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1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 18:04:53.67 ID:mueyberv0

代行です


2 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/02/02(水) 18:05:36.78 ID:MecjuSrP0

ひゃっほう!!
前スレ

http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296396216/l50


4 : 前スレとかしらねぇよ!カス!後間違えてSageてるし!バーカ![] 2011/02/02(水) 18:06:22.11 ID:MecjuSrP0

姉「え、マジ ちょっと…あんた…」

弟「仕方なかったんだよ、トイレの鍵壊れてて…それで、開けようと思って必死になってたら…うぅ…」

姉「はぁ……」

弟「ねぇ、お母さんには内緒にしておいて?」

姉「あー分かった分かった、分かったから泣くんじゃない、ほら片付けるよ?」

弟「うん…」



姉「あーあ、見事にやっちまったなぁ、これバレないようにするってほうが難しいぞ」

弟「そんなぁ…」

姉「な、泣くなっての!この崇高なる姉様がバレないように全力をつくすから安心しなさい」

弟「本当!?」

姉「姉に二言は無いのだよ」



5 : >>3 とりあえずパンツ変えろ!あと拭け!問題は小か大かだ[] 2011/02/02(水) 18:07:08.22 ID:MecjuSrP0

弟「それで、どうするの?」

姉「ふふ、まずここに水をこぼします」

弟「え、それじゃまた濡れちゃう…」

姉「私がこぼしたということにすればいいのだ、それでお前は疑われないで済むだろう」

弟「え、でもそれじゃ…」

姉「安心しろ、弟よ。お前のおもらしよりも私の水をこぼしたのほうが恥じらいとしては差は一目瞭然であろう」

弟「そ、それじゃあ僕がこぼしたって事にすれば」

姉「安心しろと言ったはずだ、大丈夫だ。私に任せておけ」


7 : 書きためしたけど、消化はええだろ…これ…[] 2011/02/02(水) 18:07:53.01 ID:MecjuSrP0

母「あんたは、高校生にもなってなんでこぼしたりするの!」

姉「母さん?私は知ってるんだよ」

母「何をよ」

姉「母さんが、廊下でクリームシチューをぶちまけたことを!」

母「なっ、そんな事してないわよ…」

姉「眼が私を見ていないぞ!」

母「五月蝿い子ねぇ!」

姉「はっはっは、魔王である母親を倒す事など、単純明快」

母「意味の分からない事を言わないの、ほら雑巾で拭きなさい」

姉「分かってる、今やろうとしたところだ」



8 : 最近大体1~20レスあたりまでは叩かれるって覚えた[] 2011/02/02(水) 18:08:35.90 ID:MecjuSrP0

弟「姉ちゃん…」

姉「見ていたのか」

弟「ごめんなさい…」

姉「大丈夫だ、弟よ。私は負けてなんていないからな」

弟「僕雑巾持ってくる」

姉「ああ、ありがとう」


9 : 前も言ったけど、ただのオナニーだから![] 2011/02/02(水) 18:09:25.17 ID:MecjuSrP0

母「あんたって子はぁ!」

姉「な、なんだ母よ」

母「なんだじゃないわよ、あんた…弟に手伝わせて!」

姉「ご、誤解だ!私が頼んだのでは無い!弟が進んでやってくれたんだ!」

母「またそんな事言って、ごまかそうとしても無駄ですからね!」

姉「くっ……」

母「ほら、宿題はやったの?」

弟「まだです…」

母「さっさと終わらせなさい!」

弟「で、でも…」

姉「弟よ、さっさと宿題を終わらせるんだ。私に構わず先に行け!」

弟「うううううう……」

母「まったく…」


10 : スレタイで引っかかってくれるかなー かなー[] 2011/02/02(水) 18:10:07.33 ID:MecjuSrP0

姉(しかし、ここ最近の母さんが変だ…どうしたのだろうか、父さんに聞いてみるか)

父「ただいまっと、ほうらおみやげだぞ」

姉「おかえり父さん。今日もおみやげ?無理しなくてもいいのに」

父「俺は娘たちにおみやげを買ってくるのが生きがいだから、父さんの生きがいを消さないでくれ」

姉「変な父さん」

父「なんとでも言うが良いさ」



11 : 姉弟小説とかって名前考えなくていいからいいわ[] 2011/02/02(水) 18:11:57.30 ID:MecjuSrP0

姉「所でさ…ちょっと相談があるんだけど」

父「相談?なんだ、彼氏でも出来たか?」

姉「出来ても、父さんに真っ先に報告するって事は無いかな」

父「む……お父さん泣きそうだ」

姉「涙拭けよ…」

父「それで?ここでは話せないのか?」

姉「ご飯食べてからでいいよ、父さんの部屋行くから」

父「分かった」

母「おかえりなさい、立ち話なんかしてないで、ご飯ですよ?」

父「おお、母さんの食事が今日も食べられるなんて幸せ者だな、俺は」

母「まぁ、あなたったら、うふふ」

姉(こっちは仲がいいんだけどねぇ…父さんが信じるかどうか)



12 : やべ もらす[] 2011/02/02(水) 18:13:02.53 ID:MecjuSrP0

父「それで?話しってのは?」

姉「母さんの事なんだ、最近様子がおかしい」

父「そうか?今日も食事は美味かったが」

姉「そ、そういうのじゃなくて……私に対する扱いが酷いとか…」

父「…ふむ、そうなのか?」

姉「今日も水こぼしたくらいで、滅茶苦茶怒られた」

父「むぅ、それはお前が悪いんじゃないか?」

姉「……実は私は水なんかこぼしていないんだ」

父「…?何言ってるんだ?」



14 : (*´Д`)ハァハァ[] 2011/02/02(水) 18:15:12.88 ID:MecjuSrP0

姉「め、名誉の為に言わないでおこう。ここは私がこぼしたということにしておいてくれ」(な、何故言ったんだ私は!?)

