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1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[クロス] 2017/05/01 21:02:47.69 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-住宅街-


黄色いタコ「……」ブルブル

タプリス「……ごくり」


タプリス(こ、これは……、いったい何者なんでしょうか)

タプリス(最初は、ぬいぐるみかと思って近づいてみましたが)

タプリス(小刻みに震えているようですし、どうやら生き物のようです)

タプリス(外見上は、少し大きなタコですかね。人の頭くらいはあります……)

タプリス(これはまさか……地球外生命体、というやつでしょうかっ)


タプリス「……あの」ジリッ

黄色いタコ「……」ビクッ

タプリス「あっ……」


タプリス(で、でも……だいぶ怯えているようですね……)

タプリス(それに少し、元気がないように見えます)

タプリス(ちょっと怖いですけど、よく見るとかわいいですし)

タプリス(このまま放っておくのも可哀想です)

2 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:05:56.42 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス「だ、大丈夫です。わたし、あなたの敵ではありませんから」

黄色いタコ「……」ガクガク

タプリス「あ、わたし、お菓子持ってるんです」

タプリス「よかったら、どうですか?」スッ

黄色いタコ「ッ……」パクパク

タプリス「あ、食べてくれました! お口に合ってよかったです」


タプリス「えっと……もしよかったら、わたしのお家へいきませんか?」

タプリス「あなたの力になりたいんです」

黄色いタコ「……」コクッ

タプリス「あ、ありがとうございます。それではちょっと失礼しますね」

 ひょいっ

タプリス「よいっしょっと。あ、意外と軽いんですね」

タプリス「さ、いきましょうか」

黄色いタコ「……」コクッコクッ


タプリス「あ、でもその前に、天真先輩の家に行かないと……」

4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:09:03.91 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-ガヴリールの家-


ガヴリール「そうか。今日は、タコパか……」

黄色いタコ「……」ガクガクブルブル

タプリス「な、何を言ってるんですか、天真先輩!」

タプリス「この子、怯えちゃってるじゃないですか!」

ガヴリール「えっ、食べないの?」

タプリス「当たり前です! こんなかわいい子を食べるだなんて信じられません!」

ガヴリール「か、可愛いか?」


タプリス「だ、大丈夫ですよ、食べたりなんかしませんから」ナデナデ

黄色いタコ「……」ブルブル


ガヴリール「お前には随分、懐いてるみたいだな」

タプリス「そうでしょうか。そうだといいんですけど……」

ガヴリール「でも、久しぶりにタコ焼きが……」

黄色いタコ「……」ビクッ

タプリス「もう、そんなこと言う先輩なんて知りません!」

タプリス「今日はもう、掃除してあげませんから!」

ガヴリール「お、おい。ちょっと待てって」

タプリス「失礼しますね!」

 バタンッ

7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:11:58.91 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-下界のタプリスの家-


タプリス「天真先輩ったら、ほんとひどいです」

タプリス「あんなひどいこと、絶対にしませんからね」

黄色いタコ「……」スリスリ

タプリス「あはは、くすぐったいです」

 くぅぅぅ

タプリス「あれ、もしかしてお腹の音?」

黄色いタコ「……」カァァ

タプリス「お腹すいてたんですね、ちょっと待っててください」

タプリス「何か食べられそうなものを……って、何を食べるんでしょう……」

タプリス「まぁ、わたしと同じごはんで、良いでしょうか」

11 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:13:56.57 ID:F+iQ4OUV0.net

 
黄色いタコ「……」ケフッ

タプリス「ごちそうさまでした」

タプリス「よかったです。美味しそうに食べてくれて」


タプリス「あ、お外に転がっていたせいでしょうか」

タプリス「少し体が汚れていますね」

黄色いタコ「……」カァァ

タプリス「そうだ、一緒にお風呂に入りましょうか」

黄色いタコ「……」パァァ

タプリス「ささ、いきましょう、いきましょう」

13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[保守ありがとう] 2017/05/01 21:16:28.16 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-お風呂場-


タプリス「わしゃわしゃわしゃー、あわあわあわー♪」

黄色いタコ「……」ムズムズ

タプリス「ふふっ、気持ちいいですか?」

タプリス「それじゃあ、流しちゃいますね」


 ザバァ

黄色いタコ「……」ブルブルッ

タプリス「あははっ、くすぐったいです」

タプリス「湯船にも浸かりましょう、温まりますよ」

黄色いタコ「……」コクコクッ

14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:19:55.15 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-タプリスの部屋-


