1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:11:59.66 ID:mUcy2WYE0.net
ミサト「シンジ君、弐号機パイロットを海まで迎えにいくわよ~」
シンジ「わかりました」
ミサト「弐号機パイロットはすっごい美人よ~」
シンジ「そうなんですか」
レイ「……」
ミサト「レイ? どうしたの?」
レイ「いえ……」
2 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:12:29.63 ID:mUcy2WYE0.net
船
アスカ「ヘロゥミサト、元気してた?」
ミサト「久しぶりねアスカ」
アスカ「で、あんたが噂のサード?」
シンジ「よろしく」
アスカ「ふぅん、まぁいいわ。あんたに私のママを見せてあげる」
シンジ「???」
アスカ「こっちよ、来なさい」
シンジ「はぁ……」
ミサト「私はちょーっち艦長に用事あるからバーイ」
3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:12:57.68 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ「これが私のママよ!」バーン
シンジ「赤い……これがエヴァ弐号機?」
アスカ「ハァ!? アンタばかぁ!? 私のママだって言ってんでしょうが!」
シンジ「ママって……エヴァでしょ? これ」
アスカ「あんたってホントに馬鹿ね」
ドオオオオオオオンッ!!
シンジ「うわっ!? なんだ!?」
アスカ「ちょっと! 私のママがいるのよ! 何ふざけたことしてくれてんのよ!」
アスカ「オセローの船長のタマキン蹴りつぶすわよ! もっと丁寧に航海しなさいよ!」
アスカ「ママに傷一つでも付けたら許さないんだからね!」
シンジ「今のは何かかが当たった感じじゃ……」
アスカ「何処の馬鹿よ! そいつもぶっ殺すわよ!」
7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:14:21.08 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ「使徒だ!」
アスカ「あれが使徒!? 私のママがいる船に何してくれてんのよ!」
アスカ「ゆ る さ な い」
シンジ(この人ママ、ママ、ってちょっとおかしいんじゃないかな。これがマザコンって奴か)
アスカ「サード! ここは危険だから特別にママの中にアンタも入れてあげるわ、感謝しなさい!」
シンジ「はぁ……」
アスカ「んじゃさっさとプラグスーツ着ていくわよ」
アスカ「うふふふ、ママ、ママァ~///」スリスリ
シンジ(うわぁ、エヴァに頬ずりしてる……)
8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:15:07.21 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ「失礼します……」
アスカ「ちょっと! 汚い手で私のママにさらわないでよね!」
シンジ「どうしろって言うんだよ……」
アスカ「おとなしくLCLに浮かんでなさいよ」
シンジ「無理だよ……」
アスカ「それじゃ起動するわよ」
アスカ「あんた余計なこと考えないでよね」
アスカ(ママ、ママ、ママ、ママ、ママ、ああママッ! 私はママがいればいいの、うふふ)
シンジ(父さんどうしてるかな、父さん昼食ちゃんと食べたかな、父さん仕事忙しくないかな、父さん父さん父さん父さん……)
──ピカッ
9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:15:46.27 ID:mUcy2WYE0.net
船員「オセローより入電! エヴァ弐号機……もといキョウコ・ツェッペリン起動!」
艦長「なんだと!?」
ミサト「ナイスアスカ!」
艦長「ならん! ミセスキョウコは新横須賀に陸揚げするまでは我々の管轄だ!」
ミサト「うるさいわね! いきなさいアスカ!」
アスカ『うおおおおりゃああああああああっ! ママが船の上に乗るわよ! 踏みつぶされてママの足裏汚さないでよね!』
ズガァァァッァン!!!