父「こら、ちゃんと言いなさい」ポカッ

姉「あたっ……弟がおもらししちゃったから、それを隠すために…」

父「あいつがかぁ?はっはっは、まだまだガキだなあいつも」

姉「仕方がなかったとも言える。トイレの鍵が壊れていたからな」

父「ああ、それで朝酷かったのか」

姉「分かっていたのか……言ってくれればよかったものの…」

父「すまない、ということで俺にも原因はあるってことで保管しておいてくれ」

姉「い、いや…父さんと話してると脱線するなぁ」

父「部下からもよく言われるよ」

姉「治したほうがいいよ」

父「善処する」


16 : 鳥肌たつとかもらしたんじゃね[] 2011/02/02(水) 18:16:39.71 ID:MecjuSrP0

姉「まったく……話しを戻して、えっと…」

ガラッ

母「あら?何かお取り込み中かしら?」

父「ん?ああ、母さん。ちょっと相談があるってな」

姉「と、父さん!?」

母「あらあら、進路の事かしら?それだったら大学目指すのだけを考えなさいな。学部はあなたに任せるわ、これ前にも言ったけれど?」

姉「あ、あ、あはは……そうだったね。いや、父さんの仕事に興味があって…ね!?父さん」

父「ああ、管理職について興味があるみたいなんだ。いっちょ前にこいつ」

母「あら!それは出世コースね。まさかあなたがそこまで考えていたなんて思わなかったわ。お父さんみたいに、立派になりなさい?」

姉「あ、あはは…はーい」

父「よし、じゃあ風呂に入る」

母「はいはい、もうすぐ湧きますからね」

姉『と、父さん?』

父『風呂入った後でもいいだろう?風呂の中で、ちょっと考えさせてくれ』



17 : かまってちゃん多いよね!俺にもわかんね 俺が知りたい[] 2011/02/02(水) 18:17:25.93 ID:MecjuSrP0

姉「はぁー……何やってんだろ、私は」

コンコン

姉「はい、どうぞー」

弟「姉ちゃん?」

姉「おお、我が愛しの弟よ。どうした」

弟「い、愛しって……今日は…ごめんなさい」

姉「なんだ、まだ気にしていたのか。その件に関してだが、私も謝らないといけない」

弟「え?どうして?」

姉「すまぬ、私も父さんにバラしてしまったのだ…この件に関しては許してくれ。大丈夫だ、父さんは笑っていたし、感動もしていたぞ?私がかばった事に対してな」


19 : かまってほしいけど、これオナニーだからなぁ[] 2011/02/02(水) 18:19:19.89 ID:MecjuSrP0

弟「そ、そうなんだ……」

姉「ああ、そうだ」

弟「うう…やっぱりお母さんに言ってくる」

姉「待て!この私がした行為を無駄にすると言うのか!?」

弟「あ…うぅ……」

姉「お前はおとなしく勉強でもしていれば良いのだ」

弟「分かった、ありがとう姉ちゃん」

姉「うむ、それで良いのだ」

姉(さて…そろそろ父さんの部屋へ行くか)


20 : 俺の姉ちゃんは厨二病ってタイトルでいいか[] 2011/02/02(水) 18:20:29.34 ID:MecjuSrP0

父「ふむ…俺には分からないが、子供たちから見たらおかしいと言う事だな?」

姉「そう。いつにも増して厳しいし…なんだか、イライラもしてる」

父「うーむ……心当たりは無いのだな?」

姉「それはこっちのセリフ、父さんにも無いの?」

父「いんや、さっぱり」

姉「うーん……」

父「母さんに聞いてみたらどうだ?」

姉「それが出来たら父さんに聞いてないってば」

父「それもそうか。なら俺から聞いてみよう」

姉「本当?」

父「ああ、大丈夫だ。母さんが機嫌良い時に聞いてみるよ」

姉「よかったぁ…これで原因が分かる」

父「はっは、何も心配することは無いぞ」


22 : 飯食べよう[] 2011/02/02(水) 18:27:20.77 ID:MecjuSrP0

数日後。

父「結果を伝えよう」

姉「お、おお!急に呼び出された時は何かと思ったけど、アレ聞いたんだ!」

父「寝る前に聞いたが……」

姉「寝る前って機嫌良いんだ」

父「ああ、鼻歌まじりの時もあるぞ」

姉「…意外だわ」

父「気づいたが、お前も話を脱線させるな」

姉「父さんの子だからね」



23 : 飯食べよう[] 2011/02/02(水) 18:28:14.61 ID:MecjuSrP0

父「単刀直入に言うと、分からん」

姉「はぁ!?」

父「というか、別にそんな素振りを見せなかったぞ?少しだけ聞かれて動揺していたが」

姉「動揺していた?」

父「ああ、少しだけ慌てていたみたいだな」

姉「…そこに秘密があるね」

父「秘密?」

姉「ずばり、母さんは何かを隠している」

父「なんだって?」


24 : 食べてくる ノシ[] 2011/02/02(水) 18:29:07.28 ID:MecjuSrP0

姉「あくまで私の憶測なのだけれどもー」

父「ああ…」

姉「父さんには言えない、言いたいけど言えない事だから、言えない。だけど父さんにはバレないようにしている…そこでイライラする。私たちにあたる。父さんにはいつも通り、OK?」

