠りの町はエルフを怒らせちゃって、それで呪われたんだっけ?」

魔法使い「噂によれば、ね。でも現実にこういう状態である以上、その噂も恐らく本当みたいね」

商人「な、なんだかあたし恐くなってきたよ。あたし達、大丈夫だよね?呪われたりしないよね?」

魔法使い「絶対に大丈夫とは言えないけど…呪われるならきっともう私達も呪われてるはずよ。それより、一応この町も一通り調べてみましょう。望みは薄いでしょうけど、何か手掛かりがあるかも…」

172 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/27 13:42:35 ID:9xr294Xo

商人「ダメだよ魔法使いちゃん、やっぱりみんな眠ってる」

魔法使い「予想はしてたけど…厳しいわね…ちょっと待って、商人、あの人!」

商人「あ、お、起きてる!?す、すみませーん!あのー、聞こえますかー!?すみませーん!」

老人「おお、どなたか知りませんが、この町を助けて下され!」

魔法使い「あの、一体この町は?噂では、エルフの怒りを買ったとか…」

老人「その通りですじゃ。すまんがあんたがた、エルフの隠れ里へ行ってエルフ達の怒りを鎮めて下さらんか?」

商人「隠れ里!?」

老人「はい、ここから西、洞窟のすぐ近くにありますじゃ。この老いぼれではそこまでは行けませぬ。よろしくお願いします。よろしくお願いします…」

173 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/27 13:50:10 ID:9xr294Xo

商人「…お願いされちゃったけど、どうするの?魔法使いちゃん」

魔法使い「聞いてあげたいのはやまやまだけど…今すぐ更に西、は私達の実力的に厳しいと思うわ」

商人「やっぱりそうだよね、かわいそうだけど、もうちょっと待ってもらうようだね…」

魔法使い「そうね…さて、もう少しでカザーブね、今日はこのくらいで…」

商人「あーー!!」

魔法使い「な、何!?どうしたの?」

商人「今日全然あなほりしてないよ、ノアニールの近くでも掘って見たかったのに!!」

魔法使い「…ああ、そう…」

商人「今すぐ掘らなきゃ!!魔法使いちゃん、カザーブに行くのもうちょい待ってて!」

魔法使い「…そんなにあなほりが大切なのかしら…」

174 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/27 13:59:11 ID:9xr294Xo

――宿屋、夜

商人「へっへ~、今日もあたしあなほりでまんげつそうといのちのきのみ見つけちゃった!!すごいでしょ?」

魔法使い「え、ええ…こんなにたくさん道具を拾えるものなのね…」

商人「うーん、普通はこんなにたくさんは見つけられないと思うよ?」

魔法使い「ということは、貴方の腕が良いのね」

商人「そういう事になりますなあ~。いいんだよ魔法使いちゃん、あたしの事あなほり名人って呼んで!」

魔法使い「…呼べと言われれば呼ぶけど、うら若き乙女が本当にそれで良いの?」

商人「あ…やっぱりやめる…」

魔法使い「私もそれがいいと思うわ…」

商人「でもこんなにいのちのきのみが出てくるなんて思わなかったよ!もっと見つけたら、魔法使いちゃんにもいくつかあげるね!」

魔法使い「あの調子なら、もっと見つかりそうね。楽しみにしてようかしら?」

商人「うん、絶対もっと見つけて見せるよ!!」

176 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/28 18:29:48 ID:roKNxVgU

――26日目

商人「――というわけで、モンスター退治だけの3日間はあっという間に過ぎたのでした」

魔法使い「3日間の退治生活の間に、私はレベル13、商人はレベル14まで上がったわね。…ってこれ、誰に向かって説明…」

商人「そして!!これから発表するのが24日目から26日目の3日間のあなほりの成果だよ!!」

魔法使い「また強引に…」

商人「まあまあ。あなほりは45回くらい掘ったかな?5回くらい穴を掘ったら、気分転換に1度町へ戻るのがおすすめだよ!あと迷惑だから町の中であなほりしたりしないよーに!!」

魔法使い「そう…」

商人「では発表です!!じゃーん!!」

計11G、まんげつそう2、たびびとのふく、せいなるナイフ、やくそう、いのちのきのみ

商人「………もっとたくさん拾えると思ったのに…」

魔法使い「タダでこれだけ見つけたなら良いじゃない、高望みし過ぎよ」

177 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/28 18:45:38 ID:roKNxVgU

商人「だって~、その前の2日間は15回のあなほりで7Gまんげつそう2いのちのきのみ2だったんだよ!?それなのに…」

魔法使い「はいはい。それよりも、この3日間魔物退治とあなほりだけしかしてないわ。レベルも上がったし、明日はエルフの隠れ里にでも行ってみる?」

商人「うん、それはいいけど…魔法使いちゃんには、大事なお願いがあるのです…」

魔法使い「何よ、改まって」

商人「あなほりで見つけたは良いけど…このままじゃ土まみれで売れないでしょ?特に、このたびびとのふくとか…」

魔法使い「…まさか、洗濯しろって言うの?」

商人「お願い!あたし、あなほりし過ぎて疲れちゃったし…」

魔法使い「あのねえ…まあいいわ、売れればパーティーのお金だし、貴方が掘って私が洗う、役割分担と考えれば…」

商人「良いの?ありがとー!!だから魔法使いちゃん好きよ、大好き!!」

魔法使い「はいはい。だから、そんなに疲れるほどあなほりするのは…」

商人「じゃああたし、明日からもあなほり頑張るから!いろんなものたくさん見つけるから!!」

魔法使い「あのねえ、少しは人の話を…」

商人「ちなみに今回は全部カザーブの周りであなほりしたよ!!それから、昼と夜だと出てくるアイテム変わるかも!?以上です、じゃあ明日も早いから、おやすみなさーい!!」ドタバタ

魔法使い「…もう、本当におちょうしものなんだから。くじけぬこころでも持たせようかしら…?」

178 : 今週はあまり書けなそう[sage] 2014/10/28 19:04:34 ID:roKNxVgU

――27日目

商人「えっほ、えっほ…あ、魔法使いちゃん、やっと起きた?おはよう!!」ザッザッ

魔法使い「おはよう。起きたらもう宿屋にいないと思ったら…」

商人「朝早く起きたら労働!労働と言えばあなほり!!でしょ?」ザッザッ

魔法使い「そうかしら…?で、今朝の成果は?」

商人「それが、もう10回も掘ったのに、たったの3Gぽっち…」

魔法使い「私は結果よりもう10回も掘った事の方が衝撃的だけど…でも、早起きは3Gの得って言う昔のことわざの通りじゃない」

商人「そんな昔のことわざで納得出来ないよ!あたしは今を生きてるんだよ!?」

魔法使い「私にそう言われても…それより、もうエルフの隠れ里に向けて出発したいんだけど、準備はいい?」

商人「あ、ちょっと待って。あたし、手と顔洗ってくる!!」タタタ…

魔法使い「ちょっと!!…もう、そんなに慌てなくていいのに…」

179 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/29 12:14:05 ID:DxKlXQ2Y

――27日目

商人「…で、またノアニールまで戻って来たけど…この辺ってモンスターめちゃめちゃ強くない?カザーブと少ししか離れてないのに…」

魔法使い「そうね、あの鎧の魔物とか、攻撃力すごいわね」

商人「攻撃を集中されたらあたしも危ないかも…あ、魔法使いちゃん、あれなんだろう?」

ギズモがあらわれた!!

魔法使い「何かしら…?ガスの生命体…?よく分からないけど、敵には違いないようね」

商人「どんな攻撃してくるんだろ?怖いね…」

魔法使い「そうね、得体が知れないけど…気を引きしめていきましょう!」

180 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/29 12:23:24 ID:DxKlXQ2Y

ギズモはメラをとなえた!!ギズモはメラをとなえた!!ギズモはメラをとなえた!!

商人「ひえ~、熱い熱い熱い!!攻撃呪文の雨みたい!!」

魔法使い「しかも早いわね。厄介な敵だわ…でも負けてられない、ギラ!」ボオォ

ギズモをたおした!!

商人「よーし、残りはあたしが…それっ!!」ピシャッ

ギズモをたおした!!ギズモをたおした!!

魔法使い「ふう、やったわね、思ったより呪文が効いて助かったわ」

商人「結構簡単に倒せたね。体力?があんまりないみたい」

魔法使い「でも、もっとたくさん出てきたら危なかったかもしれないわ。ここからは、今まで以上に体力には気を使いましょう」

商人「そうだね、あたしも気を付けるよ」

182 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/29 18:23:33 ID:p/W3Tq/M

魔法使い「ふう、そんなに歩いてないのに疲れるわね。本当に敵が強いわ…」

商人「薬草もたくさん使っちゃったね。2、3日前に25個も買ったのに、また買わないと…」

魔法使い「お金はまだ余裕あるの?」

商人「もっちろん!あたしが管理してるんだよ?」

魔法使い「そうね、お金に関しては信頼してるわ」

商人「むっ…お金以外は信用ない?あたし」

魔法使い「ご免なさい、言い方が悪かったわ。戦闘でも信頼してるわ、もちろんあなほりの腕前も」

商人「そ、そう?エヘヘ、あたしも魔法使いちゃんのお洗濯の腕前、シンライしてるよ!!」

魔法使い「それは喜ぶべきかしら…あら?商人、あれ、何かしら?」

商人「え…あ!こんな森の中に村!?もしかして…」

魔法使い「ええ、エルフの隠れ里かもしれないわ。行ってみましょう」

183 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/30 13:26:37 ID:EA.y25ZI

――エルフの隠れ里

エルフA「人間と話したらママに叱られちゃう」

エルフB「ひー!!人間だわ!!拐われてしまうわ!!」ガクブル

道具屋エルフ「人間にモノは売りません。お引き取りあそばせ」

馬「ヒヒーン!!」

商人「魔法使いちゃん!魔法使いちゃん!!」

魔法使い「何よ?」

商人「ザ・ラ・キ!!ザ・ラ・キ!!」

魔法使い「だから使えないわよザラキは…第一、人間嫌いにも理由があるかもしれないでしょ?」

商人「そうかな…」

魔法使い「まあ、本当のところは分からないけど、それはエルフの女王様が教えてくれるはずよ」

商人「エルフのお偉いさんか…こわいけど、話聞きにいかないとね…」

184 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/31 13:04:57 ID:og7L89zo

女王「…人間などがここに何の用ですか?」

商人「こ、この人が女王様?なんかもうツンツンしてるけど…」

魔法使い「女王様。私達は貴方方に呪われたというノアニールの事で伺いました」

女王「そう、ノアニール…そんなこともありましたね」

商人「そんなことって…!あの町の人達は、まだ眠ったまんまだよ!?」

女王「もう何年前になるか…私の娘が、あの町の人間と駆け落ちしたのです」

魔法使い「娘、というと、エルフの姫君…?」

女王「しかも、私達エルフの宝であるゆめみるルビーを持ち出して…所詮エルフと人間、娘は騙されたに決まってます」

商人「そんな、決めつけなくても…」

女王「ああ、人間なんて見るのも嫌です。さっさとお行きなさい」

185 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/31 13:14:20 ID:og7L89zo

魔法使い「会話にもならなかったわね」

商人「人間が悪い!!って決めつけられたのは納得いかないけど、娘さんがいなくなっちゃったんだね…」

魔法使い「人間と駆け落ち、しかもエルフの秘宝を持って、か…」

商人「あの最初から拒絶する感じ…やっぱり人間とエルフって解り合えないのかな…?」

魔法使い「そうかしら?少なくとも私は、エルフは人間と似てると思ったわ。いえ、人間がエルフに似ているのかもしれないけど」

商人「似てる?どの辺が?」

魔法使い「嫌な事されたら復讐しちゃう所とか、宝石みたいなモノを大事に扱う所とか」

商人「復讐…」

186 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/31 13:27:58 ID:og7L89zo

魔法使い「あと、嫌いになったらその相手の嫌いな所ばかり見ようとする所とかね。全く、人間もエルフも、顔を見たら罵り合うより、挨拶の1つでもした方が楽だ、ってなんで気づかないのかしらね?」

商人「うーん、それが出来ないのが憎いって事なんだろうけど…でも、人間と似てるって言うなら、どうすれば機嫌をなおしてくれるかも解りやすいね」

魔法使い「そうね、娘を連れて帰るか、秘宝を取り戻すか…出来れば両方ね」

商人「だよね!!じゃ、どうにかその二つをクリアして、女王様のご機嫌をなおしてもらおうよ!それにあたし、ノアニールの町で買い物したいし!」

魔法使い「それが一番の目的…?まあいいわ、とりあえず今日はカザーブまで戻りましょう?何をするにも、準備が…」

商人「あ、待って魔法使いちゃん!あたしここであなほりしてく!!女王様はともかく、他のエルフの態度は嫌だったから、エルフの隠れ里の周りを穴ぽこだらけに…」

魔法使い「…私の話聞いてた?」

187 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/10/31 13:58:56 ID:og7L89zo

