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1 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:03:42 ID:G/BAAqJc

男「はぁ……魔法使いかー。今度は何のアニメの影響?」

幼「アニメじゃないですけど?」

男「じゃあラノベ?」

幼「違いますけど?」

男「んー、じゃああれか。 ドラマか!」

幼「ドラマでもないですけど?」

2 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:11:53 ID:G/BAAqJc

男「わからん、なんだ?魔法って」

幼「魔法使いっていっても、使える呪文は一つだよ」

男「あ、それヨシヒコのヤーツだろ? メレブ的な」

幼「ヨシヒコは観たけど。メレブじゃないし。むしろムラサキだし」

男「ムネ・タイラさんって所?」

幼「なめんなよ、おう?」

男「スミマセン」

3 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:18:40 ID:G/BAAqJc

幼「まぁ、いつ魔法が使えるかは私にもわからないんだけどね」

男「そうなんか」

幼「まぁ、相手次第、気分次第……って感じ?」

男「どんな魔法かによるな……」

幼「世界が変わる魔法だよ」

男「世界が!? 地球破壊爆発魔法みたいな?」

幼「そんな物騒な変化ではない!」

4 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:34:28 ID:G/BAAqJc

男「なんだろう……世界中の女性が巨乳になる魔法とか?」

幼「それ誰得?」

男「……俺得?」

幼「ちょっとタイキックしていい?」

男「スミマセン」

幼「まぁ、スカートだからキックとか無理だけど」

5 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:40:24 ID:G/BAAqJc

男「世界を変える……男女が入れ替わる魔法とか?」

幼「誰と誰が?」

男「え?」

幼「あの映画みたいに私らと同い年くらいの男女が入れ替わるの?都合よく?」

幼「世界中が?そんな事に?」

男「スミマセン」

6 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:41:21 ID:G/BAAqJc

幼「あ、今日もおばちゃんの駄菓子屋に寄ろう」

男「ん、いいですとも」

幼「今日は奢ってあげよう」

男「え?マジで?どうした!?インフルエンザか?熱に浮かされた冬の日の幻か?」

幼「私が奢る事ってそんなに珍しいかな?」

男「……スミマセン 結構奢ってもらってます」

7 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:46:11 ID:G/BAAqJc

駄菓子屋

幼「おばちゃーん、これくださーい」

おばちゃん「はいな。いつもありがとうね、幼ちゃん」

幼「こちらこそだよ、おばちゃん。いつもお世話になってます」

おばちゃん「あらあら、幼ちゃんからそんな事言われるなんて……」

男「幼、そんな事言うもんじゃないぞ?」

幼「何で?」

おばちゃん「雨が降るかもしれないからね、ほっほっほ」

幼「普段からありがとうって思ってるよ、おばちゃん!」

おばちゃん「わかってるわよ、幼ちゃん。ほっほっほ」

8 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:46:56 ID:G/BAAqJc



男「で?」

幼「ん?」

男「魔法とやらはどうしたんだ?」

幼「んー」

男「今日は魔法使えないのか?」

幼「相手次第って言ったでしょ」

男「俺相手には発動しないのか?」

幼「気分次第とも言ったでしょ?」

9 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:52:08 ID:G/BAAqJc

男「はぁー……あ!しまったな!?」

幼「何?」

男「俺もおばちゃんとこで何か買えばよかった」

幼「戻る?」

男「……いや、まあいいや。明日の帰りに寄ればいいし」

幼「あ、そ」

10 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:53:52 ID:G/BAAqJc

男「幼は?何を買ったんだ?いつものすももあめ?」

幼「んーん。これ、はい」
スッ

男「ん? チロルチョコ? くれるの?」
ペリペリ
モグモグ

幼「じゃあ質問。今日は何月何日だ?」

男「んー、2月14日」

幼「せーかーい」

男・幼「……」

11 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:56:18 ID:G/BAAqJc

男「え?今の質問何?」

幼「何事も過ぎるのは良くないよね」

男「?」

幼「ホアチャー!」
ズビシ

男「痛っ! 何? 地味なローキック……」

幼「ハチョー!」
ズビシ

男「いったいな!」

12 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 20:57:44 ID:G/BAAqJc

幼「……今日学校でさ」

男「んん?」

幼「チョコレート貰ってたっしょ」

男「あぁ、袋に詰めたクッキーとかチョコとか入ったやつな」

幼「逆になんで気付かないん? 男、ボケてしまってるん?」

男「おいおい、俺はどっちかっていうとツッコミ役だぞ?」

幼「そういう事を言っちゃう所がボケてるって言うの!」
ズビシ

男「スネを蹴るのをやめろ!」

13 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:04:27 ID:G/BAAqJc

幼「今日、クラスで配ってたのはー」

男「ん」

幼「クラスの女子全員が、お金を出し合って買ったお菓子の詰め合わせで」

男「んん?」

幼「貰えなかったらかわいそうっていう、委員長さん主導で行われたー」

男「あっ!」

幼「バレンタインデーのやつです」