タプリス「ふわぁぁ。なんだか、もう眠くなってきました」

黄色いタコ「……」ウトウト

タプリス「あなたも、眠そうですね。それじゃ一緒に寝ましょうか」

黄色いタコ「……」コクッ

タプリス「枕、半分ずつ使いましょうね」

黄色いタコ「……」スリスリ

タプリス「ふふっ、くすぐったいですよぉ」


黄色いタコ「……」Zzz

タプリス「あれ、もう寝ちゃいましたか」

タプリス「それでは……わたしもおやすみなさい」

タプリス「……すぴー」

15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:22:48.39 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-翌朝-


 ちゅんちゅん


タプリス「ん……あさぁ?」

金髪の少女「すぅ……すぅ……」

タプリス「え?」

金髪の少女「……すぅ……んっ」

タプリス「な、ななななななっ!?」

タプリス(こ、この子はいったい誰ですか!? なぜわたしのベッドに!?)

タプリス(よく思い出してみましょう、たしか昨日の晩は……)

タプリス(そうです、黄色いタコさんをお家に招いて)

タプリス(それで一緒に寝て……)

タプリス「って、あれ? タコさんは……」

 きょろきょろ

タプリス「ど、どこにもいない……もしかして、出ていってしまったんでしょうか」

17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:26:04.16 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「んん、ふわぁぁ……」

タプリス「……」ビクッ

金髪の少女「あ……おはようっ」

 ぎゅぅぅ

タプリス「えっ? えぇっ!?」

金髪の少女「あの姿でも、私のことを助けてくれたあなたなら」

金髪の少女「たぶん、お話しても大丈夫、だよね」

タプリス「えっと、それってどういう……」


金髪の少女「昨日はありがとう。ほんとに本当にありがとう!」

タプリス「あのっ、その……えっと……き、昨日?」

金髪の少女「うんっ。お腹が空いて動けなくなった私を助けてくれて」

金髪の少女「ごはんをごちそうしてくれたり、お風呂入れてくれたり」

金髪の少女「本当にうれしかった!」

タプリス「えっと……ま、まさか……」


タプリス「あなたが、黄色いタコさん?」

金髪の少女「うん」

18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:28:40.58 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「驚かせちゃって、ごめんなさい」

金髪の少女「あまりこのことは、他の人に言っちゃダメって」

金髪の少女「言われてるから……」

タプリス「そ、そうなんですか。こちらこそ、ごめんなさい」

タプリス「大事な秘密を知ってしまって」

金髪の少女「ううん、へーき。あなたになら、言ってもいいって思ったから」

タプリス「ですが、これでは不公平ですし」

タプリス「わたしも自分の秘密をお伝えします」

タプリス「じ、実はわたしは、天界から来た天使なんです!」

 ファサッ

金髪の少女「わぁ、すごい綺麗な羽根……」

金髪の少女「本物の天使さんは、初めて見た!」

タプリス「といっても、まだ見習いなんですけどね」

金髪の少女「それでもすごい! 格好いい!」

タプリス「そ、そうですか? えへへ、ありがとうございます」

 くぅぅぅ

金髪の少女「あっ……」カァァ

タプリス「お、お腹すきましたよね。わたしもすいちゃいました」

タプリス「とりあえず、朝ごはんにしましょうか」

19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:31:46.52 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「おいしー」モグモグ

タプリス「そ、それにしても……」

タプリス「どうしてあなたは、あんなところに倒れていたんですか?」

金髪の少女「えっと、この街には仲間と、ある物を探しにきたんだけど」

金髪の少女「いつの間にか、みんなとはぐれちゃって」

金髪の少女「それでそのうち、お腹が空いて動けなくなって、あの姿に……」

タプリス「そうだったんですか……」

金髪の少女「でも、あなたのおかげで、お腹もいっぱいになったし」

金髪の少女「これで、探し物を再開できるよ」


タプリス「探し物って、何なんです?」

金髪の少女「えっと、手のひらにすっぽり収まるくらいの大きさで」

金髪の少女「ハート型をしたピンク色の石! とてもキラキラしてるの!」

タプリス「わぁ……なんだか素敵な石なんですね」

金髪の少女「それを仲間で集めてて、この街にもやって来たんだ」

20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:34:42.86 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「それじゃあ、私はそろそろ」

