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3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:56:42.50 ID:l4hGNgCp0

承太郎「今日こそはまじめに学校に行くぜ」

キュッ サッ バッサァァッ

承太郎「さて、行くか」

仗助「あっ、はよーッス」

承太郎「ああ」

スタスタスタ…  ピッタァァ

承太郎「ちょっと待て仗助。何でてめえがここにいる」

仗助「は? 寝ぼけてんスか?」

承太郎「昨日…泊めたか?」

仗助「泊めるゥゥ~? それじゃあまるで俺がよそのうちの子みてえじゃねえッスか、『承太郎兄ちゃん』」

承太郎「…何?」


4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:57:15.53 ID:l4hGNgCp0

ジョルノ「おはようございます、『承太郎兄さん』。洗面台あきましたよ」

承太郎「仗助、ジョルノ・ジョバァーナ…今なんて言った?」

仗助「兄ちゃん」

ジョルノ「兄さん?」

承太郎「つじつまが合わない! これは幻覚だ!」

仗GIO「!?」ビグゥッッ


6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:58:27.31 ID:l4hGNgCp0

ジョルノ「つじつまが合わないのは承太郎兄さんですよ。なんですかジョバァーナって。僕はジョルノ・ジョースターです」

仗助「で、俺は仗助・ジョースター」

承太郎「そして俺は承太郎・ジョースター…つまり、挟み撃ちの形にならないな」ボグオンッ

仗助「痛いッ!」

承太郎「ということは夢ではない…」

仗助「俺を殴ってどうするンスかぁー!」ビシッ

ドッ 
アハハハハ

――朝っぱらからなれないボケにてんやわんやできりきりまいの承太郎であった――


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:59:18.06 ID:l4hGNgCp0

承太郎「いやオトすな。オチてないし、そもそもどういう状況かもわからない」

仗助「やっぱ寝ぼけてんじゃねえッスか?」

承太郎「そう思って顔を洗ったが、効果はいまひとつのようだ」

ジョセフ「おっはよー弟たち。何やってんだ? 洗面台で固まって」

ジョルノ「それが、承太郎兄さんの様子がおかしいんです」

ジョセフ「ん?え? おぉ? そいつぁ珍しいなー、なんだどうした、恋か、思春期か? おーい聞いてる? ドゥーユーアンダスタン?ハッピーうれピーヨロピクねー」


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:59:53.02 ID:l4hGNgCp0

承太郎「(うざいぜ)…誰だてめえは」

ジョセフ「えぇ~~俺のこと忘れちったのぉぉ~? このジョセフ兄ちゃんをさあ、かなピー!」

承太郎「(うざいぜ)ジョセフ…だと…いや…このうっとおしさ……まさしく…おじいちゃん…」

ジョセフ「!?」

承太郎「(『誰だ』ってくらい若返ってやがる)」

ジョナサン「おーい、早く朝ごはん食べないと遅刻するよー」

ジョニィ「ジャイロ来てるから僕先行くね」

承太郎「本当に誰だーッッ!」

Wジョナサン「!?」ビグゥゥッッ


9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:01:13.42 ID:l4hGNgCp0

ジョルノ「長男と末の弟まで忘れてしまうなんて…」

仗助「承太郎兄ちゃん、気分悪いなら無理してガッコいくことないッスよぉ~?」

承太郎「ああ、いや…」

承太郎「(落ち着け…。落ち着くんだ承太郎…。
さっき気づいたが…俺は朝普通に学ランに着替えたわけだが……俺はとっくの昔に高校も大学も卒業したはず…。
だがこの顔は!この顔は!…どう見ても十代…若返っている!やった!じゃない!)」

仗GIO「(百面相…)」

承太郎「(そもそもなぜこいつらが兄弟なんだ…親御さんはどれほどお盛んなんだ…。
幸いスタープラチナは問題なく出せる。この世界が一体何なのかを見極めなければ。
見極めるとは、聞くんではなく聴くことだ…見るんではなく観ることだ…)」ブツブツ

仗助「…」

ジョルノ「完全に自分の世界らしい、こうなったら何を言っても無駄なんだ…無駄無駄」


10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:02:23.23 ID:l4hGNgCp0

承太郎「(とにかくこれがなんらかのスタンド攻撃なのは間違いない。俺の本能がそういっている)」

承太郎「…よし、整理しよう」

承太郎「仗助…それからジョルノ。俺はお前らの『兄貴』なのか?」

仗GIO「…」

承太郎「(そんな目で俺を見るな)」

承太郎「悪いが俺が馬鹿になっちまったわけじゃねえ。
新手のスタンド使いに、俺たち全員攻撃されている可能性がある。
だから『16かける55は880だ』ってくらい当たり前のことでも確認する必要があるんだ」

仗助「…」

ジョルノ「…」

仗助「兄ちゃん、ひとついいッスか」

ジョルノ「ぼくも質問が」

承太郎「何だ」


11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:04:00.83 ID:l4hGNgCp0

仗助「スタンド…ってなに?」

承太郎「やれやれ、そんなことも忘れちまったのか…スタンドは…その…だな」
(思い出せん)
承太郎「!? ち、ちがう、落ち着け承太郎、COOLになるんだ。素数を数えて…」

承太郎「(まずい…。だんだん記憶があいまいに…それと入れ替わりで、よくよく考えてみれば兄弟が…いたような…気がしなくも…という気分になってきたぜ…)」

ジョルノ「珍しいですね、承太郎兄さんが」

仗助「いやぁ~、天変地異の前触れかってぐらいレアだぜ。承太郎兄ちゃんがうろたえるなんてよぉ~」

承太郎「俺を兄さんと呼ぶなァーー!」

仗GIO「」ビックゥゥッ

承太郎「ハァ、ハァ、すまん…少し取り乱した…」

承太郎「(じ、『自分ですら信用できない状況に追い込まれる』。それが恐ろしいところだぜ、この攻撃の…。
俺はすでに『自分のどの記憶が信用に足るかわからなくなっている』…)」


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:05:15.08 ID:l4hGNgCp0

仗助「…あぁ~~、そーいえば、徐倫のことなんスけどぉ~~」チラッ

承太郎「徐倫…?」バッ

仗助「そうそう! 俺たちのかわいい妹ッスよ!」

ジョルノ「ああ…そういえば一足先に出ていましたね」チラッ

仗助「なんかぁ~~、アナスイッぽいヤツと登校してたような気がしたなぁぁ~とか…」チラチラチラッ

承太郎「徐倫…徐倫は…俺の娘だ……!」

仗GIO「…」

仗助「(グレート…本気でやべえよ兄ちゃん。ビョーインに連れてくべきだぜこれはよぉ~)」ヒソヒソ

ジョルノ「(落ち着いて…帰ったらジョナサン兄さんとも相談しましょう。幸い腕のいい医者には心当たりが…)」ヒソヒソ

承太郎「(今ので確信が持てた。ここは、俺の知ってる世界ではない)」


14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:06:45.56 ID:l4hGNgCp0

キャーキャーJOJOダワーオハヨウJOJO-オハヨウJOJOー

仗助「じゃあ、俺たちこっちなんで…」

ジョルノ「また放課後に」

ペコリッソソクサッ

承太郎「妙な誤解を受けている気がするぜ」

花京院「やあ、おはよう承太郎」

承太郎「ああ花京院」

承太郎「…」

承太郎「花京院ーーッ!!」

花京院「ケバブゥゥゥゥッッ!!」バキバキバキバキッッ

通りすがりの少女「す、すごい、バックブリーカーなんて大技…」


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:07:43.47 ID:l4hGNgCp0

花京院「いきなり何をするんだい、ヘドぶちまけちゃったじゃないか」

承太郎「ゲロを吐くほど痛くしてすまん」

承太郎「…話がしたい。授業はサボって保健室まで付き合ってくれ」

花京院「もとよりそのつもりだよ」ゲボォッ

承太郎「保健室だぜ」

花京院「お互い向かい合わせでソファに座ってるね」

承太郎「…花京院、少し、質問をして良いか。おかしなことがあったら言ってくれ」

花京院「ああ」

承太郎「お前は花京院典明だ。
スタンド使いの一人で、名前は忘れたが(やれやれ…どんどん記憶があいまいになっていくぜ)メロンの筋が光ったようなスタンドを持っていて、得意技は緑色のぬるぬるしたものをカチカチにして飛ばすエメ…エロ…エロエロスプラッタとか…そんな…」

花京院「じょ、承太郎」ポッ


17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:09:10.34 ID:l4hGNgCp0

承太郎「なんでもいい。とにかくスタンド使いで、友達はいない」

花京院「えっ」

承太郎「で、エジプトのカイロでタンクに刺さって死んだ」

花京院「何で!?」ガビーン

承太郎「(やはりこの花京院は…俺の知っている花京院じゃねえ)」


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:10:16.28 ID:l4hGNgCp0

ブオンブオンブオン
パラリラパラリラパッパー
WRYYYYYYYYYY

承太郎「何だ?この頭の悪そうな擬音は」

花京院「ま、まさかあいつらが…!」

DIO「フフアハハハハハハ! 流星十字軍(スターダストクルセイダーズ)の奴らよ、今日こそ倒しにきたぞー!」ドォーーン

メメタァッ


花京院「あいつ性懲りもなくって承太郎ーー!?(窓に頭を打ち付けているーー!?)」

花京院「一体どうしたって言うんだ、今日の君はらしくないぞ」

承太郎「逆に考えるんだ…。俺だからこの程度のメダパニで済んでいると」

花京院「承太郎…」

承太郎「そんな目で見るな…。花京院、あいつらは何だ?」

花京院「何を言ってるんだ。あいつらこそ僕たち流星十字軍(スターダストクルセイダーズ)の天敵、悪怒(わあるど)じゃないか」

承太郎「俺たちは暴走族なのか」

花京院「スターダストクルセイダーズだよ!」

承太郎「やれやれだぜ…」


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:04:49.60 ID:e+3HGUPtO

今北
流星十字軍って意味分からんのだが
流ってどこからでてきたんだよ


86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:07:16.54 ID:l4hGNgCp0

>>83
ジョジョの歴代主人公が兄弟だったらのスレが元ネタ
だからよくわからん


20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:12:02.77 ID:l4hGNgCp0

DIO「どうした! 臆したか流星十字軍!」

ジョセフ「誰がビビッたって?」

DIO「ヌッ」

ジョセフ「ちょっぴりハイになりすぎじゃあねえの? DIOちゃんよぉぉ」

DIO「あいにく、ジョースターの一族を見るとぶちのめしたくなるサガなものでな…余裕たっぷりに出てきたところ悪いが、もしや、お前一人で我々を相手にする気じゃあなかろうな」