父「お、おうけい…」

姉「私たちはとばっちりね」

父「あの母さんがそんな事するとは思えないんだがなぁ…」

姉「考えたくないけど、父さんに言えない事って…考えると…」

父「いやいや、まさかそんな事は無いだろう?」

姉「何か想像した?」

父「こりゃ失敬。あんまり親を茶化すものじゃないぞ」

姉「あはは、ごめんなさい」

父「まぁ、この話しはまた今度だな。今は様子見だ」

姉「そうするね。弟が可哀想でさ」

父「無責任かもしれないが、そこは頼んだ」

姉「はいはい」



29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 19:19:02.19 ID:MecjuSrP0

姉「はぁ、まぁいつも通りでいっか…弟が無茶しなければいいけど」

姉「というか、私が甘やかしすぎなのかな…いや、でもアレはおかしいって」


翌日。

弟「あ……」

姉「お?どうした、弟よ」

弟「ううん、なんでもない」

姉「…?」

姉(あ、あれ 私避けられてる!?)

姉「ど…どうしてこうなった…」


30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 19:21:22.66 ID:MecjuSrP0

母「早く学校へ行きなさい」

姉「はいはい、すみませんでしたっと」

母「なんなの?その言い方は」

姉(げ、しまった…)

母「はぁ…まったく、最近生意気になって」

姉(生意気…?私生意気なのかな…)

母「こっちの身にもなってちょうだい」

姉(そっちの身になっても分からないよ…)

姉「い、行ってきます!」



31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 19:22:28.09 ID:MecjuSrP0

学校

姉「はぁ…」

友「どうしたの?」

姉「いやー、私にもいろんな悩みがあるって訳」

友「えぇー!?それは教えて欲しいかも」

姉「いやいや、気にしないでくれたまへ」

友「そんなぁー 気になるよ」

姉「まぁ時が来れば教えてあげるよ」

友「そんな意味深みたいにー…」

姉「まぁまぁ、本当話すからさ」

友「分かったー」


32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 19:23:09.92 ID:MecjuSrP0

姉(やっばいなぁ、変な顔だったかなぁ あーあ…学校と家じゃけじめつけようと思ったのに)


姉「…ただいま」

弟「おかえり!姉ちゃん」

姉「お、おお 弟よ。ただいま。出迎えご苦労である」

弟「今日ね100点取ったんだ」

姉「何、100点だと。羨ましいなぁ、お姉ちゃんくらいになると100点を取るのは宝くじを当てるくらい難しいのだぞ」

弟「え、そうなの?」

姉「…いや、もしかしたら宝くじを当てるほうが難しいかもしれん」

弟「へ、へぇ…そうなんだ」



33 : 急に地の文入るお[] 2011/02/02(水) 19:24:41.60 ID:MecjuSrP0

姉「うむ、お前はこんな風になっちゃダメだぞ?」

弟「んーでもなぁ」

姉「そうだそうだ…ってあれ?でもって何だ?」

弟「姉ちゃんみたいになりたいなって」

姉「ぶっ……こ、言葉を慎め。私みたいになったら、厨二病垂れ流しの痛い子になってしまうぞ」

弟「だって姉ちゃん楽しそうじゃん」

姉「ぐ……だが、ダメだ。お前には立派な子に…」

弟「………」

姉「す、スマヌ 私は…その」

弟「ごめんなさい」

タタタッ

姉(く……弟に嫌われてしまう。難しい年頃なのかもしれぬ…師匠一体どうすれば……)






姉(いや、師匠なんて居ないけど……)


37 : いいじゃんいいじゃん!ドゥフフwwwww[] 2011/02/02(水) 19:32:24.18 ID:MecjuSrP0

夕飯

弟「お母さん、今日僕100点取ったよ」

母「そう、それを維持しなさい。100点を取るのを当たり前にしなさい」



何かが切れたような気がする。
プチッと頭の中の何かが。

これが所謂『堪忍袋の緒が切れた』なのだろうか。

「ちょっと」

「何かしら?まぁ、そんな眼でみないでくれる?」

「ふざけるのもいい加減にしてよ。100点だよ!?凄い事じゃないの!?全部あってたんだよ!?それって凄い事じゃないの?自慢しても良い事でしょ!?なんで、それを受け流すの?褒めてあげてよ!!」

やってしまった。
と後で後悔するのは、部屋に戻った私。

「貴方に何が分かるというの?私は間違いを犯しているのよ?」

「ま、間違いって何よ」

「貴方よ」

「………え?」


38 : 地の文入るから、ちょっと遅め。あと誤字脱字はごめんなさい。[] 2011/02/02(水) 19:33:58.97 ID:MecjuSrP0

箸を落とす。
弟は慌ていた。
母はすました顔で、ご飯をたべている。
何もかもを壊したいという感情に至った。
だけど、それは叶わない。
叶えちゃいけない。目の前に居る弟のためにも。

「貴方は落ちこぼれになってしまった、ただそれだけよ。私が甘やかしすぎたから、貴方が100点取ってきた時に私はベタ褒めしてしまった。だけど、それは間違い。それで貴方は満足したんでしょ?」