タプリス「……えっと、もしよければ」

金髪の少女「えっ」

タプリス「わたしにも、探し物の手伝いをさせてもらえませんか?」

金髪の少女「こ、ここまで色々してもらったのに……」

金髪の少女「探し物まで手伝ってもらうなんて、悪いから……」

タプリス「そんなこと気にしないでください」

タプリス「それに言ったじゃないですか。わたし、天使なんです」

タプリス「目の前に困った人がいたら、それを助けるのが天使のお仕事ですから」

金髪の少女「……で、でも」


タプリス「天使とかそんなこと抜きにしても、ですね」

タプリス「なんだか、その……あなたは他人な気がしないといいますか」

タプリス「わたし自身が、あなたを手伝いたいと思っているんです」

タプリス「ダメでしょうか」

金髪の少女「ううん、そんなことない。ほんとに嬉しい……」

金髪の少女「ありがとう。やっぱりあなた、本当にいい人」

タプリス「そんな……、でも、どういたしましてです」

タプリス「それでは、行きましょうか」

23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:37:46.70 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「私の仲間もきっと、同じ物を探してると思うから」

タプリス「それを探していれば、いつかお仲間さんにも会える」

タプリス「そういうことですかね」

金髪の少女「うん、きっと」

タプリス「それでは何かその、他に手がかりとかってありますかね」

金髪の少女「……正直に言ってないの。この街にあるっていうのも」

金髪の少女「噂を聞いただけだから」

タプリス「そ、そうですか……舞天市中を探すとなると」

タプリス「結構大変そうですね……」


タプリス「ダメ元ですけど、まずはわたしの先輩のところに行って」

タプリス「情報収集をしてみましょうか」

金髪の少女「うん、わかった!」

24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:40:35.74 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-ガヴリールの家-


ガヴリール「ああ、知ってるぞ」

タプリス「……」パクパク

タプリス(ま、まさかの一発目で、どストライクだなんて!)

ガヴリール「たしか……そんなような石をヴィーネが持ってた」

タプリス「月乃瀬、先輩ですか?」

ガヴリール「ああ……ところで、その子は?」

金髪の少女「……」ガクガク

タプリス「ああ、えっと……この子はですね」

タプリス(タコさんのことは、二人の秘密ですし、誤魔化さないと……)

タプリス「わ、わたしの……そう! 親戚! 親戚の子です!」

ガヴリール「……そっか。たしかに、どことなく雰囲気がお前に似てるな」

ガヴリール「でもなんか、随分怯えてるみたいだけど」

タプリス「あははは、ちょっと人見知りで……」

タプリス(て、天真先輩が昨日、食べようとしたからじゃないですか!)


タプリス「と、とりあえず、情報ありがとうございました!」

タプリス「月乃瀬先輩のところへ行ってみようと思います!」

ガヴリール「おう、車には気をつけろよー」

26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:43:53.56 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-住宅街-


 タッタッタッ


タプリス「せっかく良い情報をもらいましたから、急ぎましょう」

金髪の少女「うん!」

タプリス「って……わっ、わわっ!」

 ドテンッ

金髪の少女「えっ、大丈夫!? って、わわわっ!」

 ドテンッ

タプリス「いてててっ」

金髪の少女「あいたたたっ」



ヴィーネ「えっと……大丈夫ですか? って、タプちゃん!?」

タプリス「あ、月乃瀬先輩! ちょうどよいところに!」

ヴィーネ「ちょっと待って。服、汚れちゃってるから、払ってあげる」

タプリス「あ、ありがとうございます……」

ヴィーネ「ほら、そっちの子も。ここに来て?」

金髪の少女「は、はい。ありがとう」

27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:46:11.10 ID:F+iQ4OUV0.net

 
ヴィーネ「これでよしっと」

ヴィーネ「それで、私に何か用事があったの? あと、その子は……?」

タプリス「この子は、えと……わ、わたしの親戚の子です」

ヴィーネ「あ、たしかになんとなく雰囲気が似てるかも」

ヴィーネ「二人とも、とても可愛いところも、そっくりね」

タプリス「そ、そんなことは……」カァァ

金髪の少女「かわいいだなんて……」カァァ


タプリス「そ、それで話を戻しますと」

タプリス「二人で一緒に、探し物をしているんです」

ヴィーネ「探し物?」

タプリス「はい、ピンク色をしたハート型の石なんですが……」

ヴィーネ「あ、もしかして、これのこと?」

 キランッ

29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:49:07.21 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「そう、それ!」

タプリス「すごいです! こんな偶然があるだなんて!」


タプリス「ちなみに、先輩はこの石をどこで?」

ヴィーネ「昨日、道端で拾ったのよ。普通の石ころには見えなかったし」

ヴィーネ「誰かの落とし物だと思って、これから交番に届けようと思ってたんだけど」

ヴィーネ「これは、その子の物なのね?」

金髪の少女「あ……私のものでは、ないけど……」


タプリス「えと、この子は……その石をずっと探していて」

タプリス「あまりに熱心でしたから、できたら力になりたいと思ってわたしも」

タプリス「今まで手伝っていたんです」

30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:51:08.16 ID:F+iQ4OUV0.net

