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1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:08:37.31 ID:FuwZVomm0

懲りずにここにも投下に参りました。

時系列はISの4巻と5巻の間です。


3 : 忍法帖【Lv=6,xxxP】 [sage] 2011/03/22(火) 18:09:24.19 ID:WoqE2YtP0

戦国時代か


4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:11:57.26 ID:lmNAK5y7O

昨今の秀吉悪役ブームで、秀吉のイメージガタ崩れなのは俺だけじゃないはず


5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/03/22(火) 18:13:39.48 ID:eUCwSzAC0

第一章 クラスメイトは分からず屋  
ワシは文月学園に通う高校二年生、木下秀吉じゃ。
ワシの学校では成績ごとにクラス別けをされておって……
まあ、その辺は割愛させてもらうのじゃ。
してワシはF組で演劇部に所属しておる。
まあ、要するにバカなのじゃ……。
頭に演劇が付けば悪い気はせんのじゃがな……。
ふむ、自己紹介はこのぐらいにしておこうかの。


6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/03/22(火) 18:15:54.19 ID:eUCwSzAC0

今、わしには大きな悩みがあるのじゃ。
勉強ではないぞ?
(いや、少なからず悩んではおるのじゃが……)
それはわしの容姿についてじゃ。
わしには双子の姉上がおっての。
わしとは違い成績優秀、品行方正なんじゃ。
ただ、ちと変な趣味があるようなのじゃが……。
ともかくわしとは月とすっぽん、雲泥の差じゃのう……。
じゃが、そんなわしと姉上にも唯一の共通点があるのじゃ。
それが容姿なのじゃ……。


9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:18:06.31 ID:xcU8a+7G0

???秀吉???


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:20:26.83 ID:eUCwSzAC0

今更だけど
バカテスの秀吉です
すいません


10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:19:02.67 ID:eUCwSzAC0

どうゆうわけか一卵性双生児でもないに関わらず
わしと姉上は瓜二つなのじゃ。
別に姉上が男みたいな容姿をしてるわけではない。
……つまりじゃ、わしが女の様な容姿をしておるのじゃ……。
そのお陰でわしは中々男として見てもらえないんじゃ……。
特に明久やムッツリーニからは異性としか思われておらぬ気がするんじゃが……。
最後の砦である雄二も……。
むぅ、あまり考えぬとしようかのぅ……。


14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:21:48.41 ID:eUCwSzAC0

そろそろ本題に入っても問題なさそうじゃの。
実はわしが容姿に対するコンプレックスを意識し過ぎておるおかげで
とんだ失態を犯してしまったのじゃ……。
それはとある朝の出来事じゃ。


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:23:08.20 ID:eUCwSzAC0

「秀吉ー、おはよー」
わしがFクラスに入ると明久が気付き声をかけてきおった。
「おはようじゃ、明久」
わしは挨拶を返し、それから席に荷物を置いて明久の元へ向かった。
最近は食事をちゃんととっておるらしく血色も良いのぅ。
「ねぇ、秀吉」
「ん? なんじゃ?」
「昨日のニュース観た?」
「昨日のニュースとな……」
むぅ……。観るには観たが、特に心に残ったものがないんじゃが……。
「何かあったのかのぅ?」


17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:24:58.84 ID:eUCwSzAC0

「なんだ観てないの? ISの適正テストをすぐ近くでやるんだってさ」
 IS――それは、飛行パワードスーツといったところじゃのう。
元々は宇宙で活動を想定して造られたようじゃが
中々上手くいかず、各国での思惑から今ではスポーツとして落ち着いておる。
これまでの兵器を軽く凌駕するスペックじゃが、決定的な欠陥があるのじゃ。
女にしか扱えぬ……。
つまり、男には使えないのじゃ。
ただ、例外が一件あるがのぅ。
とにかく、そんなもんじゃから女尊男卑の社会となってしまった。
全く住みづらくなったもんじゃのぉ……。
しかしじゃ……
「明久よ……何故わしにそのような話題を振るのかのぅ……?」
いや、聞かずとも分かっておるのじゃがな……。
じゃが、ここで問わぬ訳にはいかんのじゃっ!


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:26:56.15 ID:eUCwSzAC0

恐らくわしは苦渋に満ちた表情をしておることじゃろう。
対して明久は残酷にまで純粋な笑顔を浮かべて。
「秀吉も受けるのかなって思って」
「明久よ……。何度も言ってきたがわしは男じゃぞ?」
「またまた秀吉ってば謙遜しちゃってー」
「性別を謙遜する輩がどこにおるのじゃ!? と、とにかくわしは――」
「……受けてみるべき」
わしの言葉を遮ったのはいつの間にかわしらの側に立っておる、ムッツリーニじゃった。


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:28:22.03 ID:eUCwSzAC0

相変わらず気配を消すのが上手い奴じゃのぅ。
少し遅れて雄二もやってくる。
「あ、ムッツリーニおはよー。ついでに雄二も」
コクりと頷くムッツリーニ。雄二も適当に返すと、
「秀吉。受けてみればいいじゃないか」
あろうことか、更にわしに追い撃ちをかけてきたのじゃった。


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:30:28.76 ID:eUCwSzAC0

「ゆ、雄二までどうゆうつもりじゃ!?」
「落ち着け秀吉。逆に考えろ。おまえが男だと証明するチャンスだろ? 起動すらも出来なければ流石に男だと納得してもらえるさ」
と、雄二は慌てふためくわしに諭すように耳元で囁いた。
「む、むぅ……」
ちと考えてみるかのぅ……。
確かに起動すらも出来ないところを見れば二人も認めてくれるかも知れんのぅ。
今日は珍しく演劇部もない事じゃし……。
「わかったのじゃ。放課後テストに参るとするかのぅ」
「よし、決まりだな」
「これで秀吉もISデビューだね!」
「フィルムは用意している……」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:32:24.91 ID:eUCwSzAC0

放課後になり、テスト会場。
容姿のお陰ですんなりテストが受けれてしまったのじゃ……。
じゃが、わしは男なのじゃ!
動くはずがないのじゃ!
テスト会場となっておる講堂の真ん中にIS――打鉄というらしい――が鎮座しており
わしは監督者と明久達が見守る中それと正面から対峙しておる。
わしはゆっくりと、ISに向けて手を伸ばす。
動かないと分かってはおっても緊張するものじゃの。


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:34:22.13 ID:eUCwSzAC0

――ぴたり。わしはISの無骨な装甲に手の平を置いた。  
――――が、
やはり何も起きぬようじゃ。
これで明久の奴らも――キュイン!
わしを男と――被膜装甲(スキンバリアー)展開……完了!
認めざるを得……ぬ?――推進器(スラスター)正常作動……確認! 
なんじゃ!? 頭に直接物凄い量の情報がっ!?――近接ブレード展開……完了! 
何故じゃ!? 何故動くんじゃあ!?――ハイパーセンサー最適化……終了!


25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:36:55.52 ID:eUCwSzAC0


結局、適正テストの結果はAじゃった。
その後、わしの戸籍を調べた政府は大騒ぎしたようじゃ。
それもそのはずじゃ。
わしはISを動かした二人目の男じゃからじゃ。
二人目の男じゃからのう!
正直世間から男と見られておるのは嬉しい事じゃ。
じゃがそれは、IS学園に入学せねば身の保身は計れねという
紛れも無い事実でもあったのじゃ。

第一章 完


27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:38:51.02 ID:eUCwSzAC0

第二章 雌雄決定戦!

「今日からこのクラスに編入することとなった木下秀吉じゃ。
みなより年上にはなるが同級生と同じ様に接してもらえると嬉しいのじゃ」  
よろしくお願いするのじゃと、わしはクラスメイトに向け
当たり障りのない自己紹介を済ましぺこりと一礼をする。
一年一組、それがわしのクラスじゃ。
わしは学年こそ二年なのじゃがISの勉強を何一つしておらんし
必修過程も当然飛ばすわけにはいかぬようで一年からスタートということになったわけじゃ……。
事実上留年じゃのう……。



29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:40:14.35 ID:eUCwSzAC0

ちなみに男じゃ、というフレーズは
流石に言わなくとも問題ないじゃろう。
……そう信じたいものじゃ。
しかし、一人を除き全員女子のクラスは舞台に立ち慣れたわしでも
妙な緊張感を覚えるのぅ。
わしは恐る恐る頭を上げ、クラスの反応を見る……。
するとクラスメイト達はどことなく期待している様な眼差しで
わしを見つめておるではないか。


31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:43:04.60 ID:eUCwSzAC0

>>28
わかった、やってみる
ありがとう。


まだ、何か言うべきなのじゃろうか?

