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1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:18:55.56 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「ふぅ、」

ラフィエル「宿題もしましたし、お皿洗いも終わりましたし、今日やる事は全部済みました」

ラフィエル「寝るにはまだ少し早いですね、定期テストもまだ1ヶ月後ですし、今日は本でも読んで過ごしましょう」

ラフィエル「モクドク」

prrrrr prrrrr

ラフィエル「? こんな時間に電話ですか……誰でしょう?」ガチャ

ラフィエル「はい、白羽ですが」

マルティエル『お嬢様、お元気ですか』

ラフィエル「マルティエル? 珍しいですね、それもこんな時間に……何か急用ですか?」

3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:23:10.53 ID:z1T6fmSO0.net

マルティエル『はい、実はお嬢様の結婚のお話が本決まりになりましたので、そのご連絡を』

ラフィエル「え?」

マルティエル「はい?」

ラフィエル「スミマセン、けっこんって……結婚ですか!?」

マルティエル『はい、お嬢様のご結婚をご主人様が急いていたのはご存知でしょうか』

4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:23:43.67 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「はい、それは小耳にはさんで知っていましたが、高校卒業までは待っていただけると言う話だったのでは?」

マルティエル『はい、そうだったのですが昨日許婚側から連絡が入りまして』

ラフィエル「なんと仰たんですか?」

マルティエル『それが今年の夏にお許婚が25歳を迎えられるらしく、それまでに籍を入れられない様ならば婚約は無しにと……』

ラフィエル「なるほど……で、学校は?」

マルティエル『ご主人様は天界にある学校に通うようにと仰っていました……』

6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:24:50.84 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「やはり下界でと言うわけにはいきませんか……お父様は何を焦っているのでしょう……他に相手を探し直すと言うわけには?」

マルティエル『それがお許婚が他の企業の社長のご令嬢からも求婚を受けた様でご主人様がさらに気に入られて……』

ラフィエル「それで向こうに行かれる前にと……」

マルティエル『はい、お止めもしたのですがご主人様のご決意は固く……私の力不足で』

ラフィエル「マルティエルが気にする事はありませんよ……そうですね、分かりました」

ラフィエル「転校はしません、どうせ就職なんてさせてもらえないでしょうし……」

7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:25:18.88 ID:z1T6fmSO0.net

マルティエル「? しかしお嬢様は学校に通うことに拘っていらっしゃったのでは」

ラフィエル「友達がいたからですよ、今更天界の学校なんて望みません」

マルティエル「では退学なさるという事ですか?」

ラフィエル「そうなりますかね……学歴なんて後からでも手に入ります。慣れない生活に慣れない学校となると私生活が疎かになりかねませんし……」

ラフィエル「やはり退学となると問題ですかね?」

9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:26:06.88 ID:z1T6fmSO0.net

マルティエル「いえ、ご主人様もどちらかと言うとお嬢様の退学を望んでおられたので丁度よろしいかとは思いますが…………」

マルティエル「本当によろしいのですか?」

ラフィエル「…………」

ラフィエル「はい、問題ありません」

10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:27:11.30 ID:z1T6fmSO0.net

マルティエル「分かりました、では来週までには退学ということで手続きを済ませますので、手続きが済み次第またご連絡を……」

ラフィエル「分かりました、転校の話もマルティエルが頑張ってくれたんですよね?…………ありがとう」

マルティエル『お嬢様……/// 済みません、ではまた』

ラフィエル「はい、では」ガチャ

ラフィエル「私が結婚ですか、実感湧かないですよ……」

ラフィエル「…………」

12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:27:45.28 ID:z1T6fmSO0.net

翌朝 登校道



ラフィエル「(あぁ、こうして朝日の中を学校に向かうのも今週で終わりなんですね……)」ウルッ

サターニャ「あ! らふぃえる~!」タッタッタッ

ラフィエル「(ああ、どうして結婚なんて……なんで、なんで……)」ウゥゥ

サターニャ「ちょっとラフィエル? せっかくこのサタニキア様が呼び止めてあげてるんだから……ってちょっと待ちなさいよ!」タッタッ

ラフィエル「あっ、サターニャさん、おはようございます」

13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:28:37.72 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「まったく……何ボサッとしてたのよ、いつもはあんたの方からこっちに来るのに」

ラフィエル「そうですね、そうでしたね……」ウルッ

ラフィエル「(あぁ、悪魔のサターニャさんとは多分今後一切会えない……愛しいサターニャさん、私のサターニャさん……)」

ラフィエル「(学校をやめて天界に帰る事、サターニャさんだけには伝えてしまいましょうか……)」

14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:29:33.32 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「(いいえ、そんなことをしたらサターニャさんは心優しいですから、きっと私に気を使ってしまうに決まっています。 気を使ってもらって一緒にいても……そんなの愛じゃありませんよね)」

サターニャ「ん、目に何か入ったの? 見てあげようか」

ラフィエル「お構いなく、もう大丈夫ですから……」ウルウル

サターニャ「そうは見えないけど……」

ラフィエル「(だめです、我慢しないとすぐに涙が……)」ヌグイ

ラフィエル「そんなことないですよ、それより早く学校に行きましょう、遅刻してしまいます」

サターニャ「わっ ほんと、もうこんな時間! ちょっと急ぎましょうか」

ラフィエル「はいっ」

15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:30:07.04 ID:z1T6fmSO0.net

休憩時間


ラフィエル「(はあ、こうして休み時間のたびにサターニャさんの服につけた盗聴器越しに会話を聞くのもあと数日間しか許されない娯楽なんですね……)」

ラフィエル「(せめて今のうちに楽しんでおきましょう)」ションボリ

サターニャ「ちょっとガヴリール? 聞きたいことがあるんだけど」ガタッ

ガヴリール「あ? なんだよ?」

ラフィエル「(なんでしょう?)」

16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:30:49.45 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「いや、今朝ちょっとラフィエルの様子がね、変だったのよ」

サターニャ「だから何か知らないかなーと思って」

ラフィエル「(私の話ですか?)」

ガヴリール「なんだそんなことか」

ヴィーネ「そんなことって、あんたが天使の頃の友達じゃないの?」

ガヴリール「今も天使だよ……」

サターニャ「そうよ、薄情すぎよ」

ガヴリール「お前は天使と悪魔で敵同士のはずだろ? 心配なんかするなよ」

19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:31:44.17 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「し、心配なんてしてないわよ! ただちょっとだけ気になったから聞いてるだけ!」

サターニャ「で、どうなの? 何か知らないの?」

ガヴリール「お前になんか知ってても何も教えない」

サターニャ「えぇぇ」

ヴィーネ「いいじゃない教えてよガヴ、さっき私もラフィのことで気になることがあったのよ」

ヴィーネ「それにサターニャがこんなに人を心配してるとこ初めて見たし」

サターニャ「だから心配はしてないって!」

ガヴリール「やだよ、めんどくさい」

サターニャ「ガヴリールぅ」

20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:32:19.50 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ「はぁ、どうしても教えないって言うならそれでもいいけど」

ヴィーネ「それならガヴがちゃんと休み時間も放課後も休日も使ってラフィの悩みを解決するために働いてくれるのよね?」

ガヴリール「えぇ?」

ガヴリール「なんだよヴィーネ……」

サターニャ「どうする? 教えるの、教えないの?」ドヤァ

ガヴリール「チッ、わかったよ、ったく」

サターニャ「やったぁ!」

21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:32:55.85 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール「…………う~ん、そうは言ったものの、別に何も知らないぞ……」