ジョセフ「えっ!? うそ、俺一人!? …なーんてね」

バババッ

DIO「ヌッ!?」

エンヤ婆「あびゅなぁーい! 上からおしょってくるぅ!」

ガキィィンッ(何か肉弾戦の音)


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:13:16.59 ID:l4hGNgCp0

花京院「みんなが集まっている! 僕たちも加勢に行かねば、承太郎!」

承太郎「パスだぜ」

花京院「承太郎!」

承太郎「すまん。少し考えておきたいことがあるもんでな」

花京院「なにをっ…」ハッ

花京院「…わかった。信じよう、君を…!」タタタッ

承太郎「…(何か嫌な期待を背負ってしまったぜ)」

承太郎「(それにしても花京院、あいつあんなキャラだったのか…)」遠い目


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:15:08.02 ID:l4hGNgCp0

ジョセフ「流星十字軍、総長ジョセフ・ジョースター!」バンッ

花京院「同じく総長補佐、花京院典明!」ドンッ

ポルナレフ「同じく特攻隊長、J・P・ポルナレフ!」バンッ

イギー「アウワオオオッ(親衛隊長イギー!)」バンッ

アブドゥル「そして私モハメド・アヴドゥル!」

一同「流星十字軍、押忍!!」ドォォーーーン


DIO「…」キョロキョロ

DIO「おい、承太郎のヤツはどうした」

ジョセフ「あれそういやいねえ」

ポルナレフ「花京院、お前しらねえか?」

花京院「それが…あ、あれは!」

マライヤ「屋上だぁぁーー! 屋上でサボってやがるビチグソがぁ!」

承太郎「やれやれ…やっとおちつけると思ったら…やれやれだぜ」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:16:33.85 ID:l4hGNgCp0

DIO「承太郎きさまァー! そんなところに座ってこのDIOを見下すんじゃない! 降りてきて勝負をしろォ!」

ジョセフ「朝といいどうしたのよー! 遅れてきた反抗期!?」

イギー「イギッグアアッ」

アブドゥル「やれやれですな」

承太郎「うっとおしいぜ…。しょうがねえ…スタープラチナ!」ドゴォッッ「で、床を壊したぜ」

承太郎「そしてスターパンチ!」

ボグシャアァァァ

DIO「UMUAA!」

ヴァニラ「DIOさまーー!!」


ブラフォード「意外ッ! それは投石!!」

フーゴ「どう考えてもパンチじゃないのにパンチと言い切るその度胸! 僕は敬意を表する!」

承太郎「やれやれ、これで静かになった」

承太郎「というか、今日はもう、フケるぜ」


26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:18:45.39 ID:l4hGNgCp0

テクテクテク

アナスイ「徐倫、今日こそ俺の気持ちをっとおおお承太郎さんこれはっ…?」

エルメェス「『スルー』!?」

徐倫「…き、奇跡よ…飛んでるゥ~~」

FF「明日はカエルか!?」

ウェザー「降らすか!?」

アナスイ「これはやっと認められ」スターフィンガー「ザクッときたァッ!!」


億泰「でよぉ~~そのとき兄貴がよぉ~~」

康一「とかなんとかいいながら由香子さんへのメール邪魔するのやめてってー」

仗助「つーかその話昨日も聞いた気がするぜ」


ジョルノ「ミスタ、次の授業サボりますよ。暗殺チームがストライキ起こしたらしいです」

ミスタ「げぇ!? またかよ、今月に入って五度目だぜ?」

フーゴ「じゃ、僕はド低の…腐れ脳ミソ他を拾って向かいますんで」

テクテクテク


27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:20:03.14 ID:l4hGNgCp0

ジョセフ「シィィィザァァァァァ!!」

シーザー「うるせえよ。ほら、千円な(授業ノート)」


ジョナサン「ディオ!! 君はまた講義をサボって!」

DIO「ヌオッおのれよくわかったなジョジョォ!」

テク…テク…テク…


ジョニィ「…」

承太郎「…」

ドジャァァーーーン


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:21:32.33 ID:l4hGNgCp0

承太郎「お前は…確かうちの末っ子だったか」

ジョニィ「名前はジョニィ・ジョースター 中等部一年。まっ!この車椅子は気にしないでくれ」

承太郎「…それで、グーゼン鉢合わせたって感じじゃないな。何か用か?」

ジョニィ「今は落ち着いてるみたいだけど、今朝のあんたは…。どうもイカレてた。
すごくイカレてて…でもすごく『まとも』なようにも見えた…」

承太郎「『あんた』…? まて、てめえ俺のことを『あんた』と呼んだな?
普通、兄貴に対してそんな呼び方しねえと思うが…というか、てめえの態度、兄貴に対してにしちゃあいやに他人行儀な気がするぜ」

ジョニィ「ビンゴォ! やはり思ったとおりだ…『あんたは僕と同じようにこの世界に違和感を持っているみたいだ』」

承太郎「何…」


30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:24:51.99 ID:l4hGNgCp0

 ジョニィ・ジョースターは杜王学園の中等部一年生である。
アメリカのケンタッキー州に生まれ、その後兄弟とともに現在の町に移住して来た。
幼いころから兄の乗馬技術に魅せられ、そのころから彼の夢は当たり前のように『兄のような天才ジョッキーになること』と決まっていた。が、幼いときの不注意で彼の下半身は完全に麻痺してしまう。
絶望だった。
物心付いてからの希望は一気に崩れ去り、彼の心の輝きは次第にくすんでいった。
周りは彼を励ましてくれたが、彼の心にはそれも儀礼的なものに見えた。障害を負っても成功を収めた人間の自伝を持ってくる者もいた。どの本も彼の心には響かなかった。
どうせこうなった自分のことを本気で心配してくれる人間などいない。自分の将来に希望を持ってくれる人間もいなかろう。なら、自分は一生このままでいい。そうしたら、少なくとも同情は買えるのだから。なにより――この方が楽だ。
ダメ人間の思考だった。彼の心は完全にいじけきっていた。

――そんなときに出会ったのが、年上の変なヤツ、ジャイロ・ツェペリ。
ジャイロは、彼の心に意地と誇りを取り戻させてくれた。ジョニィはようやく歩き始めたのだ。肉体的にではなく――少年から青春という意味で。
彼は中等部でジャイロとともに乗馬部に入った。
どこか影を背負った、いろんな意味で魅力的な男装の麗人ホット・パンツ――あらゆるところがいけ好かない天才ディエゴ・ブランドー――ダイエットとリバウンドを繰り返す顧問のファニー・ヴァレンタイン――。
さまざまな人間と交流し、彼の心は今また、輝き始めていた。

――だが。
彼はある日、ふと思いついた。
『自分は確かにケンタッキー州の生まれだったが、そのとき一緒だった兄は、どの兄だったろう(天才的に乗馬が上手かった兄はどこに行ったのだろう。兄弟で乗馬をしているのは彼一人だった)』?
五人の兄は口をそろえてこう言った。
『何を勘違いしてるんだ。お前はこの町の生まれだ』
――そういわれれば、そんな気もした。
そもそも、アメリカ・ケンタッキー州での記憶など彼にはなかった。
――だが、なぜ自分はそんな勘違いをしていたのだろう。


31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:27:21.69 ID:l4hGNgCp0

――空き教室


ジョニィ「そこで僕は、いろんな人間に質問をしていった。『出身地はどこ?』とか『家族との思い出は?』とか」

承太郎「それで」

ジョニィ「結論から言わせてもらうと、『穴だらけ』なんだ。どいつもこいつも過去の記憶と今がちぐはぐすぎる。
僕らの『兄弟』なんて、イギリス、日本、イタリア、アメリカと生まれ故郷からしてばらばらだ。
僕ら兄弟はほぼ一歳違いだっていうのにさ、一年ごとに産む国を変える母親なんているか? いや、いるかもしれないけど…そうしたら、誰か一人くらい、国から国に引っ越した記憶があってもいいと思わないか? ないんだよ、誰も」

承太郎「…そのくせ誰も疑問に思っちゃいねえのか」

ジョニィ「もっと興味深い事実を言ってやろうか。その『ちぐはぐさ』は次の一瞬には『修正』されている」

承太郎「『修正』?」

ジョニィ「さっきも言っただろ? 記憶自体が変わるんだ。そしてそれは『勘違い』だったってことで済まされる。ひどいときには、一瞬前にあったはずの家が更地になってたこともあった」

承太郎「この世界は『穴だらけ』だが…『修正』する早さがそれを補ってるようだな」

ジョニィ「だけど僕らは例外らしい。僕はここの矛盾に気づけたし…あんたは今朝唐突に気づいたみたいだけど」

承太郎「そこなんだが。俺は『気づいた』わけじゃねえ。感覚としては、『もといた世界』からいきなり『ここの世界』に放り込まれた、ってのがしっくりくる」


32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:28:22.89 ID:l4hGNgCp0

ジョニィ「じゃあ、おたくには『もとの世界』の記憶があるのか?」

承太郎「ああ、少しな。俺は高三のころあの、ここじゃあ暴走族のボスらしいが――DIOと戦って、二十歳後半のころ仗助と出会い、ジョルノ・ジョバァーナを知り…娘の徐倫と…なんかした」