根暗な人間じゃというレッテルは貼られたくないしのぅ……。

うむ、ここは決めねば男が廃るというものなのじゃ。

わしは軽く深呼吸をする。

クラスメイトからは生唾を飲み込み音が聞こえそうじゃった。

「以上じゃ!」

ずてててーっ、と思わずずっこける生徒一同。

その動きは目を見張るほど統一されたものじゃった。

さすが訓練された者達じゃ、とわしは一人感心する。


33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:46:08.92 ID:eUCwSzAC0

でも、とクラスの誰かが呟いた。

「次こそ二人目の男の子だわーっ!」

「かわゆい……、女の子よりかわゆいわっ!」

「男の娘……いいわ……いいわ……」

一人を中心として、騒ぎはあっという間にクラスに広まった。

ちと不本意な言葉も聞こえたが、概ねわしを男と認めてくれているようじゃ。

よい傾向じゃの。

「騒ぐな、めんどくさい」

そんな女子による騒ぎをたった一言でおさめてのけたのは担任である織斑先生じゃった。


37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:50:02.54 ID:eUCwSzAC0

織斑千冬――彼女は……まあ、例の如く割愛させてもらうのじゃ。

「もう良いぞ。木下、席に着け」

「御意じゃ」

わしは空いている席へと向かうと着席した。

やはりちゃぶ台やみかん箱とは違うのぅ……。

A組のそれと匹敵するか、あるいはそれ以上のものじゃなかろうか。

「木下、途中編入で大変だろうが心配するな。

他の奴ら同様、私が一人前にしてやる。それと織斑。

当面の面倒はお前が見てやれ、いいな」

「はい!」

担任と同じく織斑と呼ばれた妙に浮足立った様子の生徒。

それがわしと同じ男子生徒である織斑一夏殿じゃ。

うむ、もう一人の男子が親切そうな少年でよかったのじゃ。

「では授業を始める」


39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:52:55.95 ID:eUCwSzAC0

これなら読みやすいかな?



 初めての休憩時間となった。
わしは織斑殿に挨拶をしに行くことにしたのじゃが……。

「秀吉君! 少しお話しましょう!」

「もう、専用機持ちに遅れは取らないわっ!」

 何とゆうことか、わしは女子に囲まれておるではないか……。
男子に囲まれる事こそあれど、女子に囲まれた事などないのじゃ。
確かに嬉しい事ではあるのじゃが……。
正直、対応に困っておるのじゃ……。
 わしが対応に難儀しておると、すっと誰かに手をとられた。
その人物は

「木下、着替えに行こうぜ」

織斑殿であった。

「う、うむ」


43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:55:53.55 ID:eUCwSzAC0

 残念がる女子を置き去り、早歩きで教室を後にする。
その後も速度を緩める事なく廊下を進む。
その間わしらの間に会話はなかった。

「あ、あの……わしは木下秀吉じゃ、織斑殿よろしくなのじゃ」

 沈黙を破ったのはわしじゃった。
織斑殿は止まる事なく、振り返ると

「織斑殿ってなんか堅苦しいな……。一夏でいいぜ」

「そ、そうか……ではわしも秀吉呼んでもらうかのぅ」

「おう、よろしくな秀吉」

ニカッと笑って見せる一夏。
少し不安じゃったが年上じゃからと身構える事無く接してくれて助かったのじゃ。


44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 18:59:42.99 ID:eUCwSzAC0

>>41
いや、むしろ有難う



「きゃーっ! 織斑君と木下君のツーショットよ!」  

 突如前方から叫び声が聞こえてきた。
すると、そこにはあっという間に女子の群集ができあがりおった。

「ホントだ!! お近づきになるチャンスだわ!!」

「あれが幻の男の娘なのねっ!」

「者ども、出会え出会え!!」

 な、なんじゃあっ!?
ここは武家屋敷なのか!?

「やべっ、見つかったか……。走るぞ秀吉!」

 走り出した一夏にわしは訳の分からぬまま、ぐいっと引っ張られる。

「なんなのじゃ一体!?」

 これは何かの訓練か何かなのかっ!?

「逃がすなーっ!!」

 わし達と女子による壮絶な逃亡劇の始まりじゃった。


45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 19:01:47.54 ID:eUCwSzAC0

「はぁはぁ……。疲れたのじゃ……」
 
 逃亡の末、わしらは何とか更衣室に逃げ込む事に成功した。

「ほら、女子高だろ? だから俺達はウーパールーパーみたいなもんなんだよ」
 
 訓練着に着替えながらも一夏はそう呟いた。
ちなみにわしはもう着替えておる。
演劇部で早き替えを身につけておるわしには、これくらいわけないのじゃ。

「ウーパールーパー?」

「昔流行った珍獣だよ」

要するに珍しいという事かのぅ。


53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 19:58:29.05 ID:eUCwSzAC0

「なぁ、秀吉」

「なんじゃ、一夏」

「お前、本当に男なのか?」  
 
 魂が持って行かれそうになるとはこのことじゃなかろうか。

「わ、わわわわしは男じゃ!」

 しかし、わしはすぐ持ち直すと一夏に詰寄った。
今のわしは物凄い剣幕じゃろう。
じゃが、これは譲れないのじゃ!

「いや、わりぃわりぃ。あんまりにも可愛い顔しているからさ。それに何かデジャブが……」

 最後の方はよく聞き取れなかったのじゃが、どうやら悪気はないらしいようじゃ。
じゃが、それが余計にたちが悪い。
やはり男として見てもらうのは難しいようじゃの……。


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:01:29.20 ID:eUCwSzAC0

「じゃあさ、秀吉」

「今度は何じゃ……?」

「一緒に風呂入ろうぜ」

 落ち込んでおったわしに飛び込んできたのは意外な言葉じゃった。

「な、なっ……!」

 驚きのあまりわしは声にならぬ声を上げておった。

「いやなのか?」

「ち、違うぞ!! 断じて違うのじゃ!!」

 嫌なはずなどあるわけがない。
わしが今までクラスメイトの男子と風呂をともにしようとするものならば
女子からは勿論男子からまでも阻止されてきたのじゃ。
それは皆がわしを男と見ておらぬという現実をわしに突き付けた……。
と、とにかくクラスメイトと風呂をともにするのは初めてじゃ!

「お、おう……そうか。これで次こそマジで大浴場の使用許可が下りそうだなっ!」

 一夏も嬉しそうにしておった。
そんなに風呂が好きなのかのぅ?


55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:04:03.23 ID:eUCwSzAC0

 午前中の授業がひとしきり終わり昼時となった。一夏が気を使ってくれ、
わしは一夏達と食事をともにさせてもらう事になったのじゃ。  
 わしの横に一夏、その隣に座るのは

「篠ノ乃箒だ。箒と呼んでくれ」  

 一夏とは幼なじみで元ルームメイトのようじゃ。
妙に幼なじみを強調しておった……。
なかなか気の合いそうな気がするのは喋り方のせいじゃろうか?
 指通りのよい髪をポニーテールにし
吊り目で勝ち気な雰囲気じゃが大和撫子と言った言葉がしっくりくる気がするのぅ。

(ちと苗字が言いづらいのぉ……)


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:06:37.11 ID:eUCwSzAC0

 わしの向かいに座るのは

「セシリア・オルコットですわ。セシリアでよろしいですわよ」

 イギリスの代表候補生で一夏とはマッサージをしてもらった仲、
と意味深な発言をしておったが捨て置こうかの。
 凛としていて端正な顔立ち、
上品で貴族さながらの堂々たる態度は育ちのよさが滲み出ておるのぅ。


57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:08:57.61 ID:eUCwSzAC0

 その隣に座るのは

「シャルロット・デュノアだよ。よろしくね、秀吉」

 フランスからやってきた候補生で当初男のフリをしておったようじゃ。
その間は一夏とルームメイトじゃったようじゃな。
 貴公子の様な爽やかな印象じゃ。
女子に貴公子は失礼かのぉ?
じゃが、女の子らしさはしっかり持ち合わせておる。

(わしと似た様な苦労を抱えておりそうじゃ……)


59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:12:53.68 ID:eUCwSzAC0

 そして最後にその隣の人物は

「ラウラボーデヴィッヒだ。ラウラで良い」
 銀髪で眼帯をしており、十代の女子にしてはやや表情が乏しい印象じゃな。
ドイツから来たこれまた代表候補生じゃ。

(ドイツと言えば島田じゃの)