サターニャ「思い出しなさいよ! 小さなことでもいいから!」

ラフィエル「(サターニャさん私の事をそんなに心配してくださって、感激です!)」

ガヴリール「なんかあったかなぁ」

サターニャ「あっ、ごめんちょっとストップ! 確かこの上着は……」ガサガサ

ラフィエル「(え?)」

ガヴリール「何やってんだ?」

22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:33:28.93 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「盗聴器が付いてるのよ、今もラフィエルに聞かれてるかもしれないから一応脱いでおくわ」ポイッ

ラフィエル「(そんなぁ……)」ザザッ

ヴィーネ「盗聴器って、あの子何者なのよ……」

サターニャ「で、何か思い出した?」

ガヴリール「いやぁ、やっぱり特に情報は入ってないなぁ」

サターニャ「何よ使えないわね」

ヴィーネ「ちょ、サターニャ……」

23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:34:27.17 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール「てかラフィならいつも変じゃん」ムッ

サターニャ「それはまあ……そうだけど……」

ヴィーネ「認めちゃうんだ……!?」

サターニャ「でも今朝はいつもに増して変だったのよ、朝玄関を出たときも視線を感じなかったし、いつもは後ろからつけてくるのに今日は私の前を歩いてたし!」

サターニャ「しかもラフィエルったら少し話してたら泣き出したのよ? 明らかに異常だわ」

ヴィーネ「あんたいつもそんな生活を……」

ガヴリール「お前だいぶ毒されてるな……」

サターニャ「え?」

24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:35:13.24 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ「まあでも最後のは少し気になるし、何よりいつもべったりくっつかれてるサターニャも変だって思ってるんだから本当に何かあるのかもしれないわね……」

サターニャ「でしょ? しかも今は2時間目終わりだから10分休憩なのにここに来てないのもおかしいわ」

ガヴリール「確かにお前にしては説得力あるな」

ヴィーネ「そうだ! 今日帰ったらガヴが天界に連絡して何かないか確認してみるって言うのはどう?」

サターニャ「それいいわね! ガヴリールってラフィエルと仲良かったって聞いたしラフィエルの実家に連絡してもらいましょうよ」

ガヴリール「私に拒否権はないのか」

26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:36:15.81 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「いいじゃないの、そもそもラフィエルはあんたの友達でしょ?」

ガヴリール「……ったく、まあ乗りかかった、というか乗らされた船だ、わかったよ」

サターニャ「やった!」

ヴィーネ「ありがとガヴっ」ギュ

ガヴリール「!? こ、今回だけだからな?///」

ヴィーネ「じゃあ連絡取れたら報告してね?」ナデナデ

ガヴリール「わかってるよ、でも4人のグループだとラフィも入ってるし別のグループ作ってそっちで報告するから」

27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:37:02.27 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「なるほど、あんた意外と鋭いわね……さすが私のライバル!」

ガヴリール「お前のライバルになった覚えはないけどな」

サターニャ「何言ってるのよ、私たちは永遠に戦い続け、互いに高め合っていくライバル同士でしょ!」

ヴィーネ「ほらサターニャ変なこと言ってないで、そろそろ席につかないと先生来ちゃうわよ?」

サターニャ「そうね、別にグラサンが怖いわけじゃないんだけど、まあヴィネットがそう言うなら席に戻ってあげるわ」タッタッ

サターニャ「(これで今夜には何かわかりそうね)」ストン

グラサン「授業始めるぞー」ガラッ

29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:37:47.36 ID:z1T6fmSO0.net

昼休憩


サターニャ「ふぅ、やっと昼休みね」

ラフィエル「サターニャさぁん」ダキッ

サターニャ「……突然なんなのよ?///」

ラフィエル「サターニャさん、中庭でお昼ご一緒しませんか?」ギュウ

サターニャ「ええいいわよ、ちょっと待っててね、ガヴリールとヴィネット呼んでくるから」

ラフィエル「呼んでこなくてもいいですよ、今日は2人きりで食べたい気分なんです」

サターニャ「え///」カァァ

30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:38:36.97 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「あ、あんたまた何か企んでるんじゃないでしょうね?」

ラフィエル「まただなんて、まるで私がいつも何かを企んでるみたいじゃないですか~」

サターニャ「…………」

サターニャ「あながち間違ってないじゃないの」

ラフィエル「え? まあそういうのはいいですから、早く中庭に行きましょう!」グイ

サターニャ「ちょっと引っ張らないでよ!」タッタッタ

31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:39:27.94 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール「ん?」

ヴィーネ「ガヴ?どうしたの?」

ガヴリール「いや、ラフィがサターニャ連れて中庭に行ったみたいでさ」

ヴィーネ「お昼ご飯? 私たちは誘ってくれないなんて珍しいわね」

ガヴリール「でしょ? ちょっとつけて行ってみない?」

ヴィーネ「やめときなさい、悪趣味よ?」

32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:39:53.97 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール「あっそ、じゃあ私ちょっと行ってくるから」タッタッ

ヴィーネ「ぁあ! ちょっとガヴ!?」

ガヴリール「昼休憩終わるころには戻ってくるから安心しなって」タッタッ

ヴィーネ「ほんとに置いてくの……?」

ガヴリール「……」タッタッタ

ヴィーネ「…………」

ヴィーネ「待ってよガヴ! 今行くからぁ!」

ガヴリール「」ニヤ

33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:40:25.66 ID:z1T6fmSO0.net

中庭


ガヴリール「あ、ヴィーネいたぞ、あそこだ」コソコソ

ヴィーネ「あ、ほんとだ。何よ、朝は変だとかなんだとか言ってたくせに仲良さげじゃない」コソコソ

ガヴリール「でも何で私たちはおいていったんだ? 今までは4人で食べてたのに」コソコソ

ヴィーネ「ガヴ、ひょっとして自分の方がサターニャよりラフィと付き合い長いから誘われなくて寂しいの?」ププ

ガヴリール「そんなんじゃないって! ……もう、黙ってみてろよ」コソコソ

ヴィーネ「はいはい♪」コソコソ

34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:42:00.33 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「またお結びとメロンパンですか? 本当にサターニャさんはメロンパンが好きですね」モグモグ

サターニャ「ん? まあね。しかも今日のはスペシャルなのよ!」モグモグ

ラフィエル「すぺしゃる……ですか?」

サターニャ「ええ、このメロンパンの為に昨日は3時間も並んだんだから!」

ラフィエル「3時間!? それはすごいですね……」

ラフィエル「? でもそんなに並んだのなら焼きたてを買ってすぐを食べた方が良かったんじゃないですか?」

サターニャ「えっ、 ああ、そ、そういう考え方もあるわね!」

35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:43:15.73 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「というか普通そうですよ……絶対焼き立ての方がおいしかったと思いますよ?」

サターニャ「そのくらい知ってるわよ、こう見えて私の実家はケーキ屋よ?」

ラフィエル「そういえばヴィーネさんに聞いたことが……でも、じゃあなんでですか?」

サターニャ「え”っ……」

ラフィエル「早く食べた方が良いと知っていたのに食べなかった、変じゃないですか!」ビシッ

サターニャ「それは、ほら、ラフィエルがいつも私のメロンパン気にしてるじゃない、だから、一緒に食べたいのかなって///」モゴモゴ

36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:44:21.55 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「さ、サターニャさん……///」テレ

