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4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 19:24:14.08 ID:t7cUPwC80

私の二回目の人生は高校入学の一か月前から始まった。

律「………確かに強くてニューゲームがしたいと思ったけど、なんで男になってんだよ!?」

当たり前のように自宅のベッドで目を覚ました私は、一度目の人生の記憶とともに、
何か余計なものまで神様からもらってしまったようだ。

女のころよりも少し高くなった身長、しなやかでいて力強い筋肉、そしてなにより、
この股間の……いや、今は考えないでおこう。
しかしこれはちょっと、なかなかかっこいいんじゃないかと自分でも思う。


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 19:34:37.04 ID:t7cUPwC80

あまり深く考えるのは私の性分にあわない。
とりあえず慣れるしかないので、私の歩んだ人生を男として辿ってみることにした。

律「問題はトイレとか風呂だよな……聡のを見た事あるにしても、大きさが違うぞ、これ」

とりあえず、男としての人生のせんぱいに聞いてみるのが一番だろう。

律「聡、トイレの仕方教えてくれ」




13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 19:53:51.37 ID:t7cUPwC80

聡のだんだん冷たくなっていく視線を背に受けながら、私は自室へと撤退した。
今の質問は男が男にしていい質問ではなかったようだ、いや、女でもだめか。

律「駄目だ…、神様、どうせなら頭もよくしてくれりゃーよかったのに…」

しかたない、まぁあんまりかわらないだろう、男なら生理もないはずだし、
と無理矢理納得して、次に私は自分の置かれている状況を把握することにした。

律「男だから桜校にはもういけないのか……」

やはり男と女では違う、私はあの場所に戻ることはおろか、進むこともできない。

天然な唯、沢庵のムギ、猫の梓、その他もろもろの登場人物たち……

律「………澪」

そうだ、澪は……澪だけは桜校にいけなくても会えるじゃないか!
携帯の電話帳を開き、澪の電話番号を探す。
あの時の暖かさをもう一度感じたい、その一心で。

律「………あれ?」

澪の番号がなかった


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 20:01:37.91 ID:t7cUPwC80

きっと男の俺は澪と仲良くならかったんだ。

馬鹿だな、きっと変な意地張ってたんだ、

私が澪に興味を持たないはずないのだから、そうに違いない

携帯を閉じ、ベッドに横たわる。

律「これからどうしよう……」

これじゃあせっかくの強くてニューゲームも台無しだ、そもそもシナリオが
駄目だったらどうしようもないじゃないか。

律「みんなに会いたいな…」

そう呟きながら、二度寝することに決めた。


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 20:11:07.87 ID:t7cUPwC80

一か月後、私は何故か桜が丘女子高等学校の校門の前に立っていた。

律「なんつー展開だ……」

簡単な話、桜が丘女子高等学校はただの桜が丘高等学校になっていた。

そして私は二回目の人生が始まったころにはそこへ進学することが決定
していたらしく、私がそれを知ったのはひとしきり落ち込んだ後だった。
しかも、共学になったのは去年かららしく、周りを見回しても、私と同じ
男子の制服を着ている人は両手で数えられるほどしかいない。
逆にかつて私が着ていた制服を纏った女子からの多くの視線を強烈に感じる。


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 20:23:54.52 ID:t7cUPwC80

偶然にも昔と同じ教室だった、しかし教室に入った時の周りからの強烈な
視線は凄いものだ、なんでここに男がいるの、みたいな意思を感じれたぞ。

どうやらまだ席順などは決まっていないらしく、皆中学からの友達とかと
固まって座っている、当然私に知り合いなどいない、一人を除けば。
そしてその一人もまだ私以外に友達はいないはずだ、ここに入ってからは、
私たちはずっと一緒にいたのだから。

教室の一番隅っこ、前のドアから入ってきた私と対になるように、彼女はそこに座っていた


20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 20:37:49.37 ID:t7cUPwC80

私は迷わず澪の前に座った。そして人見知りがちな澪のためになるべく笑顔ではなしかけた

律「や、やっほー!秋山澪ちゃんだよねー。」

澪「………ん?あ、はい……そうです……」

律「お、俺秋山さんと同じ中学だった田井中律ってんだけど、覚えてる?」

澪「は、はい……覚えて…ます」

律「ほんと!?いやー他に誰も知り合いいなくて困っちゃったよーあはは」

自分でもかなり怪しいと思うがしかたない」



21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 20:45:56.96 ID:t7cUPwC80

澪「田井中……くんは……」

律「ん?」

澪「よく私の事とか、覚えてたな……あんまりしゃべったこともないのに」

やっぱりそうなのか……でも、今はそうでも、昔はそうじゃなかったんだぞ
、澪

律「そりゃ覚えてるって、だって何気に小学校のころから一緒だろ?」

澪「それも覚えてないと思ってた…」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 20:51:21.11 ID:t7cUPwC80

どうやら私たちの関係はかなり希薄だったようだ、昔じゃ考えられない。

律「まぁいいか、同じ中学ってことで、なかよくしてくれよ。よろしく!」

澪「あ、ああ………」

よし、これでやっとスタートラインだ


25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 20:59:40.00 ID:t7cUPwC80

律「そうだ。お、俺の事は律でいいよなんか他人行儀なのも嫌だし」

澪「わかった、律だな」

律「お、やけに早く了承したな…おおおお男の人を下の名前で呼ぶなんて!
とか言うと思ったのに」

澪「そういえば、なんでだろう……あれ?」

律「なんで自分でも不思議そうなんだよ……あ、じゃあもしかして俺に澪って
呼ばれても平気か?」

澪「っていうか、いつも澪って呼んでるじゃないか……って、え?」

律「あーそうだっけ!ごめんごめ……え?」

澪「わ、私は一体何を言ってるんだ!?ごめん律!ちょっと待って!」

澪は頭を抱えてわーわー言い始めた、なんだか少し懐かしい






27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 21:07:22.01 ID:t7cUPwC80

しっかり者のくせに、時々見せるこういう可愛いところが澪の魅力なんだよな、
私は澪が落ち着くのを苦笑しながら待った。

律「とりあえず、澪って呼んでもいいんだよな?」

澪「ああ、何故だかわからないけど、平気みたいだ」

そりゃ澪は知らないかもしれないけど、ずっとそう呼んできたんだからな





28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 21:20:30.55 ID:t7cUPwC80

澪は終始初対面の人相手に緊張せずに会話ができる自分に不思議そうにしていたが、
やがてそれにも慣れたのだろう。

昔ほどとはいかないけれど、結構打ち解けることができたと思う。

ただつらいのは、スキンシップが取れないってことだ。

この体で以前と同じような事をすれば私の信用はガタ落ちだ、今の私はあくまで男、
間違ってもそんなことはできない……結構つらいなぁ



29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 21:29:05.51 ID:t7cUPwC80

律「澪、家も近いんだし、一緒に帰るか」

澪「ああ、そういえば近所だったな。わかった」

律「俺まさかこんなに男少ないと思わなくてさー、クラスに男一人って!」

澪「それでも律は明るいよな、もし私が男子だけの教室でひとりで過ごすはめ
になってたらと思うと、笑えない…………(ガクブル)」

律「それはほんとに笑えない……………元は女だし」

澪「え?」

律「いやー、なんでもない!そうだ、澪は部活もう決めてるのか?」






30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/17(月) 21:36:08.55 ID:t7cUPwC80

ほんとは文芸部に入るって知ってるけど、一応聞いておくか、新入生の
話題といえばこれだろ。

澪「私は文芸部」

やっぱりか……どうしよう、前は強引に軽音部に誘って、澪もそれをしぶしぶ
受け入れてくれたけど、今はどこまでやって許されるのかがわからない。

澪に嫌われてしまうのは嫌だ、いっそ文芸部にはいってしまおうか。

駄目だ、それじゃ題名がぶんげい!になってしまう。

…………仕方ない、諦めるか……

律「文芸部かー、いいんじゃないか?澪の文才は独特を通り越していっそ「だったんだけど」
………?」

澪はそこでいったん言葉を切り、少し強い口調で言った

澪「私なぜか軽音部に入らなくちゃいけないような気がして……!」



48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 01:06:39.64 ID:9PtcHiX30

ごめん





澪「いつ誰ととか、全然覚えてないんだけど、
誰かと軽音部に入るって約束してたような気がして…」





あ、それ私だ

「おかしいよな、顔も覚えてないのに…」

そう言って顔を伏せた澪は約束の相手への罪悪感とかで今にも泣きだしそうで
、それは私だと言ってしまいたかったけど、そんなことを言ってしまえば
私の頭が心配されるに違いない。

なら私にできることはひとつだ。

律「じゃあ、俺も一緒に入る!」




65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 08:39:49.98 ID:9PtcHiX30

律「軽音部に入って、いつかその人に胸張って会えるようにめちゃくちゃ上手くなって、
それから武道館だ!そしたらいつか澪に気付いてくれる!!……とゆーのは、さすがに
さすがにお気楽すぎですか、澪さん」

澪「ぷっ、あはは!いいなそれ!」

律「だろ?それじゃあ明日早速入部しようぜ!」

澪「あ、でも律、律は私に付き合ってくれなくても、自分の入りたい部活とかに…」

律「あーそーだったなー、でも実は俺、軽音部に入ってドラムがやりたいんだよ!」

澪「……あははははっ!」








67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/18(火) 08:45:07.03 ID:0/KfP5ke0

律別に強くなってないから強くてニューゲームにならないよな


68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 08:56:08.60 ID:3qcV/pE20

これから強さが出てくるんじゃね?


69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 08:59:40.34 ID:9PtcHiX30

単純に女より男の方が腕っぷしが強いからって理由。わかりにくくてごめん




しばらく笑い合っていると、澪も元気が出てきたようだ…
私も澪の笑顔を見ていると、私もなんだかやる気が出てきた。
明日は早速さわちゃんのところ入部届をに……って……

あれ?

軽音部って、廃部寸前なんじゃなかったっけ?

澪「じゃあ私こっちだから……また明日な、バイバイ」

律「あ、ちょっ!」

しまった、言うタイミング逃した……


70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 09:05:05.99 ID:9PtcHiX30

その晩澪からメールが来た。

『今日はありがとう、なんか、久しぶりに楽しかったよ』

『軽音部、一緒に入ってくれてありがとう。私も頑張ろうと思う』

『それで、明日なんだけど、よかったら一緒に学校いきませんあ』


71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 09:09:41.15 ID:9PtcHiX30

翌日さわちゃんのところに行くと、
正確には廃部寸前ね~などの、聞き覚えのあるお言葉を頂いた。

澪「で、どうする?」

律「俺に心あたりがある!」

澪「あるの?」

私の記憶が正しければ、もうすぐムギが来るはずだ、もし来なかったときは
私たちで誘いに行けばいい。まずは待ってみよう。

澪「その心あたりって?」

律「まずは待つ!」



74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 09:19:00.52 ID:9PtcHiX30

………………………

澪「………帰ろっか」

ガチャ

澪がちょっと寂しげに笑いながら言うと、音楽室のドアが開いた。

?「あのー……見学したいんですけどー」

律「来た!」

澪と私はほぼ同時にその方を向いた、やっぱり私の記憶に間違いはなかった。
あとは合唱部に入りたがっているムギを説得して…

?「あれ?ここ吹奏楽部じゃないんですか?」

ん?



78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 09:29:40.38 ID:9PtcHiX30

澪「あー……ごめん……私たちは軽音部で……」

?「そうなんですか……ごめんなさい、間違ってしまって」

澪「い、いいよいいよ!そんな謝ってもらわなくても!」

音楽室に入ってきたのはムギじゃなかった。

見たことない子だ、その子は吹奏楽部と間違えてここに来たらしい。

私は予想外すぎて、その子を引き止めることもせずにただ見送ってしまった。

律「………あれ?」

じゃあ、ムギは?




82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 09:45:30.67 ID:9PtcHiX30

律「おっかしーなー」

待てど暮らせど誰も来ず、その日は解散ということになった。

澪「結局心あたりって誰だったんだ?」

律「いやー、なんか俺の勘違いだったみたいだ…忘れておくれ」

澪「ああ……でもこれからどうする?」

律「そうだな…チラシでも配ってみるとか…」

澪「まぁ、それしかないか…」

律「大丈夫だって、俺も一緒に配るから!二人でやれば恥ずかしくないだろ?」

澪にそう提案しながら、私は心の中でこっそりムギを勧誘することを決めていた。

みかけたらすぐに声をかけよう。


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 09:49:09.86 ID:9PtcHiX30

今晩の澪のメール

『今日は残念だったな……』

『明日はチラシ配り頑張ろう』

『え?チラシの文字はなるべく大きく……なんだかよくわからないけど、わかった』


84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 09:58:32.10 ID:9PtcHiX30

澪「あ……ああ……あ…」

翌日、澪は一人でチラシを配っていた。

私?私は物陰からそれを眺めてる。

それにしても、一人で心細そうにしながらもチラシを渡す姿は、なんだか
凄く可愛らしい。

その涙ぐましい努力に、駆け出して抱きしめたくなってしまう

律「くぅ……っ!許せ澪、これもお前のためなんだ…!お父さんは…
お父さんはちゃんと見てるぞ…っ」

この体でお父さんとか言うとシャレにならないような気がするが気にしない。




86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 10:16:31.02 ID:9PtcHiX30

澪「うぅ~…っ!律ぅ……」

律「さて、そろそろ手伝ってやるか…」

そろそろ澪が半泣きになってきたので、腰を上げて澪の方に向かおうとすると

「何してらっしゃるんですか~?」

と、突然後ろから誰かに声をかけられた。

律「ああいや、ちょっと可愛過ぎる友達の観察を」

律「ああ、本当に……ん?」

「それは面白そうですね~、ご一緒してもよろしいですか?」

律「はは、ごめんそろそろかわいそうになってきてたところで……」

振り向くと、そこにはおっとりした、いかにもお嬢様って
感じの女の子がいて、まゆげは沢庵で……

律「ムギ……!」






88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 10:38:15.35 ID:9PtcHiX30

律「な、なんでこんなところに……」

紬「なんだか楽しそうなことをしているっぽかったので気になってしまって~」

律「そ、そんだけ?」

紬「ええ~」

律「……はぁ」

驚いた、一瞬私の事をおぼえていて、それで話しかけてきてくれたのかと
思ってしまった。期待はあまりしていないが、それでも少しがっかりしてしまう。

紬「えと、よくわからないけど元気出して」

律「ああ、ありがとう……そうだな、このチャンスを逃す手はねぇ!」

一気にムギを陥落させる!



