1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:07:18.47 ID:wLRLc+yD0
凛、花陽「「真姫様っ!」」
クラスメイト「「真姫様!!」」
「「「真姫様ばんざーいっ!!」」
真姫「まったく…貴女たち、今日もこの私を崇めるのに忙しいみたいね」
凛「もちろんだにゃ!」
花陽「真姫様、相変わらずお美しい…」
真姫「ふふ」
私の名前は西木野真姫
一年生ながら、この音ノ木坂学院の最高位に君臨している
一般生徒とは格が違う私だがたまには相手をして讃えることを許してあげていた
優しいでしょ? 私って
6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:11:19.56 ID:wLRLc+yD0
真姫「さて…」
凛「ど、どこか行っちゃうの!?」
花陽「ま、真姫様ぁ…! ここにいて私どものお相手を…」
真姫「うるさいわね! 何軽々しく私に意見してるのよ!」
花陽「す、すすすすすみませぇん……!!」
凛「お許しをー」
真姫「……ふんっ」
花陽「あ、あぁ……真姫様が行ってしまわれる……」
凛「せめて香りだけでも残していってー」
真姫「……音楽室」
真姫「音楽室で優雅なる旋律を奏でてくるわ」
8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:16:37.85 ID:wLRLc+yD0
凛「行っちゃったにゃー」
花陽「うん……でもまたしばらくしたらお戻りになられるから」
凛「凛たち、真姫様と同じクラスになってラッキーだよねー!」
花陽「一生分の運を使いきった感じだよぉ……」
ガラッ…
穂乃果「あのー」
凛「二年生?」
穂乃果「一年生に歌がすっごく上手い子がいると思うんだけど」
花陽「真姫様のファンの方ですか!?」
穂乃果「真姫様……?」
凛「歌が上手いなんか真姫様以外に存在しないにゃー!」
11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:22:48.15 ID:wLRLc+yD0
奏でるピアノの音と歌声が壁を介し、四方から私の耳をくすぐる
何て心地好い感覚……やっぱり私って天才かも
真姫「ふふっ」
ガラッ…
真姫「!?」
穂乃果「すごい! すごい!」
真姫「な、何よ!?」
穂乃果「すっごく歌上手だね! あとピアノも」
真姫「はぁ?」
何を当たり前のことを言ってるの?
私を誰だと思ってるのかしら……
真姫「私を崇めるのより勝手にこの部屋に入ってきた非礼を詫びるのが先じゃないの!?」
12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:28:22.17 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「え? あぁ…ごめんねー」
真姫「……っ!」
私への侮辱と捉えていいのよね?
“ふざけた女”
それが目の前に立っている高坂穂乃果への第一印象だった
穂乃果「貴女すごく可愛いね! アイドルやってみない?」
真姫「……っ」
穂乃果「?」
アイドル? 何を言ってるの? この人
確かに歌うことは好き……歌姫という肩書きは私の為に古来から用意されているようなものよ?
でも、アイドルなんて……
真姫「……帰って」
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:33:43.90 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「一緒にスクールアイドルやろうよ! 駄目なら曲作って! 二つに一つだよっ!」
真姫「帰ってって言ったのが聞こえなかったのかしら?」
真姫「私が貴女のような愚民と言葉を交わしてあげただけでも幸運だと思いなさい」
穂乃果「私たちのスクールアイドルの曲作ってよー! 作って作って作ってー!!」
話が通じない……?
愚かな女だと思っていたけどまさかここまでだったなんて……
これはまともに会話するだけ時間の無駄ね……この真姫様の時間は有限なんだからこんな女に付き合ってあげる暇なんてないわ
真姫「アイドルの曲とか聴かないし」
14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:34:55.81 ID:yN8P3hR+0
真姫ちゃん可愛い
15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:38:38.75 ID:jyqLLqYn0
まきちゃん
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:44:17.54 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「そうなの? 普段どんなの聴いてるの?」
真姫「……クラシック」
穂乃果「へー……アイドルは聴かないんだ?」
真姫「ああいうチャラチャラした、いかにも庶民が歌う曲とか興味ないし」
穂乃果「……ふーん」
真姫「もう私と話すことはないでしょ? 私も貴女なんかと話すことは」
穂乃果「腕立て伏せできる?」
また突拍子もないことを……
私のとりまきがいたら今頃、半死半生になってるわよ
私は、自ら野蛮なことはしたくないから生かしてあげてるけど……
命は大切にすべき、よ
穂乃果「もしかして…できないんだぁ?」
殺す……
この女、絶対に殺す
20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:49:57.28 ID:wLRLc+yD0
真姫「……できるわよ!」
穂乃果「あんまり無理はしない方が」
真姫「できるって言ってるでしょ!! この私を誰だと思ってるのよ!?」
穂乃果「えっと……ま、ま……?」
真姫「真姫様よ! ていうか本当に私のこと知らないわけじゃないわよね?」
穂乃果「……? 今知った! 真姫ちゃん!」
真姫「真姫様!」
穂乃果「そういえば一年生の子も真姫様って言ってたような……」
真姫「当然でしょ? 私と貴女たち庶民は対等じゃないんだから」
穂乃果「そんなのおかしいよ、友達はみんな対等なはずだよ?」
真姫「私は特別、てかそもそも貴女とは友達じゃないし」
穂乃果「……腕立て伏せ」
真姫「やるわよっ!」
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 19:56:14.45 ID:wLRLc+yD0
真姫「ふっ…くっ……! んっ…、あぁっ… !」
穂乃果「おぉ…!」
真姫「んっ…しょっ…! こ、これ…くらい…っ!」
穂乃果「ならそのまま笑ってみて?」
真姫「え…?」
本当にこの女……意味わかんない
ムカつく……
私のこと知った時、青ざめるがいいわ
泣いて土下座させてやるんだから!
……あれ?
でも、私のことを知らない人間がこの学校にいるのかしら……?
もしかして、本当は知ってて……
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:01:21.58 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「どうしたの? できないのぉ?」
真姫「……っ!」
知ってる上でわざと……?
私の寵愛を受けたくて、こんな手の込んだ真似を?