サターニャ「なによ?///」

ラフィエル「やっぱりサターニャさんってとっても優しいですね!///」

サターニャ「や、優しいなんて、私は悪魔よ?///」テレ

ラフィエル「あ、そうでしたね、すみません」

サターニャ「わかればいいのよわかれば。そんなことより早く食べましょ、3時間も並んだんだもの、大いに期待しなさい!」

ラフィエル「はい、わくわくです」

37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:45:23.42 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ「キャーッ ちょっとガヴ今の見てた?」

ガヴリール「あ、ああ……」

ヴィ―ネ「ラブラブじゃないの? あの2人!」

ガヴリール「ヴィーネ声が大きいって!」コソコソ

ヴィーネ「あ、ごめん」シュン

ヴィーネ「でもサターニャったら、意外に積極的じゃないの」ニマニマ

ガヴリール「(何言ってんだよこいつは……)」

39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:47:26.64 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「じゃあ半分あげるから、はい」

ラフィエル「え? 私からもらってもいいんですか?」

サターニャ「いいわよ、その、ラフィエルに先に食べてもらいたいし?///」

ラフィエル「(サターニャさんっ、私の理性を崩壊させるつもりですか!?)」

ラフィエル「じゃあ、いただきますね」ハムッ

ラフィエル「」モグモグ

ラフィエル「」ハムハム

サターニャ「(前から思ってたけど、ラフィエルって綺麗よね。見た目だけなら全然天使だわ)」

40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:48:26.88 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(長い銀髪もいつも整えてるし目の色も綺麗だし、胸は大きいしいつも付けてる髪飾りも素敵……)」

サターニャ「(って私ったら何考えてるのよ!? なんか変な気分になってる? 落ち着かなきゃ……)」カアアアア

ラフィエル「」ハムハムハムハム

サターニャ「そんなに急ぐと味もわからないでしょ? もっとゆっくり食べなさい」

ラフィエル「てへへ、すみません」

42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:49:12.08 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「あ、よく考えたら半分に割ればよかったんですね」

サターニャ「あ、確かに」

ラフィエル「すみません、気を遣わせてしまって……」チギリ

ラフィエル「はいサターニャさんっ」

サターニャ「あ、ありがとう」ハム

ラフィエル「やっぱり一緒に食べた方がおいしいですね」ハムハム

サターニャ「そうね……///」

43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:50:09.82 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「」モグモグ

サターニャ「」チラッ

サターニャ「(あ、メロンパンの皮がほっぺに付いてる、やっぱり私を待たせてると思って急いでたのね)」

サターニャ「(そういうちょっと抜けてるところもほんとに)かわいいわ」ボソッ

ラフィエル「え”!?」カアァ

ヴィーネ「えぇ!?」

ガヴリール「え?」

44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:51:05.88 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「え? え??///」カアァァァァ

ラフィエル「(いま、かわ、かかか、かわいいと……!?)」

ラフィエル「(と、とりあえずガヴちゃんとヴィーネさんに見られてますし、何とか誤魔化さないと!)」

ラフィエル「な、な何が……何が可愛かったんですか??」

サターニャ「(え!? 何でそんなこと聞いてくるのよ? あんただ。なんて言えるわけないじゃない!)」

サターニャ「(ここは適当にごまかすべきね!)」

45 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:52:45.62 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「その、あれよ、向こうの雀が可愛いって言ったの!」アセアセ

ヴィーネ「無理がありすぎる……」プププ

ガヴリール「てかあれ鳩だし」プププ

ラフィエル「ああ、そうなんですね、そうですよねっ」アセアセ

ラフィエル「(もっとうまく誤魔化してくださいよサターニャさぁん)」

ラフィエル「(こうなったら私が頑張らないと!)」

ラフィエル「あ! メロンパン、とってもおいしいです! さすがサターニャさんですね!!」アセアセ

47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:53:34.74 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(ホッ、話変わったみたいね、うまく波に乗らなきゃ)」

サターニャ「当然でしょ? 私は大悪魔なんだから!」アセアセ

ラフィエル「ほんとですね! ガヴちゃんにも食べさせてあげたかったです」アセアセ

ヴィーネ「なんか話がかみ合ってないわね……」

ガヴリール「両方とも落ち着けよ、焦りすぎだろ……」

48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:53:59.03 ID:z1T6fmSO0.net

放課後


ガヴリール「じゃあ今日はお前らの言いなりになるために先に帰るわ」

ヴィーネ「あ、私も一緒に帰るわ、すぐ準備するから少しだけ待ってて!」

サターニャ「ご苦労様、感謝してるわよ?」

ガヴリール「感謝は形にしてくれないと伝わらないな」

サターニャ「ったくこれだから……」

サターニャ「じゃあまた今夜報告よろしくね~」

ガヴリール「はいはい、じゃあまた今夜な」

49 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:54:49.83 ID:z1T6fmSO0.net

下校道


サターニャ「ん? あれは、ラフィエル?」

サターニャ「(あそこってラフィエルと私が初めて会った場所よね?)」

サターニャ「(あんなところで何やってるのかしら)」

サターニャ「おーいラフィエル~?」タッタッ

ラフィエル「う……ぅぅぅ」ポロポロ

サターニャ「え?」

50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:55:41.09 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「ちょっ、何で泣いてるの!?

ラフィエル「さたあにゃさんともっと一緒にいたかったですよぉぉ……」ポロポロ

サターニャ「何言ってるのよ!? ちょっと聞いてる?」

ラフィエル「あ! さたーにゃさぁぁ えぇぇん」ギュッ

サターニャ「うわ! 道の真ん中で抱き着いてこないでよ! 目立つでしょ!?」カァァ

ラフィエル「そんなぁ、サターニャさん見捨てないでください! さたーにゃさん、さたーにゃさぁん!」ギュー

サターニャ「わ、わかったから! とりあえず離れなさいよ、目立ってしょうがないでしょ!」

ラフィエル「そんなぁ……さたーにゃさぁん」ギュウウウウ

サターニャ「どうしろって言うのよぉ」

51 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:56:13.47 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ宅


サターニャ「どう? 落ち着いた?」

ラフィエル「はい、だいぶ落ち着きました」

サターニャ「そう、よかった。 紅茶いれたけど飲む?」

ラフィエル「すみません、いただきます」

サターニャ「(とりあえず連れてきたけど、なんか気まずい……)

サターニャ「部屋汚くてごめんね、まさかこんなことになるとは思ってなかったから……」コト

ラフィエル「いえそんな、あ、ありがとうございます」

52 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:57:20.39 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「」ズズズ

ラフィエル「…………」

サターニャ「だけどどうしたって言うのよ、あんな道の真ん中で泣きじゃくって……」

ラフィエル「それは……」

サターニャ「やっぱり言いにくいこと?」

サターニャ「今朝からなんか変よ? 悩みなら私でよければ相談乗るから、話してみなさいよ」

53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 00:58:53.22 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「その……やっぱり、サターニャさんには相談できません……」