ジョニィ「あいまいだな」

承太郎「察せ。俺の記憶も『修正』されてるらしいぜ」


33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:29:48.13 ID:l4hGNgCp0


ジョニィ「ぶっちゃけ、この状況はどういうことだと思う?」

承太郎「俺は新手のスタンド使いの仕業だと思う。というか、この超常的な力は、それしか考えられねえ」

ジョニィ「スタンドか…。僕の世界にもそういう人を超えた力はあったよ。そしたらさ、誰が何の目的でってところが重要にならないか?」

承太郎「心当たりは腐るほどあるが…お前と共通する敵となると、さっぱりだぜ。そもそもお前と面識がない」

ジョニィ「あ! …今思いついたんだけどさ、
敵スタンドの能力が『この世界に人間を住まわせる』ことだったら、僕も別の世界からここに放り込まれたってことになるよな」

承太郎「情報が少なすぎる今、安易に特定するのは危険だが…その前提ならイエスだろうな」

ジョニィ「となると、僕たちだけじゃない、この世界にいる全員が記憶を消されている…と考えてもいいかもしれない」

承太郎「ならあのDIOも本物のDIOかもしれないってことか。 …考えを改めなくちゃならねえ様だな。色々と…」


35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:30:41.60 ID:l4hGNgCp0

ジョニィ「とにかく、僕はもとの世界――があるとしたらだけど――に帰りたい。なにか、大切なものを残してきた気がするんだ」

承太郎「俺もだぜ。ここは前いたとこより平和だが、気にいらねえ。何よりムカつくのは、自分の名前も『修正』されてるってことだ」

ジョニィ「僕は変わってなかったけれど…そこにも何かヒントがあるのかな」

承太郎「忘れないうちにお前にも覚えてもらいたい。『俺の名は空条承太郎』。条と承が続いてるからジョジョっていうあだ名だ。…もっとも、この世界じゃそんなヤツ存在すらしてなかったみてえだがな」

ジョニィ「空条承太郎の消失、か…」


40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:42:50.48 ID:l4hGNgCp0

残ってた!ありがとう!

続き↓

…時間軸は承太郎と別れた直後の仗GIOらに戻る…

仗助「ジョルノよぉ~。改めて思うに、承太郎兄ちゃんの様子、ありゃあ異状だぜ。溺愛してた徐倫にさえあの反応だもんなぁ~」

ジョルノ「仗助。わかりきったことを何度も言わないでください。二度言わなきゃいけないって事はそいつが馬鹿だって事です。同じ事を繰り返すなんて無駄なんだ、無駄だから嫌いなんだ、無駄無駄…」

仗助「んだよォ~、その態度はよォォ~」

ジョルノ「僕だって、あの承太郎兄さんがイカレちまったのはショックですよ。僕の言いたいのは、愚痴なんて無駄なことはやめろって事です」

仗助「イカレってお前」

ジョルノ オホンッ「失礼。とにかく、今日一日様子を見て、暴れだしたり等異常な行動が目立つようなら然るべきところに相談しに行きましょう」

ドッシィィーーン

仗助「うおっ!」

ジョルノ「仗助」


41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:43:52.83 ID:l4hGNgCp0

ガシッ グッ

徐倫「うおおっわりっ…って何だ、仗助兄さんか」

仗助「ぐ…グレー…ト…」

ジョルノ「徐倫、胸倉つかんで支えるのはいいですけど、それじゃあ首吊りです」

徐倫「うわっ、ごめん! 大丈夫、仗助兄さん!?」

仗助「ゲホゲホッ! し、死ぬかとおもったぜぇ~。なんか俺、朝から間抜けな役が続いてねえかぁ?」

ジョルノ「そんなことより、徐倫、どうしたんです。そんな大荷物を持って」

徐倫「ああ~、国語の先生に準備室まで運んでって言われちゃってさぁー」

ジョルノ「ブチャラティですか…徐倫に…なるほど…」サラサラ

仗助「何書いてんだよお前ェよー」

ジョルノ「ちょっとしたメモですよ。徐倫、ひとりじゃ大変そうですし、僕らも手伝いますよ」

徐倫「マジでェ~? 助かるわ、兄さん」


42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:45:21.07 ID:l4hGNgCp0

仗助「さらっと俺も手伝うことになってんのに意見言ってもいいですかぁ~」

ジョルノ「へえ。なら仗助は困っている妹に手助けのひとつもしないヤツなんですね。思いやりとか信頼とかに欠けた人間なんですね。そう思っていいんですね」

仗助「う、ううぅ~(前から思ってたけどよォ~、ジョルノみたいなクールっていうの? ねちっこいっていうの? こういうタイプ苦手だぜェ~、承太郎さんは平気なのによォ~)…ん?」

ジョルノ「どうしました、仗助。とっとと持ってくださいよ」

仗助「(なんで俺今、承太郎兄ちゃんに『さん』なんてつけたんだ?)」

仗助「(…ま、いっか)へいへいよ~っておい! 何で俺の持つ分が一番多いんだよ!」

徐倫「え? そう? 多い? あたししーらないー!」ダダダッ

ジョルノ「徐倫、廊下は走らない、またぶつかりますよ」タタタッ

仗助「ああ~もう! また間抜け役になってるぜ俺ェ~」ヨロヨロ

仗助「ってうわ! 一冊おち…」

ズギャンッ パシッ


仗助「…あり?」


43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:47:18.12 ID:l4hGNgCp0

――準備室

ジョルノ「だいぶモノが多いですね。この辺に置いとけばいいでしょうか」ドサッ

仗助「と言った時にはすでに置いてるんだからなぁー」ドサッ

徐倫「おかげで早く片付いたわ、ありがと、兄さんたち」ドサッ

ドサササァァーーー

徐倫「うおおおっ!?」

仗助「あーあ、何やってんだ徐倫」

ジョルノ「どうせ適当につんであったものです。適当につみなおしておきましょう」

徐倫「あーくそっ、ついてねぇー」


44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:48:01.95 ID:l4hGNgCp0

仗助「(本が多いんだな…国語の先生だし当然か)っと、本から『しおり』が落ちちまった」ヒョイ

仗助「…何だコリャ?」

徐倫「なんか見つけたの、兄さん?」

仗助「いや、この本の間にしおりが挟まってたんだけどよぉ~」

徐倫「『鍵を集めろ。期限は二日』…? なんかのメモかしら」

仗助「さあ…でも、なんか奇妙な感じがするぜぇ~…」

徐倫「…」

仗助「…」

ジョルノ「ふたりとも、何やってるんです。早く片付けて授業に戻りましょう」

仗助「お、おう…」ササッ


徐倫「…『ゴージャス・アイリン』。…読んだことはないけど、なんとなく、この本のための『しおり』じゃない気がするわ。なんとなく、この『しおり』は持ってなくちゃいけない気がする…」