 
ヴィーネ「そうだったの。じゃあ、これ、あなたにあげるわね」

金髪の少女「え、いいの?」

ヴィーネ「ええ、探してたってことは、誰の物でもないんだろうし」

ヴィーネ「タプちゃんの親戚の子なら」

ヴィーネ「私にとってもかわいい後輩だしね」ニコッ


金髪の少女「あ、ありがとう!」

タプリス「よかったですね! わたしからもありがとうございます、先輩!」

ヴィーネ「いえいえ、喜んでもらえて嬉しいわ」

ヴィーネ「それじゃあ、はい、これ――」


 シュパッ

猫「にゃあっ!!」

31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:53:29.22 ID:F+iQ4OUV0.net

 
ヴィーネ「えっ!?」

金髪の少女「あっ!」

タプリス「く、黒い猫さんが、石をくわえてっ!?」


 スタターッ

タプリス「お、追いかけないと!」

金髪の少女「う、うんっ!」

タプリス「月乃瀬先輩、ありがとうございました!」

金髪の少女「ほんとにありがとう!」


ヴィーネ「えっ? あ、ちょ、ちょっと!」

32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:55:09.27 ID:F+iQ4OUV0.net

 
 タッタッタッ


タプリス「ぜぇ……ぜぇ、あっ! あの塀の上にいました!」

金髪の少女「はぁ……はぁ、あともう少し!」

タプリス「ここの角を曲がりましょう!」

金髪の少女「う、うん!」


 タッタッタッ

 ぼよんっ バタンッ

金髪の少女「あいたっ!」

タプリス「だ、大丈夫ですか!? って、白羽先輩!?」

ラフィエル「あら?」

33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:57:13.39 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「ぶつかっちゃって、ごめんなさい……」

ラフィエル「いいんですよ、それよりも怪我はありませんか?」

金髪の少女「だ、大丈夫! へーき!」

ラフィエル「そうですかそうですかぁ」

タプリス「それよりも白羽先輩! 黒い猫ちゃんを見ませんでしたか?」

ラフィエル「黒い猫ですか? それでしたら、先ほど私の目の前に現れて」

ラフィエル「こんな石を、置いていきましたけど」


 キランッ

タプリス「よ、よかったぁ! 白羽先輩、ありがとうございます!」

金髪の少女「ありがとう!」

ラフィエル「えっと……詳しくお話を聞いてもいいですか?」

34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 21:59:32.51 ID:F+iQ4OUV0.net

 
ラフィエル「なるほど。あなたは各地に存在するという」

ラフィエル「この石を集めているんですね」

金髪の少女「……」コクッ

ラフィエル「なんでしょう、この石。何か……不思議な感じがします」

ラフィエル「こんなもの、初めて見ました」

タプリス「白羽先輩でも、ご存知ないのですね」

ラフィエル「ええ。でもまぁそれよりも……」

ラフィエル「お二人が本当に良く似ていることの方が、驚きですが」

タプリス「あはは、今までも先輩たちに言われました」

金髪の少女「……」コクコクッ

ラフィエル「タプちゃんの親戚の子……ですか」

タプリス(うっ……、白羽先輩には、この嘘は厳しかったでしょうか)

ラフィエル「……たしかにそれも、納得です」ニコッ

タプリス(ほっ。バレなくて、よかったです)


ラフィエル「でしたら、この石を――」


 シュパッ

犬「わんっ!!」

35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:01:12.97 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス「ああっ、今度は犬がっ!」

金髪の少女「……」ズーン

ラフィエル「あらあら……動物は光り物が好きですからねぇ」

タプリス「こうしちゃいられません、追いかけましょう!」

金髪の少女「うんっ! 絶対、捕まえる!」

タプリス「白羽先輩、ありがとうございました!」

金髪の少女「ありがとうっ!」

 タッタッタッ


ラフィエル「あの犬はたしか……」

ラフィエル「うふふ、なんだか面白いことになりそうです」

ラフィエル「こっそり、追いかけましょうか」

36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:03:17.02 ID:F+iQ4OUV0.net

 
 タッタッタッ


タプリス(うぅ、本当は空を飛んでいきたいですが)

タプリス(人目がありますし、無理ですね……)

金髪の少女「ぜぇ……ぜぇ……」

タプリス(この子も、わたしと同じで、そんなに体力はなさそうですし)