 何と、ドイツで部隊隊長を務めておるようじゃ。
わしより若いのにすごいもんじゃ。
 それから一夏は私の嫁だ、と宣言しおった。
この時ばかりは十代の少女らしく顔を赤らめておったな。
 男で嫁と言われるのはわしくらいかと思ったのじゃが……

「何だよ秀吉? 何か付いてるかのか?」

「いや、何でもないのじゃ」

 一夏も大変じゃのう。


60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:16:16.67 ID:eUCwSzAC0

 ちなみに全員一年一組のようじゃ。
自己紹介が終わったところで、

「あら、新しい顔ね?」  

 小動物を彷彿とさせる、可愛らしいツインテールの少女が空いてる席へと腰掛けた。

「ああ、そっか。例の男子ね」

 彼女は凰鈴音と言って、中国の代表候補生のようじゃ。
 一夏とは箒と同じく幼なじみ。
じゃが、箒とは入れ代わりで転校して来た為、面識はなかったそうじゃ。
箒と同じく、やはり幼なじみを強調しておった。
 鈴だけは二組のようじゃ。


61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:18:49.28 ID:eUCwSzAC0

 食事の最中、わしらはISの話をしておった。
どうやらみな、専用機持ちのようじゃな。
当然わしは持っておらぬ。

(ちと、肩身が狭いのぉ……)

 それから成績の話になり、

「ふふん、一夏は私に今のところ全敗だけどねっ。

てゆうかアンタ、セカンド・シフトしてから負けてばっかじゃない?」

「うっ……けど、セシリアには勝ったぜ。鈴にだって次は負けないさ」

「一夏さんっ! それは聞き捨てなりませんわね!」

「どうやらアンタは徹底的に痛みつけないといけないようね」

 三人は絶賛デッドヒート中じゃった。


62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:20:12.09 ID:eUCwSzAC0

「まぁまぁ、落ち着いてよ三人とも」

 シャルロットが仲介に入るのじゃが、

「これで落ち着いていられるわけありませんわっ!」

「勝負しなさい、一夏っ!」

「おう、いいぜ? 男の意地ってやつを見せてやるよ」

 その努力も虚しく勝負が成立しておったのじゃった。


64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:31:30.11 ID:eUCwSzAC0

 放課後、特別補修も終わり自室へと向かった。
覚えることが多すぎて頭がオーバーヒートしそうじゃ……。
 途中、女子に見つかり往生こいたが、何とか部屋へとたどり着けたのじゃ。
 わしがドアノブに手をかけ、

「頼む! 秀吉!」

 扉を開けるなり土下座をして助けを請うたてきおったのは
ルームメイトとなった一夏じゃった。
 とりあえず、話を聞くことにしたわしはベットに腰をかけた。

「して、頼みとはなんじゃ?」

「秀吉、俺と組んでくれ!」

 組んでくれというのは間違いなく昼のあれじゃろうな……。
どうやら明日の放課後、第三アリーナで行うらしいが
時間の都合で二人と同時に戦うようじゃ。


65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:35:33.44 ID:eUCwSzAC0

「じゃがのぉ……わしはISの稼動時間も短いし、ましてや専用機持ちが相手となるとのぉ……」 

 稼動時間に比例してISは強くなる、
お互いを理解し合えるようになる……じゃったかのぉ?

「秀吉しかいないんだ! 頼む!」

「箒やラウラ、シャルロットに頼めばよいではないか……」

 気にかけてくれてたようじゃし、頼めば快諾してくれるじゃろう。

「いや、あいつらじゃダメなんだ」


67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:41:45.33 ID:eUCwSzAC0

「何故じゃ?」

「これは男の意地をかけた勝負なんだよ! だから協力してもらうなら男の秀吉しかいないんだ!」

 男の意地――その言葉はわしの心を動かすには
十分過ぎる言葉じゃったわけで……

「一夏よ……」

「ん?」

「必ず勝とうぞ!」

「た、助かるぜ! 秀吉!」  

 わしはがっちりと握手を交わしておった。 

 ――コンコンッ
そんな男の友情に水を差すように響き渡ったのは誰かが扉をノックする音じゃった。


68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:43:41.89 ID:eUCwSzAC0

「木下君、いますかー?」

 この声は、副担任の山田先生のものじゃな。

「はいですじゃ」

 わしが返事をすると山田先生は失礼しますねー、と告げて中に入ってくる。
何故か山田先生は満面の笑みじゃった。
 
(何か良いことがあったのかのぅ?)

「木下君、朗報です!」

 わしに良いこと?
何じゃろうか?

「たった今、秀吉君の専用機が届きましたよっ! それともう一つ朗報が……」




69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:47:28.31 ID:eUCwSzAC0

 轟音を響かせながらピット搬入口が開く。
次第に明らかになってゆくその向こう側にあるわし専用のIS。
 黄雷を巡らせたような、雷の色をした装甲。
背中から伸びる一対の翼。

(これがわしのISなのじゃな……)

 わしはそれに近づくとゆっくりと体を預けた。
すると、それはすぐにわしを優しく包み込みながら装甲を閉じていく。
 ――心地良い。
まるでわしから抜け落ちたパーツが再び一つになったように馴染むのじゃ。
 わかる。わかるのじゃ……。
わしはこれが何なのかわかる。
 これは――豊国大明神――
わしのための、わしだけのISじゃ。


71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:50:56.39 ID:eUCwSzAC0

「どうだ秀吉?」

 ハイパーセンサーを介して聞く一夏の声。
今のわしにはちょっとした抑揚の違いや、声の震え、感情の揺らぎさえ分かるぞい。

「うむ、良好じゃ」

「じゃあ、アリーナに出てみるか」  

 一夏もISを呼び出す。
 ――ISを感知……パイロット、織斑一夏……近接ブレード、多機能武器を感知。

「秀吉、付いてこい」

「う、うむ」
 
 一夏に続き、アリーナへとカタパルトから射出され空中に放り投げられる。
わしは何とか態勢を整える事に成功した。
 その後、一夏に習い、一通り操作を練習したところで。

「よし、そんじゃあ武器を展開してみるか」

「了解じゃ」

 武器の展開をしてみる事にしたのじゃった。


72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:52:56.54 ID:eUCwSzAC0

 わしは視覚に武器一覧を表示させる。

(ふむ、一番上に表示されたのを試してみるかのぅ)

 両手の平を上に向け突き出し、わしの全長より長い刀を、
薙刀と呼ばれるそれをイメージする。
徐々に光の粒子が形作っていき、やがてわしの手の上には薙刀が現れておった。
 神功(しんぐう)――それが薙刀の名前のようじゃ。


73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 20:57:39.83 ID:eUCwSzAC0

「うん、呼び出し時間も長くないな。他の武器はないのか?」

「まだあるようじゃ」

 神功を解除し、続いてわしが取り出したのは銃じゃった。
じゃが、銃と言っても古臭い。
 言うなれば

「火繩銃みたいだな」

「うむ、種子島じゃ。どうやら実弾とBTエネルギーの切り替えが出来るようじゃ」

「なるほど。主力になり得そうだな」

 そして、最後にわしが取り出したのは機関銃であるM24Qじゃった。

「おっ、機関銃か。どれくらい連射できるんだ?」

「こちらは実弾のみのようで装弾数は200発じゃな。再装填には約20秒かかるようじゃ。他と比べてちと威力が低いのぉ……」


74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:00:25.25 ID:eUCwSzAC0

「うーん。命中精度も低そうだな……。武器はこれで以上か?」

「うむ、そのよう……」  

 言いかけて、わしはまだ項目があることに気付いた。
神功の下の階層にまだ何かあるようじゃ。
 参照してみるとそれは……

「特殊能力、刀狩?」

「もしかしてワンオフアビリティか?」

「よく分からんのじゃが、それとは違うようじゃ。どうやら武器の能力のようじゃ」

「そっか。それで、どんな効果なんだ?」


75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:02:34.84 ID:eUCwSzAC0

 わしはそこに書かれている説明を読み上げる。  
 刀狩――武器への攻撃に成功するとしばらく強制的に展開を解除できる。
ただし、神功の刃の部分が対象の武器に接触しなければ発動しない。