――28日目

商人「よいしょ、よいしょ!あ、魔法使いちゃんおはよう!!今日も遅かったね、もう10回も掘ったよ!!」

魔法使い「相変わらずすごいわね…それで今朝の成果は?」

商人「まんげつそう、やくそう、1Gって感じかな。まあまあ?」

魔法使い「結構良かったじゃない、さすがあなほり名人ね」

商人「へっへ~♪あ、そうだ魔法使いちゃん、あたしお願いがあるんだけど…今日、アリアハン行かない?」

魔法使い「アリアハンに?行っても良いけど…何かあるの?」

商人「うん、ちょっとね…」

魔法使い「…まあいいわ、たまにはお城に帰って王様に報告しないといけないし」

商人「ホント!?ありがとー、じゃああたし準備してくるから、待っててね!!」タタタ…

魔法使い「あんなに慌てて…はいつもの事だけど…アリアハンで何かあるのかしら?」

189 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 16:37:27 ID:mdJv/uiA

魔法使い「じゃあ、準備は出来た?」

商人「うん!そう言えば、あたしルーラもキメラのつばさも使った事ないや、楽しみ~」

魔法使い「言われてみれば、私もそうね」

商人「え…と、途中で墜ちたりしないよね?」

魔法使い「大丈夫よ、多分」

商人「うう、不安…」

魔法使い「ふう…今立つ地、遠き故郷、彼我の逢瀬を我が手で結ばん!ルーラ!!」

商人「お?え、え、え、きゃあああァァァァアアアア…!」

ギュイーンギュイーン

190 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 16:44:12 ID:mdJv/uiA

――29日目

魔法使い「はい、着いたわよ」

商人「え?…あ、お城!?あっちはナジミの塔…ホントにあっという間…」

魔法使い「本当はあっという間でもないんだけどね。1日経ってるし…」

商人「え?あ、ホントだ」チラッ

魔法使い「どこ見て確認してるの…?とにかく、私は今日1日お城で報告とかしなきゃいけないから、貴方も今日中にやりたい事を済ませてね」

商人「うん、分かった。気を付けてね、魔法使いちゃん!…さて、まずはここであなほりを…」

191 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 16:53:54 ID:mdJv/uiA

――アリアハン城内

王「久しいな。旅は順調か?」

魔法使い「はい。頼もしい仲間に頼ってばかりですが」

王「そうか、何よりじゃ。…ところで、世界は今どうなっておる?」

魔法使い「思った以上に魔物が蔓延っているようです。…ああ、海の向こうでも、アリアハン出身の我々は歓迎されましたよ」

王「おお、そうかそうか、さすが我が国、時は経てどもその栄光は…」

魔法使い「これがオルテガ殿の功績の1つなのでしょうね。戦争で敗れ、鎖国して震えていたアリアハンの人間がこれほど歓迎されたというのは」

王「…」

192 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 17:02:32 ID:mdJv/uiA

魔法使い「あとは、魔物の勢いが増してきたのもあるのでしょう。藁をもすがるような思いで、我々を見ていました」

王「…旅は、大変か…?」

魔法使い「それが分かっているからこそ、若き勇者が旅立つ前に私に旅をさせているのでしょう?おかげで充実した毎日を送らせていただいてますが」

王「…」

魔法使い「皮肉ではありません。本当です――ではこの辺で失礼します」ペコリ

王「…気をつけてな」

魔法使い「ええ、そちらも。――間違っても、旅立つ前の勇者が魔物の手にかかる、などという事がないように…」

193 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 17:13:46 ID:mdJv/uiA

魔法使い「ふう…一番面倒な仕事が終わったわね」

兵士「おお、なんだお前、帰って来てたのか?」

魔法使い「貴方は…久し振りね」

兵士「見てたぞ。全く、あんなだから煩わしく思われて外に放り出されるんだぞ」

魔法使い「それはどうも。おかげで毎日楽しいわ、ここにいたときよりも。ところで貴方は変わらずに?」

兵士「変わるも何も、お前が旅立ってまだ1ヶ月だぜ?」

魔法使い「じゃあまだ倉庫番ね」

兵士「ああ…そうだ、お前、もう少ししたらまたアリアハンに来いよ。倉庫の中の不要な宝とかくれてやるから」

魔法使い「…いいの、そんな事して?」

兵士「ああ、俺は昔オルテガさんにお世話になったからな。そのオルテガさんの娘のために旅してんだろ?だったら俺は…倉庫泥棒を全力で見て見ぬふりする」

魔法使い「なにそれ?…まあいいわ、じゃあまたいつか、楽しみにしてるわ」

兵士「おう、道中達者でな」

194 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 17:24:00 ID:mdJv/uiA

魔法使い「…さて、お城の雑務は大体終わったわ。商人はどこで何をしてるのかしら…」

商人「あん、魔法使いちゃあん、こっちよおん」クネクネ

魔法使い「…どうしたの?」

商人「あらん、見違えたあ?そうなの、あたし今日からセクシーギャルになったのお」クネクネ

魔法使い「…調子狂うわね。どうしてこんなになってしまったの?」

商人「あん、嫉妬ね?そうよねえ、セクシーさで魔法使いちゃんに大差をつけちゃったもんねえ」クネクネ

魔法使い「…全く、何を装備したやら…いいから早く元に戻りなさい!」ドタバタ

商人「あん、ダメよ、そんな強引に…って魔法使いちゃん、ダメ、ダメだってば!!」ドタバタ

魔法使い「やっと元にもどったわね。…ってなにこれ、ガーターベルト!?」

商人「あーん、商人ちゃんせくしーだいなまいつ計画が…」

魔法使い「そんな計画だったのね…」

195 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 17:32:49 ID:mdJv/uiA

商人「冗談よ、冗談。ホントはこれ、魔法使いちゃんにあげる予定だったんだ」

魔法使い「…これを、私に?」

商人「うん、こんなでも一応、守備力上がるし。ノアニールの周りはモンスターも手強いから、少しでも守備力あげたいもんね」

魔法使い「そう…でも、これは少し…」

商人「なーに今更恥ずかしがってるの?かめのこうらもおなべのふたも堂々と装備してた魔法使いちゃんらしくないよ!」

魔法使い「別に堂々としてた訳じゃないけど…そうね、じゃあこれはありがたくいただくわ」

商人「うん、じゃあ早速装備しよ!ね、ね、どう?どんな感じ?」

魔法使い「ねえ、商人…装備しても、別に口調が変わったりしないけど…」

商人「もー、そこはほら、雰囲気ってやつ!!」

魔法使い「そう…」

196 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 17:43:37 ID:mdJv/uiA

――30日目

商人「魔法使いちゃん、おはよー!!ね、ね、今日はカザーブに戻るんでしょ?」

魔法使い「おはよう。そうね…戻ってから、どうしようかしら?まだまだレベルを上げなきゃいけないけど、ノアニールの周辺での魔物退治は不安があるし…」

商人「やっぱり、ガーターベルトしても、不安?」

魔法使い「そうね、あそこの魔物は強いから…」

商人「そっか、まあガーターベルトじゃないよりまし、って程度だもんね…そうだ、魔法使いちゃん、行き先さ、カザーブじゃなくてノアニールにしてくれない」

魔法使い「良いけど…あそこでの魔物退治は…」

商人「うん、ちょっと考えがあってさ。ね、ね、いいでしょ?」

魔法使い「そこまで言うなら…じゃあ、次の行き先はノアニールにするわよ?」

商人「うん、よろしく!」

197 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 20:30:43 ID:V9if5ZeQ

――31日目

魔法使い「さて、ノアニールに着いたけど…」

商人「第一回!ドキドキあなほり大会 in ノアニール~!!」

商人「わーわー!!」パチパチパチパチ

魔法使い「???な、なに??」

商人「諸君!!我々はこれから日中100回、夜100回のあなほり作業に入る!」

商人「作業は困難をきわめるだろう。しかし!!何かを成し遂げるには、必ず困難は乗り越えなければならない!そして我々はそれが可能であると信じる!そうだろう諸君!!」

商人「おー!!」

魔法使い「一人何役やってるのかしら…」

商人「そして!我々がこれを成し遂げた時、人々は商人の素晴らしさを思い知るであろう!!理想のパーティーは勇戦僧魔ではない、勇商商商であると!!また、百歩譲って致し方なく慈悲の心を持って勇商商魔である!!」

商人「そうだそうだ!!」

魔法使い「気を使われてるのか挑発されてるのか微妙ね…」

198 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 20:39:46 ID:V9if5ZeQ

商人「とゆー訳でね魔法使いちゃん、あたしこれからあなほりしまくるから!!」

魔法使い「それは分かったけど、いきなり何故?」

商人「それはね、魔法使いちゃん、体力に不安があるって言ってたでしょ?だから、あなほりでそこを補えるモノを掘り当てよう!!って事なの!」

魔法使い「気持ちは嬉しいけど…疲れるでしょう?無理しなくても…」

商人「大丈夫魔法使いちゃん、あたし、いつか朝から晩まであなほりしたかったの。それが今日ってだけなのよ!!」

魔法使い「本当にあなほり好きなのね…」

商人「うん!見ててよ魔法使いちゃん、あたしアイテムメチャクチャ掘り当てて見せるから!!」

魔法使い「ふふ、じゃあ楽しみにしてるわ。洗濯は任せておいて」

商人「うん、よろしく!」

199 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 20:48:28 ID:V9if5ZeQ

ザッザッ…

魔法使い「…あと一回ね…」

商人「うん…とりあえず…日中の部…しゅーりょー!!」バタリ

魔法使い「お疲れさま、頑張ったわね」

商人「ま、魔法使いちゃん…アイテム…まとめて…」

魔法使い「はいはい。これが、ノアニール周辺で日中100回あなほりした成果よ」

1G 11回 2G 13回 どくけしそう 10個 いのちのきのみ 1個 どうのつるぎ 1個 419G 1回

魔法使い「お金とどくけしそうはたくさん出たわね」

商人「うーん、これじゃあ満足出来ないよ…次!!夜の部いってみよー!!」

魔法使い「元気ね…」

200 : スタミナ上昇値1[sage] 2014/11/01 21:02:42 ID:V9if5ZeQ

スタミナは1しか上がらなかった商人「はあ、はあ、はあ、…よ、夜の部も…しゅーりょー…」バタリ 魔法使い「本当、よくやったわ…」 商人「うん…ごめんね、魔法使いちゃん…夜になるの…待ってる間…死なせちゃった…」 魔法使い「それは気にしなくて良いけど…やっぱりこの辺での魔物退治は危険ね…」 商人「それを…何とかする…ための…あなほり大会…夜の部の、成果は…こちら!!」 1G 13回 2G 9回 たびびとのふく 1個 どくけしそう 5個 どうのつるぎ 3個 スタミナのたね 1個 いのちのきのみ 1個 魔法使い「夜の方がバリエーション豊かになったわね」 商人「こ、これよ魔法使いちゃん…これが欲しかったの…スタミナのたね!!」 魔法使い「これが、体力が上がる種なの?」 商人「そう…良いよ、食べて…」 魔法使い「良いの?そんなにて、そのためのあなほり大会だもん…さ、食べて…」

魔法使い「…ありがとう、本当に、ありがとうね…」ポリポリ

商人「良かった、見つかって…じゃあ、カザーブに帰ろっか…?」

魔法使い「ええ、帰りましょう。ゆっくり休むのよ…」

202 : 前回みづらくて御免[sage] 2014/11/01 21:11:52 ID:V9if5ZeQ

――32日目

魔法使い「おはよう。疲れてない?」

商人「おはよー…ん…平気…」

魔法使い「まだ眠いみたいね、無理もないわ。今日はもう少し休んでから行きましょう」

商人「…行くって、どこに…?」

魔法使い「えっとね、今日は、今までまだ行ってなかった所に行ってみようと思ったんだけど…」

商人「…!え?どこどこ?」

魔法使い「シャンパーニの塔よ。ほら、きんのかんむりを盗んだ盗賊がいるっていう…」

商人「あー、あったねそんなとこ!!」

魔法使い「もちろん、私達じゃまだ盗賊退治なんて出来ないでしょうけど、場所だけでも確認しておかないと…って商人?もう大丈夫なの!?」

商人「うん、新しいダンジョン行くんでしょ?じゃあ早く行こ、すぐ行こ!ね、ね?」

魔法使い「わ、分かったわよ。分かったから、慌てないで…」

203 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 21:32:30 ID:V9if5ZeQ

――

商人「…結構歩いたけど…ここかな?シャンパーニの塔」

魔法使い「多分ね…」

商人「塔っていえばナジミの塔を思い出すけど…これ、ナジミの塔より高そうだよね?」

魔法使い「そのようね。見るからに大変そう…」

商人「そうだね…で、どうするの?とりあえず場所の確認って言ってたけど」

魔法使い「せっかく来たし、中に入ってみましょう。中の様子も見たいし…」

商人「だよね、そうこなくっちゃ!」

204 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 21:41:34 ID:V9if5ZeQ

――シャンパーニの塔

大男「ここが悪名高いシャンパーニの塔だぜ!おいおい、女が来るような所じゃないと思うぜ?」

魔法使い「悪名高い、ね。じゃあ、中にいる人達も、悪名高い盗賊だったりするのかしら?」

大男「はは、そいつは言えねえな」

魔法使い「まあそうでしょうね。いいわ、私達だって、いきなり盗賊に喧嘩を売ろうって訳じゃないし」

大男「ま、それが賢明だろうな」

商人「じゃ、ちょっとうろうろさせてもらいまーす!!」

大男「おいおい、大丈夫かよ…」

魔法使い「あの言い方、やっぱりここの盗賊は相当な腕前のようね」

商人「盗賊退治できるのはまだまだ先かあ…」

魔法使い「まあしょうがないわね。今まで通り、地道に行きましょう」

205 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 21:50:21 ID:V9if5ZeQ

商人「ここの魔物も、結構強いね」

魔法使い「ええ、でもノアニール周辺で魔物退治するよりは安全そうね。マホトーンを使ってくる魔物は厄介だけど」

商人「魔法を封じられるとキツいね…あ、魔法使いちゃん、宝箱があるよ?」

魔法使い「こんな所に…開けてみたら?」

商人「もちろんだよ!!…あ、お金だ」

430Gを手に入れた!!

魔法使い「お金か…あって困るものではないけど、今は間に合ってるわね」

商人「そだね、お金はアリアハンの銀行に2000G預けてきたくらいだし、すごい武器とか防具の方が良かったかも…」

魔法使い「まあ、贅沢言っても仕方ないわ。もう少し進んでみましょう」

206 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/01 22:13:05 ID:V9if5ZeQ

商人「2階に上ってみたけど、特に気になる事はないね」ザッザッ

魔法使い「そうね…って貴方、こんな所でもあなほり?」

商人「商人たるもの、いついかなる時もあなほりだよ!!…どくけしそうとまんげつそうかあ…」

魔法使い「建物の床なんてよく掘れるものね…」

商人「コツさえつかめば大丈夫!あなほり名人だしね、あたし!」

魔法使い「それは知ってるけど…あ、商人、魔物よ!!」

ギズモがあらわれた!!キラービーがあらわれた!!

商人「ガスっぽいの4匹に虫2匹かあ…ちょっと多いね」

魔法使い「ええ、厄介だけど…やるわよ!!」

208 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 06:27:23 ID:R4T0IVzc

ギズモはメラをとなえた!!ギズモはメラをとなえた!!

魔法使い「相変わらず早いわね、でも…ギラ!!」ゴオオォ

ギズモをたおした!!ギズモをたおした!!

商人「あたしも、それっ!!」ビシャアッ

キラービーをたおした!!

キラービーのこうげき!!ギズモはメラをとなえた!!

商人「ま、魔法使いちゃん!?平気!?」

魔法使い「くや、しい…わ、私…やっぱり、体力、が…」バタリ

魔法使いはしんでしまった!!

商人「!!魔法使いちゃん…!!」

209 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 06:37:33 ID:R4T0IVzc

――33日目

魔法使い「ここ…教会よね。私、また…」

商人「ほっ…生き返るって分かってても、やっぱりちゃんと生き返るの見るまでは不安になっちゃうね…でも良かった…」

魔法使い「…また迷惑かけたわね、ごめんなさい」

商人「だから~、そういうのはいいってば!!あ、魔法使いちゃん、あたしカザーブに戻るのにキメラのつばさ使っちゃったから、1日経っちゃったんだけど…」

魔法使い「貴方が無事に戻れた事に比べたら些事よ。それより、これからどうすれば…正直、八方塞がりだわ。この村の周りで地道にやるのも、いい加減限界よね…」

商人「うーん…ねえ、魔法使いちゃん、それなら…ロマリアの東に行って見ない?」

魔法使い「東に?そっちは恐ろしい怪物がいるっていう話じゃない。現時点でこんなに苦戦してるのに…」

210 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 06:47:35 ID:R4T0IVzc

商人「うん、確かにそうなんだけど…強いモンスターがいるって事は、きっと装備品も良いのが売ってると思うんだ。今のままじゃいけないなら、ちょっと危険でも…」

魔法使い「ちょっとだけなら良いけど…きっととても危険だと思うわ。やっぱり…」

商人「魔法使いちゃん!あたしたち元々、とっても危険な旅をしてるんだよ!?今更危険だってしり込みするなんて…」

魔法使い「しり込みだってするわよ!!いくら危険な旅をしてるからって、わざわざ危険に飛び込んでいったら命がいくつあってもたりないわ!!第一、私だけじゃなく、貴方まで死んだらどうするのよ!!」

商人「ま、魔法使いちゃん…」

魔法使い「…………ごめんなさい、怒鳴って……今日はもう、休みましょう…」

商人「………」

211 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 07:55:27 ID:eAqmpAko

商人「よいしょ、よいしょ…あー、小銭とやくそうだけかあ、何か…もっとすごいのが…」

魔法使い「…全く、今日はもう休むって言ったのに、宿屋に来ないと思ったら…」

商人「ま、魔法使いちゃん!?」

魔法使い「……さっきは本当にごめんなさい。少し、気が立ってしまったわ…」

商人「ううん、私の方こそ…」

魔法使い「良いのよ…ねえ、東に、行く?」

商人「え?でも…」

魔法使い「冷静に考えたら、貴方の言う通り装備を調えに次の町へ、というのは利にかなってる気がするわ。私達は冒険者、無理や無茶はつきものよね」

商人「でも…」

魔法使い「大丈夫よ、慎重に行けば。思えば、私は最近少し悪い意味で旅なれてきてたみたい。ちょっぴり油断があったわ。これは気を引き締め直す良い機会だと思うの」

商人「本当に、行くの…?」

魔法使い「行きたいんでしょ?」

商人「うん…うん、行きたい!!じゃ、じゃあ、あたしすぐ準備してくる!!」タタタ…

魔法使い「ちょっと、今日は行けてロマリアまでよ。あそこで1泊して、それから…って聞いてないわね、全く…」

212 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 14:29:45 ID:6Z22BXoU

――ロマリア城下町

商人「ひさしぶりだね、ロマリア!」

魔法使い「そうね、特に変わりないようだけど。さて、明日に備えて買い物に行きましょう」

商人「何か買うものあったっけ?」

魔法使い「貴方、キメラのつばさ使ったって言ってたじゃない。予備も含めて2つは買っておきましょう。あと、効果があるとは思えないけど、一応せいすいもね」

商人「やくそうはいらないの?」

魔法使い「待って…思ったよりずっと減ってるわね、やくそうもまとめて買いましょう」

商人「了解!どくけしそうとまんげつそうは、あなほりでたくさん出てきたからいいよね?」

魔法使い「貴方がたくさん見つけてくれたわよね。おかげで予算に余裕が出来るわね、流石ね」

商人「へっへ~、商人だからね!!じゃ、買い物行こうよ!!」

213 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 14:37:14 ID:6Z22BXoU

魔法使い「キメラのつばさにせいすいに…やくそうはいくつにする?」

商人「ん~、15個くらいかな?」

道具屋「はい、毎度」

魔法使い「さて、買い物は済ませたし、今日は…」

商人「……じー」

魔法使い「何?…まさか、格闘場に行きたいの?」

商人「え?えっとね、行きたいっていうか、なんていうか…」

魔法使い「ふう…まあ良いんじゃないの?最近貴方頑張ってるし、そもそも私達のお金は貴方が稼いでる方が多いしね」

商人「え?いいの?ホントに?怒らない?」

魔法使い「怒らないわよ、行きましょう」

商人「えへへ、じゃ、じゃあ行こっか!!」

214 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 16:09:07 ID:3pL7Bvuc

商人「へっへ~、今日はケロちゃんのおかげで儲かったよ!!」ホクホク

魔法使い「ケロちゃん?ああ、フロッガーね」

商人「2戦1勝だったけど、ケロちゃん3.3倍だったからね!!…ところで魔法使いちゃん、さっき前と同じ人達としゃべってなかった?またなだらかとか言われてたんじゃないの?」