46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:50:22.23 ID:l4hGNgCp0

~~~

承太郎「話も終わったし、とりあえず、俺はいったんうちに帰るぜ」

ジョニィ「僕はサボらないからね。不良じゃないから」

承太郎「…勝手にしな。また変わったことがあったら話し合おうぜ」

ジョニィ「ああ」

テクテクテク

DIO「フンッ、やっと来たか承太郎」

承太郎「…」


48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:52:01.53 ID:l4hGNgCp0

DIO「あからさまに嫌そうな顔をするんじゃあない。おい、待て、どこへ行く」

承太郎「テメーのいないところだ」

DIO「ヌッ…フッ…クックックなるほどな…なんだかんだと言って!貴様、このDIOにコンクリートの塊など投げつけたのを後悔しているのだな!気まずいのだろう!」

承太郎「(ああ、そんなこともあったか)」

DIO「よかろう! 謝るならいまのう…WRYYYYY!!このDIOを無視していくんじゃあない!」

承太郎「(うるさいぜ)…悪いが、いや、悪いだなんてこれっぽっちも思っちゃいねえが…テメーと関わりあってる暇はないんでな。消えろ」

DIO「ヌヌヌッ…おい待てというに! いったい何をそんなに怒っているのだ!今日の抗争のことか!?気化冷凍法で貴様の席を凍らせたことか!?体操着を赤く染めたことか!?
まさかとは思うがまだジョナサンの件を根に持っているんじゃあなかろうな!」

承太郎「…(頭が…。なんだ、このDIOの馴れ馴れしさは…まさかとは思うが…俺たちはこの世界じゃ『なかよしこよし』ってやつなんじゃあねえだろうな…)」


49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:54:02.08 ID:l4hGNgCp0

>>47
そうなの? 原作にそんな描写あったっけ?


DIO「…フンッ!何に怒ってるにせよ! 今夜貴様のうちで夕食をいただくという約束は覆らんからな!」

承太郎「何…(家族ぐるみの付き合い…だと…)」

DIO「なにをそんなにおどろ…おど、そんなに嫌そうな顔をするんじゃあない!!」

承太郎「…おいDIO」コイコイ

DIO「なんだ?」テクテク

承太郎「テメーは確か…吸血鬼だったよな、おい、もっとこっちに寄れ」

DIO「今更なんだ、そんな当たり前のことを」

承太郎「太陽は大丈夫なのか? 今昼だぞ。…そうだな、もうちょっと左側へ出て来てくれるとベストだが…まあいいだろう」

DIO「フンッ。文明の利器…日傘さえあればすべて解決よ! それで?何が…」

承太郎「スタープラチナ!!!」ドーーン

DIO「うげえええええッ!!」ボゴーンッ


50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:56:20.46 ID:l4hGNgCp0

DIO「お、おのれ! 何だ今のは!? 何をした!? 痛い、痛いぞォ!!」

承太郎「見えてねえのか…」

DIO「何が?」

承太郎「もういい。失せな。テメーといると頭が痛くなるぜ」

DIO「なんだというのだ一体! 今夜貴様の血を吸いに行ってやろうか!」

承太郎「(やれやれ…残ってる設定の基準がむちゃくちゃだな)」


ジョニィ「ほ…ホット・パンツ…何をやってるんだ、体勢はともかくわけを言え…」

HP「いや…恐竜の乗り心地ってのが気になってな」

Dio「WRY…」


52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:57:57.54 ID:l4hGNgCp0

ジョナサン「お帰り、学校はどうしたんだい?」

承太郎「…あんたこそ」

ジョナサン「今日は大学は午前中で終わり。今日は週に一度のディオの来る日だし、晩は手の込んだものにしようと思ってるんだけど、リクエストあるかい?」

承太郎「そうか…納得だぜ」スタスタスタ

ジョナサン「そういう日もあるのはわかるけどね、サボりはよくないよー」

承太郎「ああ…明日は出るぜ…多分…」

ジョナサン「…随分顔色がよくなかったな…風邪なのを隠しているんだろうか? 承太郎らしいけど…」

ドサッ

承太郎「疲れたぜ…少し頭を…休ませよう…うん…」グーグースヤスヤ


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:59:54.56 ID:l4hGNgCp0

トントンッ

承太郎「う…む…」

ガチャッ

仗助「承太郎兄ちゃん、ちょっといいスかー?」

承太郎「仗助か…学校は」

仗助「とっくに下校時刻ッスよ。それより今朝の話で聞きたいことがあって…」

承太郎「今朝?」

仗助「…」

承太郎「…」

ゴヅッッ


55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:01:54.62 ID:l4hGNgCp0

仗助「何やってんスか承太郎にいちゃーーん!!(額を角に打ち付けたーー!?)」

承太郎「あ、危ない…うっかり全部忘れるところだったぜ」

仗助「あぶねーのは兄ちゃんの行動言動ッスよ…」

承太郎「それで、聞きたいことってのは?」

仗助「何事もなく話を続けようとするその姿勢にはしびれるし憧れますけどね。…その、『スタンド』ってやつのことで聞きたくって…」

承太郎「『スタ…ンド』?」

仗助「変なこと話すけど…俺、小さいころからなんか『奇妙な能力』があるんス。物を直したり、傷を治したり…おれ自身のはちょっとダメなんスけどね。
変な風に思われるのがヤで、今まで隠してたんスけど。で、今朝兄ちゃんの『スタンド』って言葉を聞いてから…」

ドンッ

承太郎「!」

仗助「こんなクレイジーなモンが出てくるようになっちまって…これが『スタンド』なんスか? 『スタンド』って、一体なんなんスか?」


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:03:45.35 ID:l4hGNgCp0

承太郎「仗助…!」ガシッ

仗助「おわっ!? なんスか?」

承太郎「思い出したぞ、お前は東方仗助だッ!」

仗助「は? いや俺は…」

承太郎「お前の母親の名前は何だ。祖父の名前は。出身はドコだ」

仗助「お、落ち着いてくださいよ承太郎さ、ん……?」

仗助「お…俺の出身はここですよ。杜王町…。母親の名前は朋子…ひ、がしかた…東方朋子…」

仗助「ああ! それで俺、ここの養子になって引き取られたんでした! だから今の名前は仗助・ジョース」

承太郎「仗助」ガシッ

仗助「だ、だから胸倉はやめて下さいってば~」

承太郎「『~~でした』なんて今思いついた言い訳はいらねえ。安易な記憶に流されるな。思い出せ、仗助」

仗助「~~…!」


57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:07:41.00 ID:l4hGNgCp0

ジョルノ「失礼します兄さん…って何やってるんですか」

仗助「ジョ…ジョルノよぉぉ~~! なんか承太郎さ…兄ちゃんがおかしいんだって!」

承太郎「おかしいのはテメーらだ! 目を背けるなと言っただろうが仗助!」

ジョルノ「ちょ…いったん落ち着いてください。暴力は無駄ですよ…何も生み出しません…無駄無駄…」

徐倫「何々? どうしたのよ大声出して」

ジョニィ「承太郎、どうした!?」

承太郎「…」

仗助「…」ダラダラ

ジョルノ「…」

ジョニィ「…!」

徐倫「?」


58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:12:05.24 ID:l4hGNgCp0

ジョニィ「うおおおおおおッッ!!?」ガクンッ

ジョルノ「ジョニィ?」

徐倫「あっづぅ!? し、『しおり』! ポケットに入れていた『しおり』がッ!」

承太郎「徐倫!」バッ

仗助「はぁっ! …な、なんなんだよもう…」ヘナヘナ

ジョニィ「せ、背中がァァーー! 僕の背中が猛烈に痛いッ!!」

徐倫「『鍵を集めろ』の文字が…変わっていく…!」

承太郎「『鍵』…そうか、期せずしてこの部屋に集まっていたというわけか、鍵がッ」

ジョルノ「三人とも無駄な行動は慎んで! ジョニィが大変なことになってますよ!」

ジョニィ「う…うぅ…!」

ジョルノ「背中が痛むんですね? 失礼」バサッ

ジョルノ「これは…」


59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:16:12.95 ID:l4hGNgCp0


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


ジョニィ「ハァ、ハァ、ハァ…『脊髄』…感じる……そうか…僕は『もとの世界』から、この『脊髄』を…」

ジョニィ「これは…『もとの世界』からのメッセージだ…!」

バァァーーンッ

徐倫「何これ、背中に…地図?」

仗助「みたいに…みえるな。ほら、ここが俺達の家で…学校。このバッテンは目的地…?」

承太郎「『お前たちは正解を集めた。道は開かれる』」

仗GIO徐「…!」

承太郎「『しおり』の言葉だ。ようやく一歩前進したようだぜ、ジョニィ」

ジョニィ「ああ…!」


61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:20:09.61 ID:l4hGNgCp0

――家族会議

シィィーーン…


ジョセフ「えー…ちょっと失礼。あー…つまりだ。お前たちはこの世界が『まやかし』だと。作られたものだといいたいのね?」

承太郎「ああ」

ジョニィ「その通りだよ」

ジョセフ「…」

ジョナサン「えっと…それはつまり…」

ジョセフ「…フ…フフフ…クックック…ハーハハハハハハッ! いや面白ェーー! お前らでもそんな面白いジョークが言えたのねェん!お兄ちゃんちょっとビビッちまった!」

仗助「あー…」

ジョルノ「…」


64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:27:05.81 ID:l4hGNgCp0

ジョセフ「ジョナサン兄貴もそんなマジにとるなって! で?今日は何の記念日なわけ? ジョニィの刺青記念日?」

徐倫「マジよ…」

ジョセフ「!」

徐倫「兄さん達は実際見てないからわからないだろうけど…これはマジよ…。それに、私達はジョニィの背中の地図の指す場所に…『いかなくてはならない』。そんな気がする…」

仗助「俺も! よくわからねえっちゃわからねえけどさ、俺も奇妙な感覚はあったんだ…前から…承太郎兄ちゃんのこと『さん』付けで呼んじまったり…この違和感をスッキリ解決できるのって、ここに行くしか方法はねえと思うんスよォ!」

ジョルノ「ふたりが行くなら僕も行きます。正直半信半疑だけど、2人の勘が間違ってるとも思えない」


65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:33:56.71 ID:l4hGNgCp0

ジョセフ「おいおいおいおいよォ~。マジで言ってんのか?お前ら。『アザが地図に見える』ってだけだろォ~?」

ジョナサン「承太郎…君が思慮深いのは知っているけれど…これは…その……なんていうか…」

承太郎「イカレてるか」

ジョナサン「承太郎!」

承太郎「信じられねーならそれでいい」シボッ

ジョセフ「!? ちょ、承太郎、オメー今…」

承太郎「どうした?何かあったか?」

ジョナサン「(き、奇妙だ…火はおろか煙草を出したのも見ていないのに…承太郎がいつの間にかタバコを吸っている!)」

承太郎「…」


68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:39:04.23 ID:l4hGNgCp0

ジョセフ「…ケッ!何の手品かしらねーけどな!俺にイカサマで勝とうなんて百年は早ぇぜ!」

仗助「ジョセフ兄ちゃん…」

ジョセフ「ジョナサン兄貴、こんな話信じるこたぁねーかんな」

ジョナサン「う、うん、それはもちろん…でも…」チラッ

承太郎「行くぞ」ガタッ

徐倫「うん」ガタッ

仗助「…」ガタッ

ジョニィ「じゃ」ガタッ

ジョルノ「…」ガタッ

ジョセフ「あー行け行け、どうせなにもねーよ。凹んで帰ってきたって慰めてやんねーからな」

ジョナサン「…」


71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:44:26.83 ID:l4hGNgCp0

ジョナサン「承太郎、みんな!」

承太郎「…」

ジョナサン「えっと…ちゃんと帰ってくるんだよ」

承太郎「そいつは無理な話だ」ザッ

ジョナサン「(′・ω・`)」

ジョセフ「兄貴…いい加減家の中入れよ」

ジョナサン「本当に…行かせてしまってよかったんだろうか…」

ジョセフ「心配しなくても、明日の朝には戻ってくるって。『やっぱり何もありませんでした』ってな」

ジョナサン「でも…もう二度と彼らは帰ってこないような気がするんだ…」

ジョセフ「…」


76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:51:47.35 ID:l4hGNgCp0

??「…」

ジョナサン「……あ。もう来てたんだ…まあいろいろあってメンバーは足りないんだけど、とりあえず中に……どうしたんだい?」

DIO「…」



78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:54:21.70 ID:l4hGNgCp0

仗助「地図によるとこの線路の傍ッスねぇ~~」

承太郎「…」

ジョルノ「何もありませんね…」

ジョニィ「そっ…そんなはずはない! 僕の背中にこの地図が浮き上がってきたのは!必ず意味があるはずなんだ!」

ジョルノ「でも実際何もありませんよ。ここにあるのは野原と線路と小さい池です。それだけですよ」

徐倫「ここに何かが通るってことじゃあないの?」

ジョルノ「どっちにしても今来たのは無駄骨だったってことですかね…」

承太郎「いや。意味は『あった』ぜ」

ジョルノ「!?」


81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:59:39.11 ID:l4hGNgCp0

ジョルノ「!?」

承太郎「見ろ。この池の亀」

徐倫「甲羅に変な模様が…」

ジョニィ「いいや!鍵だ! 鍵のはまった亀!! やっぱりここにヒントはあった! 見てみろよ仗助って遠ッ!」

仗助「い、いや…爬虫類って奴は苦手で…」

ジョルノ「なんだ…どこかで見たことがあるような…この感覚…」ソッ

ブアアアアアアッ

徐倫「うおっ!?」

ジョニィ「うおおおおっ!? こ、これはー!」

承太郎「ジョルノが触れると同時に…!」

ジョルノ「何かが発動したのかッ!?」

仗助「うわあああ! 俺までーー!?」


85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:05:17.51 ID:l4hGNgCp0

シュルルルルッ
ドサッ

徐倫「いってェェ~~! 尻打った~~!」

承太郎「徐倫お前…いや、なんでもない…」

ジョニィ「部屋…?見たこともない部屋だ…なんで部屋に…?」

ジョルノ「いや。これは、やはり僕は見たことがある!」

仗助「…とりあえずよォォ~~! みんな俺の上からどいてくれねえかなァ~~!」

カツ、カツ、カツ…

JOJOS「!?」バッ

??「ようこそ…やはり…お前たちなら…ここに来てくれると思っていたよ……」

徐倫「誰!?」

ジョルノ「あなたは…!」

承太郎「…」


90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:15:20.29 ID:l4hGNgCp0

??「お前たちの力を感じたから…あるいは『ココ・ジャンボ』もお前たちを迎え入れたのか…」

ポルナレフ「久しぶりだな、承太郎にジョルノ…。そしてはじめましてそこの三人。旧交を温めてる暇はなさそうだな。ま、座れよ」

承太郎「オラァッ!」

ポルナレフ「なんでっ!?」

承太郎「すまん…『引っ張るだけひっぱいといてお前かよ』の気持ちが大きくてな…」

ポルナレフ「HEEEEYYYYYY!!あんまりだぁぁ~~…!」

ジョルノ「(こんなキャラだったのか…)」


92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:21:06.45 ID:l4hGNgCp0

ポルナレフ「えーっと、全員コーヒー党? あとはジュースしかないけどよォ」ガサゴソ

承太郎「いらねえよ」

ポルナレフ「おー! ここに来て三分も経ってないのにまるで自分の部屋にいるようなそのくつろぎ具合! 変わってねえな、承太郎」

承太郎「…。御託はいい。それより…話すことがあって呼んだんだろうが」

ポルナレフ「」ピタッ

ポルナレフ「『呼ぶ』?」

ジョニィ「あんたじゃないのか? 僕のこの背中…」

徐倫「この『しおり』は?」

ポルナレフ「…どっちも俺じゃないな。俺はてっきり、お前たちの『引力』でここにたどり着いたんだと思っていたが…」

ポルナレフ「じゃあ、あの時の…『矢』を持った手はお前たちの誰かではなかったということか?」


95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:27:20.28 ID:l4hGNgCp0

ジョニィ「あんたじゃないのか? 僕のこの背中…」

徐倫「この『しおり』は?」

ポルナレフ「…どっちも俺じゃないな。俺はてっきり、お前たちの『引力』でここにたどり着いたんだと思っていたが…」

ポルナレフ「じゃあ、あの時の…『矢』を持った手はお前たちの誰かではなかったということか?」

承太郎「『矢』? 何の話だ?」

ポルナレフ「俺がここの異変に気づいてまもなく…誰かがこの亀…『ココ・ジャンボ』に『矢』を刺したんだ。スタンドを進化させる『矢』を! 俺はその時寝ぼけてて『手首』までしか見えなかったんだが…」

ジョルノ「シリアスにいっても聞き逃しませんよ」

徐倫「随分マヌケね」

ポルナレフ「ううっ…。ま、まあ…そういうわけで進化した『ココ・ジャンボ』の中にいたわけだが…」

ポルナレフ「もう一度聞くが…お前らじゃないんだな?」

シィィーーン…


98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:32:40.09 ID:l4hGNgCp0

承太郎「わからねえことについて考えてもどうにもならねえ…ポルナレフ。今の口調じゃ、お前も『思い出した』ひとりのようだが?」

ポルナレフ「いや…それは少し違うぜ、承太郎。俺は『最初から記憶があったんだ』」

承太郎「…!」

仗GIO徐「!」

ポルナレフ「なぜ…俺が『もとの世界』の記憶を持っているのか。それは俺自身にもよくわからん。俺が幽霊だからっていうのが一番しっくり来ると思うがね」

ジョニィ「やっぱり…あるのか! 僕達の帰るべき世界が!」

ポルナレフ「ああ。結論から言うと、この『世界』は誰かがスタンドで作ったものだ、と、俺は思っている」

ジョルノ「スタンド…?」

承太郎「解説は後だ。ポルナレフ、言わせてもらうが、世界自体を構築するほどの精神力を持つ奴がいるなんて…それこそ眉唾物だぜ」

ポルナレフ「…ひとつ、話をしよう」

JOJOS「…」


100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:38:23.78 ID:l4hGNgCp0

ポルナレフ「ある男は自分の住む『世界』に疑問を持っていた…。
『この世界は本当は真っ白で、自分の行動する範囲に限って精巧な世界が作られているんじゃあないか』、と。
自宅、会社、学校…『海外旅行をしよう』と思ったらその時点で誰かがロンドンやらパリやらを先回りして作っている世界!自分のいるのはそんな『世界』じゃあないのか? と!」


ド ド ド ド ド ド ド ド ド


徐倫「あたしたちの世界も、『そう』だっていうの?」

ジョルノ「…!」

仗助「グレート…」

ジョニィ「すごく…イカレた話だ」

承太郎「だが納得はできる。それなら世界…地球丸ごとコピーなんて…無茶なまねはしなくて済むからな」

ジョルノ「しかし、いったい誰が、なんのためにその…『箱庭的世界』を作ったんです?」

ポルナレフ「そのヒントとなるのが、『この世界』の構成だ。『この世界』で俺が認識済みの『世界』をまとめてみた。…多分、お前たちの認識している『世界』とほぼズレはないだろう」


102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:46:32.79 ID:l4hGNgCp0

『ジョースター家』!
『十字流星群(スターダストクルセイダーズ)構成員』!
『DIOの率いる暴走族・悪怒(わあるど)』!
『ツェペリ家』!
『徐倫の友人』!『仗助の友人』!
『ジョルノの友人と「組織」』!


ポルナレフ「わかるか、この『世界』が!いったい『何を中心にできているかという』ことが!」

承太郎「」ハッ

ジョニィ「」ハッ

ジョルノ「まさか…」ゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「この『世界』はッ! 『ジョースター家を中心に構成されているんだ!』」

徐倫「な」

JOJOS「何だってェーーッ!?」

承太郎「おい待ちやがれポルナレフ…そいつはつまり…『この世界』を作ったのは…」

ポルナレフ「『世界』の中心!それすなわち『神』! 『この世界』の『神』は!ジョースター家の中にいるッ!」

ドォォォーーーン


103 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:52:51.34 ID:l4hGNgCp0

ポルナレフ「ジョースター家の『誰』が『神』なのか!?
俺の『体験』が、『ひらめき』をもたらしてくれた…昔語りをしてくれたジョースターさん、承太郎とDIOの因縁、ジョルノとの出会い、ココ・ジャンボ…どの『体験』が欠けても俺は『その答え』にはたどりつけなかっただろう!」

ポルナレフ「その人物とはッ!」