艦長「うわああああ!? むちゃくちゃだ!」
シンジ(そうだ、今度父さんのメガネを磨くための道具を買いに行こう)
アスカ『来る! ママを傷つけようなんていい度胸じゃない!』
ガギエル「ガァァァァアアア!!!」
10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:16:23.27 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ『くっ! 重たい! 死ねこの強姦魔!』
ガギエル「ガ?」
アスカ『人のママに手ェだして無事でいられると思わないことね! ハアアアアアッ!』ドゴッ
シンジ(父さんって晩酌するのかな、ビール買っておこうかな、あ、でも僕の歳で買えるかな)
ガギエル「ガァァァアアア!!!」
アスカ『なっ!? アタシのママに噛みついた! 噛みつきやがった!』
アスカ『死ね! 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!!!』ドドドドドドドドド
アスカ『ママ、ママ、ママ、ママ、ママ、ママ』
シンジ(父さん父さん父さん父さん父さん父さん)
アスカ「ママがナンバーワン!」ザシュッ
ドォォォーーーーーンッ
ミサト「よっしゃあ! 大当たり15R……じゃなかった作戦通り!」
12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:18:30.36 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ「ふん、当然の報いね」
シンジ「あ、終わったんだ」
アスカ「そういやあんた乗ってたんだったわね」
アスカ「見たかしら? アタシのママの力」
シンジ「うん、凄かったよ」
アスカ「ト~ゼン!」
アスカ「これからも私のママが最強ってこと、忘れないでよね」
シンジ「ああ、うん。わかったよ」
アスカ「ふん、あの司令の息子ってわりに物分りいいじゃない」
シンジ「……まって。“あの司令”……ってどういう意味?」ゴゴゴ
14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:19:23.87 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ「何よ」
シンジ「僕のことはなんと言ってもいいけど父さんを悪く言わないでよ」
アスカ「アンタばかぁ? もしかしてファザコンってやつ? きもーい」
シンジ「は?」
アスカ「大事なのはママ、つまり母親でしょ」
シンジ「ハッ、母親とか。母親が何してくれるって言うんだ」ペッ
アスカ「あ?」
シンジ「一家の大黒柱こそを尊敬すべきであって母親なんて」ハン
アスカ「はぁぁぁぁぁああああああああああ!?」
アスカ「ふっざけんじゃないわよ!」
16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:20:36.29 ID:mUcy2WYE0.net
マヤ「あら、シンジ君とセカンドチルドレン仲良くなったんですね」
青葉「ペルックか、わかいねえ~」
マコト「日向はNERVにて最強!」
レイ「……」
アスカ「~~~っ!!!」ギャアギャア
シンジ「~~~っ!!!」ギャアギャア
レイ「………………」ギリ
19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:22:56.50 ID:mUcy2WYE0.net
加持「いやはや、波乱に満ちた船旅でしたよ」
加持「やはりこれのせいですね」
パカッ
彡;ニ=‐'''"゙゛´ _,、;ッ
´ __,,、、-=''"゙´,ィi、゙i、
__,,、、-‐=''"゙´_,,、、-‐='il|ュ`,ィi|i、'i、
_,,、、-‐=''"゙´_,,、、-;ッ=iiillll|l||||||||||||iミ、゙,il、'゙ィ|lミ、
ヾ、_/i_,,、-ッ=iiillll|||||||||||||||||||||lll!!!!=‐''"゙´ヾ|彡ミli、゙i、
゙ミ、!||||||||||||||||lll!!!=‐''゙ャ_,ィ'‐イ゙-,ィi、: : : . ゙‐'ヘ!||i、i、 _,,、ッi
゙ミ;ヾ!|ll!!=‐''"゙´. : ;、ィ`'".: : 巛;イ"゙'.:ヾ; : : : : : .゙!||i、ヾ;三ニ=
゙ミ; ゙i; . . : : : : : : ヮ゙.: : ;、_;r='ヲ'"'ヾ、:゙i、: : : : . ゙!||i、'i、
゙ミ ゙i; . : : : : : : ,ィ'.: 、ヾ;ゞリ.:ヾ◎;丿.: ノ: : : : : : .゙l||i、'i、
_,,、ィilミ、i; : : : : : : . ゞ;ヽミ从ゞ,、.:゙'''"゛.:,イ : : : : : : : .゙!||i、'i,
三ニ=ミミi; ゙i; : : : : : : : . ´゙'‐=-‐' ゙ヾミ=-''゙; : : : : .caution=7i、
゙ミ; ゙i、SAMPLE : : : : : : : _,;、、-‐=''"゙´_,,、、-;ッ=illlシ ,、
゙ミ; ゙i、 A-01,、-‐=''"゙´_,,、、-;ッ=彡≡‐''"゙´´ `゙
゙ミ; ヾ‐''"゙´_,,、、-;ッ=彡≡‐''"゙´´
゙ミヨョiil彡=-''"゙´´
,イ7
20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:23:57.91 ID:mUcy2WYE0.net
加持「既にここまで復元されています」
加持「硬化ベークライトで固めてありますが間違いなく生きています」
加持「人類補完計画の要ですね」
ゲンドウ「……」
加持「碇司令?」
冬月(迷っているのか、この男が……)
ゲンドウ(人類補完計画……)
チラ
ディスプレイ『将来の夢 碇シンジ』
ゲンドウ(補完計画、必要ないんじゃ……)
加持(なんだ? 何故何も言わないんだ!?)