魔法使い「ええ…いえ、馬鹿にされはしなかったわ。むしろ、迫られたというか…」

商人「え?え?ど、どういうこと!?」

魔法使い「私にもよく分からないけど…多分、ガーターベルトのせいじゃないかしら?色気がどうとか言ってたから…商人?」

商人「やっぱり…あれはせくしーだいなまいつになれる装備だったんだ…う~、やっぱりあたしが装備してた方が…」ブツブツ

魔法使い「え…と…返す?」

商人「え?ううん、そういうことじゃないんだ、気にしないで!…またどこかで手に入るかなあ…」ブツブツ

魔法使い「…気になるわよ…」

215 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 16:24:22 ID:3pL7Bvuc

――34日目

商人「じゃ、今日はいよいよ東に向けて出発だね!わくわく、どきどきだね!」

魔法使い「私ははらはらね…危険な旅になるでしょうけど…覚悟は決まったわ」

商人「大丈夫、二人とも死なないよ!!きっと無事に辿り着けるって!!」

魔法使い「そうね、私も昨日カザーブからロマリアに移動する間に、レベル上がったし…」

商人「新しい攻撃呪文使えるようになったんだよね?それを見るのも楽しみだなー」

魔法使い「最近呪文の火力不足を感じてたから、本当に良かったわ。東行きに間に合って…」

商人「攻撃力も上がったし、行ける行ける!!じゃ、東に向けて、れっつごー!!」

216 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 16:32:46 ID:3pL7Bvuc

魔法使い「一応、せいすいを撒いたから、しばらく魔物は出なかったけど…」

商人「あの橋渡ったらきっと出てくるよね。昔から、橋を渡ったら魔物が強くなるって言うし…」

魔法使い「そうね……しばらく平地が続くのね」

商人「歩きやすいし、魔物も少ないだろうから、うまく行けば…ああっ!!」

キャットフライがあらわれた!!

魔法使い「魔物ね!空とぶ…猫?」

商人「わー、可愛…い…かな…?」

魔法使い「どうかしらね…?たとえ可愛くても、敵には違いないわ。やるわよ!!」

商人「なんか聞いてた恐ろしい怪物って感じじゃないけど…いっくよー!!」

217 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 19:58:11 ID:ehXPzLaI

商人「じゃあ…それっ!!」ピシャッ

魔法使い「じゃあ、私は新しい呪文のお披露目ね…竜の吐息よ集いて躍れ、我が敵の破滅と共に!!べ…」

キャットフライはマホトーンをとなえた!!

魔法使い「……!?……!!」パクパク

商人「え?魔法使いちゃん、呪文封じられたの!?」

魔法使い「……」コクコク

商人「じゃ、じゃああたしが倒さないと…それっ!!」ピシャッ

キャットフライをたおした!!キャットフライをたおした!!

キャットフライのこうげき!!キャットフライのこうげき!!

魔法使い「……!!」

商人「いったー!!この猫、すごい力!!でも、もう1回…それっ!!」ピシャッ

キャットフライをたおした!!キャットフライをたおした!!

キャットフライをやっつけた!!

218 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 20:06:25 ID:ehXPzLaI

商人「ふー、強かったね!!」

魔法使い「……新しい呪文のお披露目が、こんな形だなんて恥ずかしい…」

商人「ま、まあしょうがないよ、初めての敵だったし、マホトーン使ってくるなんて分からなかったんだから」

魔法使い「まあそうなんだけど…それにしても今の猫、攻撃力だけじゃなく守備力もかなりのものね。私の力じゃほとんど無意味だったもの」

商人「うん、攻撃が効きづらい感じだったよ…でも!!あたし達は勝って、生き残ったよ!この調子で行けば…」

魔法使い「油断はダメよ。でも、全く歯が立たないという訳でもなかった、それが分かったのは収穫ね」

商人「うん!!じゃあ先に進もうよ!!」

219 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 20:14:31 ID:ehXPzLaI

――アッサラームの町

魔法使い「あんなに気を引き締めたのに、まさかあれから1回も戦わずに町に着いたなんて…」

商人「なんか拍子抜けだったね…でも、無事に着けたんだからさ!!」

魔法使い「ええ、これは喜ぶべき事よ、これでこの町にはルーラで来られるようになったしね」

商人「あ、そっか。じゃあこれからは安全にこの町まで来れるんだ」

魔法使い「さて、せっかく新しい町に来たんだもの、いろいろ見て回りましょう。貴方もお店、いろいろ見たいでしょう?」

商人「うん!!なんだか町の雰囲気も今までの町と違うし、きっと変わったものが売ってるよ!!」

魔法使い「そうね、私も楽しみだわ」

220 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 20:23:13 ID:ehXPzLaI

武器防具屋「いらっしゃい!!」

商人「んー、思ったほど変わったものないなあ…」

魔法使い「さっきの道具屋も品揃え悪かったわね。期待外れだったかしら…」

商人「あ、でもあっちの方にもお店あるよ、行ってみよう!」

???「おお、私の友達!!売ってるものを見ますか?」

商人「と、友達!?え、えっと、じゃあ…」

魔法使い「ここの品揃えはなかなかじゃない?」

商人「うん、品揃えは文句なしだけど…高いよ、おじさん!!」

???「おお、ではこのくらいで…」

商人「高い高い!!」

???「では、このくらいで…」

商人「まだ高いよー」

???「おお、貴方私に首つれと言いますか!?では、このくらいで…」

商人「うん…行こう、魔法使いちゃん」

???「おお、残念です…」

221 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 20:35:47 ID:ehXPzLaI

魔法使い「なんていうか…独特のお店だったわね。店主もユニークだし、値段は素人の私が見ても法外だし…」

商人「あの値段じゃ流石に売れないと思うけどなー。買う人いるのかな?」

魔法使い「うーん、余程装備に困っていればだけど…でも、現状私達も装備を調えられないわね」

商人「ううん、まだ分からないよ。さっき、町の人が言ってたでしょ?この町は夜はもっと良い町だって」

魔法使い「ああ、確かに聞いたわね、それが?」

商人「でね、さっき見て回ったお店の中に、まだ開いてないお店が一軒あって…」

魔法使い「なるほど、夜にならないと開かない店があるかもしれないって事ね?」

商人「そう!だから、夜まで待ってみたいな、って思ったの。せっかく来たんだし…」

魔法使い「そうね、それが良いと思うわ。でも、夜まで何をするの?」

商人「それはもう、商人たる者、暇があったらあなほりに決まってるじゃない!!」

魔法使い「……また掘るのね…」

222 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 21:00:19 ID:ehXPzLaI

商人「きみのたーめにあなをほる♪かおじゅうまっくろになりながらー♪」ザッザッ

魔法使い「ご機嫌ね…出てくるモノは、夜まで掘っても芳しくないけど…」

商人「ううん、商人のカンでね、ここには良いお宝がありそうだから…」ザッザッ

魔法使い「とはいえ、今まで小銭とどくけしそうしか出てないわ。もう100回以上掘ったでしょう?そろそろ…」

商人「次が131回目かな?もうちょっと、あとちょっとで…あ!!ま、魔法使いちゃん、すごいよ、これすごい!!」

魔法使い「え、え?ど、どんなすごい物が…?」

商人「ほら、ぬいぐるみ!!これ、すっごい防具だよ!!」

魔法使い「ぬ、ぬいぐるみ!?って大きいわね、これ、ぬいぐるみっていうより着ぐるみ…」

商人「魔法使いちゃん、早速着てみてよ、ね、ね?」

魔法使い「分かったわ、着てみるけど…」モゾモゾ

商人「あはは、魔法使いちゃん、似合う~」

魔法使い「似合うも何も、全身すっぽりなんだけど…」

商人「あ、あ、ま、魔法使いちゃん、た、大変よ!!」

魔法使い「え!?まさか、呪われてたり…」

223 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 21:07:30 ID:ehXPzLaI

商人「魔法使いちゃん、それ着たらあたしより守備力高くなった…」

魔法使い「ええ?これ、そんなにいいの!?」

商人「そうだよ、それ凄く良いものなんだから!!あ、でも、流石に1回洗わないと…」

魔法使い「それは私に任せて。でも、こんなに良いものが手に入るなんて…貴方の言う通り、東に来て正解だったわね。ありがとう

商人「違うよ、こっちに来ようとしたのは2人で決めた事じゃない」

魔法使い「そっか…そうね…でも、ありがとう」

商人「えへへ、じゃあどういたしまして。あ、魔法使いちゃん、夜になったよ、もう町に入ろう、ね、ね?」

魔法使い「そうね、夜はもっと良い町、だったわね…行きましょう!」

224 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 21:40:55 ID:ehXPzLaI

商人「な、なんだか夜になったら妖しい雰囲気になったね…」

魔法使い「いかがわしい空気が流れてるわ。さっさと目的の店に行きましょう」

武器屋「らっしゃい!!お、べっぴんさんが2人か、嬉しいねえ」

商人「え、べっぴんさんかな?えへへ…」

魔法使い「喜んでないで、早く買い物しなさい」

商人「はーい…あ、これいいかも!えっと…てつのおの?」

魔法使い「あら、強そうね。買ったら?」

商人「いいの?じゃあおじさん、これ下さい!!」

武器屋「はい、毎度」

商人「これで、あたしは武器、魔法使いちゃんは防具を新調出来たね」

魔法使い「そうね。本当、この町に来て良かったわ…」

商人「ね、ね、魔法使いちゃん、あたし、新しい装備すぐ試してみたいな。今からカザーブに戻らない?」

魔法使い「今から?貴方、あんなにあなほりしてたじゃない。疲れてないの?」

商人「だいじょーぶ!!モンスターと戦ったわけじゃないもの。ね、今すぐ行こ、ね、ね?」

魔法使い「分かったわ、私もあまり疲れてないし。じゃあ…ルーラ!!」

225 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/02 22:14:26 ID:zLhUPdb6

二人とも一ヶ月でずいぶんと成長したね

226 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 06:56:24 ID:JD6m25bk

――35日目

魔法使い「今度こそ…ベギラマ!!」ゴオオォ

アニマルゾンビをたおした!!アニマルゾンビをたおした!!

商人「あたしも、新しい武器で…とりゃあ!!」グチャッ

アニマルゾンビをたおした!!

アニマルゾンビをやっつけた!!

魔法使い「うん、これで私は火力不足がなくなったわ。あと、本当にこの着ぐるみ…じゃなくてぬいぐるみすごいのね。今の魔物の攻撃がほとんど効かなかったわ」

商人「でしょ?すごいんだよぬいぐるみって!!でも、あたしの新しい武器もすごいよ、ただ1体にしか攻撃出来ないから、使い分けが必要だけどね」

魔法使い「相手の数で攻撃を使い分けるなんて、魔法使いみたいね。でもこれでハッキリ分かったわ。東行きは大正解、私達は強くなれた」

商人「えへへ、明日からの冒険が楽しみだね!!」

227 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 11:25:45 ID:.a.gNAOo

――36日目

武器防具屋「てつのよろいだね?毎度あり!」

商人「よし、これであたしも魔法使いちゃんと守備力同じくらいになったよ!」

魔法使い「貴方が先頭に立つんだもの、守備力は上げとかないとね」

商人「これで準備万端!!…で、今日はどこに行くの?」

魔法使い「言わなかったかしら?今日は、エルフの隠れ里の近くにあった洞窟まで行ってみようと思ってたの」

商人「あ~あったね!あからさまに怪しげな洞窟が!!」

魔法使い「ええ、誰もあの洞窟には触れてなかったけど、あそこまで近くにあるんだから、きっと何かあるはずよ。もしかしたら、駆け落ちした2人が潜んでたり…」

商人「洞窟の中で?でも、入ってみたら意外と悪くない住み心地だったりするのかなあ、あの洞窟?」

魔法使い「それは行ってみなければ分からないわ、ただの推測だし…」

商人「行ってみれば分かる、か。結局いつも通りだね」

魔法使い「そういうことね。さて、以前より強くなったとはいえ、今回も未知の洞窟。気を抜かないで行きましょう」

228 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 11:34:15 ID:.a.gNAOo

――

商人「ふう~。パワーアップしたとはいえ、ノアニール辺りのモンスターは強いね」

魔法使い「そうね…意気揚々と出発したはいいけど、この辺より強い魔物が出てくるとなると、あまり長くはいられないかも…」

商人「うーん、せっかく来たからには何か手掛かりとか欲しいよね…あ、魔法使いちゃん、あの洞窟だよね?」

魔法使い「そうみたいね。じゃあ行って…」

商人「待って魔法使いちゃん、あたしあなほりしなきゃ!」

魔法使い「ああ…本当に熱心ね…」

商人「それはもう…あ、いいの見つけた、魔法使いちゃん、はいこれ、使って良いよ、すばやさのたね!」

魔法使い「これは…素早さが上がるの?」

商人「そうだよ、さあさあ、ダンジョン前のパワーアップ!!」

魔法使い「ええ、じゃあいただくわね」

229 : 素早さ+1[sage] 2014/11/03 11:44:41 ID:.a.gNAOo

――ノアニール西の洞窟

商人「ちょっと寒いね…魔法使いちゃん、やっぱりここに人は住みづらいんじゃないかな?」

魔法使い「そうね…でも、そんなに寒いかしら?」

商人「…魔法使いちゃんは、全身すっぽりぬいぐるみだもんね…」

魔法使い「これ、防御力だけじゃなくて防寒もすごいわね…」

商人「うう、もう1着出るまであなほりすれば良かったかなぁ?でも、さすがにあれ以上は…」

魔法使い「待って、あれ…何かない?」

商人「え?あ、宝箱!!やった!!」

魔法使い「開けてみて…どう?」

288ゴールドをてにいれた!!

商人「お金かあ…お金は、あたしががっぽり稼げるから、別のが良かったけど…」

魔法使い「まあいいじゃない。洞窟から出たら、使い道を考えましょう」

230 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 11:53:36 ID:.a.gNAOo

商人「でも、お金がほったらかしかあ…やっぱりここには人が居ないのかなあ?」

魔法使い「まだ決めつけるには早いわ。奥に進んでみましょう」

商人「うん、そうだね。見たこともないようなお宝があるかもしれないし!」

魔法使い「あるいは、道半ばで果てた旅人の亡骸が…」

商人「もう、脅かさないでよ!!…って、きゃー!!」

魔法使い「な、何よいまさら驚いて…あ、魔物ね!?」

マタンゴがあらわれた!!バリイドドッグがあらわれた!!

商人「3と3で6匹!?いきなり多すぎるよ~!」

魔法使い「最初っから試練ね…やるしかないわ!」

231 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 15:31:20 ID:G9C.9M3c

商人「えーと、えーと、じゃあ、キノコの方を、チェーンクロスで…えいっ!!」ピシャッ

マタンゴをたおした!!

魔法使い「私が犬ね…ベギラマ!!」ゴオオォ

バリイドドッグをたおした!!バリイドドッグをたおした!!

商人「何体かのこっちゃ…」

マタンゴはあまいいきをはいた!!商人は眠ってしまった!!

魔法使い「商人!?起きて…」

バリイドドッグはルカナンをとなえた!!マタンゴのこうげき!!

魔法使い「商人!大丈夫なの!?」

商人「んー、せんごーるど…」ムニャムニャ

魔法使い「大丈夫、なのよね…?」

232 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 15:37:43 ID:G9C.9M3c

商人「んにゃ!!寝てたあ!!…って身体中痛いよ!?」

魔法使い「貴方、寝てる間に攻撃…」

マタンゴのこうげき!!商人はねむってしまった!!