~~~~


ド ド ド ド ド ド ド ド

徐倫「うそ、でしょ…!」

仗助「グレート…」

ジョニィ「…すごく、映画みたいな展開だ…」

ジョルノ「…」

承太郎「…」


107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:57:33.54 ID:l4hGNgCp0

ポルナレフ「犯人は――『この世界』の『神』は『あること』を願ったのだと俺は考えた! それは『平和』!」

ポルナレフ「ありとあらゆる勢力が、その運命にとらわれず! 永遠に笑い合えるような平和な世界だ! なぜなら! 『ヤツ』は最初から敵と戦うつもりなどなかったのだから!」
ポルナレフ「一体何をどうやったのかはやはり推測の域を出ねえ…だが! 俺の考えについてきてくれるというなら、そのすべてを受け継いでくれると言うなら! 俺はありのままを話すぜ!」

ポルナレフ「誓ってくれ…俺の話を心から信じると」

シィィーーーン

ジョルノ「ポ、ポルナレフ」ガタッ

ポルナレフ「…」

ジョルノ「悪いけれど、僕はこれ以上付いていけません…」

承太郎「…」ピクッ


111 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:02:39.65 ID:l4hGNgCp0

仗助「…ジョルノ。おめぇ、何言ってんだ?」ガタッ

ジョルノ「『あの人』が『神』?『もとの世界』だって? 意味がわからない…」

仗助「何言ってんだよオメーはよォォォーー!!」

ジョルノ「頭がおかしいとしか思えないと言ってるんだ! 『この世界』がまやかし!? じゃあ『僕の記憶』は、『苦労』は『仲間』は! すべてまやかしとでもいうのか!
ボスを倒しパッショーネを乗っ取って護衛チームと暗殺チームのわだかまりを解き! 麻薬ルートもようやく駆逐できたところなのに! それをすべてまやかしだというのか!」