サターニャ「ああ、そう」ガーン

ラフィエル「いや! あの、サターニャさんには相談できないというか……誰にも相談できないというか!」アセアセ

サターニャ「変なフォロー入れなくても大丈夫よ、もう7時前だし、今日は泊っていく?」

ラフィエル「(サターニャさん、あまり私に優しくしないでください……そうじゃないと私、耐えられませんよぉ……)」

ラフィエル「い、いえ、これ以上迷惑をかけてしまうのは……今日は帰りますね!」タッ

サターニャ「ああそう、ってちょっと?」

ラフィエル「さよならぁ!」ガチャッ

サターニャ「なんで逃げるのよぉ!?」

55 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:00:48.62 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(ラフィエル、何で走って出て行っちゃったのかしら……)」

サターニャ「(私がズカズカ聞いちゃったのがまずかったのかなぁ……じゃあひょっとして嫌われちゃった?)」

サターニャ「…………」

サターニャ「」ズズズズ

サターニャ「(なんなのよこの気持ち……!? 魔界にいた頃にヴィネットと喧嘩した時とは違う、なんというか、歯がゆいっていうか……)」

サターニャ「(またラフィエルに会いたいのに、会って余計に嫌われちゃうかもしれないことが怖い。今日の会話ひとつひとつがどんな印象を与えたのか怖いような感じ)」

サターニャ「(今までこんなことなかったのに……ラフィエルに対する感情が変わったの?)」

サターニャ「(いいえ、そもそも私たちって女同士だし、天使と悪魔じゃない! そんなことってありえないわよ!)」

サターニャ「……」

サターニャ「ありえないわよね……」

56 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:03:21.90 ID:z1T6fmSO0.net




サターニャ「もう9時、そろそろガヴリールから連絡があってもいいころだと思うけど……」

スマホ ピロン

サターニャ「あ! きっとガヴからね」

以下()内LINE

ガヴリール(ラフィの実家に連絡してやったぞ、私の貴重なネトゲのための時間をくれてやったんだからありがたく思えよ)

ヴィーネ(はいはいありがと、)

サターニャ(でかしたわよガヴリール!)

サターニャ(で、どうだった? 何かわかった?)

57 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:04:25.35 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール(それが最初にラフィの母親に電話で話したんだけどなんか隠してるみたいでなにも答えてもらえなかったんだよ)

サターニャ(じゃあ駄目じゃないの!)

ヴィーネ(やっぱり友達にも言えないようなことなのかしら……)

ガヴリール(まあ落ち着けって)

ガヴリール(で、仕方なく諦めて電話切ってネトゲしようとしたんだけどさ、折り返し電話がかかってきたんだよ)

ガヴリール(それがマルティエルさんからだったんだけど、まあ彼女がいろいろ教えてくれたよ)

58 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:05:31.55 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ(何を教えてくれたのかを書きなさいよ。てかそもそもマルティエルって誰よ)

ヴィーネ(マルティエルさんって誰よ、先輩か何か? 男じゃないでしょうね)

ガヴリール(ああそうか、知らないよね。マルティエルさんはラフィの家の執事なんだよ、昔偶に遊んでもらってたからか覚えててくれててさ)

ヴィーネ(執事!? ラフィの家ってお金持ちだったんだ…..)

サターニャ「(執事なんてホントにいるんだ、お父様が中世辺りの文化の真似をしているだけだと思ってたわ)」

サターニャ(で、ラフィにはなにかあったの?)

ガヴリール(ああ、簡単に言うとラフィは望まない結婚をさせられるらしい、しかも一週間後に)

ヴィーネ(え?)

サターニャ(けっこん? ラフィが? まだ高校生じゃないの)

59 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:07:13.70 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール(ああ、だから学校もやめて天界で暮らすそうだ)

サターニャ(うそでしょ!?)

ヴィーネ(望まない結婚って、どういうこと?)

ガヴリール(ああ、ラフィの家は執事がいるっていうことからも分かったと思うけどとにかくお金持ちなんだよ、私はよく知らないけど何かの会社の経営をしてるらしい)

ガヴリール(でもラフィの家にはラフィと妹、2人の娘しかいない、つまり後継ぎがいないんだよ)

ガヴリール(だから今のうちに優秀な男を婿入りさせて白羽家の安泰を図ろうっていう魂胆らしい)

サターニャ(だから今日は情緒不安定だったのね)

ヴィーネ(下界での生活が終わるのが悲しかったのかしら……)

サターニャ(ちょっと私ラフィエルの家に行ってくるわ)

60 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:08:05.91 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール(それはだめだ)

サターニャ(え? なんでよ)

ガヴリール(マルティエルさんに言われたんだよ、ラフィがまだ言い出せないうちは私たちから退学のことは言わないようにって)

サターニャ(だからなんでなのよ?)

ガヴリール(ラフィは学校に行っていたい理由は友達がいるからだって言ったらしい、その友達に最後だからって寂し気に接してほしくないんじゃないか?)

サターニャ(じゃあ私たちに何も言わずに天界に戻ろうとしてるって言うの?)

ヴィーネ(そうかもしれないと思ったからマルティエルさんはわざわざ折り返してまでして教えてくれたんじゃないかしら?)

61 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:09:09.32 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ(そんな…… じゃあ私たちは理由もわかったのに黙ってるしかないってことなの?)

ガヴリール(そうしてくれと頼まれた、それを条件にさっきの話も教えてもらったんだ)

サターニャ(そんなぁ)

ヴィーネ(信じられないようなことばっかりでもう何が何だか……)

…………

62 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:10:08.44 ID:z1T6fmSO0.net

ガヴリール(あぁ、ひさしぶりにこんなに長くスマホで文字打って疲れた。私はもう寝る)

ヴィーネ(ガヴお休み、今日はありがとね)

サターニャ(ガヴリール、今日はありがと、礼を言うわ)

サターニャ(私もちょっと考え事があるから今日はもう返信できないと思う)

ガヴリール(お前になんて誰も何も送らねーよ)




ガヴリール(サターニャ?)

63 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:11:45.38 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(どういうことなのよ!? ラフィエルが結婚? 学校もやめる? 訳が分かんないんだけど)」スマホポイー

サターニャ「(しかも私にすら何も言わないつもりだなんて……ちょっと悔しいというか、あれね……)」

サターニャ「(って私またおかしなこと考えてるぅ、いつもガヴリールにだって結構べたべたくっついてたじゃないの)」

サターニャ「(そうよ。別に特別な気持ちを持ってるってわけじゃないわ。それはラフィエルも同じはず)」

サターニャ「(でもじゃあ、今日私と二人だけでお昼を食べたがったのはなんで?)」

サターニャ「(それに二人だけで食べたいって言われたとき、確かに私は嬉しかった)」

サターニャ「(ラフィエルの気持ちがわからない、知りたい)」

サターニャ「(それに自分自身の気持ちもよく分からない……)」

サターニャ「(でもラフィエルには言っちゃいけないのよね、確認したくてもできないわ)」

サターニャ「(どうにもできないのかしら、私には)」

64 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:12:32.11 ID:z1T6fmSO0.net

………………


サターニャ「ああもうこんな時間、そろそろ寝ないと」

スマホ ピロン

サターニャ「ん? こんな時間に誰かしら」シュッ

ヴィーネ(サターニャ、まだ起きてる?)