男「なるほどなぁ……」

14 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:06:10 ID:G/BAAqJc

幼「で、今、男が食べちゃったチロルチョコはー」

男「おお」

幼「私からの義理チョコでした!」

男「毎年ありがとな。そんな事ならもっと味わえば良かったか?」

幼「味はいつもと一緒でしょ。時間かけて食べても、ガリガリかみ砕いても」

男「いや、気分的にさ」

幼「それを誰かに指摘される前に気付けるように頑張って」

男「……はい」

15 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:06:56 ID:G/BAAqJc

幼「で?」

男「?」

幼「……そろそろさ」

男「そろそろ?」

幼「本命チョコ欲しいとか思わないの?」

男「そりゃ思わなくもないけどさ……」

幼「思わないけど?」

男「そういうのはなんかこう、流れだろ?」

幼「流れ」

男「時間が解決してくれる、的な」

幼「時間が」

16 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:07:47 ID:G/BAAqJc

幼「……」
ズビシ

男「いたっ!」

幼「…………」
ズビシッ

男「おいっ、やめろ!他から見たら暴行事件だぞこれ」

幼「…………」
ズビシ

17 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:09:20 ID:G/BAAqJc



男「……気は済みましたか?」

幼「大体は」

男「はぁ……なんでこんな事に」

幼「それじゃあもう、魔法発動しちゃおうかな」

男「唐突だな!?」

幼「ここに何の変哲もないチロルチョコがあるじゃろ?」
スッ

男「うん、俺がさっき食べたヤツと同じヤツだな」

18 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:09:58 ID:G/BAAqJc

幼「はんにゃらほんにゃらぬーん」

男「ぬーん!?」

幼「はいっ!」
サッ

男「え?は?」

幼「急いで!急いで食べて!」

男「え?え?」

幼「間に合わなくなっても知らないよ!?早く!!」

男「おう!」
ペリペリ
パク

19 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:12:37 ID:G/BAAqJc

幼「ふぅ……間に合ったね」

男「何に?」

幼「魔法」

男「何の魔法?」

幼「鈍感なのも大概にしなさいよ、マジで」

男「またキックか!?」

幼「キックはもうしないけど」

男「しないけど?」

幼「魔法はもう使ったから、かかるかどうかは、男次第」

20 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:13:11 ID:G/BAAqJc

男「俺、次第……?」

幼「私が使える魔法はね……」

男「おう……」
モグモグ

幼「ギリをホンメーに変える事が出来る魔法」

男「……ホンメ?」

幼「……」

男「幼、お前一体……」

21 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:14:02 ID:G/BAAqJc

幼「どこにでもいるありふれた魔法使いですけど?」

男「ホンメってなんだ?ギリーって?」

幼「将来は耳鼻科の医者になるのが夢な、ただの魔法使いですけど」

男「そろそろ答え教えてくれよ」

幼「魔法は発動しなかったみたい。また一年後くらいに使うかもね」
タタタ

男「おい、なんだ?どうした?」

幼「今、顔見られたくない……」

男「何だ?体調不良か?」

幼「いいから!先帰るね!」
タタタタッ

22 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:17:49 ID:G/BAAqJc

男「待てって!」
タタタタッ
ガシッ

幼「もう!鈍感!」
ズビシ

男「ぐわっ……と」

幼「……手、放してよ」

男「答えがまだだし。体調不良なら、おぶっていくし」

幼「もう!ギリは義理チョコのギリよ!ホンメーは本命チョコの本命よ!」

男「義理……本命…………ハッ!?」

幼「はっ!?じゃないわよ、本当に……もういいから離して」
パシッ

男「す、すまん」

23 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:18:29 ID:G/BAAqJc

幼「で?今の反応だと、答え解ったみたいよね?」

男「う、あの……その……」

幼「世界、変わった?」

男「……」

幼「……変わらなかったか」

男「そ、そんな事はなかったりあったり」

幼「なかったりあったり?」

24 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:19:39 ID:G/BAAqJc

男「幼が使う魔法が、その……そういう魔法だっていうならさ」

幼「うん?」

男「俺、とっくの昔に魔法にかかってるから、世界は変わってないっていうか」

幼「うんん?」

男「幼稚園の時にチョコ貰った時から、俺の世界は変わったっていうか」

男「そういう意味では、幼は魔法使いなのかも……」

男「って意味で答えに困るんだけど……幼?」

幼「…………」

25 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:21:54 ID:G/BAAqJc

男「あのさ」

幼「何も言わないで」

男「でも」

幼「私が鈍かった。男の鈍さだと思ってたのは私の鈍さだったんだ」

男「それは」

幼「だから物理攻撃系に変更!」

男「???」

チュッ

男「!?」

26 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:26:46 ID:G/BAAqJc

幼「…………何か言いなさいよ」

男「お」

幼「お?」

男「俺のターン!魔法発動!」

幼「え?なんの……」

男「俺と結婚してください!」