だとしたら滑稽ね…………私が
まぁ明日がこの女の命日になることだし……笑みくらい餞として与えてあげるわ
穂乃果「……? おーい! おーい! 聞こえてますかー?」
真姫「あぁもううるさいわね! これでいいんでしょ!? にっこにっこにー!」
穂乃果「おぉ! すごい! 穂乃果なんて全然駄目だったのに」
真姫「何回も言うようだけど私と貴女では格が違うのよ! 格が!」
24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:06:06.11 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「すごいよ! 真姫ちゃん! 是非穂乃果たちと一緒にスクールアイドルを」
真姫「やらないって言ってるでしょ!! あと真姫様!!」
穂乃果「そっかー残念残念…」
真姫「ふんっ……用が済んだらさっさと」
穂乃果「これ歌詞ね! 穂乃果たち神社で練習してるから完成したら持ってきてよ!」
真姫「曲も作らないっ!!」
穂乃果「あ、恥ずかしいなら別の方法もあると思うんだ! ポストに入れること」
穂乃果「じゃあ穂乃果、練習行くからばいばーい!」
真姫「……」
26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:11:02.98 ID:wLRLc+yD0
━━
真姫「ってことがあったのよ…」
凛「むきーっ! ふざけた女だにゃー!」
花陽(アイドル……?)
真姫「だからその練習とやらを見に行って嘲笑ってやろうと思うんだけどどうかしら?」
凛「そこで仕返ししてやるにゃー!」
花陽「い、行きましょう…!」
真姫「ならさっさと馬車の準備をしなさい!」
花陽「は、はい…! 真姫様!」
凛「がってんしょーち!」
27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:14:54.58 ID:wLRLc+yD0
━━
凛「次は~神田明神~」
花陽「つ、着きました! 真姫様」
真姫「ご苦労様って何よ!? この石段は……!!」
真姫「これじゃ馬車で登れないじゃない!!」
凛「まぁ神社って大体こんなものだし…」
真姫「……花陽」
花陽「はいっ! 私の背中でよろしければ」
真姫「途中で落としたら承知しないわよ」
花陽「頑張りますっ!」
凛「凛は先に登って紅茶の準備してるにゃー」
真姫「だ、そうだから冷めない内によろしくね」
花陽「はいっ!!」
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:19:36.99 ID:wLRLc+yD0
花陽「ひはぁ……っ! ひはぁぁっ……!!」
真姫「ペース落ちてるわよ!」
花陽「ひゅふっ…! ぜぇ…ぜぇ…っ! はふ…ひはぁっ……!!」
真姫「まったく……情けない」
花陽「ず…ずみ"ま"ぜぇぇ……んっ! げほっ…げほっ…!!」
凛「一番乗りー♪ にゃ?」
海未「ワンツースリーフォー!」
穂乃果「ファイブシックスセブンエイト!」
ことり「はぁ…っ! はぁっ…!」
凛「あいつらが真姫様が言ってた…」
35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:24:37.89 ID:wLRLc+yD0
凛「凛は紅茶の用意~♪」
海未「おや? あれは…」
穂乃果「あっ…! 確か一年生の教室にいた…」
海未「なるほど……もしかして私たちのファンなのでは?」
穂乃果「多分そうだよ!」
海未「応援してくれる人がいるというのは嬉しいものですね」
穂乃果「うんっ!」
凛「準備おーけいだにゃー! 真姫様たちまだかなまだかなー?」
海未「では紅茶も淹れてもらったことだし休憩にしましょう!」
穂乃果「ことりちゃーん! 休憩だってー」
ことり「はぁ…はぁ…っ! あ、は~い!」
凛「にゃ…?」
38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:30:28.57 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「ことりちゃん! おやつおやつー!」
ことり「今日のおやつは紅茶にぴったりのフィナンシェとダックワーズ! あとギモーヴも作ってきたよ~♪」
穂乃果「ぎもーぶ?」
ことり「マシュマロのこと♪」
穂乃果「おー!」
海未「なかなか良い香りの茶葉ですね……二人ともミルクは入れてよかったですか?」
穂乃果「うん!」
ことり「ことりはあま~いのがいいなぁ!」
海未「わかりました」
凛「……ちょ、ちょっと待つにゃー!!」
41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:35:11.49 ID:wLRLc+yD0
海未「どうしました?」
凛「こ、これは真姫様の為に用意した」
ことり「お菓子いっぱい持ってきたから一緒に食べよ?」
凛「お、お菓子……じゅるっ……」
ことり「ね?」
凛「うんっ!」
海未「ではもう一杯淹れますね」
凛「ありがとー! いっただきまーす!」
穂乃果「美味しいっ! やっぱり激しい練習の後の甘いものは格別だよ!」
海未「この後もまだ練習はありますけどね?」
穂乃果「ひぃー!」
ことり「遠慮しないでいっぱい食べてね?」
凛「うん! ありがとー! もぐもぐ…」
42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:38:03.69 ID:eFWFGzmx0
ちょろ凛かわいい
43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:38:49.01 ID:wLRLc+yD0
ことり「紅茶のおかわり淹れるね」
穂乃果「穂乃果もー」
凛「凛もー」
海未「海未もー」
ことり「へ? 海未ちゃん……?」
海未「し、失礼しました……つい美味な紅茶と場の雰囲気に流されてしまい……」
凛「もー海未ちゃんったら可愛いにゃー」
穂乃果「えへへ、楽しいねー」
ことり「一人増えるだけでも賑やかになって良いかも♪」
穂乃果「凛ちゃんも一緒にスクールアイドルやってみない?」
凛「スクールアイドル……?」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:42:55.12 ID:wLRLc+yD0
凛「うーん……うーん……」
穂乃果「すごく悩んでる…」
ことり「凛ちゃん可愛いし、絶対良いと思うんだけどなぁ…」
海未「気も利きますし…何ならマネージャーというのも…」
凛「うーん……どうしようかにゃぁぁぁぁぁぁ……」
穂乃果「そ、そんなにすぐ決めなくてもいいんだよ…?」
ことり「ことりたちはいつでも大歓迎だから」
凛「うん…! もうちょっと考えてみるにゃ! ……? 凛、何か忘れてるような……?」
穂乃果「食後の一服かな?」
ことり「凛ちゃんって不良なの!?」
51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:48:34.65 ID:wLRLc+yD0
花陽「ぜぇぇ…ぜぇぇ…っ!! げほっげほっ……!! おえぇぇぇぇっっ!!」
真姫「遅いっ! こんな階段登りきるのに一時間以上かかるなんて!」
花陽「ひぎゅぅっ…! ご、ごめ…なざぃぃぃ……!!」
凛「あっ! 真姫様!」
海未「真姫様……?」
穂乃果「真姫ちゃん! 真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃーん!!」
真姫「あーもう! うっとおしいっ! 頭が高いのよ! 私を出迎えるつもりなら膝まづきなさい!」
凛「かよちん…大丈夫…?」
花陽「うげっ…ぐぅっ…! ひゅはびっ…! げはぁぁっ……!!」
56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:54:27.30 ID:wLRLc+yD0
真姫「凛、喉が乾いたわ」
凛「はいにゃ! あ……」
真姫「何してるの? 早く紅茶を持ってきなさい」
凛(茶葉が……ない……?)
