1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:20:39.68 ID:xyN78jL1O
メルボルン
不二 「じゃあ、僕はジョコビッチを見に行くからここで」
手塚 「ああ。後で会おう」
3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:22:40.17 ID:xyN78jL1O
手塚 「あの人の練習場所はこの辺りだと修造氏に聞いたな」
??? 「あっ!ちょっとそこの眼鏡の好青年!」
手塚 「?」
4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:23:57.07 ID:xyN78jL1O
??? 「ちょっとベーグル買いすぎちゃったのよ。持ち帰るの手伝ってくれないかしら?もちろんお礼はするわ」
手塚 「はい。わかりました。手伝いましょう、お礼はいりませんよ」
手塚 「ところで…」
??? 「何かしら?」
5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:26:38.80 ID:xyN78jL1O
手塚 「あなたはミルカさんではないでしょうか?」
ミルカ 「私を知ってるの?あらあら、お礼のベーグル増やしてあげちゃうわよ」
手塚 (お礼ってベーグルだったのか…)
6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:27:47.27 ID:xyN78jL1O
手塚 「ここまででいいんですか?」
ミルカ 「ありがとう。双子の娘も喜ぶわ、少しあがっていきなさいよ。お礼もしたいし」
手塚 「しかし…」
7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:28:56.85 ID:xyN78jL1O
ミルカ 「あなたテニス見に来たんでしょ」
手塚 「はい。ある人物の練習を今後の参考にしたいのです。」
ミルカ 「なにを目指してるのかしら?」
8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:29:55.08 ID:xyN78jL1O
手塚 「プロです」ドン!
ミルカ 「プロ!いいんじゃない!私応援するわ!」
手塚 「ありがとうございます」
ミルカ 「ただ……」
10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:32:51.26 ID:xyN78jL1O
ミルカ 「もう少し早くプロを目指したほうがよかったんじゃないかしら?あなた今24歳ぐらいでしょ?」
手塚 「15です」ドン!
ミルカ 「!?」
12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:34:39.76 ID:xyN78jL1O
手塚 「そろそろ失礼します。美味しいベーグルありがとうございました」
ミルカ 「待ちなさい。お礼がまだよ」
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:35:32.61 ID:xyN78jL1O
手塚 「お礼は結構です。急ぎますので」
ミルカ 「ねぇ…うちの旦那と練習試合したくない?」
手塚 「!!!」
14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:38:15.51 ID:xyN78jL1O
手塚 「本当ですか!?」
ミルカ 「ふふふ。荷物運んでくれたお礼よ」
手塚 「ありがとうございます。ミルカさん」ペコッ
15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:39:45.30 ID:xyN78jL1O
ミルカ 「電話したら6時からならOKだそうよ、頑張ってね!!そういえば、あなたのお名前まだ聞いてなかったわね」
16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:40:36.21 ID:xyN78jL1O
手塚 「手塚国光と申します」
ミルカ 「ふふふ。頑張ってね!手塚君」ニコッ
17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:42:55.56 ID:xyN78jL1O
~6時~
ミルカ 「ここよ。さぁ…中へ入って」
手塚 「はい」
??? 「やぁ。待ってたよ。手塚君…だっけ?」
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:44:44.15 ID:xyN78jL1O
手塚 「名前を覚えていただき光栄です」ペコッ
フェデ 「ロジャー・フェデラーだ。よろしく」ドン!