92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 10:54:22.02 ID:9PtcHiX30

律「ちょっと来てくれ!」

紬「え?」

私はムギの手を取って、澪の方へ走り出した。

律「みおー!」

澪「りっ、律!お前今までどこに行ってたんだ!私がどれだけ……!」

律「はは、ごめんごめん。でも、昨日言ってた心当たり、連れてきたぜ!」

澪「心当たりって……その子が?」

律「ああ!琴吹 紬ちゃんだ」

澪「手なんか繋いで……随分仲良いんだな……」

律「え?」

紬「ぽっ」



94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 10:58:29.25 ID:9PtcHiX30

律「あああ!!ごめん!つい勢いで……!澪も勘違いするな!」

紬「いえ~……」

澪「ふん……律の馬鹿」

全く不便だよなぁ……男って

律「ほんとにごめんな、こ、琴吹さん」

紬「はい~」

律「悪気はなかったんだ、その……なんていうか」

紬「はい~」

律「………琴吹さん?」

紬「はい~」

律「………………」

紬「はい~」



96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 11:01:38.95 ID:9PtcHiX30

律「………琴吹さん」

紬「はい~」

律「軽音部に、入部してくれるかな?」

紬「はい~」

律「じゃあ、この入部届に名前書いて」

紬「はい~」

律「うん……うん……ありがとう、じゃあ」

紬「はい~」

律「………澪!部員ゲットだぜ!」

澪「やかましい!」



97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 11:34:41.00 ID:9PtcHiX30

その後正気にもどったムギを連れて以前三人で作戦会議した
ファーストフード店へ向かうことにした。

澪「ごめんね琴吹さん、律が無理矢理」

紬「いえいえ、キーボードくらいしかできませんが、私でよろしければ
入部させてください~」

澪「あ、ありがとう!これで、足りない部員は後一人だな!」

ふたりの会話は結構弾み、女子特有の空気みたいなのが生まれていた、
私も元は女なんだけど……

澪「それにしても、まさか律がナンパなんてするとは……」

紬「ナンパなんてされたことなかったので、びっくりしました~」

律「そーだなー、まさかアイツがなあ……
っておいおいちょっと待てよ、俺がナンパなんてしたんだよ!?」

紬「さっき」

澪「ムギに」

律「俺はちょっと明るいからそう見えるだけなんだよ、たぶん!」

澪「さっきのは明るいというより軽い」

律「う」


100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 11:53:56.10 ID:9PtcHiX30

律「………さて、じゃあ後一人部員を確保するための作戦会議をはじめるとするか」

澪紬「「何事もなかったかのように話し始めた……」」

律「も、もう俺の事はいーだろー!?今は部員だ!」

紬「でも、いったい何を……」

律「それをこれから、考えるのさー」

澪「………………」

律「チラシはもう配ったから……」

澪「(腕組んで考える律って、なんか絵になるな……)




101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 11:56:51.85 ID:9PtcHiX30

紬「何か特典が貰えるとか、例えば……」

律「車とか別荘とかはダメだぞ、ムギ」

紬「……すごーい、どうしてわかったの?」

律「そりゃ、伊達に強くてニュー……澪?」

澪「………はっ!!(な、なにを考えてるんだ私は!)」

律「おいおいどーした?」

紬「うふふ」



105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 12:25:24.34 ID:9PtcHiX30

作戦会議の末、また貼り紙しつつチラシを配るという案に落ち着いた。
というか、これ以外にない。

紬「わたし、こんな風に友達と放課後にしゃべったりするの初めてで、楽しかったです。
また行きましょうね~」

澪「ああ、じゃあまた明日、部室で」

律「じゃな~………さて、行くか」

ムギは仲間に入ってくれた、後は唯だ。

唯は貼り紙してれば来るだろうと思っていたけど、ムギの件で

以前どおりに事が進まないというのもわかった、ここは確実に勧誘をしに行くか…?

澪「なんかだんだん現実的になってきたな…やっぱり、律はすごいよ」

律「何言ってるんだ、澪が頑張ったからだろ?俺はその手助けをしただけだよ」

澪「律のその……行動力のあるところとか……その……いいと思う」

律「そ、そうか?」

澪「うん」

………なんだこれ、澪が可愛いぞ




107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 12:38:09.62 ID:9PtcHiX30

律「澪……顔赤いぞ」

そんな顔で見つめられたらこっちまで照れるからやめてくれ、とは言えなかった。

澪「律だって、赤いじゃないか」

律「これは、澪にうつされたんだ…」

澪「フフッ、なんだそれ」

律「澪が恥ずかしいこと言うからだ!」

澪「あ!人がせっかく褒めてやったのに!」

軽い口げんかをしながらの澪と二人きりの帰り道は、なんだかとっても幸せだった




110 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 12:44:30.31 ID:9PtcHiX30

今晩の澪のメール

『やっと部員が増えたな、ムギはいい人だし私も話しやすいよ』

『それも計算のうち?調子に乗るな馬鹿律』

『後一人も頑張って集めよう。おやすみ』


111 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 12:45:49.03 ID:yMLqyQ+U0

強くてニューハーフじゃなくて良かった


717 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 23:14:35.77 ID:CW9zmf3K0

>>111
じわじわ来たww


113 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 12:50:04.88 ID:Z1Lx69VE0

男体化したりっちゃんは背が低いままなんかな


115 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 12:57:02.74 ID:5GkZ/drU0

>>113
少し高くなった身長、と>>4にあるから165センチくらいか?


117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 13:29:23.74 ID:9PtcHiX30

律「もう、四月も後、一週間……」

私の予想通り、誰も入部しないまま廃部までカウントダウン開始だ。

紬「誰も来てくれませんね……」

澪「このままだと廃部か…」

澪も紬も元気がない、まぁ当然か。私も唯が来ることを知らなかったら相当
焦っているに違いない、いや、実際焦っていた。

三人「………………」

空気が重い……

律「だ、大丈夫だって!きっと誰か入ってくれるよー……ははは……」

唯!早く来てくれっ!



121 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 13:57:19.34 ID:9PtcHiX30

沢「こんにちは~、入部希望者がいたわよ、よかったわね♪」

さわちゃんはまだ猫を被っている、今ここで顧問にしておくべきなのだろうが、
楽しみは後にとっておこう

澪「平沢 唯……やっぱギターだよな」

紬「楽しみですねー」

唯は本当にできるのかできないのかわからないやつだが、
とても優しくて、いいやつだということだけはわかる、だから、
今はこう言っておこう

律「よっしゃー!強力なメンバー加入!」




124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 15:03:33.93 ID:9PtcHiX30

唯「うううぅ~~!どうしよぉ~!」

翌日、音楽室の前で怖気づいた唯を見つけた。実はギターができなくて、
私たちはそんな唯に期待して、プレッシャーを与えちまったんだよな。

懐かしい思い出にちょっとにやけながら私は後ろから唯の肩をつかんだ

唯「ひいいいいいいくぁwせdrftgyふじこlp;@」

唯、意味がわからないぞ

律「なにやってんの」

唯「もうりっちゃ~ん、驚かさないでよぉ!」

唯は私に向き直ると、今の私には強烈なスキンシップを取ってきた

律「ちょ、平沢さ………唯!?」

唯「んん~~………あれ?」

律「これは、まずいと、思います」

唯「ひ、ひょええええええええええ!!」

叫びたいのはこっちだよ、唯



127 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 15:31:06.24 ID:9PtcHiX30

唯「ごめんなさい……本当に自分でもなんで抱きつくなんてことを
してしまったのか……今は反省している」

律「あー、いや。役得だったということで」

澪「馬鹿律!」

拳骨くらった、痛い。

紬「紅茶どうぞー」

唯「あ、ありがとうございます…」

澪「えっと、平沢唯さん?」

唯「は、はいっ」

澪「入部希望の?」

唯「は、はいっ」

澪の顔がだんだん明るくなっていく。まぁこれで廃部は免れたんだから
当然っちゃあ当然だな、なんか私もうれしくなってきたぞ!

律「よーしムギ!お茶の用意だ!」

紬「もうやってるわ~」

律「あ、そう」


128 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 15:31:59.23 ID:js0tF/U60

唯も記憶持ちか


130 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 15:33:27.48 ID:9PtcHiX30

記憶パーフェクトなのは律だけです


131 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 15:34:49.40 ID:7qS+UMex0

唯は強くてニューゲームでも、覚えてられそうにない


133 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 15:56:05.78 ID:9PtcHiX30

唯「お~いし~♪」

……唯はムギのケーキをずっと与え続ければ簡単に籠絡できるんじゃないか?
それにしても美味そうに食べるな唯は……きっと辞めるの止めようかな~って考えてるに違いない。

律「ゆ……ゴホン。平沢さんは、ギターが超上手いんだよな~?」

唯「え?わ、わた、あの」

律「どんなバンドが好きか~、好きなギタリストは?」

とりあえず話を進めたいので、あえて意地悪な質問を繰り出してみよう。

唯「じ、じ、じ…」

澪「ジェフベック?」

律「おーっ!!」

律「そーっかー、ジェフベックかー」

紬「どなた?」

澪「ロックギタ(中略)なギタリスト!」


135 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 16:02:55.22 ID:9PtcHiX30

唯「(ギタリストって、じで始まる人多いの!?)」

律「さっすが平沢さん、渋いね~平沢さんみたいな人が入ってくれてよかったなぁ~」

だ、だめだ……まだ笑うな……

紬「一週間以内に後一人集まらなかったら、廃部になるところだったんです~」

律「ほんっとうにありがと~!」ニヤニヤ

唯「~~~~~!!」

そろそろだっけ?


136 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 16:22:43.41 ID:9PtcHiX30

唯「あのっ!あの、申し訳ないんですけど、
実は入部するの止めさせてくださいって言いに来たんです!

澪「え?」

紬「へ?」

律「ニヤニヤ」

唯「ギターとか全然弾けないし……もっと違う楽器をやるんだと思って…」

澪「でも、うちの部に入ろうと思ったってことは音楽には興味あるってことよね?」

紬「ほかに入りたい部とかあるの?」

唯「ううん特には………うう、本当にごめんなさい、じゃあ……」

律「ああ、ちょっと待って!(とりあえず、お菓子で餌付けだ餌付け!おムギ!)」

おムギ「(アイアイサー!!)」





138 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 16:32:14.95 ID:9PtcHiX30

私達の必死の呼びかけ(?)もあって、唯はなんとか泣き出して(?)くれた。

律「じゃあ、私達の演奏だけでも聴いて行ってよ!」

唯「え!?演奏してくれるの!?」

見事な食いつきっぷりだ…


144 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 16:55:10.89 ID:9PtcHiX30

律「…………………」

唯「(ベースとキーボードの人も上手いけど……)」

律「…………………」

唯「(素人の私でもわかるくらいドラムが上手い!)