「すげぇじゃねぇか、秀吉! 近接戦闘なら無敵じゃねぇか!」

「う、うむ……よくは分からんがすごそうじゃの」

「とりあえず、練習だな。射撃は俺よりシャルに手伝ってもらう方が……いや、しかし男の意地が……」


76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:05:48.27 ID:eUCwSzAC0


 
 一夏と秀吉は重大なミスを犯していた。
それは、彼等がオープンチャンネルを使用していた事だ。
 セシリアと鈴がいることに気付かずに。

「聞きました? 鈴さん」

「ええ、聞いたわよ」  

 一夏達がいるアリーナ。その入口に二人はいた。
ちょうど、アリーナに入ろうとした時に、二人は目撃してしまったのだ。  
恐らく、明日の対戦相手になるであろう秀吉が
専用機――豊国大明神――を纏いアリーナに飛び出して来たのを。
そこでアリーナに入らず様子を見ることにしたのだ。
それが功を奏して秀吉の武器、能力を知ることが出来た。

「刀狩、手強い相手になるかもね?」

「あら、怖じ気ついたのでして?」

「逆よ、逆。呆気なく終わったら面白くないじゃない」

「ふふっ。頼もしいですわね」

 不適な笑みを残し、二人はアリーナから去って行った。


77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:09:14.45 ID:P7d3nBu+0

バカテスとは珍しい
そして秀吉が男扱いなのも珍しい


78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:09:48.44 ID:eUCwSzAC0

☆  

 練習を終え、夕食を摂りにわしと一夏は食堂に来ておった。
 悩んだ揚句に一夏と同じ焼き魚定食を選んだわしが
一夏とともに席に向かっておると、

「お疲れ、二人とも」

「お、お前らまだいたのか」

 ちなみに一夏の言うお前らとは声をかけてきたシャルロットに
箒とラウラの三人の事じゃ。
 セシリアや鈴はいないみたいじゃのぅ。

(少しホッとしたのじゃ)

 どうやら食後のようで、お茶を啜りながら談笑していた様じゃな。
わしらは三人に混ざり食事を摂る事にした。


79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:11:41.28 ID:AFcDokf30

一夏に掘られるぞ


81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:18:44.12 ID:eUCwSzAC0

「秀吉も専用機が届いたのだな」

 既に箒の耳にも届いておったのか。

「うむ、そうじゃ。まさかいきなり手に入るとはな」

「お前の編入が決まった時点で準備を始めていたのだろうな」

 なるほどの、とわしはラウラの言葉に納得する。
 ちなみにわしのISの製作元は、なんと文月学園関連の企業のようじゃ。
文月学園の学園長は密かにIS開発への参加を企んでいたらしい。
 そこにわしがIS学園に編入することになり、
わしをよく理解しているものが開発すべき……
と、いった口実で学園長が押し切ったそうじゃ。
 続けてラウラは

「それで、勝算はあるのか」

 と、言った。

「ああ、勿論さ」

 それに対して答えたのは一夏じゃ。
虚勢ではなくわしらには確かな勝算があるのじゃ。


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:25:47.16 ID:eUCwSzAC0

「そうか。まあ、それはいいとしてだ。少し聞きたい事があるのだが」  

 わしらに勝算があろうがなかろうが
どうでも良かったかの様に話を変えおったラウラ。
わしらにはちっとも良くないのじゃがのぅ……。

「なんだ?」

「一夏と秀吉は同じ部屋なのか?」

 気のせいじゃろうか。
お茶を啜るシャルロットと箒の耳が痙攣したように
ぴくぴくしておる気がするのじゃが……。

「ん? そうだけど、それがどうしたんだ?」

「いや、なに。一夏が全裸の私を部屋に呼べなくなると思ってな」

 ラウラから発せられた言葉は驚愕の一言じゃった。
破廉恥じゃ……。
一夏よ、人格を疑うぞい……。


84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:28:34.53 ID:eUCwSzAC0

「おい、バカッ! やめろ! 俺が呼んだみたいに言うな! あれはお前が勝手にっ……」

 全裸の部分を否定してないようじゃが……。
やはり一夏は……。

「い、一夏っ! それはどうゆう事なのだ!? 説明を要求する!!」

 憤慨し、一夏に詰め寄る箒は修羅のようじゃ……。

(……本当に箒であっとるんじゃろうか…………)

「ま、待て箒! お前も見ただろ!? ほら、あの時だよ、あの時!」


85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:33:11.38 ID:eUCwSzAC0

 必死に弁論するも虚しく、一夏の疑いは晴れぬようじゃ。
箒だけでなく、終いにはシャルロットまでも、

「いちかのえっち、すけっち、わんたっち」

「……ずっと気になってたんだが……それはワンタッチなら良いって意味なのか?」

「そんなに触りたいの?」

「い、いや、違う! そうゆうわけじゃ……! わーっ! 秀吉までそんな目で見るな!」

 律儀にツッコミを入れてみた事が失敗だったと気付いた一夏は激しくうろたえておる。

「しかし、安心しろ一夏。半裸なら問題ない」

 わしは目のやり所に困るがのぅ……。

「問題あるわっ!」


86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:36:58.25 ID:eUCwSzAC0

「一夏……動かず待っていろ……。緋宵を取ってくる」

「やめろっ! それはマジで死ぬからっ! てゆうか、軽々しく真剣を帯刀するなっ! ああっ、待て箒! 待ってくれ!」

 一夏の叫びも届かず、箒は物凄いスピードで食堂を出て行った。

「やばいっ……逃げないと殺される……!」

「まあ、一夏が望めば全裸でも問題ないがな。何せお前は私の嫁なのだからな」

 何度も言うがわしは目のやり所に困るのじゃ……。


87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:43:24.37 ID:eUCwSzAC0

「一夏はそんなに裸が見たいの?」

「いや、違うからな!」

 愉快に騒ぐ一夏を他所に、
わしは焼き魚定食の最後の一口を口に放り咀嚼する。

(ふう……美味じゃったのぅ)

 一夏が騒いでる間も黙々と食事を続けておったわしは
焼き魚定食を食べ終わったのじゃった。
 もうじき、戦場になるこの場から一足先に立ち去るとするかのぅ。

「一夏よ、先にシャワーを遣わしてもらうぞ」

 わしはそれだけ言って食器を返し、食堂を出てゆく。


88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:47:14.63 ID:eUCwSzAC0

「ま、待ってくれ秀吉っ!」

「一夏っ! 覚悟!」

「げっ! 箒!? もうきやがった!」

「天誅!」

「のわっ! まて、ここは食事をするとこであって――」

「問答無用!」

「うわっ! 危ねぇっ! シャル! 助けてくれっ!」

「見てもいいのに……」

「ああっ! ダメだ聞こえてねぇ! そうだ! ラウラ、AICで――」

「一夏、お前は私の嫁なのだからな。遠慮することはないんだぞ? 

私の嫁としてもう少し自覚を持つべきだ」

「って、こっちもダメかいっ!!」


89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:48:20.79 ID:eUCwSzAC0

「貰ったあっ!」

「ぎやああああっ!」

 廊下に誰かの断末魔が響いた気がしたのじゃが……

「捨て置くとするかの」


91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:53:10.63 ID:eUCwSzAC0

 決戦当日、と言っても翌日じゃがな。
授業中も休憩中も、一夏とセシリア、鈴の三名は目が合えば喧嘩になっておった。
シャルロットは何とか和解させようとしておったが、
結果は言うまでもないないかのぉ……。
 そして、放課後、第三アリーナ。
わしと一夏、セシリアと鈴の二組は
それぞれのISを纏い所定の位置で待機しておる。
そこには独特の空気が流れておった。
 わしはセシリアと鈴の両名を見据え、自分を鼓舞する。
今日は男の意地にかけ、絶対に勝つんじゃ!

(一夏とこの豊国大明神とともに!)