商人「それ…たかいよ…」ムニャムニャ

魔法使い「また寝たの!?仕方ないわ…イオ!!」ドカーン

マタンゴをたおした!!マタンゴをたおした!!バリイドドッグをたおした!!

魔法使い「ふう、なんとかなったわね…ほら、商人、起きなさい」

商人「あれ…?魔法使いちゃん、あたし儲かった…?」

魔法使い「…魔物退治分ね。ほら、やくそう使って。まだまだ先は長いわよ」

233 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 15:49:58 ID:G9C.9M3c

商人「でも、あのモンスター達、強かったね!攻撃力もだけど、守備力下げる魔法に、眠らせる攻撃…」

魔法使い「ええ、このレベルの魔物がたくさん出てくるようだと、引き返すタイミングを間違えたら大変ね」

商人「でも、魔法使いちゃんさえ生きてれば、いつでも魔法で地上まで戻れるんだよね?」

魔法使い「生きてれば、ね。貴方、私がいつも貴方より先に死んでるの覚えてるわよね?」

商人「うん、そうだけど…」

魔法使い「もちろん、死ぬ気はないわよ。そのためにいろいろ準備してきた訳だし…」

商人「そ、そうだよね。分かってる…ああっ!!」

バンパイアがあらわれた!!マタンゴがあらわれた!!

魔法使い「今度は5匹か…この洞窟、魔物の数が多いのかしら…?」

商人「あの黒い…吸血鬼?初めてみるね」

魔法使い「初めて会うのに吸血鬼だって分かる。それだけ有名だって事は、それだけ強いって事かもしれないわ。気を付けて!」

234 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 16:00:34 ID:G9C.9M3c

バンパイアはヒャドをとなえた!!

商人「痛っ!!冷たっ!!ちょ、ちょっと、すごい魔法使ってきたよ!?」

魔法使い「強いわね…!ここは…イオ!!」ドカーン

商人「え、イオ!?あ、そうか、あとはあたしが…それっ!!」ピシャッ

バンパイアをたおした!!バンパイアをたおした!!バンパイアをたおした!!

魔法使い「よし、良いわよ!」

マタンゴのこうげき!!マタンゴのこうげき!!

商人「いった…!でも今度は眠らないよ、魔法使いちゃんは!?」

魔法使い「私も…大丈夫よ。効いたけど…あのキノコもあと一息のはずよ!」

商人「分かってる!!それっ!!」ピシャッ

マタンゴをたおした!!マタンゴをたおした!!

まもののむれをやっつけた!!

魔法使い「…ここの魔物は、攻撃であれ呪文であれ、攻撃力が物凄いわね…」

商人「でも、体力は大したことないよ。短期決戦覚悟で戦えば、何とかなりそうじゃない?」

魔法使い「そうね、魔力もやくそうも出し惜しみせずに行きましょう」

235 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 16:10:04 ID:G9C.9M3c

商人「あ、あれ、魔法使いちゃん、あれ、人じゃない!?」

魔法使い「本当ね…まさか亡者の霊じゃ…」

商人「脅かさないでよ…すみませーん!」

神父「おお、このようなところに人が…聖なる泉に来たのですかな?」

魔法使い「聖なる泉?」

神父「この洞窟のどこかに、体力、気力を回復してくれる聖なる泉があるそうです」

商人「へー、すっごい!宿屋要らずだね!!」

神父「しかし、何故このようなところにそんな泉があるのか…私には悲しげな呼び声が聞こえる気がしますぞ」

商人「呼び声…?」

魔法使い「呼び声、か…神父様、情報ありがとうございました」

神父「いや、なに、この洞窟は魔物が強い。道中お気を付けて…」

商人「ありがとうございます!!じゃ、行こ?魔法使いちゃん」

魔法使い「ええ。それにしても…」

商人「…魔法使いちゃん?」

魔法使い「…いえ、何でもないわ。さあ、行きましょう」

236 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 17:35:30 ID:2AN.8tj.

商人「あ、また宝箱!!開けちゃうよ!!…せいすいかあ、がっかり…」

魔法使い「本当、この宝箱の大きさはなんなのかしらね?それにしても、ここは魔物が強いわね…」

商人「うん…悔しいけど、もう少ししたら引き返す?」

魔法使い「そうね、このまま進んでまだまだ敵が強くなるようなら…引き返さないとね」

商人「そっかあ、残念だけど仕方ないよね…あ、魔法使いちゃん、分かれ道だよ」

魔法使い「そうね…いつも通り、貴方の勘で行きましょう」

商人「じゃあ…右側!…っと、階段がふたつあるね…今度は左!!」

魔法使い「それじゃ、左の階段を下りるわよ。さあ、何が待っているのか…」

237 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 17:46:39 ID:2AN.8tj.

商人「…ねえ、魔法使いちゃん、今何階だっけ?」

魔法使い「下りて下りて上ってだから…地下2階かしら?」

商人「じゃ、あの階段上れば地下1階かあ…」

魔法使い「そうなるわね……ここは…?」

商人「もしかして…最初の分かれ道に戻って来ちゃったの?」

魔法使い「そうみたいね…どうする?」

商人「どう…って?」

魔法使い「ここまで戻って来たなら、ここで引き返すのもありだと思うわ。今なら、まだ引き返すのもむずかしくないし」

商人「うーん…魔法使いちゃん、魔力は?」

魔法使い「私はまだまだ余裕があるわよ

商人「やくそうも、まだたくさんあるよね…うん、もうちょっと進んでみようよ!」

魔法使い「そう、じゃあ行ってみましょう。ここまで結構戦って、魔物の特徴も掴めてきたし…」

商人「うん、これからはもっと上手く戦えるはずだよ!じゃあ行こ?」

魔法使い「ええ、進みましょう」

238 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/11/03 18:04:35 ID:2AN.8tj.

商人「ひー、ここのモンスター、強いよ~!」

魔法使い「そうね…よく2人とも無事でここまで来られたわね」

商人「やっぱり、あたし達強くなってたんだよ!運も良かったけど…」

魔法使い「運、か…ねえ商人…」

商人「魔法使いちゃん、ちょっと待って、あれ、あれ何かな?」

魔法使い「え?ああ、あの柱に囲まれた…泉かしら?…ってもしかして…!」

商人「やっぱりそうだよね!?神父様の言ってた聖なる泉!!」

魔法使い「ええ…確か、この水が体力を回復してくれるって話だったわよね。飲んでみるわね…」ゴクゴク

商人「だ、大丈夫魔法使いちゃん、お腹壊さない?」

魔法使い「…これは…!商人、貴方も飲んでみて」

商人「だ、大丈夫なの?じゃあ…うわ、冷たい…あ、あ、これって…!!」

魔法使い「ええ、神父様の言う通りだったわ。体力だけじゃなく、魔力まで回復したわ。すごいわね」

商人「ホントだね!!…でも、ホントになんで、こんな所にこんな泉が…?」

魔法使い「そうね…可能性の1つとしては、魔物がもっと奥まで来いと誘ってる、とか」

商人「ええ!?モンスターが!?」

239 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 18:15:06 ID:2AN.8tj.

魔法使い「あくまでも可能性の1つよ。そして、もう1つとしては、やっぱり誰かが私達を呼んでいるのかもしれないわ。魔物でない、誰かが…」

商人「だ、誰かって…?」

魔法使い「それはまだ…でも、この件はハッピーエンドでは終わらない気がするわ」

商人「え?え?どういうこと?魔法使いちゃん、何か分かってるの?」

魔法使い「いえ、今までのは全部推測よ。神父様の話を聞いた上でのね。でも、実際には何も分からないわ。だから…やっぱり進むしかないと思うわ」

商人「うう、気になるけど…結局やることは一緒かあ…」

魔法使い「そういうことね。さ、行きましょう、行けばきっと分かるわ、この先に何が待っているのか…」

241 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 18:24:03 ID:2AN.8tj.

商人「…魔物、相変わらず強いけど、奥まで来ても更に強く!って事はないみたいだね」

魔法使い「ええ、それでも大変な事には違いないけど…危なくなったら泉まで戻ればいいし…」

商人「あの泉便利だね!!ここの用事が終わっても、またこの洞窟にこない?」

魔法使い「ああ、良いかもしれないわね。回復しながら魔物退治出来るものね」

商人「そうしようよ!!…あ、魔法使いちゃん、下り階段!!」

魔法使い「さて、そろそろこの洞窟の冒険も終わりかしら…?それともまだ…?」

商人「どうだろうね?とにかく行ってみようよ!」

242 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 18:36:36 ID:2AN.8tj.

商人「あ、魔法使いちゃん、また宝箱があるよ、開けてみようよ」

魔法使い「また宝箱?さっきからちからのたね、てつのやりときて…今度は何かしら?」

なんとぎんのロザリオをみつけた!!

魔法使い「ロザリオ、か。どのくらいの価値なのかしら?」

商人「魔法使いちゃん、価値なんて関係ないわ、あたしと魔法使いちゃんで見つけた宝物、その思い出こそに価値があるのよ」

魔法使い「…急にどうしたの?」

商人「そう、思い出よ。あの駆け落ちしたっていうエルフのお姫様達も、きっとこの洞窟で2人だけの思い出を作りに来たんだわ。きっとそうよ。素敵よねえ…」

魔法使い「…そのロザリオね?それ、どういうものか鑑定してくれる?」

商人「これ?これはね、身に付けるとロマンチストになるの。このあたしみたいに…って魔法使いちゃん、なんで取るの!?ひどいよ!!」

魔法使い「元に戻ったわね。全く、すぐ装備品に影響されるんだから…」

商人「えへへ、つい…」

魔法使い「何がつい、なんだか…まあいいわ、行きましょう」

商人「あ、待ってよ~!」

243 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 19:21:59 ID:.a.gNAOo

魔法使い「あの泉から結構すすんだけど…多分、この階段を下りれば、そろそろ…」

商人「そうだね、それもそうだけど…」

魔法使い「はいはい、貴方は階段の横にある宝箱が気になってるんでしょう?良いわよ、開けても」

商人「えへへ、じゃあ…」

魔法使い「でも、こんな誰もが見つける場所に置いてある宝箱…罠じゃなければいいけど…」

商人「もう、脅かさないでよ!!よいしょっ、と…あ、魔法使いちゃん、見てみて、ドレスだよ!!」

なんとかわのドレスをみつけた!!

魔法使い「ドレスか…ちょっと地味だけど、これでお城とか行くときに着るものに難儀しなくて良くなるわね」

「あはは、今までかめのこうら背負ってお城に行ってたもんね魔法使いちゃん」

魔法使い「今は今で着ぐるみだしね…全く、なんで私は着るものにこんなに苦労してるのかしら…」

商人「いいじゃん、そのお陰で暖かそうだし!じゃあ魔法使いちゃん、宝箱も開けたし、階段下りよ?」

244 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 19:37:42 ID:.a.gNAOo

魔法使い「…階段を下りたら地底湖か…」

商人「うう、今までも寒かったけど、ここはもっと寒い…」ガタガタ

魔法使い「我慢して、きっともうすぐよ、この階は今までと雰囲気が違うもの…」

商人「うん、分かる…きっとあの湖の真ん中の小島に…あ、魔法使いちゃん、ほら!!」

魔法使い「宝箱、ね。心なしか、宝箱まで今までのものとは違う気がするわ」

商人「じゃあ、じゃあ、開けてみるよ?いいよね、ね?」

魔法使い「ええ、開けてみて」

商人「えへへ、じゃあ…あ、魔法使いちゃん、魔法使いちゃん、これって…!!」

なんとゆめみるルビーをみつけた!!

魔法使い「これがエルフの女王様が言ってたエルフの宝ね…」

商人「やった、見つけたね!!でも…駆け落ちした2人はどこだろう…?」

魔法使い「それは…ほら、宝箱の中に書き置きがあったわ」

商人「書き置き?手紙があったんだ。なんて書いてあったの?」

魔法使い「………」

商人「…魔法使いちゃん?」

245 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 19:47:58 ID:.a.gNAOo

魔法使い「はい。読んでみるといいわ…」

商人「?じゃあ…うう、手がかじかんで手紙持ちづらい…ええっと…お母さん、先立つ不幸をお許し下さい…?え…?こ、この世で一緒になれないなら…って…え?こ、これって…これって…!」

魔法使い「ええ…きっとこの2人は、この湖に身を投げて…」

商人「そ、そんな…そんな事って…!」

魔法使い「そうね…身を投げなくても…とは思うけど…でも…この2人は…」

商人「そんな…何とか…何とかならないの!?」

魔法使い「…残念だけど…もう、何年も前の話だから…いえ、下手をすると十年以上…」

商人「……あたし達、どうすればいいんだろう?この2人のために出来る事って…」

魔法使い「2人の親御さんに、伝える事でしょうね…もちろん、このルビーも返して…すぐに戻りましょう、良いわね?」

商人「うん…」

246 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 19:53:51 ID:.a.gNAOo

魔法使い「はい、地上に着いたわよ。眩しいわね…随分長い間洞窟にいた気がするわ」

商人「やっぱり地上は暖かいね…あの2人は、あんな寒い所で…」

魔法使い「…さあ、エルフの隠れ里に行きましょう、すぐそこよ」

商人「うん…ねえ、魔法使いちゃん…」

魔法使い「大丈夫よ、話は私からするから」

商人「…ごめんね」

魔法使い「いいのよ、私だって、ルビーを渡してこの手紙を見せるだけだもの。じゃあ、行くわよ?」

商人「うん…」

247 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 20:02:36 ID:.a.gNAOo

――エルフの隠れ里

女王「また貴方達ですか?人間がこの里をうろつくのは…それは?もしかして…やはり、ゆめみるルビーですか!?どこでそれを?」

魔法使い「ここから南にある洞窟の中で。あと、ルビーと一緒に、この置き手紙が…」

女王「手紙?…これは娘の字…!なんと!2人は地底湖に身を投げたと言うのですか!?ああ!私が2人を許さなかったばっかりに…!」

商人「……」

女王「……分かりました。貴方達に、このめざめのこなをあげましょう。これで、ノアニールの人々も目覚めるはずです…ああ…」

魔法使い「…ありがとう、ございます」

女王「貴方達には礼を言わなければなりませんね。でも…私は人間を好きになったわけではありません。さあ、行きなさい」

248 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/03 20:11:17 ID:.a.gNAOo

商人「女王様、辛そうだったね…隠れ里にいた人間の男の人の方のお父さんも…」

魔法使い「そうね…」

商人「ねえ、魔法使いちゃん。死んでも一緒になりたかった人って、どんな人なんだろう?あたしも、あたし達もいつか、そんな人に会えるのかな?そんな人になれるのかな? 」

魔法使い「……分からないわ、分からないけど…私達には、これからやらなければならない事があるわ」

商人「やらなければ…?あ、ノアニールの町!」

魔法使い「ええ、ハッピーエンドではなかったけど、せめて最後、町を元に戻せば、あの2人も喜ぶはずよ」

商人「そっか、そうだね、自分達のせいで町が呪われてるなんて悲しいもんね…じゃあ行こう、ノアニールに!!」

魔法使い「ええ、早く行きましょうね」

249 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/11/04 11:46:42 ID:ouwy3YTI

――ノアニールの町

商人「やっと帰って来たね。さあ、早く皆を起こしてあげようよ」

魔法使い「ええ、でもこのめざめのこな、どう使えばいいのかしら?」

商人「うーん、一人一人にパパッとかけてあげるとか?」

魔法使い「そうなのかしら…?…あ、風が…」

商人「風が吹いてきたね。これじゃあ粉が吹き飛んじゃう」

魔法使い「いえ、もしかしたら…商人、めざめのこなの袋、開けてみて!」

商人「え?分かった、でも飛ばされちゃわないかなあ…?あ、やっぱり飛んじゃうよ、魔法使いちゃん!」

魔法使い「いえ、見て…飛ばされてるんじゃなくて、風と一緒に舞い上がってるのよ!」

商人「え?あ、ホントだ、舞い上がって、町中に、雪みたいに…」

町民「ふあ…あ…」

商人「ま、魔法使いちゃん!?」

魔法使い「ええ、呪いが解ける…みんな目覚めるわよ!」

250 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/04 11:58:36 ID:ouwy3YTI

ワイワイ、ガヤガヤ…

魔法使い「あんなに静かだったのに、あっという間に賑やかになってきたわね」

商人「うんうん、町はこうでなくっちゃ!!」

老人「おお、もしや貴方方が!?どこのどなたか存じませんが、礼の言葉もありませんですじゃ!」

商人「あ、町で唯一起きてたおじいちゃんだ。いえいえ、とーぜんの事をしたまでです!」

魔法使い「当然というか、成り行きね」

老人「本当に世話になって…そうじゃ、これを受け取って下され

ブーメランをてにいれた!!