真姫「りーんー?」
凛「あ、あのー……」
真姫「何よ」
凛「なくなっちゃったにゃ」
真姫「はぁ? なくなったって貴女に茶葉も紅茶セットも持たしておいた筈よね!?」
凛「そ、それはその……あの三人!!」
凛「あの三人の茶番に付き合わされたおかげで茶葉が底をついて…茶葉だけに茶番……なんちゃってー……はは」
真姫「……」
穂乃果「ごめんね! 真姫ちゃん! 紅茶が美味しいからってらっぱ飲みしちゃって」
57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 20:55:22.62 ID:YEVDAHS7O
かしこい!
62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:00:35.78 ID:wLRLc+yD0
ことり「元はと言えばことりがコールかけちゃったから…」
海未「いえ、私が勘違いをして皆に紅茶を振る舞ってしまったのがそもそもの原因です」
真姫「……」
凛「……やっぱり真姫様怒ってる?」
真姫「……花陽」
花陽「は、はひぃ……っ」
真姫「今から大至急、茶番を調達してきなさい」
花陽「ふふぇっ……!?」
真姫「店わかるわよね? 私の名前を出せば譲って貰えるはずだから」
花陽「は、はひぃふぁ……っ!?」
真姫「あら…私の命令が聞こえないのかしら?」
凛「真姫様! かよちんはもう疲労困憊満身創痍誰が見てもボロボロの状態だにゃ! 調達なら凛が!」
66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:06:54.50 ID:wLRLc+yD0
真姫「駄目よ」
凛「な、何で!?」
真姫「凛…貴女にはこの後たっぷりと、この真姫様を蔑ろにした償いをとっててもらうから」
凛「ひ、ひぇー」
真姫「花陽、行きなさい」
花陽「は、はははぃぃぃぃぃ!!!! おげぇぇっっ……!!」
真姫「ふんっ……さて」
海未「ワンツースリーフォー! ことり! 遅れてますよ!」
ことり「は、はいっ!」
穂乃果「ファイブシックスセブンエイト! ことりちゃん! 早いよ!」
ことり「は、はいっ…!」
真姫「ちょっと!!」
68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:12:21.51 ID:wLRLc+yD0
凛「真姫様、今は練習中だから…」
真姫「そんなこと知らないわ! この私を無視するなんていい度胸ね…」
真姫「貴女たちっ……!!」
海未「ワンツーワンツー」
真姫「……っ」
凛「み、みんなー! 真姫様が何か言ってるにゃー!」
穂乃果「え? どうしたの? 凛ちゃん」
海未「何かアドバイスでも貰えるんですか? 凛」
ことり「ぜぇ…ぜぇ…! はぁ、はぁ…」
真姫「何で凛には反応するのよ…」
凛「えっと…凛じゃなくて、真姫様が話あるって」
穂乃果「真姫ちゃん? 曲完成したの?」
70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:19:00.34 ID:wLRLc+yD0
真姫「まだよ! ていうか歌詞貰ったの今日の昼間だし! そもそも作るなんて一言も言ってないし!!」
穂乃果「そっかー……真姫ちゃんならぱぱぱーってすぐ曲作ってくれると思ったんだけどなー」
真姫「貴女、作曲ナメてるでしょ?」
穂乃果「やっぱり無理かぁーそっかぁー残念だなぁー真姫ちゃんには荷が重すぎたかぁー残念ー」
真姫「や、やろうと思えばすぐにでも書けるわよっ! ってその手にはもう乗らないわ」
穂乃果「おぉ…! 真姫ちゃんが成長してる!」
真姫「当然! だってこの私よ? 賢さは一秒一秒で倍々チャンスなんだから!」
ふふ…私の賢さに皆、戦慄してるわね
さて、どんな嫌がらせをしてあげましょうか……
高坂穂乃果……とあとの二人、この私を侮辱した罪は重いわよ
73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:25:16.71 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「じゃあ何しに来たの? 見学?」
真姫「え……? それは、その……とにかく目障りなのよ! 貴女たち!」
穂乃果「ほぇ?」
海未「わざわざこんな所まで赴いて、目障りなど…」
ことり「ちょっと何言ってるかわかんないよね」
真姫「くぅーっ! 二年だからって私に無礼な口利いていいと思ってるの!?」
ことり「え、えっと……」
海未「凛」
凛「へ?」
海未「この方は凛の友達なのですよね?」
凛「えーっと……友達……なのかなぁ?」
穂乃果「凛ちゃん! いくらこんな真姫ちゃんでもその言い方は酷いと思うよ!」
75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:31:11.26 ID:wLRLc+yD0
ことり「同じ一年生ってことは同じクラスってことで放課後、一緒にこんな所まで遊びに来てるのに…それでも友達じゃないってことはつまり……」
凛「と、友達だよ!! 凛と真姫様は友達!!」
真姫「はぁ? 何言ってるのよ! 凛」
凛「うっ…」
真姫「私の友達を名乗るなんて100年早いのよ! この不躾者!」
凛「ごめんなさいにゃー」
穂乃果「凛ちゃん……もしかして真姫ちゃんに虐められて」
ことり「イジメはよくないっ!」
海未「私の眼前でそんな真似、許しませんよ?」
真姫「ち、違っ…! 私は…西木野真姫だから……」
凛「皆っ! 凛はいじめられてなんかないよ! 大丈夫だよ! 心配いらないよ!」
80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:37:27.26 ID:wLRLc+yD0
ことり「凛ちゃん、今まで辛かったね……でももう平気だよ? ことりたちがついてるから」
凛「だ、だからそんなんじゃ」
希「何をさっきから神様の前で騒いどるん~?」
海未「あ、貴女は副会長の…」
穂乃果「この真姫ちゃんが神様の前で同級生を虐めてました!」
ことり「でも凛ちゃんは強い子だから…大丈夫大丈夫って……」
真姫「はぁ!?」
希「ふ~ん、あんたがそのイジメっ子の真姫ちゃんやね?」
真姫「い、虐めって……私はただ、絶対的な王としての権力を振りかざしているだけで」
希「まぁ…イジメはいけんよ?」
海未「三年生が来たからもう大丈夫ですよ、凛」
凛「あぅ……」
82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:43:10.14 ID:wLRLc+yD0
希「皆、ここ使わしてもらっとるんやからお参りくらいしていき?」
穂乃果「はい!」
海未「勿論です!」
ことり「いつもありがとうございます!」
希「うんうん、二年生は良い子ばっかりやね」
凛「り、凛もお参り…」
真姫「しらけちゃったわ……行くわよ! 凛」
凛「う、うん…」
真姫「……ふんっ」
ポイッ
凛「今、何投げたの?」