92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 21:59:59.02 ID:eUCwSzAC0

☆  

 静かに空中で対峙する両チーム。
やがて試合開始のブザーが鳴り響く。
 ――――が誰も動かない。

「一夏に秀吉。逃げるなら今のうちよ?」

「誰が逃げるもんか」

 そう言って一夏は右手に持つ雪片弐型を強く握り直す。

「そうじゃ。男が戦を前に逃げるわけないじゃろう」

 わしも種子島を構える。

「ふふっ、軽口を叩けるのも今のうちだけですわ」

「どうだろうな。やってみなきゃ、わかんねぇだろ?」

 一夏はそう告げると空いていた方の手に隠していた物を放り投げた。
直後、耳をつんざくような音と尋常ではない光量がアリーナを包む。
 それは閃光手榴弾であった。
しかも、それはISの装備ではなくただの閃光手榴弾であった。
 当然、ISの前では効果は期待できず、
鈴にセシリアはハイパーセンサーによりすぐに視覚に聴覚、平衡感覚を取り戻す。


93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:02:26.03 ID:eUCwSzAC0

「何よそれ!? びっくりしたじゃない!!」

「へへっ、シャルロットに借りたんだ」

 一夏は鈴が驚いたのを見て満足気に笑い雪片弐型を両手に構える。

「何かと思えばその様なもの、ISの前では玩具ですわ」

 セシリアはスターライトmk2を構えると、
その巨大な砲身からレーザービームを一夏に向け放つ。
 一夏はそれを間一髪で避ける。
すると間髪入れずに鈴が懐深くに飛び込んで来る。
 一対の双天牙月による斬撃を雪片弐型一つで何とか凌ぐ一夏。

「大丈夫かっ!?」

 種子島から球形のエネルギー弾を鈴に向け打ち込む。

「ちっ……」

 鈴は回避のためやむなく一夏から距離を取る。


94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:05:10.41 ID:eUCwSzAC0

 秀吉は続けざまに鈴に銃撃を浴びさせようとするが。

「あら。私をお忘れでして?」

 セシリアのブルーティアーズである。
秀吉に向け本機の由来となった四機のビットが飛来する。

「くっ……」

 反応が遅い位置と角度から的確に狙い、ビームが撃ち込まれる。
秀吉も何とか避けつつも、種子島で応戦するがセシリアには軽々とかわされてしまう。
 そして次の瞬間にはビットによる射撃が再開されてしまうのだった。


95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:09:17.21 ID:eUCwSzAC0

 秀吉はビットから打ち出されるビームを回避しながら、
反撃のチャンスを伺っていた。
 一瞬だがブルーティアーズに隙が生まれる。
それを逃すまいと秀吉が反撃に転じようとした直後、

「ぐああっ……!!」

 秀吉は背中から見えない衝撃を喰らい吹き飛ばされていた。

「ふふっ。一夏、アンタに向けて撃つと思ってたでしょ?」

 その正体は鈴の砲弾は愚か砲身すら見えない龍咆だった。
一夏に向け撃ち込まれるものだと思い込んでいたそれは
秀吉にとって完全にノーマークであったのだ。


96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:11:27.97 ID:eUCwSzAC0

 かなりエネルギーを削られてしまったが、
それでも秀吉は何とか戦闘に復帰する。

「大丈夫か、秀吉?」

「何とか……大丈夫……じゃ」

 一旦合流を遂げた二人は背中合わせでくるりと回転し
お互いの相手を変える事にした。
 まずは秀吉の神功により鈴の双天牙月を潰すつもりなのだろう。

「次は秀吉が相手ね」

「いざ、参るのじゃ!」


97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:13:36.52 ID:eUCwSzAC0

 秀吉は神功に持ち替えると鈴に向け加速する。
鈴も逃げる事なくそれに応戦する。

「はあああっ!」  

 上段から振り下ろされる秀吉の神功。
鈴はそれを双天牙月をクロスさせ受け止めた。
 神功は確かに双天牙月により受け止められていた。
確実に双天牙月に接触していたのだ。
 ただし、それは神功の

「うっ……」

 ――柄の部分であった。


99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:18:27.95 ID:eUCwSzAC0

「もしかしていけるとか思っちゃった?」

 秀吉の苦汁を一気に飲み干したかの様な顔を見て鈴は嘲笑を浮かべる。

「悪いけどネタは割れてんのよね」

 鍔ぜり合いが続くなか鈴は淡々と告げる。

「刀狩――相手の武器に当たれば展開を強制解除。確かに厄介ね……。

だけどそれには欠点がある……そうでしょ? 秀吉っ!」

 秀吉を押し返すと、一夏の方に向き直る鈴。
甲龍の肩のアーマーが開き、その中心が光始める……。
 まずい、と危機を覚えた秀吉は一夏にプライベートチャンネルを介して警戒を促す。
 しかし、

 ――ズゴンッ!!

 見えない砲弾をたたき付けられたのは
一夏の白式ではなく、秀吉の豊国大明神であった。
秀吉も警戒をしていたため、
何とか直撃は免れる事が出来たもののそこに隙が生まれた。

「無念でしたーっ」

 鈴はセシリアの援護をしに一夏へと急速に詰め寄って行った。


100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:30:36.78 ID:eUCwSzAC0

☆  

 第三アリーナの観客席では箒、シャルロット、ラウラを始め女子により埋もれかえっていた。
彼女達は勿論、今回の決闘を観に来ているのである。

「シャルロット、さっきの閃光手榴弾、あれは……」

「ごめん、ラウラ! 急に言われたから……」

「まあ、良い。一夏が必要としていたのならな」

 気まずそうにするシャルロットだが、
ラウラは特に気にする様子もなかった。
 ラウラの事であるから、彼女の私物を無断で持ち出す者なら
それこそ修羅の如く怒るであろうとシャルロットは考えていたのだ。
その為にシャルロットは中々言い出せなかったのであった。
 しかし存外、すんなりと許したラウラを見てシャルロットは、

(こんな事なら早く言っておけば良かったな)

 自分の心配が杞憂であったと判断する。


101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:32:00.14 ID:eUCwSzAC0

「何故あの様なものを所持しているのだ?」

「お前も真剣を所持しているであろう。昨晩も振り回していたではないか」

「うっ……」

 ラウラに痛いところを突かれてしまった箒は言い返せず言葉に詰まっていた。

(あ、あれは一夏の奴が悪いのだ……。それに、私は剣術の腕が鈍らぬ様にと使っているのであって、故に)

「正当だ!」

 そんな箒を余所にシャルロットとラウラは別の事を考えていた。
防戦一方となっている一夏達を観ながら。

「うーん……」

「お前も気付いたのか」

 シャルロットが考えている事が自分と同じ事であるとラウラは確信する。
その辺りは流石ルームメイトと言えよう。


103 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:36:34.51 ID:eUCwSzAC0

「うん、いくら何でもおかしいよね」  

 シャルロットは秀吉を退け、
急激に間合いを詰めて来た鈴に対処する一夏を観ながら言った。
 防戦一方の一夏達を観ながら。
試合が始まってから一夏達の防戦一方であった。
 だが、別にそれがおかしいのではない。

「ああ、一夏はまだ一度も零落白夜も雪羅も使用していないな」

 対象エネルギーを打ち消すエネルギー刃。
シールドバリアーを切り裂いて直接ダメージを与えれるが
自身のシールドエネルギーさえも消費するため、諸刃の剣でもある。
 ――それが一夏のワン・オフ・アビリティ――零落白夜。
 一夏が以前マニュアルで射撃を行った経験により
白式が作り出した多機能武装腕。
射撃・格闘・防御をカバーする柔軟性を持つ。
 ――それが雪羅。
 それらが一度も使われてないのだ。

「どうゆうつもりなんだろう……」

 エネルギーの温存か、あるいはそれ以外か……。


104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:40:08.29 ID:eUCwSzAC0


 
 一夏の相手はセシリアから鈴との近接戦闘に変わっていた。
 それに加勢しようとする秀吉だがセシリアのビットの執拗な攻撃により
回避で手一杯の様子で駆け付けられないでいる。
 戦況は完璧に一夏達の劣勢であった。

「秀吉の神功であたしの双天牙月を潰し、イグニッションブーストであたしに詰め寄り

零落白夜で一気に削る、って作戦だったんでしょ?」

 一夏に猛攻を仕掛ける鈴は涼しい顔で告げた。

「ぐっ……」

 それを聞き、露骨に表情を曇らせる一夏。

「どうやら図星みたいね」

 鈴の龍咆を交えながらの双天牙月による斬撃は
確実に一夏のエネルギー残量を減らしていた。


105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:45:38.86 ID:eUCwSzAC0

「一夏っ!」

 鈴の乱舞を何とか凌ぎつつもその声の発信源を確認する。
 ハイパーセンサーにより拡張された視覚に映ったのはセシリアの射撃をかい潜り
一夏の遥か上空に移動した秀吉だった。
 一夏は何かを悟った様に鈴から一気に後退すると、
雪片弐型を解除し頭上に向け片手を伸ばす。
次の瞬間、一夏の手に収まっていたのは
 ――M24Qであった。

「ちっ……小癪ね……」 

 双天牙月のリーチ外という中途半端な間合いに危機を覚えた鈴は
スラスターを前面に向け、後退を始める。

「逃がすかっ!」

 一夏は鈴に向け、装弾数200発を誇るM24Qのトリガーを引く。
鈴も龍咆で反撃しつつ、何とか逃れる事に成功した。

「驚いたわ……まさか、アンロックしてたとわね……」

 しかし、何十発か被弾してしまっていたようだ。
威力は低いとは言えど、
何十発も喰らえば流石にそのダメージは無視出来るレベルではない。


106 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:51:21.90 ID:eUCwSzAC0

 一夏は鈴を退ける事に成功すると、
直ぐセシリアへと残りの弾丸を撃ち込む。
セシリアはビットの制御を止め、回避行動に移る。
 一夏の援護射撃によりブルーティアーズの猛攻から逃れた秀吉は鈴に向け種子島を構えた。
直ぐさま鈴は牽制にと秀吉に向け龍咆を放つが、直後に鈴の元へ飛来したのは
種子島のエネルギー弾でも実弾でもなく、それは――――

「イグニッションブースト!?」

 秀吉自身であった。


107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:54:50.51 ID:eUCwSzAC0

(秀吉のやつ、いつの間にあんな芸当っ……!)

