1 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:36:56 ID:sQt
のび太「ドラえも~ん!またジャイアンに…」
ドラえもん「いじめられたのかい?」
のび太「うん!なにか道具出してよ~!」
ドラえもん「そうだなあ、そろそろジャイアンにお仕置きしないとね」
ドラえもん (ジャイアンの年齢なら高くても200くらいだろうし問題ないだろう)
ドラえもん「ドミネーター!」
3 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:37:41 ID:sQt
のび太「銃?こんな危ないもの使えないよ…」
ドラえもん「ただの銃じゃないよ」
ドラえもん「正式名称は携帯型心理診断鎮圧執行システム・ドミネーター」
ドラえもん「22世紀の刑事が使っている道具だよ」
のび太「へえ」
ドラえもん「この銃を相手に向けると、22世紀にあるシビュラシステムが犯罪係数というものが算出する」
ドラえもん「ちなみにのび太くんの犯罪係数は79だね」
ドラえもん「普通の人は99以下だけど、100以上の人もいる」
ドラえもん「そういう人は執行対象だ」
ドラえもん「犯罪係数100以上299以下の人にはノンリーサル・パラライザーが起動する」
ドラえもん「ちょっと威力の強いスタンガンだ、一発打てば気絶する」
のび太「よ、よくわかんないけどすごいね」
4 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:39:46 ID:sQt
ドラえもん「もしジャイアンにドミネーターを奪われても、僕が登録した人間しか使えないようになっているから安心だよ」
のび太「そっか、じゃあ行ってくるよ」
ドラえもん「頑張ってねー!」
ドラえもん (のび太のことだからなんだかんだあって負けそうな気もするなあ)
ドラえもん (後で見に行こう)
5 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:40:04 ID:sQt
のび太「ジャイアンはどこにいるかな?」
スネ夫「おうのび太、銃なんか持って何やってんの?」
のび太「スネ夫、ジャイアン見なかった?」
スネ夫「ジャイアンなら空き地だけど…」
のび太「ありがとう、これからジャイアンを殺してやるんだ」
スネ夫 (何言ってんだこいつ)
7 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:41:09 ID:sQt
のび太「ジャイアン!」
ジャイアン「おうのび太!なんかムシャクシャするから殴らせろ!」
のび太「覚悟!」
犯罪係数374 執行モード リーサル・エリミネーター
慎重に照準を定め、対象を排除してください
発砲音
ジャイアン「え?」ボンッ
全身の血液が沸騰し、ジャイアンの上半身が破裂する
のび太「え?」
突然の出来事に、のび太はただ呆然とするばかりであった
8 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:41:42 ID:sQt
スネ夫「ジ…ジャイアン…」
のび太「!」
犯罪係数307 執行モード リーサル・エリミネーター
慎重に照準を定め、対象を排除してください
発砲音と共に、スネ夫の肉片がはじけ飛ぶ
射撃の天才であるのび太は、スネ夫の声に反応しエリミネーターを発砲してしまったのだ
空き地に転がる2人分の下半身
のび太は数分のうちに友を2人失った
10 : 名無しさん@おーぷん[] 2015/02/06 18:42:02 ID:kVX
おい・・・
11 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:42:30 ID:sQt
ドラえもん「ああ、やっちゃったねのび太くん」
のび太「ド、ドラえもん!」
ドラえもん「ごめんよのび太くん、エリミネーターの存在を教えなかった僕が悪いんだ」
ドラえもん「でも…僕は君を裁かなくてはならない」
ドラえもん「シビュラのために」
のび太にドミネーターを向けるドラえもん
殺されたくない一心で、のび太もドラえもんにドミネーターを向ける
犯罪係数32 執行対象ではありません
トリガーをロックします
ドラえもんのドミネーターは、のび太の処刑を禁じた
それどころか、一切の実力行使を制限した
ドラえもんは、目の前で起こっている事態を理解できないのか、少しも動けず棒立ちしていた
執行モード デストロイ・デコンポーザー
対象を完全排除します、ご注意ください
のび太のドミネーターが分子分解銃に変形した
友は、瞬く間に消滅した
12 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:44:05 ID:sQt
のび太「ドラ…えもん?」
数秒後、のび太がやっと声を上げた
わけがわからなかった
ジャイアンが死んだ理由も、スネ夫が死んだ理由も
ドラえもんが自分にドミネーターを向けた理由も
ドラえもんが消えた理由も
のび太「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
のび太は走り出した
家に帰ればドラえもんが居て、宿題をやれと言ってきて
宿題をやらずに空き地へ遊びにいって
ジャイアンとスネ夫に殴られて
この悪夢がほんとうの夢に変わる
そんな微かな期待を胸に
14 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:45:05 ID:sQt
ドラミ「おかえりなさい、のび太さん」
しかし、出迎えたのはドラえもんではなかった
のび太「ド、ドラミちゃん」
ドラミ「お兄ちゃんたちを殺したのね」
今一番聞きたくない言葉だった
のび太「な…なんのこと?」
ドラミ「隠さなくていいわよ、あれは仕方ないことだもの」
ドラミ「そうね…ちょっと話しましょうか」
ドラミ「22世紀にはね、シビュラシステムというものがあるの」
ドラミ「シビュラは神様よ、22世紀の日本はシビュラ抜きには成り立たない」
ドラミ「そしてシビュラとは、免罪体質者の脳の集合体」
のび太「めんざい…?」
ドラミ「免罪体質者、普通の人間とは違う、新たな思想と価値観の持ち主」
ドラミ「そういうイレギュラーな人間を取り込むことで、シビュラはより完全になるの」
ドラミ「そう…例えば…」
ドラミ「のび太さん、あなたみたいな人よ」
15 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:46:35 ID:sQt
のび太「僕が…?」
ドラミ「のび太さんにはこれから、シビュラができて間もない頃の未来に来てもらうわ」
ドラミ「あなたはひときわ有用な構成員として期待される人物よ」
ドラミ「1人で100人分の働きをするようなね」
ドラミ「のび太さんがいれば、日本の全人口の心理状態を常時判定することができるわ」
ドラミ「シビュラの一員になるということは神様になるということ」
ドラミ「何もかもが分かる、世界の全ても自分の支配下に感じる」
ドラミ「その全能感は素晴らしいものよ」
ドラミ「さあのび太さん、シビュラシステムの構成員になってくれる?」
のび太「…ノーという選択肢は存在しないんだよね」
ドラミ「嬉しいわのび太さん」
ドラミ「行きましょうか」
自分の脅威となる者を何人も葬ってきたシビュラシステム
その中心となる脳は、10歳の少年のものだったという
16 : ◆8VBTJ170GY[] 2015/02/06 18:48:36 ID:sQt
終わりです
おとといからサイコパスを見始めて今日やっと2期まで見終わったので、このSSを書きました
書き溜めに1時間しかかけていないので低クオリティですが…
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました
元スレ:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1423215415/
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