*ミルカたん…いわずと知れたフェデラーの美人妻。あまりの美貌にテレビに映るたびに視聴者を癒やす力を持つといわれている
19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:45:44.76 ID:xyN78jL1O
手塚 「本当にいいんですか?貴重な練習時間で私と練習試合なんて」
フェデ 「ミルカに君がどういう人か聞いたからね。気にしないでよ」
手塚 「それでは遠慮なくいきます」
20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:47:28.81 ID:xyN78jL1O
フェデ 「ミルカ。彼、もしかしたら俺やラファをこえるかもしれない」ペラペラ
ミルカ 「ええ。だからこそここで一度試合をするということが、彼の今後を左右する」
フェデ 「ああ。楽しみだ」
*ラファ=ラファエル・ナダル
21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:48:50.91 ID:xyN78jL1O
手塚 「お話は終わりましたか?」
フェデ 「ああ。それじゃ始めようか」
フェデ 「サーブかリターン選んで」
手塚 「サーブでお願いします」
フェデ 「OK」
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:50:58.81 ID:xyN78jL1O
不二 「ん?あれは…」
桃城 「どうしたんすか?」
不二 「手塚?」
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:52:50.73 ID:xyN78jL1O
リョーマ 「本当っスね。部長と誰かが試合するんスかね?」
乾 「とりあえず、行ってみる?」
不二 「そうだね。行ってみよう」
24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:54:19.19 ID:xyN78jL1O
手塚 「それではいきます」
ミルカ 「まって。いきなりでいいの?少し打ってからにしなさい」
フェデ 「うむ。怪我はこわいからな。いきなり身体を動かすのは好くない」
手塚 「はい。わかりました」
25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:55:52.14 ID:xyN78jL1O
手塚 「はぁっ!」スパァン
フェデ 「…」スパァン
手塚 「はっ!」スパァン
フェデ (いい球打つね)スパァン
手塚 「はぁっ!」スパァン
26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:57:36.62 ID:xyN78jL1O
不二 「越前…今手塚とラリーしてるのって…」
リョーマ 「たぶん、フェデラーッスね」
乾 「!?」
桃城 「!?」
27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 01:58:33.34 ID:xyN78jL1O
フェデ 「そろそろいいかな。始めよう」
手塚 「はい」
ミルカ 「1セットマッチプレイ!!」
29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:00:26.43 ID:xyN78jL1O
リョーマ 「部長、全然こっちに気づかないっスね」
不二 「それだけ手塚に余裕がないんだろうね」
乾 「フェデラーと手塚…いいデータがとれそうだ」
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:02:08.19 ID:xyN78jL1O
手塚 「はぁっ!」スパァン
桃城 「いきなり零式サーブだっ!」
フェデ (跳ねないサーブか?)
32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:03:27.38 ID:xyN78jL1O
フェデ (それなら…)ヒョイ
リョーマ 「ボールが着地すると同時にラケットに当てて…」
不二 「ああ。零式サーブを技術だけで返した」
33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:04:26.27 ID:xyN78jL1O
手塚 「はああああっ!」スタタタタ
手塚 「はっ!」スパァン
乾 「うまい!アプローチで前に出た!」
フェデ 「…」スパァン
「0-15」
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:05:17.50 ID:xyN78jL1O
桃城 「手塚部長が…」
リョーマ 「うっス。きれいに抜かれましたね。一瞬部長がロディックに見えましたもん」
不二 「なんて綺麗なパッシングショットなんだ」
35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:06:23.62 ID:xyN78jL1O
乾 「フェデラーの片手バックハンドのパッシングショット…なんて美しさだ」
*ロディックはよくこれで抜かれます。興味ある人はつべでロディックVSフェデラーを見てみてください
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:08:47.66 ID:xyN78jL1O
手塚 「くっ」
フェデ (高度な技を使うみたいだな)
手塚 「はぁっ!」スパァン
桃城 「また零式だ!」
フェデ 「…」
38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:09:58.68 ID:xyN78jL1O
手塚 「!!!?」
不二 「零式サーブが跳ねたっ?」
フェデ 「…」スパァン
「0-30」
フェデ 「…私は今のように君の技を無効にできる」
手塚 「…」
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:11:20.90 ID:xyN78jL1O
リョーマ 「確かにマレーも能力を無効にしてきたっス」
不二 「それがプロの力か…」
41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:14:17.02 ID:xyN78jL1O
フェデ 「無効にするのは簡単だ。でも、それじゃあ面白くない。だから私はこの試合では無効化は使わないから安心して攻めてきていいよ」ペラペラ
手塚 「……」
42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:16:07.28 ID:xyN78jL1O
フェデ 「だから…君のもつ技をすべて出し尽くしてくれよ。私はそのすべてを技術と経験で打ち破ってみせよう」ドン!
手塚 「わかりました。全力でいきます!」ドン!
