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1 : ◆4dEEs59OFQ[sage] 2012/02/12 22:59:45.27 ID:1CGunte70

どうも。
遅筆ですが始めます。

一応前作(関連作?)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1323870132/




2 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:03:58.46 ID:ukyd9DwO0




男「……暑いな」スタスタ

友「だな」スタスタ

男「……」

友「……」

男「……夏だな」

友「だな」

男「……」

友「……」

男「……今日、転入生が来るな」

友「え? マジで?」





3 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:06:12.37 ID:ukyd9DwO0




学校に着きました。



女「あ、おはよう」

男「おう」

友「うっす」

男「今日も可愛いな」

女「な、何急に……!///」

男「ほら、鞄についてるキーホルダーが」

女「えっ」

男「えっ」



友「……」






4 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:11:36.59 ID:ukyd9DwO0



簡単なキャラ紹介。


・男……基本的に無表情・無感動なクールガイ。なのに馬鹿。
女の彼氏であり、これでも一応主人公。一応。


・女……クラス委員長なだけあって成績は優秀。なのに馬鹿。
男の彼女ではあるが、未だに一線は越えられていない。


・友……影で男と女を支える苦労人。
殆ど彼が主人公っぽくなってる。
二歳年下の妹と三歳年上の姉がいる。



一応前作の続きって訳ではないですが設定とかキャラを殆どそのまま使ってるんで結局(ry





6 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:14:33.21 ID:ukyd9DwO0




先生「えー、今日は転入生が来ています」

友「マジで!?」

先生「え?」

友「あ、なんでもないっす」





男「ほれみたか」

友「なんでお前知ってんだよ?」

男「そりゃお前アレだよ。こう、なんかビリッと来るもんがあってだな……」

友「要するに勘か」





先生「では入って下さい」






7 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:18:11.54 ID:ukyd9DwO0




男「なぁ、漫画だとこういう時って知り合いとか昔の幼馴染みとかが来て運命の再会……とかになるんだよな」

友「まーな」



先生「転入生の、幼馴染みさんだ」

幼「初めまして。幼馴染みって言います。宜しくお願いします」



< ヨロシクー!



男「……」

友「……」





8 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:21:15.14 ID:ukyd9DwO0





男「なぁ、友」

友「何?」

男「どうよ」

友「いんや、赤の他人だった。お前は?」

男「全く知らないわ」

友「はっ。今度の予想は外れたみたいだな」

男「だな」





9 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:24:45.56 ID:ukyd9DwO0




幼「―――あっ!」

男「ん?」

友「え?」

先生「どうかしましたか?」







幼「ま、まさか……女?」

女「え?…………あ!もしかして幼ちゃん!?」







男「あぁ、そっちの幼馴染みなパターンね」

友「なんか新鮮」





10 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:27:49.91 ID:ukyd9DwO0






休み時間になりました。



女「紹介するね。男くんと友くん」

友「よろしくー」

男「よろしくー」

幼「男くんに友くんか。よろしく」

友「別に呼び捨てでも良いよー(なんつって)」

幼「本当? じゃあそうさせてもらうよ」

友(適応早っ)

幼「いやー、それにしてもこの学校で会うなんてねぇ」

女「久し振りだね。元気だった?」

幼「勿論」





11 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:31:05.11 ID:ukyd9DwO0




幼「女ってば変わったね」

女「そうかな?」

幼「うん。更に可愛くなった」

女「そ、そう……?」

幼「まぁ背は相変わらず私の方が高いけど」

女「こ、これでも伸びてるもん!」

幼「ふふん」

女「……でも幼ちゃんは、あんまり変わってないね」

幼「―――え?」





12 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:34:40.72 ID:ukyd9DwO0






……幼ちゃんはあんまり変わってないね







……幼ちゃんはあんまり変わってないね(笑)







……幼ちゃんはあんまり変わってないね(発育的な意味で)







幼「これでも成長してるよ!?」ガタッ

女「えええなに急に!?」





13 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:37:53.21 ID:ukyd9DwO0




友「どうした?」

幼「あ、ううん。何でもない」



女「……あ、そうだ男くん。今日のお昼はどこで食べる?」

男「どこでも良いぜー」



幼「……」





14 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:41:45.34 ID:ukyd9DwO0




幼「ねぇ」チョイチョイ

友「ん?」

幼「あの二人ってもしかして付き合ってるの?」

友(まぁ言っても大丈夫だよな。いずれ分かるだろうし)

友「あぁ」

幼「いつから?」

友「半年以上前かな」

幼「……ふぅん」





15 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:44:39.75 ID:ukyd9DwO0




そして。



男「幼……か。すぐ仲良くなれてよかったな」

友「んー……まぁ、な」

男「どうした? 考え事か?」

友「いや、なんつーか……」

男「?」

友「なんつーか、まーた面倒臭くなるような予感がするんだよな……」

男「なんだそりゃ」






16 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:48:50.95 ID:ukyd9DwO0





……幼馴染みが転入してきて一週間が経った。
女の腐れ縁というのもあって、一瞬にして彼らに馴染んだ彼女。

果たして友の面倒臭くなりそうな予感というものは杞憂だったのか……?






17 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/12 23:53:58.83 ID:ukyd9DwO0


少ないですがここまでです。
キャラが使い回しのような気がするのは多分気のせいです。ホントに。

また明日に来ます。



18 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2012/02/13 00:00:53.06 ID:IKIFqT0o0

キタアァァァァァァァァァァァァァ!
1乙

19 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage] 2012/02/13 00:02:31.02 ID:1336twoxo


新シリーズか!
新キャラが入って前回のキャラクター達がどう動くのか楽しみ

20 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage] 2012/02/13 00:18:39.15 ID:10S2NBVI0

キター 乙
俺は姉の活躍に期待

22 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 18:06:01.74 ID:ohqwQcja0




夏休みも間近に迫った、暑い暑いとある日。



男「……」

女「……」



幼(ねぇ、友)

友(何)

幼(なんであの二人あんなオーラ放ってるの?)

友(へ?)

幼(いや、なんというかこう……お互い黙っててもラブラブだって分かるというか……)

友(あー、確かにそうだな。でもいつもの事だよ)

幼(……)





23 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 18:10:22.33 ID:ohqwQcja0




友「なぁ委員長」

女「なに?」

友「終業式いつだっけ?」

女「えーっとね、○日だよ」

友「サンキュー」




男「……」

女「……」




幼「ねぇ、男」

男「……ん?」

幼「キミってどこに住んでるんだっけ?」

男「あー、その辺」

幼「……」





24 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 18:13:49.70 ID:ohqwQcja0







幼「……」






幼「……」






幼「……あぁもう限界。ちょっと付いてきて」ガシッ

友「はい?」







25 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 18:17:18.65 ID:ohqwQcja0




in非常階段



友「どした?」

幼「耐えられない!何あの二人!」

友「……はい?」

幼「男は無表情で無愛想でなんか怖いし!女は可愛いし!」

友「……あーっと、そういうあれか。でもそのうち慣れるさ」

幼「何あれ。イチャイチャしてないのにイチャイチャ空間が出来上がってる的なこの矛盾」

友「まぁ大目に見てやれよ。あいつら、あれでまだまだウブなんだから」






友(言えない。二人共ただボーッとしてるだけだとは言えない……!)







26 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 18:23:24.88 ID:ohqwQcja0




幼「……」

友「……」

幼「キミは何とも思わないの?」

友「……んー、特には」

幼「……」

友「むしろオレとしては、やっとくっついたんだから好きなようにしなさい。って感じだな」

幼「ふぅん。そんなやきもきしてたんだ」

友「まぁな」






27 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 18:28:04.20 ID:ohqwQcja0




友「つーか転校生よ」

幼「それって私の事?」

友「なんであいつらの事そんなに意識してんの?」

幼「……そ、それは……」

友「委員長……あ、女の事な。委員長は幼馴染みだから分かるけど」

幼「……」

友「……まさか男に一目惚れしたとか?」

幼「……」





28 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 18:31:28.32 ID:ohqwQcja0




友(いやでも男の事『無表情で無愛想で怖い』とか酷評してたな……)

幼「……」

友(なんか深刻そうな顔だ……悩み事でもあんのか?)

幼「……」









幼「……ちょっとだけ、昔話、聞いてくれる?」








34 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:18:40.76 ID:ohqwQcja0






そして二人は屋上に来ました。



幼「……」

友「……」

幼「私と女はね、幼稚園から中学校までずっと同じだったの」

友「……まぁ、幼馴染みなだけはあるな」

幼「家も近かったし、いつも一緒だった」

友「……」

幼「塾だって同じだったし、毎年誕生会はお互い家に招待してた」

友「……」

幼「女は……あの子はいつも私の後を付いてきてさ、同い年なのに凄く慕ってくれた」





35 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:22:01.77 ID:ohqwQcja0




幼「それにあの子ってさ、どこか抜けてて危なっかしいから放っとけないじゃない?」

友「うん。すげー分かる(特に前半)」

幼「向こうはどう思ってるか分からないけど、私は女の事……妹みたいに思ってた」

友「……」

幼「……それは今も変わらない」

友(……やっぱ転校生、普通にいい子じゃん)

幼「女は私の妹。ずっと一緒にいたい」

友「……そっか」

幼「……でも……」

友「ん?」





36 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:25:23.18 ID:ohqwQcja0




幼「……でも、再会して一週間経ったけど、やっぱりダメだった」

友「は? 何かあったのか?」

幼「おかしいわよ……こんな事……女は私の可愛い妹なのに……!」

友「……」

幼「……キミもおかしいと思うでしょ!?」

友「いや何が!?」

幼「……なんで……なんで……」








幼「なんであの子の胸!私より大きくなってるの!?」









37 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:28:40.68 ID:ohqwQcja0




友「………………は?」

幼「妹なのに!中学までは同じくらいだったのに!身長は私の方が高いのに!」

友「……」

幼「しかもいつの間にか彼氏まで作ってるし!私なんて一回もできた事ないのに!ラブラブした事ないのに!」

友「……」

幼「あぁ、あの頃の可愛い女はいずこへ……」

友「……」





38 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:31:42.23 ID:ohqwQcja0




友「……なぁ」

幼「何よ」

友「それってただの僻みなんじゃ―――」



―――ガスッ !!



幼「……うん?」ニコッ

友「何でもないでーす!」






友(あっれー? ペンがコンクリの壁に刺さってるぞー? 手抜き工事かー? うっかり屋さんめ☆)





39 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:36:07.93 ID:ohqwQcja0




幼「……話戻すわよ? とにかく私はあの子の姉なんだからあらゆる面であの子の見本にならないといけない訳よ」

友「……」

幼「だから先ず男を私の彼氏にしたいなぁって」

友「はい?」

幼「だから、つまりこういう事よ」カリカリ



男と付き合う→女ショック!→「やっぱり幼ちゃんには勝てないや!お見それしました!」→



友「うん、ちょっと待って」

幼「何よ」

友「……もしやこれってツッコミ待ち?」

幼「え?」

友「え?」





40 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:39:11.22 ID:ohqwQcja0




幼「……」

友「……」

幼「続けるわよ?」

友「あ、はい」

幼「つ、ま、り……っと」カリカリ



→「目が覚めました姉さん。これからもご指導ご鞭撻の程を……」→胸も大きくなって皆幸せ☆



幼「……こうなるじゃない?」

友「ごめんやっぱりツッコませて!!」






41 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:44:29.41 ID:ohqwQcja0




友「案外可愛い字書くんだなぁとか、☆書くの無駄に上手ぇなとか色々あるんだけど、取りあえず一つ」

幼「どうぞ?」

友「……」スーッ







友「んな事あるかぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」









42 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:47:23.15 ID:ohqwQcja0






―――ぁぁぁぁい!