商人「わ、これすごくいいものだよ!ありがとう、おじいちゃん!!」

魔法使い「本当に…かえって悪かったのでは…」

老人「いやいや、貴方方は我々の救世主、これくらいは当然ですじゃ」

商人「救世主!?照れるなあ…」

魔法使い「そうね…さて、ご老人、私達はこれで失礼します。賑やかになったこの町を、自分達の目で見たいので」

商人「あ、そうだね!じゃあね、おじいちゃん!町、みんな目覚めて良かったね!!」

老人「ええ、ありがとうございました。どうかお元気で…」

251 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/04 12:09:35 ID:Zapex4Cw

――夜、宿屋

商人「なんか、昨日までみんな寝てたなんて信じられないね、魔法使いちゃん」

魔法使い「そうね…本人達は、ずっと眠ってたって気付いてないみたいだし…」

商人「でも、みんなが気付いてくれなくても、いいことするって気持ちがいいね!!…あの2人も、喜んでくれたよね?」

魔法使い「ええ、きっとね。一緒に喜べないのが残念だけど…」

商人「そうだね、うん……ん~、とりゃあ~!!」

魔法使い「ど、どうしたのいきなり!?」

商人「気合いよ、気合い!!くよくよするのはこれでおしまい、明日からまた元気に頑張ろー!!」

魔法使い「気合いって…でも、切り替えは大事ね」

商人「でしょ?明日は明日の風が吹く、輝く明日のために、今日はもう寝ちゃおう!!おやすみなさーい!!」バタリ

魔法使い「…本当にすぐ寝ちゃった。寝付きが良くて羨ましいわ…」

252 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/04 15:19:01 ID:e12mpZkc

――37日目

商人「と、いうわけであたし達パーティーは、当初の予定通りノアニール西の洞窟でモンスター退治にいそしむのでした!」

魔法使い「いつもの事だけど、誰に説明してるやら…」

商人「でも、やっぱりここのモンスター強いよね!誰も死んでないのが不思議なくらい!」

魔法使い「本当にそうね。死んでもおかしくない状況にも何回もなったけど、結局命は助かったし…やっぱり、誰かが見守っていてくれたのかもね…」

商人「うん、そうかもね…」

魔法使いレベル16「さて、今日1日魔物の返り血に塗れた結果、貴方も私もレベルが上がったわ。そろそろ帰る?」

商人レベル18「そうだね、これ以上ここにいたら、魔法使いちゃんが吸血鬼さん達の間で恐怖の魔道士として語り継がれちゃうよね。一体何人倒したんだろう…」

魔法使い「ちょっと、貴方だって私と変わらないくらい倒したでしょう?全く、人のせいにばかりして…」

商人「あはは、いいじゃん。さ、魔法使いちゃん、リレミトリレミト!!」

魔法使い「本当、調子いいんだから…母なる太陽、迷い、震える我らに貴方の温もりを、今一度!!リレミト!!」

253 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/04 19:23:10 ID:QeySmDtQ

――38日目

商人「うーん、どうしようかな…」

魔法使い「何を悩んでるの?」

商人「えっとね、これ、みかわしのふくっていうんだけど、敵の攻撃をすっごく避けられるようになるの」

魔法使い「へえ、すごいじゃない。それで、それでなんで悩んでるの?買えば良いじゃない」

商人「それがね、守備力自体は今装備してるてつのよろいより下がっちゃうんだ。それでどっちがいいかなーって…」

魔法使い「なるほど、攻撃を躱しやすい代わりに、当たった場合はダメージが増えてしまうわけね。で、値段は…なるほど。それで、今の所持金は?」

商人「お金は大丈夫、7200ゴールドとかあるよ!!」

魔法使い「たくさんあるじゃない、なら買いなさいよ、買って、実際に装備してみれば良いじゃない」

商人「そうかな…?そうだね、じゃあ買う!おじさん、下さい!!」

魔法使い「…もしかして、背中を押して欲しかっただけかしら…?」

254 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/04 19:33:58 ID:QeySmDtQ

商人「で、今日はどこ行くの?」

魔法使い「今日はね、レベルも上がったし、シャンパーニの塔に行こうかと思うんだけど」

商人「もしかして、いよいよ盗賊退治?」

魔法使い「そうね。でも今日はあくまでも道の確認。ある程度の所まで行ったら帰って来ましょ。そして明日、最短距離で目的地に行ければ…」

商人「消耗も少なく盗賊と戦える、だね?ホント、魔法使いちゃんは慎重だよね~」

魔法使い「そうね、むしろ臆病と言っても良いかもね。でも、お陰で今まで全滅はしないで来られたでしょう?」

商人「うーん、確かに…じゃあ今日も臆病者パーティーで行く?」

魔法使い「ええ、一歩一歩怯えながら進みましょう」

商人「よーし、じゃあしゅっぱーつ!!あ、途中でカザーブに寄ってやくそう買ってこうよ。ここの道具屋、やくそう売ってないんだよね…」

魔法使い「やくそう売ってないってすごいわね。町の人達は不便じゃないのかしら…?」

255 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/04 19:47:26 ID:QeySmDtQ

――シャンパーニの塔

商人「ねえ、魔法使いちゃん、慎重に進んでみたはいいけどさ…」

魔法使い「ええ、ここの魔物、あまり強くないわね…」

商人「最初に来たときは、もっと苦戦したよね?」

魔法使い「ええ、私死んだし…」

商人「てことは、やっぱりあたし達強くなったんだね!もうこのまま盗賊退治に突っ込まない?」

魔法使い「ダメよ、私は臆病者だから」

商人「むー、ホントに慎重…って言ってるうちに4階まできたけど、この扉…」

魔法使い「ええ、きっとこの扉の向こうに盗賊達がいるんでしょうね。じゃあ、引き返しましょう」

商人「うーん、決めてた事とはいえ、ここまで来て…」

魔法使い「あのね商人、私はこれでも反省してるのよ。前回の洞窟、一気に攻略したけど、いつ全滅してもおかしくなかったわ。だから今回は…」

商人「わ、分かってるってば。じゃあさ、ここらへんでちょっとモンスター退治していかない?ただ帰るのはもったいないし、少しでも強くなれれば、魔法使いちゃんも嬉しいでしょ?」

魔法使い「そうね…まあ、このまま引き下がったら不完全燃焼だっていう気持ちは分からなくもないわ。じゃあ、ちょっと魔物退治していきましょうか」

商人「うん!!よーし、張り切っちゃうぞー!!」

256 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 15:35:10 ID:uR0a66iY

――夜、カザーブ宿屋

魔法使い「…と、張り切ったはいいけど、そうそうレベルは上がらないわよね」

商人「うん…昨日まで洞窟で散々モンスター退治してたからね」

魔法使い「でも、明日はきっと大丈夫よ。今日より節約して上まで行けるし…」

商人「そだね。いよいよ盗賊退治かあ…王様に冠返したら、何かご褒美くれるかなあ?」

魔法使い「期待しない方がいいわよ。王族なんてケチばっかりなんだから」

商人「実感がこもってるね魔法使いちゃん…でも、ノアニールの時もそうだったけど、良いことすると気持ちいいから、あたしは頑張るよ!」

魔法使い「そうね…王様も国の人達も喜ぶでしょうから――」

257 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 15:42:50 ID:uR0a66iY

――39日目、シャンパーニの塔

商人「今のところ、予定通り進めてるね

魔法使い「そうね。魔力も節約出来てるし…」

商人「あなほりで良いものが出ないのだけが予定外かなあ。あっちの洞窟だと、ラックの種2つとか出たのに…」

魔法使い「そんなにいつもいつも良いものが出る訳じゃないでしょ…ほら、着いたわよ、4階に」

商人「この扉を開けたら、盗賊さん達がぐあー!!って…」

魔法使い「いきなり襲っては来ないでしょうけど…警戒はすべきかもね」

商人「じゃあ、お邪魔しまーす…あ、誰もいない」

魔法使い「また階段があるわね…上りましょう。警戒は怠らないでね」

258 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 15:50:15 ID:uR0a66iY

商人「…人の話し声がするね」ヒソヒソ

魔法使い「…いよいよね。準備はいい?」ヒソヒソ

商人「大丈夫。じゃあ――」

魔法使い「――行きましょう!」

盗賊A「おい、変な奴等が来たぞ」

商人「変!?自分達の方が…」

盗賊B「よし、おかしらに知らせに行こう!」タタタ…

魔法使い「逃げたわね」

商人「逃がさないよ!行くよ、魔法使いちゃん!!」

魔法使い「ええ…でも、やっぱり盗賊は一人ではなかったわね。子分を集めてる、とは聞いてたけど」

商人「大丈夫、あたしと魔法使いちゃんなら!さ、行こうよ!!」

259 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 15:57:19 ID:uR0a66iY

親分「よくここまで来たな!だが誰も俺を捕まえる事は出来ん!さらばだ!!」カチッ

商人「え!?わ、足下が…!!」

魔法使い「落とし穴!?しまっ…!!」ヒューン

ドサドサッ

商人「いたた…魔法使いちゃん、大丈夫?」

魔法使い「ええ、平気よ…盗賊のアジトだもの、これくらいは予想しておくべきだったわね」

商人「魔法使いちゃん、急ご?きっとまだ間に合うよ!!」

魔法使い「そうね、私達は突然来たんだから、逃げる準備もしてないでしょうし、追いつける可能性は十分あるわ」

商人「よーし、落とし穴に落とされた恨み、返してあげるんだから!!」

260 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:03:18 ID:uR0a66iY

魔法使い「…もういないわね。部屋の物も、残らず持ち去ったみたい…」

商人「どうやって逃げたんだろ?まさか、ここから飛び降りて…!?」

魔法使い「…仕方がないわね、私達も飛び降りるわよ!」

商人「ええ!?やっぱり!?」

魔法使い「さっき落とし穴で落とされても平気だったわ。なら、ここから飛び降りても…」

商人「魔法使いちゃん、きれものなのに理屈ガバガバだよ!?」

魔法使い「他に方法がないでしょ?ざ行くわよ!!」ヒューン

商人「ま、待ってよ魔法使いちゃん!!一人じゃ危ないよ!?」ヒューン

261 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:09:06 ID:uR0a66iY

魔法使い「…追い付いたわ。いち、に、さん、4人か…」

商人「ま、魔法使いちゃん、追い付いた…」

魔法使い「来たわね。さあ、敵は目の前よ。今更怖じ気づいてはないわね?」

商人「もっちろん!!盗賊どもめ、覚悟ぉー!!」

親分「しつこいやつらめ!!やっつけてやる!!」

カンダタがあらわれた!!カンダタこぶんがあらわれた!!カンダタこぶんがあらわれた!!カンダタこぶんがあらわれた!!

魔法使い「バラバラに散ったわね。ベギラマは使えないか…」

商人「でも、イオとブーメランは使えるよ、大丈夫大丈夫!!」

262 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:16:57 ID:uR0a66iY

魔法使い「じゃあ…イオ!!」ドパパパパーン

商人「あたしは…てつのおので攻撃ぃっ!!」ドカッ

カンダタこぶんCをたおした!!

魔法使い「よし、早速一人…」

カンダタのこうげき!!カンダタこぶんのこうげき!!カンダタこぶんのこうげき!!

魔法使い「攻撃力が高いわね…大地よ、母なる女神よ、脆き我らに大地の庇護を!!スクルト!!」ミュニーン

商人「わ、魔法使いちゃん、こんな魔法も使えたんだ!!?」

魔法使い「壊すだけが能じゃないのよ。さあ、守りも固めたし、あとは攻めるだけよ!」

商人「うん!!どんどん行くよー!!」

263 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:24:20 ID:uR0a66iY

魔法使い「それっ、イオ!!」ドパパーン

カンダタにはきかなかった!!カンダタこぶんAをたおした!!

魔法使い「リーダーには効かなかったか…炎への耐性があるのかしら?」

商人「だいじょーぶ!!残りは一人だから!!ていっ!!」ドカッ

魔法使い「なかなか倒れないわね。いえ、いつかは倒れるはず。炎が効きづらいなら…ヒャド!!」カキーン

商人「もうこうなったら攻めるしかないよ!!それっ、それっ、このぉ!!」ドカドカッ

魔法使い「回復も忘れないでね。やくそうを!」

商人「ありがとー!!じゃあ、これで…どうだぁっ!!」ガツンッ

カンダタをたおした!!

264 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:34:28 ID:5d6R6GVo

親分「ま、参った!!きんのかんむりを返すから許してくれよ!!な?」

商人「どうするの魔法使いちゃん、あんな事言ってるけど…」

魔法使い「別にいいでしょ、もう二度とこの辺りで悪事を働かないと言うのなら…」

親分「へへ、ありがてえ!あんたらのことは忘れねえよ、じゃあな!!」ヒューン

商人「ホントに良かったの?」

魔法使い「分からないわ。でも、
今日の目的はこれだから」

商人「そっか、そうだね。きんのかんむり、無事取り戻せて良かったね!!」

魔法使い「ええ。さあ、ロマリアにこれを届けに行きましょう。だいぶ待たせてしまったもの、王様達も心配して…」

商人「しっ!!魔法使いちゃん、誰か来る!