真姫「別に…ただのゴミよ」
希(賽銭箱に札束が……? あの子も本当は悪い子やないんかもしれんね)
84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:48:43.61 ID:wLRLc+yD0
━━翌日
真姫「昨日は散々だったわ…」
凛「真姫様、おはよー」
花陽「ま、真姫様ぁ…! 酷いですよぉ…! 花陽、茶葉買って戻ってきたら誰もいなくて…」
真姫「は?」
花陽「うぅ…! 何でもありませぇん…!」
クラスメイト「「真姫様! おはようございます!!」」
「「「真姫様ぁー!! おはようございます!!」」」
真姫「……うるさいわね」
花陽「そ、そうですね……はは」
ガサッ
真姫「その手に持ってるの…何?」
85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:53:02.31 ID:wLRLc+yD0
花陽「ま、真姫様の目に入れるにはとても烏滸がましい庶民の娯楽と言いましょうか…その」
真姫「それは私が決めること…いいから貸しなさい」
ガサッ
花陽「あぁ……っ」
真姫「…………『μ's ファーストライブ』?」
凛「みゅーずってもしかして穂乃果ちゃんたちの?」
花陽「あ、ああうぅぅぅ……っ!!」
真姫「これは…私への反逆と捉えて言いのよね……?」
凛「凛知ってるよー! かよちん、アイドルに憧れてるんだにゃー」
花陽「り、凛ちゃぁぁぁぁぁん!!」
真姫「ほぅ……」
87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 21:58:19.23 ID:wLRLc+yD0
花陽「あ、ああの…これは、その…」
真姫「よく見たら今日じゃない…?」
今日……? まだ曲も完成してない癖に何をやるつもりなのかしら?
どうせそこら辺のアイドルの曲使った真似事でも……
……そうだ
面白い事を思い付いたわ
ふふっ…ふふふ…
真姫「あーはっはっは!!」
花陽「ま、真姫様……? はは…あははは」
凛「ほら! みんなも笑うにゃ! にゃはははは!」
クラスメイト「「にゃはははは!!」」
「「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」」
91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:03:44.46 ID:wLRLc+yD0
━━
真姫「高坂穂乃果! 高坂穂乃果はいるの!? 出てきなさい!!」
穂乃果「あ、真姫ちゃんだ!」
海未「昨日の一年生……」
ことり「イジメっ子の真姫ちゃん!」
真姫「貴女たち、いつも一緒にいるのね……」
穂乃果「違うよ! 穂乃果が真姫ちゃんと初めて話した時、穂乃果ひとりだったよね!? ねぇ!?」
真姫「そ、そうだったけど…何でそんなに頑なに否定するのよ!」
穂乃果「だって真姫ちゃんが間違ったこと言ってるから! それを気付かせてあげるのは先輩の役目だから!!」
真姫「あーはいはい! 私が悪かったわよ!!」
93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:09:47.62 ID:wLRLc+yD0
海未「それで…私達に何か…?」
真姫「貴女たち、今日の放課後…ライブやるつもりらしいじゃない?」
ことり「それが真姫ちゃんに何の関係があるの!?」
海未「また邪魔するつもりですか!? はっきり言って迷惑先番この上ないです!!」
真姫「……一応、曲作り頼まれてる身なんだけど」
真姫「どうせ録でもない曲、真似るだけでしょ? ならこれでも歌えば?」
穂乃果「こ、これは…」
真姫「貴女が書いてくれって泣きながら懇願してきたんじゃない? ただし今日のライブまでに完璧に歌も振りも仕上げなさい!」
96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:14:18.54 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「わかった!」
真姫「せいぜい頑張りなさい、ふふっ」
馬鹿な女……あと数時間で完璧になんて出来るわけないじゃない
たっぷりとオーディエンスの前で恥をかいてもらいましょうか
ふふっ……あーはっはっは!!
真姫「あーはっはっは!!」
ことり「良い人なの……かな?」
穂乃果「よしっ! ライブの時間まで特訓だ!」
海未「し、しかし穂乃果…! 今日のセトリは、Mスタ→ぼら今→夏色→WRなのでは!?」
穂乃果「せっかく真姫ちゃんが作ってくれたんだし! 挑戦してみよう! 穂乃果たちなら出来るよ!」
98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:19:03.06 ID:wLRLc+yD0
━━
真姫「さぁ待ちに待った放課後! ライブ観に行くわよ! 早くしなさい!」
花陽「怒ってない……?」
凛「何だかんだ言って、真姫様は穂乃果ちゃんたちのこと気に入ってるんだにゃー」
真姫「ふふっ、他人の失敗こそ我が人生における最高の愉悦……あーはっはっは!!」
凛、花陽「「あーはっはっはっは!!」」
クラスメイト「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」
「「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」」
100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:23:58.14 ID:wLRLc+yD0
━━講堂
真姫「ふふっ、一番乗りね……一番こそ私に相応しいわ」
花陽(楽しみだなぁ)
凛「まだ凛たち以外誰も来てないにゃー」
真姫「今頃大慌てで必死に練習してる頃かしら」
花陽(わくわく)
凛「もうすぐ始まっちゃうけど……お客さん……」
真姫「ふふふ……うふっ……あーはっはっは!!!!」
花陽(こんな間近でアイドルのライブ観られるなんて幸せだよぉ)
凛「……お客さん、誰もいない……真姫様の高笑いだけがこだましてるにゃ」
108 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:41:43.70 ID:wLRLc+yD0
真姫「幕が開いた…いよいよ始まるのね! さぁ私を楽しませなさい!」
花陽「わぁ…!」
真姫「って客、真姫様御一行しかいないじゃない! 観客にまで見放されるなんて…笑いがおさまらないわ」
真姫「あーはっはっは!! あーはっはっは!!」
穂乃果(え? お客さんが…)
海未(真姫たち三人は観に来てくれてますが…)
ことり(始まる前からあんなに楽しんでくれてる……やっぱり良い人なんだ)
海未(どうします? 穂乃果)
穂乃果(やろう…! 全身全霊で! セトリは、Mスタ→ぼら今→夏色→WR……そしてアンコールに真姫ちゃんが作ってくれた出来立てホヤホヤの新曲初披露だよ!)