男(ん? この声……)

先生「どうしました? 男くん」

男「あぁいや、何でもないっす」

女「??」

男(あいつらとっくに授業始まってんのに何やってんだ?)





43 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:50:06.11 ID:ohqwQcja0




幼「大きい声出さないでよ」

友「……あぁスマン。そーいう性分なもんで」

幼「? まぁ、取りあえずこういう訳。完璧でしょ?」

友「……」





友(OK、よーく分かった。この子もちょっとアホな子なんだ!)





幼「キミ、今失礼な事考えてない?」

友「そんな事ないさー」





44 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:52:43.26 ID:ohqwQcja0




友「……まぁ正直に言って無理だと思うぜ」

幼「え?」

友「あいつら相思相愛だし、なんつったって特に委員長なんか男にベタ惚れだしな」

幼「そこを何とか頑張って略奪するからこそ成果が出るんじゃない」

友「つーかそれ以前に人の彼氏取るとか最悪だよな」

幼「……言われてみれば」ハッ

友「男を取られたら委員長、悲しむぞ? 可愛い妹を泣かせて良いのか?」

幼「うーん……」





45 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:55:18.61 ID:ohqwQcja0




幼「……でもやっぱり私は女の上に立ちたい!」キリッ

友(うわーぶっちゃけたよこの子)

幼「あの子の見本になるには……やはり男が必要なのよ」

友(あなたに必要なのはモラルだと思いまーす)

幼「……私決めた。私は男を彼氏にする!そしてあらゆる面であの子に勝つ!妹を取り戻す!」

友「そうですか」





46 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/13 23:57:16.07 ID:ohqwQcja0




幼「キミも協力してよ!」

友「なんで!?」

幼「いいじゃない。別に仲違いさせようって訳じゃないんだし」

友「だーかーら、あいつらを別れさせるなんて不可能―――」






友(―――いや、待てよ)







47 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/14 00:01:11.35 ID:Q1iD5sCJ0




友(仮に転校生が委員長から男を奪おうとしたとする。そうすると……)



委員長、危機を感じる→焦って積極的になる→男との仲がより進展する→転校生の入る間もなく二人は結納



友(……的な!? あれやっべこれ完璧じゃね?)





※色々な事があったせいで彼は少し変なテンションになってます。






48 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/14 00:08:35.97 ID:Q1iD5sCJ0




友「……仕方ない」

幼「え?」

友「少しだけなら協力してやんよ」

幼「ホントに!? やった!」

友(こーんな明るい笑顔浮かべてる癖にやろうとしてる事はアレなんだよな……あっ、なんか涙出てきた)

幼「じゃあさしあたっては……すぐそこまで迫ってる期末テストね!」

友「うん…………うん?」

幼「何よ」





49 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/14 00:12:18.16 ID:Q1iD5sCJ0




友「最終目標って、男と付き合う事だったよな?」

幼「ざっくばらんに言えばね」

友「なんでテスト?」

幼「テストで女に勝つ!の」

友「勝つ!のか」

幼「まずはそういう外堀から埋めていかないとダメじゃない?」

友「うん。その理屈は分かんねーけどもういいやそれで」

幼「それじゃあキミは私の仲間第一号ね!」

友「……」





50 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/14 00:17:49.39 ID:Q1iD5sCJ0






――そして。



男「つーかお前、幼とどこ行ってたんだ?」

友「あぁ、転校生の奴が貧血起こしたから保健室連れてってた」

男「マジか。大変だな」

友「あぁ……」

男「……」







友「……確かに大変かもな……」

男「は?」







58 : ◆A8/TIJ786I[] 2012/02/16 00:25:58.87 ID:40hCGHss0




期末テストは無事に終わり、あとは夏休みを待つだけとなったある日。



女「最近特に暑いね」

男「そうだな……なんでうちの学校にはエアコンがないのか……」

幼「……」

女「……幼ちゃんさっきから静かだけどどうしたの?」

男「夏バテか?」

幼「うん……ちょっとね」





友(……)





ホワンホワンホワン……





59 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:27:17.41 ID:40hCGHss0






< ○○クーン

< ハーイ

< ○○サーン

< ハーイ



幼(現文……よし!82点!)

幼『ねぇ女ー、何点だった?』

女『結構良かったよー』ペラッ



85点





60 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:31:27.47 ID:40hCGHss0




幼『……』

女『幼ちゃんはどうだった?』

幼『…………よ……』ボソッ

女『え?』

幼『……に点よ……』

女『ご、ごめん。聞こえない――』

幼『……82点よぉぉぉぉぉぉ!!』タッタッタッ

女『ど、どこに行くの!?』

男『幼の奴、どうかしたのか?』←65点





61 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:34:59.01 ID:40hCGHss0






幼(英語78点……正直イマイチね)

幼(女は……)チラッ



90点



幼(……ですよねー)

幼(……いや別に勝ったとか思ってないし? 絶対負けてるっていうかむしろ負けた方が良いみたいなところあったし?)グスッ





女『なんで幼ちゃん半泣き……?』

男『まぁ、色々あるんだろ』←67点





62 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:36:57.97 ID:40hCGHss0




幼(数学77点、日本史80点、世界史84点……)

幼(女は……!?)



81点 88点 86点



幼(……)







幼(大丈夫。まだ大丈夫。私はお姉さん私はお姉さん私はお姉さん私はお姉さん私はお姉さん……)ブツブツ







女『幼ちゃんホントに大丈夫かな……?』

男『夏バテだろ、多分』←69点、68点、71点





63 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:40:22.31 ID:40hCGHss0




幼(保健体育80点……ま、これはあって無いようなものだし除外ね)

幼(……一応、女のも見とこうかしら……)チラッ



68点



幼『……』








幼『―――なによそれ!!』

女『ななな何が!?』ビクッ






64 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:43:05.30 ID:40hCGHss0




……ホワンホワンホワン



友(絶対あれが原因だろ……下らなすぎてオレも泣きそうだけど)

女「と、とにかく夏風邪とか引かないでね?」

幼「う、うん。ありがと……」

男「やっぱり女はえぇ娘や」

女「え、えへへ……そうかな……?」



幼「……」

友(うっわー睨んでる。めっちゃ睨んでる)





65 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:47:13.72 ID:40hCGHss0




友(つーか転校生の奴、『男を奪う』とか言ってる割には全然アプローチ掛けてねぇじゃん)

友(まぁ委員長の前で堂々とやるってのは確かに躊躇われるけど……)



幼「おっ、おおお男!」



友(動いた!? めっちゃ噛んでるのは置いといてついに動いた!?)



男「どした?」

幼「あ、あ、あのあのあの……」

男「?」

幼「ちょ、ちょっとキミに大事な話があるから誰にも見つからない所に行きましょうそうしましょう!!」





友「下手か!!」






66 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:51:14.09 ID:40hCGHss0




幼(何よ? キミはまだ引っ込んでて!)

友(下手すぎんだよ!こういう時は飲み物買いに行こうぜーくらいで良いんだよ!)

幼(なっ……先にそれ言ってよ!)

友(なに『大事な話がある』とかハードル上げてんの!? そんなんいくら委員長でも警戒するだろ!)

幼(ちょ、ちょっと来て!)ガシッ

友(オレ悪くないから。オレ悪くないからね?)ズルズル






男「……あいつらって仲良いよな」

女「ふふっ。そうだね」





67 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 00:53:49.25 ID:40hCGHss0






in非常階段



幼「―――ねぇ」

友「先に言っとく。そりゃこっちの台詞だ」

幼「……」

友「……」

幼「……」

友「……」

幼「よし決まった!」

友「何が」

幼「作戦!」

友「何の!?」





73 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 01:41:51.35 ID:40hCGHss0




幼「私は男を奪うからキミは女を奪って」

友「は?」

幼「キャッチアンドリリースよ」

友「多分ギブアンドテイクって言いたいんだろうけど、どっちにしろ違うからな」

幼「協定結んだんだからしっかりね」

友「……でも委員長は男一筋だし……」

幼「大丈夫でしょ。キミも結構カッコいいと思うよ?」

友(すっげー!誉められた筈なのに全然嬉しくねぇ!)





74 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 01:44:09.58 ID:40hCGHss0






その頃、教室。



女「暑いねー」グデー

男「だな」グデー

女「冷たい物食べたいねー」

男「だな」

女「……夏といえば?」

男「かき氷」

女「かき氷といえば?」

男「ブルーハワイ」

女「ブルーハワイって何味なの?」

男「そりゃお前……あれだろ。なんつーの、ほら、ハワイの空の味だろ」

女「そうなんだ……男くんって物知りだね」

男「まぁな……」グデー

女「ふふっ……」グデー







75 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 01:46:33.64 ID:40hCGHss0






教室の外。



幼「じゃあまず第一ステップ」

友「……」

幼「私は今日なんとかして男を誘って下校する。キミもなんとか女を誘って下校する。OK?」

友「……」

幼「第二ステップ!なんとかして夏休みに二人で遊ぶ約束をする!OK?」

友「……」

幼「第三ステップ!なんとかして奪う!OK?」

友「なんか大事なところが全部うやむやになってねぇ!?」

幼「さぁ、入るよ」

友(うぉー絶対成功しなさそうだぜ……)





83 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 22:54:18.16 ID:40hCGHss0




友「なぁ委員長」

女「なに?」

友「その、なんだ。学校帰りちょっと寄り道しねぇ?」

女「いいよ!」

友(即答かよ)

女「じゃあ四人で行こっか!」

友「へ?」



友(四人って……やっぱ皆で行くもんだと勘違いしてるな)





84 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 22:56:53.01 ID:40hCGHss0




友「あーっと、そうじゃなくて」

女「?」

友「ふ、二人だけで……」

女「私と友くんだけで?」

友「おう。嫌なら断ってくれてもいいよ」

友(つーかむしろ断るべきだ!)

女「ちょっと待ってね。おーい、男くーん!」



< なにー



女「今日の学校帰り、友くんと寄り道してくけど良いー?」

友(断れ。ここで断る事によって委員長が「やった私大切にされてる!」とか思って二人は更に急接近―――)



< いいよー



友「ってオイ!!せめてもっと迷って!?」





85 : ※女さんのヤンデレはもうなりを潜めてます[] 2012/02/16 22:59:39.75 ID:40hCGHss0




< なぁ、女ぁー



女「なにー?」



< 俺も帰りに幼と遊んでくわー



友(……よし、怒れ委員長!怒るんだ!)

女「うん。楽しんできてねー」

友(怒れよぉぉぉ!!)