「そ、れは…」

「何も言い返せない落ちこぼれの癖に、口答えするんじゃありません」

「………」

泣いてもいいところなのに泣けない。
ただ、悔しさだけが頭の中でぐるぐるまわっている。
私は気がつくと自分の部屋に居た。
食事なんて、喉も通るわけもない。
親に出来そこないと言われた娘が、その場で楽しくご飯を食べていたとしたら、間違いなくそいつはキチガイだろう。
怒りと、自分が出来そこないになった悔みと……弟が勝ち組になるかもしれないという嫉妬が頭の中で渦を作る。



39 : 先走っちゃったなぁ…地の文にするの。あ、ちなみにエロにする予定でつ[] 2011/02/02(水) 19:43:21.50 ID:MecjuSrP0

「ダメだ、こんなことを考えていてはいけない」

父さんに相談しようか迷う。
真剣に聞いてくれるかもしれない。でも、父さんも私を出来損ないと言ったら?
私はどうすればいいのだろうか。
先日母親は、私が父さんのようになりたいと言ったら喜んでいた。
いや、でももしかしたら母親は父親にも満足していないのかもしれない。

「へ、変なこと考えないってこの前言ったのに…」

母親を疑いたくない。
17年間も育ててくれた母親。
確かに、もう手遅れかもしれない。
まだ10年間しか生きていない弟には道が沢山あるかもしれない。
でも…ただ、それだけで私を見捨てるのだろうか。

母親のイライラしている原因は私だった。
私が弟を可愛がって居るのがダメだった。
あくまで、私の考えだけど。

自暴自棄になっていたのかもしれない。
平凡な人生を送るのは、ダメな事なのだろうか。



41 : 腐女子臭い?そうですか?[] 2011/02/02(水) 19:53:39.74 ID:MecjuSrP0

「ダメだああああああああああああ」

叫ぶ。
小さく叫ぶ。

「100点でもなんでも取ってやるよおおおおおおおおおおお」

言った後にノックが聞こえた。
誰だろう、と思ったがすぐに答えは出た。
弟。

あの場を見てしまった弟。
怒った私なんて、見せたくなかった。
出来れば一生…ましてや、弟の事で怒ったのだから…ショックだろう。

「入っていいよ」

できるだけ優しい声で。
意識してるのがバレるかと思ったが、相手は10歳。

「姉ちゃん…」
「すまぬ、弟よ。見苦しい所を見せてしまったな」
「う、ううん…」

首を横に振る。
そんな顔をしないでくれ。
いつも以上に申し訳なさそうな顔。
お前はただ頼るだけでいいのに…そんな顔をしたら、私が悲しくなってしまうではないか。


42 : 地の文は楽しいけど難しい[] 2011/02/02(水) 19:54:51.32 ID:MecjuSrP0

「ご、ごめんなさい…」
「ど、どうしてお前が謝ってるんだ?私が悪いのだ、私が出来そこないだから…ね?」
「姉ちゃんは出来そこないなんかじゃないよ!!」
「!?」

思わずビックリする。
あの内気な弟が、大声を出したから。
普段怒らない人間が怒ると怖いというのと一緒。
噴火しないと言われていた山が噴火したら、被害が大きいというのと一緒。
だが、この大声によって母親にバレたらしい。

足音が聞こえる。
ドンドンドンッ
怒っている音だ、感覚で分かる。
次にドアを勢いよく開けて、怒鳴りつけるだろう。






だから…私はまた弟をかばう。






「うるさい!!あんたに何が分かるのよ!!」
「!?」


43 : あと指痛い[] 2011/02/02(水) 19:56:00.46 ID:MecjuSrP0

弟は驚いていた。
やめてくれ……ごめんなさい。

「あんたは良いわよね!お母さんに大事に育てられて!私はもう見捨てられたの!変な事言わないで!」

ドンドンとしていた足音が、止まる。
私の叫び声が聞こえたのだろう。

「ごめん…なさい…」

泣き出す弟。
我慢我慢我慢我慢我慢!!
ダメダメダメ!ここで、手を差し伸べたら終わってしまう。

「今すぐ出ていって」
「……うん」


44 : あと指痛い[] 2011/02/02(水) 19:57:41.38 ID:MecjuSrP0

鼻水をすする音が聞こえる。
大泣きしているのだろう。







母が私を見捨てたように……。








私は弟を見捨てた…。


48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 20:21:32.96 ID:MecjuSrP0

エロ路線に入りたくてうずうずしてるんだけど
我慢我慢…


49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 20:27:17.51 ID:fkqV1hcD0

我慢すんなww


53 : まぁどっちでもいいや 男でも女でもいいだろうが!![] 2011/02/02(水) 20:45:03.83 ID:MecjuSrP0

翌日。弟は私を顔を合わせる事は無かった。
母親も上機嫌で、父親はというと変な顔をしていた。

私は…どんな顔をしていたのだろうか。
眠ったのがいつなのかは分からない。
生活が一変してしまったので、ボーとしている。
何を考えればいいのかが分からない。

「はぁ…」

「あれあれぇ?ため息ですかぁ?」

親友である子が話しかけてくる。
こういう時は茶化してほしくないのだが…。

「ん、まぁほらこの前も言ったでしょ?私にもいろいろな悩みがあるって」
「あー言ってたねぇ。まだ解決出来てない上に、私にも言えない?」
「そうそう、言えない言えない」
「うぅ……」