 秀吉の手には既に神功が握られていた。
そして、斬撃を繰り出すには十分な間合いだった。

(これじゃあ、避けられないっ……!!)

 双天牙月を封じて一気に決めるつもりなのだろう。
近接戦をセシリアに強いるのはあまりに酷だ。
鈴が近接武器を封じられてしまえば少なからず戦況は不利になるであろう。

(けど、まだ負けたわけじゃないっ!)


108 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:57:05.90 ID:eUCwSzAC0

 まだエネルギー残量はこちらが優性なのだから、
と鈴は双天牙月を封じられた後の事を考え始めた。

「うおおおーっ!」

 次の瞬間、秀吉の神功は鈴の――

「えっ…………?」

 双天牙月ではなく――――

「なん……で……?」

 甲龍の装甲を斬り付けていた。


109 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 22:59:46.85 ID:eUCwSzAC0

 鈴は困惑していた。
どう考えてもあの場面では双天牙月を封じるべきだった。
一度神功で斬りたところで戦況を覆す
致命的なダメージは期待出来ないのだから。
秀吉の手元が狂ったのか。
あるいは秀吉が単にバカなのか。
何にしても今は

(と、とにかく反撃しなきゃ……)  


110 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:03:44.76 ID:eUCwSzAC0

 鈴は双天牙月を構えようとして気が付いた。
動かない。動かないのだ……。
まるで力が抜けた様に。
 鈴はようやくその理由に気づいた。

「は……はぁ……? 一体どうゆう事よ!?」

 鈴は目を見開いていた。
鈴の視覚に表示されたある数字を見て驚愕の声をあげたのだ。
 ――甲龍、エネルギー残量……0


111 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:07:47.39 ID:eUCwSzAC0

 有り得ないはずだった。
たった一度神功で斬り付けただけでエネルギーがゼロになるなんて。
零落白夜ならともかく、神功にそんな威力などあるはずがない。
それなのに何故……。
 その得体の知れぬ攻撃をした秀吉を見て、鈴は更に仰天する。

「なによ、それ……。嘘でしょ……」

 秀吉の手にそれが握られていた。
エネルギー刃を形成した雪片弐型――――
 零落白夜が。


114 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:12:52.12 ID:eUCwSzAC0

「へへっ、驚いただろ?」  

 その声は間違いなく秀吉から発せられたものだった。
間違いなく。
 ただし――――
姿形だけは、である。

「その声……。一夏?」

 鈴が一夏の声を聞き間違えるはずなどない。
自身が思いを寄せる人物の声を聞き間違えるはずがないのだ。

「ん? 声が戻っちまったのか。ま、これもエネルギーだし仕方ないか」

 一夏の声をした秀吉は一人何やら呟いているが、
鈴には全くもって訳が分からなかった。
 ふと、そこに居たはずの秀吉が居なくなっていた。
代わりにそこに居たのは――
 白式を纏った一夏であった。

「い、いいい一夏さんが二人!?」

 セシリアは困惑のあまりの攻撃の手を緩めてしまっていた。


116 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:19:23.20 ID:eUCwSzAC0

「ふぅ……。では、タネ明かしと行くかのぅ」
 
 零落白夜を握る一夏を見て、
M24Qを手にしていた一夏は安堵にも似た溜め息を漏らした。
 ほんの一瞬、眩い輝きに全身を包まれる一夏。
次にセシリアの前に現れたのは豊国大明神を纏う秀吉であった。

「ど、どうゆう事ですの!?」

「わしのワン・オフ・アビリティ……どうやらこちらはネタ割れしてないみたいじゃのぉ」

 説明を要求するセシリアに秀吉は静かに口を開いた。

「模倣と創造(コピーイングクリエーション)じゃ」

 これこそが秀吉達の虚勢ではなく、確かな勝利への確信だったのだ。
勿論、勝算の一つに刀狩も含まれてはいたのが……。


117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:23:03.81 ID:eUCwSzAC0

「何なのよそれ……?」

 鈴は茫然と虚空を見つめ、誰かに問うのでもなく、唯呟いた。
それに答えるのは一夏だった。

「対象物の外見を別の物に変える事が出来る能力さ。その対象は声すらも可能なようだぜ」

「ちなみに対象は自他問わずじゃ」

 と、補足を付け足す秀吉。

「つ、つまり一夏さんと秀吉さんは入れ代わっていられましたの!?
 い、いつの間にそんな……あっ……」

 セシリアは途中まで口にして気付いたのだ。
たった一秒。たった一秒、二人から目を離した瞬間がある事を。


118 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:26:55.13 ID:eUCwSzAC0

「あの閃光手榴弾はこの為だったのね?」

 一夏は得意気に笑う。

「そうさ、秀吉のコピーイングクリエーションを発動して、入れ替わるには十分な時間だったぜ」

 考えてみれば不自然だった。
あの時気付くべきであったのだ。

――へへっ、シャルロットに借りたんだ

 一夏に親しい者なら気付くべきであったのだ。
この言葉が一夏のものであるはずがない。
何故なら一夏はシャルロットの事をシャルと呼ぶのだから。


119 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:28:02.22 ID:eUCwSzAC0

「ふぅ、わしとした事が呼称を間違えるとはのぅ」

「少しヒヤッとしたけど、どうやらマジで気付いてなかったみたいだな」

「面目ないのじゃ……」

「気にすんなって」  

 一夏はエネルギー刃を形成した雪片弐型を、
零落白夜を握り直すと秀吉に向け、

「じゃあ、とっとと終わらすか! 相棒!」

 同じく秀吉も神功を構えると、

「了解じゃ!」

 セシリアに向け二人は飛び出していった。


121 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:32:29.39 ID:eUCwSzAC0

 秀吉に向けビットによる射撃が行われるが一夏が立ち塞がると、

「効かないぜっ!」

 実弾ではないそれは一夏によりことごとく消滅させられてしまった。
 一夏がセシリアの射撃を無力化しその後ろを秀吉が飛ぶ。
そうして二人は確実にセシリアとの距離を縮めていた。

「秀吉っ!」

 一夏がビットの一つに回し蹴りを放つ、

「もらったのじゃあっ!」

 セシリアの制御を離れたそれは神功による斬撃が決まり、甲高い金属音を響かせていた。
 すると、斬り付けたビットだけでなく6機とも虚空に消え去る――
刀狩により強制的に展開解除されてしまったのだ。


123 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:35:44.16 ID:eUCwSzAC0

「ううぅっ……」

 半ば自棄になりながらもスターライトmk2で反撃に転じるセシリア。
二人に目掛け直進するビーム。
 一夏は逃げる事なくそれに突進し、

「ぜああああぁっ!」

 零落白夜で無効化してのけた。
 セシリアは再度狙撃を行おうとするも

「遅いのじゃ!」

 ――ガキィンッ!

上方より詰め寄っていた秀吉によりセシリアの主力武器であるスターライトmk2までも封印されてしまったのだ。
 この時既に、セシリアは零落白夜を握る一夏に接近を許してしまっていた。
セシリアの近接武器であるインターセプターの展開を試みるも、

(展開が間に合いませんわっ……!!)