女「どうしたの?」

友「なんでもない。なんでも……」

女「じゃあどこ行こっか?」



友(なにこのカップル……そんなストイックな関係だったの? あ、もしかしてただアホなだけ?)






86 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:00:54.11 ID:40hCGHss0






放課後。



女「じゃあねー」

友「……」



男「おう。また明日な」

幼「じゃあね二人とも」





友(どうしてこうなった……)





87 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:03:18.95 ID:40hCGHss0




女「どうする? どこ行く?」スタスタ

友「……そうだな……」スタスタ

女「ふふっ。友くんから誘ったのに何もプラン無いの?」

友「面目ない……」

女「じゃあ取りあえずファミレスにでも入って決めよっか」

友「そうだな。暑いし」





友(もう一度言う。どうしてこうなった)





88 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:06:11.32 ID:40hCGHss0





その頃……



幼「……」

男「……」ボーッ

幼「……」

男「……」ボーッ

幼「……ね、ねぇ」

男「……んー……?」ボーッ

幼「……キミいつまでブランコに座ってるつもり?」

男「……あー、そうだなー……」キーコキーコ

幼「……」





89 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:09:12.75 ID:40hCGHss0




男「……じゃ、そろそろどっか行くかー」

幼「そうだよそうしよう!」

男「お、急に元気なったな」

幼「まぁね!もういっその事今度二人で海にでも行く?」

男「海、か。良いな」

幼(第二ステップ来た―――!)

幼「二人だけよ二人だけ!他の二人は入れちゃダメよ!?」

男「え? でも悪くないか?」

幼「いーのいーの!」

男「おう、気ぃ使ってくれて悪いな。じゃ電話してみるわ」





90 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:11:58.62 ID:40hCGHss0




幼「……え?」

男「ん?」

幼「電話?」

男「電話」ウン

幼「誰に?」

男「いや、だから女に」

幼「えっ」

男「えっ」

幼「(私と男の)二人だけで、でしょ?」

男「あぁ。(俺と女の)二人だけでだな」

幼「……」

男「……」

幼「えっ?」

男「ん??」





91 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:16:19.90 ID:40hCGHss0




男「……」

幼「……」

男「よし、ちょっと落ち着こう。お互いな」

幼「そ、そうね。落ち着きは美徳だもの」

男「……」

幼「……」

男「(俺と女の)二人で海行くんだよな?」

幼「うん。(私とキミの)二人で行く」

男「まぁ、その……気ぃ利かせてもらって悪いな」

幼「?? 別に大丈夫だけど……?」

男「?」





92 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:20:19.04 ID:40hCGHss0






男くんと幼さんが深刻なツッコミ不足に陥ってる中……。



女「でね、その時幼ちゃんったら―――」

友「はははっ、マジかよ!?」



二人は普通に駄弁ってました。



女「……あのさ、恥ずかしくて本人には言えないんだけどね……」

友「うんうん」

女「私、幼ちゃんの事……ずっとお姉さんみたいに思っててさ……」

友「そうなのか」




友(なんだよ二人共息合いまくってんじゃん。流石腐れ縁だな)





93 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:23:23.52 ID:40hCGHss0




友「……なぁ、委員長」

女「なに?」

友「もしもな。もしも、転校生も男の事を好きになったらどうする?」

女「転校生って幼ちゃんの事だよね? うーん……」

友「……」

女「……私は男くんが大好き。でも幼ちゃんも好きだし……」

友「……」

女「……どうしたらいいかな?」

友「いやオレに聞かれてもなぁ……」





94 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:27:24.27 ID:40hCGHss0




女「……ふふっ。でもね、結局は男くんの判断じゃないかな?」

友「……」

女「男くんが幼ちゃんを選んだなら、私はそれを尊重するよ」

友「……そっか」






友(転校生よ、こりゃやっぱり負け戦だな。やっぱ委員長いい子過ぎるもん)





95 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:31:13.40 ID:40hCGHss0






―――そして。



友「ただいまーっと。あー涼しい」

妹「あ、お帰りー」

友「おい。夏だからってそんな格好してんな」

妹「いいじゃん別にー」

友「……」

妹「それともなに? あたしの身体に欲情したとか?」

友「テンプレ通りの台詞をどうも。つーかそんな貧ny―――」

妹「え?」

友「あ、いや。何でもない」





96 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:34:59.55 ID:40hCGHss0




妹「何だよーやっぱ欲情してんのー?」

友「おう、してるしてる。そりゃもう一日三回はしてる」スタスタ

妹「テキトーに流さないでよ!」

友「めんごめんご」







友(……なんか知らんが言い切ってたら地雷を踏むような気がした……)





97 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/16 23:38:42.85 ID:40hCGHss0




友「―――で、姉貴はまだ?」

妹「うん。でもそろそろ帰ってくるって」

友「んじゃ、飯はまだか」

妹「でもどーせまた素麺でしょ?」

友「文句言うな。安上がりなんだから」

妹「そうだ、お姉ちゃん帰ってくるまでモンハンやろーよ!」

友「はいはい。ちょっと待ってろ……」





104 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:09:16.65 ID:8Ar3rlhJ0





―――翌日。



幼「……」ガララッ



男「おう」

女「おはよー」

幼「おはよ、二人とも」

友「おは―――」

幼「―――ちょっと」ズイッ

友(近っ)

幼「付いてきて」ガシッ



ガララッ。



男「あいつらホントに仲良いなー」

女「そうだねー」





105 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:11:57.43 ID:8Ar3rlhJ0






in非常階段



幼「……で?」

友「ん? 何?」

幼「昨日。どうだった? 約束とれた?」

友(約束……?)

幼「……」

友「……」

幼「……まさか忘れてたんじゃないでしょうね?」

友「うっ……!」






106 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:16:20.11 ID:8Ar3rlhJ0




幼「全く。何のために女と二人で帰ったのよ」

友「申し訳ない。そっちはどうだった?」

幼「私はちゃんと二人で海に行く約束したけど?」

友「マジで!?」

幼「マジで」

友(え、何? 男の奴いいのかよ!?)

幼「……あ、でも」

友「ん?」





107 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:19:19.41 ID:8Ar3rlhJ0




幼「微妙に話が噛み合わなかった気も……」

友「?? 詳しく」

幼「かくかくしかじか」

友「……」

幼「……どうかした?」

友「それ、多分男は委員長と海に行くつもりだぞ」

幼「えっ」

友「マジで」

幼「嘘つかれたの私!?」

友(あっはっはーそういやこの子もアホでしたー♪)





108 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:22:20.99 ID:8Ar3rlhJ0




友「それに、昨日委員長と話してみて良く分かった」

幼「というと?」

友「やっぱりこの作戦(?)は無理だよ」

幼「……」

友「委員長は凄ぇいい奴だし、男もアホだけどいつも委員長の事考えてる」

幼「……」

友「だからさ、もう無理して委員長の見本になろうとしなくてもいいんじゃねぇか?」

幼「……」





109 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:25:50.71 ID:8Ar3rlhJ0




友「お前が委員長を大事に思ってるのは分かる。でもどっちが姉でどっちが妹かなんてのはもういいだろ」

幼「……」

友「……それに、オレからしたらお前らは『姉妹』ってより『無二の親友』って感じがするけどな」

幼「……」

友(……よし、これは手応えあったか―――?)










幼「……あ、思いついた!」

友「え、何を?」







110 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:28:10.85 ID:8Ar3rlhJ0




幼「作戦よ作戦!新しい作戦!」

友「えっ」

幼「え?」

友「……まさか今のオレの話聞いてなかった?」

幼「え? なんか話してた?」

友「」

幼「? まぁいっか。それで、今度の作戦は―――」

友「」






友(あぁ……なんでオレの周りって人の話聞かない奴ばっかなんだ……もう疲れたよパト○ッシュ……)





111 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:31:22.00 ID:8Ar3rlhJ0




幼「ちょっと聞いてる? この作戦はキミの力が必須なんだから」

友「……ういっす……」

幼「まず前提として、もう男と女の二人が海に行くのは仕方ないわ」

友「……」

幼「でも海ってのは男女関係を進展させるには絶好の場所」

友「そうですね」

幼「そんな場所に男と女を放り込んだら更に仲が進展しちゃう」

友(ていうかもうあいつらとっくに付き合ってるのに)

幼「そこで!」ビシッ





112 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:34:08.15 ID:8Ar3rlhJ0




幼「私達も現地に向かって二人の仲を裂こうと思います!」

友「あんた何いい笑顔で最低な事言ってんの!?」

幼「あ、ごめんごめん。大袈裟な物言いになっちゃったわね」

友「……」

幼「二人との仲を深めようと思って―――だったわ」

友「もう充分仲良いだろーがお前」

幼「で、明後日から夏休みだし。もっともっと仲良くなれるチャンスじゃない?」

友「もう充分仲良いだろーがお前!」





113 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 15:37:08.53 ID:8Ar3rlhJ0




幼「という訳で、まずは何とかしてあの二人からいつ・どこの海に行くかを聞き出す」

友「……」

幼「何とか偶然を装って私達もその日その場所に行く、と」

友「……」

幼「現地に着いてからはキミと私の腕が物を言う、と」

友「相変わらずテキトーな作戦だな……」

幼「OK? じゃあ戻るわよ」

友「……」





友(……あぁ、なんか普通に四人で遊んでる光景が浮かぶぜ……)







118 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:31:14.70 ID:8Ar3rlhJ0






――友家。



友(水着はどこにしまったっけな……?)ゴソゴソ



コンコン。



友「あいよー」

妹「ご飯だよ―――って、何やってんの?」

友「いや、水着をどこやったかなーと」

妹「水着? プールか海にでも行くの?」

友「まぁな。取りあえず後ででいいか。下行こうぜ」





119 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:32:55.95 ID:8Ar3rlhJ0




友「おー、カレーだ」

妹「……」

友「いただきまーす」

妹「いただきます」

姉「……いただきます」

友「……」モグモグ

姉「……」モグモグ

妹「……で、誰と行くの?」

友「……」

姉「……何が?」





120 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:35:17.54 ID:8Ar3rlhJ0




妹「あぁ、兄貴が海に行くんだって」

友「まぁな」

姉「……」

妹「で、誰と行くの?」

友「クラスメイトとだよ」

妹「ふーん」

姉「……」

妹「それって男の人? 女の人?」

友「どっちでもいいだろ……」

姉「……」





121 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:36:50.36 ID:8Ar3rlhJ0




妹「いいじゃん教えてよ!」

姉「……」

友「…………男だよ」

妹「……」

姉「……」

友「……」







姉「……」ギロッ

友「最近転入してきた女子と行きます嘘ついてごめんなさい!!」





122 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:40:43.95 ID:8Ar3rlhJ0




妹「ふーん……女子と行くんだ?」

友「で、でも男も来る……っていうかいるから普通に遊ぶだけだよ」

妹「ふーん……」

姉「……」

友「……」

姉「……いつ」ボソッ

友「はい?」

姉「……いつ、行く」

友「明後日……だけど」

姉「……」







姉「……ちっ……」

友(なんでオレ海行くってだけで舌打ちされてんの!? 怖いんだけど!!)