???「おやぶ~ん、おやぶ~ん…あれ、みんなどこ行ったんだ?」

魔法使い「…盗賊達の仲間?でも、ずいぶん…」

商人「うん、ちっちゃい女の子だね…」

265 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:40:53 ID:5d6R6GVo

???「あ、なんだお前たち!?なぐりこみか!?」

魔法使い「そうね、貴方があの盗賊達の仲間なら、そうなるわね」

???「へへん、バカなやつら!!おやぶんにかてるわけないぞ!!」

商人「うーんと…あの…か、勝ったよ…」

???「へ?なにいってんだうそつきめ、おやぶんが負けるわけ…」

魔法使い「嘘だと思うなら、上に行って見てきなさい。誰もいないから」

???「そ、そんなはずない!おやぶ~ん、おやぶ~ん…」

商人「…困ったね」

魔法使い「そうね、置いていく訳にもいかないし…」

266 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:49:48 ID:5d6R6GVo

???「おやぶん、いなくなった…?他のみんなも…」

魔法使い「…流石に、このままにしとくのは可哀想ね」

商人「でも、どこに連れてくの?」

魔法使い「そうね…ねえ、貴方盗賊なんでしょ?」

盗賊「そうだ、とうぞくのこぶんなんだからとうぞくだ!!」

魔法使い「だ、そうよ。なら、ルイーダの酒場にでも連れていきましょう。あそこなら、食いっぱぐれることもないでしょうし」

商人「そうなの!?」

魔法使い「登録さえしておけば、一年中飲んだくれてても平気な場所よ。お陰で、貴方以外にろくな仲間を見つけられなかったけど」

商人「そういう所だったんだ。知らなかった…」

魔法使い「と、いうわけよ。貴方、私達に付いて来なさい。ここにいても仕方ないでしょ?」

盗賊「ついていけば、たらふく食えるのか?」

魔法使い「ええ、それは保証するわ」

267 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 16:59:21 ID:5d6R6GVo

盗賊「うーん、じゃあ、お前たちについてく!!…ホントは、みんなでこれ食べたかったのにな…」ドサッ

商人「その袋、ずいぶんおっきいけど、何が入ってるの?…ぎゃーー!!キャ、キャタピラー!!!?」

魔法使い「さ、流石にこれは…これ、貴方が捕まえたの?」

盗賊「ちがうよ、おやぶんたちが作ったワナで捕まえたんだ」

商人「と、盗賊さん達って、いつもこんなの食べてるの!?」

盗賊「いつもじゃない、これはめったにないごちそうだ!いつもは、草とか、カエルとか、ニンゲンとか…」

商人「人間食べるの!?」

盗賊「食べるぞ、お前たちみたいななぐりこみとか。女はうまいんだぞ、やわらかくて。男は固いけど、ホルモンがうまいんだ!!」

商人「ホ、ホルモンって…!?」

魔法使い「…もういいわ、具合悪くなってくるわ。じゃあ、まずはロマリアに行って、それからアリアハンよ。じゃあ、行きましょう――」

268 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 17:09:20 ID:5d6R6GVo

――40日目、ロマリア

魔法使い「ふう、疲れたわね…」

商人「あ、お帰り!王様、なんだって?」

魔法使い「喜んでくれたわよ。ただ…あとは勇者を連れてきて欲しいって」

商人「…それだけ?」

魔法使い「それだけよ。何か期待してた?」

商人「してたよ!!王様だよ、お礼とかガッポガッポ…」

魔法使い「だから言ったでしょ?王様なんて、ドケチの中のドケチだって」

商人「そ、そこまで言ってたっけ…?」

魔法使い「で、そっちはどう?子守りを任せちゃったけど…」

商人「それが、全然てが掛からないの!…ずっと食堂にいるからね…」

魔法使い「…まあ、いいわ。いくら食べても、宿賃変わらないし」

盗賊「おっ、まほーつかい!!町の飯ってうまいんだな!!キャタピラーよりずっとうまいぞ!!」

魔法使い「…まさか、人間より美味いぞ、なんて大声で話してないでしょうね…」

商人「だ、大丈夫だよ、多分…今のところ…」

270 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 17:59:27 ID:5d6R6GVo

――41日目、アリアハン

魔法使い「…じゃあ、このお姉さんの言うことをよく聞くのよ。そうすれば、たくさん食べさせてくれるから」

盗賊「そうか、じゃあゆうこと聞くぞ!!よろしくな!!」

ルイーダ「あらあら、元気な子ね。よろしくね」

魔法使い「さて、と。こっちは片付いたけど…」

商人「あ、魔法使いちゃん、お金預けてきたよ。手元には、2000ゴールドくらいあればいいよね?」

魔法使い「ええ、それくらいでいいと思うわ。じゃあ行く?」

商人「…ねえ、やっぱりあの子連れていかないの?」

魔法使い「食べられるわよ?」

商人「うっ…で、でも、ああいう小さな子にふえぇ…とか言わせれば人気でるよ?」

魔法使い「何の人気よ…それに何?ふえぇ…お前のホルモン食いたいぞ!!とか言わせるの?」

商人「うう…ダメかあ…」

魔法使い「まあ、いつかそのうち力を借りる事があるかもね。冒険に行き詰まったり、私達のどちらかがパーティーから外れたり…」

商人「ええ!?パーティーから!?そんな事ないでしょ?」

魔法使い「まあね、例えばよ、例えば…」

271 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 18:10:09 ID:5d6R6GVo

――42日目、アッサラーム

魔法使い「ルーラばかり使ってるど、日にちがどんどん経ってしまうわね…」

商人「仕方ないよ、歩けばもっと時間かかるし…」

魔法使い「まあね…」

商人「ねえ、それよりさ、またこの町に来たって事はさ…」

魔法使い「ええ。前にこの町に来たとき、まほうのかぎの情報を聞いていたからね。あの時は、まだまだ必要ない、というかそこまで気が回らなかったけど…」

商人「じゃあ次はまほうのかぎ探索だね?ついにロマリア西のほこらのイヤミ兵士を見返す時が…」

魔法使い「…言っておくけど、まほうのかぎを手に入れるのは、あのほこらの先のポルトガ、更にはその先に進むためだからね?誰かを見返す為じゃ…」

商人「分かってるって!でも、まほうのかぎを手に入れるのにはかわりないんでしょ?見てろよ~

魔法使い「本当に分かってるのかしら…?」

272 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 18:20:16 ID:5d6R6GVo

――43日目

商人「ここが、これが砂漠かあ…熱いね、魔法使いちゃん…魔法使いちゃん!?」

魔法使い「あ…つ…い…」ヨロヨロ

商人「ぬ、ぬいぐるみなんか着てるからじゃない!!早く脱いで…」

魔法使い「い…え、これ、着てないと…魔物の攻撃…耐えられ…」

商人「モ、モンスターに会う前に死んじゃうよ!?」

魔法使い「大丈夫よ…ほら…それより…」

じごくのハサミがあらわれた!!

商人「こ、こんな砂漠にカニ!?しかも、前に会ったカニより固そう…」

魔法使い「やるわ、よ…」ヨロヨロ

商人「魔法使いちゃん、ホントに大丈夫!?」

273 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 18:27:34 ID:5d6R6GVo

魔法使い「暑いけど…ベギラマ!!」ボオオォ

じごくのハサミをたおした!!じごくのハサミをたおした!!じごくのハサミをたおした!!

商人「あ、意外とあっさり。じゃあ残りはあたしが…それっ!!って固あ!?でも…!」

じごくのハサミをたおした!!

商人「ふう、思ったより簡単に倒せたね。やっぱり魔法ってすごい…魔法使いちゃん、大丈夫!?」

魔法使い「だ…じょぶ…それより…あそこ…」スッ

商人「え?あ、ほこら!そういえば、まほうのかぎに詳しいおじいさんが砂漠南のほこらにいるって話だったね!!」

魔法使い「ええ…早く、行き…」ヨロヨロ

商人「ま、魔法使いちゃん、もう一息、もう一息だからね!!」

274 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 18:35:03 ID:5d6R6GVo

――砂漠南のほこら

魔法使い「ああ、涼しい…」フゥー

商人「休む場所があって良かったね、魔法使いちゃん」

魔法使い「ええ、でもそれより…あのご老人のお話を聞きましょう」

商人「あ、あ、そうだね。こ、こんにちは…」

老人「ああ、こんにちは。ここに来たということは、まほうのかぎをお探しかな?」

魔法使い「ええ、どうやらポルトガという国に行くのに、それが必要なようなので」

老人「そうか。まほうのかぎは、砂漠の北にあるピラミッドにあるというが…その前に!」

商人「は、はい!?」

老人「イシスのお城に行きなされ。確か、オアシスのすぐ近くのはずじゃ」

魔法使い「イシス、ですか。ありがとうございます。さあ商人、行くわよ」

商人「うん!!おじいさんさようなら、お元気で!!」

275 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 19:35:34 ID:XRDlOeSE

商人「オアシスの近くって言ってたけど、そもそもオアシスってどこ?」

魔法使い「…多分、西よ…」

商人「分かるの?魔法使いちゃん」

魔法使い「この暑い着ぐるみ着てると…涼しさに敏感になるのよ…」

商人「な、なるほど。じゃあ魔法使いちゃんを信じて…あ、魔法使いちゃん、木が見えたよ!!」

魔法使い「なら…水場が近いはず…きっと、オアシス…そして、お城…」

商人「うん、うん、魔法使いちゃん、やっと町だよ、これでぬいぐるみ脱げるね」

魔法使い「ええ…急ぎましょう…」

276 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 19:43:28 ID:XRDlOeSE

――イシス城下町

魔法使い「ふう、やっと休めるわね…と言っても、夕方になったらだいぶ涼しくなったけど」

商人「お疲れ様魔法使いちゃん!今日はもう休んじゃう?」

魔法使い「いえ、涼しくなった今のうちに、買い物と情報収集を済ませましょう」

商人「そっか、その方がいいよね。じゃあまず、買い物から!」

町民A「ちっ、だいぶ負けちまった!」

商人「あれ?もしかして、格闘場…」

魔法使い「商人?最低限の事だけして帰りましょうね?」

商人「わ、分かってるよ?」

魔法使い「危ないわね。目がギャンブラーになりかけてたわ…」

277 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/05 19:53:42 ID:XRDlOeSE

商人「へへ、この町いいもの売ってたね!このてつのたてで守備力アップ!」

魔法使い「良かったわ、良いものが買えて。あと、情報収集もしたけど…」

商人「みんな言ってたね、女王様が美人だって!でも、きゅーとさならあたしも勝負出来ると思わない?ね、ね?」

魔法使い「どこからその自信が沸いてくるのかしら…?それより、まほうのかぎやピラミッドの情報が欲しかったのに、あまり聞かなかったわね…」

商人「あ、でもここ、城下町でしょ?お城に行けば、何か情報あるんじゃないの?」

魔法使い「そうね、お城の学者とかもいるかもしれないし…じゃあ行ってみる?」

商人「うん、行こう!!あたし、女王様も見てみたいし!!見ててよ魔法使いちゃん、あたしと女王様の美貌勝負!!」

魔法使い「…本当に美貌で勝てるなら、もっと貴方を見て町の人が騒ぐと思うけど、まあ、見届けるわね…」

278 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 10:12:21 ID:msSpAKPg

――イシス城内

商人「ついに謁見の間まで来ちゃったね。こういう所、いつも魔法使いちゃんに任せて来たことないけど…」キョロキョロ

魔法使い「もう、あんまりキョロキョロしないの。ほら、女王様よ」

女王「貴方方がアリアハンからの旅人ですか?遠路遥々よくお越し下さいました」

魔法使い「身に余る御言葉、恐悦に存じます」

商人「ぞ、存じます…ね、ねえ、魔法使いちゃん、あんなに美人だって聞いてないんだけど」ヒソヒソ

魔法使い「町の人達みんな言ってたじゃない…」ヒソヒソ

女王「…皆が私の美しさを褒め称える。しかし、一時の美しさが何になりましょう…」フウ…

商人「ま、魔法使いちゃん!あたしもあの溜め息つきたい!!」

魔法使い「溜め息くらい好きなだけつけばいいじゃない…」

商人「そうじゃなくて!絶世の美女からしか洩れ出ない的なヤツ!!」

魔法使い「言ってる事がよく分からないけど…その溜め息がつけないなら、貴方の巻けよね?」

商人「むうう~」

魔法使い「勝負がついたら静かにしてね。ここ、謁見の間なんだから」

商人「ぐうの音も出ない…」

279 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 10:24:43 ID:msSpAKPg

商人「悔しい…きゅーとさで勝てないあたしに存在価値なんて…」

魔法使い「…貴方の自己評価は知らないけど、あなほりとか戦闘の腕とか色々あるじゃない」

商人「え?あたし可愛らしさだけが取り柄じゃないの?」

魔法使い「どこまで本気なのかしら…そんな事より、お城ではピラミッドの情報もたくさん聞けたわね。私としては、呪文の使えない場所があるっていう話はショックだったわ…」

商人「大丈夫だよ!可愛らしさ以外の取り柄があるあたしが頑張るから!!」

魔法使い「立ち直るの早いわね…まあ、その時はお任せするけど…」

商人「あとさ魔法使いちゃん、あたしこの町の夜も見てみたいんだけど。ほら、アッサラームって昼と夜ですごく変わったでしょ?だから…」

魔法使い「あんなにいかがわしく変わるとは思えないけど…いいわよ、夜にしか得られない情報もあるかもしれないしじゃあ今日は休んで、明日の夜に動く?砂漠を越えて、貴方も疲れたでしょう?」

商人「じゃあ明日は夜の町探検だね!!楽しみだなあ~」

280 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 13:03:58 ID:FftL88OI

――44日目、夜、イシス城中庭

商人「と、いうわけで、我々は今、夜のイシス城内に潜入しています」

魔法使い「潜入って…ちゃんと門番に挨拶してから入場したじゃない」

商人「もう、そこはほら、雰囲気作り!!それに、夜の町で聞いたほしふるうでわっていうのを探すからには、忍び込んでます感を…」

魔法使い「はいはい。で、そのほしふるうでわは、どこにあるのかしらね?お城の中に祀られてるという話だけど…」

商人「うーん、簡単には見つからないんだろうね…あ、魔法使いちゃん、ネコちゃんがいるよ」

魔法使い「あら、昼間は城内にたくさんいたけど、涼しくなったから中庭に出てきたのかしら?」

商人「そうかもね。…ってあれ?魔法使いちゃん、ネコちゃんのいる後ろの方見てみてよ!」

魔法使い「え…?あら、あそこ通れるのかしら?」

商人「あからさまに怪しい…魔法使いちゃん、行ってみようよ!!」

魔法使い「そうね、何かあるかも…」

281 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 13:12:39 ID:FftL88OI

商人「ねえ、魔法使いちゃん、ここって、通路だよね…?」

魔法使い「多分…いえ、間違いなくそうね。何があるのかしら…?」

商人「もしかしたらさ…あ、魔法使いちゃん、階段だよ、下りる?」

魔法使い「ここまで来て下りないなんて言うわけないでしょう?さあ、行きましょう」

商人「うわあ、地下はひんやりするね…」

魔法使い「私はぬいぐるみ着てるから平気だけど…見て、商人、また下り階段よ」

商人「うん、でも、これ…明らかにお墓だよね?」

魔法使い「そうね、この辺は地下に死者を葬る習慣でもあるのかしら?まあ考えていても仕方ないわね、下りてみましょう」

商人「うーん、お墓って分かっちゃったらちょっと怖いけど…行くしかないよね…!」

282 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 13:19:06 ID:FftL88OI

魔法使い「商人、これ…!」

商人「や、やった、宝箱だよ、魔法使いちゃん!!」

魔法使い「ええ…でも、お墓に供えてある物を触るのは…」

商人「大丈夫、ちょっと見るだけだから…ごめんなさーい」ガチャ

なんとほしふるうでわをてにいれた!!

商人「ま、魔法使いちゃん、これだよ、ほしふるうでわ!!」

魔法使い「すごい、本当に見つけたのね…でも…しょ、商人、後ろ!!」

商人「へ?後ろ?」

スウウゥ…

骸骨?「私を起こしたのは、お前か?」

魔法使い「…!が…!!」

283 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 13:30:46 ID:FftL88OI

商人「でででででで出たっ!?!!どどどどうしよう、魔法使いちゃん!?」

魔法使い「ど、どうって言われても…」

骸骨?「私を起こしたのは、お前か?」

商人「は、はい!!起こしたのは私です、腕輪を盗んだのも私です、ゆ、許して…」ガタガタ

魔法使い「こ、この子はちょっとおちょうしもので、つい腕輪を手に取っただけで、悪気はなくて…だから…」

商人「わ、私が悪くて、宝箱開けちゃって、だから…」

骸骨?「そうか。お前たちは正直者だな」

商人「ご免なさい、許して…へ?」

骸骨?「まあいい、どうせもう私には必要ないものだ。お前たちにくれてやろう。さらばだ」スウウゥ…

魔法使い「…消えた?」

商人「びびびびっくりしたよ~!!もう、もうダメだと…」

魔法使い「そうね…でも、結果的にはこれ、貰えたわね。貴方のお手柄と言ってもいいんじゃない?」

商人「え?あ、そっか、そうだよね、あたしがもらったんだよね…あはは、あたしすごい!!超すごい!!」

魔法使い「…全く、結果オーライだったけど、おちょうしものに付ける薬はないものかしらね…?」

284 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 13:44:12 ID:FftL88OI

――45日目

魔法使い「そういえば貴方、もう装備は万全なの?」

商人「ん~、実はアッサラームに売ってたけがわのフードがターバンより防御力高かったんだけど…」

魔法使い「そうだったの。じゃあ戻りましょう」

商人「へ、戻るの?次の目的地はピラミッドじゃないの?」

魔法使い「もちろんそうよ。でも、話を聞いた限りでは、一筋縄では行かなそうな所じゃない。だから、準備は万端にしていきたいのよ」

商人「なるほど、魔法使いちゃんらしいね。じゃあもちろん歩いて行くんでしょ?」

魔法使い「あら、良く分かったわね」

商人「へっへ~、もう魔法使いちゃんとの付き合いも一月半になるからね!アッサラームに行くまでの道のりも、レベルアップの為なんでしょ?」

魔法使い「ふふ、正解よ。そっか、もうそんな付き合いになるのね…」

商人「じゃあ、今日はアッサラーム行きだね!行って帰って来る間に、レベルも上がるといいね!」

魔法使い「そう上手く行けば良いけど、努力して損はないからね。さあ、行きましょう」

285 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/06 13:55:39 ID:FftL88OI

――アッサラームの町、夜

商人「結構苦戦するかと思ってたけど、意外とあっさり着いたね」

魔法使いレベル17「そうね、盗賊退治の後、二人ともレベル上がってるし…」

商人レベル19「でも、魔法使いちゃんはもっと上げてからピラミッド行きたいんでしょ?ホント慎重だよね~」

魔法使い「言ったでしょ、臆病者だって。レベルは高いに越したことはないんだから」

商人「分かってるって、あたしも臆病者だから、魔法使いちゃんに賛成だし。それより、もう夜になっちゃったね…あたしの買い物出来ないや…」

魔法使い「けがわのフードは昼間開いてる店の売り物なのね?まあ、明日買えばいいじゃない」

商人「そだね。それより魔法使いちゃん、ほしふるうでわの使い心地はどう?