 直後、会場には試合終了を告げるブザーが響いていた。
勝者は言うまでもないないだろう。

第二章 完


124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/22(火) 23:40:47.99 ID:eUCwSzAC0

最終章 セカンドクラスメイト

☆ 
 
 足組みをして椅子に座る千冬と姿勢正しく椅子に座る山田真耶。
座り方によく性格が滲み出ている。
同じ教師でもこうも性格が違うものだろうか。
 二人は真剣な眼差しで、空中投影ディスプレイを観ていた。
実は千冬と山田真耶も別室にて一夏達の試合を観戦していたのだ。
 やがて、試合終了のブザーがモニターを介して届く。

「どうやら勝ったみたいですね。でも結局どうゆう事だったんですかね?」

 山田真耶にはいまいち合点がいかないとこがあった。
どこの部分の事を言っているのか千冬はすぐに理解した。


131 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:04:12.66 ID:CWqYzIKU0

「恐らく、木下が一夏のためにアンロックしていたのは種子島のみだ。

一夏にはM24Qは使えない。ましてや展開など出来るはずがない」 

 現に、外見が秀吉に見えていた者――実際は一夏――は種子島しか使っていなかった。
だが、

「で、でも木下君に投げていたじゃないですか」

 確かに山田真耶の言う通りで、M24Qは一夏の外見をした秀吉に向け投げられていた。

「木下のワンオフアビリティーの対象は自他問わず。それが物体であれば対象と成り得る。そうだろ?」


133 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:06:57.60 ID:CWqYzIKU0

猿さんこわい……



 その通りであった。
コピーイングクリエーションは武器単一などにも使用可能。
極端な話、部分的に装甲の外見を変える事さえも出来る。

「はっ! もしかしてあれは種子島だったんですか?」

 千冬のヒントを受け、山田真耶は自分なりの推察を述べたが、

「いや、違うな。一夏は途中で種子島を放棄しているはずだ。凰に近接戦を挑んだ際にな」

 と、あっさり否定されてしまい少しだけ目をうるましていた。


134 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:10:28.72 ID:CWqYzIKU0

「あれは恐らくだが閃光手榴弾の安全ピンか何かだ」
 千冬の推察は正解であった。
一夏は安全ピンを試合前に抜いていたのだ。
 そう、あの閃光手榴弾は二重の安全装置が取り付けられていたため、一夏が手放すまで作動しなかったのだ。

「つ、つまり木下君は安全ピンをM24Qに見せ掛けてそれを受け取ったフリをして、本物のM24Qを展開したって事ですか!?」

 その後、安全ピンへのコピーイングクリエーションはすぐに解いた。
恐らく、探せば第三アリーナのどこかに安全ピンが転がっているだろう。

「そうだな。となると一夏だが、恐らくあれ以来ずっと雪片弐型を握っていたのだろう」

 その証拠に、一夏――外見は秀吉――はそれから一度も種子島による射撃をしていない。
回避に精一杯に見えていたが、本当は使えなかったのだ。

「最後の凰の龍咆を誘った時も、木下が見た目を変えただけで握られていたのは雪片弐型のままだったわけだ」

 つまり秀吉は何度も武器の見た目を操ってきたのだ。
それも、他の制御をしながら。

「木下君……相当器用ですね」

「ああ、中々面白い奴が入ってきたな」


135 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:17:44.80 ID:CWqYzIKU0

☆  

 試合終了後、更衣室に戻ると箒にラウラ、シャルロットが迎えてくれおった。

「一夏に秀吉、お疲れ様。はい、コレ」

「おお、サンキュー」

「すまんのぉ」

 シャルロットはわしと一夏に労いの言葉をかけ、ジュースを手渡してくれたのじゃ。

(ジュースは有り難いのじゃが、何故温いのじゃろうか?)

「あ、秀吉は冷たい方が良かったかな?」

「そうじゃな。じゃが、十分有り難いぞ」

 するとシャルロットは次は冷たいのにするね、とどこまでも親切なやつじゃのぅ。

「秀吉、運動後に冷たいものを飲むなんて体によくないんだぞ?」

 どうやらシャルロットが温いジュースを用意した理由は一夏のようじゃ。
わしらは若いのじゃから少々問題なかろうに。
じじくさい奴じゃのぅ。

「流石は私の嫁だ、一夏。見事な作戦だったな」

「ああ、サンキュー。少し、予定外の事があったんだけど……まあ、結果オーライだな」


136 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:21:04.55 ID:CWqYzIKU0

 予定外の事とはわしのアレじゃろうのぅ……。

「それはどうゆうことなのだ?」

 一夏に追求したのは箒じゃ。

「ホントは鈴と秀吉が近接戦闘している間に双天牙月を封じる予定だったんだ。あ、周りからはオレに見えてたんだっけ?
 なんかややこしいな」

なるほどな、と箒は頷くと

「一夏が斬り付けた様に見せ、相手を混乱させるつもりだったのだな」

 箒の言葉に対し、わしと一夏は頷いた。
その通りなのじゃ。
 元々はセシリア達に一夏が未知の能力を使用できると思い込ませ動揺を誘う作戦じゃったのじゃ。
じゃが、セシリア達は刀狩を知っておった。

「武器まで見た目を変える事が可能なのか」

「うむ、雪片弐型に見えておったじゃろうが、あれは神功だったのじゃ」

 わしが答えると、ラウラは関心したように頷く。
 雪片弐型に見えていたそれは神功であって、相手からすればニュアンス的には見えない刀身があったといったところかのぅ。
まあ、それが当たらぬから苦労したわけなのじゃが……。


137 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:24:05.38 ID:CWqYzIKU0

 プシュッと圧縮空気の音を響かせ、更衣室の扉が開いた。

「はぁ……。負けてしまいましたわ……」

「はぁ……。屈辱だわ……」  

 悄然たる様相で更衣室に入って来たのは制服姿のセシリアに鈴じゃった。
もう、着替えて来たようじゃのぅ。

「ま、まあ二人も惜しかったよ」

 ごく自然に二人を励ますシャルロット。
それが功を奏したのかセシリアは俯けていた顔を上げると、

「それにしても秀吉さん。いつの間にワンオフアビリティーを習得されたのでして?」

「それは昨日じゃが……どうやら主らは途中までしか見てなかったようじゃな」

 わしらは結構遅くまでアリーナにおったのじゃ。
ワンオフアビリティーが発現したのはそれも帰る間際じゃった。

「はっ? どうゆうことよ」

「どうゆう事も何も、お前らが秀吉のワンオフアビリティーが発動するのを見る前に覗きを途中で切り上げた、ってことだろ」


140 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:30:31.67 ID:CWqYzIKU0

 一夏の覗きと言う言葉は余計じゃったかも知れぬな。
案の定二人は怒気をみなぎらせておる。

「の、覗きですって!? そんなにアンタは殴られたいのかしら?」

「一夏さんっ! レディに対する言葉とは思えないですわよ」

「なんだよ? 敗者が勝者にそんな態度取るのか?」

 すごい剣幕の二人じゃが、一夏は赤子を相手にするが如く余裕の顔付きじゃった。

「確か敗者は一週間勝者の奴隷とか言わなかったか?」

「「うぐっ……」」

 どうやらわしの知らん間に恐ろしい賭けがされていたようじゃ。

(……勝ててよかったのぅ)

「荷物持ちに使い走りに、料理……はやめとこうかな……」

 んむ? 何故料理はやめておくのじゃ……?
まさか二人のうちどちらかが姫路級の毒殺料理人じゃとでも言うのかのぅ……?
ま、まさかのぅ……。

「とにかく、頼むことは山ほどあるなぁ」


141 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:32:44.21 ID:CWqYzIKU0

 しばらく難しい顔をしていたセシリアと鈴じゃが

「わ、分かったわよ……。い、一週間だけなんだからねっ?」

「一週間だけでしたら、あなた方の命令に従いますわ」

 何故じゃろうかのぅ? 満更でもなさそうなのじゃが……。
 そんな二人を見て一夏はこう言った。

「なぁんてな」

「「へっ?」」

 面食らう二人。これには二人だけでなく他の皆も同じ様な顔をしておる。

「そんなもん男がやるもんだしな。特に頼みたいこともないし、いいだろ秀吉?」

「うむ、勿論じゃ」

 わしも別に命令などしたくはないしの。
うむ、これでめでたしめでたしじゃな。
 と、思ったのじゃが……鈴とセシリアの様子がおかしいのじゃ。
小刻みに体を震わせておる……。