54 : さぁ一気に投下だ[] 2011/02/02(水) 20:46:03.59 ID:MecjuSrP0

あ、あれ?
もしかして、私またやってしまったのだろうか。
人を傷つけてしまうと、余計に傷をつけると言うが。

本当だ。
親友である子を傷つけていないか…?
私は最低だ。巻き込む事無いのに。

「ご、ごめん」
「んー?」

とっさに謝る。
間違いを犯した事に気づいたのが早くてよかった。
私が謝るといつもの笑顔で。

「大丈夫だよ、言いたくなったら言って?私は聞くから」

そう言うと授業開始のチャイムが鳴ったのだ。


56 : さぁ一気に投下だ[] 2011/02/02(水) 20:48:46.05 ID:MecjuSrP0

次の休み時間。
うつ伏せになる。所謂、寝たフリ。
そうすればあの子もこないだろう。

「マジ弟生意気でさぁ」
「どんな風に?」
「なんか、私がちょっと音楽流しただけで、壁殴ってくんのよねぇ」
「うわ、それウザいね」
「でしょ?そんなに静かなのがいいなら、防音にしてみろっての」
「あは、ひどーい」

嫌でも耳に入ってくる。
羨ましい悩み。

でも…そう考えると、私たちは仲が良すぎたのかもしれない。
良すぎたせいで、こうなってしまった。
母親は私に嫉妬でもしていたのだろうか?
そう考えれば少しは辻褄が合うかもしれない。

つまり、母親も弟と仲良くしたかったのだ。
自重しなくてはいけない、私のようになってしまうという恐れから、それは出来なかった。
納得した。


57 : 猿にならないようにしないとね![] 2011/02/02(水) 20:50:07.22 ID:MecjuSrP0

家に帰ると、私は早々部屋に篭った。
私を出来そこないと言った母親に言う事なんて無い。
あんまり顔を合わせたくない。

「ただいまー」

父さんが帰ってきた。
よく考えれば父さんは何もしらない。
昨日は帰りが遅かったせいで、食事に同席はしていない。
蚊帳の外。母親は父さんには何も言ってないだろう。
言ったらすぐに、家族会議。
父さんの性格上そうなると思っている。
今は父さんの事を信じられる。

だから、私は父さんに相談することにした。

「…おかえり」
「なんだ、元気無いな。生理か?」
「ちょ」

そ、それは無いわ…。

「違うけど、えっと…また相談があるんだけど」
「今度はちゃんとした進路の相談か?父さんの武勇伝ならいくらでも話してやるぞ、うわっはっはっは」

でも安心する。
いつもの父さんであること。変わってしまった我が家だけど、変わらない父さん。
今すぐにでも抱きしめたい気持ちがあったけど、自重しておく。


58 : 大体何分間隔で猿になるんだろ[] 2011/02/02(水) 20:53:03.64 ID:MecjuSrP0

「……」

冗談を言う父さんに何も言えなかった。
下を向いている。
何を言えばいいのかが分からない。

「……飯食べた後でいいか」
「え」


「深刻なんだろう、ちゃんと聞いてやるから、頭の中で整理しておけ。言いたいことを考えておくんだ、今度は母さんが来る前にケリを付ける。分かったな?」
「う、うん…」

驚いた。
こんなに真面目な父さんを今まで見たことあっただろうか。
私はどんな顔をしていたのだろう。
そこまで…深刻に思われるくらいの顔をしていたのだろうか。


父さんがご飯を食べ終えると、母親に事を言って、父さんの部屋に行った。
どうやら「仕事をする」と言ったらしい。
この場合、父さんの部屋を開けるのは厳禁。
…しかし、私だけは許されている。
母親に見つからないように、そっと部屋へと行った。




59 : 大体何分間隔で猿になるんだろ[] 2011/02/02(水) 20:57:39.88 ID:MecjuSrP0

「それで、なんだ?」
「実はね…」

私は昨日あった事を言う。
母親に言われた事、弟に言った事。

「……そんな事があったのか」
「うん」

ちょっと怖い。
かなり怒っているのが分かる。
当たり前だ、自分だけ蚊帳の外だったわけだし、母親にも裏切られた気分だろう。


教育方針を変えた事を父さんは知らなかった。


母親が暴走している。
これは止めないといけない。

父さんの教育方針は自由奔放。
結果が私。

…なるほど、父さんがそう言ってきたら動揺するのも頷ける。


60 : はぁ みんなまんまんうpとかおっぱいうpとか言わないでよ、ただでさえオナニーうpしてるんだから![] 2011/02/02(水) 20:58:30.61 ID:MecjuSrP0

「ちょっと母さん呼んでこい」
「え、でも」
「いいから呼んできなさい」
「ダメ!!絶対!!」
「なんでだ!!」

怒鳴りつけられる。
初めてだった、こんなに怒っている父さんに怒鳴りつけられるのは。
母親に聞こえたらどうしようかと、内心ドキドキしていた。
だけど、それは無かった。
何故なら母親は既にお風呂に入っていたから。

「お願い…言わないで…怒られちゃう…」
「俺がかばう」
「違うの、私は怒られてもいいの…だけど…弟が…嫌なの…お願い……」
「……」

父さんは黙ってしまった。
私は半泣き。


61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:00:17.37 ID:MecjuSrP0

タッタッタと言う音がする。

母親?と思ってみたが、まだシャワーの音がする。




ということは…。



「!!」

聞かれていた。会話を。
もしかしたら、私の後をつけて来たのかもしれない。
迂闊だった、私が迂闊だったのだ。

「弟に聞かれた!!」
「何」
「ダメ!昨日言った事が無駄になる!!ちょっと言ってくるね!!」
「待ちなさい!俺も行く!」

父親の部屋を出て、弟の部屋へと向かう。
弟の部屋は、父さんの部屋とは離れている。
私の部屋の隣。子供の頃、私たちが五月蝿くしなくても父さんが仕事出来るように造ったらしい。
弟に聞かれた、と言う事は…
昨日の怒鳴ったりしたことが無駄になる。
私がまだ弟を見捨てていない事がバレてしまう。
それだと全てが意味なくなる。
弟がまた母親に怒られる。