22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:26:09.48 ID:mUcy2WYE0.net
夜
シンジ「あ、父さんおかえり!」
ゲンドウ「……………………ああ」
シンジ「今日の夕飯は焼き魚と角煮だよ」
ゲンドウ「…………ああ」
シンジ「それと」トン
つビール
ゲンドウ「!」
シンジ「飲み過ぎちゃだめだよ」
ゲンドウ「ああ、わかっているシンジ」フ
シンジ(喜んでもらえた……!)
23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:27:26.89 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ「それで父さん」
ゲンドウ「……なんだ」
シンジ「実はもうすぐ進路相談があるんだ」
ゲンドウ「……」
シンジ「あ、父さんが忙しいのはわかってるんだ、だけど保護者の人が必要だから誰か代わりの人を……」
ゲンドウ「……いつだ?」
シンジ「え? ●日だけど……」
ゲンドウ(●日は……ゼーレへの定期報告会議か)
シンジ「あ、あの……」
ゲンドウ「わかった、時間を空けておく」
シンジ「! いいの!?」
ゲンドウ「……ああ」
ゲンドウ(……何をやっているのだろうな、私は)
シンジ「やったあ!」
ゲンドウ「……」
27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:31:16.54 ID:mUcy2WYE0.net
エヴァ格納庫
アスカ「ちょっと! ママの体を磨くのに何手を抜いてるのよ!」
技術者「ひぃ~~」
アスカ「ちょっとそこ! 触り方がやらしいわよ!」
技術者2「そんなこと言われても」
アスカ「ママに触ることを許可してあげてるんだからしっかりやりなさいよ!」
リツコ「アスカ、これは汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン弐号機であってあなたのお母さんじゃないのよ」
アスカ「いーえ! ママよ! ママを弐号機なんて呼ばないで! ドイツでもちゃんとミセス・キョウコ・ツェッペリンと呼ばれていたんだから!」
リツコ「残念ながらここではそれは汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン弐号機なのよ」
アスカ「ママはママよ!」
リツコ「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン弐号機!」
ミサト「使えればこの際どっちでもいーわよそんなコト」
31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:34:35.24 ID:mUcy2WYE0.net
翌日
アスカ「ヘロゥファザコン!」
シンジ「……なんだよマザコン」
アスカ「あんたとはいずれ決着をつけなきゃいけないようね」
シンジ「……」
アスカ「ま、それはそれとして、ここにいるんでしょ?」
シンジ「誰が?」
アスカ「アンタバカァ? ファーストチルドレンよ、ファーストチルドレン綾波レイ!」
シンジ「ああ、泥棒猫……じゃない、綾波ならあそこのベンチにいるよ」
アスカ「泥棒猫? ま、いいわ」
アスカ「ヘロゥ!」
レイ「……」
32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:35:43.41 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ「私はアスカ、キョウコ・ツェッペリンの娘にしてセカンドチルドレンよ」
アスカ「仲良くしましょ」
レイ「イヤ」
アスカ「なっ!?」
レイ「それじゃ」スタスタ
アスカ「なんなのよアイツ!」ダンダン
シンジ「綾波が敵意を見せるのは珍しいな、いつもはもっとさりげないのに」
レイ「……」
レイ(……セカンドチルドレンは泥棒猫)
35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:37:07.25 ID:mUcy2WYE0.net
ミサト「使徒だわ! エバー発進!」
リツコ「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンよ」
アスカ『エヴァじゃなくてママだってば!』
シンジ『行ってきます父さん』
ゲンドウ「……冬月」
冬月「なんだ?」
ゲンドウ「●日の会議だが」
冬月「ああ、前回は私が独りだったからな、老人たちはお前を待ちかねて」
ゲンドウ「予定が入った、その日は頼む」
冬月「……ファッ!?」
38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:38:15.32 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ『邪魔すんじゃないわよファザコン』
シンジ『父さんの役に立つんだ、そっちこそ邪魔しないでよ』
アスカ『ぬわぁんですってぇ~!』
ミサト「こら! エバーで喧嘩しない!」
リツコ「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンだって何回言わせるのよ」
ゲンドウ「シンジ」
シンジ『え? あ、はい』
ゲンドウ「……しっかりやれ」
シンジ『はい!』
アスカ『プッ、はい! だって~』クスクス
シンジ『……』
41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:40:05.56 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ『先手必勝! とおりゃあああああああ!!!』
ザシュッ!