ことり(初ライブだから全部、初披露なんだけど…)
海未(はい…! では、μ's ミュージック……)
「「「スタートッ!!」」」
114 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:48:08.62 ID:wLRLc+yD0
~♪
海未「だってパーティー終わらないー!!」
穂乃果「無謀な賭け勝ちにいこうー!!」
ことり「星より確かな1,2,Jump!!」
真姫「……っ」
花陽「すごぉい…!!」
凛「みんなキラキラして楽しそうだにゃー!」
穂乃果「未来捕まえて! 人生気分で上下左右っ!!」
真姫(何で…! どうしてこんな観客三人だけなのにそんなに楽しそうなのよ!?)
真姫(もっと絶望に満ちた終わらないパーティーでもやってなさいよ…!!)
真姫「くっ…!!」
花陽「おー……はいっ! おー……はいっ! フゥーフゥー♪ fuwafuwa♪」
117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:52:17.17 ID:wLRLc+yD0
花陽「いえーいっ!!」
凛「最高だにゃー!!」
真姫「……っ!」
凛、花陽「「アンコール!! アンコール!!」」
穂乃果「ついさっき出来上がった新曲です、聴いてください……START:DASH」
真姫「っ!?」
真姫(そうよ! これがあったわ! さっきまでのは沢山練習したからかなりのクオリティがあったけど…これなら…)
穂乃果「悲しみに閉ざされて~♪」
海未「泣くだけの君じゃない~♪」
ことり「熱い夢きっと未来を~♪」
真姫「なっ…!?」
119 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:58:07.88 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「ありがとうございましたっ!!」
真姫(か、完璧に……!? 歌もダンスも……! 何者なのよ、こいつら)
花陽「すごかったよぉ…!!」
凛「ふぃーばぁー!!」
穂乃果「はぁ…はぁ…、えへへ…」
絵里「どうするつもり?」
真姫「……?」
海未「生徒会長…」
絵里「確かにパフォーマンスは完璧だったわ…でもこんな三人しか集客出来ないのにこれ以上続けても」
穂乃果「……六人です」
穂乃果「穂乃果たちのライブを観に来てくれた人は六人……一年生の子に生徒会長、その補佐の人、あとはツインテールが椅子の影からぴょんぴょこ跳ねてる人もいます!」
121 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 22:59:21.99 ID:e7xesSvM0
絵里ちゃんきたあああああああああああああああああ
124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:02:51.79 ID:wLRLc+yD0
にこ(……!?)
絵里「だから何? 三人でも六人でも満足に集められなかったことには変わりはないでしょう?」
穂乃果「はいっ! その通りです! でも続けます!」
絵里「……どうして?」
穂乃果「やりたいからです!!」
海未「穂乃果の言う通り…私達はやりたいからやっているのです。見てわかるようにパフォーマンスはもうプロレベルの域にまで達しています」
ことり「そこの一年生もすごく盛り上がってくれました! だから観に来てくれさえすればファンに取り込める自信はあります!」
穂乃果「このステージ……観客席をよく見渡せるんですよ…生徒会長が必死になってコール入れてくれたことも見えてました」
絵里「わ、私は別に…」
131 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:09:56.96 ID:wLRLc+yD0
凛「ヘイッ!ヘイッ! ヘイッ!」
絵里「スターダッ!! はっ…! これはその…!!」
海未「ふふっ…」
絵里「か、勝手にしなさい! 行くわよ、希」
希「……さすがやね、もう五年もウチの神社で一日も欠かさず練習しとっただけはある」
穂乃果「一応、成功なのかな?」
海未「まだまだです…今日もこの後、練習です」
ことり「誰か動画アップしてくれないかなぁ~」
花陽「さ、最高でした!」
凛「また次も絶対観に行くにゃー!」
真姫「……っ」
花陽「真姫様…?」
真姫「ふ、不愉快極まりないわ…!! 二人とも! 帰るわよ!!」
134 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:15:43.39 ID:wLRLc+yD0
━━翌日
花陽(はぁ……やっぱり花陽には無理だよね……)
凛「かよちん?」
「「「真姫様がご登校されますわぁぁ!!!!」」」
凛「ほら! 早く立って出迎えの準備を」
花陽(花陽なんて歌も踊りも全然だし……あんな高レベルの中でやっていける気が……)
凛「か、かよちん!!」
真姫「……」
凛「真姫様おはよー」
クラスメイト「「真姫様ぁ!! おはようございます!!」」
「「「おはようございます!!!!」」」
真姫「うるっさいのよ!! 朝くらい静かにしなさいよ!!」
凛「ひぃっ! 今日の真姫様、機嫌悪いにゃー」
135 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:20:19.73 ID:wLRLc+yD0
花陽(はぁ……でも……花陽もアイドル……、ん?)
真姫「……」
花陽「ま、真姫様…!?」
真姫「挨拶がないみたいだけど? 聞こえなかっただけかしら? 私の耳がおかしいだけ? ねぇ…?」
花陽「ひぃ….! お、おはようございます!」
真姫「あの二年共といい…貴女といい…私に反旗を翻すのが流行ってるのかしら? 何なら今ここで忠誠心を試してもいいのよ?」
花陽「す、すみません…!! すみません…っ!!」
真姫「ふんっ…!」
137 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:23:49.97 ID:cXy8TRIaI
こんな真姫が見たかった
138 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:25:03.37 ID:wLRLc+yD0
花陽「うぅっ……!」
真姫「貴女、もしかして…スクールアイドルに入りたいんじゃ…?」
花陽「ぎくっ!」
凛「凛知ってるよー」
花陽「凛ちゃん! シャラップ!!」
真姫「ねぇ?」
花陽「そ、そんな滅相もありませんよ! えへへ…」
ふふーんっ……またしても名案を思い付いたわ
昨日のライブを観る限り、悔しいけど高坂穂乃果たちは恐らく全国のスクールアイドルと比べてもかなり高レベルにいる…
人気が出てしまうのも時間の問題ね
140 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:31:00.47 ID:wLRLc+yD0
なら、その前に潰してしまおう
内部崩壊という名の破滅のロンドを…
まず花陽を刺客として高坂穂乃果たちの元へと送り込む……花陽は声も小さいしオドオドしているから足手まといになるのは火を見るよりも明らか……
あの二年共は外面だけは取り繕った様に良いから花陽の参入を拒むことはないでしょう
喜んで迎え入れた新入部員、いえ…私が送り込んだ侵入部員が足を引っ張るなんて夢にも思ってないはず
これであいつらμ'sとかいうグループは終焉を迎えるのよ!
