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1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:07:40.04 ID:mYwhh8iSa.net

週刊ストーリーランド 第xx話「勝てるグローブ」

僕の名前は斎藤佑樹
日本ハムファイターズに所属するプロ野球選手だ
僕は高校時代甲子園で優勝し一躍国民的スターとなった
しかしプロ入り後はパッとせず1軍と2軍を行ったり来たり
僕ももう26歳、今年活躍できなければ戦力外になってしまう可能性も高い・・・

6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:13:35.95 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「ああ、俺のプロ野球人生このまま終わってしまうのかな・・・?」

外をうろついている斎藤
すると道脇で座り込んで怪しげな商売をしている老婆を発見

斎藤「ばあさん、こんなとこで何してるの?」

老婆「・・・・・・」

斎藤「あっ、メガホン売ってるんだ」

斎藤「・・・ん?勝てるメガホン・・・?」

斎藤「ねえ、この勝てるメガホンって普通のメガホンとどう違うの?」

老婆「・・・それは、お買いになった方だけがわかるのでございます」

7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:17:54.05 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「ふぅーん・・・で、いくらなんだい?」

老婆「五百円でございます」

斎藤「おっ安いじゃん、買うよ」

老婆「お買い上げありがとうございます」

9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:21:24.41 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「・・・勝てるメガホンということはおそらくこのメガホンで応援したチームが勝てるっていうことなんだろうな」

斎藤「そうだ、これが本物かどうか高校野球の試合を見に行って確かめてみよう」

12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:25:31.71 ID:mYwhh8iSa.net

僕は翌日高校野球の試合を見に行った
試合は甲子園常連の強豪校vs無名の弱小校
そして僕は弱小校側の応援席に座り、このメガホンを使って応援してみた

その結果、見事に弱小校が勝利
僕はこのメガホンが本物だと確信した

斎藤「すごい、すごいぞ!」

斎藤「このメガホンを使えば絶対試合に勝てるんだ」

15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:30:55.05 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「でも待てよ・・・」

斎藤「俺が試合に出るのにこのメガホンを持ってても意味ないよな」

斎藤「誰かにこのメガホンで応援してもらわないと・・・」

斎藤「そうだ!俺の熱狂的なファンにこのメガホンをプレゼントすればいいんだ」

18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:35:45.88 ID:mYwhh8iSa.net

俺はいつも俺が投げる試合を見に来てくれる熱狂的なファンにこっそりとこのメガホンをプレゼントした
俺が試合で投げる時は必ずこのメガホンを持ってきてくれと念を押しておいた

そして、いよいよ俺が一軍で先発する日がやってきた
メガホンを渡したファンはフィールドシートの一番前に座っていた
もちろんあのメガホンを持っている

斎藤「勝てる!勝てるんだ!」

しかし・・・

20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:39:13.44 ID:mYwhh8iSa.net

実況「あーっと!これも抜けた!」

実況「斎藤この回5失点です!・・・そしてベンチから栗山監督が出てきます」

実況「ピッチャー交代のようです」

21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:42:11.07 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「・・・なぜ?なぜだ?」

俺は3回途中5失点でマウンドを降りた
あのばあさんに騙されたんだ

そのままゲームは進み0-8と日ハム8点ビバインドのまま9回を迎えた

22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:46:12.71 ID:mYwhh8iSa.net

しかし、勝てるメガホンの本当の意味を知ったのはこの後だった

実況「これで7連打!ファイターズ打線止まりません!」

斎藤「ここにきて急に打線が繋がり始めたな・・・」

・・・

実況「入ったー!ファイターズ、サヨナラ勝ち!8点差をひっくり返しました!」

23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:49:52.76 ID:mYwhh8iSa.net

勝てるメガホンというのは応援したチームが勝てるメガホンであり俺個人が活躍できるメガホンではなかったのだ
つまり勝てるメガホンで応援されたからといって俺が勝利投手になれるとは限らないのだ

斎藤「ちくしょー・・・あのばあさんに騙されたよ・・・」

俺はもう一度あの老婆に会おうと以前老婆がいた場所へ向かった

24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 10:55:05.13 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「あっ、いたいた」