イスラ/フェル
アスカ『フフン! どうよ! 戦いは常に無駄なくママは美しくよ!』
シンジ『まだ動いてる!』
アスカ『え』
イスラ「」
フェル「」
ミサト「なぁんてインチキッ!?」
42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:41:20.79 ID:mUcy2WYE0.net
カシャ エヴァ敗退 ギャース
カシャ 爆雷投下 ドォーン
カシャ 燃えぇ~ ジュワァァ~
『同時刻、戦時に権限を委譲、N2爆雷により表皮の焼却に成功、数日は足止めできると思われます』
リツコ「戦時じゃなくて戦略自衛隊ね」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」ズゥゥゥン
ミサト(シンジ君落ち込んでいるわね、司令も声をかけないし)
アスカ「アンタのせいであたしのママに傷がついちゃったじゃない!」
シンジ「……それを言うならアスカの方が」
ゲンドウ「……」スクッ
シンジ「あ、父さ……」
ゲンドウ「……」スタスタ
シンジ「あ……」ズゥゥゥン
44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:45:21.34 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ「……終った」
シンジ「父さんに嫌われた」
シンジ「僕はだめな人間なんだ」
シンジ「僕は生きてちゃいけない人間なんだ」
シンジ「はぁ……」
──────
ゲンドウ「……」
ゲンドウ(……こんなとき、なんて声をかければ……)
レイ「」ジッ
ゲンドウ(レイ? なんだ?)
レイ「」ジト
レイ(碇君を無視するなんて)
ゲンドウ(??? 睨んでいる、つもりか?)
アスカ「! 司令とファーストが見つめあってる……まさかこれって……!」
47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:51:36.97 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ「あ~ファザ……シンジ?」
アスカ「元気出しなさいよ、まだ終わったわけじゃないし」
シンジ「なんだよ、急に優しくしだして」
アスカ「べ、別に」
シンジ「もう僕は用済みなんだ」グス
アスカ(い、言えない、流石にこんな状態のこいつに)
アスカ「ファーストと司令が見つめあってたなんて言えるわけない!」
シンジ「えっ」
アスカ「えっ」
シンジ「父さんと綾波が……?」
アスカ「あ」
シンジ「…………………………」
アスカ(あたししーらない♪)
50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:52:32.93 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ(綾波が父さんと見つめあってた……)
シンジ(僕はこれまで悔しいけど綾波が父さんに気に入られているだけだと思ってた)
シンジ(でもそれは親戚の子を自分の子より持ちあげる類のものだと思ってた)
シンジ(まさか、違うのか?)
シンジ(実はそんな関係じゃなく……)
シンジ(でも綾波は僕と同い年だし)
シンジ(…………)
シンジ(……考えても仕方ない帰ろう)
52 : 間違えたこっちが先[] 2014/07/25 14:58:15.91 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ「はぁ、ただい、ま?」
ミサト「遅かったわね」
アスカ「……」
レイ「……」
シンジ「え? ミサトさん? それに二人とも、どうしてここに?」
ミサト「あの使徒を倒すためにパイロットにはユニゾンしてもらうことにしました」
ミサト「あの使徒はお互い補完してるからコアの同時荷重攻撃が必要なの」
シンジ「はぁ」
ミサト「んで、さっそく今日からここではじめようってワケ」
シンジ「えええ……今日から、ですか?」
ミサト「そうよん♪」
53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 14:58:55.92 ID:mUcy2WYE0.net
ミサト「人選だけど一応現状のペアはシンジ君とアスカにやってもらうわ」
レイ「何故ですか」ジロ
ミサト「零号機の修理が間に合わないかもしれないからよ」
レイ「じゃあ私が弐号機にのります」
アスカ「ジョーダンじゃないわよ! 私のママに私以外なんて絶対乗らせないわ!」
レイ「……」
アスカ「……」
レイ「」 バチバチッ アスカ「」
シンジ(勝手に僕と父さんの巣に入ってきて喧嘩とか、帰ってくれないかな)
55 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:01:02.41 ID:mUcy2WYE0.net
ミサト「はいはい喧嘩しない! 出来によってはペアも変えるから」
ミサト「さっそくやってみましょう!」
アスカ「ふん!」
レイ「……」プイッ
シンジ「はぁ……」
ミサト「でもその前に食事かしらね」
シンジ「なら作りますよ」
ミサト「え、シンジ君作れるの?」
シンジ「ええまあ、いつも作ってますから」
アスカ「食べられるもの用意しなさいよ!」
レイ(碇君の手料理碇君の手料理碇君の手料理碇君の手料理碇君の手料理碇君料理碇君料理碇君料理碇君料理碇君碇君碇君碇君)
レイ(碇君を食べたい)
56 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:01:58.41 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ「よっと」ザッザッ
レイ「……」ジッ
シンジ「……なに? 綾波」
レイ「見てるだけ」
シンジ(なんかやりにくいな)
レイ(碇君……)
シンジ(アスカが言ってたこと、聞いてみようか)
レイ(何か、碇君の気を引ける話題……)
レイ「碇君」
シンジ「え? なに?」
レイ「しれ……お、お義父さんはいつ戻るの?」
シンジ「……」
シンジ(お、お父さんだッテェェェェェエエエエエエ!!!!?)