唯「わぁ~!!」

律「へへ、どうだった!?」

これくらいならお手の物よ…

澪「(律………)」

紬「(凄く上手……)」

唯「なんていうか…凄く言葉にしにくいんだけど…!」

律「うんうん」

唯「あんまり上手くないですね(総合的に見て)!!」

バッッサリだ

唯「でも、なんだかすごく楽しそうでした!私、この部に入部します!」




148 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 17:26:56.72 ID:9PtcHiX30

律「なんとか部員揃ったなー……一人楽器を扱えないやつがいるけど、はは」

これから本格的に練習が始まるまでも結構間があったよなー……ははは……はぁ

澪「まぁまぁ、本人はやる気あるみたいだし……たぶん」

律「ま、俺は練習しなくてももともとのスペックが高いからいいんだけどね~♪」

澪「(……本当に上手いから何も言えない)……あ、あんまり調子に乗るなよな!」

律「おおっと、大丈夫大丈夫。みんなの為に頑張るよ」

澪「そ、そういうことをさらっと言うな!」






150 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 17:54:17.96 ID:9PtcHiX30

今晩の澪のメール
『律、起きてる?』

『よかった…いや、特に話があるわけじゃないんだけど。なんか話したくって』

『部員、やっと揃ったな。私すごくわくわくしてる』

『律も?よかった、私だけなんじゃないかと思ってちょっと不安だったんだ』

『わ、私はちゃんと練習するから!律も練習しろよな、いくら上手いからって
、あんまり怠けてると私はすぐに追いつくぞ?』

『ちょ、土俵が違うとか言うな!気持ちの問題なんだよ!』

『いつか追いついてやるからなー!』


160 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 18:31:47.52 ID:9PtcHiX30

律「と、言うわけで週末、俺達は唯のギター、もといギー太を買いに行くことになったのである」

澪「律、誰と話してるんだ?」

律「ん?……誰だろう」

澪「……変な律」

紬「唯ちゃん遅いわねぇ~」

………唯は遅刻魔だからな



161 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 18:41:01.19 ID:9PtcHiX30

紬「そういえばりっちゃん」

律「ん?」

紬「りっちゃんはすごくドラム上手じゃない?」

律「まぁな!!」

澪「堂々と認めるな」

紬「だから、いつからやってるのかなーって」

澪「あ、それ私も気になってた」

律「う」

そうか…ムギはとにかく、今の澪は幼馴染じゃないんだ、知らないよな。

律「あ、あは、あははははははは!!」

紬「あー笑ってごまかしてる」

唯「みんな~~~~おぉ~~~~い」

律「あー!!唯ーーー!会いたかったよ~~!!」

澪紬「「む」」


163 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 19:03:39.12 ID:9PtcHiX30

紬「お金は大丈夫?」

唯「うん、お母さんに無理言って、五万円前借りさせてもらっちゃった!
これからは計画的に使わなきゃ、いけない……んだけど……この服、今なら
買える……!」

律「こらこら」

唯「あぁ、ちょっとみるだけだから~~」

大体唯が初めにこう言いだして、私が乗って、澪がため息ついてムギが苦笑するんだよな。
つーか私男なのに、普通に馴染めてるのが少し不思議だ。

ふつうこういうのって嫌なんじゃないか?……ま、考えても仕方ないか

律「………よし、ちょっと遊ぶか!」

澪「……はぁ~~」

紬「くすくす」


167 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 19:25:15.02 ID:9PtcHiX30

私達は今女性服売り場にいる。

私は周りに置いてある服なんかを見て、あーもうこういうの着れないんだなー
とか思っちゃったりしてしまってちょっと複雑な気分だ。

唯「りっちゃん、こーいうとこって男の子は苦手だったりしない?」

そりゃそう思われても仕方ないとは思うけど、あいにく中身は女なもんで。
でも最近妙に男らしくなってきた自分がいるのも事実だ。

元から?今元からって言ったやつ誰だ!

律「そ、そーだなー、ちょっと苦手かもなー」

唯「ほえー……誠に申し訳ない……」

律「いえいえ、お気になさらず……」


169 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 19:43:42.32 ID:9PtcHiX30

紬「りっちゃんりっちゃん!」

律「ん?」

唯と馬鹿なやりとりを繰り返していると、今度はムギに呼ばれた。

紬「ほら、この服澪ちゃんに似合ってると思わない~」

澪「む、ムギ……恥ずかしいってば……!」

紬「とっても似合ってるわ~」

澪「聞いてないし……」

紬「りっちゃんもそう思うわよね~?」

律「おお!ホントだ!」



170 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 19:53:23.55 ID:9PtcHiX30

澪「うっ、ううううう」

恥ずかしがりやがって澪、愛いやつめ……

律「あ、でも……」

私は棚に置かれている一つの服を手に取って、澪に渡した。

律「澪はこーいうのの方が好きなんじゃないか?」

澪「あ、うん」

律「ほーら、似合ってる似合ってる♪」

澪「……………」

紬「すごいわりっちゃん、澪ちゃんのことよく知ってるのね!ほんとに!」

律「まぁな!なんたって俺と澪は…………はっ」

しまった、また勢いで……!


171 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 19:57:39.80 ID:9PtcHiX30

律「ご、ごめんな澪、嫌だったか…?」

澪「……………」

律「m、澪さん??」

澪「………律」

律「はいっ!」

澪「この服買ってくる」

買うんかい!




178 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 20:36:04.03 ID:9PtcHiX30

紬「りっちゃんりっちゃん」

律「ん?」

紬「あ~んしてください♪」

律「なにぃ!?」

紬「私こうやってあ~んってするの夢だったの~」

澪「ムギ!やりすぎだっ、もうちょっと節操というものをだな」

おお、澪が怒ってる。

紬「ええ~?だって澪ちゃんもさっき服選んでもらってたじゃない」

澪「あ、あれは……!」

唯「りっちゃん、じゃあ私も後で何かしてもいいの?」

律「唯はさっき謙虚な日本人ごっこやっただろ?」

唯「あれカウントされるの!?」






180 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 20:45:10.37 ID:YNFc1tiZ0

なんというハーレム


193 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/18(火) 21:48:25.66 ID:9PtcHiX30

紬「はいりっちゃん、あ~ん」

澪「くっ、律!私のも、私のも食べろ!」

唯「りっちゃん、カオスだよ!これがカオスってやつだよ!ついでに私のも食べて」

律「唯!何便乗してるんだ!」

唯「私だけ仲間はずれなんてずるいっ☆」

澪「律、食べろ」

紬「どうぞ~」

唯「なんか忘れてるような……まぁいいや、食べて~♪」

律「そんなに食えるか!!おい、ちょ、アッーーーー!!!」




260 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 10:28:20.44 ID:fH2Kus0W0

唯「あー疲れたー!」

一番疲れてるのは間違いなく私だ。

紬「楽しかったですねー」

唯「次どこ行こうか?……あれ?やっぱりなんか忘れてない?」

澪「ギターだよギター!」

唯「あぁ……!しまった!」

紬「ところでりっちゃん大丈夫?」

律「もう甘いのはしばらくいらない……」

澪「皆、そろそろ楽器見に行こうよ!」








262 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 10:44:59.55 ID:fH2Kus0W0

案の定唯はギー太に惚れた。

その後結局ムギ神の威光で5万円まで値切られるわけだけど、
それを知ってるのは私だけだ。
今はみんなで交通調査のバイトして、25万貯めようって事になる
んだよな…めんどくさーい

律「これならどうだ?」

とりあえず、バイトの雑誌を差し出して提案しておこう。

「「「交通量調査?」」」

律「歩いてる人や、車の数を数えるんだよ、カウンター持って」

唯「あぁ、野鳥の会!?」

唯、その例えは私わからないぞ


266 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 11:04:04.43 ID:fH2Kus0W0

まずは唯と紬が外にでることになった、私と澪は車の中で待機だ。

澪「(な、なんで律と二人きりなんだよ~~!?)」

律「ふわ……」

澪「?……律、眠いの?」

律「え?あぁ……」

澪「さては昨日夜更かししたな……だめじゃないか、ちゃんと寝ないと」

律「夜更かしなんてしてないって、ただ今日みたいに暖かいと、
嫌でも眠たくなるって~」

澪「……なんか唯みたいだな」


268 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 11:23:53.63 ID:fH2Kus0W0

澪「(ずっと眠そうにしてる)……律、そんなに眠いなら眠っててもいいよ」

律「ん?」

澪「あんまり時間ないけど……私たちの番になったら起こしてやるから」

律「……いいの?」

澪「バイト中に寝られても困るしな」

律「それもそうだな……じゃあ、お言葉にあまえ、て……」バタリ

澪「(死んだように眠り始めた……)」

澪「………」

律「くかー」

澪「………」

律「すぴー」バタ

澪「!」


272 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 11:46:45.03 ID:fH2Kus0W0

澪「(ななななななんで膝の上に倒れてくるんだ!)」

律「くあー」

澪「(あううううううう)」 

律「ぐー」

澪「り、つぅ……」

澪「…………」

澪「…………」←慣れた


273 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 12:00:17.07 ID:fH2Kus0W0

律「…………」

澪「(ちょっと触っても大丈夫かな……)」

さわっ

澪「(……髪さらさらだ)」

澪「(顔も女の子みたいだし……)」

澪「(あ、ほっぺたプニプニだ)」

律「うぅーん……みおぉ、ひゃめろ~」

澪「……ふふ」


274 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 12:04:42.37 ID:Q7j3ezHE0

誰ルートになるのかなwktk


290 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 16:22:37.59 ID:fH2Kus0W0

澪「律、時間だぞ」

律「ふが……後五時間」

澪「またベタなボケを……ほら、早く!」

律「まだ寝てから五分もたってないだろ~?」

澪「もう、早く起きてくれよ、私もそろそろ膝が痺れて……」

律「ん~、膝?」

そういえば後頭部になんだか柔らかいものが……

律「わ!」


291 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 16:26:36.70 ID:fH2Kus0W0

私、澪に膝枕してもらってたのか!

澪「お……やっと起きたな」

律「わ、悪い……俺、全然気付かなくて。重くなかったか?」

澪「いいよ、律の寝顔はなかなか見物だったし」

律「あー、えーと」

澪「すごく気持ちよさそうだったから、私もなんか嬉しかったよ」

律「あー……なかなかのお手前でございました」

膝枕ってのはする方は結構しんどいはずだ、なのに澪は笑って、余裕あるな。


293 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 16:32:50.52 ID:fH2Kus0W0

律「なーんか、そこまであっさりしてるとなんか慌ててるこっちが恥ずかしいな…

澪「……(最初はびっくりしたんだけどな)」

律「え?」

澪「いやなんでもない、そろそろ交代だぞ?行こう」

律「う~い」

唯「いやー疲れたよ……あれ、澪ちゃんなんか顔赤くない?」

紬「車の中、そんなに暑かったの?」

澪「馬鹿、しーっ!!」


295 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 16:45:26.24 ID:fH2Kus0W0

律「さて、澪の膝枕で元気も出たしやるかー!」

澪「あ、あんまり大きい声でそういうことをいうな!」ゴン

律「ごめんなさい……」

澪「それにしても責任重大だ……やばい、緊張してきた……」

律「おいおい」

澪「だって!私達の調査が世界を動かすかもしれないんだぞ!?」

澪は混乱すると訳わからないこといいだす、しっかりしすぎているよりは
こっちのほうがいい。

すくなくとも私は澪みたいな方が人間らしくて好きだ

澪「うわわわっわ、車がきた…!」

律「(こっちのほうが面白いしな)」



296 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 16:46:26.46 ID:fH2Kus0W0

カチカチカチカチ

澪「(今のは4ビート)」

カチカチカチカチカチカチカチカチ

澪「(今のは8ビート)」

カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

律「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

澪「真面目にやれ!」











一日目のバイトが終わった


297 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 16:48:00.79 ID:fH2Kus0W0

今晩の澪メール

『律の寝顔写メってやったぞ』

『消さないぞ。ほら、よだれ垂れてる』

律「うげ!」


298 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/19(水) 16:54:28.38 ID:3EO/3EM0O

なんてバカップルぶりだ


323 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 17:57:13.84 ID:fH2Kus0W0

律「今日は唯とか」

唯「お手柔らかにお願いします、師匠」

律「私はお前に何も教えるつもりはない!」

唯「な、なぜですか師匠!」

律「教わって得たものに意味はない……見て盗むのだ、わが弟子よ」

唯「そ、そうか!修業は既に始まっていたのか!」

律「見よ、これが108ビートだ!!」

ズダダダダダダダダダダダダダダ!!

唯「なん………だと……」

澪「アホ……」

紬「なんだかあの二人兄妹みたいね~」


327 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 18:01:44.97 ID:fH2Kus0W0

唯はやっぱり私達にバイト代を返してから去って行った。
お菓子なんかは大量に欲しがったりするけど、
こーいうところはしっかりしている、
無欲なのかそうじゃないのかよくわからないやつだ。

紬「じゃあ私、駅だからここで。また学校でね~」

律「………さ、俺達も帰るか」

澪「そうだな、今日は疲れたし……早くお風呂入って寝たいよ」

律「澪の風呂か………」

澪「律、何妄想してるんだ!」

律「もうそっ!?馬鹿!してねーって!」



334 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 18:20:25.86 ID:fH2Kus0W0

澪「律はエッチだな……全く」

律「てゆーか、思春期の男ならこれくらい妄想するもんなんだよっ」

多分!!

澪「そ、そうか……」

やばい、澪が引いてる……男ってやつぁ!


336 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 18:40:49.19 ID:fH2Kus0W0

今晩の澪メール
『今お風呂から出たよ』

『挑発なんてしてないって……大体、よく考えたら私の裸なんて見てどーするんだ』

律「……コメントしづらい質問を………」


337 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 19:04:29.35 ID:fH2Kus0W0

律「楽器屋だ」

澪「だから誰に言ってるんだ」

わからん

唯「あっ…………」

やっぱり唯はギー太が気になるらしい。

ギターにあれほどのベクトルの違う愛を注げるギタリストは唯だけだろう、
私がギターを貸してもらった時も泣いてたし。

私もドラムに名前つけようかな………どらえも(ry

紬「あっ……ちょっと待ってて~」

あ、行った。それにしても、ムギのお父さんの会社ってどれだけ大きいんだ。

もし私が就職に困ったら入らせてくれるかな、コネとかで



346 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/19(水) 19:37:51.15 ID:fH2Kus0W0

唯「じゃん!」

律紬澪「「「おおお~~」」」

ムギ神の威光もあって、唯はギターを手に入れた。

いや、ホントムギ恐ろしいよ、逆らったら社会的に抹殺されるんじゃないだろうか。
………ムギはそんなことする奴じゃないか。

澪「………やっと始まったな……」

澪が感慨深そうに言う

律「私達の軽音部……」

紬「ええ……!」

澪の言うとおり、私達の軽音部はこの瞬間から始まったんだと思う。
これから何が待っているのか、みんなが未来を見てドキドキしてるのが
伝わってくる、もちろん私もだ。
この瞬間は例え何度味わったとしても、変わらない。

……よーし!