タプリス「はぁ……はぁ……、だ、大丈夫ですか?」

金髪の少女「だ、大丈夫。まだ走れる……」

金髪の少女「それに、せっかく見つけたのに、諦められないから」

タプリス(あの石はこの子にとって、本当に大事なものなんですね……)

タプリス(だったらわたしも、がんばらないと)

タプリス「そ、そうですね! もう少しがんばりましょう!」

金髪の少女「うんっ!」


金髪の少女「あっ! あそこ! 工事してるところに入ってった!」

タプリス「いきましょう!」

37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:05:19.01 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-工事現場-


金髪の少女「犬、見つけた!」

タプリス「って、胡桃沢先輩!?」

サターニャ「ん? タプリスじゃない、どうしたのよ」

タプリス「えっと、そのワンちゃんはまさか……」

サターニャ「ええ、私の使い魔よ」

タプリス「あの、そのワンちゃん、口に石を咥えてませんでしたか?」

サターニャ「ああ、これのこと?」

 キランッ

タプリス「そ、それです! よかったぁ、なくなっていなくて」

サターニャ「私の使い魔にふさわしい、いい仕事ぶりね」

サターニャ「大悪魔である私に、ぴったりの輝き、気に入ったわ」

タプリス「あ、えと……それはですね」

タプリス「この子が、ずっと探していた物でして……」

金髪の少女「……」コクッ

38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:07:27.74 ID:F+iQ4OUV0.net

 
サターニャ「なに、その子の物なの? これは」

金髪の少女「そういうわけじゃないけど……」

サターニャ「だったら、これは私の物ね」

タプリス「えっ!? な、何を言って……」

サターニャ「そりゃそうでしょ、私の使い魔が持ってきたんだから」

タプリス「でも、そのワンちゃんがわたしたちから、その石を奪って……」

サターニャ「そんなの知らないわ。私はこれが気に入ったの」

サターニャ「だからこれは、私の物よ!」

タプリス「く、胡桃沢先輩の分からず屋! この悪魔!」

サターニャ「なはっ、最高の褒め言葉だわ!」


金髪の少女「せっかく、見つけたのに……」

タプリス「うぅ……どうしたら」


ラフィエル「でしたら、その石の所有権を賭けて」

ラフィエル「勝負で決着をつけるのはどうでしょうか!」

39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:09:20.22 ID:F+iQ4OUV0.net

 
サターニャ「なっ、あんた、どこから湧いてきたのよ」

タプリス「白羽先輩!? ど、どうしてここに……」


ラフィエル「まあ細かいことは良いじゃないですか」

ラフィエル「サターニャさん。その石は、私がこの子たちにあげたんです」

サターニャ「そ、そう。それがどうしたってのよ」

ラフィエル「だから半分は、この子達にも」

ラフィエル「その石を受け取る権利があるのかなぁと思いまして」

ラフィエル「ですので、ここは勝負できっちり力の差を見せつけた方が」

ラフィエル「石の所有者であると、自信を持って言えると思うんです」

サターニャ「……なるほど、一理あるわね」


タプリス「じゃ、じゃあ……」

サターニャ「そうね、その勝負受けて立つわ!」

サターニャ「あんた達みたいな、ちんちくりん」

サターニャ「二人まとめてかかってきなさい!」

41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:11:24.34 ID:F+iQ4OUV0.net

 
サターニャ「で、何で勝負するのよ?」

ラフィエル「そうですね……では、綱引きなんてどうでしょうか」

ラフィエル「ルールは簡単です。合図と同時に綱を引っ張りあって」

ラフィエル「綱の中心が、自分のスタート地点まで到達した方の勝ちとします」


サターニャ「なるほどね。力の差を見せつけるのに、これ以上の種目はないわ」

サターニャ「ふふっ、一瞬で終わらせてあげる」


タプリス(綱引き……ですか)

タプリス(わたし一人なら、絶対、胡桃沢先輩には勝てませんが……)

タプリス(この子と二人でなら……勝機はあります!)


