PickUp
スポンサード リンク
1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 13:51:06.19 ID:5rX9LuUD0

老人「いや、すまんね。わざわざ病院まで連れてきてもらって」

男「目の前で倒れられたら、誰だってそうしますよ」

老人「感謝してるよ。お礼と言ってはなんだが、君にこれを託したい」

男「何ですかこれ。瓶?」

老人「布を取るのは帰ってからにしてくれ。それは光が嫌いなんだ」

男「生き物、ですか?」

老人「詳しい話はこの手紙に書いてある。とにかく頼んだよ」

男(断れる雰囲気じゃないな)

男「わかりました。それじゃ失礼します」

老人「ああ。くれぐれも、頼んだよ」


3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 13:55:45.09 ID:5rX9LuUD0

男「ただいまー……って、もう誰もいないんだよな」

男(メールも、ないか。本当に別れたんだな、あいつと)

男「つい数日前まで同棲してたのに、もうずいぶん昔のことみたいだ」

男「っと、それより手紙か。何が書いてあるんだろう」

『君がこの手紙を読む頃には私は死んでいるだろう』

男「ええっ? これはどう読んでも遺書だよな? まっ、まあいいや、続き続き」

『君が誰かは私の知る所ではないが、私の荷物の中に瓶があるはずだ』

男「これのことか」

『その中にいる彼女を君に頼みたい。おそらく君も興味が惹かれることだろう』

男「彼女?」

『なにせ彼女は瓶詰め女だ。君が見た事も聞いた事もない、ふしぎな女だ』

男「意味わからん」


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:00:44.14 ID:5rX9LuUD0

『彼女は光を嫌う。食事はやらなくても死にはしないが、彼女は新鮮な生き物を好む。よろしく頼む』

男「とにかく、実物を見てから考えよう。布を取っ払って……」

ずさっ

「……」

男「…………人、形?」

男「人形を入れた瓶を渡すなんて何考えてるんだ」

男「でもこれよく出来てるな。本当に綺麗な造形だ。肌も髪も本物以上に本物みたいだ」

男「着物もよく似合ってる。この人形、触ったら柔らかそうだな。ははっ、そんなはずないか」

「……」 すぅ

男「人形の目が……開いた?」

「……」 ぼーっ

男「おーい、聞こえるか?」

「……」 くたっ

男「また眠った。ってかこれ、生きてる……よな?」

男「…………すっげえ」


9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:05:09.75 ID:5rX9LuUD0

男「そうだ、新鮮な生き物。……って、なんだろ。刺身とか? ううん、財布が、いや、でも」 うろうろ

「……」

男「買ってくるか」


男「ただいまー」 ばたばた

「……」 すぅ

男「待ってろよ、今やるからな」 ばりばり

「……」 むくっ

男「ほら、美味しいぞー」 ぷらぷら

「……」 ぱくっ

男「おっ」

「……」 もぐもぐっ

男「食べてる食べてる」

「……」 もぐもぐっ

男「でもなんか、あんまり美味しそうじゃないな」

男「……ま、いっか。明日から何が好きなのか調べるとするか」


11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:09:23.62 ID:5rX9LuUD0

男「ただいまー!」 ばたばた

男「ほらほら、今日は肉買ってきたぞ! しかも産地直送!」 ずさっ

「……」 すぅ

男「新鮮だぞー」

「……」 ぱくっ もぐもぐっ

男「うーん。なんか前と同じだな。こいつ、いつもこうなのかな」

男「笑ったら可愛いと思うのになあ」

「……」 もぐもぐっ

男「よし。明日は必ず美味いもの食わせてやるからな」


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:17:15.80 ID:5rX9LuUD0

友「お前なんか最近やけに楽しそうだな」

男「そうか?」

友「いや、前の彼女と別れてからすげえへこんでたじゃん」

男「いつまでもへこんでらんないだろ?」

友「そりゃそうだけどさ」

男「それより、お前料理得意だったろ。肉か魚使った簡単で美味い料理のレシピ教えてくれよ」