62 : エロ行きたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい[] 2011/02/02(水) 21:02:53.86 ID:MecjuSrP0

弟の部屋に入った。
弟はベッドに入っている。

「はぁ…はぁ……あんた、もしかして…」
「ぅう………ぐすっ……」
「聞いてたの!?」

「お姉ちゃん……」

ボロボロ泣いてる。
やめて、お願い。これ以上私を困らせないで。

「…すまない」

後ろに居る父さんが謝っていた。
ダメ、これ以上は…

「俺が不甲斐ないせいで、こんな事になった。本当にすまない」
「父さんは悪くない、悪いのは母さんだよ!!」

怒鳴る。
私は悔しかった。
ここまで落ち込ませた、父親と弟。
私を出来そこないと言った母親。
どうしてこうなったのだろうか。


63 : ぽおおおおおおおおおおおお[] 2011/02/02(水) 21:03:43.18 ID:MecjuSrP0





「何しているの?」

全身から鳥肌が出てくる。
この声は



母親の声。

「ちょっと何泣いているの?あなた?どういう事?」
「家族会議だ」
「え?」

母親は、驚いた顔をしていると同時に動揺している。
きっと先日聞かれた時にもこんな感じだったのだろう。

「家族会議、と言っている。全員、考えを整理したらリビングに集まれ。絶対だ、以上だ。俺は待ってるからな」

そう言うと、父さんはこの場から離れ、リビングへと入っていった。
母親は私の顔を睨みつけた。

『あんた、何を余計なことをしたの』

そう言っているように思えた。
逃げるように部屋へと戻る。
弟を抱きしめてあげたかったけど…それをやったら意味が無いと思ったのだやめることにした。


64 : 指いてええええええええええええええ[] 2011/02/02(水) 21:07:00.46 ID:MecjuSrP0

家族会議。
実はこれは二回目。
私が、隠し事をした時に一度だけやった。
中学生の頃である。
私は、イジメをしていた。
天然な女の子で、少しだけ空気が読めない感じの子を。
その子を見ているだけでイライラしていた。
あの子はカリスマ性があった。
それに嫉妬していたのかもしれない。
天然なのに、どうしてそこまで人を引き寄せるのだろうか、と思っていた。
だけど、本当は…仲間に入りたいだけだった。

父親に喝を入れられた後に、私はすぐに謝った。
その子はすぐに許してくれた。
そして、手を取って。

「あなたはね、きっと悪霊に取りつかれてただけ、きっと良い子なんだよ?その悪い霊を私が追い払ってあげるから、友達になろう?」

と言われた。
抱き癖があった、私はその場でその子を抱きしめて、必死に謝った。
謝るたびに、その子は「いいんだよ」と言ってくれた。
それがクラスの親友の子。


65 : うひょおおおおおお[] 2011/02/02(水) 21:11:55.87 ID:MecjuSrP0

…今は凄いブラコンだけど、とても良い子。
いつも兄の話しばかりしているけど、とても良い子。
たまに探偵ごっこをして、遊んだりしてる。

思い出にふけていると、結構時間が立っていることに気づいた。
私は笑っている。
思い出にふけるのも良いのかもしれない。
これで、家族会議に望もう。


66 : うひょおおおおおお[] 2011/02/02(水) 21:14:14.56 ID:MecjuSrP0

リビングへ行くと、母親と父さんが居た。
母親は私が部屋に入ってくると睨みつけてきた。
父さんがすぐに、ひっぱたく。
すると母親はしょんぼりした感じになった。
…少しだけ、ざまぁみろって思ってみる。

弟がこない。
まだ泣いていると思うと胸が痛い。
母親は退屈そうにしている、もうこの人母親じゃないのかもしれない。



「あなたはね、きっと悪霊に取りつかれてただけ、きっと良い子なんだよ?その悪い霊を私が追い払ってあげるから、友達になろう?」


悪霊か。
とりつかれているのかもしれない。
追い払ったら……元の母親に戻るのだろうか?


69 : 安価でおっぱいとまんまんうpしちゃう女の人って…[] 2011/02/02(水) 21:20:03.78 ID:MecjuSrP0

などと試行錯誤していたら、弟が来た。
眼は真っ赤で、まだ涙を出している。
鼻をすすっていたので、私がティッシュをあげたら受け取って鼻をかむ。

「考えはまとまったようだな。第二回家族会議を始める」
「お、覚えてたんだ…」
「当たり前だ」

ちょっと嬉しかった。

「母さん、説明してくれ。いつから教育方針を変えた」

ターゲットはいきなり母親。
もう動揺もしていない、開き直ったのだろうか?