魔法使い「ええ、すごいわねこれ。かなりの確率で魔物より早く動けるし、守備力も上がるし…」

商人「へえ、良かったね!!でさ、でさ、あたしはどう?」

魔法使い「…どうって?」

商人「もう、魔法使いちゃんがその腕輪を装備したから、あたしがガーターベルト装備したでしょ?どう?せくしーだいなまいつでしょ?」

魔法使い「……ええ、まあ……」

商人「反応薄くない!?」

287 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/11/07 19:16:03 ID:Vf9D7kBg

――46日目

商人「ありがとうターバン、君のことは忘れないよ…」

魔法使い「売ってしまうの?」

商人「ううん、とっとく」

魔法使い「じゃあ今のお別れは何…?まあいいわ、買い物が済んだのなら帰りましょう。また砂漠を歩かなきゃならないのが憂鬱だけどね…」

商人「じゃあさ魔法使いちゃん、帰りは北の海沿いを歩いて帰ろうよ。それなら、砂漠の真ん中を突っ切るより暑くないんじゃない?」

魔法使い「なるほど、いいかもしれないわ、貴方冴えてるわね」

商人「へっへ~、せくしーぎゃるの本領発揮ってヤツ?」

魔法使い「セクシーギャルってそういうものかしら…?」

商人「そうだよ、魔法使いちゃん知らなかったの?溢れ出す知性と隠しきれない色気、それこそがせくしーぎゃる!!」

魔法使い「……………そう………」

商人「なんでそんな悲しげな目であたしを見るの!?」

288 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/07 19:26:29 ID:Vf9D7kBg

魔法使い「確かに、海沿いを歩けば暑さもいくらかはいいみたいね」

商人「でしょ?海風が気持ちいいよね!海は海で日差し強いけど」

魔法使い「でも、潮風は髪が傷むって言うわ。平気なの?」

商人「へーきへーき!!あたしにはせくしーぱわーがあるから!!」

魔法使い「ガーターベルト着けたらノリノリね…」

商人「あれ?魔法使いちゃん、あれ見て、なんか変な建物!」

魔法使い「確かに妙な形ね…もしかして、あれがピラミッドじゃないかしら?確か、砂漠の北にあるという話だし…」

商人「あ、そういえばそんな話だったね…ねえ、魔法使いちゃん、せっかくこんな近くまで来たんだし…」

魔法使い「そうね…中の魔物がどんな相手なのかも知りたいし、少し寄ってみようかしら?でも、深入りはしないわよ」

商人「そうこなくっちゃ!!じゃ、早く行こ、ね、ね?」

魔法使い「はいはい、慌てないのよ」

289 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/08 16:50:58 ID:.s1VQ44s

――ピラミッド

商人やっぱり中は涼しいね」

魔法使い「そうね、外よりはここで魔物退治もいいかもね。問題は魔物の強さだけど…」

ミイラおとこがあらわれた!!わらいぶくろがあらわれた!!

魔法使い「あれがミイラ…確かアンデッドの一種なのよね…商人?」

商人「あ、あれ、もしかして、わらいぶくろ…!?」

魔法使い「貴方、あの袋の魔物知ってるの?」

商人「知ってるもなにも、商人の間じゃ伝説のモンスターだよ?すっごいたくさんお金持ってるんだって!!」

魔法使い「へえ、あの袋の中に入っているのかしら?」

商人「きっとそうだよ!!へっへっへっ、ズタズタに引き裂いて中身引きずり出してやるわ!!」

魔法使い「お金のことになると目付きが変わるわね…」

290 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/08 19:31:06 ID:W60Jx7Jc

商人「じゃああたしは…ブーメランで!!…あ、わらいぶくろにかわされた!?」

魔法使い「イオ!!…こっちも袋には効かなかったけど…」

ミイラおとこをたおした!!

商人「ミイラは倒したのね?じゃあ、てつのおのに持ち替えて…そぉれっ!!」ガツン

わらいぶくろをたおした!!

魔法使い「よし、初見の敵が2体もいたけど、上出来ね」

商人「さあさあさあ、お金、お金出しなさい!!あっ!そっちにも落ちてた!ダメダメ、あたしの目をごまかそうったって…」

魔法使い「楽しそうね…」

291 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/08 22:57:06 ID:/OuXKUvw

商人「あ、分かれ道。右、正面、左、ここは…」

魔法使い「正面よ。行って戻るだけ。ここにはちょっと様子見に来ただけって言ったでしょ?」

商人「ええ~、それじゃつまんないよ、とりあえず一回くらい曲がってみようよ、宝箱とか階段とかあるかもよ、ね、ね?」

魔法使い「…貴方、階段があったら上るでしょう?宝箱があったら開けるでしょう?でもここは仕掛けだらけの場所だって話だわ。迂闊な行動を取ると…」

商人「もう、本当に心配性なんだから。じゃあ真っ直ぐ行くよ」スタスタ

魔法使い「待って、もうちょっと慎重に行動して…」

商人「へ?あ、あぁ~!!」ヒューン

魔法使い「…落とし穴、ね。だから言ったのに…まあ、バラバラになるわけにもいかないし…それっ!」ヒューン

292 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/08 23:05:51 ID:/OuXKUvw

商人「いたた…落とし穴だったのかあ…ってここ、人のホネばっかりだよ!?」

魔法使い「っつう…商人、平気?」

商人「な、なんかすごい場所に落ちちゃったよ。魔法使いちゃんが真っ直ぐって言ったから…」

魔法使い「何言ってるのよ。貴方がもう少し慎重に行動してれば…」

ミイラおとこがあらわれた!!

商人「わ、モンスター!!」

魔法使い「言い争いは後ね…商人、頼んだわよ!」

商人「へ?頼んだって?魔法使いちゃんは?」

魔法使い「それが…どうやらここが呪文の使えない場所みたい…」

商人「え、ええ!?じゃ、あたし一人で戦うの!?」

魔法使い「私も鞭で戦うくらいは出来るけど…貴方、前に言ってたでしょう?キュートさだけじゃない所を見せるって。頑張ってね!」

商人「うう、余計なこと言ったかなあ…」

293 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 09:36:15 ID:aQuVXzFw

魔法使い「確か、ミイラは体力は大したことなかったはず。4体いるとはいえ、貴方の力なら…」

商人「せくしーぱわーなら!?」

魔法使い「…なんでもいいから、さっさと倒しましょう」

商人「じゃ、行くよ!!チェーンクロスに持ち替えて…そぉれっ!!」ピシャッ

ミイラおとこをたおした!!

魔法使い「攻撃が来るわよ!!気を付けて!!」

ミイラおとこのこうげき!!ミイラおとこのこうげき!!ミイラおとこのこうげき!!

商人「痛い痛い、あたしばっかり狙われてるよ!?」

魔法使い「頑張って!きっとあと一息だから!」

商人「うう~、せくしー…ぱわー!!」ピシャッ

ミイラおとこをたおした!!ミイラおとこをたおした!!ミイラおとこをたおした!!

魔法使い「良く頑張ったわね、偉いわ」

商人「えへへ、あたしのせくしーぱわーすごいでしょ?ね、ね?」

魔法使い「はいはい、それより、こんな嫌な場所からは早く脱出しましょ。行くわよ」

商人「あれ?軽く流された…?」

294 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 09:50:43 ID:aQuVXzFw

――夜、イシス郊外

魔法使い「ふう、あれから魔物も出ずにあの場所から脱出出来たわね」

商人「うーん、やっぱり宝に1つも手を出さなかったのが…」

魔法使い「だからそれは…」

ミイラおとこがあらわれた!!

商人「あれ?ピラミッドの外にもミイラっているの?」

魔法使い「夜だからじゃない?でも、あの場所じゃないなら…ベギラマ!!」ゴオオォ

商人「あーんど…せくしーアターック!!」ピシャッ

ミイラおとこをやっつけた!!

魔法使いはレベルがあがった!!

魔法使い「よし、少し遅かったけどレベルが上がったわ。これで不安なくピラミッドに行けるわね」

商人「え?そんなにすごい魔法覚えたの?どんな?どんな?」

魔法使い「そうねえ…おちょうしものがパーティーに居ても、安心して宝箱を開けられる呪文よ」

商人「おちょうしものじゃないよ、せくしーぎゃるだよ!!」

魔法使い「まだ言うのね…」

295 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 10:38:08 ID:aQuVXzFw

――イシス城下町、宿屋

商人「明日はいよいよピラミッドにまほうのかぎを取りに行くんだよね?楽しみだな~」

魔法使い「ええ、新しい呪文は覚えたし、ピラミッドの魔物も手に負えない強さではなかったし」

商人「そうだね、厄介な敵は多いけど、強すぎる!!ってモンスターはいなかったね…ムカデはイヤだったけど…」

魔法使い「ああ、火を吹いてくるのは辛かったわね」

商人「そうじゃなくて、気持ち悪かったの!足がいっぱい付いてて…」

魔法使い「そうねえ…でも、あの子なら、やっぱり美味しく食べるのかしらね…?」

商人「あの子?あの子って…」

296 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 10:49:19 ID:aQuVXzFw

――アリアハン、ルイーダの酒場

盗賊「へっくち!!」

ルイーダ「あら、風邪でも引いたのかしら?」

盗賊「カゼ?きっとえいようが足りないんだ、ルイーダ、ごはん!!」

ルイーダ「まだ食べるの?よく太らないわね…」

戦士「おいおいがきんちょ、あんまり食うと酒場が潰れちまうぜ」

武闘家「働かざる者食うべからず、ってな」

盗賊「うるさい!!ホルモン食うぞ!!」

戦士&武闘家「ひいいいい!!」ゾゾゾ

ルイーダ「はいはい、ごはんならあるからね」カチャカチャ

盗賊「おー!!ルイーダ好きだぞ!!」

戦士「なあなあママ、早くあいつ追い出してくれよ」

ルイーダ「出てくならあんた達だろ?いつまでただ酒くらってるんだい?」

戦士「そ、それは…へへへ…」

ルイーダ「ったくどいつもこいつも…あの子が連れてかなかったのも分かるよ。とはいえ、これ以上食費が嵩むとねえ…」

297 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 11:05:13 ID:aQuVXzFw

――47日目、ピラミッド

商人「じゃ、今日はあっち行ったりこっち行ったりしてもいいんだね?」

魔法使い「ええ、ただ宝箱開ける前には一言声をかけてね」

商人「分かった!…あ、魔法使いちゃん、早速宝箱だよ!!」

魔法使い「ちょっと待っててね…光よ我が手に!未知を照らし、危険を告げよ…インパス!!」ポワーン

商人「おお、新魔法!?」

魔法使い「…開けていいわよ、空だけど」

商人「ええ~、なにそのガッカリ情報…あ、ホントだ。それ、空かどうかを調べる魔法なの?」

魔法使い「そんなわけないでしょ。この呪文は安全確認のためのものよ。魔物が潜んでたら、赤く光るの」

商人「へえ、宝箱にモンスターが居たりするんだ?」

魔法使い「中にいる、というか宝箱そのものが魔物らしいわよ。私も、実物を見たことはないけど…話によれば、とても恐ろしい魔物だというわ」

商人「そんなに怖いモンスターなんだ…それで魔法使いちゃん、あんなにレベルアップにこだわってたんだね」

魔法使い「後々も必要になる呪文だしね。さあ、これで宝箱対策はバッチリよ。貴方がうっかり宝箱を開けない限りね」

商人「そんなことしないよ!!たぶん、きっと…」

魔法使い「…やっぱりインパスを覚えて正解だったわね」

298 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 11:12:13 ID:aQuVXzFw

魔法使い「…これも空ね」ポワーン

商人「あ、ホントだ…さっきから3個連続で空だね。」

魔法使い「空だと分かっても開けるのね…」

商人「だって、開いてない宝箱なんてもやもやするよ!」

魔法使い「気持ちは分かるけど…あ、こっちの宝箱は開けちゃ駄目よ、赤く光ってるわ」ポワーン

商人「あ、ホントだ赤い!…うーん、でもやっぱり宝箱を開けないで立ち去るっていうのは…」

魔法使い「駄目よ。それ開けちゃったら、この呪文覚えた意味ないでしょ?さあ、先に進むわよ」

商人「ああ、後ろ髪を引かれる…」

299 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 13:58:18 ID:EpYJZjKo

魔法使い「2階まで上ったけど…今までに増して通路が細いわ。気を付けて…」

商人「迷路みたいになってるね。とりあえず真っ直ぐでいいの?」

魔法使い「ええ、こういう時は貴方の勘に任せるわ」

商人「へっへ~、鋭い女のカン、ってなんかせくしーだよね?」

魔法使い「はいはい。足元に気を付けるのよ」

商人「分かってるって!もう落っこちたりしないから!」

魔法使い「心配だわ…」

商人「あ、魔法使いちゃん、ほら、階段!!」

魔法使い「3階への階段か…ここまでは順調ね。魔物にもあまり会わないし…」

商人「さ、行ってみようよ、早く早く!」

魔法使い「だから、あんまり慌てないで…」

300 : 気がつけば300[sage] 2014/11/09 14:08:08 ID:EpYJZjKo

商人「ね、魔法使いちゃん、あの正面の扉ものすごく怪しくない?」

魔法使い「そうね、でも鍵穴もないし、どうやって…」

商人「とりあえず押してみよっか…んん~、う、ご、か、な、い…!!」グググ…

魔法使い「力じゃ駄目そうね…そうだ!ねえ商人、東ってあっちだったかしら?」

商人「ん~…はあ、はあ…え?えっと…東は、うん、あっち、かな…」ゼエゼエ

じゃあちょっと行って見ましょう。もしかして、いえ、他に考えられないし…」

商人「え?え?魔法使いちゃん、何か分かったの?」

魔法使い「イシスのお城で聞かなかった?子供達の歌。真ん丸ボタンはお日さまボタン…」

商人「小さなボタンで扉がひら…あ、あ~!!」

魔法使い「ね?あの歌に従えば、先ずは東よ、行きましょう!」

301 : 以下、名無しが深夜にお送りします[] 2014/11/09 15:26:51 ID:3P5YuT6k

商人「あ、魔法使いちゃん、ボタンが2つ!どっちかな?どっちも?」

魔法使い「片方は罠じゃないかしら?歌では東の東、だったはず。なら…」

商人「東よりの方だね?じゃあ押してみるよ!」ポチッ

魔法使い「さあ、次は西の西、ね。行きましょう」

商人「ね、西のボタン押したら、あの扉開くのかな?中には何が入ってるのかな?」

魔法使い「そうね、やっぱりここで一番大事なものじゃないかしら?」

商人「大事なものってやっぱり…あ、ボタンだよ!さっきと同じように2つある!」

魔法使い「今度はより西側の方でしょうね。押すわよ」カチッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ゴォン…!

商人「…今の音って!!」

魔法使い「ええ、さっきの扉の所に行きましょう!」

302 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 15:34:52 ID:3P5YuT6k

商人「あ、魔法使いちゃん、開いてる、扉開いてるよ!!」

魔法使い「中は…宝箱が2つ、やったわね!」

商人「ね、ね、早く開けよ?良いでしょ?」

魔法使い「待って、呪文で確認するから…」

商人「ねえ、魔法使いちゃん、早く~!!」

魔法使い「もう少し…はい、もういいわよ、2つとも問題ないわ」

商人「やった!!じゃあまず1つ…これって、スタミナの種かな?魔法使いちゃん、後で使っていいよ」

魔法使い「ありがとう。それで2つ目は?」

商人「あ、魔法使いちゃんも気になる?今開けるよ…あ!カギだよ魔法使いちゃん!!」

魔法使い「鍵!?じゃあこの鍵が…」

商人「うん、きっとこれがまほうのかぎだよ!!やったね!!」

魔法使い「良かった…これでポルトガにも、きっとその先にも行けるわね…」

303 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 15:43:45 ID:3P5YuT6k

商人「ねえ、まほうのかぎは手に入ったけど、まだ魔法使いちゃんも余裕あるよね?」

魔法使い「そうね、思ったより魔物と逢わなかったし…」

商人「じゃあさ、もうちょっとピラミッド探検しない?まだここ、上の階があるみたいだよ?」

魔法使い「そうね、もう少し進んでみてもいいかもね」

商人「決まり!じゃあさ、さっき階段があるのチラッと見えたから、そこ上ってみようよ!!」

魔法使い「目敏いわね。いいわ、行ってみましょう」

商人「――でもさあ、このまほうのかぎってあのオルテガさんでも見つけられなかったんだよね?あたし達、実は凄くない?」

魔法使い「アイテム1つで優劣は付けられないけど…これはかなりのものだと思うわ」

商人「だよね、ん~、やっぱり旅に出て良かった!!…あ、魔法使いちゃん、階段!!」

魔法使い「ええ、上ってみましょう」

304 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 15:55:11 ID:3P5YuT6k

商人「さあ、4階だよ!…あ、魔法使いちゃん、また扉!!」

魔法使い「今度は鍵穴があるわね。まほうのかぎが使えるかしら?」

商人「試してみるね!…開いた!!」

魔法使い「やったわね。中は…これは、お墓かしら…?」

商人「お墓?じゃあこれ、みんな棺?うわあ、怖くなってきた…あ!!宝箱だよ魔法使いちゃん!!開けていい?」

魔法使い「怖くなったんじゃなかったの?いいわ、調べてみるから…黄色!?」ポワーン

商人「ホントだ、黄色く光ってる。で、黄色いと何なの?」

魔法使い「……分からないわ」

商人「へ?分からないの?」

魔法使い「ええ、これは、開けてみないと…」

商人「ふーん、じゃあ開けてみよっか」パカッ

魔法使い「あ、待って…」

……王様の墓を荒らすのは誰だ…!?