シンジ(まさかもう父さんの若妻気取りカァァァアアアアアアアアア!!!!!!!)
57 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:05:50.05 ID:mUcy2WYE0.net
シンジ(まさか今のうちから息子である僕に取り入ってポイントを稼ごうって腹なのか!)
シンジ(なんてあざといんだ綾波!)
シンジ(でも僕は認めないぞ!)
シンジ(父さんとの再婚なんて!)
シンジ(父さんに妻なんてもう必要ないんだ!)
シンジ(母さんのせいで父さんは殺人犯扱いだったんだぞ!)
シンジ(そもそも歳の差を考えなよ!)
シンジ(何より父さんの面倒は僕が見るんだ!)
レイ(……言っちゃった///)
シンジ「……」
レイ「……」
ミサト・アスカ「はやくぅ~!」
58 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:06:53.06 ID:mUcy2WYE0.net
冬月「碇、今日は帰らんのか?」
ゲンドウ「……」
冬月「最近はシンジ君の待つ家に帰ったいたというのに」
ゲンドウ「……」
冬月「そういえば葛城一尉から作戦をお前の部屋でやるとあったな」
ゲンドウ「」ピクッ
冬月「まさか碇」
ゲンドウ「……」
冬月「息子との会話を他人に見られるのが恥ずかしいのか?」
ゲンドウ「…………………………」
61 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:08:33.81 ID:mUcy2WYE0.net
ミサト「うまうま!」
アスカ「うまうま!」
レイ「……肉」
シンジ「え?」
レイ「私、食べられない」
アスカ「じゃーもらい!」
シンジ「そ、そうなんだ。ごめんね知らなくて。父さんは肉が大好きだからさあ」
レイ「……碇君は?」
シンジ「僕? 僕は野菜も肉も食べるけど」
レイ「そう」ニコ
シンジ(くっ、僕への好感度稼ぎに余念がないな綾波! そんなに父さんに良いカッコしたいのか!)ギリ
レイ(碇君が肉好きじゃなくてよかった)
62 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:13:17.44 ID:mUcy2WYE0.net
ミサト「んじゃーさっそく始めるわよ!」
アンドゥクラァ!
アンドゥクラァ!
アンドゥクラァ!
数日後
ミサト「だめだこりゃ、エバー単騎でいどむしかないわーちょーないわー」
シンジ「……」
アスカ「……」
レイ「……」
壁┃リツコ「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンよ」
64 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:14:53.81 ID:mUcy2WYE0.net
リツコ「あきれた、それでユニゾンはモノにならなかったっていうの?」
ミサト「ゴミンゴミン」
リツコ「私に謝られてもね」
リツコ「こうなると徹夜で零号機の修理を間に合わせたのは正解だったわ」
ミサト「でも作戦はあるわ」
リツコ「ま、お手並み拝見しましょうかね」
ミサト「それじゃエバー三機発し……」
リツコ「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン発進んん! 」
ミサト「ちょ」
シンジ『……今度こそ今度こそ今度こそ』
アスカ『ママが凄いってとこを見せてあげるわ!』
レイ(負ければまだ碇君と一緒に生活できる……)
マヤ「零号機シンクロ率低下!」
65 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:16:25.27 ID:mUcy2WYE0.net
イスラ「イーッ」
フェル「フーッ」
リツコ「それで作戦は?」
ミサト「アスカ先行!」
アスカ「まっかせなさい!」
ミサト「レイ援護!」
マヤ「零号機起動指数割りました! やる気ありません!」
リツコ「マヤ!」
マヤ「ひゃい!?」
リツコ「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン零号機と正確に言いなさい!」
マヤ「はい先輩///」
青葉(なんで照れたんだ?)