仗助「…!?」

ジョルノ ハッ「い、いまのは…すみません、忘れてください…」

仗助「…まあ、薄々やばいことに足突っ込んでそーとは思ってたけどよぉ~」

ジョルノ「…とにかく、僕は『誇り』がある…短い間だけど、この世界でパッショーネのボスとして生きてきたという『誇り』が…」

仗助「ジョルノ…オメーの気持ちはわかるぜ…俺だって億泰や康一との関係とか、吉良吉影とのあれこれがゼロにもどっちまうと思うとゾッとするがよぉ~」

ジョルノ「…あなたの言いたいことはわかりますよ、仗助…でもやはり、これは譲れない…」

シィィーーーン


112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:06:08.63 ID:l4hGNgCp0

ジョルノ「承太郎兄さん、仗助、徐倫、ジョニィ、ポルナレフ…すみません。僕は、『降ります』」

仗助「…ジョルノよぉ~~」

承太郎「やめとけ仗助」

仗助「承太郎兄ちゃ…さん!何でとめるンスか! 『誇り』とか何とか言って、こいつは甘ったれてんスよ、『ここでの記憶』によぉー!」

ジョルノ「その通り、僕は都合のいい記憶に甘えてるのかもしれない…。仗助、僕は『覚悟』を知ってるつもりだ」

仗助「あん?」

ジョルノ「今の僕には『覚悟』がない…この居心地のいい世界を捨てて、光の道を切り開く『覚悟』が…ここで無理やり自分を納得させて付いていくのはたやすい…でもそれでは、僕は絶対に足手まといになる…だから『降りる』んだ」

仗助「…」グッ


ジョルノ「じゃあ僕はこれで…結果がどうあれ、また会えるよう期待しておきますよ」


113 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:11:18.10 ID:l4hGNgCp0

ピューーーンッ
ドッシィィンッッ


徐倫「いっっってぇぇ~~!着地ィ~!着地ヘビィ~!」

承太郎「あのヤロー…」

ジョニィ「ああ~~!車いすの!」

徐倫「車輪が!」

仗助「コロコロ!」コロ~

コロコロコロ…

コツン

仗ジョ「!」

徐倫「あ」

承太郎「どうやら『特急便』だったらしいな」


ジョナサン「…みんな?」


115 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:15:52.48 ID:l4hGNgCp0

 影の歴史となった男がいた。
彼は戦場での激戦の末、敵の凶刃に倒れる。その肉体は吸血鬼に奪われ、灰になり――首から上は海底深くへと沈んでしまった。
百年以上を海の底で過ごしながら、生首にはまだわずかばかりの精神エネルギーが残っていた。
それは肉体に宿る残留思念と言ってもいい。
その『残りカス』のようなエネルギーが唐突に膨張し、爆発した。
ある『矢』の力によって。


ポルナレフ「なぜ海底に沈んでいたはずのジョナサンの頭部に『矢』が刺さったのか。そこまではわからない。
だがとにかく!頭部に残った『残留思念』はスタンドのエネルギーへと姿を変え、それは『残留思念』の望むまま、『世界』を作っていった。
あらゆる時間軸から俺たちを集め、記憶を改ざんし!徐々に『世界』を構築していった!」

ポルナレフ「この世界のジョナサンはその残留思念が形になったものだ。それはきっと、ジョースター家の血筋のものしか倒せない!
ジョナサン自身の魂がそれを望んでいるはずだからだ!」


承太郎「話は分かったぜ。今からジョナサンの野郎をぶちのめしに行けばいいんだな?」

ポルナレフ「先祖にお前…ま、まーそういうことだ」

ポルナレフ「ここで進化した『ココ・ジャンボ』のスタンドが役に立つ。これは部屋の内部にいる人間を好きな時間・好きな位置へ『飛ばす』ことができるんだ。俺は幽霊だからダメみたいだけどね。お前たちが望むなら、すぐ生まれて間もない『神』のもとへ『飛ばして』やろう」


116 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:16:54.34 ID:l4hGNgCp0

仗助「望むに決まってるッスよぉ~~。俺には詳しい事情はわかんねえけど、『あいつ』をぶっとばしてやんなきゃってのはわかってますからねぇ~~」

承太郎「ああ…これは俺達『血族』の責任だろう」

ジョニィ「僕も、『あいつ』が僕にとっての悪なら、それを正す必要があると思ってる」

徐倫「あたしも気持ちは同じ。さっ、早くやっちゃってよ!」

ポルナレフ「やったぞ。既に」


JOJOS「え」

そういうわけで瞬間移動してきたのである。


117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:20:06.08 ID:l4hGNgCp0

承太郎「(…ちょうど世界の改ざんをしていたみてえだな)」

ジョナサン「承太郎、仗助、徐倫、それにジョニィまで。こんな夜遅くにこんなとこで、一体何をしてるんだい?」

承太郎「それはこっちのセリフだぜ、ジョナサン・ジョースター」

ジョナサン「? いや僕は…えっと…ああそう!散歩だよ、散歩に出てたんだ」

ジョニィ「とぼけてる…いったん締め上げるか?」

仗助「いいや、あのキョトン顔…俺には嘘ついてるようには見えないッスけどねぇ~」

承太郎「自分の記憶も消す、それは『盾』だ…自分が完璧に被害者に成りきるっていうな…」

ジョナサン「四人とも…なんでそんなに怖い顔をしているんだい?」

徐倫「ジョナサン兄さん…あんたは自分が悪だと気づいてない…『もっともドス黒い悪』だ…」

ジョナサン「…?」

ジョニィ「とにかく、やっとこの『世界』の『神』をあぶりだしたんだ」

承太郎「少々手荒くなるが…てめえには『思い出して』もらわなくちゃならねえんでな」ザッ


118 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:25:25.61 ID:l4hGNgCp0

ジョナサン「な、なにをするだァーー!」

徐倫「脚固めたァ! これで逃げれないわよ!」

仗助「今ッス承太郎兄ちゃん!頸動脈をコキッと!」

承太郎「いや、スタープラチナならデコピンで十分だ」ドンッ

ジョニィ「後援は任せろー」グルグル

ジョナサン「やめて!本当にッッ!」


ドォォーーーン


122 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:30:38.38 ID:l4hGNgCp0

承太郎「」

承太郎 ハッ「こ、これは…まさか」


ドドドドドドドドドド

承太郎「まさか…」

ドドドドドドドドドド

徐倫「」

承太郎「ッ!!」ダッ


ドスゥッ

    ザ・ワールド
DIO「『世界』…時は止まった…!」
承太郎「DI…O…」


124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:33:33.68 ID:l4hGNgCp0

DIO「フンッ…娘をかばって飛び出したか。承太郎、相変わらずだな。相変わらず、便所のネズミの糞ほどにも価値のないことにこだわる…だから…こうなるのだァァー!」

ズボォォッ

承太郎「がっ…」グラッ

DIO「そして時は動き出す…」


承太郎「」ドサァッ

徐倫「…」

仗助「え」

ジョニィ「じょ……ジョータロォォォ!!!」

徐倫「うおおおおおっ!? なぜっ! いつの間に承太郎兄さんがっ!」

ジョニィ「仗助! 早く治療しろ! 腹に穴が開いている、出血も…」

仗助「…」

ジョニィ「何をしている仗助ェェー!! 早く治療しろォォーー!!」

仗助「ち…治療はよォ…『もうやったんだ』」

徐倫「…」

ジョニィ「」ハッ


127 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:35:31.26 ID:l4hGNgCp0

仗助「治療は終わってんだよ、とっくの昔によォ…なのに、なんで目があかねーんだ…」

ジョニィ「…」

徐倫「…うそでしょ…」

ジョニィ「あの承太郎が…あっけなさ過ぎる…」

徐倫「う…うう…うああああああ!! 起きろ! 何寝てやがる畜生! くそっ、父さんッッ…!!」ハッ

ジョニィ「徐倫…今…」

徐倫「とう…さん…」


3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:56:42.50 ID:l4hGNgCp0

承太郎「今日こそはまじめに学校に行くぜ」

キュッ サッ バッサァァッ

承太郎「さて、行くか」

仗助「あっ、はよーッス」

承太郎「ああ」

スタスタスタ…  ピッタァァ

承太郎「ちょっと待て仗助。何でてめえがここにいる」

仗助「は? 寝ぼけてんスか?」

承太郎「昨日…泊めたか?」

仗助「泊めるゥゥ~? それじゃあまるで俺がよそのうちの子みてえじゃねえッスか、『承太郎兄ちゃん』」

承太郎「…何?」


5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/09/25(日) 18:58:13.38 ID:zfp0UY7E0

ほう、支援してやろう


6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:58:27.31 ID:l4hGNgCp0

ジョルノ「つじつまが合わないのは承太郎兄さんですよ。なんですかジョバァーナって。僕はジョルノ・ジョースターです」

仗助「で、俺は仗助・ジョースター」

承太郎「そして俺は承太郎・ジョースター…つまり、挟み撃ちの形にならないな」ボグオンッ

仗助「痛いッ!」

承太郎「ということは夢ではない…」

仗助「俺を殴ってどうするンスかぁー!」ビシッ

ドッ 
アハハハハ

――朝っぱらからなれないボケにてんやわんやできりきりまいの承太郎であった――


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 18:59:53.02 ID:l4hGNgCp0

承太郎「(うざいぜ)…誰だてめえは」

ジョセフ「えぇ~~俺のこと忘れちったのぉぉ~? このジョセフ兄ちゃんをさあ、かなピー!」

承太郎「(うざいぜ)ジョセフ…だと…いや…このうっとおしさ……まさしく…おじいちゃん…」

ジョセフ「!?」

承太郎「(『誰だ』ってくらい若返ってやがる)」

ジョナサン「おーい、早く朝ごはん食べないと遅刻するよー」

ジョニィ「ジャイロ来てるから僕先行くね」

承太郎「本当に誰だーッッ!」

Wジョナサン「!?」ビグゥゥッッ


10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:02:23.23 ID:l4hGNgCp0

承太郎「(とにかくこれがなんらかのスタンド攻撃なのは間違いない。俺の本能がそういっている)」

承太郎「…よし、整理しよう」

承太郎「仗助…それからジョルノ。俺はお前らの『兄貴』なのか?」

仗GIO「…」

承太郎「(そんな目で俺を見るな)」

承太郎「悪いが俺が馬鹿になっちまったわけじゃねえ。
新手のスタンド使いに、俺たち全員攻撃されている可能性がある。
だから『16かける55は880だ』ってくらい当たり前のことでも確認する必要があるんだ」