「なんだ? ぷるぷるしてるけど、トイレか?」

 一夏よ、流石にそれは違うと思うぞ……。
やがて鈴とセシリアは何かがプツンと切れたようにがばっと顔を上げると血相を変えて一夏に詰め寄った。


144 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:37:49.28 ID:CWqYzIKU0

「な、何よ! 一夏っ! 私が言うこと聞いてあげるって言ってんのにーっ!」

「そ、そうですわっ! 一夏さん! 私が命令を聞いてあげるのでしてよ!?」

「な、なんでだよ!? なんで怒ってんだ!?」

「命令しろバカーッ!」

「一夏さんの命令とあらば何でも聞きましてよっ!」

「だからいいって言ってんだろーがっ!」

 そうして、二人は脱兎の如く更衣室から逃走しいった一夏を追いかけて行ったのじゃった。
更衣室にはわしと箒に、シャルロット、そしてラウラの四人が残された。  
 しばらくほうけておった三人じゃが我に返ると、

「全く、一夏のやつめ。軟弱だ。私が鍛えてやらねばな!」

「僕も一夏に命令して欲しいかも……」

「嫁の命令は聞いてやらねばな」

 と、三者三様の反応見せたのじゃった。
それを見たわしは……

「一夏はモテるんじゃのぅ」

 すると、三人は恥ずかしそうに顔を赤らめておった。


146 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:43:44.28 ID:CWqYzIKU0


 
 わしは感動しておる……とうとうわしは……
男同士で……、
男同士で風呂にやって来たのじゃあっ!!
 山田先生の言っておった朗報とはこの事じゃった。
わしらに週二日の大浴場の使用許可が下りたのじゃ。

(し、しかし広いのぉ……)

 サウナや打たせ湯などもあるとは、銭湯並なんじゃなかろうか。

「うおーっ! やっぱすげーなっ!」

 一夏はよっぽど嬉しいらしくさっきから異様にテンションが高いのじゃ。

「おい、秀吉」

 一夏はわしを見てふと、気づいたように、言ったのじゃ。

「何で胸隠してんだ?」


148 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:55:53.90 ID:CWqYzIKU0

 一夏は股間だけを隠しておるがわしはバスタオルで膝下から胸まで、ほぼ全身を隠しておった。
 悲しきことじゃな、普段から上半身の露出を禁止されておったからのぅ……。

「これはくせでの…………って、一夏……。主は気にならんのか!?」

「んー? ああ、なるほどな」

 どうやら一夏はわしが意図していることを汲み取った様じゃな。
わしは一夏が言葉を続けるの待つ。

「確かにお前は男の俺が見ても……その……可愛いよな……」

 ぐしゃりと、何かが崩れ落ちた気がした。

「うん……可愛いと思うぜ……」

 やはり男として見て貰えてない様じゃな……。
ともに風呂に入ったくらいで浮かれおって。
 分かっておったじゃろうに……。
わしは何を今更感傷に浸っておるのじゃ……。

(ホントにバカじゃのぅ……)

「けど、男に変わりはないだろ? だから胸を隠す必要はないんじゃないか?

 恥ずかしいならいいけどさ……」

 な、何じゃ……今、一夏は確かに……

「わ、わわわしは夢を見ておるのか?」


149 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 00:59:36.25 ID:CWqYzIKU0

 これではまるで……わ、わしを……
わしの事を……

(男として見てくれておる様ではないか!!)

 試しに頬をつねってみると……痛いのじゃ……。
つまり、夢ではない……。

「一夏よ……主は最高じゃっ!」

「なんだよ急に? へんなやつだな」

「そうかもしれんな、そうかもしれぬ、そうかもしれんの、そうかもしれんのじゃ、の五段活用じゃ!」

「一段足りないぞ」

 む、そうだったかの?

「さ、早いとこ体洗って湯舟に浸かろうぜ」

「うむ!」

 わしは胸を隠していたタオルを取り払うと、大事なとこだけを隠して体を洗いに向かった。
わしは嬉しさのあまり湯舟に浸かる前からのぼせておったかも知れんの。


152 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:04:02.51 ID:CWqYzIKU0

 そして、体も洗い終わり、

「はーっ……」

「ふーっ……」

「いい湯だ……」

「いい湯じゃの……」

 湯舟の湯加減もさることながら、
友人とともに風呂に入れる事はすこぶる素晴らしいのぅ。

「まともに誰かと一緒に風呂に入るなんて久しぶりだなーっ!」

「わしは……初めてじゃ」

「え、うそ?」

「幼少の頃母上や父上と入ったり、姉上と一緒に入った事はあるが他人と入った事はないのじゃ」

「そうなのか……銭湯には言ったことないのか?」

「う……」

 わしの脳裏に浮かび上がったのは男湯でもなく女湯でもなく……


158 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:14:09.68 ID:CWqYzIKU0

「あ、聞いちゃまずかった……?」

「…………そっとして欲しいのじゃ」

「う、うん……。わかった……。そういや、秀吉も姉ちゃんがいるのか?」

「うむ。双子での、わしと瓜二つなんじゃ」

「へー。って事は俺より一つ年上か……」

「んむ? 一夏は年上が好きなのか?」

「いや、そうゆうわけでは……」

「ふふっ、冗談じゃ」

 ちと意地悪じゃったかのぅ?
じゃが、もし本当なら箒達に報告してやらねばなるまい。

(……しないほうがよいのかのぅ?)


159 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:16:39.83 ID:CWqYzIKU0

 話題も途切れ、湯舟に落ちる滴の音だけが響き渡っておった。
 段々と頭がぼーっとしてきて眠くなってきた頃に

「なあ、秀吉」

 一夏が呼び掛けてきた。

(危うく寝てしまうとこじゃったの……)

「何じゃ?」

「転校してきて二日でこんなんで疲れただろう」

 二日目でいきなし決闘じゃからのぅ。


160 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:18:07.16 ID:CWqYzIKU0

「まあ、疲れたかのぉ……」

「付き合わせてごめんな、秀吉」

「気にするでないぞ」

「そっか。ありがとな」

「うむ」

「そういや秀吉って喋り方がじじ臭いよな」

「む、これは身に染み付いてしまっての。しかし、一夏も十分じじくさいぞ」

「ハハハ、こやつめ!」

「なんじゃ? その返しは?」

「あー、気にしないでくれ」

「ふふっ、面白いやつじゃのぅ」

「ははっ、秀吉もな」

「ふふふっ」

「はははっ」


162 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:21:31.53 ID:CWqYzIKU0

 わしと一夏は顔を見合わせると、声を上げて思い切り笑った。
お互いに何度も何度も笑って見せた。
広い浴場とあって良い感じにエコーがかかっており、それが一層面白く感じたのじゃ。
わしらは小さな子供みたいにはしゃいでおった。

「さーて、そろそろ上がろうぜ」

 言って、湯船から一夏が立ち上がる。

「うむ、そうじゃな。……のぅ、一夏よ」

 わしは湯舟から上がる一夏に呼び掛けた。

「なんだ?」

 ここ数日の間にわしを取り巻く環境は劇的な変化を遂げたのじゃが、
正直それは良いことなのか、悪いことなのか判別がつかんでおかった。
じゃが、

「これからもよろしく頼むぞ」

 この学園で、一夏達と――セカンドクラスメイト達と過ごすのも悪くなさそうじゃのぅ。

「ああ、相棒」

 一夏の表情は湯気で霞んでよく見えんかったが、恐らく笑っておったのじゃろう。


 おしまい


163 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:27:19.29 ID:T/BgCJzq0

支援
バカテスの秀吉が男扱いされるとよかったなって見守りたくなる不思議


164 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:27:47.71 ID:Bger59rl0

お疲れー
ISは漠然としか知らなかったけど面白かったよ
秀吉が主人公っていうのも新鮮だったし


165 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:27:57.70 ID:CWqYzIKU0

だらだらと下手な文をすんまそんです
あと支援有難うございました

作中で書けなかったけど秀吉のISの待機形態はヘアピンです。
秀吉がISを使えるの遺伝子が女性のそれと似通っているってことで

次回はもっちと今回書けなかった日常を書きたいなーとか。
姫路とセシリアとか

うん、有難うごじゃあました


166 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:27:59.59 ID:K7U6Nit/O

乙。いいかんじな終わり方だった


169 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/03/23(水) 01:30:03.09 ID:T/BgCJzq0

乙ー
ぶっちゃけISはちゃんと見てないんだが面白かった



元スレ:http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1300784917/
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