マコト(日向はNERVにて最強)
67 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:19:00.82 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ『このっこのっ! 死になさいよこのっ!』
リツコ「このままじゃこの前の二の舞よ特務機関NERV作戦本部長葛城ミサト一尉!」
青葉(もう略せよ)
ミサト「……司令」
ゲンドウ「……なんだ」
ミサト「シンジ君を応援してください」
ゲンドウ「……???」
ミサト「シンジ君は待ってるんです、さあ早く!」
ミサト「司令がこの戦いを見ているのは何のためですか!」
ミサト「シンジ君を見守るためでしょう! 逃げちゃだめよ、何よりも自分から!」
ゲンドウ「……葛城一尉」
ミサト「!」
ゲンドウ「減俸三か月」
ミサト「さあシンジ君! 一人の力で戦い抜くのよ! あなたならできる! 私は疑ったことなんかないわ!」
68 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:20:40.81 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ『きゃあああっ! このっ、よくもママに傷をつけてくれたわね!』
シンジ『ここで勝たなきゃ父さんが……うわあああああ!!!!!』ズドドドド
イスラ「イ?」ビローン
フェル「フ?」ニュルン
アスカ『きゃあああああっ』
シンジ『ぬわああああっ!?』
ミサト「シンジ君! 頑張って! 頑張んなさいよ私の給料のために!」
青葉「初号機使徒に馬なりにされました!」
リツコ「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン初号機!」
シンジ『うぅ、とうさ……』
ゲンドウ「…………シンジ」
シンジ『!』
ゲンドウ「お前の力はそんなものか? 違うはずだ。そうだな?」
シンジ『もちろんだよ! うおおおおおお』ググッ
マヤ「初号機シンクロ率急上昇! あ、零号機暴走」
70 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2014/07/25 15:22:17.51 ID:mUcy2WYE0.net
レイ(碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君碇君)
レイ(私の碇君を離して)
レイ(許さない許さない許さないユルサナイ)
マヤ「あー……零号機使徒をフルボッコ」
ドォォォン!!
シンジ『』ポカーン
レイ『……碇君無事?』
シンジ「……」
シンジ(せっかく父さんが期待してくれたのに見せ場取られたアアアアアアア!!!!)
シンジ(おのれ綾波ィィィィィィィ!!!!!!)
レイ『管制室、初号機パイロットの返答がありません、最優先で保護を』
リツコ「レイ! 汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲ」
レイ『黙れ早くしろばあさん』
ミサト「みんなお疲れ様! 全て私の作戦通りだわ!」
72 : また間違った(汗)[] 2014/07/25 15:24:37.12 ID:mUcy2WYE0.net
アスカ「私ひとりじゃ、何もできなかった」
アスカ「うん、わかってるわママ」
アスカ「仲間、か」
アスカ「それにしてもファースト、凄かったわね」
アスカ「あ、あの子となら友達なれるかしら?」
アスカ「え? いやんもうママったら」
アスカ「うん、アスカがんばる」
アスカ「今度こそ初めてのお友達をつくってくるわ!!」
アスカ「綾波、レイ……さま///」
73 : また間違った(汗)[] 2014/07/25 15:25:33.19 ID:mUcy2WYE0.net
______/\ __ r‐--、
ヽ───‐ァ ヽ | `.ヽ| Y ヘ
=‐‐.、イ >-'" / ∠. !-' ヽ
ヘ ) ., ヘ / / ̄| | ̄ ̄
ヽニニニニニヽ 'ニニニ ヽ ._//___| |_/´\
| | / ィ."ヽ───────‐‐'
| | .// |``ヽ___/´\
| | | |──‐i Y
r─‐ | | | .|. .|
`Y .i | └‐─‐ .|
|.__ノ |_ノ ̄ ̄T_ノ
自分よりも使徒戦で活躍したファーストチルドレン、綾波レイに何かを感じ始めるアスカ。
アスカ「レ、レイって呼んでいい?」
アスカ「友達になってあげてもいいわよ」
アスカ「レイ、さま///」
その感情はやがて自分でも制御できないものへと肥大化していく。
次回
百
合
の価値は
来週もコンプレックスしちゃうわよん♪
元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1406265119/
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