私ってやっぱり賢いわね……ふふっ
あーはっはっは!!
真姫「あーはっはっは!!」
「「「にゃーはっはっはっはっ!!!!」」」
142 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:35:08.85 ID:wLRLc+yD0
真姫「花陽」
花陽「は、はい……」
真姫「私は止めないわ…貴女が本当にやりたいことなら」
花陽「はい…?」
凛「きっと真姫様はスクールアイドルのことを言ってるんだにゃー」
花陽「ス、スクールアイドル…!? 花陽には無理だよぉ…!!」
真姫(そうよ、無理だから入れようとしてるのよ)
真姫「そんなことないわよ! 貴女なら多分いけるわ」
花陽「む、無理ですぅ…!!」
真姫「大丈夫よ」
花陽「無理ですぅぅぅぅ」
真姫「入りなさい」
花陽「無理ですぅぅぅぅぅ!!!!」
真姫「入れ!!」
145 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:39:34.38 ID:wLRLc+yD0
花陽「ひぃ…っ! 真姫様…?」
真姫「その…えっと…花陽は良い声してんだから大丈夫よ、自信持ちなさい」
花陽「こ、声…? そんなことは…」
真姫「ほら…あ~あ~あぁ~あぁ~♪」
花陽「あーあーあああああ」
真姫「完璧よ! さぁあいつらの所に行くわよ!」
花陽「い、今からですかぁ…!?」
凛「ほらほらかよちーん! 急いでー!」
花陽「凛ちゃんまで…! 誰か助けてぇぇ!!」
真姫「は? 貴女まで私をいじめっ子呼ばわりするつもり?」
花陽「な、何でもないです…! 助けないでくださいぃぃ」
153 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:46:43.11 ID:wLRLc+yD0
━━
穂乃果「へ?」
真姫「だから花陽を貴女たちのところに入れなさい」
凛「かよちんはずっとアイドルやりたかったんだにゃー」
海未「そうなの…ですか?」
花陽「……は、はぃ」
真姫「ほら」
凛「かよちん」
花陽「わっ…!」
ことり「……?」
花陽「こ、こここ小泉花陽です!! 小さい頃からずっとアイドルに憧れてました!! 声も小さいし背も小さい、踊りも素人以下だし頭もそんなに良くはありません…!!」
花陽「得意なことと言えば…お米をいっぱい食べることと誰かに助けを求めることくらいで…はっきり言ってこんな超級スクールアイドルグループに入っても足を引っ張り続ける未来しか見えません!!」
155 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:51:42.09 ID:wLRLc+yD0
花陽「でも…でも…!! 真姫様に対する忠誠心だけは誰にも負けないつもりです!!」
花陽「さっき…真姫様が言ってくれたんです…!! 花陽のやりたいことをやれって……そんなこと言われたからスクールアイドルやってみようかなって生半可な気持ちが芽生えたんです!!」
花陽「ただの興味本意です!! でもアイドルやってみたいなぁっていうのは本当です!! だから入れてください!! お願いします!!」
真姫「花陽を入れなさい」
穂乃果「うんっ! もちろんだよ!」
ことり「穂乃果ちゃん!? いいの!?」
海未「忠誠心とやらで入っても私達のハードな練習に耐えられるとは思えないのですが…」
157 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:56:05.81 ID:wLRLc+yD0
穂乃果「きっと大丈夫だよ! 花陽ちゃんなら」
花陽「ありがとう…っ…ございますっ…!!」
真姫(ふふっ、爆弾設置完了…)
ことり「穂乃果ちゃんがそう言うならまぁいっか♪ それで二人はどうするの?」
凛「へ?」
真姫「はぁ?」
海未「もうこの際、入ってもいいですよ?」
私までスクールアイドルって……笑えない冗談は詩だけにしてよね
でも……待って……
この流れで私も自然と入り込めば、自らの手でこのグループを潰せる……?
アリ……ね
ふふっ……あーはっはっは!!
158 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/27(木) 23:59:17.33 ID:YEVDAHS7O
にゃーはっはっは!