商人「え?え?」

305 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 16:09:43 ID:3P5YuT6k

……我らの眠りを妨げるのは誰だ…!?

魔法使い「これは…まずいわね…」

商人「え?え?ま、まずいって…!?あ、あれ、何かす…」

魔法使い「商人、戦闘準備よ!!」

マミーがあらわれた!!ミイラおとこがあらわれた!!

商人「ひえ~、ミイラの大群!!」

魔法使い「大丈夫、このくらいなら…イオ!!」ドパパパパパーン

商人「よ、よし、じゃあ、ブーメラン!!」ヒュンヒュン

マミーをたおした!!

マミーのこうげき!!ミイラおとこのこうげき!!

商人「いった~い!!」

魔法使い「かなりの力ね…!早めに決着をつけましよう、イオ!!」ドパパパパハーン

マミーをたおした!!

商人「残りはチェーンクロスで…えい!!」ピシャッ

ミイラおとこをたおした!!ミイラおとこをたおした!!ミイラおとこをたおした!!

306 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 16:15:16 ID:3P5YuT6k

魔法使い「ふう、終わったわね。インパスで黄色く光るのは、アラームの一種みたいね…」

商人「あ、魔法使いちゃん、宝箱の底に何か入ってる!」

なんとキメラのつばさをてにいれた!!

魔法使い「なるほど、魔物を倒せれば宝が手に入る仕組みなのね。でもこれ、宝箱10個以上はあるわよね。全部開けるとなると…」

商人「ねえ、まだたくさん宝箱あるけど、どうしよう?」

魔法使い「…一応、調べてみるわね…やっぱりまた黄色だわ。商人、開けるのは…」

商人「さっきと同じだね?じゃあ開けてみるよ」パカッ

魔法使い「ちょ、ちょっと商人!?」

……王様の墓を荒らすのは誰だ…!?

商人「さあ、やるよ魔法使いちゃん!!」

魔法使い「もう…!しょうがないわね!」

307 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 16:23:24 ID:3P5YuT6k

――夜、イシス城下町

商人「結局、全部は開けれなかったね」

魔法使い「魔力が尽きちゃったからね。まだたくさん残ってたわ」

商人「じゃさ、また明日行ってみない?」

魔法使い「いいけど…貴方、怖いって言ってなかった?」

商人「怖いよ!!でも宝が欲しいよ!!」

魔法使い「そう…で、今からどこ行くつもり?まだ休まないの?」

商人「えっとね、ほら、せっかくまほうのかぎが手に入ったじゃない?だから、開けれる扉を開けに行こうかな~って…」

魔法使い「…明日じゃ駄目なの?」

商人「ダメだよ!!すぐに使いたいよ!!」

魔法使い「そう…じゃあ付き合うわ、お城に行くのね?」

商人「うん!!魔法使いちゃんも来てくれるんだ、やっぱり魔法使いちゃん大好きよ!!」

魔法使い「はいはい。じゃあ早く行きましょう」

308 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 16:30:33 ID:3P5YuT6k

――イシス城内

商人「また夜に来たね」

魔法使い「そうね、貴方が骸骨に泣かされたり使い魔に泣かされたりして以来ね」

商人「い、いいじゃん昔の話は!それより、ここ、確か女王様の寝室だよね…?」

魔法使い「ええ。流石に寝室に入るのは…」

商人「じゃあ行ってみようよ!きっと美容の秘訣は夜にあるのよ!!聞いてみたい!!」

魔法使い「ちょ、ちょっと商人!?」

商人「どれどれ…あ、女官さん達がいっぱいだ…」

女官「貴方は…?お引き取り下さいませ。あらぬ噂がたちますわ」

魔法使い「も、申し訳ありません。今すぐ帰りますから…ほら、行くわよ」

女王「お待ちなさい」

商人「は、はい!?」

309 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 16:37:17 ID:3P5YuT6k

女王「人目を忍んで会いに来てくれたこと、嬉しく思います。何もしてあげられませんが、これを…」

商人「え?え?」

なんといのりのゆびわをてにいれた!!

魔法使い「こ、これは…!こんなものをいただいても…!?」

女官「さあ、もうお行きなさい」

商人「え、は、はい…」

女王「待って下さい。貴方方は、アリアハンから来たと言っていましたね。まだ幼い勇者のために、先立って旅をしていると」

魔法使い「はい。それが…?」

女王「旅は大変でしょう?この城には、宝物庫があります。大した物はありませんが、これからの旅に役立てて下さい」

女官「女王様!?それは…」

女王「いいのです。さあ、もうお行きなさい」

魔法使い「は、はい。あ、ありがとうございます…」

310 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 16:47:51 ID:3P5YuT6k

商人「な、なんだか大変なことになったね…ホントにいいのかな?」

魔法使い「頂けるといったんだもの、問題ないでしょう。しかし貴方、夜の寝室にまでズカズカと…」

商人「だ、だって女王様に美容の秘訣を…あ!美容の秘訣、聞いてこなかった…」

魔法使い「…もう、どこから突っ込んでいいやら…それより、宝物庫の宝物ね。開けてみたら?」

商人「いいの?インパス使わなくて」

魔法使い「まさかお城の中に魔物はでないはずよ。大丈夫でしょ」

商人「そうだね。じゃあ、片っ端から開けてくね!!」

魔法使い「ちょっと、もう少し有り難がって…」

商人「ふーん、なかなかのものね。でも、お城の秘宝というには少し貧相じゃないかしら?」

魔法使い「貴方、なに云ってるの!?」

商人「何って、当然の事を言ったまでですわ。このあたしに相応しい程のものなど、そもそも存在するか怪しいものですが…あ、魔法使いちゃん、それ取らないで!!」

魔法使い「おうごんのティアラか…また装備品で性格が変わったのね?全く…」

商人「えへへ、つい…」

311 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 17:20:30 ID:3P5YuT6k

魔法使い「たくさんアイテムを頂いたわ。後でお礼を言いに行かないと…」

商人「ねえねえ魔法使いちゃん、なんで女王様は女官さん達と一緒に寝てたのかな?危ないんじゃないの?」

魔法使い「どういう事?」

商人「だって、何かあったらいけないからって、護衛を兼ねて女官さん達あそこにいるんだよね?なら、女官さんより、力の強い男の人の方がいいんじゃないの?」

魔法使い「…貴方、それ、本気?」

商人「え?あたし何か変なこと言った?」

魔法使い「………」ハァーッ

商人「な、なんでそんな大きなため息つくの!?」

魔法使い「…例えば、私が男で、貴方より私の方が力が強かったとするでしょ?」

商人「?うん、それで…?」

魔法使い「で、私が貴方に良からぬ事を考えたら…こうっ!」ガバッ

商人「え?え?ま、魔法使いちゃん、なにするの?」ドサッ

魔法使い「…こうやって押し倒されたらどうするの?しかも女王陛下が」

商人「あ…」

312 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 17:32:30 ID:3P5YuT6k

魔法使い「まあそういう事よ。ごめんなさいね、押し倒したりして」グイッ

商人「でもさ…そんなことする人ホントにいるの?それは…いけない事だよ?」

魔法使い「貴方は本当に…そんな無垢でよく商人やってるわね。いけない事を誰もしないなら、なんでロマリアからきんのかんむりは盗まれたのよ?」

商人「あ…そっか…」

魔法使い「ねえ商人、これから貴方が商人として生きていくなら、あんまり無垢なままじゃいけないわ。誰かに騙されてお金を騙し取られたり、濡れ衣を着せられて牢屋に入れられたりしてしまうわよ」

商人「そ、そんなこと…」

魔法使い「そんなことあるの。まあいいわ、これから一緒に旅してるうちに、その辺は色々勉強していけば」

商人「……うん、そうする。んー、私ってまだまだだったんだね。あなほりが出来たら一人前って聞いてたのに…」

魔法使い「そうね、商人としてはまだまだね。でも、戦闘では頼りにしてるんだからね?」

商人「そ、そう?えへへ、じゃあ、あたし明日からも頑張るね!!」

魔法使い「…本当、単純ね。それが良いところでもあるけど、将来が心配だわ…」

313 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 18:16:00 ID:zvqo1XjI

――48日目

商人「おはよう魔法使いちゃん!!ね、今日はまたピラミッド行くんでしょ?」

魔法使い「…ええ、その予定…」

商人「もう、魔法使いちゃんはいつまでたっても朝弱いままだね!」

魔法使い「そうね…」

商人「じゃ、あたし先に準備してるから、魔法使いちゃんも準備出来たら呼んでね!!」

魔法使い「ええ…ふう、朝から元気よね…」

商人「準備出来た?」

魔法使い「…まだよ、そんなすぐに出来ないわ、余り焦らせないで…」

314 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 19:12:47 ID:zvqo1XjI

――ピラミッド

商人「この宝箱開けるとモンスターが出てくるのも、だいぶなれてきたね」

魔法使い「そうね、マミーとミイラおとこしか出てこないし」

商人「この調子なら全部開けられるかな?よっと」パカッ

マミーがあらわれた!!ミイラおとこがあらわれた!!

魔法使い「今まで通り…イオ!!」ドパパパパーン

商人「そして、ブーメラン!!」ヒュンヒュン

マミーをたおした!!

マミーは仲間を呼んだ!!くさったしたいがあらわれた!!

魔法使い「新手!?でも、すぐに…」

ミイラのこうげき!!つうこんのいちげき!!

商人「…!!きゃ、あ……」バタツ

魔法使い「いけない、商人!!」

商人はしんでしまった!!

魔法使い「くっ…商人…!どうする…魔物はまだ4体、イオ一発では、でも……ここは…!」

315 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 19:24:57 ID:zvqo1XjI

――イシス城下町

商人「あ、れ…?ここ、教会?なんで…あ、そっか、あたし…」

魔法使い「目、覚めた?」

商人「あ…うん。あたし、死んじゃったんだね。死んだの初めてだから、少しおどろいちゃった。魔法使いちゃんが、ここまで運んでくれたんだ?」

魔法使い「いえ、私も死んだわ」

商人「…え?」

魔法使い「あのあとすぐ、私も死んだの。逃げたんだけど、回り込まれて…ね。私達、全滅したのよ」

商人「え…全滅?じゃあ、ここ、天国…じゃないよね。ど、どういう事…?」

魔法使い「言ってなかったかしら?勇者でもない私達は、全滅したらおしまい。でも、アリアハンの王様が、5回だけ全滅しても生き返れる道具をくれたのよ」

商人「あ、そういえば…」

魔法使い「これで私達は全滅1回目。あと4回しか全滅出来ないわ。油断したわ…」

商人「そっか…でも、魔法使いちゃん?考え方変えようよ、今まで全滅しないでこれた、その事が凄いって!」

魔法使い「今まで…」

商人「そうだよ、いざないの洞窟だって、ノアニール西の洞窟だって、全滅してもおかしくなかったのに、今まで無事にこれたんだよ?これって、凄い事だと思うよ!」

魔法使い「凄いも何も、普通なら全滅したらそれでおしまいだったのよ?でも、まあ…そうかしらね」

316 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/09 19:34:33 ID:zvqo1XjI

商人「でしょ?だから元気を出して行こうよ!!それよりさ、あたし魔法使いちゃんに言いたい事があるんだけど」

魔法使い「言いたい事…?何かしら?」

商人「魔法使いちゃん、さっきも言ったけど、あたし今回初めて死んだの。凄く痛かったの」

魔法使い「そう…ごめんなさい、私がもう少し気を付けてれば…」

商人「そうじゃないよ!魔法使いちゃん、今まで何回も死んでるでしょ?それなのに、全然痛いとか言ってなかったじゃん!!なんで黙ってたの?無理しないでよ!!」

魔法使い「あ…ごめんなさい、私…」

商人「ねえ魔法使いちゃん、あたし達仲間なんだから、そういう隠し事無しにしよ?魔法使いちゃんがあたしに心配かけたくないって考えてるのは分かるけどさ」

魔法使い「ええ、そうね…うん、分かったわ、ごめんなさい」

商人「いいよ、謝らなくて。謝らなくちゃいけないのは、気づけなかったあたしなんだから。魔法使いちゃん、今までごめんね」

魔法使い「ううん、いいのよ、そんな事は…」

商人「えへへ、こういうのなんか照れ臭いね。でも二人だけのパーティーだもんね!!」

魔法使い「そう、ね…二人だけの…か…」

317 : 315から49日目[sage] 2014/11/09 19:49:50 ID:zvqo1XjI

――夜、宿屋

商人「はあー、今日も疲れたね!!でも、ピラミッドの宝箱にリベンジしたし、あれであそこの宝は残さず取れたよね?」

魔法使い「そうね…」

商人「あー、魔法使いちゃん、何かあたしに内緒で考え事してる!ダメだよ内緒は!」

魔法使い「…何も貴方に私の頭の中全部を見せる必要はないでしょう?」

商人「あたしに言えないようなこと…?あ、分かった、恋の悩みね!!ね、ね、そうでしょ?ね、誰?相手誰?ね、ねえってば!!」

魔法使い「そんなんじゃないわよ…まあ、貴方には話しておくべきね。今後の、このパーティーの事よ」

商人「パーティーの今後…?もしかして、旅止めるの!?」

魔法使い「違うわよ、旅は止めないわ。旅を続けるにはどうしたらいいかを考えてたのよ」

商人「どうって…?もっと時間をかけて進むとか…?」

魔法使い「それもあるけど…このまま二人だけで旅を続けたら危険じゃないかって…」

商人「え?じゃあ新しい仲間?いつ?誰が?」

魔法使い「焦らないで、まだ考えてるだけよ。だけど、どう?貴方は新しい仲間、欲しい?」

商人「うーーーーん、それは悩ましいね…」

魔法使い「そうよね…まあ、今すぐというわけじゃないわ。ただ、貴方も考えておいて。じゃあ、今日はもう休みましょう…」

318 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2014/11/10 12:23:03 ID:VbE94/Gc

――50日目

魔法使い「50日か…長かったような、あっという間のような…」

商人「ねえ魔法使いちゃん、今日はどこに行くの?あたし、出来たらアリアハンに戻りたいんだけど…」

魔法使い「アリアハンに?ああ、貴方はたまにアリアハンで変わった物を手に入れてくるわよね。今回もそうなのかしら?」

商人「えへへ、ナイショ」

魔法使い「人には内緒は駄目って言っておいて…」

商人「まあまあ。で、アリアハンに行ってもいいの?」

魔法使い「うーん…ねえ商人、もう少ししたらじゃ駄目かしら?」

商人「え?まあ、急いではないけど…」

魔法使い「これからの計画なんだけど、2、3日でポルトガに行くつもりでいたのよ。でね、新しい町に着いたら、やることがあるでしょう?」

商人「装備を新調する?」

魔法使い「そう。でも、もしかしたらお金が足りないかもしれない。でも、アリアハンに行くのは後回しにすれば、預けてあったお金を下ろせるでしょう?」

商人「あ、なるほど、さすがきれもの!!」

魔法使い「そんな大したものじゃないけど…貴方が納得してくれるなら、アリアハンは後から。まずはもう一度、アッサラームに行きましょう」


元スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1413181138/
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