律「夢は武道館ライブだー!!」

唯澪紬「ええ!?」



437 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 12:46:25.39 ID:DPtdXFKh0

唯がギー太を買う事ができたので、軽音部の練習が本格的に始まった。

軽音部が一番楽しかった時間までにはまだ部員が一人足りないが、それも今年だけの話だ。

共学になったこの桜校にあの子が来るかはまだわからない、でもなんとなく大丈夫なんじゃないかという

妙な確信が私にはある、早くあのちまっこい後輩に会いたい。

あ、そういえば今の軽音部の演奏なんだけど。

三年時のレベルを知っている私から見れば皆まだまだだが、それでもなかなかのものだと思う。

……唯はほんとまだ全然だけどな。

でも、今の駄目駄目っぷりから考えると、三年の時点で1番成長したのは唯という事になる………やはり天才か……



440 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 12:49:56.01 ID:DPtdXFKh0

と、演奏の話はここまでにしておこう。

実は今、それよりも重大な事がある。

彼女は気付いていなかったのだ……その手にギー太を手に入れた時、

背後には恐ろしい脅威が迫っていることに。

私達学生の敵、中間テストのことだ。



441 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 12:52:33.19 ID:DPtdXFKh0

親切な私が中間テストの事を早めに教えてあげたから、

今頃その唯は勉強そっちのけでギターの練習に励んでいるか、

ギー太の誘惑に打ち勝ち、テスト勉強をしているかのどちらかだろう。

ま、流石に勉強してるか。頑張れ唯、軽音部の未来はお前にかかってるんだ。

律「ククク………」

そして私はいつもなら一夜漬けで澪に勉強を教えてもらっていた、だが今の私は男……ましてや幼馴染でもない。

知り合いで無意識の思い出補正がかかっている流石の私でも、澪は男と二人で勉強なんて……

と、ためらうに違いない。

なんて残酷な……と、昔の私なら思っただろう。しかし今の私は違う。

なんたって二回目だ!今の私ならテストなんて目じゃない!これぞ部長の貫禄!

これこそ強くてニューゲーム!

神様!ちょっと私をハイスペックにしすぎたんじゃないですか!



442 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 13:05:35.85 ID:DPtdXFKh0

採点され、返ってきたテスト用紙を見た皆の反応はこんな感じだろう。

唯『音楽の才能に、勉強まで得意なんて……りっちゃん隊員…ううん、りっちゃん隊長……ステキ……』

紬『仕事のできる殿方って、なんて素晴らしいのかしら……』

澪『律………抱いて』

☆妄想です☆

律「ってな感じか!?ははははははははは!!」

聡「うお!以前から崩壊の兆しを見せていた兄ちゃんがとうとう壊れた!」




444 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 13:25:45.48 ID:DPtdXFKh0

澪「やっとテスト終わったな~……」

紬「高校に入って急に難しくなって、大変だったわ~」

澪「そうだな。そして………」

唯「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」

澪「もっと大変そうな奴〝ら〟がここに………」

紬「唯ちゃん……魂でてる」



445 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 13:29:09.84 ID:DPtdXFKh0

澪「そんなにテスト悪かったのか……?」

唯「クラスでただ一人……追試だそうです……」

澪「うわぁ……」

紬「だ、大丈夫よ!今回は勉強の仕方がわるかっただけじゃない?」

唯「勉強は全くしてなかったけど♪」

紬「………あはは」

澪「………ムギ、沢庵食べるか?」

唯「いやぁしようと思ったんだけど、勉強の息抜きにギターの練習したら、抜け出せなくなっちゃって~……全然勉強できなかったの。でもね!おかげでコードいっぱい弾けるようになったよ!」

澪「そ、その集中力を少しでも勉強にまわせば…………」

紬「そ、それで……りっちゃんは?」

澪「………唯と同じ」

律「……………ゆ、唯より低いかもしれない」



446 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 13:32:24.62 ID:WIY3BzRX0

忘れてるのか前と範囲が違うのか・・・


447 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 13:33:31.45 ID:DPtdXFKh0

どうせできると思って教科書を開く事すらしなかった私が甘かった。

にしたって一度受けたテストなのに点数がさがるってなんだよ……馬鹿なのか私は。

いやまてよ……そうか、私は勉強して得た知識よりも友人との思い出を記憶に残す方を無意識に選んでいたに違いない!

そうだ、きっとそうだ!つーかそういう風に思わないとやってられねー!




448 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 13:37:39.95 ID:DPtdXFKh0

唯「りっちゃん……」ポン

律「唯……」

大見得切った挙句こんな結果に終わった私に、言葉をかけてくれるのか……お前に慰められるのもちょっと複雑だけど……ありがとう

唯「それでこそりっちゃんだよ!」

律「俺の感動返せ!」


449 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:02:20.38 ID:DPtdXFKh0

べつの日

「追試の人は合格点とるまで部活動禁止だって……もぐもぐ」

私の予想通り、唯の口から私達にとっての爆弾がしれっと投下された。

澪紬「「ええ!?」」

澪とムギの焦った声が妙におかしく感じてしまう、私が既に達観しているからだろうか。

澪「てゆーかなんで言わなかったんだよ律!」

律「もぐもぐ!!もぐもぐもぐもぐ!!」

澪「そうか、そういうことならしかたない」

紬「わかるんだ……」

律「ごっくん!とにかく、そういうことだ。
まだできて少ししか経ってのに廃部なんてごめんだぜ。俺は今日から全力で追試に望む!あばよ」

唯「流石りっちゃん、背中で語る漢だよ!」



450 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:10:39.04 ID:DPtdXFKh0

追試まで後七日

カリカリカリカリカリカリカリカリカリ

律「ブツブツブツブツブツブツブツ」

聡「俺……俺、何があっても兄ちゃんの弟でいるから」



451 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:16:07.43 ID:DPtdXFKh0

追試まで後六日

カリカリカリカリカリカリカリカリカリ

律「ブツブツブツブツブツブツブツ………あれ?」


453 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:28:04.17 ID:DPtdXFKh0

追試まで後五日

『どう?勉強はかどってる?こっちは私とムギだけなので落ち着く反面、なんか寂しいよ』

『え?もう追試の範囲は網羅したから勉強してない!?どこからくるんだそんな自信!』

『……わかった、そこまで言うなら私とムギでテストしてやる』


454 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:32:10.84 ID:DPtdXFKh0

澪「唯……ちゃんと勉強してるかな……」

律「(ホントはやってないんだけど)……まぁ大丈夫じゃない?」

澪「勉強してないお前が言うな!」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ…………」


456 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:39:40.13 ID:DPtdXFKh0

追試まで後二日

澪「それにしても、律ってやればできるんだな」

律「覚えてる事じゃなくて、覚える力の方が強くてニューゲームだったらしい」

澪「?、なんだそれ」

律「分かる人にはわかる」


457 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:51:23.81 ID:DPtdXFKh0

唯「というわけで澪ちゃん助けて!!」

やっぱり唯は勉強してなかったらしい。澪に泣き付いて助けを求めている。
つーかあれだな、何処かで見た光景だな!そう、アレは……私じゃないか、よし忘れよう

澪「え!?勉強してきたんじゃないの……?」

唯「できなかった………」

澪「ええ!?」

律「やれやれだぜ……」

唯「なにその余裕!?もしかしてりっちゃんは勉強したの!?」

律「もちのロンだ!澪とムギの保証もあるぜ!」



458 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 14:52:49.00 ID:DPtdXFKh0

唯「そんなの……そんなのりっちゃんのキャラじゃない……りっちゃんは私の仲間だって信じてたのに……」

紬「合格点取れなかったら私達……」

唯「それだけは絶対したくない~!」

澪「う~ん…………よし!今晩特訓だな!」

これから唯の家に行くのか……あれ?俺は行ってもいいのか?


462 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 15:39:01.76 ID:DPtdXFKh0

律「ホントにいいの?」

唯「いいってば~、りっちゃんどうしてそんなに心配なの?」

律「そんなあっさりオッケーする方が俺は不思議だよ。だって俺、男だぜ?」

唯「それはホラ、別にふたりきりってわけじゃないし~。それにねぇ澪ちゃんムギちゃん」

澪「だな」

紬「ええ~」

澪唯紬「「「だってなんか男の子って感じしないし」」」

……なんか複雑だ



463 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 15:55:55.24 ID:DPtdXFKh0

律「でもほら、ご両親とか」

唯「ええ~?だって結婚するわけじゃないんだし……もしかしてりっちゃん、
私と結婚したいの!?いいよ~りっちゃんなら」

律「ちょ……何バカなこ」

澪紬「ダメ!絶対だめ」

律「それはそれでしどい……うっうっうっ」


464 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 16:03:40.57 ID:DPtdXFKh0

唯「それに今日はお父さんが出張でね~、お母さんも付き添いだから気兼ねしなくていいよ~」

そういえばとうとう卒業まで唯のご両親を見る事はできなかったな……もしかしてご両親は既に亡くなっていて、
平沢姉妹はお互いの傷を嘘で慰めあっているとか……

律「んなわけないか……って、そーいえばういちゃ……妹がいるんだっけ?」

唯「うん、妹は帰ってきてると思う」

紬「それだとお邪魔にならないかしら……」

澪「唯の妹か……」

澪紬の想像

「「あはははははははははははははは」」

二人は大丈夫なんじゃないかという結論に達したらしい。
まぁ、ホントに大丈夫過ぎるほど大丈夫なんだけど。



466 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 16:31:18.44 ID:DPtdXFKh0

>>465 マジかすまん

唯「皆、あがってあがって~」

「「「おじゃましま~す」」」

律「おお~~」

唯の家!すげー久しぶりだ!つーかモデルハウスみたいだ!

憂「あ、お姉ちゃんお帰り~」

お、憂ちゃん

憂「あれ?お友達?始めまして~、妹の憂です。姉がお世話になってま~す」

初めて会った時はびっくりしたよな、あの時の心境って言えば

こんなしっかり者が唯の妹のはずがない!って。

澪紬「「(出来た子だ~……)」」

ちょうど今の二人みたいに。



469 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 17:10:07.68 ID:DPtdXFKh0

ちょうど今の二人みたいに。

憂「………!…スリッパをどうぞ~」


憂ちゃんを驚かせないためにとちょっと気を遣って一番後ろにいたのだが、
意味はあまりなかったみたいだな…やはりちょっとびっくりしてる。

律「あー………」ペコリ

憂「っ………」ペコリ

ははは……やっぱりちょっとビビられてる?


470 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 17:10:52.22 ID:DPtdXFKh0

唯「っあ……足が痺れ……」

律「………ちょん」

唯「ひゃああああ……ぁん……」

澪「律ぅ!!」

律「あいた!!」ゴン

行くぜ!!

バン!

律「うおりゃああああああ!!!たのもー!!」ゴロゴロ

澪「やかましい!!」ゴン!!


473 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 17:36:22.91 ID:DPtdXFKh0

唯の家に来たのはいいが、やはりやることがない……

勉強?するわけがない。

三人ともよくもまぁあんなに長く集中できるもんだ、

私は物覚えがよくなってるみたいだから短時間で済むが、

それでもやはり紬や澪には及ばないだろう。

唯は天才だし。



474 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 17:49:19.27 ID:DPtdXFKh0

律「(暇だ……)」

ピンポーン

憂「はーい」

唯「誰かな?」

あ、そういえば今日確か……

唯「あ、和ちゃ~ん!」

和がくるんだった。唯の幼馴染だ。

唯と和の関係は私と澪に似ていると思う。

片方が片方に苦労させられているところとかも……まぁ、昔の話だ。

そういえば和とはこれが初対面になるんだっけ、

一時期澪を取られそうになって、それで澪と喧嘩しちゃったんだっけ……

まったく子供だよな……つーか私、どれだけ澪の事好きだったんだよ。

もちろん今でもその気持ちは変わらないけど、激しいのは自重しよう。



476 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:02:01.30 ID:DPtdXFKh0

唯が私達の紹介をしてくれた。

それにしても、馴染むの早くないか?

初対面の相手とすぐに馴染めるのって女の得意技だよな、

それが表面上だけかどうかはおいといて。

これで男女比は5対1、流石に私もいごごちが悪くなってきたぞ。

律「お、俺ちょっとお手洗い……」

退散退散っと


477 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:04:15.34 ID:DPtdXFKh0

憂「あ……」

律「お……」

一階のリビングでは憂ちゃんがテレビを見ていた。

気まずそうな顔をしている。私はどちらかというと

気まずいというよりは驚かせてしまって申し訳ないという
感じだ

……やはり唯の友達として、ここは仲良くなっておかなければ
なるまいて!