友「お前が料理? そういうの嫌いじゃなかったか?」

男「気分転換だよ。なっ、頼むよ」

友「……別にいいが、珍しいこともあるもんだな」

男「何でも挑戦してみるべきだろ。よろしく頼むぜ」


14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:22:14.52 ID:5rX9LuUD0

男「ただいまー!!」 ばたばた ずさっ

「……」 すぅ

男「今日はすっげえ美味いもん作るから待ってろよ!」

さくさくっ じゅうじゅうっ

男「完成ー!」

「……」 ぼーっ

男「ほら、食べてみろ」

「……」 ぱくっ

男「どうだ?」

「……」 ぺっ

男「えぇー、そんなに不味いかよ……、いや美味しいじゃんこれ」

「……」 くたっ

男「おーい、食べてくれよ」

「……」

男「……ちぇっ」


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:28:46.36 ID:5rX9LuUD0

男「ただいまー……」 のろのろ ずさっ

「……」 すぅ

男「なあ。お前は何だったら美味しそうに食べてくれるんだ? 教えてくれよ」

「……」 ぼーっ

男「はぁ」

男「こういう奴なのかな。無愛想でさ、しかも俺のことなんか全然気にしてくれないし」

男「あ、メールだ。あいつからか。……うん。会ってみるか」

「……」 ぼーっ


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:34:02.78 ID:XoP2wQm/0

興味深い


20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:38:04.40 ID:5rX9LuUD0

女「久しぶり。少し痩せた?」

男「さすがにな」

女「ふーん」

男「なんだよ?」

女「それで最近、料理なんか始めたわけ?」

男「え?」

女「友くんがね、男が最近少し変わったって言うから。べ、べつに会いたくなかったけど、気になって」

男「あ、うん。色々やってみようかなって。時間はあるしさ、何か頑張った方がいいかなって」

女「前はいっつもゴロゴロダラダラして、私が何言っても聞かなかったじゃん」

男「まあ、お前に頼りきりだったのは認めるよ。悪かった」

女「へー。なんか男、ほんとに変わったね」

男「そ、そうか?」

女「今の方がいいよ、うん。……ごめんね。前は、私も言いすぎた」

男「いいって。あれは俺が悪かった」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:44:51.62 ID:5rX9LuUD0

女「より、戻せない?」

男「え? ……あ、ああ、そうだなぁ」

女「いや?」

男「そんな事はない!」

男(でもなんか、より戻すとか全然考えてなかったな。俺、意外と冷たい奴だったのかな)

女「ごめん。やっぱり混乱するよね。今すぐじゃなくていいから考えてみて」

男「うん。あ、ここは俺払っとくから」

女「ありがとね。じゃ」

男「じゃあな」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:49:34.88 ID:5rX9LuUD0

男「ふっふーん♪」 ずさっ

「……」 すぅ

男「今日さ、すげえ良い事あってさ。あいつがより戻そうだって!」

「……」 じーっ

男「俺が変わったとか。友も言ってたけど、そんな変わったかな?」

「……」 くたっ

男「なんだよー。少しは聞いてくれてもいいじゃん」

「……」

男「はあ。こうしてお前と話すのも疲れたよ。返事もしてくれないし」

男「せっかく可愛いのに」


25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:55:38.28 ID:5rX9LuUD0

男「……」 じーっ

男「ふぁぁ……んー……」

ぱたぱた ぱたぱた

男「んあ? あ、蛾がぁぁぁっ!! 中に入るなぁっ!」

「……あ」 がしっ

男「え」

「……んぅ」 がぶりっ

男「うっ、げぇ」

「……んっ」 むしゃむしゃ

男「蛾を食べてる……」

「……」 にっ

男(笑った。小さくだけど、たしかに笑った。気持ち悪い光景のはずなのに、俺、なんでこんなに)