サターニャ「ヴィネット? こんな時間に起きてるなんて珍しいわね」スマホポチポチ

ヴィーネ(それはあんたもでしょ? ラフィの事、どう思う?)

サターニャ「どう思うって…… 別になんとも思ってないわよ!」スマホポチポチ

ヴィーネ(?)

65 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:13:56.25 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ(ああ、そういうことじゃなくて、ラフィが天界に帰っちゃうのに何もできないことの話)

サターニャ「ああそういうことか……///」カアア

サターニャ「私は何かしてあげたいと思うけどマルティエルってやつに止められてるんでしょ?」スマホポチポチ

サターニャ「逆らってもいいと思うけどガヴリールが素直に従ってるってところがなんかちょっと気味が悪いわよね」スマホポチポチ

ヴィーネ(そうね…… でもやっぱりサターニャはラフィに何かしてあげるべきだと思うわ)

サターニャ「? なんでよ」スマホポチポチ

66 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:15:10.38 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ(本当に気付いてないの? ラフィがサターニャの事好きだからよ)

サターニャ「え”っ、うそでしょ?」スマホポチポチ

ヴィーネ(多分だけどね、今日あんた達2人だけでお昼食べたのも、ラフィが誘ったんでしょ? 下界から帰ることが決まったから最後にサターニャとの思い出が欲しいのかもね?)

サターニャ「そんなの明日はヴィネットを誘うかもしれないじゃないの!」スマホポチポチ

ヴィーネ(それはないと思うけど……まあ最後に決めるのはサターニャなんだからそこはしっかりしなさいよ)

サターニャ「何の話なのよ……」スマホポチポチ

ヴィーネ(本当にわかってないのね…… まあいいわ、明日も学校だし、今日はもう寝ましょ?)

サターニャ「ええ、おやすみヴィネット」スマホポチポチ

67 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:15:57.58 ID:z1T6fmSO0.net

……………………



サターニャ「(私はヴィネットに言われたことが気になりながらも、ずっと気にしないふりをして2日間を過ごした。
ラフィエルが私を想ってくれていると思った上での私の決断なんかではラフィエルは決して喜んでくれないと思ったからだ)」

サターニャ「(いいえ、それは言い訳。私はラフィエルへの気持ちに向き合うのが怖かっただけ…………)」

サターニャ「(その私がある意味苦しみのような感情に耐えながら過ごした2日の間も、ラフィエルは私以外を昼食に誘うことはなく私もラフィエルとの昼食に楽しみを感じていた)」


サターニャ『この生活があと2日で終わるなんて嘘よねラフィエル?』

69 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:17:29.85 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(一緒に昼食をとりながら私は心の中でそう叫んでいた、まるで自分自身を騙し、その時間に浸ろうとするように)」

サターニャ『せっかく前よりもっと仲良くなれたのに私を置き去りにするの?』

サターニャ「(気づけばこんな思考も芽生えていたなんて、ラフィエルのせいじゃないのはわかっているはずなのに……)


サターニャ「(私はこの3日間をいつもより多くラフィエルの事を考えて過ごすことで、いえ、考えざるを得ない状況に置かれることで、自分のラフィエルへの気持ちがはっきりしそうな気がしていた)」

70 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:18:12.07 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(なのに彼女は絶対に私に天界に戻ることを話してくれない。私の中では正直もう限界が近づいていた)」

サターニャ「(どうして教えてくれないんだろう、もうあと2日しかないのよ? 明日教えてもらっても何の準備もできないじゃないの)」

サターニャ「(もういっそのこと今からでもラフィエルの家に行って…………)」

サターニャ「(夜にこう考えては堪え性のない自分に苛立ちもしたが、それを相談するたびにヴィネットは無理もないと言ってくれた)」

サターニャ「(なぜなら私たちにはあと2日分の時しか残されていないのだからと…………)」

71 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:20:19.78 ID:z1T6fmSO0.net

木曜日 昼休憩



ラフィエル「サターニャさん!」

サターニャ「ラフィエル待ってたわよ、今日もお昼ご飯一緒に食べましょう」

ラフィエル「はい、私もそのつもりで来ました てへへへ」

サターニャ「それじゃあまた中庭にでも行きましょうか」

ラフィエル「はいっ♪」

73 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:21:13.70 ID:z1T6fmSO0.net

中庭


サターニャ「最初はこんなところで二人きりってちょっと恥ずかしかったんだけど、今じゃ慣れちゃったのかちっともそんなことないわね」

ラフィエル「恥ずかしかったんですか? その、無理に連れてきちゃってすみませんでした」シュン

サターニャ「(あ、ヤバ)」

サターニャ「は、恥ずかしかったっていうか、あれよ。あんたと2人きりってのがちょっとだけ照れ臭かっただけっていうか…………」

ラフィエル「ふふふ、本当にサターニャさんは優しいですね」デレデレ

サターニャ「あぁっ! また騙したのね!?」

ラフィエル「うふふ~」テカテカ

74 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:22:23.12 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「何笑ってるのよ!/// 早くごはん食べましょうよ」プンプン

ラフィエル「はい、そうですね。いただきましょう」パカ

サターニャ「いただきまーす」パクッ

ラフィエル「いただきます」パク

ラフィエル「サターニャさんまたお結びだけなんですか? 他のものも食べないと体に良くないですよ?」

サターニャ「お結びだけ? 安心なさい、私にはこれがあるわ!」メロンパンッ

75 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:24:43.56 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「って、メロンパンじゃ変わりませんよ……」

ラフィエル「そうだ、私のお弁当、分けてあげますよ」

サターニャ「い、いいわよ申し訳ないし」

ラフィエル「そんなこと言って、サターニャさんもいつも私に大好きなメロンパンを分けてくれるじゃないですか。これでおあいこです」

サターニャ「あれは趣向品よ、あんたのそれは食料でしょ。まったく別物よ」

ラフィエル「もらってくれないんですか?」

サターニャ「(……う、ここまで言われたら断る方が悪いのかしら)一口だけ貰っとくわ」

76 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:25:27.93 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「やったぁ、それじゃあ。あーんっ」ニコニコ

サターニャ「べ、別に食べさせてくれなくてもいいわよ。自分で食べられるからっ///」

ラフィエル「まぁまぁ、そう言わずに、あーん」

サターニャ「ちょっと? ったく、ほんと言い出したら聞かないんだからぁ」

サターニャ「あーん///」

ラフィエル「はいっ」

サターニャ「もぎゅ」モグモグ

77 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:27:02.87 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「どうですか?」ニコニコ

サターニャ「美味しい! ラフィエルこれ自分で作ってるの?」

ラフィエル「はい、毎日作ってますよ」

ラフィエル「でも今日はサターニャさんに食べてもらおうと思ってちょっと張り切っちゃいました///」テヘ

サターニャ「ラフィエル…………」

サターニャ「すっごく美味しかったわ。ありがとう!」

ラフィエル「いえいえ、私もサターニャさんに喜んでいただけてとっても嬉しいですよ」ニコッ

78 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:27:31.74 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「///…… また今度私に作ってくれる?」

ラフィエル「はい、また今度と言わずに、明日でも明後日でもいつでも作っちゃいます!」

サターニャ「…………ありがと///」

サターニャ「(明後日……? 明後日には下界にはいないんじゃないの?)」

サターニャ「(ラフィエル、どうして私に何も言ってくれないの?)」

サターニャ「(どうしてそんなに笑ってられるの? 私に甲斐性がないから笑って誤魔化すしかないって言うの? でもせめて、せめて今までのお礼位させてくれても……!)」

79 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:29:59.91 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「ただいまぁ」ガチャ