123 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:44:44.68 ID:8Ar3rlhJ0






――女家。



女(男くんから海に誘われた……)





女(それも……ふ、二人っきりで……////)





女(……楽しみだなぁ……)





女(……)







124 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:49:07.40 ID:8Ar3rlhJ0





女(でも今まで二人っきりで、なんて無かったのに……なんでだろ?)





女(……)





女(……まさか……)





女(まさか男くん……そういうつもりなの、かな……?)





女(……)





女(……////)







125 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:50:50.13 ID:8Ar3rlhJ0






――幼家。



幼(どの水着にしよーかなっと)ゴソゴソ

幼(……あ、そうだ)

幼(男に電話を……)ピッポッパッ




プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル……




幼(……)




プルルルルル……プルルルルル……プルルルルル……




幼(……出ない……)





126 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:53:21.25 ID:8Ar3rlhJ0




幼(仕方ないなぁ。それなら友に……)ピッポッパッ




プルルルルル……プルルルルル……プッ




『もしもし。どうした?』

幼「あ、友? ちょっと聞きたいんだけどさ」

『おう』

幼「男って黒か黄色か水色どれが好きかな?」

『……は? 知らねぇけど』

幼「何よそれ……」

『悪うござんした』





127 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/17 23:58:05.10 ID:8Ar3rlhJ0




幼「じゃあキミは?」

『え?』

幼「キミはどの色が好き?」

『んー、オレは…………水色とか?』

幼「ん。分かったわ」

『?? おう。じゃあな』

幼「じゃあね」プツッ

幼「……」

幼「……さーてと……」







幼(……あの水着、まだ着られるかな?)





128 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:00:14.44 ID:WbeCoWI60






そんでもって終業式とか色々はしょって、夏休み初日。



幼「や、おはよう」

友「おう……」

幼「元気なさそうだけど、どしたの?」

友「……あぁ、ちょっとな……」





ホワンホワンホワン……





129 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:03:26.75 ID:WbeCoWI60






今朝。



妹「あたしも行く!!」

友「お前はまだ学校あるだろーが!!」

妹「いいから行く!!そんなどこの馬の骨とも知らない女の人に渡してたまるかぁ!!」

友「渡すって何を!?」

姉「……」

友「姉貴からも何か言ってくれよ……」

姉「……」





130 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:07:39.94 ID:WbeCoWI60




姉「……妹」

妹「な、なに」

姉「放しなさい」

妹「……………分かったよ……」

友「ごめん。また今度行こうな」

妹「……うん」

友「よし。じゃあ行ってくるわ―――」

姉「―――待て」

友「ん?」





131 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:11:15.67 ID:WbeCoWI60




姉「……」

友「何?」

姉「……羽目、外さないように」

友「ははっ、何だそりゃ。ガキじゃねーんだから―――」








姉「 い い な ? 」ギロッ

友「了解しますた」






132 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:14:25.15 ID:WbeCoWI60






……ホワンホワンホワン



友「何でもないさ……何でも……」

幼「? まぁいいけど」

友「んで、電車で行くんだっけ?」

女「そうだよ」

男「じゃ、そろそろ行くか」

幼「そうね」

友「あぁ……」






友「……」






友「っておいぃぃぃぃぃ!!」





133 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:17:02.82 ID:WbeCoWI60




女「!?」ビクッ

男「どうした?」

幼「何よ急に」

友「え? 何この孤独感。オレが悪いの?」

男「電車来るぞ」

女「行こ?」

友「ちょっとだけ、ちょっとだけ待って。おい転校生!ちょっと来い!」

幼「え?」





134 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:20:27.55 ID:WbeCoWI60






友「何で? 何であいつらもいんの?」

幼「あぁ、なんか待ち合わせ場所が同じだったみたい」

友「え? 事前にチェックしなかったのか?」

幼「忘れてた……」

友「」

幼「でもなんか知らないけど『お互い二人一組なら気遣う必要ないな』って男が言ってたわよ」

友「『二人一組』?」

幼「キミと女、私と男……って事よね? 男の方からそんな風に言うって事は案外この作戦も上手くいくんじゃない?」

友「……」

幼「?」





135 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:24:41.66 ID:WbeCoWI60




友「……待て、違う。もう色々と違う。紛い物だ」

幼「え? 二人一組なんでしょ?」

友「そうだけどそうじゃないんだよ!」

幼「?? まぁとにかく、現地に着いたら直ぐ二人を別々に連れ出すわよ!」

友「……はぁ……」





女「二人ともー、早く行くよー?」





幼「あ、うん!」

友(……)





136 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/18 00:30:47.62 ID:WbeCoWI60


以上です。
次回はツッコミ不足のまま海水浴編になります。
ていうかマジお姉ちゃん欲しい。


138 : 一応……[] 2012/02/18 00:37:18.02 ID:WbeCoWI60


キャラ紹介その2


幼……女さんの幼馴染みでお姉さん的存在。でもやはりと言うべきか、馬鹿。
女の事が好きなのは友達や妹としてであって、決して百合という訳ではない。訳ではない。

あ、それと貧乳。



妹……友くんの妹。途徹もない豆腐メンタルの持ち主。
ブラコンかつシスコンであり、思春期の筈なのに甘えたがりな子。
大のスマブラ・モンハン好き。

あ、それと貧乳。



姉……友くんの姉で、鋭い眼光を放つヤンk…華の女子大生。
料理上手、成績優秀、運動神経良しの完璧人間かと思いきや、光り物常備の少し残念な子。

あ、それと貧乳。





140 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2012/02/18 00:49:02.87 ID:JewaY6jSO

友……お前がツッコミの最後の砦だ

141 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2012/02/18 01:51:40.27 ID:2hUvUyYh0

姉って貧乳だったのかww

145 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:32:27.30 ID:Zjpsavjc0








青く澄み渡るような空。

綿菓子のような白い雲。

眩く輝く太陽。

綺麗な海に砂浜。



男「……暑い……」グデー

友「女性陣はまだかぁ……?」グデー

男「……」

友「……」

男「……なぁ」

友「ん?」





146 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:34:35.76 ID:Zjpsavjc0




男「お前さぁ、ブルーハワイってなんの味か知ってるか?」

友「ブルーハワイってかき氷とかのか? 知らねぇけど」

男「……そうか」

友「……」

男「……」

友「……え、教えてくれねぇの?」

男「いや、俺も知らねぇし」グデー

友「……」

男「……」

友「……オレがどんな事にもツッコむと思ったら大間違いだからな」




< おまたせー




男「おっ」

友「やっとか……」





147 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:36:51.38 ID:Zjpsavjc0




女「ごめんね二人とも」

幼「脱衣場が案外混んでてねー」



男「おぉ、凄ぇ似合ってる!」グデー

友「ホントだな。イカしてるぜ二人とも!」グデー



幼「あのさぁ、せめて身体起こしてから言ってくれない?」

女「あ、あはは……」





148 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:39:13.07 ID:Zjpsavjc0




男「んじゃ、早速遊びますか」

女「やった!」



幼(友、分かってるわよね?)チラッ

友(あーはいはい、委員長を誘えば良いんだろ。ここはテンションを少し上げて……)



友「よーし委員長!」

女「なんでしょう?」

友「オレと沖の方まで競争だ!☆」

女「いいよ!」

友(だから少しは断って!?)





149 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:41:25.49 ID:Zjpsavjc0




女「よーし幼ちゃん!勝負だよ!」

幼「……え? あ、うん!望むところよ!」

友(……あれ?)

幼「男!キミもやるよ!」

男「おっ。いいね」

友(……え?)

幼「じゃあ四人で競争よ!」

女「おぉー!」

男「よっしゃ」

友「……」






友(……もうツッコミに疲れました……)





150 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:42:49.35 ID:Zjpsavjc0





……それからも普通に遊んでしまった四人。

正直なところ完全に主旨が行方不明になってますが、気にせずいきましょう。






151 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:46:45.46 ID:Zjpsavjc0






友(日陰は最高だ……)グデー

幼「―――ちょっと。ちゃんと女を誘ってよ」

友「……あー、すまん……」

幼「もう……」

友「……」ジッ

幼「……何?」

友「あ、いや。別に」

幼「隣、いい?」

友「おう。いーよ」ゴロン





152 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:49:08.70 ID:Zjpsavjc0




友「―――で、男の方はどうだ?」

幼「……全然。さっきも人気のない岩陰の所に行こうって誘ったんだけど―――」

友「は?」

幼「え?」

友「……」

幼「……」

友「ごめんねなんでもないや。つづけて」

幼「? まぁ普通に『今忙しいから』って言われた訳だけど」

友「そりゃまた……」

幼「ていうか一体私と砂のお城どっちが大事なのよ!」

友「あいつ子供か!!」





153 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:52:11.74 ID:Zjpsavjc0




ジリジリジリジリ……



幼「……暑いわね……」

友「な。男達は元気だねぇ……」

幼「……」

友「……あ」

幼「?」

友「そういや最初学校の屋上で話聞いた時からずーっと思ってたんだけどさ」

幼「何よ?」





154 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:55:31.42 ID:Zjpsavjc0




友「『男と付き合って委員長から尊敬されたい』のが目的だよな?」

幼「尊敬なんてちょっと大袈裟だけどね」

友「……仮に、仮に男と付き合えるようになったとして、お前の気持ちはどうなんだよ?」

幼「え?」

友「お前は委員長みたいに男の事を好きでい続けられるのか?」

幼「……!」

友「仮に男と付き合ったら、まぁ……いずれは『そういう事』をする時だって来る筈だろ」

幼「そ、そういう事?」





155 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/20 23:59:10.92 ID:Zjpsavjc0




友「あぁ。いわゆる『チョメチョメ』だ」

幼「……」

友「……」

幼「……」

友「……」








幼「……そっか。そうなっちゃうのか!」ハッ

友「いや今気づいたの!? おっせぇなオイ!!」

幼「だ、だって付き合った事とかないんだから仕方ないじゃない!」

友「自然な流れだろが!今日び『身体の関係は全く持たない』なんてカップルあんまりいねぇよ!?」





156 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:02:52.35 ID:XvRGPtJI0




友「オレも付き合った事なんてねぇけど、それくらいは分かるぞ」

幼「……うーん……」

友「それに、今言った事は丸々オレにも言える事だ。そんでもってオレは委員長には男しかいないと思ってる」

幼「……」

友「まぁ、仮にオレが委員長に告白したところで瞬殺されるのがオチだろーけどな」

幼「……」

友「そういう訳だ。だからさ、もう変な事すんのは止めようぜ」

幼「……」

友「前々から思ってたけど、無駄だよ。あいつらにはちゃんと幸せになって欲しいしな」





157 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:07:08.83 ID:XvRGPtJI0




友「な?」

幼「……それも、そうね……」

友(おっ!やったか!?)