男「……なあ。もっと食べたいか?」

「……」 じーっ

男「生き物なら、いいんだよな。少し待っててくれ」


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 14:58:54.83 ID:5rX9LuUD0

男「食べろよ。掘りたてのミミズだぞ」 ぷらぷらっ

「……あっ」 がぶっ

びくびくっ

「……んっ」 むしゃむしゃ

びくっ

「……はぁっ」 にっ

男「……っ」 ぞくぞくっ

男「もっともっと食べたいか? 食べたいよな?」

「……」 じーっ

男「待ってろよ」


30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:04:03.61 ID:5rX9LuUD0

警官「君、こんな時間に何してるの?」

男「みみずを」

うじゃうじゃうじゃうじゃ

警官「……そ、そんなにいっぱい、ペットの餌か何か?」

男「はい」

警官「こほんっ。今度からはもう少し時間考えようね、いい大人なんだから」

男「すいませんでした」

警官「わかればいいから。じゃ」

男「……ふふっ、たくさん取れたぞ。今帰るからな」 たったったっ


32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:06:10.77 ID:l08aYrrS0

怖くなってきたぞ


34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:08:54.24 ID:5rX9LuUD0

男「帰ったぞ! ほら、こんなにいっぱい、いっぱいあるからな!!」 ぼたぼたっ

男「あ。入れすぎた」

うねうね うねうね 「……あはっ」

男(嬉しそうにみみずと絡まってる。うぁ、なんだこれ?) ぞくぞくぞくっ

「……んふ」 がぶっ がぶっ

男「ああ……まだまだあるからな……」

「……んっ」 にこっ

男「笑っ、た。今俺に笑いかけた! 俺に、俺にっ!」

「……ふふっ」 むしゃ むしゃ

男「くふふっ」


39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:10:36.11 ID:hs8J+6+mi

怖いよー((((;゚Д゚)))))))


41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:14:37.08 ID:5rX9LuUD0

男「水槽とかは家にあるので大丈夫です」


男「ほら、跳ね回って面白いだろ?」

「……」 むしゃむしゃ

男「次はもっと大きいの連れてくるからな」


42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:17:08.59 ID:5rX9LuUD0

男「ペット不可なんで、ハムスターくらいしか飼えなくて」


男「このサイズは危ないな。お前が怪我したら大変だ。手足と歯を潰さなくちゃ」

ぶちっ ぶちぶちっ

男「ほら、美味しく食べろよ」

「……はむっ」 がぶりっ

ぶしゅぅぅぅ ばたばたばたばたっ

男「活きがいいからな。美味しいだろ?」

「……んっ」 ぐちゅっ ぐちゅっ

男「おいおい、そんなに中に顔突っ込んだら苦しいだろ」

「……ぷはっ」 ぼたぼたっ

男「ははっ、可愛いなぁ。それに、とても綺麗だよ、お前は」

「……んっ」 じーっ


44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:19:34.67 ID:5rX9LuUD0

男「なんだか最近、お前と意志の疎通ができてる気がするんだ」

「……」 ぼーっ

男「俺の気のせいかな?」

「……」 くたっ

男「でもいいんだ、お前と繋がってると思うだけで、俺は嬉しいんだ」

「……」

男「次は何が食べたい? お前が喜んでくれるなら俺は」


46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:24:15.28 ID:5rX9LuUD0

男「……」 きょろきょろ

友「……お前、大丈夫か?」

男「何が」

友「何が、って。全部だよ。顔色は悪いし、いつも何か探してるみたいに挙動不審だし」

男「大丈夫だよ」

友「大丈夫じゃないだろ。今のお前、怖いぞ。ヒゲくらい剃れよ」

男「どうでもいいだろ」

友「……しっかりしてくれよ。心配なんだよ、お前が」

ワンワンっ! ワンワンっ!

男「……」 じーっ

友「その目、やめろよ」

男「悪い、用事ができた」

友「あ、おい!」


53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:33:12.56 ID:5rX9LuUD0

男「ただい、ま……」

男「今日はご馳走だぞ」

じたばた じたばた

男「さすがに、捕まえるのは大変だったよ。少し噛まれた」

ずさっ

「……」 すぅ

男「今から準備するからさ、待っててくれよ」

男「お前は元気なのが好きだからな。殺すわけにもいかないしな」

ガンッ! ザクッ! ザクッ! ぐしゅ ぐしゅ

ギャンギャン ギャンギャン

男「放っておいたら死んでしまうから早めにな」

「……」 カンっ カンっ

男「わかってる。今そこから出すよ」


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:39:44.95 ID:5rX9LuUD0

「……」 ぼーっ

ビクビクッ ビクビクッ

男「これだけ大きいと食べ応えもあるだろ?」

「……あはっ」 ガブリッ ガブガブガブガブッ

ビクンッ! ビクビクッ!

男「お前の食事は美しいな。それにしても、お前の小さな体のどこに入ってゆくんだ?」


58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:42:27.56 ID:5rX9LuUD0

「……んふぅ」 ムシャムシャッ

ビクッ!