幼「は、はぁ?急に何言って…」

男「俺の片思いだと思ってたけど、違うんだよな?」

幼「片思い?」

27 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:32:03 ID:G/BAAqJc

男「だって、毎年バレンタインデーはチロルチョコだったじゃねーか」

幼「そうだけど……」

男「義理チョコだと思うだろ?高校2年にもなってチロルチョコ一個って!」

幼「…………」

男「それが!今日!本命に!」

幼「…………」

男「これって両想いって事…」

ズビシ

男「痛い!?」

28 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:32:33 ID:G/BAAqJc

男「あれ?間違ってた?だってちゅーしたじゃん!」

幼「大声で!いう事じゃないでしょ!バカ!鈍感!」

ズビシ

男「やめろ!俺の足がもう限界だぞ!」

幼「………」
タタタタッ

男「幼?」

クルッ
幼「私が男に、チロルチョコしかあげなかったのは……」

男「?」

幼「小2の時、手作りチョコレートを上げたら、不味いって言われたからよ!」

男「え!?」

29 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:34:24 ID:G/BAAqJc

幼「……覚えてないんでしょう」

男「いや、克明に覚えてるけど」

幼「……本当に?」

男「カレー風味だったもんな」

幼「…………それもうチョコが入ったカレールーだもんね」

男「でも俺、不味いとは言ってないぞ?」

幼「え?」

30 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:36:04 ID:G/BAAqJc

男「俺は『カレーだけどチョコだね』って言っただけで」

男「不味いとは言ってないぞ。だって美味しかったしな」

幼「それ、カレーとしてって事?」

男「幼からバレンタインデーに貰った物が、カレーなはずねーだろ」

男「ちゃんとチョコとして食べたさ。嬉しかったし」

幼「……ますます私が鈍感だったって事じゃない」

31 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:42:39 ID:G/BAAqJc

男「来年はさ」

幼「?」

男「手作りチョコ、くれよ」

幼「……」

男「いや、気持ちこもってれば、チロルでもブラックサンダーでもなんでもいいけど」

幼「必ずや!」

男「う?」

32 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:47:07 ID:G/BAAqJc

幼「必ずや、男が美味しいって言ってくれるチョコを作って渡すから!」

幼「まずはガーナに飛んで、カカオの原料を手に入れる所から!」

男「やり過ぎだろ!それはやめろ!」

幼「でも……」

男「自分で言っただろ、ありふれた魔法使いだって」

幼「魔法は……」

男「幼が使う魔法で、チロルだって本命チョコに大変身だろ?」

幼「それは……」

男「貰う俺がそれが良いって言ってるんだから、いいじゃん」

幼「…………わかった」

男「なら良かった。ガーナとか行くなよ?」

幼「出来る限りの努力をします……」

33 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 21:47:48 ID:G/BAAqJc

男「じゃあ取り合えず」

幼「?」

男「さっきキャンセルされちまったんで、ちょっと弱めの俺の魔法」

幼「弱め?」

男「幼さん!俺と付き合って下さい!」
ペコ

幼「あわわ、それもう魔法じゃないし。ただの告白だし……」
オロオロ

男「幼の気持ち次第で魔法になるヤーツ」
ニヤリ

幼「くっ……」

34 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 22:01:42 ID:G/BAAqJc

男「返事は?」

幼「……さっきのキスでわかるでしょ!」

男「それでも、魔法の言葉が欲しい訳よ。俺としては」

幼「……私で良ければ、お願いします」
ギュッ

男「!?」

幼「……こうして抱きつくのも久しぶりだよね」

男「ちょ、照れる。流石に。道の真ん中では」

幼「これからも、ずっとぎゅってしていくから」
ぎゅー

男「マジ、ちょっと。いくら寒くてもこれは無い」

幼「嬉しくて恥ずかしさなんかわからん!」
ぎゅーーーー

35 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 22:08:42 ID:G/BAAqJc

男「なぁこれからさ」

幼「んんーー?」
ぎゅうーー

男「ずっとこうやって過ごせたらいいよな」

幼「そうだね、ずっとね」

男「でもそろそろな?」

幼「?」

男「そろそろ離れないと、公衆の面前だぞ?」

幼「私は別に誰に見られてもいいもん!」

36 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 22:09:39 ID:G/BAAqJc

男「……じゃあさっきからさ」

幼「さっきから?」

男「道向こうから俺の事、すっげー睨んでるおじさんをさ」

幼「おじさん?」

男「説得する魔法、使えるようになってくれよ?」

幼「んー、どうだろう。そんな魔法は使えない、ありふれた魔法使いですから」
ぎゅーーー

幼馴染の父「…………」ジーーー


男(俺は今夜、死ぬかもしれん)

37 : ◆L0dG93FE2w[sage] 2017/02/14 22:15:16 ID:G/BAAqJc

おわり

38 : 以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 2017/02/14 22:54:13 ID:pvb0E8uY

おつおつ
幸せな魔法だ


元スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1487070222/
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