「あなたの考えを突き通すと、この子みたいな出来そこないが出来てしまうでしょう?だから、スパルタ教育にしたのよ」

やはり私は出来そこないらしい。
目の前でよく言えるものだ。

「あんたが…あんたが育てたんでしょ!!なんで見捨てるの!!責任もって育てあげてよ!!」
「知らないわ」
「なっ……」


71 : また書き溜めしてくる!ちゃんと読んでくれてる人って居るのかな?[] 2011/02/02(水) 21:21:15.45 ID:MecjuSrP0

すまし顔でなんてこと言うんだ、この女は。

こんなの血縁でもなんでもない、赤の他人。いや、それ以上の存在。
憎い、こんな風に育てた母親が憎い。

「待てよ、オイ」

父さんが入ってきた。

「どの口が言ってるんだ?」
「ふん、あなたとはもうやっていけないわ」
「無責任な奴だな、いつからそんなふうになったんだ?俺の前だとネコをかぶっていたというのか?」
「そうよ、あなたは鈍感だから、気付かなかっただけよ。流石にこの前は動揺したけれど、開き直れば離婚すればいいだけだものね」

離婚。
聞いた途端に、私と弟はビクリッとした。
つまり…
生活が崩壊するということ。


72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:21:31.14 ID:61m5Rqr7i

ここまで全部俺


73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:22:12.82 ID:08w9udOQi

ここからも全部俺


74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:23:17.18 ID:fkqV1hcD0

もうずーっと俺


78 : ぱい![] 2011/02/02(水) 21:46:21.43 ID:MecjuSrP0

「私はこの出来そこないなんていらないの、用済みなのよ」
「本心で言ってるのか?」
「………」

え?
黙ってしまった。

顔を背ける、母親。

「聞いているんだが」
「……うよ」
「ん」
「……そ……うよ、あ、あたり前じゃない」

明らかに動揺している。



79 : ぱい![] 2011/02/02(水) 21:48:14.00 ID:MecjuSrP0

当たり前と言った瞬間。

弟が急に立ち上がった。

「僕のせいで、こんな風になってるんだよね…僕がいけなんだよね、僕なんか……








                                居なくなってしまえばいいんだよね?」







それだけ言い残すと、家を出ていく。
私は瞬発的に、追いかける。
これはマズイ。本気でマズイ。
母親の顔も父さんの顔も見てないから、分からないけど。
私だけでも、あの子を止めて、抱きしめてあげないと。

あの子は………。私以上に……。


81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:49:40.09 ID:MecjuSrP0

家を出ると、外は真っ暗だった。
左か右か、あの子は左利きだから、左だろうと訳の分からない考えで左に猛ダッシュした。
運動には自信ある。中学の頃は部活だってやってたし。
今はやってないからブランク酷いけど……だけど、10歳の弟を追いかける事くらいたやすいはず。

だったのだが……見つからない。

「どこへ行ったんだろう…」


―――――
―――
――

もう30分くらい走っただろうか。
制服のポケットに入れていた携帯が鳴る。
着信元は父さんだった。

「もしもし?」
「よ、よかった無事か。今すぐ家に帰ってきなさい!」
「で、でも!!」
「ダメだ!!こんな時間にお前が歩いてるほうが危ない!!早く帰ってくるんだ!!できるだけ明るい道を使いなさい!俺が探す、必ず戻ってくる。だから家に居ろ。分かったな?」

また怒鳴りつけられた。
だけど、それは優しい怒鳴りつけ。
私は父親の言うように、家に戻る。
確かに、真っ暗な道に…女子高生一人で歩くというのは危ない。
無謀、襲ってくださいと言っているようなものだ。



82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:50:52.97 ID:MecjuSrP0

ここは父さんを信じよう。

家に帰ると、母親が居た。
呆然としている。意識があるのだろうか?

私は怖くなって、自室に篭った。
初詣に行った時に買ったお守りを握りしめた。

「お願いしますお願いしますお願いします……」

ひたすら祈った。
これで弟を失ったら、私はどうすればいいのかとか考えてしまった。


祈っていると……ドアが開いた。

ガチャリという音。最初は父さんが帰ってきたのだと思った。
だけど、違う……足音はあの怒った母親の物。
後ろを振り向こと、鬼のような顔をした女がそこに居た。


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:51:42.67 ID:MecjuSrP0

もはや、母親ではない。
鬼だ。きっと、鬼に支配されてしまったんだ。
だから……私は何故だか分からないけど、持っているお守りを投げた。

「……返してよ」

呟く。

「返してよ!お母さんを返して!!ねぇ!!眼を覚ましてよ!!お願い!戻ってよ!!数カ月前の母さんに戻って!」

お守りを投げたのは、きっと鬼を追い払う為。
豆のほうが効いたかもしれない。
けど…願いはかなわなかった。






「私のセリフよ、それは」







冷たい声で言う。
落ちているお守りを見下しながら。



84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:53:52.81 ID:MecjuSrP0

「私の子を返して!!」
「………」

唇がキレそうなくらい、噛んだ。
私だってこの人の子だ。
なのに…なのに……。

「なんで貴方は、落ちこぼれになんてなったの……」

眼が正気じゃない。
殺される…と思った。

私はジリジリと間合いをつめてくる母親を見つめる。
つめてくるので、後ずさる。


85 : 大好きな戦闘シーン[] 2011/02/02(水) 21:55:15.69 ID:MecjuSrP0

次の瞬間、殴りかかってきた。
そんなに私の事が憎いのだろうか。

私はすぐに避けた。それほど早いパンチでは無い。
すぐに、間合いを取る。
どうにかして逆転して、ドアから逃げたかった。
父さんが帰ってくる様子は無い。
弟は任せて……私はこの狂気に満ちた母親らしき人をどうにかしないといけない。

また母親は襲いかかってくる、単純に殴ってくるだけなので、簡単に避けられる。
今度は、避けたら床に這いつくばっている。
チャンスだ、ドアから逃げるチャンス。
このチャンスを逃したら、きっともう逃げられない。
そう思ったから、走りだした。