男「お前に食べられる奴は幸せだよ。それだけ愛されて死ぬんだ。羨ましいよ」

男「……ふぅ」

トゥルルルル~♪

男「はい。もしもし」

『……男。今、大丈夫?』

男「ああ。問題ないよ」

「……はっ、んぅ」 グジュグジュっ

『返事、聞きたいんだけど』

男「返事? なんの?」

「……ふふっ」 ブジュゥゥゥ

『それ、本気で言ってるの?』

男「……ああ。なんか言ってたな。で、それがどうかしたのか?」

『……』 ぶつっ


62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:47:43.86 ID:5rX9LuUD0

男「おかしな奴だ。お前もそう思うだろ?」

「……」 にっ

男「だよな。お前の食事を邪魔しやがって」

ピーン ポーンッ

男「……今度は誰だ」

ピーン ポーンッ ピン ポーン ピン ポーンッ

男「うるさいなあ」

「……ん」

男「お前は気にしなくていいよ」

ガチャッ

男「……?」

女「男、入るわよ。……え」

男「よう。何しに来たんだ」

女「ひっ、きゃぁぁぁああっ!!」 へたっ


64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:51:16.42 ID:5rX9LuUD0

男「うるさいな」

女「な、なっ、何してるのっ!?」

男「食事だよ」

女「う、げぇぇぇっ」 ぼたぼたっ

男「汚いな」

女「……あ、あっ。そ、それは、何なのっ!?」

「……んーぅ」 もぐもぐっ


67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 15:57:38.71 ID:5rX9LuUD0

男「可愛いだろ? 実は、自慢する相手がいなくて少し寂しかったんだ」

女「狂ってる」

男「失礼だな」

女「……これのせいなの? これのせいで、そんな風になったの?」

男「これ、だと?」

女「もういい。答えなくていい。……あぁぁぁっ!」

男「……っ! 何するんだ、落ち着けっ! やめろ!」

女「落ち着くのはそっちでしょっ!? い、犬を食べてるのよっ!? 危ないのよっ!?」

「……」 じーっ

男「……ああ、わかったよ」

女「なら早くそこをっ!」

男「よい、しょっ!」 ガンっ!!

女「ぎひぃッ!」 ドンッ


69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:01:47.10 ID:5rX9LuUD0

男「いつも通りでいいよな?」

「……」 じーっ

男「犬の血脂が酷いな。洗っておくか」

男「ん~ん~ん~♪」 ごしごしっ

女「うっ、うぅぅっ」

男「よし」 ブンッ

女「ぐぎぃぃッ!?」 バタバタっ

男「骨が硬いな。切るのは無理か」

女「ダッ、だにしでるのッ!!??」

男「切断。でも無理だ。折るよ」

女「オドぅ!??」

男「腕から、っと!」 ゴギッ

女「ギッ!!!!」

男「うるさいな。タオル詰めるか」

女「むぐっ」


74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/04/09(土) 16:06:00.62 ID:/dk7ujvo0

あ゛ぁぁぁああ゛、あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あああああああ!!!