仗助「…」

ジョルノ「…」

仗助「兄ちゃん、ひとついいッスか」

ジョルノ「ぼくも質問が」

承太郎「何だ」


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:04:42.26 ID:S2ylQfw30

承太郎 ジョースター て語呂悪いな



13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:05:15.08 ID:l4hGNgCp0

仗助「…あぁ~~、そーいえば、徐倫のことなんスけどぉ~~」チラッ

承太郎「徐倫…?」バッ

仗助「そうそう! 俺たちのかわいい妹ッスよ!」

ジョルノ「ああ…そういえば一足先に出ていましたね」チラッ

仗助「なんかぁ~~、アナスイッぽいヤツと登校してたような気がしたなぁぁ~とか…」チラチラチラッ

承太郎「徐倫…徐倫は…俺の娘だ……!」

仗GIO「…」

仗助「(グレート…本気でやべえよ兄ちゃん。ビョーインに連れてくべきだぜこれはよぉ~)」ヒソヒソ

ジョルノ「(落ち着いて…帰ったらジョナサン兄さんとも相談しましょう。幸い腕のいい医者には心当たりが…)」ヒソヒソ

承太郎「(今ので確信が持てた。ここは、俺の知ってる世界ではない)」


15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/09/25(日) 19:07:35.01 ID:Lmk6nFhy0

これは……徐倫に「お兄ちゃん」って呼ばれて萌え死ぬ承太郎が見れるスレか


14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:06:45.56 ID:l4hGNgCp0

キャーキャーJOJOダワーオハヨウJOJO-オハヨウJOJOー

仗助「じゃあ、俺たちこっちなんで…」

ジョルノ「また放課後に」

ペコリッソソクサッ

承太郎「妙な誤解を受けている気がするぜ」

花京院「やあ、おはよう承太郎」

承太郎「ああ花京院」

承太郎「…」

承太郎「花京院ーーッ!!」

花京院「ケバブゥゥゥゥッッ!!」バキバキバキバキッッ

通りすがりの少女「す、すごい、バックブリーカーなんて大技…」


15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/09/25(日) 19:07:35.01 ID:Lmk6nFhy0

これは……徐倫に「お兄ちゃん」って呼ばれて萌え死ぬ承太郎が見れるスレか


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:07:43.47 ID:l4hGNgCp0

花京院「いきなり何をするんだい、ヘドぶちまけちゃったじゃないか」

承太郎「ゲロを吐くほど痛くしてすまん」

承太郎「…話がしたい。授業はサボって保健室まで付き合ってくれ」

花京院「もとよりそのつもりだよ」ゲボォッ

承太郎「保健室だぜ」

花京院「お互い向かい合わせでソファに座ってるね」

承太郎「…花京院、少し、質問をして良いか。おかしなことがあったら言ってくれ」

花京院「ああ」

承太郎「お前は花京院典明だ。
スタンド使いの一人で、名前は忘れたが(やれやれ…どんどん記憶があいまいになっていくぜ)メロンの筋が光ったようなスタンドを持っていて、得意技は緑色のぬるぬるしたものをカチカチにして飛ばすエメ…エロ…エロエロスプラッタとか…そんな…」

花京院「じょ、承太郎」ポッ


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:09:11.22 ID:9aot8omL0

エロエロスプラッタwwwwwww


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:10:16.28 ID:l4hGNgCp0

ブオンブオンブオン
パラリラパラリラパッパー
WRYYYYYYYYYY

承太郎「何だ?この頭の悪そうな擬音は」

花京院「ま、まさかあいつらが…!」

DIO「フフアハハハハハハ! 流星十字軍(スターダストクルセイダーズ)の奴らよ、今日こそ倒しにきたぞー!」ドォーーン

メメタァッ


花京院「あいつ性懲りもなくって承太郎ーー!?(窓に頭を打ち付けているーー!?)」

花京院「一体どうしたって言うんだ、今日の君はらしくないぞ」

承太郎「逆に考えるんだ…。俺だからこの程度のメダパニで済んでいると」

花京院「承太郎…」

承太郎「そんな目で見るな…。花京院、あいつらは何だ?」

花京院「何を言ってるんだ。あいつらこそ僕たち流星十字軍(スターダストクルセイダーズ)の天敵、悪怒(わあるど)じゃないか」

承太郎「俺たちは暴走族なのか」

花京院「スターダストクルセイダーズだよ!」

承太郎「やれやれだぜ…」


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:13:16.59 ID:l4hGNgCp0

花京院「みんなが集まっている! 僕たちも加勢に行かねば、承太郎!」

承太郎「パスだぜ」

花京院「承太郎!」

承太郎「すまん。少し考えておきたいことがあるもんでな」

花京院「なにをっ…」ハッ

花京院「…わかった。信じよう、君を…!」タタタッ

承太郎「…(何か嫌な期待を背負ってしまったぜ)」

承太郎「(それにしても花京院、あいつあんなキャラだったのか…)」遠い目


22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:13:18.79 ID:TgNCcw420

支援


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:15:08.02 ID:l4hGNgCp0

ジョセフ「流星十字軍、総長ジョセフ・ジョースター!」バンッ

花京院「同じく総長補佐、花京院典明!」ドンッ

ポルナレフ「同じく特攻隊長、J・P・ポルナレフ!」バンッ

イギー「アウワオオオッ(親衛隊長イギー!)」バンッ

アブドゥル「そして私モハメド・アヴドゥル!」

一同「流星十字軍、押忍!!」ドォォーーーン


DIO「…」キョロキョロ

DIO「おい、承太郎のヤツはどうした」

ジョセフ「あれそういやいねえ」

ポルナレフ「花京院、お前しらねえか?」

花京院「それが…あ、あれは!」

マライヤ「屋上だぁぁーー! 屋上でサボってやがるビチグソがぁ!」

承太郎「やれやれ…やっとおちつけると思ったら…やれやれだぜ」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:16:33.85 ID:l4hGNgCp0

DIO「承太郎きさまァー! そんなところに座ってこのDIOを見下すんじゃない! 降りてきて勝負をしろォ!」

ジョセフ「朝といいどうしたのよー! 遅れてきた反抗期!?」

イギー「イギッグアアッ」

アブドゥル「やれやれですな」

承太郎「うっとおしいぜ…。しょうがねえ…スタープラチナ!」ドゴォッッ「で、床を壊したぜ」

承太郎「そしてスターパンチ!」

ボグシャアァァァ

DIO「UMUAA!」

ヴァニラ「DIOさまーー!!」


ブラフォード「意外ッ! それは投石!!」

フーゴ「どう考えてもパンチじゃないのにパンチと言い切るその度胸! 僕は敬意を表する!」

承太郎「やれやれ、これで静かになった」

承太郎「というか、今日はもう、フケるぜ」


25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:17:54.83 ID:9aot8omL0

カオス


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:21:32.33 ID:l4hGNgCp0

承太郎「お前は…確かうちの末っ子だったか」

ジョニィ「名前はジョニィ・ジョースター 中等部一年。まっ!この車椅子は気にしないでくれ」

承太郎「…それで、グーゼン鉢合わせたって感じじゃないな。何か用か?」

ジョニィ「今は落ち着いてるみたいだけど、今朝のあんたは…。どうもイカレてた。
すごくイカレてて…でもすごく『まとも』なようにも見えた…」

承太郎「『あんた』…? まて、てめえ俺のことを『あんた』と呼んだな?
普通、兄貴に対してそんな呼び方しねえと思うが…というか、てめえの態度、兄貴に対してにしちゃあいやに他人行儀な気がするぜ」

ジョニィ「ビンゴォ! やはり思ったとおりだ…『あんたは僕と同じようにこの世界に違和感を持っているみたいだ』」

承太郎「何…」


31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:27:21.69 ID:l4hGNgCp0

――空き教室


ジョニィ「そこで僕は、いろんな人間に質問をしていった。『出身地はどこ?』とか『家族との思い出は?』とか」

承太郎「それで」

ジョニィ「結論から言わせてもらうと、『穴だらけ』なんだ。どいつもこいつも過去の記憶と今がちぐはぐすぎる。
僕らの『兄弟』なんて、イギリス、日本、イタリア、アメリカと生まれ故郷からしてばらばらだ。
僕ら兄弟はほぼ一歳違いだっていうのにさ、一年ごとに産む国を変える母親なんているか? いや、いるかもしれないけど…そうしたら、誰か一人くらい、国から国に引っ越した記憶があってもいいと思わないか? ないんだよ、誰も」

承太郎「…そのくせ誰も疑問に思っちゃいねえのか」

ジョニィ「もっと興味深い事実を言ってやろうか。その『ちぐはぐさ』は次の一瞬には『修正』されている」

承太郎「『修正』?」

ジョニィ「さっきも言っただろ? 記憶自体が変わるんだ。そしてそれは『勘違い』だったってことで済まされる。ひどいときには、一瞬前にあったはずの家が更地になってたこともあった」

承太郎「この世界は『穴だらけ』だが…『修正』する早さがそれを補ってるようだな」

ジョニィ「だけど僕らは例外らしい。僕はここの矛盾に気づけたし…あんたは今朝唐突に気づいたみたいだけど」

承太郎「そこなんだが。俺は『気づいた』わけじゃねえ。感覚としては、『もといた世界』からいきなり『ここの世界』に放り込まれた、ってのがしっくりくる」


32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:28:22.89 ID:l4hGNgCp0

ジョニィ「じゃあ、おたくには『もとの世界』の記憶があるのか?」

承太郎「ああ、少しな。俺は高三のころあの、ここじゃあ暴走族のボスらしいが――DIOと戦って、二十歳後半のころ仗助と出会い、ジョルノ・ジョバァーナを知り…娘の徐倫と…なんかした」

ジョニィ「あいまいだな」

承太郎「察せ。俺の記憶も『修正』されてるらしいぜ」


35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:30:41.60 ID:l4hGNgCp0

ジョニィ「とにかく、僕はもとの世界――があるとしたらだけど――に帰りたい。なにか、大切なものを残してきた気がするんだ」

承太郎「俺もだぜ。ここは前いたとこより平和だが、気にいらねえ。何よりムカつくのは、自分の名前も『修正』されてるってことだ」

ジョニィ「僕は変わってなかったけれど…そこにも何かヒントがあるのかな」

承太郎「忘れないうちにお前にも覚えてもらいたい。『俺の名は空条承太郎』。条と承が続いてるからジョジョっていうあだ名だ。…もっとも、この世界じゃそんなヤツ存在すらしてなかったみてえだがな」

ジョニィ「空条承太郎の消失、か…」


38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:35:58.16 ID:5TSMQe7w0

支援


40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:42:50.48 ID:l4hGNgCp0

残ってた!ありがとう!