律「ご、ごめんなー。いきなり男が来たからびっくりしたろ」

憂「い、いえ!そんなことは………」

律「ほんと?」

まぁそれはないだろう。自分でもちょっと無理があるってわかるはずだ。

つーか……慌てる憂ちゃん可愛いな



481 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:21:25.71 ID:DPtdXFKh0


憂ちゃんはしばらく狼狽えた後、

憂「……はい、ぶっちゃけますとびっくりしました…あはは。
わ!お姉ちゃんが男の人連れてくるなんて!って」

と、カミングアウトした。

律「はは、それが普通の反応だよな。
俺も最初は遠慮したんだけど、唯がまるで当然の事のようにいいよって言うから、
つい皆に甘えちゃったっていうか……」

憂「わかります……お姉ちゃん、あんなだから……あまりそういうのよくわかってないんだと思います」

律「わかるわかる、ちょっと危なっかしいよな……詐欺とかに引っかかりそう」

憂「そうなんですよっ……なんだか律さん、お姉ちゃんのことよくわかってますねー。もしかして、
好きなんじゃ……!?」

律「へ?」


484 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:31:53.67 ID:DPtdXFKh0

律「ち、違うって!あ、嫌いってわけじゃないんだけどそういう意味じゃなくて、
俺はそういうの得意なだけで……!」

別に得意でもなんでもないが今は言い訳がこれしか思いつかない。

憂「あはは、冗談ですってば」

律「な、なんだ冗談か。びっくりさせるなよなー」

憂「私は本当でもいいですけどね♪」

律「えー?俺なんかでいいのかよ?」



485 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:35:17.90 ID:DPtdXFKh0

憂「私はお姉ちゃんが幸せならそれでいいです♪……………幸せなら、ね」

律「(ひいいいぃぃっ!!!)」

憂「あはは♪」

唯と結婚するなら一番の障害は、間違いなく憂ちゃんだな……目が虚ろだったぞ。



486 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:38:04.17 ID:DPtdXFKh0

気付くと憂ちゃんはいつも通りのニコニコ笑っている女の子に戻っていた。

いや、さっきも笑っていたがあれは何かがおかしい。

憂「律さんはお勉強しなくても大丈夫なんですか?」

律「え、あい、いや……なんかいごごち悪くなっちゃってさ……男俺だけだから。
下に避難してきたの」

憂「それは確かに……じゃあ、お姉ちゃんの勉強が終わるまで私がお付き合いさせていただきますね♪」

お、それは名案だな。

憂「ゲームします?」

律「受けて立とう!けちょんけちょんにしてやるぜ!」

憂「望むところです♪」


487 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:57:03.30 ID:Sr49hFuI0

目に浮かぶのう


488 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 18:58:09.11 ID:+h/04EDyO

ういーこわいよーw


489 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 19:24:29.62 ID:DPtdXFKh0

和「憂ー?私そろそろかえ………なにやってんの貴方達」

律「ウェーイ!」

憂「甘いですね~♪……あ、和さん、お帰りですか?
気をつけてくださいねっ」

律「よそ見しながらとは……舐められたものだな!!」

憂「馬鹿め……ケリをつけてあげましょう♪」

律「………笑えよ」


493 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 20:02:12.83 ID:DPtdXFKh0

そんなこんなで時間が過ぎた。

私、ゲームしかしてないし。

澪「馴染み過ぎだろ……」

律「あー!!また負けた!!」

澪「しかもまたって!」

気付けば唯達の勉強も終わり、私と憂ちゃんのジハードもお開きとなった。

唯「ふへへへへへへへ……」

憂「また一緒に遊びましょうね、律さんっ」

帰り際の平沢姉妹の対照的な表情がとてもおかしく、すこしわらってしまった。




496 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 20:11:07.60 ID:DPtdXFKh0

律「よっしゃー!合格点到達だぜ!」

澪「ホントか!?」

紬「やったわね、りっちゃん!」

律「やっほーう!」

澪「……で、問題の唯の方は?」

律「あ………」

唯「………………どどどどどどどうしよう………」

澪「まさか、まただめだったのか?」

紬「そんな……」

唯「100点とっちゃった!」

あ、そーいえば唯はやっぱりコードを忘れていたみたいだ。

一つの事にしか集中できないって言っても、唯の場合は

限度ってものをしらないみたいだ


497 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 20:18:22.94 ID:DPtdXFKh0

今晩の澪メール

『まさか唯がここまで極端な奴とは思わなかったよ』

『そういえば、愛ちゃんと随分仲良くなってたみたいだけど』

『だ、誰が嫉妬なんかするか!私は律が憂ちゃんに変なことしてないか
気になっただけだ!』

『馬鹿律もう寝る!!







……おやすみ』




519 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 23:10:15.16 ID:DPtdXFKh0

律「……………」

こんにちは、田井中 律です。
本日はある電車の中から、お送りしています。

ガタンゴトン

車窓から見える景色が、とても美しいですね。

ガタンゴトン

しかし、私の周りにはその景色に勝るとも劣らない御嬢さんがたがなんと三人。

ガタンゴトン

紬「ゲル状がいいの……」

ガタンゴトン

さっきからガタンゴトンガタンゴトンってうるせーなっ!!

ガタングスン


522 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 23:28:42.99 ID:DPtdXFKh0

>>520
やりかたわからん






いかん、取り乱してしまった。

何故私達が電車の中にいるかって?

それは………

澪「合宿をします!もうすぐ学園祭だし!」

ってことだ。

実は私は、あまり乗り気じゃないんだよな。

だって、女の子三人とお泊りなんて周りの人が見たらなんて言うか……


525 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/20(木) 23:32:10.46 ID:jdIvAw7V0

もうすっかり男の子が板についてきたな


526 : ◆5.J..rdUpo [] 2011/01/20(木) 23:37:01.86 ID:DPtdXFKh0

こうですか?わかりません><




一応辞退を申し出たりもしたんだけど……

律「ってわけで俺はパスってことで……」

澪「ダメだ!いくら上手くてもサボるなんて許さないからな!」

と、澪に怒られ今に至るのである、やれやれだぜ

…………まぁ、本音を言えば行きたかったんだけどな。



ちなみに唯は今回も寝坊していた。




541 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 00:43:57.20 ID:qg71sOV90

紬「ごめんね、ホントはもっと大きいところ借りたかったんだけど…
一番小さいところしか借りれなかったの……」

唯「ほわー……すごくおっきい……」

澪「これで、一番小さいの……?」

相変わらずでかいなー……

あ、ダメだ。もう我慢できない

律「あのさ……」

澪「?」

律「今まで我慢してたんだから、はしゃいじゃうのもしゃーねーよな!行くぜ唯!」

紬「よおし!」

唯「おお!りっちゃんやる気だねー!負けないよー!」

澪「おい!遊びに来たわけじゃないんだぞ!?ムギまでー!」



571 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 11:58:50.83 ID:qg71sOV90

律「……………潮風が気持ちいーぜ……」

男だから着替えが皆の倍くらい早く済んでしまったので、
砂浜に敷いたシートに体育座りをして、
海をぼけーっと眺めながら皆を待っている。

律「それにしても、やっぱり違和感あるなぁ……」

やはり男の水着を着るのは無理しすぎたかもしれない。

もともと控えめだった胸が今は皆無な事に結構なむなしさを感じてしまう。

まぁ、それはもうどうしようもない事だけどな。


576 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 12:35:33.22 ID:qg71sOV90

唯「りっちゃんおまたせ~」

律「お、やっと来たか~……って……」

あれ?なんか皆可愛いぞ……前はこんな風に感じたことなかったのに…

唯「はっやっく遊ぼうよ!!」

皆の格好が、なんというか……妙にエロく感じる。

紬「どうしたのリっちゃん……なんだか顔が赤いけど」ペタペタ

も、もしかして……

澪「律、その……どうかな?」

私が男になっちゃったからか!?

律「あ、あははははは!よーし!俺は泳ぐ!」

唯「あ!待ってよりっちゃん!」



578 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 13:12:16.85 ID:qg71sOV90

唯「あ、足つった~!溺れる!!」

律「何ぃ!今いくぞ唯!」

唯「りっちゃん助けて~!!」

律「もう大丈夫だ!!」

やれやれ

唯「ひゃあああああ!!」ムニュ

え?

律「わっ、馬鹿、暴れるなー!」

柔らかい!柔らかいものが!!

唯「あ……んっ…」

律「変な声出すな!!」



579 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 13:18:42.96 ID:qg71sOV90

唯「ふええ」

律「どっと疲れた……」

紬「唯ちゃんりっちゃん、はいジュース」

唯「ありがとぉ~……」

律「サンキュ」

紬「あ………」

律「ん?」

紬「そっちは私の飲みかけ……」

律「ぶっ!!!」



581 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 13:30:02.95 ID:qg71sOV90

澪「こんな岩場でなにやってるんだ?」

律「あ、いや、荒ぶる本能を収めようか……」

澪「……なんだそれ」

律「あ、そういえばさっきは言いそびれたけどさ」

澪「ん?」

律「水着、すげー似合ってるぞ」

澪「……………」

律「……………」ニヤニヤ

澪「うああああああ!!」

はは、照れてやんの


582 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 13:49:23.92 ID:qg71sOV90

ひとしきり遊んだあと、澪が練習をしていないことに気付いた。

つーか、練習の事忘れてたのはきっと澪だけだ。

で、飯の前に風呂に入るらしい。

律「俺は後でいいってば、皆で楽しみたいだろ?俺はドラムやって汗かいとくことにするよ」

澪「そうか悪いな律、でも覗くなよ」

律「のぞかねーよっ」

紬「お風呂お先にいただきます~……これ言ってみたかったのっ」

唯「ムギちゃんはどこか抜けてるよねぇ~」

澪「お前が言うな」

……お前もな、澪




584 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 14:21:07.80 ID:qg71sOV90

律「オラララララララララララララ!!!!」

ドダダダダダダダダダダダダダダダダ!!ジャーン!!

律「ふぅ……」

やっぱり女だった時とは違うな、流石にスタミナが違うぜ。

律「皆はまだお風呂かな……」

………………


『澪ちゃんおっぱいおっきい!!』

『さわってもいいかしら~』


『や、やめろ~!!』


…………………

唯「ただいま!」

律「うわ!!」


587 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 14:25:55.89 ID:qg71sOV90

皆の後、私もお風呂入った、はいお風呂終わり!

……野郎の風呂なんて見られたくないだろ?




589 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 14:35:37.26 ID:KalYqOYP0

てっきり逆に覗きにくるかと思ってたのに・・・


592 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 14:43:43.59 ID:qg71sOV90

晩飯だ

律「う、うまい………!油ののりがどーたらこーたらで、口に入ったときに
広がるどーたらこーたら!」

澪「意味わからないぞ」

良いこと言えない……

紬「りっちゃんあ~ん」

澪「むっ」

唯「キラーン」

悪夢再来!


593 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 14:49:18.88 ID:qg71sOV90

澪「すー………」

紬「ゲル状がいいの……」

律「…………」

なんで私も一緒に雑魚寝?

『ムギ、俺は男である、だから個室を用意してくれ』

『ありません♪』

………俺は無力だ


596 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 14:58:10.13 ID:qg71sOV90

唯「うい~………」ガバッ

寝ぼけてるのか……?唯に抱きつかれた。私は憂ちゃんじゃないぞ

律「(こら唯……!離れろ!)」

ご丁寧に足まで絡ませてきやがって……

律「(……あ、まずい)」

股間がアルティメットフォームに…


597 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 15:03:55.00 ID:qg71sOV90

律「うっうっ……皆無防備すぎる…」

耐えられなくなりそうになってきたので部屋を脱出した。

今晩は別のところで夜を過ごそう…

律「しっかし広い別荘だ、それにこれだけ暗いとなんか不気味でもあるな…」

実は地下室とかあったりして……なんだか私の男心がざわざわするぞ!

律「……あるわけないか……」

深夜だからテンションがハイになってるに違いない。

リビング(?)にでも行って寝よう…


598 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 15:10:04.58 ID:qg71sOV90

律「あれ?露天風呂、まだ入れるのか…」

……深夜に一人で入浴ってのもいいかもしれないな、
さっきはあまり落ち着いて入れなかったし。

律「……行くか、どうせ暇だし」

部屋には戻れないし


601 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 15:23:03.47 ID:qg71sOV90

律「星が綺麗だ………俺ってそういうキャラじゃなくね」

新しい自分の発見を複雑に感じながら、程よい温度のお湯に浸かる

律「あー……落ち着く……」

風呂は日本人の心らしいからな

律「眠くなってきた……」

今日はいっぱい遊んだしなぁ…こんなところで寝たら風邪引くかもな……




「誰かいるの?」


604 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 16:02:38.24 ID:qg71sOV90

律「ムギ?」

紬「りっちゃん…部屋にいないと思ったら、こんなところにいたのね」

なんでだろう、振り向いちゃいけない気がする。

律「あぁ……唯に抱きつかれてな。ちょっと避難してたんだ。」

紬「そうなの……」

チャプ……

律「って、なんで入ってくるんだよー!」

紬「だって私もお風呂入りたかったんだもの、お背中お流ししましょうか?」スルッ

なんだこれ、布?前が見えない!