75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:06:05.14 ID:5rX9LuUD0

男「疲れた……お前が暴れるから。大丈夫か、息苦しいだろ? ほら、タオル取るぞ」 

女「ひっ、かひゅっ、ひゅっ」

男「後は、まあ、大丈夫か。暴れないように俺が抑えておけば」

女「ひっ、ひどごろじ」

男「悪いとは思ってるよ。でも、彼女が望んでるんだ」

「……」 じーっ

男「ああ。もういいよ。こっちにおいで」

「……んふっ」 ずずっ ずずっ

女「ひっ!?」

男「死ぬまで感想を聞かせてくれ。気になるんだ、彼女に食べられる気分が」

女「いやッ、いやぁぁァァァッ!!?」


77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:11:39.86 ID:5rX9LuUD0

女「あ゛っ、あ゛ぁ……」

男「人ってなかなか死なないんだな」

「……ふふふっ」 にぃっ

男「そんなに美味しいのか?」

「……あむっ」 ぐにゅぐにゅ

男「ふぅ」

男「なるほど、ね。あの人も同じ事を思ったんだろうね」

「……んっ」 ぶにゅ

男「コレを食べ終わったら、一緒に出かけようか。そうと決まれば旅行の準備をしなくちゃな」

女「あ゛っ、あ゛っ……」


81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:16:58.79 ID:5rX9LuUD0

友「そっか。旅行か」

男「しばらく帰ってこないと思う」

友「それがいいかもな」

男「色々心配掛けたみたいで悪いね」

友「いいさ。お前も色々疲れてたんだろ。気分転換してこいよ」

男「ああ。ところで頼みがあるんだ」

友「なんだよ、言ってみろよ」

男「この手紙、持っておいてくれないか?」

友「何これ?」

男「伝言かな。もし俺の身に何かあったら開けてくれ」

友「縁起でもないな」

男「保険だよ。お前になら任せられるしな。でも恥ずかしいから何かあるまではできれば開けないでくれよ」

友「ああ、わかったよ。じゃあな」

男「じゃあな」


82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:24:43.18 ID:5rX9LuUD0

老人「君か……」

男「元気にしてましたか?」

老人「いいや……実はもう長くなくてね」

男「ですよね。じゃなきゃ手放せるはずない」

老人「ああ……そうか……君も……それで、君は何しに来たんだ? 彼女を自慢でもしに?」

男「いえ。多分、あなたの願いを叶えに来ました」

老人「…………」

男「余計なお世話なら帰りますけど」

老人「君の好意に、甘えるよ。彼女の事が心配で……」

男「本当ですか?」

老人「……いや、死後に私以外の手に渡るのが悔しかったんだ。できれば君も餌になればいいと思っていた」

男「気持ちはわかります。それじゃ、いいですか?」

老人「頼む」

「……あはっ」


84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:29:37.41 ID:5rX9LuUD0

がぶがぶっ ばりばりっ むしゃむしゃっ もぐもぐっ 

老人「なんてっ、素晴らしいんだっ……ああっ、お前は本当に……本当に……」

男「……」


男「どこに行こうか」

「……んっ」 くたっ

男「人の多い所がいいかな。日本人以外の人も食べたいだろ? 遠くへ行こうか」

「……くぅ」

男「瓶に戻すよ」 すっ

「……」

男「美味しい人のいる街へ行こう。遠くへ行こう。遠くへ行こう。遠くへ行こう」

男「あははっ、あははははははははっ!!」


終わり。オチが弱くて申し訳ない。


88 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 2011/04/09(土) 16:37:41.43 ID:me0JOCtmO

>>1
かなり良かった


90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:48:35.67 ID:LzO9mOX+0

面白かった


91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:54:03.05 ID:EdRaFypyO

最初は「妖精で遊ぼう」かとオモタが…
コリは諸星大二郎の『袋の中』では内科


92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/04/09(土) 16:54:07.19 ID:A0xfoiq+0

おもしろいな
同じネタでもっと練れば短編小説的な出来になりそう


93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 16:55:38.75 ID:YK0fjcjO0

乙です
これは好きなタイプ


94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 17:01:02.61 ID:+BbcB69E0

魍魎の匣を思い出したよ


95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 17:03:26.11 ID:Xqkh+zwA0

>>94
お前とはいい酒が飲めそうだ


96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 17:08:20.17 ID:GjhSKOhUO

あっさりしてて面白かった!




102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/04/09(土) 17:42:43.61 ID:hs8J+6+mi

怖かったけど変に引き込まれて面白かった(´・_・`)
乙!



元スレ:http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1302324666/
関連記事
Relate Entry
スポンサード リンク
zenback
Comment
Comment form
検索フォーム
プロフィール

SSですの。

Author:SSですの。
SSまとめサイトですの。
相互リンクと相互RSS絶賛募集中ですの。

2ちゃんねるのVIP、SS速報VIP、SS深夜VIP、おーぷん2ちゃんねるで書かれた、管理人が面白いと思った、注目されたSSスレを紹介するブログです。拙いところも多々あると思いますが、よろしくお願いします。

リンク、RSS登録は、ご自由になさって頂いて構いません。
相互リンク及び相互RSS募集中です。メールフォームよりご連絡お願いします。

当ブログに掲載している内容に問題がありましたらメールフォームよりご連絡下さい、

スポンサード リンク
スポンサード リンク
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
アクセスカウンター
逆アクセスランキング
リンク
RSSリンクの表示
おすすめリンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
165位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
12位
アクセスランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR

PAGE TOP