159 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:01:24.42 ID:wLRLc+yD0
真姫「あーはっはっは!!」
海未「どうやら入るみたいですね……はぁ…」
凛「え? 真姫様も? なら凛もー!」
海未「凛なら歓迎しますよ!」
ことり「わぁ~い! 凛ちゃん!」
穂乃果「一緒に頑張ろうね! 凛ちゃん!」
凛「う、うん…」
チラッ
花陽「……」
真姫「……」
凛(うぅ…可愛がられるのも辛いものがあるにゃ…)
穂乃果「メンバーも倍になったことだし! これで廃校阻止に王手かけたも同然だねっ!」
真姫(馬鹿な女……チェックメイトをかけたのは私の方だと知らずに…ふふっ)
真姫「あーはっはっは!! あーはっはっは!!」
穂乃果「おぉ…! 真姫ちゃんやる気満々だね!」
163 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:06:14.78 ID:wLRLc+yD0
━━翌日
穂乃果「ちょっと! 真姫ちゃん!」
真姫「うるさいわねぇ…何よ? 愚民代表の高坂穂乃果」
穂乃果「今日の朝練! 何で来なかったの!?」
真姫「朝練……?」
海未「凛と花陽はちゃんと来てましたよ」
ことり「それもことりたちより早く」
真姫「そう…」
穂乃果「そう…じゃなくてぇ!!」
海未「明日は来てくださいね…」
真姫「嫌よ…だって疲れるじゃない」
海未「なら来なくて結構です」
166 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:10:51.02 ID:Xp603gHj0
真姫「朝は何かと忙しいのよ…為替変動とか株価のチェックとか」
穂乃果「か、かわせ…?? とりあえず入ったからには真面目に練習してもらうからね!」
真姫「あーはいはい…じゃあまた明日」
ことり「今から放課後の練習なんだけど…」
真姫「はぁ? 雨降ってるのにどうやって練習するのよ…」
凛「でもこのくらいの雨なら…」
真姫「……凛」
凛「やっぱり今日は中止した方が…」
穂乃果「なら皆でミーティングしよ! 駅前のハンバーガー屋さんで!」
真姫「嫌よ…そもそもハンバーガーって何よ?」
海未「……」
167 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:13:33.27 ID:b5oqhL0lO
わがままきちゃん
169 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:16:54.80 ID:Xp603gHj0
━━
凛「おいしーにゃー! もぐもぐ…」
真姫「これが…ハンバーガー…?」
ことり「本当に知らなかったんだ…」
真姫「こんなのどうやって食べるの? ナイフやフォーク渡されてないんだけど?」
穂乃果「あれ? 真姫ちゃんって目悪いの? 目の前にいる凛ちゃん見える? 見えてるならあぁやって食べたらいいんだよ?」
真姫「い、いちいち嫌味な言い方しないで!! もうっ…!」
花陽「こう両手で持って…かぶり付くんですよ…! はむっ!」
真姫「ご教授どうもありがとうございます…それにしても随分と偉くなったものですね? 小泉花陽さん」
花陽「ご、ごめんなさい…!! すみません!! すみません!!」
穂乃果「あーっ!! 穂乃果のハンバーガーがないっ!!」
174 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:23:14.89 ID:Xp603gHj0
穂乃果「真姫ちゃん! 穂乃果の食べたでしょ!?」
真姫「どんな思考回路してるのよ!? 話の流れ聞いてた!? 何なら私の与えてあげるわよ!!」
穂乃果「え? ホント? わぁーい!」
真姫「耳障りだから食べたら大人しくしてるのよ…?」
穂乃果「はーい……はむはむっ…」
ことり「これで五人以上になったから部活申請できるね!」
海未「そういえばそんなことも言われてましたね…ストリートでも充分にやっていけるので気にも止めてませんでした」
穂乃果「あーっ!!」
真姫「うるさいー!!」
穂乃果「穂乃果の…穂乃果の…ポテトとオニオンリングとパスタとアイスとジュースが…ないっ!!」
176 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:26:04.74 ID:b0sKCRxz0
無くなりすぎだろwww
177 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:27:57.94 ID:Xp603gHj0
真姫「また買えばいいじゃない…」
凛「にゃ?」
花陽「手…?」
穂乃果「んー?」
にこ「っ!?」
ことり「犯人?」
凛「あ、逃げた!」
真姫「私の下僕に何てことを…凛! 捕まえて磔にしなさい!」
凛「承知にゃ!」
にこ「ひっ…!」
凛「待てーっ!」
にこ「ごめんなさい! もうしないから! 磔は嫌ぁっー!!」
178 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:33:57.95 ID:Xp603gHj0
凛「逃げられちゃったにゃ…」
真姫「凛、私は捕まえて磔にしろって言ったのよ? 遂行出来ていないのにどうして戻ってきてるの?」
凛「ご、ごめん…」
真姫「謝る暇があるなら探しに向かった方が懸命だと思うけど?」
凛「う、うん…!」
ことり「もう凛ちゃんを虐めるのはやめなよ!」
海未「そうです、見てて不快感しか生まれません…というか私は真姫のことが嫌いみたいです」
真姫「貴女たち…今まで見逃してあげてたけど口の利き方にもう少し気を配ったらどうなのかしら? 私は西木野真姫なのよ!」
海未「だから何なのですか?」
ことり「その態度こそ改めた方がいいんじゃないの?」
凛「う、海未ちゃん…ことりちゃん! 凛なら…全然平気だから…」
181 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:41:52.12 ID:Xp603gHj0
凛「はは…じゃあさっきの人を探してくるね…」
海未「凛…」
ことり「……」
真姫「……ふんっ」
花陽(な、何…この空気……どうしよう…どうしよう……!?)
花陽(うぅ…! この場から立ち去りたいけど……)
海未「謝ってください」
真姫「はぁ?」
海未「凛は貴女の家来でもなければ奴隷でも召使いでもありません」
真姫「知った風な口利かないで…凛は私の下僕よ」
ことり「そんなのおかしいよ!」
真姫「凛も花陽も私の…、大切な…かけがえのない下僕よ……、これ以上口出しするなら容赦はしないわ」
182 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:43:27.12 ID:UcTRS1rk0
真姫様…
185 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:49:07.95 ID:Xp603gHj0
花陽「真姫様…」
真姫「ま、まぁゆくゆくは貴女たち三人も私の下僕にするつもりだけど…」
ことり「……」
海未「……そういうことならもうこの件については何も言いません……ですが花陽、貴女は本当にそれでいいのですか?」
花陽「……はいっ!」
海未「わかりました……ですが私は、真姫…貴女のことが嫌いです」
真姫「何度も言わないで…私だって貴女なんか大嫌いよ」
“嫌い” ……幼い頃から何度、その言葉を投げつけられてきたことだろう
もうそう言われるのも慣れた
何も感じなくなっていた
だって私は貴女たちとは違うのだから
そう自分に言い聞かせ、胸に響くのを感じないふりをして受け止めるのを放棄してきた
これから先も、ずっと……多分
188 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 00:57:20.12 ID:Xp603gHj0
━━翌日
穂乃果「どういうことですか!? 五人集めたら部活にしてくれるって! 部室も部費もたんまり貰えるって!」
絵里「……気が変わったのよ」
真姫「ふざけないで! 私は西木野真姫なのよ!」
絵里「ま、真姫様が何故…!?」