幼「分かった。もう止めましょ」

友「そうだよ。普通に皆で楽しもうぜ」

幼「……うん」

友「……」

幼「…………キミって友達想いね」

友「ははっ。そうだろ」









幼「……台詞は臭かったけど(笑)」

友「ほっとけ。性分だよ!」





158 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:10:01.75 ID:XvRGPtJI0





女「二人ともー!ビーチバレーやろー!」

友「お呼びみたいだ。行こーぜ」

幼「……そうね」







幼「……」







幼「……ありがと」ボソッ


友「ん? 何が?」


幼「ううん。何でもない」





159 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:14:18.07 ID:XvRGPtJI0






女「二対二で勝負だよ!」

男「グッパーでチーム分けすんぞー。せーの……」



友「ちょっと待った!オレは転校生と組む!」ガシッ

幼「望むところよ!」ガシッ



男「あ、そうか? なら女は俺とだな」

女「あ……う、うんっ!」



友「かかってこいやぁぁぁ!!」

幼「こいやぁぁぁ!!」





男「……やっぱり仲良いよな、あいつら」

女「ふふっ。そうだね」





160 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:17:22.54 ID:XvRGPtJI0









* * * * * * * * * * * * *










161 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:20:42.83 ID:XvRGPtJI0






――幼家。



幼(今日は楽しかったなぁ……疲れたけど)ボフッ



幼(……)



幼(……女に悪い事しちゃってたのかもね。私……)



幼(……)





ブーッブーッブーッ





幼(あれ? 誰からだろ?)パカッ





162 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:25:25.04 ID:XvRGPtJI0






幼「……あ……」






幼(……ふふっ)






幼(『当然でしょ!』……送信、っと)カチカチ






幼(……)






幼(……ありがとね)








163 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:28:06.46 ID:XvRGPtJI0






12/7/22 22:25
from 友
sub:お疲れ
――――――――――
今日の水色の水着、
すげー似合ってた!







164 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/21 00:31:44.64 ID:XvRGPtJI0


今日はここまでです。

こうして男くんと女さんを見守る(?)ことに決めた二人でした。

それでは。


165 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage] 2012/02/21 00:36:08.53 ID:CkU8tehp0


これは姉にライバル出現か?

166 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2012/02/21 00:39:46.24 ID:GJZuw/zSO

これは友が姉に刺されるフラグ

167 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage] 2012/02/21 00:41:43.47 ID:WJ6x0YoFo


姉妹の嫉妬に期待していいのか?ニヤニヤ

168 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 2012/02/21 00:56:30.65 ID:oTbZkiO60

あれ? 幼馴染可愛くね?

169 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2012/02/22 00:47:40.25 ID:Y4b1K0KR0

>>168
奇遇だな

171 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:33:00.91 ID:i6nqlb6S0






ヴーッヴーッヴーッ



友(……ん……)



ヴーッヴーッヴーッ



友「……るっせぇなぁ……くっそ……」

友「……もしもし……」







172 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:35:07.58 ID:i6nqlb6S0




『もしもし? おはよ!』

友「……あ? 転校生か……つかお前まだ朝六時だぞ……」

『もしかして寝てた?』

友「……もしかしなくても寝てた」

『ごめんごめん』

友「……で? なんだよ……?」

『今からファミレス来られない?』

友「来られない。じゃあな」

『ちょっ、待って!なんか反応が男みたいになってるわよ!?』

友「……眠い……」

『取りあえず来て。良い発見したから』

友(良い発見……?)





173 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:38:37.61 ID:i6nqlb6S0






友(……何が悲しくて朝六時に起きてファミレスに行かないといけねぇんだよ……つーかこんな時間に開いてんのか?)タンタンタン

友(ったく。歯だけ磨いてくか……)






ガチャッ。






姉「……」ヌギヌギ


友「―――あ」





174 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:42:13.60 ID:i6nqlb6S0








……当時の事を、友さんはこう語る。




「……そうですね。『何でこんな時間に姉貴が洗面所にいるんだ?』とかよりも、まずは純粋に『あ、これヤバイ』と思いましたね。えぇ。
まぁ僕も男ですし、『扉を開けたら裸の女の子と鉢合わせした』なんてシチュエーションに憧れが全く無い訳ではないんですよ。そうでしょ?
……でもね、正直言って背筋が凍りましたね。元々姉貴は目付き悪いですけど、あれは凄かったな。
あんな目付きができるのは範馬○次郎くらいなもんですって。いやホントに。
タイミングは大事だって事がよく分かりましたよ。なんとか取りとめた命ですし、同じ轍は踏まないようにしないと。
だからこれからは必ずノックはしようと思いますホントもうすんませんでした……」







175 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:47:04.17 ID:i6nqlb6S0






姉「―――!!!!」



友「……えっ、あ、あれ!? 姉貴!?」



姉「……な、な、な……」



友「あの、違っ……いや……ご、ごめっ……」



姉「…………み、るな……」



友「え? え?」



姉「見るなぁぁぁぁぁぁ!!!」ブンッ



友「うおっ!? ちょっ、危ない!危ないから包丁投げないで!!」







176 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:50:28.06 ID:i6nqlb6S0






そして。



幼「おっそいよ」

友「ごめん。ホントに反省してます。刺さないで下さい……」

幼「……目、血走ってるけど大丈夫?」

友「おう。ちょっと生死の狭間にいただけだ」

幼「そ、そう」

友「……あ、すみませーん。ドリンクバーを一つ」

店員「かしこまりました」

友「ちょっと取ってくるわ」

幼「はいはい」





177 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:53:55.76 ID:i6nqlb6S0






友「ていうか流石に六時は早ぇよ。早ぇとも」

幼「そう? でも私ってほら、朝型人間じゃない?」

友「いいえぇ。初耳です」

幼「それに『冬は、つとめて』って言うじゃない?」

友「……完っ全に真夏なんですけどね!」

幼「友ってば今日もキレキレね」

友「何お前わざとやってたの!?」





178 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:56:36.29 ID:i6nqlb6S0




友「……んで、『良い発見』ってのは何なんだ?」ズズー

幼「あぁ、それね」

友「ささっと話してぱぱっと帰ってズバッと寝ようぜ……」

幼「……私達さ、もうあの二人にちょっかい出すの止めたじゃない?」

友「あぁ」

友(ていうか主にちょっかい出してたのあなただけでしたけどね!)

幼「まぁそれについてはもう良いんだけどさ、今度は違う感じになってきたのよ」

友「?? どういう事だよ」





179 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 16:59:17.58 ID:i6nqlb6S0




幼「男と女をくっつける!」

友「……いや、確かに見失いがちだけどあいつらもうとっくに付き合ってるからね?」

幼「……あ、言われてみれば」ハッ

友「もう半年経ってるからね?」

幼「うーん……」

友「……」

幼「……じゃあ男に女を押し倒させる!!」

友「声でけぇよ!!何言ってんのこの子!?」







友「―――とは言ったものの、案外良いかもな。それ……」

幼「でしょ!?」





180 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 17:04:11.91 ID:i6nqlb6S0




友「確かにずっと焦れったかったし、そりゃ良いかも」

幼「でしょ? うんうん」

友「でも余計なお世話かも知れんからなぁ……」

幼「大丈夫よ」

友「何その自信」

幼「姉として妹の成長を促すのも義務の一つだし」

友「質問の答えになってねぇぞ。つーかその設定まだ活きてたのかよ」

幼「ん。ちょっと待ってて」パカッ

友「ケータイ開いてどうした? ってか今時折り畳み式のやつなんて珍しいよな」

幼「へ? 何よその説明口調」カチカチ

友「いや、一応やっとかないとね」

幼「? まぁいいけど……」カチカチ





181 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 17:07:40.46 ID:i6nqlb6S0




友「で、お前は何をしようとしてんの?」

幼「あぁ、男にメール」

友「いや……え? 何て?」

幼「『キミに女を押し倒させようと思うんだけど……』って」

友「ふーん」ゴクゴク

幼「……」カチカチ

友「……」







友「はいストップ!!」ガシッ

幼「えぇー……」





182 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 17:13:50.28 ID:i6nqlb6S0




友「バーカ!おまっ、ホント……バーカ!バーカ!」

幼「小学生か……つってね」

友「つってね☆じゃねぇよ!なんかもう根本的にダメだな!」

幼「どうしてよ」

友「じゃあお前はあれか? 誕生日のサプライズパーティを企画したのに当事者に『誕生日会のプレゼント何がいい?』とか聞くってのか?」

幼「もう……分かったわよ。メールはしないから」

友「そうしてくれ……」ズズー

幼「……」ゴクゴク

友「で? 押し倒させるっつったってどうやるんだよ?」

幼「うーん……」





183 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 17:18:08.84 ID:i6nqlb6S0




幼「折角だし、季節を利用しましょうよ」

友「季節……今度はプールにでも行かせるか?」

幼「プールかぁ……それもアリね」

友「あとは……夏祭りとか盆踊りとかは商店街でやるじゃん」

幼「それ頂き」

友「一番近いのっつったら……明後日の夏祭りか? まぁ唆さなくても普通に行くつもりっぽいけどな、あいつら」

幼「でも野外だとやりにくくない?」

友「何がやりにくいのかは一旦置いといて……あいつらウブだからな」

幼「決定ね。何とかして良い雰囲気にさせて、何とかして既成事実を……と」

友「相変わらず穴だらけな作戦だこと……」ハァ





184 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/22 17:21:31.45 ID:i6nqlb6S0






友「さてと……そろそろ出るか」

幼「そうね。えーと、ドリンクバーは……」ゴソゴソ

友「あーいい。オレが払うよ」

幼「いいわよ別に」ゴソゴソ

友「じゃあ先に行ってんなー」スタスタ

幼「ちょ、ちょっと……」





―――結局二人は昼過ぎまで駄弁ってました。





186 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 2012/02/22 17:34:18.09 ID:Goyy423SO