サターニャ「はぁ……」

サターニャ「……………………」

サターニャ「……………………」

prrrrr prrrrr

サターニャ「電話、ラフィエル!?」ガタッ

80 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:30:49.92 ID:z1T6fmSO0.net

prrrrr prrrrrr

サターニャ「(なんだ、ヴィネットか。連絡はLINEで済ませてって昨日も言ったのに……)」

prrrrr prrピッ

ヴィーネ『あ、もしもしサターニャ?』

サターニャ「もしもしヴィネット? 連絡はLINEでって……」

ヴィ―ネ『あんた本当にラフィに何も言ってあげないつもりでいるの?』

サターニャ「それはまぁ…………」

ヴィーネ『それはまあじゃないわよ、今日が何曜日か分かってるの? 木曜日よ木曜日、明日でラフィ天界に帰っちゃうのよ?』

81 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:32:22.67 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(そう、今日も結局ラフィエルは何も言い出してくれなかった。)」

サターニャ「わ、わかってるわよ、だから必死で考えてるんじゃないの」

ヴィーネ『考えてるって言ってもう3日よ? サターニャもラフィエルの事好きなんじゃないの?』

サターニャ「好きとかどうとか、それがよくわかんないから考えてるのよ!」

ヴィ―ネ『私はサターニャ達は両想いなんだと思ってる。』

サターニャ「両想いって、そもそも私たち女どうしだし……」

ヴィーネ『そうね、でも少なくとも普段一緒にいる私がそう思うほどにはサターニャ達って相性がいいのよ。割って入れない位にね……』

82 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:33:48.20 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「? 割って入る?」

ヴィーネ『つ、つまり! ラフィがいなくなるって実感が足りてないんじゃないって言ってるの!』

サターニャ「実感が足りてない…………?」イラッ

ヴィーネ『そうよ、ちゃんとラフィが帰った後の事も考えてるの?』

サターニャ「そんなの……」

ヴィーネ「?」

サターニャ「そんなの考えたくもないわよ!!」

ヴィーネ「!!」ビクッ

84 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:34:30.12 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「ラフィエルがいなくなるだなんて、そんな……そんな事信じたくないもの!」

ヴィーネ『信じたくないからって逃げるの?』

サターニャ「逃げるなんて言って私を駆り立てようったって無駄よ。私はラフィエルとの時間を壊したくないの……」

ヴィーネ『…………じゃあサターニャはこのままラフィに何も言わずにいるの? そんな思いでいるのに?』

サターニャ「何も言わずにって……それじゃあヴィネットが言ってあげればいいじゃない! 全部私に押し付けないでよ!」

ヴィーネ『………………』

85 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:35:17.97 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ『私の言葉でラフィが少しでも明るくなってくれるなら、とっくにそうしてるわよ』

サターニャ「え?…………」

ヴィーネ『今まで黙ってたけど、もういなくなっちゃうんだし隠しててもしょうがないわね…………』

サターニャ「な、何なのよ、何言ってるの……?」

ヴィーネ『私はね…………』

サターニャ「……」ゴクリ

ヴィーネ『私は、ラフィが好き。』

サターニャ「え?」

サターニャ「ヴィーネがラフィエルを? ガヴリールじゃなくて?」

ヴィーネ『ふふ、そうよ、私はガヴが好きなように振舞って、自分の心を騙し続けてきた』

86 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:36:48.24 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ『でも心の中はずっと同じ、あの2人で喫茶店に行った日から、ずっとラフィだけを見続けてきた。』

サターニャ「喫茶店ってまさか、あのからしシューのときの?」

ヴィーネ『ええそうよ。私はあの日、ラフィを運命の人だと確信した。ずっと二人だけの時間が終わらないように祈った』

ヴィーネ『でもラフィは、あの子は私と2人だけの時間の殻を破った、店の外をたまたま通りかかったあんたに話しかけることでね』

サターニャ「そんな……じゃあ…………」

ヴィーネ『いいえ、サターニャの事は全く恨んでないし、寧ろ感謝してるくらいよ。私が勘違いに費やしていたかもしれない時間を有効に使わせてくれた事をね』

87 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:37:30.61 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「そんなの建前に決まってる! 本当は私を恨んでて、だから……!」

ヴィーネ『だから、なんなのよ』

サターニャ「だから、その…………」

ヴィーネ「だから?」

サターニャ「その……な、なにも……ない…………」

ヴィーネ『ふふふ』

ヴィーネ『ふふふふふ…… でしょうね』

サターニャ「でも、なんで?」

ヴィーネ『決まってるじゃない、私はラフィに幸せになってもらいたいからよ』

ヴィーネ『もちろん、できる事なら私が幸せにしたかった』

88 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:38:54.31 ID:z1T6fmSO0.net

ヴィーネ『結婚も考えたわ、知ってた? 魔界法規の6条を使えば、一緒に魔界に住めるのよ? あんたじゃそんな事まで見ないでしょ? 私だからここまでラフィの事を考えてあげられるの!』

ヴィーネ『でも…………でもラフィは……!』

ヴィーネ『ラフィはサターニャじゃないとだめだった。いくら私が語り掛けても一つも心には響かない…………そのくらいあんたは分かってたんでしょ?』

サターニャ「…………!」

ヴィーネ『でももういいわよ。サターニャならラフィを任せられると思ってたのに、こんな様子じゃサターニャも駄目ね』

90 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:40:53.82 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「え……?」

サターニャ「!? ちょっと何するつもりよ!?」

ヴィーネ『…………………………』ニヤ

サターニャ「ちょっと聞いてる? 返事しなさいよ! 何を企んでるの?」

ヴィーネ『はぁ……』

ヴィーネ『ラフィを殺して、私も死ぬわ』

サターニャ「!?」

サターニャ「何で、それじゃあ何の解決にもなってないじゃない………」

ヴィーネ『どうせ解決なんてしないじゃないの、だったら私の一番幸せな形を取る。私にしては悪魔的じゃない?』

91 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:42:05.33 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「ええ…………最高に悪魔的ね、賞賛に値するわ」

サターニャ「だけどヴィネット」

ヴィーネ『?』

サターニャ「お願い。もしその道を辿るとしても、そうね、あと1日だけ時間を頂戴」

ヴィーネ『時間を? 何のためによ』

サターニャ「ラフィエルを幸せにするためのって言って、信じてもらえるかしら?」

ヴィーネ「ラフィを幸せにする? さっきまでとやけに態度が違うじゃない」

93 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:42:51.43 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「確かにそうね、でも私やっと、やっとラフィエルへの気持ちに気付けたの」

サターニャ「ヴィネットがラフィエルの事好きだって、驚いた。でも私、それになぜかすごく嫌な気分になった」

サターニャ「それで思ったの、ああ、私ヴィネットに嫉妬してるんだって」

サターニャ「そこからは簡単だった。唯ラフィエルとの事を思い出すだけで胸が締め付けられるような、でも心が躍るような」

サターニャ「これが愛なのね…………」

サターニャ「だからヴィネット、打ち明けてくれてくれてありがとう。私、あなたのおかげでようやく気づくことができたわ」

サターニャ「ラフィエルが好きなんだって」

94 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:43:41.71 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「だから、だから私、ラフィエルを迎えに行く。そのための時間よ!」