86 : 大好きな戦闘シーン[] 2011/02/02(水) 21:56:49.10 ID:MecjuSrP0

だけど、次にみえたのは床だった。

「え?」

足を…掴まれた!?
ドンと顔から、転ぶ。

「逃がさないわよ…」

ドロドロした声が聞こえる。
私は怖かった。
恐ろしくて、しょうがなかった。
殺意に満ち溢れたこの女から逃げないといけないという思いだけだった。


87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 21:58:15.34 ID:MecjuSrP0

怖い



怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い



怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い





逃げないと



ダメ

無理

早く…

立ってよ…

お願い……お願いだからああああああああああああああああああああああああ


90 : また書き溜めしてくるね[] 2011/02/02(水) 22:01:07.02 ID:MecjuSrP0









「あは、あははははは!!殺す!!」







と言った瞬間。

バコッて音が聞こえた。
バコッ?何の音?

眼をあけると……父さんがそこに居た。
殴ったのは母親。


「目を覚ませ、馬鹿者が……」


後ろには弟が居た。
私はというと……眠ってしまっていた。


91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 22:09:29.31 ID:MecjuSrP0

ごめん、みんな エロ無理だ。
あまりに真面目な話しになってしまった


93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 22:10:43.59 ID:2+UoBhU90

>>91
薄々気づいてた


95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/02/02(水) 22:11:42.91 ID:WNu1M2NC0

>>91
気にすんな、こういう話も好きだよ
お前の好きなように書けばいいさ


92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 22:10:12.40 ID:MecjuSrP0

翌日。
ベッドの上に居た。
横には弟。

「うーん……あれ?私どうしたんだっけ…」

するとガチャッという音と共に父さんが入ってきた。

「おはよう、頭は痛くないか?」
「え、うん…どうなったの?」

状況が理解出来ない。
アレが全部夢だとしたら、それはそれで良いのだけれども…。

「母さんは…一旦病院へ行ったよ。精神病院」
「え?」

精神病院。
つまり、精神的に異常のある患者の行く所。
父さんの判断で決めたのだろうか。



94 : 後日談にエロを入れるか。一昨日みたいに無理矢理[] 2011/02/02(水) 22:11:20.14 ID:MecjuSrP0

弟はまだ寝ている。
可愛らしい顔で、すーすーという寝息をたてながら。
私は弟の髪の毛をいじる。
くすぐったそうにする、弟。
弟が無事でよかった……本当に。

「父さんこれから警察行かないといけないんだが」
「え……?」

何故…?

「殴っちゃったからな、事情徴収だな。まぁなんだ、大丈夫だ。すぐに帰ってくるさ。安心して待ってなさい」

そういうと、スーツ姿の父さんは部屋を出て行った。
出て行く時の父さんの背中はとても大きくて…飛びつきたくなるような背中。
でも、何故か物悲しくて…一度見たらもう会えないような気がして。
よく分からないけど、涙が出てきて…。



96 : 後日談にエロを入れるか。一昨日みたいに無理矢理[] 2011/02/02(水) 22:12:05.02 ID:MecjuSrP0

悲しくて……。

ボロボロと出てくる涙は止まらない。
あの時より泣いてる。親友の子が私を慰めてくれた時よりも…。
嬉しい涙じゃなくて、悲しい涙。
家族が崩壊してしまった……。


「…姉ちゃん?」

私は振り返る。

そこには天使のような可愛らしい弟が居た。
眼をごしごしとしている、弟の姿がそこにあった。
日が差していて、とても神々しくて…。

私はそっと抱きしめる。

「ごめんね…ごめんね…」

許してもらえなくても、必死に謝っている自分がいる。
私はどれだけ自分勝手なのだろうか、こんな10年しか生きていない子に許しをもらおうと必死なのだから。

どうしてこうなったのかも分からない。
だけど、この子だけは守っていこうと思った。

そう誓う。

「姉ちゃん……ありがとう」


98 : みんなありがとう![] 2011/02/02(水) 22:12:51.99 ID:MecjuSrP0

翌日。
あの時の考えは嘘だったみたいで、父親はちゃんと約束を守って帰ってきた。
母さんには会えないみたいだ。私の姿を見ると発狂してしまうらしい。
会えるのは、弟だけ。弟が安定剤みたいなもので、弟の顔を見ると安心するらしい。
私は悲しかった…もう「母さん」と呼べる存在は…居ないのかと思っていた。

だけど、そう思っていると父さんは私の心を見透かしているように言った。

「大丈夫だ、ちゃんと母さんは帰ってくる。家族会議は第二回で終わらせない。分かったな?」

その言葉はとても頼もしくて、とてもかっこ良くて、惚れてしまいそうで。
私の父さんは、とてもかっこいい。

私の弟は、とても可愛い。

私の母さんは……とても教育的。

ただそれだけ。
ちょっと道を間違えただけだから、すぐに元に戻る。
行き着く先は同じ、きっと元通り。
そう信じて、私は弟の世話をしよう、と思った。

終わり


99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/02/02(水) 22:13:42.31 ID:MecjuSrP0

これにて終了!この後後日談みたいなの書きたいんですけど
皆さままだお付き合いして頂けるでしょうか!?

後日談はちょっと未来のお話。
弟くんはとうとう思春期を迎え…ムフフな感じに…。


100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/02/02(水) 22:14:22.69 ID:WNu1M2NC0

>>99
期待してる



元スレ:http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296637493/
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