フェデ 「いい返事だ」
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:17:04.63 ID:xyN78jL1O
不二 「みんな!手塚が!」
手塚 「」ゴゴゴゴゴ
桃城 「百練自得の極みだ!」
*百練自得の極み…無我の爆発的にあふれるパワーを左腕1本に集め、威力回転などを倍返しで返球でき、さらに副作用の疲労も最小限にできる
45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:18:22.68 ID:xyN78jL1O
手塚 「はぁっ!」スパァン
フェデ (普通のサーブか?)スパァン
手塚 「はぁっ!」スパァン
フェデ (百練自得はこっちの打球を倍にして返すもの。故に)スパァン
手塚 「速い!!!」
「0-40」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:19:18.39 ID:xyN78jL1O
乾 「いくら百練自得といえどもボールに触れなければ意味がない!!」
リョーマ 「あんなフォア誰も返せないっスよ」
桃城 「あっという間にブレイクポイントだ…」
手塚 「はぁっ!」スタタタタ
不二 「零式サーブ&ボレーか!!」
47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:20:35.31 ID:xyN78jL1O
手塚 (零式サーブを返せば必ず浮くはずだ。そこを叩けば…)
フェデ 「…」ヒョイ
ファサ…
乾 「コードボールか!!」
桃城 「これじゃあ叩き込めねぇ!!」
手塚 「ぐっ!」スパァン
48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:21:29.01 ID:xyN78jL1O
フェデ 「っ!」スパンッ
リョーマ 「トップスピンロブだ!!」
手塚 「はああああ!」
不二 「間に合うか!?」
手塚 「ぐっ」
桃城 「あ~!もう少しだったのにぃ~!」
「ゲームフェデラー!1-0」
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:22:35.16 ID:xyN78jL1O
手塚 (一体どうすれば…)
フェデ 「いくぞ」
フェデ 「っ!」スパァン
手塚 「!?」
手塚 (なんだ…!?反応できない!死角をついているのか!?)
フェデ 「いや、違うよ。手塚君」
50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:23:25.00 ID:xyN78jL1O
不二 「今のサーブ…」
乾 「ああ。間違いないだろう」
リョーマ 「王者サーブ…!!」ドン!
51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:24:20.51 ID:xyN78jL1O
乾 「王者サーブはただのサーブじゃない。ピンチの時、キープしたいとき、はたまたストロークの調子が悪いときでさえ、このサーブがあれば切り抜けられる」
フェデ 「もう一球いくよ」
フェデ 「っ!」スパァン
手塚 (駄目だ!こればかりは全く触れない!!)スカッ
53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:25:10.13 ID:xyN78jL1O
桃城 「部長が触れもしないなんて…」ガクブル
乾 「王者サーブがあればたとえ0-30、いや0-40だとしてもキープが可能だ」
リョーマ 「欲しいときにエースが取れる。シンプルながらもこんなに強い能力はないっスよね」
手塚 「はああああっ!」スカッ
「ゲームフェデラー!2-0」
54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:27:17.64 ID:xyN78jL1O
乾 「1分」
リョーマ 「何が1分なんスか?乾先輩」
乾 「フェデラーがサービスキープにかかった時間」
リョーマ 「!?」
55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:28:21.65 ID:xyN78jL1O
不二 「1ゲームで1分…そんな馬鹿な!?」
乾 「王者サーブ4本だ無理もない。彼のサーブをブレイクするのは至難の業だろう」
フェデ 「」ゴゴゴゴゴ
手塚 「なんという威圧感だ…だが!はぁっ!」スパァン
56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:29:19.57 ID:xyN78jL1O
フェデ 「っ!」スッ
手塚 (なんという深さのスライスリターンだ…!)
手塚 「はぁっ!」スパァン
手塚 (くっ!!もう前にいるのか!)
フェデ 「…」パンッ
57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:29:28.21 ID:Pa+zifpH0
なん…だと…
58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:30:16.62 ID:xyN78jL1O
不二 「なぜ、こんなボレーが…」
リョーマ 「ネットプレイが人間技じゃないっスよ…」
手塚 (やはり、零式サーブで…だがコードボールにされたら…)
不二 「手塚…」
手塚 (いや、ここは…)
フェデ 「」ゴゴゴゴゴ…
59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:31:25.33 ID:xyN78jL1O
手塚 「はぁっ!」スパァン
フェデ (ん?フラット気味のサーブになった…?)スパァン
手塚 (よし!)