友……死ぬなよ

191 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:26:37.38 ID:+FMQtUM60






――翌日。



女「―――ごめん。待った?」

幼「んーん。私も今来たところ」

女「じゃあ行こっか」




※二人はさらに翌日の夏祭りに来ていく浴衣を買いに来てます。






192 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:28:41.41 ID:+FMQtUM60




女「うわー……色んな種類があるんだね」

幼「あ、これなんか似合うんじゃない?」

女「えー……ちょっと派手過ぎないかなぁ?」

幼「これくらい着ないと押し倒してくれないわよ?」

女「押し倒し?」

幼「うん」

女「なんだっけそれ……相撲の技だっけ?」

幼「えっ?」

女「……あれ? 違ったっけ」

幼「えっ?」





193 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:31:08.62 ID:+FMQtUM60






―――そして。



女「私これにしよ。幼ちゃんは決まった?」

幼「うーん……こっちかこっちで悩んでるんだけど……」

女「んー……どっちも可愛いね」

幼「……あ、そうだ」パカッ

女「?」

幼「……」ピッポッパッ




プルルルル……プルルルル……プルルルル……プツッ




『もしもし?』





194 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:34:04.02 ID:+FMQtUM60




幼「あ、友? ちょっと聞きたいんだけどさ」

『おう』

幼「キミって少し派手めで明るい色か落ち着いたシンプルな色、どっちが好み?」

『なんでまた色ネタ?』

幼「いいから」

『そうだな……どっちかってーと落ち着いた色の方が好きかな』

幼「じゃあ黒とか紺とか青とか茶系だとどれがいい?」

『訳分からんぞ……まぁ、紺だと思うが』

幼「ありがと。切るわね」

『お、おう……?』

幼「……」プツッ





195 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:37:41.94 ID:+FMQtUM60




幼「……私はこっちのにしよっと」

女「……」

幼「どしたの?」

女「今のって友くんだよね?」

幼「うん。そうだけど」

女「……」

幼「どしたの?」

女「あ、ううん。何でもないよ」

幼「そう?」





196 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:40:26.18 ID:+FMQtUM60




女「じゃあ次は帯だね」

幼「あ、そっか」

女「紺に合う色となると……この薄い桃色のやつとか緑系かな? 思い切って赤って手もあるけど」

幼「うーん、どれもいいわね……」

女「どれも似合いそうだよ」

幼「ん。ちょっと待ってて」パカッ




プルルルル……プルルルル……プツッ




『どうした?』





197 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:42:58.66 ID:+FMQtUM60




幼「薄い桃色か緑系か赤!」

『……はい?』

幼「どれが好き?」

『……』

幼「……」

『……強いて言うなら、ピンク系かね』

幼「分かったわ。じゃあね」

『なぁ一体―――』

幼「……」プツッ





198 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:46:24.83 ID:+FMQtUM60



幼「この帯にしようかな」

女「私もどっちかって言うとそれかなー」

幼「―――さぁ、それじゃあ早速会計よ!」

女「……あ、あと」

幼「へ?」

女「小物とか装飾品もあるよ」

幼「そうねぇ……」パカッ




プルルル……プツッ




『……今度はなんだよ』






199 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:50:02.19 ID:+FMQtUM60




幼「小物とか装飾品系は?」

『……あ?』

幼「あった方がいい?」

『……転校生よ。いくらオレでもツッコミの限界ってもんがあってだな……』

幼「あった方がいい?」

『……』

幼「……」

『……よく分かんねーけど、あった方がいいんじゃね』

幼「分かったわ。ありがと。切るわね」

『……なぁ、マジでお前n』

幼「……」プツッ





200 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:52:26.53 ID:+FMQtUM60






幼「さぁ、これで全部決まったわね。行きましょ!」


女「な、なんでちょっとテンション上がってるの……?」







201 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/23 00:57:14.41 ID:+FMQtUM60

ここまでです。
次回は皆で(正確には二人一組で)夏祭りに行きます。

ていうか男くんマジ空気……


204 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage] 2012/02/23 01:05:52.31 ID:gQ59z5W3o


姉妹どうすんだww幼、着々とフラグが立って・・・立ってんのか?

206 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage] 2012/02/23 07:31:15.16 ID:1cxl4Zhao

>>204
死亡フラグがな

207 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 2012/02/23 13:10:01.81 ID:0h3Mu5Ia0

流石に刺したり殺したりまではしないだろw



・・・しないよね?

210 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:13:52.79 ID:Hrj6m+HE0




――翌日。



友(ちょっと早く来すぎたみたいだな……)



周りには他にも夏祭りに来ているリア(ry……もとい、人々がいる。チクショウ。



友(……あいつ、気付くかな)




ヴーッヴーッヴーッ




友(……おっ)





211 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:17:11.56 ID:Hrj6m+HE0




友「もしもし?」

『もしもし? 今どこにいる?』

友「もう待ち合わせ場所にいるぜー。銅像の前に座ってる」

『銅像ね……あ、いたいた!』






幼「おーい!友ー!」






友「よう、早かっ……た……な……」

幼「どしたの? 目、見開いて」






212 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:19:45.37 ID:Hrj6m+HE0




友「あ、いや、え? あの……転校生だよな?」

幼「そうだけど?」

友「こりゃまた……」



青に近い紺色の浴衣。

全体的に落ち着いた色使いだが、桃色の帯が小さく自己主張しているようで、長い髪をまとめたその姿は途徹もなく新鮮だった。



友「……」

幼「ね、ねぇ。どう……かな?」

友「……あ……その、月並みな台詞で申し訳ないんだけど凄ぇ似合ってるわ」

幼「そ、そう? 変じゃない?」

友「あぁ。最高」





213 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:22:40.46 ID:Hrj6m+HE0




友(昨日聞いてきたのは浴衣の色だったのか……やはりな)←今気付きました

友(……いや、でも飽くまで目的は男と委員長をフォーリンラブさせる事なんだからわざわざ浴衣着てこなくても良かったんじゃね?)

友(……)

友(……あ、そうか。やっぱ転校生もお洒落好きなんだな。浴衣着た方が雰囲気出るし周りに紛れられるし)

友(にしても似合ってるな……)





幼「そっか。似合ってる、か……」

友「おう。似合ってる」

幼「ん、良かったわ。じゃあ行きましょ!」

友「あ……あぁ」





214 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:26:09.93 ID:Hrj6m+HE0







幼(……なんで今ホッとしたんだろ、私……)








215 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:28:23.84 ID:Hrj6m+HE0






幼「流石に混んでるわね……」

友「……そうだな。それで男達はどこにいるんだ?」

幼「……」

友「……」

幼「……」

友「……おい」

幼「……」





216 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:30:41.82 ID:Hrj6m+HE0




幼「……あ、金魚すくいやりたい!」

友「待てぇぇぇぇい!!」ガシッ

幼「……」

友「何か言いたい事はあるか?」

幼「……ごめん」

友「全く。これじゃただ二人で夏祭りに来ただけじゃねぇか……」

幼「し、仕方ないでしょ。そ、その……」

友「ん?」

幼「……む、夢中だったんだから……」ボソッ

友(いや何にだよ)





217 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:33:12.96 ID:Hrj6m+HE0




幼「……」

友「……」

友「……じゃ、折角来たんだし遊ぶか」

幼「……っ! うん!」

友「じゃあ最初は―――」

幼「金魚すくい!」

友「お、おう。つーかどんだけ金魚推しなんだよ」

幼「昨日からずっと黒い出目金が私を呼んでるのよ。夢にも出てきたし」

友「マジで!?」





218 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:35:32.47 ID:Hrj6m+HE0






その頃……。



男「女ぁー」

女「なに?」

男「射的やろーぜ」

女「いいよ!」

男「じゃあ負けた方は勝った方の言うことを一つだけ聞く、って感じで」

女「いいよ!…………へ?」

男「よっしゃ。早速行くか」

女「ちょ、えっ?」





219 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:38:44.26 ID:Hrj6m+HE0




射的屋。



男「制限時間は一分。より多く景品を取った方が勝ち。一回勝負。いいな?」

女「いいよ!」

男「いくぞ……よーいドン!」

女(ちょっ、早っ!)

男「……」スポンスポンスポン

女(ていうか男くん上手ッ!!射的上手ッ!!)

男「……」スポンスポンスポン

女(まさか本気!? そんなに勝ちたいの?)

女(……)





220 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:41:54.21 ID:Hrj6m+HE0




女(こんなに真面目な顔した男くん初めて見るなぁ……カッコいい―――じゃなくて!)




女(なんでこんなに本気になってるの……? それほど私に言うことを聞かせたいってことだよね?)




女(……)




女(『何でも』……)




女(……ま、まさか……)




女(……)




女(……え、えっちなこと、とか……?////)




女(……えっ? ホントにそうなの? ねぇ男くん!おおおおお男くくくくくく)





221 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:43:57.58 ID:Hrj6m+HE0




女(そ、そんな……私……でも……)



女(……)



女(……そりゃ嫌じゃない、けど……////)












男「よっしゃ。俺の勝ちだな」

女「……あ」

男「約束通り言うこと一つ。聞いてもらうぜ」

女「」





222 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:45:59.32 ID:Hrj6m+HE0




男「じゃあ言うぞ……」

女「―――は、はいっ!どんと来いだよ!」

男「良い心構えだ」

女「……そ、そりゃ私は男くんの彼女だし……全然構わないし……」ブツブツ

男「言うぞ」

女「……」ゴクリ









男「飲み物奢ってくれ。喉渇いちった」

女「はいっ!」










女「……はい!?」





223 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:49:41.61 ID:Hrj6m+HE0




女「え、飲み物?」

男「おう。ラムネな」

女「えっ」

男「えっ」

女「……ホントにそれで良いの?」

男「あぁ」

女「……」

男「……」

女「……」

男「分かった。一口やるよ。でもビー玉は俺のだからな?」

女「えっ」

男「えっ」





224 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:51:41.76 ID:Hrj6m+HE0




その頃……。



友「……」←金魚たくさん

幼「……」←問題外

友「……お前、下手だな」

幼「……!」グサッ

友「オレも久々にやったけど……案外簡単だよなーこれ」

幼「……うぅ……出目金……」グスッ

友(なんだ、そんな欲しかったのか……仕方ねぇな)





225 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:55:20.59 ID:Hrj6m+HE0




友「おっちゃん、オレ一匹だけで良いや」

おっちゃん「おう、悪いな!正直助かるぜ!」



友「ほらよ」

幼「……へ?」

友「やる。えーっと……ほら、オレん家って猫飼ってっからさ」

幼「……」

友「だから、その……やるよ」

幼「いいの……?」

友「あぁ」

幼「……ふふっ。ありがと」グスッ

友(……!)





226 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:57:32.14 ID:Hrj6m+HE0






そして。



幼「うわー!見て見て!口パクパクしてる!」

友「……全く。金魚一匹でそんなテンション上げられるもんかね」

幼「ほらキミも見て!可愛いでしょ!?」

友「そうですねー」

幼「♪」

友(……はしゃぎ過ぎだろ。まぁ、喜んでるなら何よりだけど……)





227 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 00:59:26.84 ID:Hrj6m+HE0




友「―――なぁ。喉渇いてねぇ?」

幼「そういえば……」

友「ここで待ってろよ。買って来るから」

幼「……あ。じゃあ私が奢るわ」

友「え?」

幼「これのお礼よ。はい」

友「いいのか?」

幼「もち」

友「……じゃ、お言葉に甘えて」





228 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:01:54.05 ID:Hrj6m+HE0






友(……ま、ラムネで良いよな?)スタスタ

友(……ん?)チラッ




男「やっぱ祭りっつったらラムネだよなー」

女「……」




友(おぉ。ようやく見つけたぜ)




男「女も飲むか?」

女「え? いいの?」

男「おう。ほら」

女「……」

男「?」

女「でででででもこここれってかかかか間接ききききききき」





男・友((なにこの子ウブ過ぎる……))キュン





229 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:04:28.18 ID:Hrj6m+HE0




友(……まぁいいか。あいつらは放っとこう。邪魔しちゃ悪いし既に良い雰囲気っぽいからな)

友(さっさと買って戻るか……)





女「じゃ、じゃあ飲みます!」

男「おう」

女「……」プルプル

男(めっちゃ震えてる……)

女「……っ……////」

男(めっちゃ赤面してる……)





230 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:07:13.57 ID:Hrj6m+HE0






友(……)スタスタ



< キミカワウィーネ!

< ヘ?



友(……ん?)



< ヒトリー?

< オレタチトアソボウヨ!