タプリス「手強い相手ですが……が、がんばりましょう!」

金髪の少女「うん、がんばろー!」


ラフィエル(うふふ、盛り上がってきました)

42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:13:43.47 ID:F+iQ4OUV0.net

 
ラフィエル「それでは、準備はいいですか」

サターニャ「ええ! いつでもいいわ!」

タプリス「はい!」

金髪の少女「おっけー!」

ラフィエル「それでは、レディ……ゴー!!」


 グイッ


タプリス「ぐぅぅぅぅっ!!」

金髪の少女「な、なにこれ! すごい力っ!」

サターニャ「なーはっはっはっ! 二人がかりで、そんなもんなの!?」

サターニャ「相手にならないわね!!」グイッ


タプリス「な、なんて馬鹿力なんですかぁぁぁ!」

サターニャ「あ、今あんた馬鹿って言ったわね!?」グイッ

タプリス「ぐえっ、火に油をそそいでしまいましたぁ!」

43 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:16:07.40 ID:F+iQ4OUV0.net

 
 グイッ グイッ


タプリス「うぅ……このままじゃ、負けちゃう!」

金髪の少女「……諦めない!」

タプリス「えっ!?」

金髪の少女「絶対、諦めない!!」

タプリス「……」


サターニャ「なはっ! その根性だけは褒めてあげるわ!」

サターニャ「でも、これでおしまいよ!!」グイッ

金髪の少女「負けないぃぃぃ!! まだ負けてないもんん!!」グイッ


タプリス「……そうですよね!! 諦めたら……」

タプリス「諦めたら、そこで終わりですよね!!」グイッ


タプリス(力で勝てないなら……別の何かで……)

タプリス(考えるんです……考えないと!)

タプリス(……)

タプリス(そうだ! これです!)

44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:19:15.38 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス「マフラーよ! 伸びて!!」

 シュイイイイン

サターニャ「なはっ、苦し紛れで何をするかと思ったら」

サターニャ「そんなあさっての方向に飛ばして、私に攻撃したつもり?」

タプリス「違います! わたしが攻撃したのは……あのパイプです!」


 ガゴンッ プシュゥゥゥゥ

サターニャ「な、何よこれ! 煙たっ!?」

サターニャ「ふぇ、ふぇ……ぶえっくしゅん!!」

サターニャ「ずるっ……な、涙と鼻水がとまら……へっくしゅん!!」


サターニャ「ぐぬぬ、こんな小細工をして……」

サターニャ「で、でも、これだけ煙が蔓延してたら、向こうだって……」


 グイッ グイッ

サターニャ「なっ!? 全然、あっちの力が弱まらない!?」

サターニャ「ど、どうして!?」


タプリス『しゅこー、しゅこー』

金髪の少女『しゅこー、しゅこー』


サターニャ「ガ、ガスマスクですって!?」

45 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:22:13.49 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス『胡桃沢先輩が弱っている、今がチャンスです!』

金髪の少女『こっから逆転するっ!』


タプリス・金髪の少女『おーえす! おーえす!!』グイッ

サターニャ「こ、こんなの卑怯よ! 審判、とめなさい!」


ラフィエル『しゅこー、……セーフ!』

サターニャ「あ、あんたまでぇぇ!」

サターニャ「このぉ……大悪魔のサタニキア様がぁ!」

サターニャ「ぶえっくしゅん! たかが、煙くらいで!!」グイッ


タプリス『ぐっ、あんな状態でもまだ、これだけの力をっ!?』

タプリス『なんて化物ですか!?』グイッ


金髪の少女『一緒に歌おう』

タプリス『えっ?』


金髪の少女『1、2、3、ハイッ……』

金髪の少女『栄光に向って走るぅ!』グイッ

タプリス(ま、まさか、これは……)

金髪の少女『あの列車に乗って行こうぅ!』グイッ

タプリス(わたしの大好きな……、わ、わかりました!)

46 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:25:21.65 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス『はだしのままで飛び出してぇ!』グイッ

タプリス『あの列車に乗って行こうぅ!』グイッ


サターニャ「な、なに!? なんの歌よ!?」グイッ

ラフィエル『これは……あの伝説の……』


金髪の少女『見えない自由がほしくてぇ!!』グイッ

タプリス『見えない銃を撃ちまくるぅ!!』グイッ


タプリス・金髪の少女『本当の声を聞かせておくれよぉ!!!』グイッグイッ

サターニャ「ぐぬぅぅぅぅっっ!!」グイッグイッ


金髪の少女『トレイン! トレイン! 走って行け!!』グイッグイッ

タプリス『トレイン! トレイン! どこまでも!!』グイッグイッ

サターニャ「わ、私はぁぁぁぁぁっ!!」グイッグイッ


金髪の少女『トレイン! トレイン! 走って行け!!』グイッグイッ

サターニャ「負けないぃぃぃぃっ!!」グイッグイッ


タプリス『トレイン! トレイン――』グイッグイッ


タプリス・金髪の少女『どこぉぉまぁぁでもぉぉぉ!!!!』グイッグイッグイッ

サターニャ「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!!」

47 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:28:27.65 ID:F+iQ4OUV0.net