真姫「訳あって今はこの庶民達と行動を共にしてるわ…高坂穂乃果を突き放すということはこの私の邪魔をするのも同然のことになるのよ!」
絵里「ま、真姫様…!? わかりました! では申請を許可…あぁでも…アイドル研究部とかいうのが…私はどうすれば…」
海未「アイドル研究部…?」
希「うちの学校にはアイドル研究部とかよくわからん部活が既にあって似たような部活をもう一つ作るのはちょっとあれなんよ」
193 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:03:24.07 ID:Xp603gHj0
ことり「ならアイドル研究部と話をつけて合併ということならいいんですね?」
希「そういうことになるね」
真姫「合併も何も潰してしまえばいいんでしょ?」
絵里「はい! 仰せのままに…」
真姫「……わかったわ」
穂乃果「えっと…つまり、どういうことなの?」
花陽「私たち、真姫様御一行はこれからアイドル研究部に殴り込みに行くんです! そこで真姫様のお力で部室を譲って貰うと…」
穂乃果「なるほど!」
海未「あくまで潰すのは最終手段です…出来ることなら話し合いで穏便に解決したいものですね」
194 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:08:54.03 ID:Xp603gHj0
━━部室
にこ「ひぃっ…!」
真姫「貴女がアイドル研究部の部長…?」
にこ「た、助け…!」
真姫「逃がさない様に四方を塞ぎなさい! 多少手荒な真似も許可するわ!」
凛「今日という今日は逃がさないにゃー!!」
にこ「ふぎぃっ…! は、離せ…」
海未「話し合いましょうか? まずは席につくとこからです」
にこ「……はい」
穂乃果「穂乃果のハンバーガーやら何やら盗んだこと…許さないよ?」
ことり「まず穂乃果ちゃんに謝った方がいいと思うなぁ? 部室を譲ってくれるのはその後で…」
にこ(この人たち…怖い…)
199 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:14:29.52 ID:Xp603gHj0
にこ「……」
ことり「部長さん?」
にこ「……昨日はごめんなさい」
穂乃果「部室くれるなら許してあげるよ」
海未「勿論、構いませんよね?」
真姫「断ってもいいけど結果は変わらないわよ、絶対」
凛「なら痛い目みない方がいいよね?」
花陽「賢い選択…期待してます」
穂乃果「部室譲ってくれますよね? あ、穂乃果たちをこの部活…えっと…何とか研究部に入れてくれるのでもいいよー!」
真姫「まぁそうなったら部活名を真姫様研究部に変えさせてもらうんだけど」
海未「どうなのですか!?」
にこ「……わかりました」
203 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:23:02.55 ID:Xp603gHj0
穂乃果「よしっ!」
真姫「頭の良い子は嫌いじゃないわ」
にこ「で、でも一つ…条件があるの…」
真姫「内容によるわね…尤も既にこの部活は私のものになってるけど」
花陽「わぁー!」
真姫「花陽? 私がいつ発声の許可出した?」
花陽「ご、ごめんなさい…! でも…」
凛「アイドルグッズがいっぱいあるにゃー!」
花陽「中にはもう手に入らない限定版もあるんです!」
穂乃果「もしかして部長さん…アイドル好き?」
ことり「まぁアイドル研究部作ってるわけだし…」
にこ「ニコはアイドルが大好きよ…あんたたちのことも知ってた」
にこ「この前のライブ観たわ…正直震え上がった…! ただの高校生があんな凄いステージ作れるんだって…それと同時に絶望したわ」
にこ「ニコが今までやってきたものは何だったんだろう…目指してたものって何だったんだろうって…」
204 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:29:59.00 ID:Xp603gHj0
にこ「レベルが違い過ぎる……今まで多くのスクールアイドルを見てきたけど……あんたたちに勝てるスクールアイドルなんてニコは知らない」
にこ「恐らく、今すぐプロになっても絶対に通用する…それくらいの位置にあんたたちはいるのよ」
穂乃果「まぁ…うん…」
ことり「何ていうか…そんな当たり前のこと今更言われても…ね?」
海未「物を言うのは練習量です…私達は誰にも負けないくらいこれまで練習してきました…ただの高校生たちが私達に勝てるわけがないでしょう?」
にこ「すごい自信ね…多分それもあの素晴らしいパフォーマンスに影響してるんだと思う…」
海未「ですからわかりきってることを何度も……怒りますよ?」
にこ「だから…そんなあんたたちだから、ニコも一緒にやりたい…! そう思ってたんだ…! 絶対足手まといになるのはわかってる! でもやりたいの!」
にこ「ニコもあんたたちと一緒に最高のステージを作りたい!!」
209 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:36:59.71 ID:Xp603gHj0
真姫「それが条件ってわけね…」
真姫(何を勘違いしてるのか知らないけど、あのパフォーマンスを出せたのは三人だったから…私達が入った今の状態じゃ出せて前の3分の1くらいかしら…)
にこ「うん……駄目?」
海未「はっきり言いますが、これ以上グループとしてのレベルを落としたくない…と私は思います」
ことり「そうだね…既にことりたちはこの部室を手に入れたわけだし…断っても何のデメリットもないよ」
海未「ですが…決めるのは穂乃果です」
ことり「うん…ことりたちは穂乃果ちゃんの意見に賛同するだけ」
穂乃果「……」
真姫「私は別にどっちでもいいけど」
海未「貴女の意見など誰も聞いていません」
210 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:41:20.97 ID:Xp603gHj0
穂乃果「……」
海未「穂乃果…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
にこ「……っ」
穂乃果「穂乃果もどっちでもいいやー! 真姫ちゃんが決めていいよー」
にこ「え?」
真姫「貴女もよくわかってきたじゃない、そうねぇー」
海未「ほ、穂乃果!? よりにもよってこんな…真姫なんかに委ねるなんか」
穂乃果「えー! だってどっちでもいいしー」
真姫「ふふっ…」
にこ「ど、どうなの…?」
真姫「入れて欲しいんだったらそれなりの頼み方ってものがあるでしょう?」
211 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:47:12.85 ID:Xp603gHj0
にこ「ニ、ニコも仲間に入れてください…!」
真姫「……私は西木野真姫よ」
にこ「……真姫様、私めを真姫様のお側に置いて頂けないでしょうか?」
真姫「ふふんっ…どうしようかしら」
にこ「真姫様…! お願いします! この私…ニコを真姫様の従者にしてやってください!!」
真姫「ニコ……ね、気に入ったわ! 貴女も私からの寵愛を受けられるよう日々、励むことね」
にこ「あ、ありがとうごさいます!!」
穂乃果「じゃあニコちゃんも新しい仲間に決定だねー!」
海未「これで良かったのでしょうか…?」
ことり「不安だよぉ…どうなるんだろう…」
真姫「ニコ、お手」
にこ「ニコッ♪」
213 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:51:30.31 ID:Xp603gHj0
まだ半分も消化してないんですけど寝ますー
こんな長く書くつもりなかったですー
書けるのは明日の夜になってしまいますので落としてくれてもいいですー
ごめんなさいー
216 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2014/02/28(金) 01:52:15.01 ID:6+MkTUdG0
乙、夜楽しみにしてるぞ
元スレ:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1393495638/
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