友(まさか恒例のあれですか……)






231 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:09:06.37 ID:Hrj6m+HE0




幼「あ、あの……人待ってるんで」

DQN1「人?」

DQN2「こんな可愛い子を放っておくほうが方が悪いんだよね!」

DQN1「という訳で俺達と遊ぼうよ!汗かく遊びしようよ!」

幼「いや、その、遠慮しときます……」

DQN2「いいからついてこいって」ズイッ

幼「ちょ……」アトズサリ





232 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:11:20.54 ID:Hrj6m+HE0




幼(だ、誰か助けて……)







幼(っ……)







幼(……友っ……!)





233 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:13:05.02 ID:Hrj6m+HE0






友「おぉ、こんな所にいたのかー(棒)」

幼「あ……」



DQN1「あぁ? 誰だあんた」

DQN2「関係ねー奴は引っ込んでろよ」

友「あーすんませんね。こいつオレの彼女なんすよ」

DQN1「はぁ?」

DQN2「マジかよ。羨ましいな!」

DQN1「はぁ!?」

友「じゃ、そういう訳で」

友(……行くぞ)ボソッ

幼「あ、うん……」





234 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:18:15.72 ID:Hrj6m+HE0






――商店街のはずれ。



友「ふぅ。ここまで来りゃ大丈夫だろ……」

幼「あ、ありがとね。助かったわ」

友「あぁ。気にすんな」

幼「……」

友「……」

幼「……ねぇ……」

友「ん?」

幼「えっと……て、手を……」

友「あ、あぁ!すまん!」パッ





235 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:21:31.34 ID:Hrj6m+HE0




幼「……」

友「……あーっと、その、なんだ。ほら!ラムネ」

幼「……ありがと」

友「……」

幼「……」

友「……暑いな」

幼「そ、そうね」

友「……」

幼「……」





236 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:24:00.41 ID:Hrj6m+HE0




友「……」

幼「……」

友「……」

幼「……ところで」

友「ん?」

幼「いつから私はキミの彼女になったの?」

友「五分くらい前、かな」

幼「……ふふっ」

友「嘘も方便だろ。まぁ、不本意だろうけど許せ」

幼「……べ、別にそんなことないけど……」





237 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:26:57.81 ID:Hrj6m+HE0






友「……じゃあ、その……戻るか?」

幼「あ……うん。そうね」







238 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:28:28.55 ID:Hrj6m+HE0






そしてその頃……。




男「よっしゃ。ビー玉取れたぞ女!」

女「あ、ホントだ」







239 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/25 01:32:38.51 ID:Hrj6m+HE0


夏祭り編はここまでです。

どうやら本来の目的は神隠しにあったようで、普通に楽しませちゃいました……

ではまた。



241 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage] 2012/02/25 05:43:34.71 ID:rqChjLbko


幼が可愛いだけに姉妹好きは堪らんです
どっち応援したらいいのか…

242 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage] 2012/02/25 18:07:03.66 ID:bNnfYT5l0


全員かわいすぎてどうしよう

244 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:32:54.11 ID:NnnHafV60






「……ん……」



ふと窓の外に目をやる。



……夏休みに入って一ヶ月が経った。

今日は真夏にしては珍しい雨模様で気温も低く妙に肌寒い。

夏祭りに行ってから数日経った今日。
あれからというもの友や幼からは音沙汰無しで、なんとなく寂しい気もする。
なんとなく。



……ていうか幼が転入してきてからもう一ヶ月近く経つのか。早ぇなオイ。



「……」



再び窓の外を見る。





……雨はまだまだ止まない。





246 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:36:22.08 ID:NnnHafV60




―――暑い暑いとある日。



友「……」ペラッ



ガンッ!



友「んー」



ガチャッ……。



姉「……」





247 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:40:09.48 ID:NnnHafV60




友「どした?」

姉「……」

友「……」

姉「……コンビニ……」

友「え?」

姉「……ちっ」

友(怖い)

姉「……」

友「……」

姉「……コンビニ、行くけど」

友「あ、おう。行ってらっしゃい」





248 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:42:48.11 ID:NnnHafV60




姉「……」ギロッ

友(怖いッッッ)

姉「……」

友「……あ、オレは大丈夫。買いたいもん無いから」

姉「……」

友「……」

姉「……あっそ」



ガチャッ……バタン。





249 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:45:24.35 ID:NnnHafV60




ヴーッヴーッヴーッ



友(……ん。転校生か)

友「もしもし」

『あ、もしもし!?(↑)』

友「声上ずってるぞ? どした?」

『……あーっと……その、今キミ暇?』

友「まぁ、本読むくらいには」

『あ、あのさ!今からキミの家いっていい?』

友「オレん家? まぁ良いけど……」





250 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:47:34.17 ID:NnnHafV60




『ホントに? じゃあ今から行くわ』

友「……お、おう」



プツッ。



友(……)

友(そういや転校生をオレん家にいれるの初めてだな……汚れてないよな?)

友(大体三十分くらいか?)



ピーンポーン



友(ん?)





251 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:50:56.98 ID:NnnHafV60




友(転校生……にしては早すぎるか。まぁ、妹に任せとこう)



< ハイー

< ア,アノ……

< ……ドチラサマデスカ?

< エット……ワタシ――



友「……」ペラッ



< ――トイウモノデ……

< ……

< ア,アノ……

< ……チョットマッテテクダサイ





252 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:53:28.12 ID:NnnHafV60




友「……」



ダンダンダンダン!



友「なにっ!?」ビクッ



「兄貴!!開けて!!」ダンダンダンダン!



友「えっ? 妹だよな!?」



「そうだよ!早く開けて!!」ダンダンダンダン!



友「わ、分かったから連打すんな!怖い!」





253 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:56:11.51 ID:NnnHafV60




ガチャッ。



妹「……」

友「どうした? ていうか今来たの誰?」

妹「……」ジロッ

友「姉貴の真似か? まだまだだな」

妹「……兄貴」

友「何?」

妹「何か言うことはある?」

友「はい?」





254 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 00:59:03.67 ID:NnnHafV60




妹「……」

友「……?」

妹「……お客さん来てるよ」

友「オレに?」

妹「そうだよ!!」

友「さっきから何怒ってんですか!?」

妹「……とりあえず、早く行ってあげなよ」

友「あ、おう。そうだな」

妹「……」





255 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:04:17.20 ID:NnnHafV60




友「……なぁ」

妹「なに」

友「ドアの前からどいてくれないと出られないんだけど」

妹「……」

友「……」

妹「どうしても行くの!?」

友「いやだって客来てんでしょ!?」

妹「……分かったよ」

友「……」









妹「……どうかお幸せに!!」



ガチャッ、バタ――ン!



友「なにこれわけわかんねぇ」





256 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:06:12.25 ID:NnnHafV60






玄関。



幼「お、おはよ」

友「早っ!!」

幼「え?」

友「来んの早いなお前!」

幼「……ほら、あれよ。丁度近くに来てたからついでに」

友「ついでに、か。まぁ上がれよ」

幼「う、うん。お邪魔します……」





257 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:07:25.62 ID:NnnHafV60




リビング。



幼「えーっと、その……久しぶりね」

友「ははっ。せいぜい一週間振りだろ?」カチャカチャ

幼「そうね。……でも私は長く感じた」

友「ほう。その心は?」

幼「毎日のように遊んでたからね。男にしても女にしても」

友「……それもそうだな」





258 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:10:41.96 ID:NnnHafV60




幼「あとさ」

友「?」

幼「あの子って……」

友「あー……」チラッ



妹「……」ジトー



友「妹だよ」

幼「へぇ……可愛らしいわね」



妹「……」ジトー



友「……わり。ちょっとトイレ行ってくるわ」

幼「あ、うん」





259 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:14:36.92 ID:NnnHafV60




幼「……」

妹「……」ジトー

幼「……こ、こんにちは」

妹「こんにちは」

幼(あれ? なんか普通に返事してくれた!?)

幼「私は幼馴染み。女……って言っても分かんないか」

妹「……いえ、女さんなら知ってますよ」

幼「あ、そうなんだ。その女の腐れ縁なんだけどさ―――」

妹「―――あなたは」

幼「なに?」

妹「幼さんは、その……兄貴の……」





260 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:17:31.09 ID:NnnHafV60





幼「?」

妹「だから……その、兄貴の事―――」





友「おーい転校生、オレの部屋行こーぜ」ガチャッ





妹「タイミングぴったりか!!」

友「は?」

幼(あ、突っ込んだ)






261 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:20:00.80 ID:NnnHafV60






友の部屋(掃除途中)



友「―――で?」

幼「え?」

友「何か用か?」

幼「……あ、そうね。うん」

友「……」

幼「昨日商店街のおみくじで二泊三日の温泉旅行が当たったのよ」

友「おぉ。やったな」

幼「で、これがなんと四人まで有効らしくてね。せっかくだから皆で行かない?」

友「温泉か……」





262 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:22:41.20 ID:NnnHafV60




幼「男も女も来るって言ってたし、あとは……キミだけだから」

友「ふーん。別にいいぜ」

幼「ホント? やった……」ボソッ

友「温泉旅行か。これあいつらもしかしたらもしかするんじゃねぇか?」

幼「あ。やっぱりそう思う?」

友「面白そう……もとい、楽しみだな」

幼「それあんまり誤魔化せてなくない?」





263 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:31:26.14 ID:NnnHafV60




幼「……あ、そうだそうだ」

友「ん?」

幼「猫ちゃんはどこにいるの?」

友「は? 猫?」

幼「猫猫猫!」

友「いや……猫なんて飼ってねぇよ? 妹がアレルギーだし」

幼「え?」

友「は?」

幼「でもこの前言ってたじゃない」

友「いや。記憶にないけど……」

幼「……」








幼(……そっか。キミは本当に優しいんだね)





264 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:34:02.53 ID:NnnHafV60






友「?」

幼「―――そういえばさ、キミってお姉さんいる?」

友「あぁ。なんで知ってんの?」

幼「さっきキミに電話しようとしたら丁度家から出てきた女の人がいてさぁ」

友「あぁ。そりゃ姉貴だな」

幼「綺麗な人よね」

友「……」

幼「でも私の姿を見るや否や凄い目付きで睨まれたんだけど」

友「なんかごめん……」





265 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:36:36.64 ID:NnnHafV60






そして。



幼「……じゃ、そろそろ帰るわね」

友「もう少しゆっくりしてっても良いけど」

幼「え、いや、それはまだ早いんじゃない?」

友「は?」

幼「え?」

友「……まぁ、帰るなら止めねぇけど」

幼「うん。じゃあまたね」

友「おう」



ガチャッ……。





266 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/27 01:39:58.51 ID:NnnHafV60






姉「―――!」バッタリ


友「あっ」


幼「あ……」







268 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage] 2012/02/27 01:49:23.63 ID:22vBPElio


妹がんばれ妹
おみくじ?福引きじゃなくて?それにしても景品の温泉率たけえww

273 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 00:45:03.24 ID:byWQkYbv0

>>268
福引きや……
脳内補完をお願いします。

では始めます。



274 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 00:46:53.26 ID:byWQkYbv0






姉「……」

友「おう」

幼「……あ、お邪魔してます……」ペコッ







275 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 00:49:40.64 ID:byWQkYbv0