 
ラフィエル『勝者、タプちゃんチーム!』

サターニャ「そ、そんな……私が負けるなんて……」


タプリス『やったぁ!! やりましたよぉ!!』

金髪の少女『私たちの勝ち!!』


 ガシッ ぎゅぅぅ

タプリス『わたしたち、やったんです!! うわーん!!』

金髪の少女『二人で一緒に、勝てたぁ!! うぇーん!!』


ラフィエル『あらあら、なんだか私まで泣けてきちゃいます』

サターニャ「みんなガスマスクだらけで、怖いだけよ!」


サターニャ「……でもまあ、一対一なら負けなかったけど」

サターニャ「一対ニだったから、仕方ないわね。この石はあんたたちにあげるわ」

49 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:30:38.43 ID:F+iQ4OUV0.net

 
ラフィエル「うふふ、素晴らしい負け惜しみですね」

サターニャ「うっさいわね! あげるって言ってるんだから、それでいいでしょ!」

タプリス「あ、ありがとうございます! 胡桃沢先輩!」

サターニャ「ふんっ。でもまぁ、あんたたち二人のチームワークは」

サターニャ「それほど悪くなかったわ」

サターニャ「ほら、受け取りなさい」

金髪の少女「あ、ありがと――」


 シュパッ

カラス「カァカァカァ」


サターニャ「あ」

タプリス「あ」

金髪の少女「あ」

ラフィエル「あらあら」

50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:33:14.38 ID:F+iQ4OUV0.net

 
-夕方 河川敷の草むら-


 ガサガサ

タプリス「たしかこっちの方に飛んでいったはずなんですけど……」

金髪の少女「もう随分探してるけど、見つからない……」

タプリス「そうですね、そろそろ日も暮れそうですが」

タプリス「でも、がんばりましょう! まだ探すことはできますから!」


金髪の少女「……もういいよ」

タプリス「えっ」

金髪の少女「もう十分、探したから」

タプリス「……」


金髪の少女「ここまで一緒に探してくれて……」

金髪の少女「ほんとに本当にありがとう」

51 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:35:34.00 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス「……駄目です」

金髪の少女「えっ?」

タプリス「だってあの石は、あなたにとって大切な物なんですよね?」

タプリス「だったらまだ、諦めちゃダメです! 探しましょう!」

金髪の少女「どうして……」

タプリス「……」

金髪の少女「どうして、そこまでしてくれるの?」

金髪の少女「私たち、昨日会ったばかりなのに。本当にいろいろ……」

金髪の少女「たくさん、私のためにしてくれて」

金髪の少女「ねえ、どうして?」


タプリス「……そんなの、決まってるじゃないですか」

タプリス「あなたのこと……友達だと思ってるからですよ」

金髪の少女「……ッ」

52 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:37:46.26 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス「わたしが天使だって、今朝言いましたよね」

タプリス「実はまだ、この下界に来て日も浅くて」

タプリス「今日お会いした先輩たち以外で……あなたが」

タプリス「初めてできた……わたしのお友達だからです」

タプリス「だからわたしは……あなたの、あなたの力になりたい」

タプリス「それが答えじゃ、ダメですか?」


金髪の少女「……私なんかのこと、友達だって思ってくれてるの?」

タプリス「当然じゃないですか」

金髪の少女「あんな変な姿になっちゃうような体なんだよ?」

タプリス「そんなこと言ったら、わたしは天使です」

金髪の少女「で、でも……」

タプリス「……今日一日、あなたと過ごして、ですね」

タプリス「本当に、楽しかったんです」

金髪の少女「……」

53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:40:24.98 ID:F+iQ4OUV0.net

 
タプリス「あなたは、どうでしたか?」

タプリス「わたしと過ごして、どうだったでしょうか?」

金髪の少女「……私だって」

タプリス「……」

金髪の少女「私だって、ほんとに本当に楽しかった!」

金髪の少女「私だって……あなたと友達になりたい!」


タプリス「一緒に過ごして、楽しいと思える人なら」

タプリス「それはもう、友達だとわたしは思うんです」

タプリス「……わたしの尊敬する人の言葉の、受け売りですが」

金髪の少女「そ、それじゃあ……」

タプリス「順序が逆になってしまいましたね。えっと……」


タプリス「わたしと……友達になってくれませんか?」

金髪の少女「……うんっ」

55 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:42:41.22 ID:F+iQ4OUV0.net