斎藤「おい、ばあさん!あのメガホン全然役に立たないじゃないか!」

老婆「・・・」

斎藤「もっとこう俺個人が活躍できるようになる商品売ってないの?」

斎藤「んっ?勝てるスポーツドリンク?」

斎藤「これなら俺自身がパワーアップできるかもしれないな、いくら?」

老婆「千円でございます」

斎藤「・・・よし、買うよ」

老婆「お買い上げありがとうございます」

26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:00:23.21 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「勝てるスポーツドリンクかあ・・・」

斎藤「とりあえず飲むのは試合の日にしたほうが良さそうだな」

・・・

そして一軍登板の日がやってきた

27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:02:17.96 ID:mYwhh8iSa.net

俺はベンチに座ると早速勝てるスポーツドリンクを飲んだ
すると・・・

斎藤「・・・(すごい、すごいぞ!全身から力が漲ってくるようだ!これなら絶対勝てる!!)」

30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:08:08.71 ID:mYwhh8iSa.net

俺はその試合打たれる気がしなかった
勝てるスポーツドリンクを飲みつつ俺は9回まで投げ続けた

実況「三振!!試合終了!!」

実況「斎藤佑樹、ノーヒットノーラン達成です!!」

俺は見事その試合でノーヒットノーランを達成した
勝てるスポーツドリンクは俺の予想通り肉体をパワーアップさせてくれるスポーツドリンクだったんだ

31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:11:30.28 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「ノーヒットノーランを達成できたのはいいんだけど勝てるスポーツドリンクは全部飲み干しちゃったなあ・・・」

斎藤「そうだ、ばあさんにまた勝てるスポーツドリンクを売ってもらおう」

俺はばあさんがいた場所へ急いだ

33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:16:11.43 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「あっ、いたぞ」

斎藤「おーい、ばあさん!」

・・・

斎藤「あのスポーツドリンクすごい良かったよ」

老婆「それは良うございました」

斎藤「あのスポーツドリンクもう1本売ってよ」

老婆「勝てるスポーツドリンクはもうございません」

斎藤「・・・えっ、ないのかよ・・・せっかく良い商品だったのに」

斎藤「・・・・・・?勝てる・・・グローブ?」

35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:18:44.23 ID:mYwhh8iSa.net

斎藤「なんだ、良さそうなもの売ってるじゃん」

斎藤「ばあさん、これいくら?」

老婆「・・・百万円でございます」

36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:25:10.05 ID:udskTOnHa.net

斎藤「・・・えっ、ちょっと高すぎない?」

老婆「高いか安いかはお客様の考え方次第でございますので」

斎藤「・・・」

斎藤「わかったよ、買うよ・・・」

こうして俺は勝てるグローブを買った

38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:30:25.78 ID:udskTOnHa.net

栗山監督「斎藤、もし今日結果を出せなければ・・・」

栗山監督「覚悟を決めておいてくれ」

斎藤「・・・」

これが俺に与えられた最後のチャンス
勝てるグローブの効果はまだよくわからないが必ずこの試合で結果を出さなければならない
俺はもちろん勝てるグローブをつけて試合に臨んだ

42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:47:55.87 ID:udskTOnHa.net

勝てるグローブをつけて投球練習を始めた俺だが今のところ勝てるグローブは何の効果も示していない

斎藤「本当に大丈夫かな?」

そして試合が始まり
俺は第1球を投じた

斎藤「んっ、なんだ?」

勝てるグローブは光を放ち、俺の身体を優しく導いた

これは、俺が理想としてきた投球フォームだ
この勝てるグローブが俺に理想的な投球をさせてくれている
腕のしなり、膝の角度、変化球のキレ全てが完璧だ
なんて気持ち良いんだ

この試合絶対勝てる!

44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 11:55:01.72 ID:udskTOnHa.net

この勝てるグローブは俺の身体に理想的な動きをさせてくれるグローブなんだ

しかし、勝てるグローブの力はこれだけではなかった

6回を投げ終えて1失点、ここまでは1-1の同点だ
相手投手も調子良さそうだし本当に勝てるのか?