紬「それとらないでね……私今裸だから」

律「言ってることとやってることが違うじゃん!」

確信犯だ……!わかっててここに来たなムギのやつ!





605 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 16:04:40.69 ID:z1klUTAz0

律争奪ドロドロ展開スタート


609 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 16:11:24.51 ID:qg71sOV90

律「…………さ、さーてそろそろ俺は上がるとしようかな」

紬「ダメ♪」

手さぐりで浴場から出ようとするが、お腹に手を回されて捕まった

律「(な、なんという密着率……!!)」

かつて私にもあった二つの塊があたってる!!

律「は、離せー!」





612 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/21(金) 16:13:34.59 ID:Gnqz3Zu7P

嘘つけ

なかったろ


614 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/21(金) 16:19:34.24 ID:xSS6PHkY0

>>612
おい律いじめんな


613 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 16:19:17.48 ID:qg71sOV90

視界をふさがれながらも、私はムギから逃げようとするががっちりとホールドされて

ああ、そういえばこの子は何故か力強いんだよなぁ……お嬢様のくせに……

律「お、お願いだから離してくれ!」

紬「いいじゃない、私達友達でしょ~」

律「友達のレベルを超えてるって!限度ってものが…」ポロッ

「「あ」」

目隠しとれた




617 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 16:28:28.52 ID:qg71sOV90

律「お、ぉ………」

紬「……………」

律「ごめん!」

紬「……………」

み、見てしまった……いや、初めて見たわけじゃないけど…

日本人とは思えないくらい白くて………

柔らかそうで……いや、実際柔らかくて…

ぬ、濡れて張り付いた髪がエロい……



619 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 16:35:05.51 ID:qg71sOV90

紬「見られちゃった……」

律「す、すみません」

二人して背中合わせになって湯船に浸かる。

出るんじゃないのかって?もう知らん

紬「ねぇ………」

律「はい……なんでございましょうか……」

紬「わたしの……どうだった?」

律「がっ……」バシャッ

思わず湯に突っ伏した……

紬「変だった?」

律「そ、その……まぁ、流石ムギって感じだった」

紬「そう……よかった」


620 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 16:42:44.49 ID:qg71sOV90

ムギの裸体が頭から消えない……

背中が接触してるせいだ、柔らかさを思い出してしまう…

なんだこれ!これがムラムラするってことか!

紬「でも、やっぱり見られたからには責任とってもらわないと」

律「え?」

責任?

紬「りっちゃんのも見せて」

律「おれの?」

紬「そう、だから…アレ」

アレって……これか?

律「ええええええええっ!」


628 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 16:49:58.72 ID:iiWTpq9IO

澪が来て三角ドロドロ


631 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 16:51:21.24 ID:0YPIc0YE0

>>628
唯すら絡んできそうだわ・・・


633 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 16:55:07.82 ID:qg71sOV90

ダメだ!これはムギにはまだ早い!

私だった初めはなかなか直視できなくて目を背けてたんだから!

紬「見せて見せて!」

本気でいけばムギの腕力にだって

負けずに抑えられるんだろうけど、痛がりそうだしなぁ…

それにこれ以上触ったらどうにかなりそうだし……グス

紬「見せて見せて!」

律「いつのまに前に……!!ってダメだって!ちょwwアッー!!」






636 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 17:06:56.10 ID:qg71sOV90

ガタンゴトン

唯「りっちゃんなんだか疲れてるねー」

律「もうお嫁にいけない……」

ムギの奴……どれだけ興味津々なんだよ……

紬「ゲル状が(ry」

寝てるし………

澪「ムギ、すごく幸せそうな顔して寝てる……」

唯「きっと、お菓子の夢でも見てるんだよ!」

澪「それは唯だけだろ……」

昨日の事は関係ない昨日の事は関係ない昨日の事は関係ない……


638 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 17:11:02.60 ID:qg71sOV90

唯「あ、そーいえば」

澪「ん?」

唯「昨日の夜お手洗いに行ったらりっちゃんとムギちゃんがいなかったんだけど……」

澪「…………」

律「む、ムギ風呂入ってたらしいぜ!?俺はリビングで寝てた!ほら、朝もいなかっただろ!?

唯「そ、そうなんだ…」

澪「………」

澪がなんだか納得いかないって感じの顔だったが、もう疲れた。知らん

………来年はもっと徹底してマークしよう


639 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 17:20:01.41 ID:yk1Sj2Xi0

おいどうなったんだおい


640 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 17:21:58.44 ID:0YPIc0YE0

重要なところが省略されただと・・・・


644 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 17:46:45.24 ID:qg71sOV90

合宿の後日、軽音部に顧問がいないことが発覚し、

速攻でアルバムの写真を抜き取りさわちゃんの本性を暴き、

速やかに顧問になっていただいた。

そして今は学園祭前、皆準備に勤しんでいる。

律「じゃ、ボーカルは澪で決まりだな」

澪「…………あう」バタ

唯「み、澪ぢゃんじっがりー!」

澪は相変わらず恥ずかしがり屋だ。

まぁ、こればっかりはどうしようもないんじゃないだろうか。



647 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 18:08:49.58 ID:qg71sOV90

放課後

既に皆解散し、部室に残っているのは私と澪だけだ。

律「いつまで倒れてるんだ……ほら、帰ろうぜ?」

澪「ううう~っ」

どんだけいやなんじゃい…

仕方ない、引っ張って連れて行くか。

律「ほら、いくぞ!」

澪「りっ……律、痛いよ……」


650 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 18:39:54.77 ID:qg71sOV90

慌てて手を放すと、澪は私が握っていた手を胸のあたりに持っていき、
もじもじしだした。

律「(………可愛い)」

こないだの合宿から、なんか妙に調子がおかしい。

何故か皆が妙に可愛く見えてしまうのだ。

皆を見ていると動悸が激しくなってしまう。

私は男の体を持て余してしまっている。


651 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 18:48:14.28 ID:275yk90C0

正確には持て余しているのは性y)ry


653 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 19:07:41.14 ID:qg71sOV90

澪「律?」

律「あ、悪い……ぼーっとしてた。行くか」

澪「うん」

唯の笑顔を抱きしめたくなったり

澪をいじめたくなったり

どれも女の頃のそれとはちがう気がする。

ムギに至っては見ただけでもやもやするし……

よし!聡に聞こう!


655 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 19:17:28.77 ID:qg71sOV90

澪と別れた後家まで走り、聡に尋ねた

律「さとしー!お前女見てもやもやした気持ちになったりする!?」

聡「ブホォッ!!」

どうでもいいけどよくコーラ噴くなコイツ

聡「いきなりなんだよ!」

律「いや、にいちゃん軽音部で女の子三人とバンド組んでるんだけどさ、
その子達が必要以上に可愛く感じてしまったり、いやホントに必要以上に
可愛いんだけど、見てたら悶々するんだよ。

なんでかわかるか?」

聡「死ね」



656 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 19:21:14.84 ID:IGMX2vTNO

>>聡「死ね」
ですよねー


657 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/21(金) 19:22:05.80 ID:qY6EQYo30

聡と同じ気持ちになれる日が来るとは思わなかったwww


659 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 19:49:43.10 ID:qg71sOV90

聡「痛い痛い痛い!!!」

律「死ねってなんだ死ねって」ギリギリギリ

聡「すいませんでしたー!!」

わかればよろしい

聡「にいちゃん……それってさ、もやもやじゃなくて
ム ラ ム ラじゃないの?」

律「……………ムラムラ?」

聡「要するに兄ちゃん、その人達とエロいことしたいんだろ」ニヤニヤ

律「ばっ……馬鹿野郎がぁぁぁあ!!」ドガッ

最近、聡とも男と男の付き合いができるようになっています♪


660 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/21(金) 19:57:32.29 ID:5OGxUJ0/0

男と男の突き合い・・・ゴクリ


665 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 20:56:38.27 ID:qg71sOV90

私は自室で、聡に言われたことを考えていた。

納得できる意見だった、ここ数日の私ももやもやも、

三人によ、欲情していたという事なら説明がつく。

………できるなら知りたくなかったなぁ

でも、これが性衝動ってやつか!

こんなのをいつも抑えてなきゃならないなんて、

男も辛いんだな…


678 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 21:22:50.56 ID:qg71sOV90

澪「律!私とボーカル変わって!」

律「じゃドラムはどーすんだよ…」

澪「私がやるから!」

律「んじゃ、ベースどうするんだよ?」

澪「それもあたしがやるから~!」

律「おおやってもらおうか!逆に見てみたいわ!」

大体私じゃキーの高さ的に無理だ!



681 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 21:37:39.95 ID:qg71sOV90

時間は飛んで体育館舞台裏。

三人はさわちゃんの作ったゴスロリ服だ、皆とてもよく似合っていて可愛い。
そして私は執事服だ、
自分で言うのもあれだがなかなかいけてるんじゃないだろうか。

澪「がたがたがたがた」

唯「りっじゃん、リラッグスだよ!」

律「そうそう……まぁ茶でも飲めって……」

澪「お前らはリラックスしすぎだ!!」

そりゃあ唯は天然だし、私は場数踏んでるし…

紬「楽しみだわ~」

ムギは……いつもどおりだな。逆に楽しむ余裕まである。

流石お嬢様は肝が据わっていらっしゃる。


684 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 21:51:33.02 ID:qg71sOV90

『次は~軽音楽部による、バンド演奏です~』

律「そろそろか…」

紬と唯が定位置につく……あれ、澪?

澪「律……」

律「………大丈夫、お前ならできるって」

不安なら後ろにいる私を思えばいい、いつでもそばにいる。

澪「じゃなくて…」

あれ?

澪「このライブ、終わったら話が…」

紬「澪ちゃん、早くっ」

澪「あ、ああ……」

澪が言い終わらないうちに、垂れ幕が上がり始めた。

でも、ちゃんと聞こえたと、合図にブイサインをしておく。

さぁ、切り替えよう。

祭りのはじまりだ!!


690 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 22:04:19.32 ID:qg71sOV90

ライブはつつがなく終了した。

皆やりきった顔をしている。

私はまたちがった二つの理由で気分が高揚している。

一つは皆をここまで連れてこれたこと、もちろん私だけの力じゃない。

一人一人が頑張ったから、ここまでこれた……よし、良いこと言った。

もう一つは……

澪「みんな……っ、ありがとぉぉぉぉ!!」

ククク……ダメだ……まだ笑うな……











ズテン!!


696 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 22:17:06.86 ID:qg71sOV90

澪「いたたた……」

ざわざわ……キャー……ヤダ……

澪「え?」

律「…………っ……っ……」プルプル



澪はしましまでした



澪「い……いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


701 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 22:34:06.78 ID:qg71sOV90

澪「ふぇぇ………ぇ……」

律「…………皆、あとは俺に任せて……」

紬「よろしくね……」

唯「……うん」

唯と紬はまだ心配そうにしていたが、しぶしぶ帰って行った。

ちょっとやり過ぎたかもしれない……いや、俺がやったわけじゃないんだけど。

助けてあげればよかったかな?




704 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 22:35:57.99 ID:qg71sOV90

律「そ、そういえばなんか話があるって言ってなかったっけ?」

澪「そんなのもうどうでもいいよぉ……」

澪………マジ凹みか。

澪「ふ、ふふ……もうお嫁にいけない……」

…………

律「………………澪!」

ここ数日感じていたいつもの、

いや……いつもとはちょっと違うような衝動に押されて

私は思わず澪の肩を掴んでいた。



706 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 22:41:55.25 ID:qg71sOV90

澪「りつ……?」

律「ホントにごめん、助けてやれなくて」

澪「り……りつのせいじゃ」

律「俺のせいなんだ!……俺のせいだ」

澪「律……」

律「澪、俺がお嫁にもらってやるよ」

澪「えっ?」

律「あれ?」


710 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 22:51:19.59 ID:qg71sOV90

澪「……ホント?律、それホント?」

律「……ああ」

澪なら私は全然かまわない

澪「……………」

律「……………」


澪「……も、もう!なに言ってんだよ律!」

バシッ

律「あいたっ!」



713 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 23:01:08.05 ID:qg71sOV90

澪は今にもスキップしそうな足取りで歩く。

澪「ほら律、帰ろう?」

俺の手をとって歩く。

律「あ、ああ……ていうか澪、手……」

澪「……お嫁にもらってくれるんじゃないの?」

律「え?」

澪「冗談だよ♪」

なんだかよくわからないが元気出たみたいだな……よかった。

………でもなんでだろう。女心はわからないぜ……

………って、なんでわからないんだよ私!?


727 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/21(金) 23:50:24.24 ID:qg71sOV90

――――――――チャプ……

「はぁ……」

私のため息が浴場に広がる。

今日の文化祭、私にとっては最高であり、最悪だった。

………いや、やっぱり最高だ。

目を閉じて、私の目の前で力強く自分の意志を告げた彼を思い出す

『澪、俺がお嫁にもらってやるよ』

「…………えへへ」

…………はっ!