姉「……」

友「おかえり。こいつはクラスメイトの―――」

幼「あ、幼馴染みって言います。よろしくお願いします……」

姉「……」

幼「……」

姉「……よろしく」

幼「は、はいっ」

姉「……」スタスタ



ガチャッ……バタン。





276 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 00:51:57.31 ID:byWQkYbv0




幼「……」

友「……」

幼「ねぇ」

友「ん?」

幼「なにあの威圧感……」

友「お前はまだ良い方だよ。委員長なんか睨まれただけで気絶しそうだったし」

幼「それトラウマになっちゃうんじゃ……」

友「いや、でもちゃんと紹介してから姉貴は委員長に優しくなったぞ。何故かは知らんが」

幼「私だって紹介したのにあんまり優しくされてないような気がするんだけど」

友「あ、そういえばそうだな」





277 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 00:55:23.60 ID:byWQkYbv0






幼「……それじゃまた連絡するわね」

友「おう。気ぃつけてな」

幼「……うん」

友「……」

幼「……」

友「?」

幼「……じゃあまたね、友」

友「あぁ」






278 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 00:58:43.28 ID:byWQkYbv0






夜になりました。



友「……あっつ……」グデー

妹「あんまり暑い暑い言わないでよ……こっちまで暑くなるから」

友「そうだな暑い」

妹「……アイス食べよーっと」

友「あ、オレにもくれ」

妹「やだよ!さっきお姉ちゃんに買って来てもらったんだもん」

友「あー……オレも頼めば良かったわ……」





279 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:04:46.27 ID:byWQkYbv0




友「『妹』……か。しっかり蓋に名前まで書きやがって」

妹「お姉ちゃんが書いてくれたんだもーん。あー美味しー」

友「ったく……」

妹「あげないよ」

友「分かってんよ」

妹「……」

友「……」





280 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:08:33.62 ID:byWQkYbv0




妹「……」

友「……」

妹「……可愛いよね、幼さん」

友「なんだよいきなり」

妹「兄貴ってあの人の事好きなの?」

友「はぁ!?」

妹「どうなの?」

友「……そ、そりゃあいつ良い奴だし……」





281 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:10:20.23 ID:byWQkYbv0






友(……)





『…………キミって友達想いね』



『ね、ねぇ。……どう、かな?』



『……む、夢中だったんだから……』



『……ふふっ。ありがと』



『ほら!キミも見て!可愛いでしょ!?』



『あ、ありがとね。助かったわ』





友(……)







282 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:14:38.85 ID:byWQkYbv0




妹「……」ジトー

友「……」

妹「……」ジトー

友「……なぁ」

妹「なに」ジトー

友「いや、それはこっちの台詞というか……その……」

妹「……」ジトー

友「さ、さーて。部屋に戻ろっかなー……」





283 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:19:35.39 ID:byWQkYbv0




ガチャッ。



姉「……」



※ここで「仁義○き戦い」か「ゴッドファー○ー」のBGMを流して下さい。





284 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:21:47.56 ID:byWQkYbv0




姉「……」

友「……おっと」ヨケ

姉「……」



――ガシッ!



友「……」

姉「……」

友「あ、姉貴……オレの手首掴んでどうした?んですか?」

姉「……」








姉「……座れ。話がある」





286 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:26:27.13 ID:byWQkYbv0






姉「……」

友「……」

姉「……」

友(……なんだこれ……無言のまま五分は経ったぞ)

姉「……」

友「……」

姉「幼馴染みさん、だったか」

友「あ、はい? あいつがどうかしましたか?」

姉「……」

友(なんか無視されました)





287 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:30:55.44 ID:byWQkYbv0




友「あの……」

姉「……ちっ」

友(怖い……逝く時は楽に逝きたいんだよオレは……)

姉「おい」

友「はい!!」

姉「あの子、友達か?」

友「あぁ。一ヶ月くらい前に転入してきたんだけど」

姉「……海も祭りもあの子と行ったのか」

友「……まぁ男と委員長もいたけど……」

姉「……」





288 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:34:42.73 ID:byWQkYbv0




姉「一ヶ月……」

友「そう。一ヶ月前」

姉「……」

友「……」

姉「……」

友「……」

姉「十七年……」

友「え、十七年? 何が?」

姉「……」

友(また無視されました)





289 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:39:42.73 ID:byWQkYbv0




姉「……仲、良いんだな」

友「まぁ良い奴だからな。あいつ」

姉「……」

友「……」

姉「……」

友「……」







友(あれ!? なんかしらんけど無言でも怖いぞ!? 睨まれてもないのに怖いぞ!?)





290 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:42:46.76 ID:byWQkYbv0




姉「……おい」

友「な、なんでしょう!」

姉「……妹」

友「へ?」

姉「もう少し構ってやれ。あの子、寂しがってるから」

友「……」

姉「分かるだろ」

友「…………そうだな。なんたって十五年もあいつの兄貴やってるし」

姉「……」

友「分かったよ。今度プールにでも連れて行くか」

姉「……」





291 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:46:11.49 ID:byWQkYbv0




姉「……そ、それだけだから」スクッ

友(終わった……のか?)

姉「……おい」ギロッ

友「はい!」

姉「……」

友「……」

姉「冷凍庫、二段目の右奥」

友「へ?」

姉「……ちっ」スタスタ



ガチャッ……パタン。





292 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/02/28 01:49:49.75 ID:byWQkYbv0






友(……冷凍庫の二段目の右奥……?)ガサガサ



友(何かあるのか?)ゴソゴソ



友(……おっ、アイス発見)



友(……)



友(……あ)







『食いたきゃ勝手に食え』







友(……ははっ。それじゃ、お言葉に甘えて勝手に食わせて頂きますよ。姉貴)







301 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 00:46:56.72 ID:Neb/jfbd0




旅行当日。



友「……」スタスタ

友(……おっ)



女「……」



友「よう」

女「あ、友くん。おはよう」

友「早いな。オレが一番乗りかと思ったんだけど」

女「私もついさっき来たばっかりだよ」

友「ふーん」





302 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 00:49:20.31 ID:Neb/jfbd0






―――五分後。



幼(……)スタスタ

幼(……あ、もう二人来てる)





友「―――」ペラペラ

女「―――」ペラペラ





幼(……)





303 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 00:53:42.72 ID:Neb/jfbd0




幼「おはよ」

友「……よう」

女「おはよー」

幼「早いのね二人とも」

女「そうかな?」

友「オレはともかく委員長は早すぎるっての。三十分くらい前からいたんじゃねぇ?」

女「そ、そうかな?」

友「ホント真面目だよな」

幼「……」







幼(……ねぇ)グイッ

友「ん?」





304 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 00:56:12.37 ID:Neb/jfbd0




幼(……私が来るまで女と何の話してたの?)ボソッ

友(は? いや普通の世間話だよ)ボソッ

幼(どんな事?)

友(な、なんでそこまで……まぁ昨日のTVの事とかだよ)

幼(……ふーん)

友(?)



女「どうしたの?」

幼「何でもないわよー」

友「……さぁ、あとは男を待つだけか」

幼「……」





305 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 00:58:48.92 ID:Neb/jfbd0






五分後。



男「すまん。遅れた」

友「よ」

女「おはよ」

幼「全然大丈夫でしょ。まだ余裕あるし」

男「面目ない」

友「……ていうかお前、荷物は?」

男「無いけど?」

友「なに手ぶらで来てんの!? アホってレベルじゃねぇぞ!」

男「いやいや、めんどいから先に郵送しといただけだよ」

友「……あ、そうですか」





306 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:01:24.03 ID:Neb/jfbd0






―――電車ん中。



男「2」パサッ

友「3」パサッ

幼「じゃあ私は……4っと」パサッ

男「……」ざわ・・

友「……」ざわ・・

幼「……」ざわ・・

女「次は私か……はい。5!」パサッ







男友幼「「「ダウト!!!」」」

女「」





307 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:04:42.87 ID:Neb/jfbd0






幼「飛び抜けて女が最下位ね」

友「ジュースごっそーさん」

男「ごっそーさん」

女「なんで!? なんで分かるの!?」

幼「あぁ、まぐれよまぐれ」

女「私の時だけ的確すぎるよ皆……こんなのダウトじゃないよ……」

友(つーか顔に出すぎなんだよ委員長……)

男(……腹減ったな)





308 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:07:22.41 ID:Neb/jfbd0






そんなこんなで一時間とか二時間後、四人は旅館に着きました。




男「……さてと。部屋割りはどうする?」


友(二部屋か……男と委員長をチョメチョメさせるには二人を同じ部屋にさせるのがベストだよな……)


友(だがそうなると……)チラッ


幼「……な、何よ」


友(……)







友「消去法だもの……」

幼「へ?」





309 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:10:42.74 ID:Neb/jfbd0




友(……仕方ない。ここは妥当な案でいくか……)

友「まぁ男女別でいいんじゃね?」

女「……」ピクッ

男「そうか?」

友(飽くまで『四人で遊びに来た』って体なんだし部屋割りなんてどうでも良いよな。
こいつらを二人きりにするのなんていつでも出来そうだし……)

幼「…………じゃあ私もそれで良いわよ」

男「俺も皆に合わせるわ」

女「……」







女「―――待って」





310 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:14:47.59 ID:Neb/jfbd0




友「どうした?」

女「その……わ、私は……!」

幼「?」

男(……)

女「……」







女「……私は男くんと同じ部屋がいいです!!」

友(なんですと!?)

幼(女が……自分から……!)

男(でも顔は赤いな)





311 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:17:16.99 ID:Neb/jfbd0




友「え? 良いのか?」

女「い、良いよ!ね、男くん!」

男「もち」

友(……まぁ止めねぇけどさ。止めねぇけど……)チラッ

幼「さ、さっきからどうしたの?」

友「いや……」

女「じゃあ私達は決定だね」

男「そうなるとお前ら二人が同じ部屋だな」



友・幼「「……」」





312 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:22:14.37 ID:Neb/jfbd0




友「……ま、まぁオレは構わないんだけど……」

幼「……」

友「悪い。二日間の辛抱だから我慢してくれ」

幼「……わ、私は……別に……」ブツブツ

女「じゃあ早速部屋に行こ!」

















友「……部屋に着いてみてびっくり。部屋の仕切りは襖だけでした(笑)」

女「これ開けとけば広い部屋になるね」

男「全くもって意味無かったな。部屋割り」

幼「……みたいね」





313 : ◆4dEEs59OFQ[] 2012/03/02 01:26:06.07 ID:Neb/jfbd0

そんなこんなで旅行編が始まります。

投下量少なくて申し訳ない。また明日来ますね。


314 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage] 2012/03/02 01:28:00.55 ID:I8YYzCV40

乙です

女の勇気が・・・
明日まで楽しみにしてます

315 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)[sage] 2012/03/02 01:28:15.08 ID:YQfdgtSI0


幼馴染がっかりだね!

317 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage] 2012/03/02 03:10:44.95 ID:ZRAQSh09o

みんな忘れているが元々女の行動力は「異状」だぞ
暗躍する女無双を期待

318 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage] 2012/03/02 05:46:57.16 ID:k02VZESQo


チョメチョメ計画はもう頓挫ですか?諦めるにはまだ早いぞがんばれ


元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1329055185/
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