ヴィーネ『………………』チッ

ヴィーネ『わかったわ、いいわよ別に。そもそも私に天使(ラフィエル)の命をどうこうするような権限はないんだし』

ヴィーネ『ただし、もしラフィが傷つくようなことがあればあなたから死んでもらう。いいわね?』

サターニャ「ええ、わかったわ」

サターニャ「絶対にラフィエルを幸せにして見せる。ヴィネットがしてあげられたはずの分もね」

ヴィーネ『ふふふ、相変わらず臭い台詞を吐くわ……』

95 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:47:39.37 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「じゃあ。また会う時があればね」ピッ

サターニャ「早く行ってラフィの心配を取り除いてあげないと…………」

サターニャ「でも行ってどうする!? どうしようもない……」

サターニャ「考えるのよ、考えなさい!」

ヴィーネ『結婚も考えたわ、知ってた? 魔界法規の6条を使えば、一緒に魔界に住めるのよ?』

サターニャ「そうだ! これよ! 確か魔界法規は悪魔手帳にも載ってたはず。行ける!」

サターニャ「ラフィエル、待ってなさいよ!」タッタッタッ

96 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:48:40.57 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「(ラフィエル。今までごめんなさい、ヴィネットが前に言ってたことが本当なら、私はずっとあなたの気持ちに真摯になれずにいた)」タッタッタッ

サターニャ「(あなたに、あなたへの気持ちに向き合うことが怖かったの)」タッタッタッ

サターニャ「(でも今は違う! 私は、私はあなたが好き。だから絶対に、死んでもあなたが望まない結婚なんてさせない……!)」タッタッタッ

サターニャ「(だから安心して、すぐに迎えに行くから!)」タッタッタッタ!

サターニャ「ついた、ここね……」ハァハァ

ピンポーン

サターニャ「ラフィエル!? いるんでしょ? 開けなさい!」ドンドンドン

98 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:49:23.07 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「ど、どちら様ですか?」

サターニャ「私よ! 早くここを開けなさい!」ドンドン

ラフィエル「サターニャさん!? わかりました、今開けますっ」ガチャ

ラフィエル「どうしてこんな時間に?」

サターニャ「どうしても何もないわ! あんた私に言わなきゃいけないことがあるでしょ!?」

ラフィエル「サターニャさん……いったい何をおっしゃっているのか…………」

99 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:50:01.02 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「隠さないでよ! 私の事が信じられないの? 私の事、嫌いなの!?」

ラフィエル「そんな、サターニャさんのことが嫌いなわけないじゃないですか!」

サターニャ「じゃあ何で結婚のこと、真っ先に私に言わないのよ!?」

ラフィエル「!? どうしてその事を……」

サターニャ「マルティエルって人からガヴリールが聞き出してくれたのよ、あんたには知らないふりをしろって言われてたんだけどね」

ラフィエル「マルティエル……!」

100 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:50:54.85 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「ねえどうしてなの? どうしてラフィエルは私にそのことを教えてくれなかったの?」

ラフィエル「それは、その…………」

サターニャ「私に甲斐性がないから? 私に言っても何も変わらないと思ったの?」

ラフィエル「そんな事……そんな事思ったりしませんよ!」

サターニャ「じゃあ何でなのよ? 私すっごい心配したんから!」

ラフィエル「す、すみません……」

サターニャ「すみませんじゃないわよ、どうして教えてくれなかったの?」

ラフィエル「…………」

ラフィエル「その、サターニャさんに気遣ってほしくなくて……」ボソ

サターニャ「え?」

101 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:51:53.78 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「サターニャさん、いつもすごく優しいじゃないですか……」

サターニャ「そんな事……」

ラフィエル「だから私、こんなことをサターニャさんに話したら、サターニャさんが悲しんでしまうのではないかと」

ラフィエル「そしたら、私の事を今まで通り見てくれなくなるんじゃないかと思って……!」ウルウル

ラフィエル「最後位、今まで通りに楽しく接して欲しかったんです!」ポロポロ

サターニャ「ラフィエル……」

102 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:52:56.97 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「そうだったのね…………取り乱して強く聞いちゃった。ごめんなさい」

サターニャ「でも、私は絶対にそんなことでラフィエルへの見方を変えたりしない、だってラフィエルはラフィエルじゃない」

ラフィエル「サターニャさん…………」

サターニャ「だからラフィ、答えて欲しい。あなたは今私の助けを必要としてる?」

ラフィエル「……」

ラフィエル「はい……とても……」

サターニャ「そう、わかったわ」

サターニャ「すぐに家を出る準備をして頂戴、ゲートを開くわよ」

ラフィエル「サターニャさん……!」グスッ

ラフィエル「はい!」

104 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:53:33.96 ID:z1T6fmSO0.net

…………

サターニャ「準備はいいわね?」

ラフィエル「はい、ばっちりです」

サターニャ「それにしてもコロコロって……何をそんなに持っていくものがあるのよ」

ラフィエル「まあいろいろと~」

サターニャ「怪しい……なんか変なもん持ってるんじゃないでしょうね」

ラフィエル「そ、そんなことありませんよ~?」ニコニコ

サターニャ「やっぱり怪しい、ちょっと見せなさい!」

ラフィエル「わっ、ちょっとサターニャさん!?」

ワサアァ

サターニャ「うわっ! 何よこれ!?」

105 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:54:22.62 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「メロンパン……の袋? しかもお私のお気に入りのやつ!」

サターニャ「まさか……!」キッ

ラフィエル「あ、す、すみませ!」

サターニャ「ラフィエルもこのメロンパン好きだったの?」

ラフィエル「え?」

サターニャ「そうなんでしょ。これ美味しいもんね」

ラフィエル「あ、はい……」

サターニャ「でも袋まで貯めるとはあんた相当ね、ゴミ屋敷みたいになっちゃうわよ、捨てとくわね」ガサ

ラフィエル「あああ! は、はぃ」ショボン

106 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:55:50.14 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「ん? ナニコレ、アクエリアスの空ペットボトル? これもいらないわ」ポイッ

ラフィエル「あぁぁ…………(私のサタニキアコレクションがぁ……)」



サターニャ「いらない荷物出したらほぼ手ぶらじゃないの……まあいいわ、それじゃあ今度こそ準備はいいわね?」

ラフィエル「はいっ!」

サターニャ「それじゃあ開くわよ」

ラフィエル「おねがいします」

サターニャ「…………」

107 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:57:14.98 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「……どうやるんだっけ?」

ラフィエル「さ、サターニャさん……」

ラフィエル「わかりました。私が開きますね」ヤレヤレ

サターニャ「わ、悪いわね」

ラフィエル「ゲートヨヒラケー」

シューン

サターニャ「はぁ、ようやくついたわね。じゃあ私についてきなさい!」

ラフィエル「はい……ってえ? そっちって魔界ゲートですよね……? 私は入れないんですが……」

サターニャ「ふふふ、甘いわねラフィエル、私が何の考えもなくゲートに来たと思ってるの?」

108 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:57:59.04 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「すみません、サターニャさんってちょっと抜けてるところがあるので……」