手塚 「はああああ!」
乾 「手塚のラケットヘッドが3.2ミリ下がった…!来るっ!!」
60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:32:31.09 ID:xyN78jL1O
手塚 「はっ」スッ
フェデ 「っ!」スパァン
不二 「スイングボレーであっさりと返された!?」
リョーマ 「フェデラー、ドロップ打つことわかってたみたいっスね」
61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:34:26.07 ID:xyN78jL1O
フェデ 「いい作戦だったけど、ドロップを打つタイミングくらい経験でわかる。君のドロップショットは私には効かないよ」ドン!
フェデ (実際ジョコビッチだけはよくわからないが…)
手塚 (やはり無理だったか…)
リョーマ 「やっぱり!」
桃城 「どうした越前?」
62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:35:31.82 ID:xyN78jL1O
リョーマ 「あの人にはわかるんスよ。経験からいつドロップショットがくるかなんてことは」
桃城 「そ、それじゃあ…」
不二 「うん。手塚は零式ドロップを封じられたみたいだね…!」ドン!
63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:36:21.87 ID:xyN78jL1O
手塚 (零式は無意味ということか…それなら)
手塚 「はっ!」キラキラ
フェデ (ほう…才気煥発も使えるのか…)
*才気煥発の極み…頭がよくなるばい
65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:38:38.43 ID:xyN78jL1O
手塚 「…」
リョーマ 「部長、なかなか打ちませんね」
不二 「多分だけど…打たないんじゃなくて、打てないんじゃないかな」
リョーマ 「?」
フェデ 「…」ゴゴゴゴゴ
66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:39:32.25 ID:xyN78jL1O
手塚 (だめだ…無い…!!ポイントを取れるイメージが出来ない…!!)
乾 「どうやら才気煥発も通じないようだな。しかも真田の陰のようなものでなく、実力差がありすぎて相手の行動が読めないのだろう」
67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:40:21.79 ID:xyN78jL1O
手塚 「2球だ…」
リョーマ 「!?」
不二 「!?」
乾 「!?」
桃城 「!?」
68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:41:13.73 ID:xyN78jL1O
手塚 「はっ」スパァン
フェデ 「…」スパァーン!!
手塚 (やはり…)
「ゲームフェデラー!3ー0!」
不二 「あの手塚が…」
乾 「諦めた…?」
リョーマ 「…」
69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:42:21.96 ID:xyN78jL1O
フェデ (やっぱ楽しいな。若いやつと戦うのは)
フェデ 「さぁ構えて手塚君」
手塚 (もう駄目だ…おしまいだ…!勝てるわけがない…!相手は史上最強の…テニスプレイヤーなんだ!!!)ガクブル
桃城 「くっ!!手塚部長が折れちまった!!どうすればいいんだよ…」
リョーマ・不二 「こんなとき…あの人がいれば…」
71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:43:34.03 ID:xyN78jL1O
修造 「zzz…」
錦織 「あれ?修造さんじゃん。何で道の真ん中で寝てるんだ?」
修造 「むにゃむにゃ…もうお米もイワナも食べれない…」
錦織 「ははーん。さては応援しすぎたんだな。ホテルまで運んであげよっと」
ズザザザザ…
修造 「zzz」
72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:44:39.78 ID:xyN78jL1O
「ゲームフェデラー!4-0!」
乾 「50秒…」
不二 「王者サーブがある限り絶対に手塚はリターンが出来ないのかっ!?」
リョーマ 「部長…」
フェデ (まだまだこれからだよ。手塚君)
手塚 「はぁっ!」スパァン
フェデ 「…」スパァン
73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:45:51.54 ID:xyN78jL1O
桃城 「そういや、なんで部長は手塚ゾーンもファントムも使わないんスかね?」
乾 「使っているよ」
不二 「しかも…初めからね」
リョーマ 「信じられないけど、ゾーンもファントムもその回転分の移動を想定して返してるんス」