澪「べ、別にお前のことなんか考えてない!のぼせたから赤くなっただけだ!
ってなに一人で慌ててるんだ私!………はぁ……はぁぁぁぁぁ……」

湯船に浸かり直し、息を整える

澪「…………律ぅ」






735 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 00:06:24.79 ID:qpfmH/bL0

澪「………なに………?」

からだ、あつい………

「あ…………」

私は自分の心臓に手を当ててみた。

「(すごく、ドキドキしてる……律のこと、考えたからかな……)」

自分の意志とは関係なく私は、自分のそれをゆっくりと撫でまわしていた。

「(なにやってるの……あぁ、とまらないよう……)」

右手は湯船の縁を掴み、崩れ落ちそうな体を必死に支える。

もう片方の手は自身を愛撫し、止まらない。


743 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 00:16:44.19 ID:qpfmH/bL0

「………っあぁ……りつの、せいだよ……」

私が今こんなことをしているのは、律のせいだ。

そんなことを言っておきながら、彼を思ってここまでするようになってしまったことに

満足している自分もいる。

「(かたくなってる……)」

本能と理性的な部分が混ざり合って、興奮しているのに体は冷徹に

自分の一番感じるところをゆっくりと触る。

「はぁっ……!」

気持ちよさと少しの恐怖で体が強張る、なのに、とまらない。

「(いちばんさき、きもちいい…)」


745 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 00:21:20.56 ID:qpfmH/bL0

こんなことをしておきながら頭に思い浮かぶのは、彼の顔で……

「りつ……さわって……」

自分の手を彼の手と思って膨らみを更に弄ぶ

「ん………もっと……」

気付けば手は、自分の脚の間に伸びていた。

「(ここも………きもちいのかな?)」

恐る恐る撫でてみる

「(熱くなってる……)」



748 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 00:25:26.99 ID:qpfmH/bL0

「あ……あぁぁっ、やだ、りつ……もう、わたし……」

湯船の中のせいか、思うように指が動かせない……

「(もどかしいよう……りつ…)」

『澪のここ……熱い』

「(や……な、何か……!)」

「………~~~~っ!!」

「はあぁぁぁぁあ………っ」

「はぁ、はぁ……」

「しちゃった……」



756 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 00:57:53.25 ID:qpfmH/bL0

律「みんな、昨日はお疲れさん!」

「「「お疲れ様~」」」

律「唯は初ライブにしてはなかなかのもんだったぜ~」

唯「いやぁ~、えへへ」

律「そんでみんな聞いてくれ、なんと澪にファンクラブができたらしいぜ!」

澪「そ、それを言わないでくれーー!!」

律「すごいよなー一年でこの快挙!!流石澪って感じだよ!」

「「「……………」」」

律「……ん?何?」




757 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 00:58:50.08 ID:qpfmH/bL0

紬「実はりっちゃんにも……」

唯「ファンクラブができたのです!」

澪「残念だったなっ」

律「なん……だと……ソースだせ!」

紬「これよ」ピラッ

………マジかよ………







唯「ちなみに私達もはいりました!」


律「おい!」


822 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 20:12:54.83 ID:qpfmH/bL0

学園祭以降、誰かしらの視線を強く感じることが多くなった。

ファンクラブの存在を感じるほどの視線ではないのだが、

どうやって撮ったのかは知らないし、

知りたくもないドラムを叩く私の姿が印刷された

会員カードを唯に見せられ、

ファンクラブは確かにあると認識した……これが、俺の罪。



826 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 20:26:11.70 ID:qpfmH/bL0

澪「律、あれなんかいいんじゃないか?」

そして私は今日、澪とクリスマス会のプレゼント交換に

使うブツを買いに来ている。

澪が指差しているのは、よくわからんオヤジのマスコットだ。

………昔流行った育成ゲームのアイツか?

律「お前の趣味はわからん……」

澪「そうかな?」

澪もちょっと変わったところがあるよな。

あ、勿論クリスマス会は私の提案だ。



827 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 20:30:33.91 ID:qpfmH/bL0

律「あ、そうだ澪」

澪「ん?なんだ?この子の可愛らしさに気付いたのか?」

………澪はオヤジ趣味なのか?

律「いや、もうそれは余所においておいてくれ」

というと、澪はしぶしぶそれをカバンの中にしまった。さっさとひっこめてくれ

律「ふと思ったんだけど、今日はプレゼント交換のプレゼントを買いに来たんだよな?」

澪「そうだけど……それがどうかしたんだ?」

プレゼントは秘密だから面白いんだろ?俺と一緒に来ていいのか?」

澪「ま、まぁいいだろ。アイスおごるからさ」

律「アイスでごまかすなっ、つーかこんな時期にアイス食べても寒いだけだろ……」

澪「だ、だよな……あはは」

律「ストロベリーな」

澪「食べるんかい!」

お約束だよ、澪クン。



828 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 20:41:38.68 ID:qpfmH/bL0

でもどうしよう、女の子が喜ぶモノなんてわからないし……

あれ?なんでわからないんだ元女の私!?

あれこれと見回してみても、目に留まるのはやはりびっくり箱。

やっぱりこれにしようかな、安いし

律「澪、澪ー、これなんてどう?」

澪「何?」

みょい~ん

澪「……………」

無言かよ


829 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 20:43:49.31 ID:qpfmH/bL0

律「じゃあこれは?」

スカルのお面だ、これなら

澪「うわあぁ!!」

律「なるべくソフトなの選んだんだけどな」

澪「馬鹿律!!」

ゴツン

律「……痛い……」

澪「誰に渡るかわからないんだから、ちゃんとしたの買わないと……あ」

私が呻いていると、澪が急にある一点を見つめている。

……あぁ、なるほど

唯「澪ちゃんりっちゃ~ん」

唯と和がいた。


830 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 20:47:04.56 ID:qpfmH/bL0

律「なんだ、唯達もプレゼント買いに来てたんだ」

和「唯一人で行かせるのは、ちょっと心配だから」

あぁ…

唯「何買ったの?」

澪「それを言ったら、楽しみがなくなるだろ?」

唯「あ、そっか…」

和がいてよかったかもしれん

律「あそうだ、これから抽選に行くんだ~」

言いながら、唯達に抽選権を見せる

唯「あ、私達も~」

すると、唯も同じものを見せてきた。

これからの予定は同じだったようなので、一緒に行くことにした。



832 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 21:15:58.38 ID:qpfmH/bL0

唯「あーだめだ!また五等だよ………」

唯がまた一つ新たにティッシュ箱を受け取る

両手にティッシュ箱をいっぱい抱える女子高生集団、傍から見れば

ものすごくシュールだろう。だが、俺は違う、一等当ててやるぜ

唯「リっちゃん頑張って!」

律「あぁ、ありがとう。みんなの応援、しかと受け止めた!」

精神統一……私は当たる私は当たる私は当たる……

律「いざ!」

ガラガラガラ………ポト

「はいティッシュ」

…………が……ま……


833 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 21:22:45.60 ID:qpfmH/bL0

律「……これでみんな全滅だな、さぁ帰ろう早く帰ろう」

まぁ最近は使用量も多くなってきたからよしとするか

「おでめとう、一等賞で~~す!!」

紬「ええええ~~!?」

隣を見ると、ムギがいた。なんともお嬢様っぽい格好だ。

紬「皆もお買いもの~?」

律「あたったの?」

紬「うん、ハワイ旅行だって~、でも辞退したの~」

唯「なんで~!?」

紬「こっちがほしくて、換えてもらっちゃった!クリスマスに皆でやりましょ~」

と、私達に差し出されたのは人生ゲーム。

律「これが無欲の勝利ってやつか……」

澪「………帰ろっか」



834 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 21:24:38.81 ID:qpfmH/bL0

今晩の澪メール

『律、今日隠れて何か買ってたけど、
まさかまた怖いもの買ったんじゃないだろうな?』

『別に怖くない!』

『というかその反応はやっぱりそうか、お前ってやつは!』

『私には渡すなよ!』

「こわいんじゃん…」


837 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 21:54:22.35 ID:qpfmH/bL0

憂「いらっしゃいみなさん~」

私と澪とムギが平沢家の玄関に入ると、

唯ではなく憂ちゃんが出迎えてくれた。

憂ちゃんと私は目が合うと、示し合わせたように笑う。

勉強会の時、何気にメールアドレスやらを交換していた私たちは

時々メールで近況を教えあうくらいの仲になり、

今日私は憂ちゃんに一つ頼みごとをしていた。

それも皆には内緒なのでお互い秘密を共有しているようでなんだか楽しい、

そんな感じだろう。



838 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 21:58:58.12 ID:qpfmH/bL0

律「……憂ちゃん、リクエストした例のブツは」

私はにやけそうになる顔を抑えながら、

愛ちゃんに近づいてこっそり耳打ちする。

憂「初めて作ったのであまり自信ないですけど……おおせのままに」

律「やったーはっはー!!いやあ最近何故か妙に腹減ってさ、

ちょっと凝った料理なんかも食べてみたい気もするんだけど

面倒だし、困ってたんだよね~」

憂「流石男の人ですね♪」

律「そうか、腹が減るのは男だからか!」

憂「違います?」

律「いや、そうだ!そうに違いない!」

「「あははははは」」

和「妙に仲良いわね、貴方達」



841 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 22:05:11.63 ID:qpfmH/bL0

律「ああ和、もう来てたのか」

和「ええ、憂一人だと準備に大変だろうと思って」

澪「憂ちゃん、唯は?」

憂「あはは……ここに」

唯「やっほ~」

和「予想的中でしょ」

紬「あはは……」

そこには折り紙で作った飾り付けにまみれる唯がいた。



842 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 22:08:45.09 ID:qpfmH/bL0

>>840
すまんww憂ちゃんです


和「こらこら唯、遊んじゃダメだってば」

唯「あうぅ~」

そして唯のもとに行き、

それを一つずつ丁寧に唯の体から剥いでいく和

しかし、こういう光景を見てると……

律「なんか、アレだな。思い浮かぶな」

紬「まるで子供とお母さんね~」

澪「まったくだ、ずっとこの関係が続いてたに違いない」

三人の気持ちが通じ合った


843 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 22:11:30.96 ID:qpfmH/bL0

憂「ラムチョップのソテーと、仔牛のスペアリブで~す」

律「モグモグモグモグモグ!!」

憂「どうですか?」

律「モフモフモフ!!」

憂「やだ、そんな……良いお嫁さんになんて……恥ずかしいです」

紬「だからなんでわかるの!?」

憂「いえ、適当です」

沢「適当かい!」

澪「さわちゃん!?」

律「ごっくん!いや、ホントにそう言ったぞ」

憂「ええ!?」


862 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 22:51:20.15 ID:qpfmH/bL0

ムギの持ってきた人生ゲーム

律「俺の先行!行くぜ、5!」

スタートに戻る

律「………………」

澪「律………」ポン

唯「次私~、10だ!わ~い!」

沢「貴女が唯ちゃんの妹?」

憂「はい、憂です。よろしくおねがいします~」

沢「ホントにそっくりね……え!スタートに戻る!?」

紬「3…捨て子を拾う、子供が一人増えるのね」



865 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 22:57:21.56 ID:qpfmH/bL0

律「事故で車が故障、50万借金」

澪「目に見えて元気がなくなってきたな」

唯「10!」

和「また?」

紬「自分に一番近いが子供と生き別れ、その子を拾う」

憂「ふぇ~ん、私の子が~」

沢「カジノで豪遊!私にふさわしいマスね!」


868 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:01:33.75 ID:qpfmH/bL0

唯「わ~い、一番乗り!」

和「唯、これは速さを競うゲームじゃないから」

沢「お金はあるのに子供が一人もいないのはなぜ?リアルすぎるわ……」

憂「普通の人生すぎてつまらない……」

澪「なんで律だけ借金が二億もあるんだ?」

律「知るか……」

紬「子供が多すぎて車が足りないわ……」

カオス……カオスゲーム……



869 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/22(土) 23:02:13.53 ID:C5zeacRz0

まあ人生ってそんなもんだよ


870 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:04:02.59 ID:qpfmH/bL0

律「あぁ……食べ過ぎて苦しい……」

唯「りっちゃ………」

律「ゆ……」

トイレからでると、唯がサンタコスでスタンバイしていた

唯「…………あう」

ただし、まだ着替えている途中だった。

しかもその微妙な恰好のまま気絶しやがった。

下着が見えてる

律「どどどどどーしよう!?なんとかしないと!」



871 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:07:04.30 ID:qpfmH/bL0

と、とりあえず…服を……

律「(まぶしい!露わになった白い肌がまぶしい!