 
 パァァァッ


タプリス「えっ、空から光が……」

金髪の少女「これは、もしかして……」

 コトッ キランッ

タプリス「嘘!? これ、あの石ですよ!?」

タプリス「カラスさんが空から落としてくれたんでしょうか!?」

金髪の少女「……」

タプリス「何にしてもよかったぁ……これで目標達成ですね!」

金髪の少女「……う、うんっ!」


タプリス「本当に、本当によかったです」ニコッ

金髪の少女「……ッ」

タプリス「どうしました?」

金髪の少女「ううん、今あなたが……」

金髪の少女「私の仲間の笑顔にそっくりだった」

タプリス「そ、そうなんですか?」

56 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:45:27.94 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「今まで、すごい力を持つ人たちをたくさん見てきたけど」

金髪の少女「その子は、そんな特別な力は全然なくて」

金髪の少女「でもその代わり、人一倍、誰かのために……いつも一生懸命で」

金髪の少女「いつもいつも、元気をもらってた」

タプリス「そうですか……」

タプリス「わたしもいつか、そんな人になりたいですね」

金髪の少女「……大丈夫、もうなれてるよ」ボソッ

タプリス「……? 何か言いましたか?」

金髪の少女「なんでもなーいっ」


 ブロロロロロッ

女の子1「あっ! あそこにいるの、そうじゃない!?」

女の子2「ほんとだ! もう、心配かけさせやがって!」


金髪の少女「あ! みんな! 来てくれたんだ!!」

タプリス「……みんな?」

金髪の少女「うんっ! 私と一緒に旅をしている仲間!」

タプリス「あの方たちが……、って、バイクで旅していたんですね、すごいです」


タプリス「でも、それじゃあ。もしかして……」

金髪の少女「そうだね……もう、この街とはお別れしないと」

57 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:48:32.03 ID:F+iQ4OUV0.net

 
女の子3「すみません、この子がお世話になりました」

タプリス「い、いえ、そんな……わたしの方こそ」

女の子1「準備はできた?」

金髪の少女「うん。あ、ちょっとだけ待って」


――

タプリス「どうしました?」

金髪の少女「……これ、あなたにあげる」

タプリス「これは……なっ!? た、大切な石じゃないですか!?」

タプリス「もらえないです、これは!」

金髪の少女「これたぶんだけど、あの時、カラスに取られたのじゃなくて」

金髪の少女「さっき空から新しく降ってきたやつだから」

タプリス「えっ? どういうことです?」

金髪の少女「理由はわからないけど……きっと、あなたのところに降りてきた石」

金髪の少女「だから、あなたに受け取って欲しい」

タプリス「で、でも……」


金髪の少女「友達の証」ニコッ

タプリス「……ッ」

59 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:52:21.58 ID:F+iQ4OUV0.net

 
金髪の少女「どんなに離れてても……、これがあればずっと」

金髪の少女「あなたと私は、友達でいられるから」

タプリス「……わ、わかりました」

タプリス「あ、ありがとうございます、本当に」

タプリス「ずっとずっと、ぐすっ……大事にしますね」

金髪の少女「……泣かないで、またきっと会えるから」

タプリス「はいっ、また遊びに来てくださいね」

金髪の少女「うんっ、約束」

タプリス「はい、約束です」



タプリス「そうだ、最後に……ごめんなさい、色々バタバタしていて」

タプリス「一番大切なこと、聞くのを忘れていました」

金髪の少女「あははっ、そうだね。私もずっと忘れてた」


タプリス「わたし、千咲=タプリス=シュガーベルっていいます」

タプリス「あなたのお名前を、教えてくれませんか」


金髪の少女「はいっ、私の名前は――」

60 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:55:08.33 ID:F+iQ4OUV0.net

 
 ブロロロロロッ


タプリス「……行ってしまいましたね」

タプリス「わたしも、いつかあんな風に」

タプリス「仲間と一緒に旅とか、してみたいです」


 キランッ

タプリス「ほんとに綺麗な石」ギュッ

タプリス「……わたしずっと、待ってますから」

61 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2017/05/01 22:57:10.59 ID:F+iQ4OUV0.net

 
女の子1「……少しくらい、この街に留まってもよかったんだよ?」

金髪の少女「ううん、いいの」

金髪の少女「だってあの子は、これからもずっと……」


金髪の少女「私の友達だからっ」

女の子1「そっか」ニコッ


 ブロロロロロッ


金髪の少女「……」

金髪の少女「素敵な思い出をありがとう」

金髪の少女「バイバイ、舞天市。そして……」



 『バイバイ、もう一人のちーちゃん』



おしまい


元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1493640167/
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