それは俺が味方の攻撃中ベンチに座っているときだった
勝てるグローブが突然光を放ったのだ

斎藤「えっ、どういうことだ?」

46 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:00:19.50 ID:udskTOnHa.net

実況「あーっと!平凡なフライかと思われましたがライトが後逸!」

実況「バッタランナー、3塁も回ってホームに突っ込んでくる!」

実況「ランニングホームラン!ファイターズ勝ち越しに成功しました!」

そう、この勝てるグローブは俺の投球をパワーアップさせてくれるだけでなく運も味方につけてしまうすごいものだったのだ

そして俺は9回まで投げきり見事勝利投手になった

このグローブがあれば怖いものなんて何もないぞ・・・

48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:07:05.58 ID:udskTOnHa.net

そして俺はその後も勝利を重ね続け最終的に20勝を挙げた
最多勝、最優秀防御率、沢村賞など数々のタイトルを獲得したのだ

俺は舞い上がっていた

・・・

記者「斎藤さん、今年は素晴らしい活躍でしたね」

斎藤「まあ、僕が本気を出せばこんなもんっすよ」

記者「やはり斎藤さんの活躍があったからこそチームが優勝できたと思うんですがいかがですか?」

斎藤「そりゃ当然っすよ、僕がいなきゃ優勝はできなかったでしょうね」

俺はどんどん天狗になっていった

53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:13:47.40 ID:udskTOnHa.net

年俸も大幅アップし俺は念願のカイエンを購入した

斎藤「この勝てるグローブがあれば近々青山に土地も買えるなあ」

斎藤「田中を追い越すことだって簡単だ」

斎藤「今まで俺のことを馬鹿にしてきた奴らをみんな黙らせてやるぜ・・・」

57 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:20:55.91 ID:udskTOnHa.net

チームメイトA「斎藤の奴、キャンプが始まっても全然真面目に練習してねえしちょっと調子に乗りすぎだろ」

チームメイトB「ああ、感じ悪いな」

・・・

コーチ「おい斎藤!また今日も遅刻か、いい加減にしろよ!」

斎藤「大丈夫っすよ、僕は今年25勝しますから」

斎藤「去年の僕の活躍見てたでしょう?僕がちょっと本気出せばあれくらい朝飯前なんですから」

コーチ「・・・・・・」

59 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:25:42.11 ID:udskTOnHa.net

その言葉どおり俺はオープン戦でも勝ち続け当然のように開幕投手に指名された

栗山「斎藤、頼んだぞ」

斎藤「もちろんっすよ、僕が負けるはずないじゃないですか」

斎藤「安心して見ててくださいよ」

・・・しかし、このあと悲劇は起こった

61 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:31:17.48 ID:udskTOnHa.net

それは一瞬のできごとだった
ピッチャー返しの打球が俺めがけて飛んできたとき

俺はとっさに勝てるグローブでボールを取りにいった
しかし・・・

ボールはグローブを貫いてセンター前へと抜けていったのだ

64 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:36:38.48 ID:udskTOnHa.net

・・・

ファンA「何が25勝だ!失せろポンコツ!!」

ファンB「とっとと辞めちまえ!!」

ファンC「消えろゴミクズ!!」

俺はその試合、3回9失点という不甲斐なさすぎる内容でマウンドを降りた
壊れた勝てるグローブが二度と光を放つことはなかった

66 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[] 2015/04/30 12:43:52.35 ID:udskTOnHa.net

キャンプでまともに身体を作ってこなかった俺が勝てるグローブなしで活躍できるわけがなかった
その後あっさり2軍落ちしたのだった

・・・

そして2年後、俺は戦力外通告を言い渡された
俺を欲しがる球団は一つもない
週刊誌でもビックマウスぶりが話題になってしまった俺を採用してくれる会社もなくカイエンも売り払うハメになってしまった

俺は今日もあてなく街をふらつく
しかしあの老婆が俺の前に現れることはもう二度となかった

終わり


元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1430356060/
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