乾 「ああ。手塚のかけた回転を完全に読まないと出来ないことだ」
桃城 「そ、そんな…」
74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:47:51.49 ID:xyN78jL1O
手塚 (やはりファントムは身体への負担が大きい…そう多くは使えない…)
フェデ 「そんなプレイスタイルじゃすぐに身体を壊すぞ」
手塚 「!?」
フェデ 「プロになりたいんだろ?」
手塚 「!!」
75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:48:54.34 ID:xyN78jL1O
手塚 (そうだ…!俺がやるべきことは――)
「こんな程度の事で、諦めてどうするんだよ!手塚君、キミがやめるんだったらボクもやめるぞ!」
「全国への夢は一瞬たりとも諦めた事はありません。手塚君、君には…青学テニス部の柱になってもらいます」
76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:50:46.11 ID:xyN78jL1O
「俺に勝っといて負けんな」
「アイツらがきっと…お前の穴を埋めてくれるさ!」
「終わりだ手塚ぁーっ!!」
「いつか言いましたよね。青学の柱になれって、奪い取るっス…アンタから奪い取ります、青学の柱って奴を!」
77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:51:45.29 ID:xyN78jL1O
「諦めん!諦めん!!死んでも諦めん!!」
「勝つのは氷帝です!!」
「こん男なのかも知れんたい……『天衣無縫の極み』に一番近かつは」
「向こうに入らんかーーーっ!!」
78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:52:36.24 ID:xyN78jL1O
「手塚てめぇーっ!!ちくしょぉぉぉーーっ!!」
「――手塚くんにはボクみたいになって欲しく無いんですよ。自分の為だけに戦ってほしい」
「ドイツ行きたいんだろ?あーん。行って、とっととプロになっておけ…すぐに追いかける」
「…ありがとう」
79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:54:05.64 ID:xyN78jL1O
手塚 「俺は…プロになって!いつか…あなたを倒す!!」ドン!
フェデ 「いい心構えだよ」
フェデ (持ち直したか…やっぱり間違いない!こいつは上に来るぞ!)ワクワク
手塚 「!」ゴゴゴゴゴ
リョーマ 「天衣無縫っスよ!」
不二 「手塚…君はやはり…」
80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:55:35.88 ID:xyN78jL1O
フェデ 「天衣無縫…。それは凄い。プロにも使える人はあんまりいないからね」
手塚 「テニスを…楽しみましょう!!」
フェデ 「ああ。私もテニスが大好きだよ」ニコッ
リョーマ 「やっぱりテニスは楽しむものっスよ」
桃城 「ああ!」
リョーマ 「相手を狙ったり、観客席までぶっ飛ばしたり、磔にしたり、五感奪ったり、滅びよだったり、属性ついたり、処刑したりしないで純粋にテニスを楽しむべきなんスよ!!!!」
81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:56:37.03 ID:xyN78jL1O
手塚 「はあっ!」スパァン
フェデ 「はっ!」スパァン
乾 「あのフェデラーが声を出しながら打ってる…?」
82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:58:50.93 ID:xyN78jL1O
リョーマ 「きっと楽しいんすよ。勝って何かを部長に伝えるんじゃなくて、楽しむことで伝えることにしたんスよ。きっと」
不二 「いや、あれが本来の2人のあるべき姿なのかもしれない…!」ドン!
ミルカ 「こんなに楽しそうにテニスする彼、久しぶりに見たわ」
「ゲームフェデラー!5-0!」
83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 02:59:59.63 ID:xyN78jL1O
フェデ 「はっ!」スパァン
手塚 「はぁっ!」スパァン
桃城 「王者サーブを返した!」
不二 「いや、今のはただのキックサーブだよ」
リョーマ 「部長と少しでも長くテニスをしたいんじゃないんスかね?」
85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:01:13.83 ID:xyN78jL1O
フェデ 「やるな!!」スパァン
手塚 「ありがとうございます!」スパァン
不二 「手塚ももう普通のショットしか打ってない!」
リョーマ 「一周回って普通のテニスになったっスね」
乾 「ああ。初期のテニプリもこんな感じだったな」
フェデ 「はっ!」スパァーン!