サターニャ「なんですって? 私みたいな完璧な悪魔なんて早々いないんだから」

ラフィエル「すみません。ところでその考えというのは?」

サターニャ「ふふ、まあついてくれば分かるわ!」タッタッタ

ラフィエル「ちょっと待ってくださいよぉ!」タッタッタ

109 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:58:40.90 ID:z1T6fmSO0.net

魔界ゲート前


サターニャ「さて、それじゃああっちの関所に行くわよ」

ラフィエル「サターニャさん、それだと私本当に捕まってしまいますよ?」

サターニャ「あ、そっか。じゃあちょっとそこで待ってなさい!」タッタッタ

ラフィエル「そっかって、えぇ……」

ラフィエル「(どうしましょう、なんかかなり不安です……サターニャさんには本当に何か良い策があるんでしょうか……)」

ラフィエル「(って疑ってはいけませんね。それにサターニャさんに従って動いたのなら駄目だったとしても後悔はしません……)」

110 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 01:59:26.21 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「お待たせー もらってきたわよ!」タッタッタ

ラフィエル「? その紙は何ですか?」

サターニャ「こんいんとどけってやつよ、これに名前を書いて出せばあんたも魔界に入れるんだって」

ラフィエル「婚姻届け!? 私たちが? でもどうして?」

サターニャ「ほら、この悪魔手帳のここをよく読んでみなさい!」

111 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:00:03.27 ID:z1T6fmSO0.net

悪魔手帳「魔界法規第6条―魔界は両親の何れかより悪魔の血を引いた者以外の一切の侵入を許可しない。
悪魔手帳「但し、両親の何れかより悪魔の血を引いた者の養子及び婚姻関係者は此の限りではない」

サターニャ「ほらね? で、婚姻って言うのは……」ペラペラ

悪魔手帳「魔界条例第66条―婚姻の契りは魔界の管轄する役所への婚姻届けの提出を以て成立するものとする」

サターニャ「ね? 要するにこれ出せば私とラフィエルがこんいんっていうのになるから魔界に入れるってことでしょ?」ドヤァ

ラフィエル「なるほど……確かにそうなりますが」

112 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:02:06.57 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「でもそれってつまり、私たちが、結婚するということ……ですよね…………///」カアアアア

サターニャ「え”!?」

サターニャ「嘘でしょ……?///」カアアアアア

サターニャ「じゃあ今のってぷ、ぷプロポーズになっちゃうの??///」

ラフィエル「は、はい。そ……そうなると、思います……///」

サターニャ「えええ!? じゃあ今のなし! なし!」

サターニャ「こっちの養子って言うのにしたらいいのね!?」

ラフィエル「サターニャさん、養子は血のつながってない親子のことです!」

サターニャ「そんなぁ……!」アセアセ

サターニャ「(私の作戦失敗……?)」

113 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:03:17.77 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「(サターニャさん……婚姻って意味が分からなかったのなら調べてくださいよぉ///)」カアアア

サターニャ「(ど、どうしようっ さっきあんな大口叩いたのにこれじゃ恰好付かないじゃないの!)」

ラフィエル「(どうしましょう、やっぱり諦めてあの方と結婚するしかないんでしょうか。サターニャさんにももっと迷惑かけちゃいますし……)」

サターニャ「(でも、私はラフィエルとなら結婚しても……というよりできることなら結婚したい……!)」

ラフィエル「(できれば私はサターニャさんと結婚したいのですが、今言うと魔界に入りたいために言っていると思われるんじゃ……そうなったら幻滅しますよね……それだけは避けなくては)」

サターニャ「(ラフィエルはどう思ってるのかしら……)」

ラフィエル「(サターニャさんはどうなんでしょう? やっぱりいきなり結婚なんて気持ち悪がられるでしょうか……)」

サターニャ「(ラフィエルにどうしたいか聞いてからって言うのが一番の安全策だろうけど、この子の事だからきっと魔界に入るために言ったと思われる~とか考えて言えなさそうだし、もう私が言うしかないみたいね)」

114 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:05:01.14 ID:z1T6fmSO0.net

サターニャ「ら、ラフィエル!」

ラフィエル「は、はい?」ビクッ

サターニャ「今まで私、ラフィエルへの気持ちがどういういう気持ちなのか、ラフィエルとどういう関係になりたいのか、分かってなかったの」

サターニャ「いえ、あなたへの気持ちにずっと嘘をつき続けてた、気付いていたのに、それを無い事にしようとしてた……」

サターニャ「でもようやく、ようやくあなたに向き合えた」

サターニャ「私、あなたの事が、好きなんだと思う。」

サターニャ「だから迎えにも来たの、あなたに望まない結婚なんてさせないために」

ラフィエル「サターニャさん…………///」カアア

サターニャ「私に、ついて来てくれないかしら……?」

ラフィエル「ありがとうございます。本当に、とっても嬉しいです……」

116 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:05:54.28 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「でも、きっと私の両親はどんな手を使ってでも私を探し出すと思います、会社の存続にも関わる事ですから」

ラフィエル「ですから、そんな面倒ごとにサターニャさんを、巻き込むなんてできません……」

ラフィエル「私も、サターニャさんを愛してますから……」

サターニャ「…………」

サターニャ「ふふふふ」

ラフィエル「さ、サターニャさん?」

サターニャ「ふははははは」

サターニャ「私は大悪魔よ? その程度の面倒なんて気にしないの!」

サターニャ「だから、魔界で新しい家族として一緒に過ごしてほしい。私と、私と結婚しましょう!」

117 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:07:18.84 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「さ、さ……ささ…………」プルプル

ラフィエル「サターニャさん!」ダキッ

サターニャ「わぁ!」

サターニャ「や、やめなさいよ、恥ずかしいでしょ///」

ラフィエル「わ、私……私はずっと、ずっとサターニャさんの事が好きでした!」ウルッ

サターニャ「ラフィエル……(ヴィネットが言ってたことって本当だったのね……って今更何考えてるのかしら私)」

ラフィエル「でもサターニャさんは私がどんなに頑張って近づいても、怪しんで……全く私の事なんて見てくれていないと思っていました……」ウルウル

118 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:07:53.68 ID:z1T6fmSO0.net

ラフィエル「でも、サターニャさんはちゃんと、ちゃんと私の事、見てくれてたんですね」ポロポロ

ラフィエル「やっとサターニャさんと、一緒になれるんですね!」ボロボロ

サターニャ「ええ、ラフィエル」

サターニャ「私も、大好きよ///」

ラフィエル「サターニャさぁん」ポロポロボロボロ

119 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/12 02:09:07.35 ID:z1T6fmSO0.net

その頃 ガヴリール宅


ヴィーネ「どう、ガヴ? サターニャの様子は」

ガヴリール「ああ、なんか結婚するみたいだぞ」

ヴィーネ「そうっ。無事思惑通り事を進められたわね」

ガヴリール「みたいだな……」

ヴィーネ「これもガヴのお陰よね、やっぱりガヴは優しいんだからっ♡」ダキッ

ガヴリール「わっ……ラフィの事が好きだったんじゃなかったのかよ?」

ヴィーネ「もーガヴがそう言えって言ったんじゃないの。意地悪しないでよぉ」ギュウウウ

ガヴリール「ったく、しようのない小悪魔だなっ……」ギュウウ

おしまい


元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1494515935/
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