って馬鹿!早くしないと誰かに気付かれ)」

ガチャ

和「ゆいー?まだきが…………」

律「…………」←自然と押し倒す形に

和「…………ふっ」

和は無言で笑うと、部屋に戻って行った。

終わった


873 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:11:43.53 ID:qpfmH/bL0

唯は私がサンタ服を着せ、おんぶして部屋に連れてから

しばらくすると目を覚ました。

皆には転んだんじゃないか?と言い訳しておいたので問題ないし、

和は事を荒げる気はないようだ、何か勘違いされてる気もするが。

唯「じゃーん!」

「「「「「おおおおお」」」」」

冗談抜きで似合っていた。さわちゃんは恥がないというが

だからこそ、活発な魅力にあふれていて、うんぬん。

こーいうのはあまり恥ずかしがると

こっちもはずかしくなってくるからな



875 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:13:10.10 ID:qpfmH/bL0

和「似合ってるわよ、唯」

唯「ありがとう~、でも何か忘れているような……」

律「…………」ダラダラダラダラ

和「律、どうしたの?そんなに汗かいて」

律「なんれもありましぇん……」

沢「さ、次は澪ちゃんよ」

澪「やーめーてー!」

沢「観念しなさい!」

澪「いーやー!!」



876 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:16:48.48 ID:qpfmH/bL0

その後もプレゼント交換で平沢姉妹がお互いにプレゼントして

相変わらずの仲のよさを見せつけたり、

和のプレゼントはやっぱり海苔だったり、

私が悩んだ末やっぱり買ってしまったびっくり箱で

現在失恋中のさわちゃんにさらにダメージを与えたり、

そのさわちゃんに責任とってと迫られたりしたが、

まぁ問題はなかった、なかった。

……なかったんだ。


878 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:17:59.40 ID:qpfmH/bL0

律「あー楽しかった!」

澪「うううううううう」

帰り道、私は満足気な表情をしていると思う。

憂ちゃんの手料理は美味しかったし、皆と遊ぶのはやっぱり

楽しいもんだ。

でもそんな私とはそれとは反対に、澪は浮かない顔だ。

なんでって?まぁ見当はつくが一応聞いてみることにしよう



882 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:21:33.38 ID:qpfmH/bL0

律「どーしたんだよー?楽しくなかったのか?」

澪「結局サンタコスさせられた……」

律「いーじゃん、似合ってたぜ」

澪「恥ずかしいものは恥ずかしいんだよ!」

律「ホントに似合ってたのになぁ」

澪「……唯より?」

律「え?」

澪「唯より……似合ってた?」

いや、唯とはまた違う人気が……いや

律「そうだな、唯より似合ってたよ」

澪「そ、そうか……」

律「……ああ」

全く、澪ってやつは

澪「でもさわちゃんに写真まで撮られたし……それはなんとかしないと」

焼き回しを頼もう。



889 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:32:51.11 ID:qpfmH/bL0

律「そーいえば」

これずっと気になってたんだよな。二人きりだしこの際聞いてしまおう

澪「何?」

律「学園祭のライブの前、俺に話があるとか言ってなかったか?」

これずっと気になってたんだよな。二人きりだし

澪「思い出させないでくれ!!」

律「誰もパンツの話はしてない!」

耳をふさいでセルフ引きこもりされた。

澪「うーうー!!」

かわい……じゃなくて!

こんなんじゃ話が続かない!


890 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:34:43.29 ID:qpfmH/bL0

しばらくして落ち着いた澪は、ちょっと緊張したような顔で話し始めた。


澪「私さ」

澪「今でも信じられないんだ、仲の良い友達のいない高校に一人で行くことを

自分が選んだこと」

澪「軽音部ならどこでもあるのに、どうしてもここじゃないとダメな気がして……」

澪「一緒に軽音部に入ろうって約束した子がここにいるかもしれないと思ったからなんだ
……ただのカンだけどな、あはは」



893 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:42:24.08 ID:qpfmH/bL0

澪「でも私ひとりじゃ、きっと軽音部はつぶれてたと思うんだ」



澪「部員もきっと集められなかったし……」


律「澪……」


894 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:44:07.14 ID:qpfmH/bL0

白い息を吐きながら、澪はゆっくりと語る。

澪「そんな私が学園祭のライブまでこれた、結果はあれだけど」


澪「そのお礼を、言おうと思ってたんだ」


律「俺は大したことしてないよ……
でも、それなら唯やムギにも言うべきだったんじゃ……」


澪「ううん」



895 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:46:08.25 ID:qpfmH/bL0

澪は俺の言葉を遮って、笑いながら言う


澪「律がいなきゃ始まらなかったじゃないか」


澪「私を引っ張ってくれたのも、部員を集めようと頑張ってくれたのも」


澪「教室で一人で、これからの事が不安で不安で仕方なかった私に声を


かけてくれたのも………律だから」



897 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:52:14.79 ID:qpfmH/bL0

澪「きっかけは顔も知らない子との約束だったけど」


澪につられて、私の顔も真剣になる


澪「今は皆と過ごす今を楽しみたいんだ……


だって、そうじゃないと皆に失礼だろ?」



898 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/22(土) 23:59:45.38 ID:qpfmH/bL0

澪「今の軽音部が好きだから……そして」


澪は私の目をじっと見つめて、私に告げる。






澪「律が好きだから」


908 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:06:35.49 ID:s22sb9Aq0

律「……澪は、まったく……」

澪「びっくりしたか……?」

律「び、びっくりなんてもんじゃない……

どうやって照れ隠しすればいいか…て何言ってんだ俺」

澪「ふふふ」

お互い顔真っ赤だろうな……

ダメだ、嬉しくて気の利いた言葉が出ない……



909 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:07:55.89 ID:s22sb9Aq0

私はなんだかものすごく恥ずかしくなって、ポケットに手を突っ込み

先を歩き、澪は黙って後に続く

でも不思議と嫌な気分じゃない。

律「(あ………そういえば)」

私はあることを思い出した。

律「澪、歩きながらじゃゆっくり話ができない」

澪「え?あ、うん……」

私は後ろにいる澪に向き直って、その手を握って、

近くにある公園まで連れて行った。

澪もおとなしくついてきてくれている。

あ、もちろん優しく握ったぞ?



910 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:10:54.61 ID:s22sb9Aq0

律「さ、まぁ汚いけど座れよ」


澪「なにそのここが自室みたいな言い方」


律「え、俺公園で住んでるんだけど……言ってなかったっけ?」


澪「……それでもいい、好きだから」


律「うっ……どう反応すりゃいいんだよ……」


ダメだ、劣勢だ



911 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:12:38.29 ID:s22sb9Aq0

律「み、みみみ澪!」


澪「は、はい」


律「これ!」


私はポケットからあるものをだし、澪に渡した


澪「これ……なんで」



914 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:16:45.50 ID:s22sb9Aq0

それは、澪が以前欲しがっていた物だ


律「俺はちゃーんと見てたぞ、プレゼント買いに行った時、


唯達に会うちょっと前、これ欲しがってたろ」


澪「あ、うん……って、じゃああの時買ってたのは怖いものじゃなくて……」


律「これ」


澪「…………卑怯だぞ」


よし、優性



918 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:28:45.92 ID:s22sb9Aq0

律「このネックレス……これが、ホントのクリスマスプレゼントだ」


律「ほかの誰にも渡したくなかったから…あの場ではだせなかった」


律「お前に渡したかった……澪のために買ったんだ」


澪「……………」




919 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:31:02.33 ID:s22sb9Aq0

な、なんで黙ってるんだろう……


律「えーとつまり……俺の気持ち、わかってくれた?」


澪「わからない」


律「え……」


澪「ちゃんと言ってくれなきゃわからない」


女にこれ以上言わせる気かよ……!


あ、女じゃないのか



私は澪を見つめて言った


924 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:34:58.88 ID:s22sb9Aq0

女だったころから燻っていた気持ち、男になって初めて分かった




律「澪が、好きだ」



ずっと一緒だったんだから……お前が覚えてなくても、

私は覚えてる、生まれ変わっても澪が好きだ。



929 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:38:15.80 ID:s22sb9Aq0

澪「ふぇ……」

律「な、なんで泣くんだよ~!」

澪「だって、だって…」

律「……ああもう、可愛いなぁこの野郎!」

ガバッ

澪「あううっ」

今までずっと自重してきたけど、

今はもう抱きしめてもいいんだよな?

抱きしめてるけど。


931 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:41:50.16 ID:s22sb9Aq0

澪「ぐすっ……ぐすっ……りつぅ……」

律「んー?」

ベンチに肩を並べて座る、澪はまだちょっとぐずっている

澪「律が私を好きだってこと、まだ信じられない」

なにぃ!?

律「そ、それはどういう」

澪「ん」

………口実かよ

律「あー………おめめ、閉じてくださる?」

澪「ん」スッ





柔らかかったです


935 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 00:44:03.49 ID:s22sb9Aq0

さっきとは違う距離で、帰り道を歩く

律「ホントは、指輪にしようと思ったんだけどさ、

学生に指輪は高いじゃん?」

澪「まぁ、そうだな……」

律「大人になったら渡すよ、きちんとしたやつをさ」

澪「それってこんやくゆび」

律「恥ずかしいからそれ以上言うな!」


938 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 00:48:05.93 ID:3PLUCk+x0

俺も恥ずかしくなってきた


946 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:27:27.10 ID:s22sb9Aq0

今晩の澪メール

『関係が変わっちゃったけど、これからもよろしく』

『え、年越し?』

『うん、何も用事はないけど』

『二人で?』

『わかった、たのしみにしてる』



「……なんか余裕だな………澪のやつ」



947 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:28:28.39 ID:s22sb9Aq0

澪「きょきょきょきょ今日はよろし」

律「(すげーどもってる……冷静なのはメールだけか)」

澪「律?……あの、家の人は……」

律「ああ、今日は二人きりで過ごしたいから、出かけてもらってるんだ」

澪「ふふふふふふふふふ」

やばい、面白い……

律「さ、俺の部屋行こうぜ」

澪「り、律の部屋!?」

律「ほら」グィッ

澪「あぅぅ」


949 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:29:27.22 ID:s22sb9Aq0

澪「この部屋、なんか懐かしい」

律「そうか?」

澪「うん、落ち着く……それに、

男の子の部屋ってもっと散らかってるもんだと思ってた」

そりゃあ元女ですから

律「澪が来るから急いで片づけたんだよ、

俺だってそれくらいはするさ」

澪「せっかく片づけてあげようと思ったのに……」

通い妻……今度は散らかしておこう



951 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:30:52.97 ID:s22sb9Aq0

律「今年も終わりだな……」

澪「今のうちに甘えておくんだ」

律「……まだ二年もあるじゃん」

澪「あと二年しかないんだ!」

律「しょうがないな……澪は」

澪「……………」



957 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:34:46.84 ID:s22sb9Aq0

律「二年なんかじゃない、俺達はずっと一緒にいるんだ」

澪「え………」

律「嫌か?」

澪「い……嫌じゃない……」

律「やったっ、約束だぞ?」ギュウウ

澪「い、痛いってば……」

律「どうして痛いのに嬉しそうにしてるんだよ~?」

澪「馬鹿っ!……ばかぁ」

ふふ、愛いやつめ



960 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:37:44.77 ID:s22sb9Aq0

律「初詣も一緒に行くよな?そんで当然振袖だよな?」

澪「私だけ振袖とか恥ずかしいだろ……」

律「じゃあ俺が袴着るとか……」

澪「ホント?」

律「なんてね、持ってないし」

澪「なんだ……見たかったな…」

律「ん?」

澪「なんでもない……あ、年明けた」

律「今年も……いや、今年だけじゃない。ずっとよろしくだ」

澪「……うんっ」





おわり!


967 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 01:40:43.43 ID:hy3lvYgf0

綺麗にまとめやがったwww



970 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 01:41:07.92 ID:SAzFuh1p0

終わり方上手いな


乙でした!


971 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 01:41:19.05 ID:Xb4KVtiVO

梓「…………」

急いで終わらせた感はあるがなかなか楽しめたぜ、乙乙


973 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 01:41:46.98 ID:I4N5b09dP

とうとう終わっちまったか…
楽しかった、乙!


977 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/23(日) 01:42:48.87 ID:0dNlxNW60

おつ
できれば他ルートもみたい


978 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/23(日) 01:43:02.65 ID:lhhR5byD0

おつかれさまです
ちょっとここで終わるのが惜しい気もするけど、面白かったです

やっぱりどんな形でも律澪は素晴らしい


979 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:43:03.55 ID:s22sb9Aq0

終わった…

支援保守ありがとうございました

こんなSSを読んでもらえてうれしいです

これは律澪ルートです、最初は王道かなと思って書きました。

あずにゃんごめん


982 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/23(日) 01:43:43.33 ID:lYJrn9vz0

これ後々意味あるのかなって思って黙ってたけれど>>74でどうしてムギは部室にこなかったんだ?


984 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 01:45:48.65 ID:s22sb9Aq0

他のルート書く機会あったらあずにゃんも出します

>>982
律の予想道理になっても面白くないと思ったからです。



987 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/23(日) 01:49:07.38 ID:lYJrn9vz0

>>984
そっか。実はムギも強くてニューゲームしてて記憶があるのかもと思ったりしてたw


993 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 01:58:00.36 ID:SAzFuh1p0

1000なら続編書いてくださいまし


996 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/23(日) 01:59:48.75 ID:UTvXwACrP

1000なら別ルート


997 : ◆qRHXkuM832 [] 2011/01/23(日) 02:01:03.64 ID:s22sb9Aq0

続きあるいは別ルートは近いうちに書きます

気が向いたら読んでやってください。


998 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 02:01:19.73 ID:3PLUCk+x0

>>997
まってますおつかれ


999 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 2011/01/23(日) 02:01:39.14 ID:YbzPESa80

>>1000ならりっちゃんはっぴー!


1000 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 2011/01/23(日) 02:01:55.34 ID:FqZNExnKP

1000なら紬ルート



元スレ:http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295258884/
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