手塚 (凄い…人だ…)
86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:02:19.09 ID:xyN78jL1O
桃城 「くぅ~!俺もあんなバックのダウンザライン打ちてぇ~!!」
リョーマ 「でも桃ちゃん先輩バック両手だからあんなにカッコよくないっスよ」キッパリ
乾 「あの美しいシングルバックハンドがフェデラーの人気の1つだからな」
不二 「うん。彼のバックハンドに憧れてシングルバックハンドにするひとも多いみたいだしね」
87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:03:22.99 ID:xyN78jL1O
手塚 「はぁっ!!!」スパァン
フェデ 「っ!」スパァン
手塚 「はああああ…」
手塚 「ハァッ!」スパァーン!
フェデ (いいコースだ…!)パァン
桃城 「あれを返す!?」
不二 「しかも…」
一同 「ロブでオンラインに!!」
88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:04:19.61 ID:xyN78jL1O
手塚 「くっ…」スパァン
リョーマ (浅いっ!!)
フェデ 「いくぞっ!」スパァン
乾 「まずい!前に出られたっ!」
手塚 「はっ!」パァン
不二 「手塚も冷静だ!!ロブだ!!」
桃城 「入れぇぇぇ!!」
トンッ…
89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:05:10.25 ID:xyN78jL1O
一同 「オンラインだ!」
フェデ 「いいね!」スパァン
手塚 (後ろを向きながら打ち返した!?)
桃城 「なんなんすか!あの人後ろ向きながらって…」
乾 「きっと、感覚だけで相手のコートに返せるんだろう」
桃城 「でもまだ手塚部長有利だ!!!」
90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:06:15.87 ID:xyN78jL1O
手塚 「はあっ!!」スパァン
フェデ 「甘いっ!!」スッ
リョーマ 「厄介っスね。あのスライス」
乾 「ああ。あれ一回でリズムを変えている」
手塚 (ここで攻めるっ!)スパァン
フェデ (前に出てきたか…だったら…)
不二 「フォアに回り込まれた…まずいっ!」
フェデ (こちらも攻めさせてもらおう)スパァン
91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:07:12.45 ID:xyN78jL1O
手塚 「っ!」ポーン
乾 「上手い!絶妙なロブだ!」
リョーマ 「でもぎりぎり追いつきそうっスよ!!」
フェデ (甘い甘い)スタタタタ
フェデ 「はっ!」スパァーンッ!
手塚 「!?」
不二 「また抜きショットで…」
桃城 「パッシングショット打ちやがった…」
リョーマ 「今回は部長がジョコビッチに見えたっス…」
手塚 「ふっ…」ニヤ
「ゲームセット!ウォンバイフェデラー!6-0!」
92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:08:44.50 ID:xyN78jL1O
フェデ 「楽しかったよ」
手塚 「こちらこそ」
手塚 「本当にありがとうございした。おかけでプロになってからの目標もできました」
フェデ 「こちらこそ。ミルカたんを助けてくれてありがとう。ベーグルは持ち帰れるだけにしろっていっておくよ」
ミルカ 「ベーグル焼いといてよく言うわ」
*ベーグル…6-0
93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:10:19.40 ID:xyN78jL1O
手塚 「それでは…」
フェデ・ミルカ 「頑張ってプロになりなよ」
手塚 「はい!!」ドンッ!
一同 「おーい!」
手塚 「みんな!?いつから見ていたんだ?」
一同 「最初からだけど」
手塚 「恥ずかしいところを見られてしまったな…」
リョーマ 「そんなことないっスよ!部長カッコよかったっスよ!」
94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:12:12.98 ID:xyN78jL1O
手塚 「おっと、もうこんな時間か…明日は朝から全豪オープンの観戦だ!みんな早めに寝るように」
「う~っス」
乾 「選手解説いる?」
96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:16:23.53 ID:xyN78jL1O
乾 「フェデラーについては各自でWikipedia見たほうがいいかも。そのほうが凄さが伝わるから」
97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2013/01/22(火) 03:19:06.25 ID:xyN78jL1O
修造 「残念ながら錦織は負けてしまいました。今の時点でベスト8は
1位ジョコビッチ
2位フェデラー
3位マレー
5位フェレール
6位ベルディヒ
8位ツォンガ
11位アルマグロ
36位シャーディー
となりました!フェデラーはこれで35大会連続ベスト8です!(グランドスラムは年に4回)
果たして優勝は誰の手に!?」
ナダル復帰してれば次は全仏のときナダル編で会いましょう
おわり
元スレ:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358785239/
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