続き↓

…時間軸は承太郎と別れた直後の仗GIOらに戻る…

仗助「ジョルノよぉ~。改めて思うに、承太郎兄ちゃんの様子、ありゃあ異状だぜ。溺愛してた徐倫にさえあの反応だもんなぁ~」

ジョルノ「仗助。わかりきったことを何度も言わないでください。二度言わなきゃいけないって事はそいつが馬鹿だって事です。同じ事を繰り返すなんて無駄なんだ、無駄だから嫌いなんだ、無駄無駄…」

仗助「んだよォ~、その態度はよォォ~」

ジョルノ「僕だって、あの承太郎兄さんがイカレちまったのはショックですよ。僕の言いたいのは、愚痴なんて無駄なことはやめろって事です」

仗助「イカレってお前」

ジョルノ オホンッ「失礼。とにかく、今日一日様子を見て、暴れだしたり等異常な行動が目立つようなら然るべきところに相談しに行きましょう」

ドッシィィーーン

仗助「うおっ!」

ジョルノ「仗助」


44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:48:01.95 ID:l4hGNgCp0

仗助「(本が多いんだな…国語の先生だし当然か)っと、本から『しおり』が落ちちまった」ヒョイ

仗助「…何だコリャ?」

徐倫「なんか見つけたの、兄さん?」

仗助「いや、この本の間にしおりが挟まってたんだけどよぉ~」

徐倫「『鍵を集めろ。期限は二日』…? なんかのメモかしら」

仗助「さあ…でも、なんか奇妙な感じがするぜぇ~…」

徐倫「…」

仗助「…」

ジョルノ「ふたりとも、何やってるんです。早く片付けて授業に戻りましょう」

仗助「お、おう…」ササッ


徐倫「…『ゴージャス・アイリン』。…読んだことはないけど、なんとなく、この本のための『しおり』じゃない気がするわ。なんとなく、この『しおり』は持ってなくちゃいけない気がする…」


47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:50:54.37 ID:5TSMQe7w0

そういやブチャって先生なりたかったんだっけ?


48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:52:01.53 ID:l4hGNgCp0

DIO「あからさまに嫌そうな顔をするんじゃあない。おい、待て、どこへ行く」

承太郎「テメーのいないところだ」

DIO「ヌッ…フッ…クックックなるほどな…なんだかんだと言って!貴様、このDIOにコンクリートの塊など投げつけたのを後悔しているのだな!気まずいのだろう!」

承太郎「(ああ、そんなこともあったか)」

DIO「よかろう! 謝るならいまのう…WRYYYYY!!このDIOを無視していくんじゃあない!」

承太郎「(うるさいぜ)…悪いが、いや、悪いだなんてこれっぽっちも思っちゃいねえが…テメーと関わりあってる暇はないんでな。消えろ」

DIO「ヌヌヌッ…おい待てというに! いったい何をそんなに怒っているのだ!今日の抗争のことか!?気化冷凍法で貴様の席を凍らせたことか!?体操着を赤く染めたことか!?
まさかとは思うがまだジョナサンの件を根に持っているんじゃあなかろうな!」

承太郎「…(頭が…。なんだ、このDIOの馴れ馴れしさは…まさかとは思うが…俺たちはこの世界じゃ『なかよしこよし』ってやつなんじゃあねえだろうな…)」


51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:57:40.37 ID:5TSMQe7w0

扉絵のプロフィール的なところに書いてあった気がするけど
勘違いかもしらん


53 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 2011/09/25(日) 19:58:42.74 ID:FWguPRuv0

>>50
こここのたたいせいををを


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 19:59:54.56 ID:l4hGNgCp0

トントンッ

承太郎「う…む…」

ガチャッ

仗助「承太郎兄ちゃん、ちょっといいスかー?」

承太郎「仗助か…学校は」

仗助「とっくに下校時刻ッスよ。それより今朝の話で聞きたいことがあって…」

承太郎「今朝?」

仗助「…」

承太郎「…」

ゴヅッッ


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:03:45.35 ID:l4hGNgCp0

承太郎「仗助…!」ガシッ

仗助「おわっ!? なんスか?」

承太郎「思い出したぞ、お前は東方仗助だッ!」

仗助「は? いや俺は…」

承太郎「お前の母親の名前は何だ。祖父の名前は。出身はドコだ」

仗助「お、落ち着いてくださいよ承太郎さ、ん……?」

仗助「お…俺の出身はここですよ。杜王町…。母親の名前は朋子…ひ、がしかた…東方朋子…」

仗助「ああ! それで俺、ここの養子になって引き取られたんでした! だから今の名前は仗助・ジョース」

承太郎「仗助」ガシッ

仗助「だ、だから胸倉はやめて下さいってば~」

承太郎「『~~でした』なんて今思いついた言い訳はいらねえ。安易な記憶に流されるな。思い出せ、仗助」

仗助「~~…!」


58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:12:05.24 ID:l4hGNgCp0

ジョニィ「うおおおおおおッッ!!?」ガクンッ

ジョルノ「ジョニィ?」

徐倫「あっづぅ!? し、『しおり』! ポケットに入れていた『しおり』がッ!」

承太郎「徐倫!」バッ

仗助「はぁっ! …な、なんなんだよもう…」ヘナヘナ

ジョニィ「せ、背中がァァーー! 僕の背中が猛烈に痛いッ!!」

徐倫「『鍵を集めろ』の文字が…変わっていく…!」

承太郎「『鍵』…そうか、期せずしてこの部屋に集まっていたというわけか、鍵がッ」

ジョルノ「三人とも無駄な行動は慎んで! ジョニィが大変なことになってますよ!」

ジョニィ「う…うぅ…!」

ジョルノ「背中が痛むんですね? 失礼」バサッ

ジョルノ「これは…」


59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:16:12.95 ID:l4hGNgCp0


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


ジョニィ「ハァ、ハァ、ハァ…『脊髄』…感じる……そうか…僕は『もとの世界』から、この『脊髄』を…」

ジョニィ「これは…『もとの世界』からのメッセージだ…!」

バァァーーンッ

徐倫「何これ、背中に…地図?」

仗助「みたいに…みえるな。ほら、ここが俺達の家で…学校。このバッテンは目的地…?」

承太郎「『お前たちは正解を集めた。道は開かれる』」

仗GIO徐「…!」

承太郎「『しおり』の言葉だ。ようやく一歩前進したようだぜ、ジョニィ」

ジョニィ「ああ…!」


60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:17:04.88 ID:Ic3VBf8P0

なに?ホットパンツとディエゴはできてんの?何だと?許せんなそれは


63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:24:24.41 ID:VuFFNuDs0

いいねェーッ 支援!


67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:36:53.89 ID:5Ee2Xwu60

支援


70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:40:32.42 ID:wgRttyhn0

スタンド使いじゃないから引かれ合わないのか


75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:48:28.29 ID:5Ee2Xwu60

>>72
ミスだったのかwwww普通に読んでたわwww


76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:51:47.35 ID:l4hGNgCp0

??「…」

ジョナサン「……あ。もう来てたんだ…まあいろいろあってメンバーは足りないんだけど、とりあえず中に……どうしたんだい?」

DIO「…」



80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 20:58:18.27 ID:tr6fBKcM0

支援


82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:04:18.45 ID:IzynfJb00

支援


84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:04:56.15 ID:qzoXEM+F0

まだ最初までしかみてないがくそおもしろそうな予感支援


86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:07:16.54 ID:l4hGNgCp0

>>83
ジョジョの歴代主人公が兄弟だったらのスレが元ネタ
だからよくわからん


88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/09/25(日) 21:12:13.83 ID:a60EQ3Az0

しえん


91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:19:03.71 ID:RCpvfcMQO

支援、支援ん!


93 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 [] 2011/09/25(日) 21:22:10.31 ID:FWguPRuv0

しえん


94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 21:26:30.28 ID:oJnMV62D0

しえ


113 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/09/25(日) 22:11:18.10 ID:l4hGNgCp0

ピューーーンッ
ドッシィィンッッ


徐倫「いっっってぇぇ~~!着地ィ~!着地ヘビィ~!」

承太郎「あのヤロー…」

ジョニィ「ああ~~!車いすの!」

徐倫「車輪が!」

仗助「コロコロ!」コロ~

コロコロコロ…

コツン

仗ジョ「!」

徐倫「あ」

承太郎「どうやら『特急便』だったらしいな」


ジョナサン「…みんな?」



元スレ:http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1316944511/
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